それは泥のような眠りであるはずだった。
眠りの湖に、深く沈み込んだ意識。思考は一切の働きを止め、完全なる休息を手にしていたのだ。
俺の下半身に、違和感とも言うべき気持ちよさが広がるまでは。
『んんっ⋯⋯。ヒッキー⋯⋯、んっ、んぅ⋯⋯』
親しげで、聞き慣れた声。
そんな呼び名で俺を呼ぶのは、この世でただ一人しかいない。
『⋯⋯はぁ、すご⋯⋯』
聞き慣れない艶めかしい声で、思考は蹴り上げられたかのように動きを取り戻す。
はっとして目を開け、声がした方を見ると。
「んっ、んんっ⋯⋯♡」
──そこでは同級生の由比ヶ浜結衣が、俺の股間に顔を
「んんっ、ぷはっ⋯⋯。あ、おはよ。ヒッキー」
ちゅぷっと音を立てて、肉棒が由比ヶ浜の口から開放される。とんでもないことをしながら、なんでもないように言う由比ヶ浜には違和感しかない。
「⋯⋯何してんだよ、お前」
思いの
そもそもこれは夢だ。でなければ俺のベッドに由比ヶ浜がいる意味が分からないし、口で奉仕される理由もない。
「実はね。あたしサキュバスだったの」
「そうか。じゃあ帰れ」
「ちょっと待ってここまでしといてそれなくない!?」
ちょっと焦りだした由比ヶ浜を見て、俺はまたかと思ってしまう。
つい数日前も、相手は違えど同じような夢を見たのだ。最近自慰もしていないから、溜まっているのだろうか?
サキュバスを名乗る由比ヶ浜の格好は、黒のネグリジェ姿。しかもシースルータイプだから、本当に大事な部分しか隠れていない。角もしっぽもありはしなかったが、確かに格好は淫魔の雰囲気を醸し出している。
「って言われてもな。俺にどうしろって話だし」
「んー、まあ特に何もしなくていいよ。あたしが勝手にヒッキーの精子搾ってくから」
さらりと言われたが、とんでもない提案だった。牛の乳搾りじゃねぇんだぞと思って由比ヶ浜の方を見ると、やたらと強調された胸に目が行ってしまうのだから始末が悪い。
「あ⋯⋯、やっぱりそっちがいいの?」
俺の視線に気付いた由比ヶ浜は、一体何に思い至ったかというのか。
そう言うとネグリジェを脱ぎ去り、ぷるんとその完璧なまでの形をしたおっぱいをさらけ出した──。
「は⋯⋯? ちょっ、お前何やってんだよ」
「分かるでしょ? ほら、こっち座って」
由比ヶ浜は有無を言わさぬ勢いで俺の腕を引っ張ると、ベッドに座るように促してくる。既に裸になっていた俺の下半身の間に入ると、由比ヶ浜は俺の肉竿をその乳房の間に挟み込んだ。
「は、ぉぉ⋯⋯」
「あは♡ すっごい感じてる♡ ヒッキー、やっぱりおっぱいで挟んで欲しかったんだ?」
さっきから目の前の同級生は、一体何をしているんだ?
いわゆるパイズリという行為は、普段の由比ヶ浜からはかけ離れた性的な行為だ。女性の象徴を男の欲望のままに使う行為を自ら行うなんて、とてもじゃないが信じられない。
否、これは──。
「うわぁ、すっご♡ ヒッキーのおチンチン、おっぱいの間ですっごいビクビクしてる♡」
これは現実じゃないからこそ、起きていることなのだ。
あの由比ヶ浜がフェラチオで俺を起こしたり、あまつさえ嬉しそうに自らパイズリすることなどあり得ない。やはりどこまで行っても、これは夢なのだ。
「ねえヒッキー、正直に言ってみて。あたしの胸に、こうやって挟んで欲しかったんだよね?」
「うぁ、ぁ⋯⋯。お前何言ってんだよ⋯⋯」
しかし、俺には即座に否定を返すことができなかった。
それも致し方ないことだ。何故なら図星だったから。
ふとした瞬間、教室や部室で由比ヶ浜の胸が目に入ってしまう。そして家に返った後、眠りに落ちる前に思うのだ。あの豊満な乳房に挟んで貰えたら、いったいどんなに気持ちいいだろう、と。
「だって、ヒッキーのおチンチンすっごい悦んでるよ?」
そう言って由比ヶ浜は、ぬっちぬっちとその巨乳を上下に揺らした。
由比ヶ浜の胸は、まるでマシュマロのように柔らかい。もち肌が肉竿に絡みつき、想像していたよりずっと強烈な快感を俺にもたらしていた。
「は、あぁ⋯⋯。お前、どこでこんなことを」
「んー、バナナとか使って練習したりとか? でもヒッキーの方が硬くて大きい♡」
当然のことのように言う由比ヶ浜が、どこまでもいやらしい。現実の由比ヶ浜も、そんなことをしていたりするのだろうか? 思わずそんな馬鹿げた疑問が湧いてくる。
「ね、気持ちいい?」
「⋯⋯気持ちいい」
もはやロクな返しも出来なくなった俺は、そう認めることしかできなかった。
由比ヶ浜のしてくれるパイズリは、
「あはっ♡ すっごいビクビクしてる♡ ヒッキー、もうイッちゃいそうなの?」
ああ、と頷きを返すと、由比ヶ浜は笑みを深くさせる。彼女の魅力的すぎる躰を前に、俺はもう何も隠せる気がしなかった。
「じゃあ、イかせてあげるね♡」
由比ヶ浜はそう言うと、パイズリの動きを加速させていく。
自ら包み込んだ乳房を激しく上下に揺さぶり、その振幅が広まっていくたびに強まる快感。知らずに下腹に力がこもるが、例えそうしたとしても射精はもう回避できない。
「は、ぁぁあっ⋯⋯。ゆ、由比ヶ浜⋯⋯」
「ん、いいよ♡」
由比ヶ浜は豊満な乳房で奉仕しながら俺を見上げてくると、ニコリと微笑んだ。
──ああ、ダメだ。
そんな風に許されてしまえば、俺は穢すことを我慢できなくなる。それが堪らなく不安なのだ。
俺が俺でなくなっていくような、それでいてこれは本来のお前なのだと言われているような感覚。性に貪欲で奔放、野獣のような本能こそがお前の真の姿なのだと、脳に刷り込まれていく──。
「うぁ、ぁぁあぁっ! 出るっ! 由比ヶ浜⋯⋯っ、う、ぁ⋯⋯っ!」
「あ♡ いいよ、出して♡ ヒッキー、あたしのおっぱいで、たくさん出して♡」
ビュルルルルルぅぅっ! びゅっ、ビュくぅっ!!
パチンと頭の中で何かが弾けた瞬間、俺は由比ヶ浜の胸の谷間で射精していた。ペニスがすっぽりとマシュマロおっぱいに包まれ、その中でドクンドクンと精を放っていく。
「ふっ、ぅぁ、あぁ⋯⋯」
「うわ♡ あ⋯⋯♡ すご⋯⋯ヒッキーの、熱い⋯⋯♡」
ビュルルるるるるっ! ビュクビュクッ、ドピュッ!!
マグマのように熱いそれを、由比ヶ浜の胸に埋まったまま射出し続ける。亀頭まですっぽりと包まれているせいで、ドプドプと濃厚な白濁液が湧き出ては深い谷間に溜まっていく。
まったく、なんてことなのだろうと思う。現実ではないとは言え、目の前に夢想した光景があるというのは、途轍もない快感と興奮を運んでくる。
「すっごいね⋯⋯♡ ヒッキー、いっぱい出してくれたんだ♡」
由比ヶ浜は嬉しそうにそう言うと、にゅぱっと乳房を開いて見せた。由比ヶ浜の胸はその谷間に精液の橋をかけ、俺の肉棒は白濁で塗れている。
「うわぁ⋯⋯♡ すっごい匂い♡ これがヒッキーの匂いなんだね♡」
スンスンと犬のように鼻をならす由比ヶ浜は、やはりどこまでも痴女じみている。いやこの場合は、淫魔らしいと言った方が正しいのだろう。
「でもあたし、ヒッキーが射精するところ見られなかった」
そして残念そうにそう言うと、由比ヶ浜は。
「だからもう一回、あたしのおっぱいで出してみて?」
開いていた胸を閉じると、再び俺の肉竿を包み込んだ⋯⋯。
「うぉ、おい⋯⋯」
「んー、でもヒッキーの、まだカチコチだよ?」
由比ヶ浜の指摘に、俺は否定も何も返せない。まるで再び豊満な乳房に挟まれたことを悦ぶように、肉棒は激しく脈打っている。
「じゃあ、動くね」
俺の戸惑いなど由比ヶ浜の性的好奇心からすれば些末なことなのか、そう言ってまたパイズリの動きが再開される。出したての精液という潤滑液を得た乳房は、さっきとはまた違った快感で俺を包むこむ。
「ちょっ、うぉ。あぁ⋯⋯っ」
「ヒッキー、イク前に教えてね?」
返事をする代わりに、俺は由比ヶ浜の乳内で肉棒を脈打たせた。
以前と同じだ。出したばかりなのにペニスは勃起を続けて、あまつさえ快感は大きくなっていく。
「うわぁ、すっごい♡ ヒッキーの、また硬くなったよ♡」
「は、うぁ、あぁぁ⋯⋯っ」
完全にフル勃起状態になったそのペニスを見て、由比ヶ浜は嬉しそうに笑う。
由比ヶ浜の言う通り、俺のペニスは射精寸前のようにパンパンに張り詰めていた。その上由比ヶ浜は容赦なく乳を揺らしてパイズリを加速させていくのだから、射精感はつのるばかりだ。
「ね、もう出る?」
「うぁ、あ⋯⋯。もう、ちょっと⋯⋯」
正直、見栄を張っていた。
本当は今すぐにでも射精できそうなぐらい、興奮しているのだ。射精を堪えている理由は、ただ気持ちよく果てる為だけだった。
「ふふっ。じゃあイかせちゃお♡」
由比ヶ浜はそう宣告すると、パチュパチュと音が鳴るほど激しく乳房を揺らし始める。
妖艶な笑みも淫乱と言っていいぐらいの行為の激しさも、普段の由比ヶ浜とは何もかもが違う。だからこそ馬鹿みたいに昂ぶってしまって、もう何も我慢できないところまで来ていた。
こんな風にするのは、まちがっている。夢の中とは言え、節操なしにもほどがあるというのに──。
「は、あぁぁ⋯⋯。由比ヶ浜⋯⋯っ、出るっ。イっ、くっ!」
「あは♡ いいよ♡ ヒッキー、射精するところ見てるから、いっぱい出してね♡」
その一言を聞き届けた瞬間、俺は一切の我慢をやめた。
ビュルルルルるるるるゥぅっ!! ドピュぅぅゥゥゥっ!!
由比ヶ浜の谷間から亀頭だけが突き出ると、噴水のように精液が放出されていく。
放物線を描きながら飛んだそれは、たっぷりと由比ヶ浜の顔にかかっていた。火照った頬も、綺麗な形の鼻も、濁った液体で白くドロドロに汚れていく。
「すっご⋯⋯♡ ヒッキーのおチンポミルク、またいっぱい出てる♡」
ドピュゥゥうううっ! ビュルルルルゥぅっ!! びゅくんっ⋯⋯。
由比ヶ浜は顔中はおろか、飛びすぎたザーメンをお団子頭にぶっかけられながらも、嬉しそうに笑っていた。その様子があまりにもいやらしくて、尿道に残った精液を唇に飛ばす。
「いっぱい出してくれてありがと♡」
そう言うと由比ヶ浜は、さっき胸に出してしまった分を舐め取り出す。自らコネコネと乳房を揉みしだくようにしながら精飲していく様は、この世のものとは思えない淫靡さだった。
「ね、顔にカケた分も飲ませて」
「あ、ああ⋯⋯」
由比ヶ浜は自分で舐め取れる範囲の精液を全て飲み干すと、ん、と顔を出してくる。たっぷりとその顔を汚してしまった精液を指で集めると、由比ヶ浜の口内へ落とし込む。
「ん⋯⋯っ。はぁ⋯⋯。ヒッキーのおチンポミルク、美味しい♡」
過剰なまでに扇情的な台詞に、またビクンと肉棒が反応する。二発連続のパイズリ挟射にも関わらず、俺のペニスは硬くなったままだった。
「あは♡ やっぱり大きくなったままだ♡」
そう言うと由比ヶ浜は自らショーツを脱いで、生まれたままの姿になった。
ベッドで四つん這いになると、桃のように瑞々しい尻を俺に向けてくる。
「ねぇ、ヒッキー⋯⋯」
そして振り返ると、熱っぽい目をしたまま懇願するのだ。
「後ろから、入れて欲しいな♡」
ああ、やはりちがう。こんなのは、まちがっている。
あの由比ヶ浜結衣が、俺を苛烈なまでに誘惑するなんて。
その
──なのに。
「んぁっ♡ あぁぁぁっ♡♡」
「うぁ、あぁ⋯⋯」
なのに俺は、気付けば由比ヶ浜の中に入っていた。
避妊も何もない、裸のままのペニスが由比ヶ浜の膣奥に送り込まれ、ドクドクと脈打っている。
「あぁぁ♡♡ おっきいぃっ♡ ヒッキーのおっきなおチンチン、入っちゃった♡」
俺が一番奥まで入ると、由比ヶ浜は心底嬉しそうにそう言った。それを体現するように膣壁はキュンキュンと狭まり、強烈な快感を与えてくる。
正直、予想以上の気持ちよさだった。ちょっと動くだけで膣襞が亀頭に絡みつき、二回も出した後だというのに更に感度は増しているように思える。
「ね、動いて? あ⋯⋯♡ ヒッキーの大きいので、突いて⋯⋯♡ あぁっ♡」
そこまで直截に頼まれては、奥の方まで押し込めていた欲望を隠し通すことができなくなる。
快感の強さからゆっくり、小刻みに腰を振り始めると、由比ヶ浜は可愛らしい声で啼き始めた。
「んぁっ♡ あぁぁ♡ あん♡あ♡あんっ♡ ヒッキーの、すごっ♡ あぁっ♡ おっきすぎ、るっ♡ んぁぁっ♡♡」
「は、あぁ⋯⋯、はっ、はっ⋯⋯」
まるで由比ヶ浜の声に
「うぁ、あぁ⋯⋯っ。由比ヶ浜、そんなに締めたら⋯⋯っ」
「あぁ、んっ♡ 締めて、ないよ♡ あぁっ♡ ヒッキーのがおっきいだけ♡ あぁっ♡」
嬉しそうに入れられた肉棒の感想を言うのは、俺の知る彼女からはかけ離れていた。しかし、だからこそ否応なく興奮させられてしまう。
積極的なようで恥ずかしがり屋の由比ヶ浜が、まるで痴女のように性行為に没頭する。その姿はとてつもなく背徳的でエロティックだった。
「はぁっ、はぁっ、はーっ、ぅ、あ⋯⋯。やばい⋯⋯もう、出るっ!」
「あぁぁんぁぁあっ♡ あんっ♡ あんっ♡ いい、よぉっ♡ ヒッキー、このまま中に出して♡」
さすがにそれは、と思っていても、腰は止まらない。下半身はもはや俺の意思とは関係なく、本能のままに動き続けていた。
──このまま出してしまったら、どれだけ気持ちいいだろうか?
生で挿入していると、どうしてもそんなことを考えてしまう。しかし、いくら夢とは言え、それは避けるべきことだというのは分かっていた。
「ぜんぶっ♡ あぁっ♡ ヒッキーの溜まってるの、全部あたしの中に出していいよっ♡」
「はぁっ、あぁ⋯⋯っ、お前、何言って⋯⋯」
「だって、あんっ♡ あたし、サキュバスなんだよ? ヒッキーの精子飲む為に来たんだもん♡」
由比ヶ浜はまるで膣奥で射精されるのをねだるように、俺に突かれながら尻を左右に揺らす。まるで彼女と初めてあった時、揶揄した娼婦のように。
「だからね、ヒッキーのあたしの一番奥にちょうだい♡ あぁっ♡ いーっぱい、注いで欲しいな♡」
「はぁ、ぁ、はぁっ⋯⋯。そん、なの⋯⋯」
できるわけねぇだろ。──その言葉が最後まで言えない。
さっきから何度も頭の中で由比ヶ浜に中出ししてしまう姿を想像して、その度に肉竿を脈打たせていた。無防備な膣内に子種を注がれて悦ぶ由比ヶ浜の痴態を夢想するばするほど、ボロボロになった理性が朽ちて消えていく気がした。
「だって、あん♡ これは夢だもん♡ だから、あ♡ ヒッキーは好きなだけ中で出していいんだよ♡」
ああ、確かに。その通りかも知れないのだが。
最後の最後で何かが、裸のままの欲望を押し留めている。それはまるで俺が俺でいる為だけの防波堤のようで、今にも情欲は溢れかえりそうになっていた。
「いーっぱい♡ あ♡ 出して欲しいな♡ ヒッキーの熱いの、全部あたしの中に欲しいの♡」
もうこれ以上は、ダメだ。
やめてくれと言いたくても、腰の動きは早まるばかりで、言葉が出てこない。
「だから、あぁっ♡♡ 出しちゃお? あたしの中に出すの、気持ちいいよ?」
ただ妖艶に、淫乱に、由比ヶ浜結衣は俺を際限のない欲望の果てへと追い込んでくる。
振り返ったその顔は、愉悦と快楽に濡れていた。よだれでも垂らしそうにだらしなく開いた口が喘ぎを漏らしながら、ひたすらに俺を深い淫夢へと引きずり込んでいく──。
「お願い♡ あぁっ♡ 我慢しないで出してっ♡ あ♡あ♡あぁっ♡ ヒッキーの、こっちのお口でもゴクゴク飲みたいの♡」
「はぁっ、は、あぁっ、ゆい、がはま⋯⋯っ!」
「あはっ♡ やっぱりヒッキー、出したそうな顔してる♡ あたしの中に好き放題に射精したいって顔だ♡ あんっ♡あ♡あぁぁっ♡♡」
はしたない挑発が、よがり狂っていると言っていいほど熱を帯びた喘ぎが耳朶を打つたびに、俺の理性はひと欠片ずつ死んでいく。そのたびに産声をあげるのはマグマのように滾った、本能的な欲求だった。
性的に繋がっている雌に生殖液を注ぎ込みたいという、雄の本来の望み。目の前の少女を誘われるがまま、欲情のまま自分で満たしてしまいたいという、どうしようもない想い──。
「ほら、あぁっ♡ 出して♡ ヒッキー♡ トロトロで熱いせーえき♡ あたしの中に注いで♡ あ♡あっ♡あぁぁっ♡」
「はぁっ、はぁっ、はっ、あぁ⋯⋯っ! ゆいが、はま⋯⋯っ!」
ダメだと分かっているのに。
それでも俺はもう、俺でなくなって。
何にも、抗えずに──。
「うん♡ いいよっ♡ ヒッキーのせーしっ♡ ぜーんぶ、あたしの中に出して♡ ビュービューいっぱい中出しして、妊娠させてっ♡♡」
ビュルルルルルうううゥゥゥ!! びゅっ、ビュくぅぅぅっ! びゅるるるるるるっ!!
俺は「妊娠させて」と望む由比ヶ浜の膣内に、大量の精液を放出した。ただ無防備に男を誘う由比ヶ浜の胎内に、ドロドロの欲望を、精液を注いでいく⋯⋯。
「は、あぁ⋯⋯、う、ぁ⋯⋯」
「あぁ♡ ああ~~──♡♡ これっ♡すごいっ♡ あんんぁぁっ♡ これがヒッキーの♡あっ♡ 中出し♡ 気持ちいいっ♡♡」
ビュルビュルビュルるるるるっ!! びゅーっ、ビューっ!!
避妊もしないまま中出しされて悦ぶ由比ヶ浜の子宮口に向けて、俺はありったけの生殖液を注ぎ込んでいた。ビクンビクンとペニスが脈打つたびに、由比ヶ浜の背中も跳ねる。まるで雄汁を注ぎ込まれるのが至上の悦びであるかのような反応に、中々射精が収まらない。
「は、あ、はぁぁ⋯⋯。す、すまん⋯⋯」
「あん♡ なんで謝るの?」
ようやく由比ヶ浜への膣内射精が終わると、まるでまだ出し続けているかのようにペニスは脈打っていた。未練を断ち切るように役目を終えた肉竿を引き抜くと、数秒の後に由比ヶ浜の膣口から白濁液が溢れ出す。トロトロと糸を引きながらベッドのシーツを汚していくその姿は、AVやその手の漫画よりも遥かに鮮烈で扇情的だった。
「あは⋯⋯♡ ヒッキーの、やっぱりまだ勃ってるね♡」
そう言うと由比ヶ浜は何を思ったのか、膣から精液を垂らしながら俺を押し倒してくる。完全に意表を突かれて呆気なく仰向けになった俺に、由比ヶ浜はためらいもなく跨った。
「お、おい⋯⋯」
「あ、ん⋯⋯っ♡ ヒッキーの、もう一回欲しいな⋯⋯♡ あ♡ あぁぁっ♡♡」
ヌルヌルヌルっと、また由比ヶ浜の膣内に肉棒が飲み込まれていく。そのまま最奥に到達した瞬間に俺のペニスはビクンと反応して、我ながら自分の欲の深さに呆れるしかない。
「うぁ、あ⋯⋯」
「あぁ♡ んぁっ♡ ヒッキーの、あぁぅっ♡ やっぱり、おっきぃ♡♡」
由比ヶ浜はそう言って俺に微笑みかけると、一呼吸の後に腰を上下に動かし始める。ズズズッと抜けてくるのも、ヌヌヌと入っていくのも強烈な快感で、思わず声が漏れ出ていた。
「ヒッキーのおチンチン、あたしで興奮しておっきくなってるんだよね? ふふっ。嬉しい♡」
由比ヶ浜は数往復の後に腰を止めると、うっとりした表情で俺の分身が収まっている下腹部を撫でた。その仕草がまるで膣内射精を求めているかのように思えて、思わずビクン! と性器が反応する。
「由比ヶ浜⋯⋯」
自分で興奮して嬉しいだなんて、本当に痴女そのものではないか。しかし由比ヶ浜が自称する通りのサキュバスならば、それが本来の姿なのか? そう考えないと腑に落ちないことばかりだ。
「あは♡ ヒッキー、動いて欲しそうな顔してるね? あ♡ んんっ♡」
由比ヶ浜はそう言うと、また俺の身体の上でその蠱惑的な肢体を跳ねさせる。さっきより激しく動きを見せつけるかのように、由比ヶ浜のおっぱいが暴れまわる。
「は、あぁ⋯⋯っ。う、ぁ⋯⋯っ!」
「あぁ♡ あんっ♡ あんっ♡ ひっ、きぃっ♡ あぁっ♡ ヒッキーの♡ 奥までクるっ♡ あん♡♡」
由比ヶ浜はまるでこれ以上の快楽などないとでも言うように喘ぎを上げながら、しなやかなに身体を動かし続けていた。ズンズンと腰が落ちてくる振動とともに、圧倒的な快感が俺の中をいっぱいにしていく──。
「うぁ、ぁ⋯⋯っ。ゆいが、はま⋯⋯っ! そんなに動いたら⋯⋯」
「あぁぁんぁぁ♡ あん♡ 動いたら、何? あ♡ イッちゃいそう?」
試すような声音も、愉悦にまみれた顔も、何もかもが淫魔そのもの。見た目は普段の由比ヶ浜のままなのに、あまりにも淫らで好色的だ。こんな風に快楽に堕とされて、いったい誰が這い上がれると言うのだろう?
「は、あぁ⋯⋯。また、出る⋯⋯っ。今度はちゃんと、外に──」
「だーめっ♡」
「うおぉぉ⋯⋯っ!」
俺が言った瞬間、ズブンっ、ズブン! と由比ヶ浜の腰使いが激しくなる。浅いところから最奥までの往復を繰り返されて、射精を堪えているペニスはビクビクと脈打っていた。
「ちゃんと中に♡ でしょ? ヒッキーのせーし、全部ここで飲ませてね♡」
由比ヶ浜はまるでそうされているかのように、嬉しそうな表情でヘソの下あたりを撫でた。その仕草は明確に膣内で出して欲しいと言っているのと何も違いはなくて、ドクドクとまたうるさいぐらいに心臓が高鳴る。
「うぁ、あ⋯⋯っ。でも、お前⋯⋯」
「あぁ♡ あんっ♡ いいんだよ♡ ヒッキーの、全部中に出して♡ あたしの奥で、おチンポミルク出して欲しいな♡」
由比ヶ浜はただただ純粋に、膣内射精を望んでいた。ここまできてまたも理性を保とうとする俺がバカみたいに思えるぐらい直截に、その子宮に精液を注いで欲しいと言っているのだ。
ダメだなんて、何度も思った。しかしもう、セックスの主導権は由比ヶ浜にある。俺にできる抵抗は、ただ射精を我慢するだけ。するだけ、なのに──。
「あぁぁ♡ ヒッキー♡ 出してぇっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あぁぁっ♡ 全部一番奥に出してね♡ あぁぁああぁぁっ♡♡」
「は、あぁ⋯⋯っ! うあ、ぁぁぁ⋯⋯っ! 出る、でるっ!!」
ビュルるるるるるるぅぅぅ!! ビュブプッ、びゅっ、ビュルルルルルぅっ!!
俺はまたも呆気なく、由比ヶ浜の膣内に精液を注いでいた⋯⋯。
「あぁぁ~~──♡♡ ヒッキーの、精子♡ んあぁぁぁっ♡ せーし、中に出てるっ♡ ドクドクしてるっ♡♡」
ビュルルるるるる! ビュッ、ビュクビュクビュクッッ!! びゅっ、ドピュッ!!
恍惚とした表情を浮かべる由比ヶ浜の膣奥に生殖液をぶちまけながら、俺は最上の快感に脳を焦がされていた。
何もかも忘れて、真っ白になるほどの快感。
目の前の美少女に種付けしているという事実。
その全てがあり得ないほどの快感を呼んで、グツグツと滾った精子たちが由比ヶ浜の卵子めがけて泳いでいく⋯⋯。
「はぁ♡ あぁん⋯⋯♡ ヒッキー、またいっぱい出したね♡」
由比ヶ浜はまた嬉しそうに下腹部を撫でると、そのまま身体を倒して俺にキスをしてくる。じゅるるっ、と吸い上げるように舌に吸い付いてくると、激しく舌を絡ませあった。
「んぅっ、んちゅっ、ん⋯⋯。はぁ⋯⋯。抜くね⋯⋯♡」
「はぁ⋯⋯、ああ⋯⋯」
由比ヶ浜が腰を上げた途端に、またトロッと中出ししたての精液が溢れ出した。糸を引きながら垂れてくる精液が、勃起したままのペニスにかかっていく──。
「見て。ヒッキーが中出ししちゃったせーし、多すぎてあたしの中に入り切らなかったよ♡」
俺とのセックスを心から楽しんでいるような、どこまでもいやらしい表情。そして何を思ったのか、由比ヶ浜は自らの膣内に人指し指と中指を突っ込んだ。
「んぁっ♡ あぁぅ♡ ん⋯⋯♡」
そうやって由比ヶ浜は自分の膣に指を突っ込み、中出ししてしまった精液をかきだしてくる。クパッと口を開けた膣から白濁液が出なくなる頃には、俺のペニスは精液まみれになっていた。
「あは⋯⋯♡ あたしの中、空っぽになっちゃったみたい」
自らそうしたというのに、由比ヶ浜は残念そうにそう言った。理性も知性も何もかもをぶっ飛ばすような光景に、またも硬いままのペニスはビクンと反応を返す。
「だからもう一回、ヒッキーのせーし出して欲しいな♡」
そんな風に誘われたら、俺は。
俺は──。
「由比ヶ浜⋯⋯っ!」
俺は叫ぶようにそう言って、またバックで由比ヶ浜の中に挿入する。後背位で繋がりあって、犬のように腰を振りまくる。
そうやって本当の意味で精魂が果てるまで、お互いの身体を交わらせたのだった──。
* * *
明くる日の放課後。
「ヒッキー⋯⋯?」
「え⋯⋯?」
廊下を歩きながらそう呼ばれると、はっとして前を向いた。俺をのぞき込んでくる由比ヶ浜の顔が、ずいぶんと近い位置にあって思わずドキリとする。
「話聞いてた?」
「⋯⋯いや、すまん。何だったっけ?」
由比ヶ浜から距離を取るように、軽く背中を仰け反らせながらそう問い返す。どうにも最近、こうしてぼんやりすることが多い。
「サブレを預かって欲しいって話。週末旅行にいくから」
「あー⋯⋯。まあ大丈夫だと思う」
そうだった、と思い出すと、俺は頷きを返す。それを見た由比ヶ浜は、「うん」と安心したように笑みを零した。
「それよりヒッキー、大丈夫? 疲れてるみたいだけど」
階段に差し掛かると、由比ヶ浜は俺より少しだけ前を行きながらそう問いかけてくる。
今日は信じられないぐらいの淫夢を見てしまったせいか、起きるなり疲れていた。そのせいか今日は勉学にも身が入らなかったし、会話をしていてもどこか別の国の言葉を聞いているようだった。
「まあ、最近寝ても寝た気がしない日があってな」
「そっか⋯⋯。サブレのこと、別に断ってくれてもいいからね。そんなに疲れてるなら」
由比ヶ浜は気遣うようにそう言ってくれるが、かぶり振って答える。
こうして由比ヶ浜と会話していると、やはり夢の中の彼女は別人だったと言うしかない。明るく優しい彼女が、あんな風に乱れるわけがないのだ。
「いや、いい。どうせ休みの間だけだからな」
「そっか⋯⋯うん。ありがと」
俺がそう言うと、由比ヶ浜は微笑みを浮かべてその言葉を受け取った。
そんな表情を見てしまうと、夢の中とは言え彼女にしてしまったことを後悔してくる。あんな犬の交尾のように何度もするなんて、ただの
由比ヶ浜はこう見えても、身持ちの固い女の子だ。決して夢の中のように、男を誘うことなど──。
「サブレのこと、可愛がってあげてね。あたしだと思って♡」
──ありえない、はずなのに。
浮かべられた蠱惑的な笑みと耳に届いた甘い声に、俺の下半身はぴくりと反応を返すのだった⋯⋯。