浅く、深く。浅く、深く。
睡眠とは一晩の内にその質を変化させながら、頭と身体に休息を与える行為である。
「んぅっ、んちゅぅ、んん⋯⋯っ」
一般に深い眠りほど休息効果は高く、浅い眠りばかり、つまり夢を見ることが多いのは充分に休めているとは言えないらしい。
ということは最近夢を見ることの多い俺は、満足に疲れを癒やすことができていないと言える。実際疲れは中々抜けていかないし、心身ともに癒やしが必要だ。
「れろっ、んっ、んぅっ、んんー⋯⋯」
だからこの人が、夢に出てきたのだろうか?
そんなくぐもった声と水音が、俺の部屋に響いていた。
「何、やってるんですか」
「んぅ、はぁ⋯⋯。あ、気付いた?」
そう言って奉仕していた俺のペニスから口を離して笑った人を、俺は知っている。
上級生ながらその壁を感じさせない気さくさと、ゆるほわめぐりん♪ とでも称すべき緩さと癒やしスキル持ち。城廻めぐり先輩は、どういうわけだか俺の脚の間に入り、肉竿をその手で愛撫していた。
「えっとね、私実はサキュバスで⋯⋯」
「はぁ⋯⋯」
またこれかよ、と俺は心中呟いた。このところ、こんなことが続き過ぎている気がする。
「だからね、ちょーっと比企谷くんの精液が欲しいなって」
サキュバスにしては強引さに欠ける言い方が、どうにもめぐり先輩らしい。が、ここまでこんなことが重なると確かめたいことがある。
「百歩ゆずって城廻先輩がサキュバスだとして⋯⋯」
「あ、めぐりでいいよ」
「⋯⋯めぐり先輩がサキュバスだとして、どうして俺のところに来るんですか?」
先日から俺の夢の中に来訪する人物たちには、どうにも一貫性がない気がした。共通するのは、程度の差はあれよく知っている人物が出てくるということだけだ。その法則が分かったからと言ってどうなるということはないが、睡眠妨害をやめさせる口実ぐらいはできるかも知れない。
「それは、聞いたから。かな?」
「かな? と言われても⋯⋯」
何とも微妙な返答だった。
しかし聞いた、ということは、淫魔のネットワークでも存在するのだろうか?
「ってことで、ちょっと貰うね」
「いや何が⋯⋯は、うぉ⋯⋯っ」
俺が喋っている途中から、めぐり先輩はまた肉竿を咥え込んでいた。じゅぷじゅぷと遠慮も容赦もない口での奉仕に、ビクビクといつの間にか勃起していたペニスが反応する。
めぐり先輩は夜闇のように真っ黒なナイトドレスを着ていて、その胸元は大胆にも露出されていた。大きすぎず小さすぎない胸は綺麗な谷間を作っていて、思わずフェラチオする姿とその胸元を交互に見てしまう。
「んぅっ、んっ、れろっ、んちゅぅぅ⋯⋯っ♡ ねえ、これで大丈夫?」
「いや、全然⋯⋯」
こんなの、大丈夫なわけがなかった。トレードマークのおさげに、生真面目さとチャーミングさを表現したかのような留め方のヘアピン。生徒会長も務めたいわゆる優等生の先輩にフェラチオされているなんて、気がどうにかなってしまいそうだ。
「んっ、はぁ⋯⋯。⋯⋯そっか。そうだよね」
しかしどういうわけか、めぐり先輩は俺のペニスを口内から解放するとしょんぼりした表情を浮かべる。
全然、の意味を気持ちよくないと捉えたのだろうか。そう思っていると、めぐり先輩は「じゃあ」と言って見慣れない物を取り出した。
「これ、使ってみる?」
そう言って差し出してきたのは、流石に高校生男子なら知らないわけがない代物だった。
円筒状のそれは狭い入口がついていて、その奥には無数の襞が見える。スケルトンタイプのそれは、貫通する道が狭い上に曲がりくねっていることを俺に示していた。
──オナホール。通称オナホ。人工的な膣。
持ってはいないが、最近はネット界隈でも活動的に販促されているから存在はよく知っている。っていうかめぐり先輩、これどこから出したの?
「あー、でもこれ、ローションとか要るんだよね⋯⋯」
口振りからすると、初めて使うのだろうか。そう言いながらめぐり先輩は視線を俺の股間へと向かわせた。自分の唾液と俺のカウパーが滴る、ペニスへと。
「えっと、こうしてたら入るかな?」
「うあぁ⋯⋯」
めぐり先輩は俺の足の間に入ったまま、天井を向いているペニスの先にオナホールの入口をくっつけた。ぬるっ、亀頭だけ入って、すぐに潤滑がなくなって止まる。
「あ、あの⋯⋯。めぐり先輩⋯⋯」
「比企谷くん、もっとこの透明なの出せる?」
「いや、そういうのは自分じゃ⋯⋯う、あぁ⋯⋯っ」
先っぽだけオナホにペニスが入ったまま、めぐり先輩は浅くストロークを始めた。
カウパーは自分の意思では出せない。そう思っていたのだが、その絶妙な刺激によってダラダラとカウパーが溢れてくる。
「あっ。出てきた出てきた。比企谷くん、もっと出しちゃお?」
「ふっ、うぅぅ⋯⋯っ!」
強すぎるぐらいの快楽に耐えていると、精液が漏れ出てきたかのように白濁した液も混じってくる。カウパーよりもヌルヌルしているそれは、本当に精液だったのかも知れない。一分もすればすっかり肉竿はめぐり先輩の操るオナホに収まり、貫通型のそれから亀頭が覗いていた。
「わぁ♡ ようやく入ったね。比企谷くん、気持ちいい?」
「は、はい⋯⋯うぁぁ⋯⋯」
学校の先輩にこんなことをさせておいて、何を言っているのか。
しかし、そう答えざるを得ないほどの快感に襲われ、俺は背中を仰け反らせていた。夢の中とはいえ、めぐり先輩のイメージがボロボロと崩れ去り、それと同時に淫乱な先輩の像が形成されていく。
「よかった♡ じゃあ、このまま射精してね♡」
射精して、というキーワードに、ぞくりと何かが背中を走った。
めぐり先輩は、生徒会長を務めたほどの優等生だ。そんな学生の模範となるべき彼女が、俺の精液を求めている。その事実がどうしようもなく、俺を昂ぶらせていた。
「め、めぐり先輩⋯⋯。俺、本当に出そうなんですけど⋯⋯」
「じゃあ、こっちに立って」
めぐり先輩は俺の肉棒をオナホに挿入させたまま、片手で引っ張り起こしてくる。俺が床の上に直立すると、めぐり先輩はその正面で膝立ちになった。
「はい。いつでも射精していいよ♡」
そう言っためぐり先輩の顔は、紛れもない笑顔だった。目の前の女性が本気で俺の射精を望んでいるのだと分かって、キュッと睾丸が上がってくる。
「あぁ、うぁぁ⋯⋯」
「うわぁ♡ 比企谷くんのパンパンだね♡」
ぐちゅぐちゅと淫猥な音が鳴って、オナホの中はさっきよりも狭く感じる。俺の肉竿を擦り上げる動きは速く、激しくなっていき、そして──。
「はぁ、あぁぁ⋯⋯っ! めぐり先輩っ、出ますっ、あ、出る!」
ビュルルるるるるぅぅぅ!! びゅっ、ドピュッ、びゅるるる!!
あ、と言って口を開けためぐり先輩に向かって、俺は射精を開始した。放物線を描きながら飛んでいく精液は、飲ませてと言っていた口には上手いこと入っていかず、その可愛らしい顔にべっとりと附着していく⋯⋯。
「あぁ♡ 比企谷くん、口に⋯⋯♡」
ドッぴゅぅぅぅぅうううう! びゅるびゅるびゅるっ! ドピュッ!!
そう言ってめぐり先輩は口を開けながら近づいてきたが、もう手遅れだった。めぐり先輩の顔中にザーメンが飛びかかり、トレードマークのヘアピンもおさげ髪も白濁液でドロドロになっていく。それでもまた飽き足らないように、俺の肉棒はビュッ! とめぐり先輩の眉間に生殖液を浴びせかけた。
「あは⋯⋯っ♡ すっごい量だね♡ 全然お口に入らなかったよ」
残念そうに言いながら、めぐり先輩は俺が顔にぶっかけてしまった精液を指で集めて赤い舌に落としていく。こくん、と小さく喉を鳴らすと、めぐり先輩は未だ勃起しているペニスを見ながら言った。
「──私の顔に精液かけて興奮しちゃったの?」
ゾクゾクゾクッ、とまた何かが背中を走った。そして再び、めぐり先輩の手が動き出す。
「うおぉ⋯⋯っ!」
「比企谷くん。全然ちゃんと飲めなかったから、もう一回出してね?」
そう言った顔は笑みを浮かべているのに、やっていることはエゲツない。俺に一切の休息を与えず、精液を絞り取ろうとしているのだ。
「め、めぐり先輩⋯⋯。さすがに連続は⋯⋯」
「連続は、なぁに?」
ふふっ、と蠱惑的な笑みが、どこまでも俺を追い詰めるようだった。というか実際、性的に追い詰められている。
出したての精液を追加の潤滑油にして、めぐり先輩はオナホコキの動きを大胆にさせていた。人工的な襞がカリ首に絡みつき、追撃射精をしろと追い込んでくる。
「はぁっ、あ⋯⋯うぁぁ⋯⋯っ」
「ふふっ、出す時は言ってね? ちゃんと口で受け止めるから」
そう言ってめぐり先輩は口を開けて舌を見せてくる。その仕草にすら酷く興奮して、びくびくとペニスが脈打った。
「うぁ、あ⋯⋯っ。めぐり先輩っ、出る⋯⋯っ。出ます⋯⋯っ!」
「あは♡ 本当に出しちゃうんだ♡ いいよ。お口の中に出して♡」
めぐり先輩はそう言って貫通型オナホの先からはみ出した亀頭を咥えると、手の動きを加速させた。さっきよりも小刻みに、しかし握り込む力は強くなったせいで快楽は増大する。肉竿はぷくりと一瞬大きくなった気がして、次の瞬間──。
「は、あぁぁ⋯⋯っ。めぐり先輩っ! 出るっ、出ますっ!」
「んぅっ♡ ん♡ んぶっ、んちゅっ、んン~~──♡♡」
ビュルルるるるぅぅっ!! びゅぷっ、びゅっ、ドピュぅっ!!
俺はまためぐり先輩に、今度は口内に向けて射精した。肉棒をストローのように吸ってくるめぐり先輩の喉奥目掛けて、ビュービューと白濁液を発射する。
「んんっ♡ んぅっ♡♡」
「はぁ、うぉ⋯⋯っ。うぅ⋯⋯!」
びゅるびゅるびゅるっ! びゅっ、ビュクンッ!!
めぐり先輩はまるでオナホで遊ぶように、両手でそれを挟むと火起こし棒のごとくローリングさせる。バキュームフェラだけで気持ちいのに、あり得ない方向からの快感で中々射精が止まらない。
「ん、はぁ⋯⋯♡ はくさんれたね⋯⋯♡」
ようやく射精が収まると、めぐり先輩は口を開けて中に出された精液を見せてくる。小さな舌は白濁液で溺れかけていて、それを俺に充分見せつけた後にこくんとザーメンをゴックンした。
「んくっ、はぁー⋯⋯♡ 比企谷くんの精子、美味しかった♡」
ずぐんとまた心臓とペニスが、大きくなった気がした。
本当に目の前の女性は、俺の知るめぐり先輩なのだろうか? ⋯⋯いや、きっと違う。違うからこそ、こんなことが起きているのだ。
「さてと⋯⋯」
そう言うとめぐり先輩は、そっと俺をベッドに押し倒してくる。抵抗すれば押し返せるはずなのに、快楽に腰が抜けてしまったかのように力が入らなかった。
「次はこっちだよ♡」
めぐり先輩は俺に跨ると、ひらりとナイトドレスの裾をめくった。下着は身につけておらず、唐突に現れためぐり先輩の入口は既に濡れているように見える。
「ちょっ⋯⋯めぐり先輩⋯⋯」
「入れちゃうね♡ あ♡ あぁぁ⋯⋯っ♡」
まるでそうすることが当然のように、めぐり先輩は俺の肉竿を掴むと腰を落としていく。ぬるりと狭い膣内に入っていくと、電流のように快感が身体を走り回った。
「あぅぅ⋯⋯っ♡ んっ、あは♡ 全部入っちゃったね♡」
生徒会長の任を全うした今でも信奉者を多く抱えるめぐり先輩。ある種のカリスマを持つその人が、俺と性的に結合して悦びの声を上げている。その光景は俺を昂ぶらせるのには充分すぎて、勃起していたはずのペニスが更に大きくなった気がした。
「ん⋯⋯っ。動くね⋯⋯♡」
「は、あぁ⋯⋯っ」
めぐり先輩はそう宣言すると、ゆっくりと腰を振り始めた。ギリギリまで抜け出たペニスが、腰を落とすたびにずぶんと最奥まで挿入される。
ゆるほわぽわりんとしたその人柄とは真逆の、苛烈なまでの締付け。さっきまでのオナホなんか比べ物にならないぐらい強烈な快感に、ペニスはびくんびくんと反応を返していた。
「んぁっ♡ んっ、あ♡ んっ、ふふっ♡ 比企谷くんのおチンチンすっごい形だね♡」
膣内でもその形は分かるというのか、めぐり先輩はドレスの上からへその辺りをさすりながら言う。反りくり返った肉竿を慈しむような仕草は、母性を感じると同時に言いようもない興奮を呼んでくる。
「うぁ、あぁ⋯⋯。めぐり先輩の中⋯⋯、めちゃくちゃ狭い⋯⋯」
「あぁんっ♡ あ♡ それって気持ちいいってことでいいんだよね?」
「当たり前じゃないですか⋯⋯」
「ふふっ♡ じゃあもっと気持ちよくなろうね♡」
めぐり先輩はそう言うと、まるで踊り狂うように腰を上下に跳ねさせ始める。チラチラとめくれ上がるドレスの中で、めぐり先輩の膣はずっぷりと裸の肉棒を咥え込んでいた。
「は、あぁ⋯⋯。め、めぐり先輩、俺、そろそろ⋯⋯」
「あぁ♡んっ♡ あ♡ァ♡あ♡ あぁっ♡ イッちゃい、そう? あ♡」
めぐり先輩は腰の動きを止めないまま、俺の胸板に手を突いて聞いてくる。
「あぁ♡ あんっ♡ それじゃ、このまま中に出してね?」
その一言に、ぞわりと背中に何かが走る。こんな淫夢を見るようになって、何度も聞いた台詞だった。
そのたびに俺は、理性を働かせて最後まで抵抗しようとした。そしてただの一度も理性が勝つことはなく、求められるがまま膣内に射精してしまっている。
「はぁ♡ あんっ♡ 比企谷くんの、いーっぱい出して欲しいな♡」
──もういいんじゃないか?
本能がそう語りかけてくる。だいたい夢でしか説明がつかないことばかり起きているのに、現実と同列で物事を考えるべきではないのだ。
考え方を、ぐるりと思いっきり反転させる。これは求められているものを与える、それだけのシンプルなことなのだろう。きっと。
「は、あぁ⋯⋯。めぐり先輩、いいんですね?」
言いながら俺は、込み上げてくる射精感を我慢できそうになかった。
綺麗で可愛らしくて、人望もある元生徒会長の先輩。微かな憧れすら抱かせるその女性に膣内射精して欲しいと言われたら、俺は──。
「うん♡ あ♡ぁっ♡ あぁっ♡ いいよっ♡ 出して♡ 比企谷くんの精子、全部私の中に出して♡♡ あ♡ あぁ~~──♡♡」
「うぁ、あ、出る! イクっ、イ、っくっ!!」
ぶぴゅるるるるるぅぅっ!! びゅるっ、ドプッ、びゅるびゅるびゅる!!
すとんと腰を落としためぐり先輩の膣奥に向かって、何の遠慮もなしに射精した。狭く、きつく締め上げくる膣内に懇願されるがまま、その中に精を注ぎ込む。
「あぁあぁぁっ♡ あ、ついっ♡ んぁっ♡ 比企谷くんの、いっぱい♡」
びゅるっ、びゅくっ、びゅっ、ドピュッ! ドプゥッ!!
中出しされて悦びの表情を浮かべためぐり先輩の膣内に、これでもかと子種を注ぎ込む。尿道を濁流が駆け巡る快感に翻弄されながら、俺は全ての精をめぐり先輩の中に放っていく⋯⋯。
「はぁ、あぁ⋯⋯。全部、中に出しましたよ」
「あぁ⋯⋯っ♡ うん♡ ありがと♡」
めぐり先輩は「んしょ」と声を出しながら腰を上げると、ひらりとまた自分でドレスの裾をめくった。中出しされた精液は逆流し、くたんとへその辺りに倒れたペニスにかかっていく。
「あは⋯⋯♡ たっくさん出したね♡」
「⋯⋯めぐり先輩」
俺はそう呟くと、めぐり先輩のナイトドレスに手を伸ばした。俺のしようとしていることが分かったのか、めぐり先輩は両手を挙げてドレスを脱がすことを了承する。
めぐり先輩を全裸にさせると、形のいい乳房とほっそりした肢体に目を奪われた。ドレス姿でするのもよかったが、生まれたままの姿はそれだけが持つ背徳感がある。普段きっちりと制服を着こなしているからこそ、その裸体は特別な意味を持つのだ。
「もう一回、いいですか」
「ふふっ♡ もちろん♡」
めぐり先輩をベッドに押し倒すと、未だ勃起しているペニスをしごきながらその身体に覆いかぶさる。肉棒の先をその入口に擦り付けると、ひくんと身体が反応した。
「入れますね」
「うん⋯⋯♡ あ♡あぁっ♡ やっぱい、おっきぃぃっ♡♡」
ずぶぶとカチコチになった肉棒を挿入していくと、めぐり先輩の身体は悦びに打ち震えていた。その反応一つひとつが新鮮で、どこか愉悦すら感じさせる。
「は、あぁ⋯⋯。動きますよ」
「あぁっ♡ うん♡ 来てっ♡ あ♡あ♡あぁぁっ♡♡」
めぐり先輩の両脇に手を突くと、その狭い膣をもう一度味わおうと腰を振り始めた。さっきよりも締め付けが増したように思えるめぐり先輩の中は、脳髄が痺れるほどの快感を運んでくる。
「はぁっ、はっ、はっ、う、はぁ⋯⋯」
「あぁ♡あん♡あ♡ あぅっ♡んっ♡ は、あぁぁっ♡ 比企谷くんの、奥までクるっ♡」
腰を振るたびに、めぐり先輩の胸は波打つように揺れていた。そんなめぐり先輩を見ていると、更に邪な考えが湧いてきてしまう。
「はぁ、あぁ⋯⋯。めぐり先輩、こっちに」
「あぁぁ♡ んっ♡ え⋯⋯っ」
俺はめぐり先輩を抱き起こすと、そのままベッドから立ち上がった。いわゆる駅弁ファックという体位になって、ゆっくりと歩みを進めて部屋の外に出る。
「ちょっ、ちょっと⋯⋯比企谷くん?」
「いいですから」
どうせ、これは夢だ。ならば常識に囚われることに、何の意味があるというのだろう。
慎重に階段を下りると、玄関を開けて外に出た。門塀を出て道路に立つと、そのど真ん中で俺はめぐり先輩を突き上げた。
「あぁぅぅっ♡♡」
その瞬間、あたりに響き渡る嬌声。真夜中の住宅街に、生徒の模範となるべき女生徒の喘ぎが染み込んでいく。
「これ、興奮しません?」
「あぁ、んぁっ♡ 比企谷くん、君は最低だね♡」
いつか聞いたような台詞が、耳朶を甘噛む。
確かにこんなことを考えつくなんて、最低かも知れない。けれどめぐり先輩の膣内は確かに興奮を示していて、さっきからキュウキュウと俺の陰茎を締め付けていた。
「は、あぁ⋯⋯。でも最低なことが、気持ちいいんですよね?」
「んっ♡ あ♡ はぁぁっ♡ あぅぅっ♡♡」
その細身を突き上げると、また艷やかな嬌声がアスファルトに零れていく。
路上でのセックスなんて、背徳的などころか普通に犯罪行為だ。しかしこれは夢であって、現実のように取り締まる者などいない。ご丁寧にも遠くから車の走る音が聞こえてくるが、そんなものは興奮の一助にしかなり得なかった。
「はぁっ、は、あぁ⋯⋯。さっきからめぐり先輩の中、締付け凄いですよ」
「あぁ♡あん♡ だって、これ、あうぅ♡ んぁっ♡ すっごく、興奮しちゃうんだもん♡」
外灯に照らされためぐり先輩の顔は、快楽に蕩けていた。アブノーマルな行為にもかかわらず興奮を覚えるのは、現実のめぐり先輩も同じなのだろうか? そんな馬鹿なことを考えながら腰を振っていると、またも射精感が込み上げてくる。
「は、あぁ⋯⋯。思ってた以上に、これやばいっすね⋯⋯。もうイッていいですか?」
「あ♡ んっ♡ は、あぁぁっ♡♡ うん♡ いいよっ、私も、イッちゃ、うっ♡♡」
息も絶え絶えになっためぐり先輩を突く、衝く、貫く。
さっきよりも圧倒的に短い時間で快感が募ってしまって、射精を抑えられない。
「はぁっ、あ、出るっ! めぐり先輩っ、イクっ、出る!!」
「あ♡ア♡あ♡ いいよっ、出して♡ あ♡ あぁ~~──♡♡ 思いっきり、中に出してっ♡ あぁぁんぁぁ♡♡」
びゅるるるるるぅぅぅぅ!! びゅく、びゅっ、どぴゅっ!!
めぐり先輩の中出し懇願に合わせて、俺はまたその膣内で絶頂を迎える。互いに全裸で、裸のままの性器を絡ませあって、無防備にも生殖行為を行って果てに向かう。
「ふっ、うっ、あぁ⋯⋯。まだ出ますよっ」
「あぁんぁっ♡ んあぅっ♡ いいよっ♡ もっと、あ♡ もっとたくさん中に出して♡」
ビュルルルルルルッ! びゅくびゅくっ、ドピュッ!!
近所で窓を開けている住民がいたら、絶対に聞こえてしまうだろう声量の哀願。倫理観も理性もボロ雑巾のように捨て去って至る射精は、非常識なまでの快感だった。
「はぁ、はぁ⋯⋯。めぐり先輩、まだですよ」
「んあ⋯⋯っ♡ え⋯⋯?」
俺は射精が終わると、めぐり先輩からペニスを引き抜いて裸足で地面に立たせた。電柱に手を突くように
「もう一回、いいですよね?」
そう問いかけた瞬間、トプッと中出ししたての精液が溢れた。ピチャとアスファルトに精液が垂れた音を合図に、俺は一気に腰を突き出した。
「んあぁぁっ♡♡」
俺はめぐり先輩の腰を掴むと、間髪入れずに腰を振り始めた。
パァンッ、パァンッ! と夜更けの町に、セックスの音が響く。びゅうと風が吹いて、俺たちが全裸であることを再認識させた。
「は、あぁっ⋯⋯。めぐり先輩⋯⋯外でヤッて興奮シてるんですか?」
「あぁぁぅぅっ♡ うんっ♡ してる♡ しちゃってるのっ♡ あ♡」
性に溺れためぐり先輩は、どこまでも俺を焚きつけるようだった。
振り返っためぐり先輩の顔は、完全に雌の表情をしている。いつも優しく綻ぶその顔が快楽に蕩ける様は、否応なく俺を嗜虐と情欲の高みへと誘うのだ。
「はっ、はっ、はぁっ⋯⋯。めぐり先輩、さっきより締まってますよ」
「あぁ♡んぁっ♡ だってこれ、強いっ♡ あ♡ア♡あっ♡ あぁ♡んぁぁっ♡♡」
尻肉を押しつぶす勢いで腰を振っていると、めぐり先輩の喘ぎはさらに甘く高くなっていく。
喘ぎの温度に同調するように、めぐり先輩の膣内はこれ以上なく締め付けてくる。何度も出した後だというのに、その快感には耐えられるはずもない。
「はぁ、あぁ⋯⋯。めぐり先輩、あ、イク⋯⋯っ! このまま出していいですかっ」
「あ♡ァ♡ん♡ は♡ あぁぁっ♡ はーっ♡ は~っ♡ いいよっ♡ 出してっ♡ 比企谷くんの、一番奥にちょうだいっ♡」
その言葉を聞き届けた瞬間、俺は全速力で腰を振り始めた。
また見慣れた住宅街の中で、パンパンパンパンと激しい性交の音が響く。甘い喘ぎは、どこまでも遠くまで飛んでいく。
「うぁ、あ⋯⋯っ。出る! めぐり先輩っ。また奥に出しますよっ!」
「あぁぁんぁぅっ♡ いいよっ♡ 出して♡ 私のいっちばん奥に、比企谷くんの精液飲ませて♡ あ♡ア♡んぁっ♡ あああぁぁぁ~~──♡♡」
ビューッ、びゅっ、ビュくぅぅッ!! びゅぷっ、ドピュッ、ビュルルルッ!!
大きく仰け反りだしためぐり先輩の膣奥に、またこれでもかと生殖液を注ぎ込む。パンパンに張り詰めた肉竿を最奥まで突きれて、ビュービューと奔放にその膣内を穢していく⋯⋯。
「あぁぁ♡ ひき、がや、くっ♡ んあぁぁっ♡ もっと♡ もっと中に出してっ♡♡」
ビューッ! びゅっ……。ビュプッ! ビュルるるっ、びゅくぅっ!!
恍惚とした表情で中出しを求めるめぐり先輩の中に、とくとくと生殖液を注入する。そうすることが最上の悦びのように、めぐり先輩はひくひくと膣を締め付けてきていた。
「はぁ、はぁ⋯⋯あぁ⋯⋯。抜きますよ」
「ん、あぅぅ⋯⋯っ♡」
返事を待たずに射精の終わったペニスを引き抜くと、途端にトロッとザーメンが溢れ出してくる。トロトロと糸を引きながら垂れたザーメンは、アスファルトを黒く濡らしていく。
「めぐり先輩」
俺はめぐり先輩の手を引くと、地面に膝を付かせた。彼女の眼前に、未だ勃起している肉竿を差し出す。
「綺麗にしてくれますよね?」
「あ⋯⋯♡ うん♡」
そうしてめぐり先輩は、嬉しそうに俺の肉棒に吸い付いた。
さて、次はどこでめぐり先輩と交わろうか。
そう考えるだけで、俺のペニスはびくんと大きく脈打つのだった。
* * *
翌日の昼休み。
今日はというか今日もというか、俺の身体は酷く重たかった。
あんな夢を見た日は、いつもこうだ。朝起きるなり疲れているし、授業中は何度も睡魔に襲われ意識がまどろむたびに昨夜の淫夢が蘇る。何が悲しくて授業を受けながら勃起してるんだろうって話だが、そんな調子なので下半身だけは元気だ。
こういう日は、エネルギー補給をしつつカフェイン摂取できるマックスコーヒーを飲むに限る。そう考えて一階の自販機でブツを手に入れた後、日向を求めて本校舎下のピロティに向かった。ワンチャン空いているかと向かったベンチには、あいにく先客がいる。
「すぅー⋯⋯すぅー⋯⋯」
「⋯⋯」
その先客──城廻めぐり先輩は、こともあろうにお昼寝の真っ最中であった。
このところ冷えてきたというのに、屋外でお昼寝とは。元とはいえ生徒会長らしくない行いに、ちょっと面食らってしまった。
「めぐり先輩」
俺がそう呼んでも、何の反応も返ってこない。
放っておくのも選択肢の一つだが、それはあまりにも薄情だ。致し方ない、と俺は息を吐くと、トントンと肩を叩いた。
「こんなところで寝てたら、風邪ひきますよ」
「んん⋯⋯?」
ようやくぴくりと反応を返すと、めぐり先輩はゆっくりと
「比企谷くん⋯⋯? ありがと、起こしてくれたんだ」
めぐり先輩はそう言うと、あくびをしてからぐっと背伸びをする。ずいぶん無防備な仕草に、俺は呆れるしかない。
「受験組じゃないからって、だいぶ気が緩んでません?」
「あはは、そうかも」
恥ずかしそうに髪を撫でつけ、微かにはにかむ。こういうところは、本当に先輩らしくないなぁと思ってしまう。
「でもねえ、お昼寝って」
そう言って言葉を切っためぐり先輩は、じっと俺を見ていた。
まるでまた夢の中に迷い込んでしまったかのように、どこまでも蠱惑的に、笑う。
「外でスルと、すっごく気持ちいいんだよ♡」
その言葉を聞き届けた瞬間、俺の一部分は過剰な反応を返すのだった⋯⋯。