眠りとは、精神にとって安寧の地である。
日中終始働き続ける思考は止み、身体に掛かる負担は限りなくゼロに近い。眠りにこそ真の休息があり、世俗の一切合切から切り離された世界であるはずだった。
「んぅ⋯⋯んちゅっ⋯⋯んん⋯⋯」
そう、こんなくぐもった声が聞こえなければ。
俺の胸板にかかる温かな息がなければ、ぐっすりと熟睡できていたであろうに──。
「んん⋯⋯。あ。起きた? って、夢の中なのに起きたも何もないか」
見慣れた天井、部屋の壁、いつものベッド。
そこにいたのは部活仲間で、しかし友だちだとは言い切れない、そんな関係の同級生⋯⋯の、姉である。
強化外骨格を持つ絶世の美女・雪ノ下陽乃は、大きく胸元の開いたネグリジェ姿で俺に寄り添い、乳首に舌を伸ばしていた。
「⋯⋯何やってんですか」
「お、意外な反応だ。動揺していないところを見ると、どうやら他のサキュバスが先に食べちゃったのかな?」
サキュバス──このところ夢の中で何度も聞くキーワードに、俺は心中溜め息をついた。
またかよ、この展開。しかも今回は陽乃さんだなんて、ちょっと似合いすぎているではないか。
「あの、もうそういう設定開示とかいいんで、帰ってくれませんかね⋯⋯」
「えー、やだやだ。せっかく比企谷くんを味見できるのにぃ」
味見って、人を何だと思っているのだろうか。
とにかく、こういう夢を見た日はまったく身体も頭も休まらないので、帰って欲しい。それに現実に陽乃さんに会った時、どんな顔をすればいいか分からなくなってしまう。
「それにさ、比企谷くん」
陽乃さんは急に顔を近づけてきたかと思ったら、チュッと音を立てて頬を
「ここ、もう硬くなってきてるんだよねぇ」
つっ、と指が滑った先は俺の股間で、そこは隆々と盛り上がっていた。
いつの間にやら俺の上半身は裸。下半身は薄っぺらいトランクス一枚という格好になっている。薄手のそれの上から撫でられただけで、ガチガチになっているモノは元気に脈打っていた。
「それは⋯⋯。うぁ」
「あ、そっかぁ。比企谷くんって舐められるのが好きなんだ?」
ペロ、と陽乃さんは俺の頬を舐めると、股間を擦る動きを激しくさせる。もはやトランクスを突き破らんばかりになっている俺の陰茎は、言い逃れもできないぐらい勃起していた。
「ふふっ、脱がしちゃお」
そう言って陽乃さんは、強引に俺のトランクスを脱がしてくる。かたや全裸の男に、際どいネグリジェ姿の麗人。こんなシチュエーションで興奮しないはずもなく、露出された性器はビクンビクンと跳ねていた。
「ちょっ、雪ノ下さん、やめ」
「陽乃さん、でしょ。そう呼ばないならもっとイジメちゃうんだから」
ふっ、と俺の耳に息を吹きかけてくると、俺の肉竿を握りこんだ。滑らかな指が俺のグロテスクなモノを包むと、そのままシコシコと上下に擦られる。
「うぁ、は、陽乃さん、もう、やめ⋯⋯」
「やーだっ。わたし比企谷くんの精子飲みに来たんだもん」
そう言って舌を見せる陽乃さんの表情は酷く蠱惑的で、行動はどこまでも扇情的だった。陽乃さんと呼ばないならもっとイジメる、なんて言いながら、充分俺の性器をイジメてくるではないか。
「あはっ♡ もう比企谷くんのおチンチン、カッチコチだね♡ わたしの手の中でビクビクしてる♡」
「うぁ、あぁ⋯⋯」
シュッ、シュッとしごいてくる手と、浴びせられる甘い声。それに直接的な気持ちよさも相まって、思わず腰が浮きそうになる。
淫魔とは、ただの手コキですらここまで気持ちよくできるものなのだろうか? 陽乃さんは俺の反応を愉しむように、グイグイと柔らかい胸を押し付けながらペニスをシゴき続けてくる。
「ねえ比企谷くん、お姉さん手でシゴかれて気持ちいい?」
「は、あぁ⋯⋯、う⋯⋯それ、は⋯⋯」
「あは♡ 聞くまでもないね。おチンチンは素直だもん♡」
陽乃さんはそう言って手コキのスピードを速めると、快感はさらに強くなる。睾丸はキュッとせり上がってきて、はっ、はっと呼吸が浅くなっていく──。
「可愛いなぁ、比企谷くん。よーし、このままイカせちゃお♡」
「なに、をっ⋯⋯。う、あぁ⋯⋯っ!」
本気で射精させるつもりらしく、陽乃さんの手はこれ以上なく激しく上下に動かされていた。それだけでももの凄い快感なのに、何を思ったか陽乃さんは俺の耳の中に舌を差し入れてくる。
「んっ、れろっ、ちゅっ⋯⋯♡ 比企谷くん、耳が弱いんだったよね?」
「はっ、はぁっ、はぁっ、ううぅぅ⋯⋯っ!」
甘ったるくて妖しい声が、脳をブルブルと震わせる。さらに続けての性感帯への容赦のない刺激。
こんなの、反則だ。俺は射精しないように肉竿の根本に力を入れながら、強烈な快感に耐える。しかし、それにいつまでも我慢できるはずもなく──。
「ほら、イッていいよ♡ れろっ、んちゅっ、れろっ、ん、ちゅぅぅ⋯⋯っ♡」
「は、陽乃さんっ! 出ます、あ、出る、でる! いくっ!」
びゅるるるるるるるるぅぅぅぅ!! びゅっ! びゅるびゅるびゅるっ!!
俺は同級生の姉に手でシゴかれながら、自らの身体に向かって盛大に精を放っていた⋯⋯。
陽乃さんの手が上下に動くたびに、絞り出された白濁液が身体の上に降り注ぐ。行為の短さとは反比例するような、大量の射精だった。
「うわ、凄い。比企谷くん、たくさん出すねー。ほらほら、もっと出して♡」
ビュくビュくびゅくぅぅぅ! びゅるるっ! ドピュゥゥううっ!!
陽乃さんに促されるまま、俺のザーメンは何度も放物線を描いていく。陽乃さんの男性器を扱き上げる力加減は絶妙で、オナニーよりも遥かに気持ちいい射精だった。
「よしよし、偉いよ。たっくさん出したね♡」
陽乃さんは射精が終わったのを見届けると、嬉しそうに俺の腹筋あたりを舐めだした。勢いよく飛んだ精液は、下腹部だけではなく首元まで飛んでいる。
「ふふっ、全部飲んじゃうね♡ んっ、れろぉっ⋯⋯♡」
「はぁ、ふっ、うぅぅ⋯⋯っ」
陽乃さんは舌で精液を集めてはジュッと吸い上げ、ある程度口に溜めてからザーメンをゴックンしていく。常識離れした淫靡さに、俺の肉竿はびくんとしなった。
「じゃあ、たくさん出した比企谷くんにご褒美をあげよっかなぁ」
その上一体、何を企んでいるというのか。
陽乃さんはそう言うと、肩紐を外してネグリジェをずり下げていく。途端に見える、裸の乳房。お椀型で張りのある巨乳が目の前でプルンと揺れると、思わず視線が吸い寄せられたまま外せなくなる。
「比企谷くん、会うたびにメチャクチャ見てたもんねー。まあ、わざと見せてたんだけど」
ほらこっち、と手を引かれて、俺はベッドの縁に座って脚を開かされた。
陽乃さんは俺の脚の間に入ると、まるで何もかもがお見通しだとでも言うように目の前で自ら乳房を揉んで見せる。たわわなおっぱいは、柔らかそうに形を変えていく⋯⋯。
「ってことで、今度はお姉さんのおっぱいで気持ちよくして上げるね♡」
「は、おぉぉ⋯⋯っ」
陽乃さんはこの場では不釣り合いなぐらいいい笑顔でそう言うと、その谷間に俺の肉竿を挟み込んだ。暖かい、シルクの上を滑るような繊細な感覚。それが谷間を狭められることによって、快感へと変わっていく。
「あはっ♡ また比企谷くんのおチンチン、ビクビクしてる♡」
女性らしさの最たる部分を使っての、性的な奉仕。それを雪ノ下の姉である陽乃さんがシてくれているのだから、頭がどうにかなってしまいそうだった。
擦り上げてくる柔らかな感触と、圧倒的な包容感と肉感。パイズリというアブノーマルな行為で、雪ノ下とよく似た顔が愉悦にまみれていた。
「どう? お姉さんのおっぱい気持ちいい?」
「は、はい⋯⋯」
こんなことをさせて、一体何を言っているんだと自分でも思う。しかしそう素直にならざるを得ないぐらいその行為は気持ちよくて、俺の肉竿は陽乃さんのおっぱいの間でビクンビクンと脈打ちまわっていた。
「あはっ、すっごいね♡ 比企谷くん、またイッちゃいそうなの?」
ほらどうなの? とでも言うように、陽乃さんの谷間が深く狭くなる。
もう声も出なくなって、コクっと頷くと陽乃さんは嬉しそうに笑った。垂れ流しになった俺のカウパーで陽乃さんのおっぱいがベトベトになって、滑りと感度が増していく⋯⋯。
「よーし、ならイカせちゃお♡ 比企谷くん、またたーっぷり出してね♡」
「は、あぁぁ⋯⋯っ!」
陽乃さんはそう言うと、乳房を揺する動きを一層激しくさせていく。ガチガチのペニスは柔らかな胸に包まれ、見え隠れする亀頭は真っ赤に張り詰めている。
どこまでも俺を追い詰める性的な行為に、これ以上抗う術が残されているはずもなく──。
「ほら、出しちゃえ♡ 比企谷くん♡」
「陽乃さん⋯⋯っ、はぁ、うぁぁ⋯⋯っ! いくっ、出るっ!!」
ビュルルルルルぅぅぅ!! ビュクッ、びゅくっ、どぴゅぅっ!!
陽乃さんのおっぱいに挟まれたまま、俺は噴水の如く盛大に射精した。勢いよく飛んだザーメンが陽乃さんの綺麗な顔を汚し、それにすら興奮して射精が止まらない。
「あんっ♡ あ⋯⋯♡ すごい♡ 比企谷くんの、あったかい⋯⋯♡」
「はぁ、おぉぉ⋯⋯っ!」
ぶぴゅるるるるっ! びゅっ、ビュクゥっ! どぷっ、ドピュゥッ!!
長いまつ毛に、整った鼻梁に、熱のこもった頬に。ドピュドピュと生殖液をその美顔にカケられて、陽乃さんは恍惚とした表情を浮かべていた。
俺のザーメンまみれになってもなおその顔は美しく、湛えられた笑みは優雅で淫靡。俺は荒い息を整えながら、射精が終わっても萎えていかないペニスを脈打たせていた。
「比企谷くん、量が多すぎて目が開けられないよ。顔に出しちゃった分、飲ませて」
「あ⋯⋯。は、はい⋯⋯」
陽乃さんが口を開けて舌を出すと、その艶めかしさにまたドキリとしてしまう。
俺は言われるがまま陽乃さんの顔にぶっかけてしまった精液を指で集めると、その口の中へと含ませていく。
「んっ⋯⋯はぁ⋯⋯。おいし♡」
陽乃さんは顔射した分の精液を全部飲み切ると、俺に笑いかけながらそう言った。
俺は同級生の姉に、なんてことをさせているのだろうか⋯⋯。
「さーて、今度はわたしも気持ちよくして欲しいかなぁ」
陽乃さんが押し倒してくると、俺は素っ裸のままベッドで仰向けになる。陽乃さんは形のいい尻を俺の顔の方に向けると、そのまま跨ってくるなりペニスを口に含んだ。
「んぅ、じゅるっ、んちゅっ、んんぅ⋯⋯」
「うあ、あぁぁ⋯⋯っ」
唐突に始まった、雪ノ下陽乃によるフェラチオ。それは情熱的なバキュームを伴って行われ、まるで精液が吸い出されようとしているかのような快感に背中が震える。
「んぅっ、はぁ⋯⋯。ほら、比企谷くんも、お姉さんのこと気持ちよくして?」
「は、い⋯⋯」
俺は眼前に広がる光景に、思わず唾を飲んだ。普段秘められている陽乃さんの膣口が顕になり、蜜を含んだそこは俺の愛撫を待つようにヒクヒクと動いている。いいのだろうかと戸惑いながらも、俺は誘い込まれるようにその秘裂に舌を這わせた。
「んぅ、んちゅっ、じゅるるぅっ⋯⋯あ♡ んぁ♡ んちゅっ、んんぅ♡」
レロレロと陽乃さんの縦筋を舐めあげると、その声に艶がのってくる。それに調子を得ると、俺は陽乃さんの入口に向かって舌を差し入れた。
「はぁぁぅ♡ ん♡ いいよ、比企谷くん♡ んっ、んぅ、んん⋯⋯っ♡♡」
シックスナインで、互いの性器を貪り合う。どこか倒錯的な行為は、初めてということもあってかどんどんと射精へのカウントダウンを進めてしまう。陽乃さんを気持ちよくしなくてはという気持ちはあるのに、身勝手なほどに快楽が身体の内に溜まっていくのだ。
「じゅるっ、じゅっ⋯⋯。は、あぁ⋯⋯。陽乃さん⋯⋯。う、ぁ⋯⋯。またイキそうです⋯⋯っ」
「んんんっ♡ れろっ、んちゅっ、じゅるるるっ♡ あ♡ いいよ♡ このまま口の中に出して♡ んぅっ♡」
淫猥な水音で、ベッドルームが濡れていく。こみ上げてくる快感は出口を求めてさまよい、やがて一点にと集まってくる──。
「は、あぁっ、出る! あ、イクっ!!」
「んっ、んぅぅ、んんんっ! あ♡ 出してっ♡ んぅっ、じゅるっ、じゅるるるっ♡♡ んちゅっ、んぅ、んんっ♡」
ビュルルルルるるるるぅぅぅぅ!! びゅくっ、ドピュぅっ!!
俺は背中を仰け反らせながら、陽乃さんの口内で射精した。強烈にバキュームしてくる陽乃さんの喉奥に向かって、びゅるびゅると精を放っていく⋯⋯。
「んぅっ、んちゅっ、ずりゅぅぅぅっ♡ ん、んぅ、んくっ♡」
びゅっ、びゅるるるっ、ドプッ! ビュルルルルっ!
口内射精を受け止めながら精飲する陽乃さんの中に、これでもかと生殖液を射出する。三度目の射精なのに勢いは衰えるどころか、量も勢いも増しているような気さえした。
「ん⋯⋯っ。あぁっ♡ みへ、いっはい♡」
ちゅぽっ、と俺のペニスから口を離すと、陽乃さんは口内にたっぷりと溜まった俺のザーメンを見せてくる。白濁液の中で見え隠れする真っ赤な舌がやたらと扇情的で、またビクンと性器が脈打った。
「んくっ。⋯⋯はぁ⋯⋯っ♡ やっぱり比企谷くんの精液、濃くて美味しい♡」
そう言って陽乃さんは、俺の方を向いて口を開いた。その口内にはもう精液は残っておらず、またゴックンしたのだと俺に知らしめる。
「ふふっ♡ それじゃ、比企谷くん⋯⋯」
そう言って陽乃さんはこちらの方を向いたまま、また俺に跨ってくる。まだ硬いままのペニスがその柔らかな手で握り込まれると、陽乃さんは空いているもう片方の手で下腹部を撫でた。
「今度はこっちに、たくさん飲ませてね♡ ⋯⋯あ♡ あぁぁっ♡♡」
「は、ぉぉ⋯⋯っ!」
ズブズブと俺の男性器が陽乃さんの女性器に飲み込まれていくと、脳天を突き抜けるような快感にさらされる。陽乃さんの最奥まで到達すると、俺は息をすることすら忘れてその快感に意識を集中させていた。
避妊具を装着しない、生でのセックス。その快感は圧倒的で、俺は快感に神経が焼き切られていく気さえしていた。
「あぁぁ♡ 凄い⋯⋯♡ 比企谷くんのおチンチン、一番奥まで届いちゃった。あ♡」
俺が陽乃さんの膣内でペニスを脈打たせると、たったそれだけのことで陽乃さんは短い嬌声をあげた。どうやらちゃんと、陽乃さんを気持ちよくできているらしい。
「それじゃ、動くね♡ あ♡ ああっ♡」
陽乃さんは宣言すると、その蠱惑的な肢体を俺の上で揺らし始めた。ずぶんっ、ずぶんっ! と深いストロークで、蕩けるような快感に脳が痺れていく。
目の前では精液でテカる豊満な乳房が揺れ、ピンク色の乳首は線を描いていた。陽乃さんが伸ばしてきた手を取ると、指を互い違いに絡ませてくる。
「あぁあぁぁっ♡ 気持ち、いいっ♡ 比企谷くんの、太くておっきぃっ♡ すっごく、いいところに当たるのっ♡」
目の前の女性は、本当に俺の知る雪ノ下陽乃なのだろうか?
その問いの答えは、きっと否だ。だってこれは夢だし、こんなに性交で乱れるなんて思えない。
「あんぅぅ♡ はぁぁ♡ 比企谷くんも、気持ちいい?」
「は、うぉぉ⋯⋯。はい⋯⋯っ」
まるで恋人同時の情事のように手を繋ぎながら、騎乗位でのセックスは続く。
さっきから陽乃さんは、まるでイッているみたいに俺の肉竿を締め付けていた。目の前の光景と快感が合わさって、どんどんと俺の追い詰めていく。
「陽乃、さん⋯⋯。もうちょっと締め付け緩めてもらえますか⋯⋯」
「あんっ♡ わたし別に締めたりしてないよ?」
またすぐにイッてしまいそうになってそう言うと、陽乃さんは冗談でもなんでもないようにそう答える。
恐らく本当に、素でこの狭さなのだろう。そう理解したところで射精が遠のくわけでもなく、ただただ最後の時が近づいてくる。
「は、陽乃さん⋯⋯。俺、もう⋯⋯っ」
「あぁ♡ あん♡ もうイキそう?」
俺がこくこくと頷くと、陽乃さんは悦楽を込めた笑みを深くする。それと同時にそのストロークも長く深くなって、より快感は加速する。
「じゃあ、このまま中に出しちゃおっか♡ お姉さんに、無責任中出ししていいよ♡」
漫画で読んだことしかなかったキーワードが耳に届いて、ドクンとまた心臓が暴れる。
夢、とは分かっている。だから生でしてしまっているのだし、そもそもこんなこと起きるわけがない。
「はぁ、あぁ⋯⋯、でも⋯⋯」
でもそれは、夢の中であっても一線を越える行為だ。
ここまでしておいて何を言うって話だが、これ以上流されたら現実の陽乃さんに申し訳がたたない。
「あんっ♡ でも、何? 比企谷くんのおチンチンは、わたしに中出ししたいって言ってるよ♡」
陽乃さんはなおも俺の上で跳ねながら、俺が収まっている部分を上から撫でた。グラビアモデルのような胸が揺れまくり、快感と興奮が深くなっていく⋯⋯。
「だから、このまま出しちゃお? あぁ♡ あんっ♡ 比企谷くんの精子、いっぱい飲ませてほしいな♡」
直情的な行為と、甘く快楽に蕩けきった声。
それでも俺は、豆粒ほどになった理性で抗う。それは駄目だと、これ以上いったら止まれなくなってしまうと、自分に言い聞かせて。
「あぁぁんぁぁ♡ だから、イッて♡ わたしの中に、比企谷くんの精液注ぎ込んで欲しいの♡ あ♡ぁ♡あぁぁっ♡ いっぱい、中出し、してぇっ♡♡」
ああ、ダメだ。いけない。その先を知ったら戻れなくなる。
だから我慢しなければ。どうにかしてこの快感から抜け出して、理性ある人間として正しい行動を取らなくてはならないのに──。
「は、あぁぁっ、陽乃さんっ、出る! 出ます⋯⋯っ! うっ、イク、いく⋯⋯っ!!」
「あ♡ いいよ♡ 出して♡ 出してっ♡ 比企谷くんの精子で、わたしの中タプタプにしてぇっ♡♡」
びゅるびゅるびゅるるるるルルルルルッ! びゅっ、ビュクンッ、ドピュゥッ!!
俺は強すぎる快感に抗え切れず、陽乃さんの膣奥に精液を注ぎ込んでいた⋯⋯。
堰き止めるものがなくなった生殖液は奔放に放出され、陽乃さんの膣内を満たしていく。狭い膣道に導かれるまま亀頭を最奥に突き入れ、子宮に届けと言わんばかりにスペルマを放出する──。
「あ♡あ♡ああぁぁ~~──♡♡ すごい、あ♡ 比企谷くんに中出しされて、あん♡ イッちゃった♡ あぁぁ⋯⋯♡♡」
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ、ドピュゥッ!! びゅっ、ビュルルルルっ!!
俺の子種を注ぎ込まれながら、陽乃さんはビクンビクンと絶頂に達していた。俺が生殖液を射出するたびにその背中が仰け反り、ぷるんぷるんと乳房が揺れる。
まるで腟内が精子を吸い取ろうとしてくるみたいな、クラクラするほどの快感と昂り。白熱していた脳内に思考が戻ってくると、陽乃さんはゆっくり腰を上げていく。
「ああ♡ すごい⋯⋯♡ わたし、比企谷くんと子作りしちゃったんだ⋯⋯♡」
ペニスが抜け出ると、くぱぁと開いた陽乃さんの入口から精液が溢れ出た。トロトロと零れた白濁液が、糸を引きながら俺の肉竿にかかっていく。
「陽乃さん」
今彼女の名前を呼んだのは、一体誰だったのだろう。そう思うぐらい、異質な声が出た。
射精が終わっても心臓は早まったまま落ち着きを忘れ、目は眼前の痴態を余すことなく捉え続けている。蓋をしていた燃料に火がくべられた今、それを消火できるものは何もなかった。
「もう一回、入れますよ」
「きゃっ⋯⋯。あ⋯⋯比企谷くん、ヤル気出てきたんだね♡」
どこまでもいやらしく期待に満ちた目でそう言うと、俺に押し倒された陽乃さんは自ら脚を開いた。
その脚の間に入ると、ぐちゅりと音を立てながら陽乃さんの中にフル勃起した肉棒を挿入していく。
「は、あぁ⋯⋯っ」
「あ♡ あぁぁぅ♡ あっ♡ おっきいっ♡ 比企谷くんの、さっきより大きくなったみたい♡」
正常位で繋がり合うと、陽乃さんは悦びの声を上げる。こんな風に強引に挿入されて感じているなんて、さすが淫魔としか言いようがない。
「⋯⋯動きますよ」
「うん♡ いっぱい比企谷くんので気持ちよくしてね♡ ⋯⋯あ♡ あぁっ♡」
俺が腰を振り始めると、裸の乳房が前後にぷるぷると揺れ始める。何度も視線を奪われた、百点満点のおっぱい。それが今好きにできると思うと、そこに触れられずにはいられなかった。
「あぁぅ♡ ん♡ あはっ♡ いいよ比企谷くん♡ もっと触って♡」
陽乃さんはしとけない姿で突かれながら、胸を揉みしだく俺の手首をとってその動きを助長する。完全に痴女としての振る舞いに、興奮は収まることを知らない。
「はっ、はっ、はぁっ⋯⋯。陽乃さん、またすっごい締まってますよ」
「あんんぅ♡ ちがうよ。あ♡ 比企谷くんのが大きくなってるだけ♡ あ♡ あぅぅ♡」
陽乃さんのおっぱいを夢中になって愛撫しながら、俺は腰のひたすら動かし続ける。オナニーの何倍も気持ちいいのに、その動きは止められない、今さらやめろと言われたってやめられないぐらい、俺は陽乃さんの身体に耽溺していた。
「あんっ♡ あぁっ♡ あぁんっ♡ 比企谷くん、キスして⋯⋯♡」
陽乃さんは胸に押し付けるように掴んでいた手首を離すと、腕を開いて俺を迎え入れる。俺は覆いかぶさってしっかりと抱き合うと、陽乃さんの唇を奪った。
「んぅっ、んちゅ、ちゅぅ、ん、はぁっ、れろっ、んぁ⋯⋯♡」
すぐに唇を開かせると、激しく舌を絡ませ合う。蕩けた目で俺を見てくる陽乃さんを見つめ返しながら、ズンズンと肉竿で陽乃さんの奥を突く。
「んぅ、はぁぁ⋯⋯♡ あ♡ あぁっ♡ また、イッちゃう♡ わたし、また比企谷くんのおチンチンでイッちゃうよっ♡♡」
「はぁ、はぁっ、はぁぁ⋯⋯っ! イカせてあげますよ、陽乃さん」
ぶっちゃけ、俺の方もそれほど長くは持たない。淫魔の催淫効果なのかまったく性欲は衰えないし、三発も出した後なのに感度も鈍らなかった。俺はただ終わりの時を引き伸ばす為だけに我慢を続けて、陽乃さんの中を往復する──。
「あ♡あっ♡あ♡んぁっ♡ それ、強いっ、あ♡ あ♡ 本当に、イクっ♡ イくぅぅっ♡ あ♡あぁぁんぁぁ~~──♡♡」
「はっ、はっ、ふっ、あ、あぁ⋯⋯っ! 出る!」
ビューッ、びゅっ、ビュくぅぅぅウウッ!! びゅぷっ、ドピュッ、ビュルルルルルッ!!
俺は陽乃さんに伸し掛かるように身体を密着させると、鈴口と子宮口をキスさせんばかりに肉棒を突っ込んだ。そのままドプドプと生殖液を注ぎ込み、無防備な膣内を白く汚していく⋯⋯。
「あぁ♡ まだ♡ あ♡ まだ出てるのっ♡ 気持ちいいっ♡♡」
ビュクビュクビュクッ!! ビュプッ、びゅっ、ビュルルルルッ!!
中出しされて悦ぶ陽乃さんの胎内に、これでもかと子種を注入する。肉竿は制御を失ったように暴れ回り、膨張と収縮を繰り返しては精子が飛び出していく。
信じられないほど持続する、全身が生殖器になってしまったかのような快感。これが雪ノ下陽乃とのセックスだと教え込まれた俺の男性自身は、まだその躰を欲していた。
「はぁ、はぁ⋯⋯。陽乃さん、今度は後ろからですよ」
「あんっ♡ まだできるんだ⋯⋯♡ あ♡」
俺はペニスが抜けないようにしながら陽乃さんの身体を半回転させると、後背位になって彼女を見下ろした。女性らしいくびれに、大きすぎない形のいい尻。その向こうでは生挿入された男性器を咥え込んでいるのだから、本当に堪らない。
「⋯⋯動きますよ」
「ちょっと、まっ、あ♡ まだイッて、ぁんっ♡♡」
尻肉を掴むと、俺は我慢できずに腰を振り始めた。パンパンと最初から強く腰を叩きつけ、その膣内の快感を貪る。さっきまでの余裕はどこに行ったのか、絶頂が続いているらしい陽乃さんの身体がまたビクビクと震えた。
「は、あぁっ、はっ、はっ⋯⋯。めちゃくちゃ、締まる⋯⋯っ!」
「んぁっ♡ あぁぁん♡あぁぁっ♡ これっ、これだめェっ♡ んぁぅ♡ あぁぁ~~♡♡」
ドラスティックなほどのエロスと革新的な快楽。もはや理性はボロ雑巾となり、何の意味もなさない。俺をそうしたのは彼女なのだから、その身でもって責任を果たしてくれないと、終わらないのだ。
「ふあ♡ あ♡ イクっ♡ イクっ♡ あ♡あぁぁ~~──♡♡」
後ろから両手で胸を揉みながら腰を打ち付けると、陽乃さんはあっという間にまた絶頂に達した。イッている真っ最中の陽乃さんに乳首を指の間で転がすと、キュウキュウと膣内の締め付けが増す。
容赦のない連続絶頂──。それは陽乃さんが俺にもたらしたものであり、俺がお返しできる最高のギフトであるはずなのだ。
「またイッたんですか、陽乃さん」
「はぁ、あんっ♡ うん⋯⋯♡ またイッちゃったぁ⋯⋯♡♡」
振り返った陽乃さんは、よだれでも垂らしそうなぐらい蕩けた表情で俺を見ていた。
──調教済み。
いつだったか漫画か何かで読んだ文字列が、俺の頭の中をよぎる。あの雪ノ下陽乃をこんな風に性的に屈服させる日がくるなんて、思いもよらなかった。
「んぁぅっ♡♡」
気付いた時には、また腰が動いていた。
もうこれ以上は、我慢できない。徹底的に陽乃さんを突いて、犯して、貪って、俺のものにしてしまいたい。理性はとうに
「はぁ、はぁっ⋯⋯。気持ちいいですか、陽乃さんっ」
「あぁぁんぁぁ♡ うん♡ すごいよ♡ 君のおチンポ、ゴリゴリって奥までクるのっ♡ あ♡ あっ♡ おマンコの形、変えられちゃうっ♡♡」
従順に喘ぐ陽乃さんをさらに快楽で狂わせようと、俺は押しつぶすようにその身に覆いかぶさった。寝バックの体位になると、陽乃さんの両脇に手をついてまたパンパンとその尻を腰で叩く。
「ああぁぁんぁぁぁ♡ 奥っ♡ おくぅっ♡ 比企谷くんのチンポ奥までクるのっ♡ 気持ち、いっ♡ あぁ♡ああ♡んあぁぁっ♡♡」
ブルルッ、と陽乃さんの身が震えた。またイッたのだ。その事実が俺の興奮をさらに高めて、腰の動きが止められない。
「は、あぁぁ⋯⋯。はぁっ、はぁっ⋯⋯」
「あぁぁんぁっ♡ 待って、本気でイッてりゅ、からぁぁ⋯⋯♡ だめ、だめェっ⋯⋯♡」
もはや傍から見たら、レイプ現場にしか見えないだろう。それでも俺は止まれない。もう止まれないのだ、陽乃さんの身体を知ったら、止まれない──。
「はぁ、う、あぁ⋯⋯。陽乃さん、そろそろイキます⋯⋯っ。中に出してもいいんですよね?」
「うんっ♡ うん♡ 出して、あ♡ いっぱい中にちょうだいっ♡ あ♡ あぁぁんぁぁっ♡♡」
陽乃さんはさっきまでダメと言っていたのに、中出しを宣言すると途端にその精を欲しがり始める。
どこまでも淫らな陽乃さんに、思わず口角が上がった。目の前の女性を快楽で支配しているという実感が、ゾクゾクと背中を駆け上がってくる。
「はぁっ、はぁっ、じゃあ、出しますよっ。妊娠しても、いいんですね⋯⋯っ!」
「あんぅぅ♡ いいのっ♡ いいからっ♡ 出して♡ あぁぁ♡ 妊娠してもいいから、比企谷くんの精子欲しい♡ わたしの一番奥に、いっぱい比企谷くんの出して欲しいのっ♡♡」
どこまでも堕ちていく、男と女。この世の果てのような快楽と興奮。
強すぎる快感に頭の中はチカチカと発火し、欲望は爆発を待っている。俺の中を滾る情欲は、また出口を求めて尿道を駆け上がっていく──。
「あ、ぁぁ⋯⋯っ! 出る! 陽乃さんっ、イキますよっ! 中に⋯⋯っ!」
「あ♡ァ♡ん♡ あぁぁっ♡♡ うんっ♡ 出して♡ 出してぇっ♡ 中っ、なかぁっ♡ 中にいっぱいっ♡ あ♡ぁ♡ああぁぁんあぁぁ~~──♡♡」
ビュクンッ、びゅくんっ、びゅくっ! ドピュうううううゥゥゥ!!
またも絶頂に達した陽乃さんの膣奥に、本能のまま精液を注ぎ込む。腰を押し付け、奥深くに男性器を突っ込んだまま、何度も何度もザーメンを注入する⋯⋯。
「ひぁん♡ あ♡ しゅごい、のぉっ♡ 比企谷くん、あ♡ まだ出て♡ んあぁぁっ♡♡」
ビュルルルルルルゥゥッ! びゅっ。ビュルルルルッ! ビュクンッ!!
イキすぎて呂律すら回らなくなった陽乃さんの胎内に、ありったけのマグマを流し込む。生殖本能のままに精液を注ぎ込み、卵子に精子をぶっかけていくと、陽乃さんの肢体がまたぶるぶると震えた。
「はぁ、はぁ⋯⋯う、ぁ⋯⋯。陽乃さん、抜きますよ」
「んぁぅ♡ あ♡♡」
もはや人語すら忘れた陽乃さんの膣内から、ヌポッと射精の終わった肉棒を引き抜いた。
その途端に、陽乃さんの女性器の中からコプッと生殖液が溢れ出す。二発分のザーメンが、トロトロとベッドのシーツを濡らしていた。
「駄目じゃないですか、陽乃さん」
「ひぁ、あ♡ んぁぁああっ♡ ひ、比企谷、くん⋯⋯♡」
俺は陽乃さんを仰向けにさせると、脚を開かせてまた肉棒を挿入した。一番奥までペニスを突っ込むと、陽乃さんはまた快楽に表情を崩した。
「俺の、ここで飲みたいんでしょう? 零してるじゃないですか」
「んぁぅぅぅっ♡♡」
陽乃さんの下腹部を押して、中に入っている肉棒の存在を強調させる。身体に覚え込ませるような行為にすら俺は悦楽を覚えて、その身体から離れられなくなってしまう。
「今日は俺が満足するまで付き合ってもらいますよ」
「ひぁん♡ あぁっ♡ うん♡ ねえ、比企谷くん♡」
陽乃さんは俺を求めるように、腕を開いた。
二度目の中出しをした時のようにその身体に覆いかぶさると、艶めかしい唇が耳元に寄せられる。
「──君は性欲の化け物だね♡」
⋯⋯まったく、陽乃さんは俺をどこまで昂ぶらせれば気が済むのか。
俺は果てを知らないような陽乃さんの限界を求めて、また腰を振り始めるのだった──。
* * *
明くる日の放課後。
俺は部活動を終えて昇降口を出た後、気怠い身体を引きずるように駐輪場へ向かっていた。
昨晩あんな夢を見ていたせいか、まったく寝た気がしない上に身体は一層疲れているように思える。こんな日は早く帰って休まないと──。
「あれー、比企谷くんだー」
そう思いながら校外に出た瞬間、背中にそんな声がかかる。
「なんかお疲れだねー。どれどれ、お姉さんが癒やしてあげようかな」
陽乃さんはあっけらかんと言いながら、肩をぶつけてくる。元はと言えば誰のせい⋯⋯と考えて、ここで陽乃さんを責めるのも違う気がした。あんな夢を見たのは、ひょっとしたら俺の願望が夢に出てきただけかも知れないのだから。
「いえ、結構です⋯⋯」
「まあまあ、いいじゃない。時間つぶしに付き合ってよ」
癒やしがどうとか言いながら、結局自分のためじゃないかと思ってしまう。
駅の近くまで来るとこぢんまりした喫茶店に入り、注文を済ませる。テーブルに残ったのは、水の入ったコップとコースター、それにいい笑顔の美人さんだけだ。
「で、なんでそんなに疲れてるの?」
「いえ⋯⋯。最近、夢見が悪くて⋯⋯」
本人を目の前に言うのも
「ふーん、どんな夢?」
思いの外突っ込まれて、一瞬答えに詰まる。あの夢の内容を、そのまま言えるわけがない。
「あんまり覚えてないんですけど⋯⋯。身体を酷使される夢ですね」
大嘘つきだと自分でも思った。昨晩の夢の最後なんて、自ら進んで、陽乃さんを⋯⋯。
「あはは、何それ。比企谷くん、自分をイジメ抜きたい願望でもあるんじゃない? 君って何でも自分でやっちゃうタイプだし」
「⋯⋯まさか。自分で自分をイジメるぐらいなら人を使い倒しますよ」
「おや、さらっとドS発言だ」
陽乃さんはそう言って笑うが、身に覚えがあるのだから仕方ない。何かイベントがあるたびに、材木座を始めとした犠牲者が積み重なるのは半ば仕方のないことだ。
やがて注文した飲み物が届く。陽乃さんは紅茶を一口飲むと、次の瞬間そっと微笑んで──。
「じゃあ、たまには
その蠱惑的な表情に、俺はぞくりと背中を震わせるのだった⋯⋯。