その音だけが、微睡みの中で頭に響いていた。
障子一枚を隔てた部屋の向こうから届くような、どこかくぐもったぴちゃぴちゃという水音。
眠りは浅く、身体の感覚はどこか曖昧だ。既に何度か経験したこの感覚に、またかと思ってしまう。
「んっ、んぅっ、んーっ、んちゅっ⋯⋯」
目を開けると、自室の天井が見えた。そして音のする方に視線を向けると、俺の股間に顔を埋めている少女がいる。
ペニスを咥え込んでいる姿を見るのは当然初めてだったが、それが誰かなんて見間違えようもない。俺は心中溜め息をつきながら、もはや定番とも言える言葉をかけた。
「何やってんの⋯⋯」
「んぅっ、んんっ⋯⋯。あ、起きた? ってかこれ、夢の中だけどね」
黒のブラジャーとオープンクロッチというとんでもなくいやらしい格好をした折本かおりは、俺のペニスから口を離すとそう答えた。いつも通り、実にあっけらかんと。
やはり、まただ。また俺は夢を見ている。それも知り合いの女の子と性行為をするなんていう、淫夢としか言えない夢を。
「ここまできたら分かると思うけどさー。あたし淫魔なんだよね。だからちょっと比企谷の精液絞りにきた」
そこまで聞いて、俺は思わず天井を見上げた。やはりか、と言う気持ちと、翌日でも消えない疲労感の兆しに、ついそんな反応をしてしまう。
「はぁ⋯⋯。ああ、そう⋯⋯」
「あ、じゃあ続けていいってことだね?」
「いや、そういう意味じゃ⋯⋯って、うぉ⋯⋯っ」
「んぅっ、んっ、んちゅぅっ⋯⋯」
折本はそこまで言うと、俺の返事を待たずにまたペニスにしゃぶりついてきた。ウェーブがかった髪がさらさらと、いやらしく揺れる。
「うぁ⋯⋯。ちょっ、おい。人の話を聞けって」
「んぅ、んちゅっ、ずりゅ⋯⋯、んぅ⋯⋯。何? あたしの口、気持ちよくない?」
そう言って折本は両手を俺の太ももに添えたまま、口だけでフェラチオを開始する。可愛らしいその唇で俺の肉竿をしごき、舌が亀頭を舐めあげる。
すぼめられた口は、いわゆるバキュームフェラという行為によるものだ。ちゅうちゅうと吸い付いてくる快感は、凄まじいものがあるのだが⋯⋯。
「は、あぁ⋯⋯。おい。やめろって」
「んぅっ、んん⋯⋯っ、じゅぷっ、んぅ⋯⋯え?」
折本は俺の肉棒を口から引き抜くと、意味が分からないという表情を俺に向けた。
「こういうのはほら⋯⋯夢だとしてもよくないだろ?」
正直、流されてしまえば気持ちいい思いができることは分かっている。しかしその後のことを考えると酷く億劫になるのだ。
こういう夢を見た後は途轍もない疲労感に襲われ、当然授業に集中できなくなる。酷い眠気に襲われる。それを考えると、この流れに任せてしまうのは危険なのだ。
「ふぅん」
しかし、折本は。
俺をドンっと押してベッドから落とすと、床に尻もちをついた俺を愉悦にまみれた目で眺めていた。
「比企谷は口でシてもらっても、気持ちよくなれないんだ?」
何もそこまでは言ってないんだが、と思った瞬間、折本の足が俺のペニスを挟んでいた。
「じゃあこういうのなら、気持ちよくなれるの?」
「は、う、ぉぉ⋯⋯っ」
折本はそう言うと、俺のペニスを足で挟んで上下に擦り始めた。いわゆる足コキという体勢になって、折本の足は愛撫とも言えない動きで俺の肉棒に刺激を与えてくる。
「あはっ⋯⋯。うける♡ 比企谷、おチンポ踏まれて感じてるんだ?」
「ふっ、う⋯⋯うぅ⋯⋯っ!」
そう言われても、それが事実であるせいで反論できない。初めての行為という興奮もあるが、未知の感覚が存外に気持ちいいのだ。
「けっこう変態だね、比企谷って。告白しちゃうぐらい好きだったコに足でされて感じてるなんて」
「は、あぁぁ⋯⋯っ」
折本の放った一言が、心の深いところまで入り込んでくる。
確かに俺は、中学の頃に折本に恋をした。それが本物か偽物かはさておき、好意を抱いていたことには間違いない。
「ほら、どうなの? やっぱり変態なの?」
「うぁ、あぁ⋯⋯。これしてきたの、折本の方⋯⋯うぁ⋯⋯っ!」
「だって、普通に口にするだけじゃ満足できないんでしょ?」
一体どこにそんなサド性を秘めていたのか、折本はおかしそうに笑いながら俺を責め続けてくる。
昔好きだった女の子の足でペニスを挟まれて、興奮してしまっている俺は確かに変態なのかも知れない。しかし目の前ではオープンクロッチなんていう、秘部が顕になってしまう下着を着けているせいで視覚的な刺激も強いのだ。
「あはっ♡ 比企谷めちゃくちゃ勃ってんじゃん」
折本は足からペニスを解放すると、天井を向いてビクビク脈打つそれを見て笑う。そのまま右足で踏みつけるようにすると、足の親指と人差指の間でカリ首を挟んだ。グンッ、とまた肉棒が大きくなって、睾丸から精液がせり上がってくるのを感じる。
「うぉぉ⋯⋯っ」
「これも気持ちいいの? 比企谷のめっちゃビクビクしてるんだけど」
折本はそう言いながら、足での愛撫を止めない。その暴力的なまでの気持ちよさに、段々と我慢ができなくなってくる。
「は、あぁ⋯⋯、やばっ、出る⋯⋯っ!」
「あはっ♡ 足で踏まれて出しちゃうんだ?」
俺の宣告に調子を得たのか、折本の足の動きが激しくなった。ペニスが脈打つたびに精液が尿道を満たしていき、いよいよ堪えられなくなる。
「ほら、イッちゃえ♡ へんたい♡」
そして俺は変態呼ばわれされ、何も言い返せることができないまま──。
「はぁ、おぉぉ⋯⋯っ! 出るっ! イクッ!!」
びゅるるるるぅぅぅぅ!! びゅっ、ドピュぅっ!!
昔好きだった女の子の足で踏まれながら、盛大に射精してしまっていた⋯⋯。
踏まれたままのペニスはぴたんと下腹部に張り付いて、びゅくびゅくと白濁した精液をへそのあたりに吐精する。のたうち回るように伸縮しながら、ザーメンを撒き散らす。
「ええっ、すごっ。比企谷、超出すじゃん」
「うぁ、ふぅ⋯⋯っ!」
びゅっ、びゅくっ! どぴゅっ⋯⋯。
俺は情けないぐらいに呆気なく折本の足でイカされ、自らの体に生殖液をぶちまけていた。
俺の射精が止まると、折本は床に下りて放出された精液に鼻を近づける。すんすんとそれを嗅ぐと、うっとりした表情で折本は言った。
「比企谷の精液、すっごい匂い♡ これ、超興奮する⋯⋯♡ れろっ♡」
折本はまるでザーメンの匂いが堪らないとでも言うような表情で、俺の下腹部に射出されてしまった精液を舐め取り出した。ミルクを舐める猫のように、俺の濃厚な白濁液をその口に含んでいく⋯⋯。
「んくっ⋯⋯。はぁ⋯⋯。比企谷の、ヤバ。もっと欲しいんだけど」
折本は口に集めた精液を嚥下すると、熱の
さっきまでの嗜虐的な雰囲気とは打って変わって、むしろ従順さを感じさせるような表情だ。
「もっかい出してよ。⋯⋯んっ、んぅ、んちゅぅ⋯⋯っ」
「は、うぉぉ⋯⋯っ!」
折本はそう言うと、勃起したままの性器を口に含んだ。突如再開されたオーラルセックスに、俺の肉竿は折本の口内でびくんと跳ねる。
「んっ、はぁ、んんっ♡ は♡ んぅ、れろっ、んちゅっ⋯⋯♡」
折本は本気で俺の精子が欲しいらしく、そのフェラチオは最初から激しかった。
じゅぞっ、じゅぞっとバキュームをしながらのせいで、頬がしぼんでいる。夢中になって俺のペニスをしゃぶる折本という絵面がエロすぎて、どんどん睾丸が上がってくるのが分かった。
「う、あぁ⋯⋯。折本、それやばい⋯⋯っ!」
「んぅっ、んちゅっ、れろっ♡ あは♡ 気持ちいいんだ? なら早く出してよ♡ んっ、んぅぅ⋯⋯♡」
折本はそう言うと口内の真空度を増して、更に快感を強くさせてくる。折本が顔を上下させるたびに、精子が出口を求めて上昇してくる──。
「は、あぁ⋯⋯っ! 出るっ、イクっ!!」
「んぅっ、じゅぞっ、んりゅっ、んっ、はぁ♡ 出して♡ 比企谷の、たくさんちょうだい♡ んっ、んちゅっ、じゅるるっ、んぅぅ⋯⋯っ♡♡」
びゅっ、びゅくっ、ビュルルルルルううううう!!
俺はびくんと腰を震わせると、折本の喉奥に向けて射精した。折本はぴくりとその顔を歪ませたが、それでもバキュームが止まることはない。
「んぅっ、んちゅっ、じゅぞぞっ、んんっ、ん~⋯⋯♡」
「う、あ⋯⋯っ。まだ、出るっ!」
びゅるるるっ! びゅっ、びゅくんっ、ドピュッ!!
折本の頭を両手で持って、こみ上げるがままにその口内を犯していく。濁流のような生殖液が尿道を通っていくたびに、気が遠くなるぐらいの快感にみまわれた。
ぶっちゃけ、折本にフェラチオをしてもらって口内射精する⋯⋯なんて妄想は、数え切れないぐらいしたことがある。
いざそれを体験するとなると、快感も興奮も半端ではない。折本の口内でペニスは大人しくなっていくが、しかし硬さを失うことはなかった。
「ん、はぁ⋯⋯。やっぱ、比企谷のおいし♡ 量も多いし♡」
折本は口内に射精されるたびに飲んでいたらしく、ペニスから口を離すと嬉しそうにそう言った。まさに淫魔と言うべき行動と表情に、俺の肉竿はぶるんぶるんと次の行動を求めている。
「じゃあ、今度はこっちでも飲みたいんだけど」
折本は床から立ると、ベッドに上がった。そしてあられもなく、俺に向けて脚を広げると──。
「比企谷、入れて♡ おっきいのここにちょうだい♡」
そう言って折本は、オープンクロッチの窓からクパァと自らの入口を開いて見せた。
心臓が逸り、ふらふらと吸い寄せられるようにベッドに上がる。昔好きだった女の子に、覆いかぶさる。
「⋯⋯いいんだな、本当に」
「いいよ♡ 比企谷の、思いっきり中に出していいから♡」
俺が肉棒の先を折本の膣口につけた頃には、もう止めなければなんて気持ちはどこにも残っていなかった。
ずいぶんあっさりと欲に負けてしまった気がするが、何がそこまで俺を追い立てるのだろう。やはりそこには、何度もこんな妄想をしていた、というのも一つの要因としてあるかも知れない。
「じゃあ、入れるぞ」
「うん♡ 比企谷のおチンチン、入れて⋯⋯♡ あ♡ あぁぁ⋯⋯っ♡♡」
折本の入口を押し広げるように、ゆっくりと自らの怒張を埋めていく。やがて最奥まで到達すると、俺は入り切らなかった根本を見ながらビクンとそれを脈打たせた。
「ん♡ あぁぁっ♡ これヤバ♡ 比企谷のおっきすぎ♡」
「は、あぁ⋯⋯。まだ入れただけなのに感じすぎだろ⋯⋯」
ビクビクと脈打っているペニスに同調するように、折本の膣内はキュウキュウと竿を締め上げてきていた。蕩けた声が鼓膜に絡みついて、あらゆる感覚器官が折本を味わおうと働いている。
「⋯⋯動くぞ」
「んぁっ♡ いいよ♡ セックス、しよ♡ あ♡ あぁぁ~~っ♡♡」
腰を引いて、ゆっくりまた入っていく。たったそれだけのことで、折本は声を張り上げていた。
こいつ、ひょっとして感じやすい体質なのだろうか? それとも身体の相性が抜群にいいのか、そもそも淫魔とはそういうものなのか。
そんな疑問を持ちながらも、腰は止まらない。たった一度の腰振りで味をしめたみたいに、身体が勝手に折本の膣奥を求めている。
「は、あぁ⋯⋯っ」
「あぁぅっ♡ んっ♡ あ♡あ♡あっ♡ 比企谷、んんっ♡ チンポっ♡ すごいっ♡ 奥っ♡ あぁぁっ♡ 奥までクるの凄いぃぃっ♡♡」
腰振りの動きを激しくさせていくと、折本は指数関数的にいやらしさを増していく。俺の妄想よりもずっと激しく、折本は俺とのセックスで乱れていた。
「あぅ♡んっ♡ あぁぁっ♡ 気持ちいっ♡ あ♡あっ♡あぁっ♡ あぁっ♡ そこ、いいっ♡ あああぁぁっ♡♡」
「はぁ、はぁ⋯⋯っ。そんなにいいのか?」
「うんっ♡ あぁぁ⋯⋯っ♡ 比企谷のおチンチン、すっごい気持ちいいところ当たるからっ♡ あぁぁっ♡ 膣奥ゴリゴリされて、イッちゃいそ♡」
足コキしていた時の態度はどこに行ったのか、折本は正常位で突かれるがまま喘ぎを漏らす。肉竿を突き立てるたびに表情は蕩けていき、快楽に堕ちきった女の顔になっていた。
「はぁっ、う、あ⋯⋯。折本、締めすぎだ⋯⋯」
「んんぁぁっ♡ だって、ぁんっ♡ 比企谷の気持ちよすぎるんだもんっ♡」
セックスが始まって三分もしないうちに、折本は俺との性行為に溺れていた。そう表現しても過言ではないぐらいに、折本は俺との交わりを求めている。
「比企谷ぁ⋯⋯♡ あ♡ んん⋯⋯っ♡」
手を伸ばしてきた折本に頭を抱き込まれて、そのまま唇を交わした。舌を絡ませ唾液を交換しながら、それでも腰を動きは止まらない。
「んぅ、あ♡ あぁっ♡ 比企谷、あたしイキそうっ♡ あ♡んんっ♡」
「はぁっ、はぁっ⋯⋯俺も、イキそうだ⋯⋯っ!」
「いいよっ♡ あぅ♡ んあぁぁっ♡ 比企谷、いっしょにイこっ♡ あぅぅっ♡ このまま、出してっ♡♡」
折本の懇願に、またビクンとペニスが反応を返す。
このまま出す。つまりは避妊しないまま中に出してしまうということだ。あまりにも自由な提案に、俺の心臓はバクバクと更に暴れまわる。
「はぁ、うぁ⋯⋯。本当にいいのか、中に出しても」
「あぁ、ぅんっ♡ いいよ♡ 比企谷のせーし、あたしのここにいっぱい飲ませて♡」
そう言いながら折本は、俺の肉竿が収まっているあたりを指差す。ビクッとまた膣内で脈打たせると、折本の下腹部が少し膨れた気がした。
中学時代、こんな行為を夢想して何度オナニーしただろう。これは現実ではなく夢だから、ある意味夢想の延長だ。
しかし夢と分かっていても、現実としか思えないほど気持ちいい。その上中出ししていいとまで言われて、俺の中のブレーキは完全に壊れてしまっていた。
「はぁっ、はぁ、あぁ⋯⋯っ! なら、イクぞっ。折本の中に出すからなっ⋯⋯!」
「あぁんあぁぁっ♡ うん♡ いっぱい、中出しして♡ あぁぁっ♡ 比企谷の濃いの、奥に出して♡」
折本の中出し懇願を聞き届けた時には、俺は激しく腰を振っていた。ブラに包まれたままの胸が、ぷるぷると前後に揺れている。
パンパンパンと腰肉のぶつかり合う音が部屋を満たして、興奮と快感が高まっていく。睾丸がきゅっと上がるたびに白濁を送り込まれ、尿道に生殖液が満ちて──。
「は、あぁっ、出るっ! イクっ、イっ、くっ!!」
「あああ♡んぁぁぁっ♡♡ いいよぉっ♡ 出してっ♡ んんっ♡ 比企谷っ♡ あたしの中に、いっぱい出してぇっ♡ あ♡ あぁぁ~~──♡♡」
どぴゅっ、びゅっ、ビュルルルルルううううううう!! びゅっ、ドプゥっ!!
俺は折本の膣奥までペニスを送り届けるようにパァンッ! と腰を打ち付けると、一番深いところに向けて射精した。折本の膣内をザーメンで満たすべく、びゅーびゅーと奔放に生殖液を射出する。
「あぁぁ♡んぁ♡ は、ああぁぁぁっ♡ 比企谷の、すごいっ♡ んあっ♡ お腹が熱いのでいっぱいになってくっ♡ あぁぁっ♡♡」
ビュルルルルルぅっ! びゅっ、どぷっ、ドピュぅっ!!
中出し実況している折本の中で何度も肉竿を暴れさせ、振り絞るようにその膣を白く汚していく。焼け付くような快感に神経を撫でられながら、俺は射精が収まるまで幾度となく肉棒を脈打たせていた。
「はぁ、はぁ⋯⋯。出したぞ⋯⋯」
「あぁ、ん⋯⋯♡ ねえ、比企谷ぁ⋯⋯♡」
射精が終わってそう言うと、折本は目と声を蕩けさせたまま言った。
「もう一回、シよ♡ あたし、比企谷のチンポ抜いて欲しくない」
その願いに、ゾクリと背中に何かが奔っていった。
「ああ。なら体位を変えるか」
「うん⋯⋯♡ あたし、後ろから突いて欲しいかも♡」
折本のリクエストの通り、俺はペニスが抜けないように注意しながら後背位へと体位を変える。折本の腰を掴むと、ぐりっと奥までペニスが届くように、腰を押し付けた。
「あぁぁ♡ 比企谷、もう一回、突いて♡ あたし比企谷に激しくされるの、好きみたい♡」
「ああ⋯⋯」
耳をジンジンさせるほどいやらしい言葉に、俺の男根はまたビクンと脈打ちを返した。際限なく乱れていく折本を眼下に見ながら、セックスの動きを再開させる。
「あ♡ んあぁぁっ♡ やっぱ、おっき♡ んんっ♡ あ~っ♡ 比企谷の太いっ♡ んっ♡ あぁぁっ♡♡」
俺とのセックスが余程気に入ったのか、折本の喘ぎは止まらない。その膣はまるでイキっぱなしになっているかのように、やたらと締め付けが強いままだった。
そんな反応ばかりされていると、悪い考えばかりが浮かんでくる。一体どこまで、折本は淫らになることが──否、淫らにさせることが出来るのだろう?
「は、あぁっ⋯⋯。折本の中、すっげぇ締まる⋯⋯っ! ふっ、うぅ⋯⋯っ」
「あっ♡あっ♡あっ♡ そこっ♡ そこぉっ♡ 比企谷のおチンポ、奥までクるっ♡ んんあぁぁっ♡♡」
リズミカルに腰を振り始めると、折本の細い背中が仰け反った。まるで盛りのついた犬のように腰を振っていると、きゅっと折本の尻穴が締まるのが見える。
「はぁ、はぁ⋯⋯。折本、こういうのが好きなのか?」
「あぁ、んぁ♡ うん♡ ちょっと乱暴なぐらいなのが、すっごい感じる♡」
折本の返答は、俺の悪い考えをより加速させるものだった。
そこまで言われたら、色々試したくなってしまう。折本かおりは何を求め、何を満たせば悦ぶのか? 扉で隠されたその場所を、その本性を知りたくて、俺は彼女に手を伸ばす。そして──。
「そうか。ならこんなのはどうだ?」
「あぁぁんあぁぁっ♡♡」
スパァンッ! と音を鳴らして折本の尻を引っ叩くと、あり得ないぐらい膣内の締付けが強くなった。ウェーブがかった髪がベッドに向かって垂れたまま、ぷるぷると震える身体に合わせて揺れている。
ああ、やはりだ。
折本はサドの振りをしたマゾヒスト。真性のマゾ女だ。折本の真実に近づくための鍵を得た俺は、もう一度パァンとスパンキングしながら言った。
「チョロマンだな。お前」
「んあぁぁううぅぅ♡ あ♡ うぅ♡ そんなこと、ないっ♡」
これもやはり、ビンゴだ。マゾヒストの折本は、尻を叩かれるという物理的な嗜虐だけでなく、言葉による責めでも感度が増す。それを知った俺の思考は段々と暴走を始め、次々と言葉が湧いてくる。
「は、あぁ⋯⋯。あるだろ。尻叩かれて悦ぶなんて、お前の方が変態じゃねぇか」
「あぁ♡ ん♡ そん、なっ♡ あぁぅっ♡♡」
何か言い返そうとしているところに、また尻を叩く。腰を打ち付け、その奥を突く。そのたびに折本の膣は激しく蠕動して、得られた快感を俺に伝えていた。
「はぁっ、はぁっ⋯⋯。振った相手とのセックスがそんなに気持ちいいのか?」
「あぁぁん♡ あぁぁっ♡ 気持ちいいっ♡ 比企谷のおチンポ気持ちいいのっ♡ んあぁっ♡ あああぁぁぁっ♡♡」
激しく音を立てながら腰を振り続けていると、身体を支えられなくなった折本は枕に突っ伏した。寝バックの体位になっても構わず、俺は折本を後ろから突き続ける。
「そんなんだからチョロマンって言ってんだよ。付き合うのは嫌でもセックスはしたいとか、ただのビッチじゃねぇか」
「んあぁ♡ あぅ♡ んはぁっ♡ んんっ♡ び、ビッチとかじゃな⋯⋯んあぁぁっ♡♡」
パァンッ! と
「イキながらじゃ説得力ねぇんだ、よっ!」
「んんんああぁぁぁっ♡♡」
大きなストロークで膣内を往復すると、折本の肢体が暴れまわった。
イッている最中には刺激が強すぎるのか、その反応は俺の嗜虐心を満たすどころか更に増長させてしまう。
「はぁ、は、あぁ⋯⋯。ほら、ビッチの折本はどうして欲しいんだよ。また中に欲しいのか?」
「あぁぁ♡ うん♡ 欲しいのっ♡ あぁぁっ♡ 比企谷のせーし、中に欲しいっ♡」
「ははっ、やっぱビッチじゃねぇかよ」
「んあっ♡ ああぅぅっ♡♡」
言葉で虐げられるたびに、折本の感度は上がっていく。それはセックスの相手をしている俺も同じで、折本が快感を得るたびに締まる膣が、肉竿から生殖液を搾り取ろうとしていた。
「はぁっ、はぁっ、じゃあ、出すぞっ! 折本の中に、また全部出すからなっ!」
「あぁ♡あ♡あっ♡ んあぁぁっ♡ 出してっ♡ 比企谷のザーメンあたしの中に全部出してぇっ♡ あたしのおマンコにたくさん飲ませてっ♡ あ♡あっ♡ あぁぁ~~──♡♡」
ビュルルルるるるううぅ!! びゅっ、どぷっ、ビュルルっっ!!
被虐的に膣内射精を望む折本の膣奥目掛けて、俺の肉棒は大量の精を吐き出した。全身が痺れるほどの快感に酔いしれながら、折本の子宮まで届けと生殖液を注入する。
「ああぁぁぁ♡ すご、いっ♡ んあぁぁっ♡ ひきがやの、熱い⋯⋯♡ あぁっ♡ もっともっと出してぇっ♡」
ぶピュぅぅうう! びゅっ、びゅっ、ビュクゥッ!!
何度も折本に突っ込んだペニスを脈打たせて、膣道を踏み荒らすようにドプドプとザーメンを注ぎ込む。折本のカラダから得られる快楽と愉悦が俺の理性と常識を風化させ、中に出すたびに新しい自分になっていくような気さえした。
かなりやり過ぎた感はあるが、これはクセになる。折本の反応がいやらし過ぎて、欲望の膨張も、勃起も止まらない。
「は、あぁ⋯⋯。ほら、お前の望み通り全部中に出したぞ」
「ん、あぁ⋯⋯♡ ありがと♡ すっごい気持ちよかった♡」
そう言って振り返った折本の顔に、嘘の色はない。瞳はハートマークでも浮かんでいそうなぐらいに蕩け、はーはーと荒い息はまだ男を求めている。
「ねえ⋯⋯♡ もっと比企谷とシたいんだけど。まだ抜いて欲しくない♡」
「⋯⋯いいぞ。じゃあ今度は上になってみろよ」
「はぁい♡」
俺がそう指示すると、折本は嬉しそうにそう返事をして起き上がる。俺が身体を倒すと、折本はペニスが抜けないように気をつけながら俺の方を向いた。
「ん、あぁ⋯⋯♡ 動くね♡」
「ああ」
折本がそう言って腰を振り始めると、ブラジャーに包まれたままの胸が揺れ始める。その中身が知りたくなって、俺は上半身を起こしてブラのホックを外す。
ぷるんと溢れた胸の先は、綺麗なピンク色だった。サイズはCカップと言ったところだろうか。大き過ぎず小さ過ぎずちょうどいい。
「結構胸あんのな」
「んあっ♡ あぅ⋯⋯♡」
両手でそれを揉み始めると、折本は可愛い声で哭き始めた。しかし、快感の追加オプションを受けながらも腰振りは止まらない。
乳首をつまみ上げてやると、予想通りキュッと膣内が狭くなる。段々と鈍くなり始めた性の動きを促すように、俺は下から折本を突き上げ始めた。
「あぁぁっ♡ それ、んんっ♡ すごっ♡ また奥まで、クるっ♡♡」
「ほら、もっと腰振れよ」
「うん⋯⋯♡ あ♡ あぁっ♡ んんあぁぁっ♡♡」
折本の腰を掴むと、パンパンと下から腰を打ち付けた。折本はウェーブがかった髪を振り乱しながら、俺の上で腰を動かす。
耽美で、淫猥な光景だ。ペニスが折本の女性器の中を往復するたびに、また精液が肉竿に充填されていく。
「はぁ、あぁ⋯⋯。折本、そろそろイクぞ⋯⋯っ! また中に出すからなっ!」
「あぁぁんあぁぁ♡ あたしも、イクっ♡ 比企谷のおチンポでイッちゃうっ♡ あああ♡んあぁぁっ♡ もう一回、中に出してっ♡ 比企谷のチンポ奥に突っ込んだまま、またいっぱいビュクビュクしてっ♡」
官能的に揺れる肢体を見ながら、俺は射精しそうになっている性器に力を入れて発射を堪えていた。色情に濡れた瞳に見つめられながら、俺はひたすらに腰を突き上げる。
「うぁ、は、あぁ⋯⋯っ! イクっ、出る! イクぞっ、まだ奥にたっぷり注ぐからなっ!」
「あ♡あ♡あ♡ 出して♡ 出してぇっ♡ ひきがやのせーし、一番奥にちょうだい♡ あ♡ あ♡ ああぁぁ~~♡♡」
ドッピュぅぅぅっっ! びゅっ、ビュルルルううううう!!
杭打ちピストンとでも言うべき激しいセックスの末に、俺はまた折本の膣奥で射精した。ポンプアップされた精液が元気に膣内で飛び出しては、折本の子宮めがけて泳いでいく──。
「んあぁぁぁっ♡ もっとっ♡ 子宮にトプトプ注いでっ♡ ひきがやの熱いので、いっぱいにしてよぉっ♡♡」
びゅっ、びゅくっ、ドプッ、ドピュぅっ! びゅるるるる!!
なおも精液を欲しがる折本の胎内を突き上げたまま、ビュービューと生殖液を注ぎ込む。もうとっくに折本の膣内は俺のザーメンでいっぱいになっているのだろう、竿の根本の方では白濁液が溢れて来ていた。
「は、あぁ⋯⋯。全部出したぞ⋯⋯」
「あ♡ んぅ⋯⋯ん♡」
折本はほとんど意識を朦朧とさせながら、ゆっくり腰を上げていく。
その瞬間、ゴプッ! と音を立てて中出ししまくった精液が溢れ出した。三発連続で注ぎ込んだザーメンが勢いよく逆流し、射精が終わったばかりの俺のペニスに糸を引きながら垂れていく⋯⋯。
「はぁ、うぁ⋯⋯。おい、全然飲めてないじゃねぇか」
「あ⋯⋯♡ うん♡ もったいない♡」
そう言って折本は俺の上からどくと、はぁはぁと興奮した息遣いのまま肉棒に顔を近づけた。そのままペロペロと精液まみれになったペニスを舐めだすと、口に含んでは飲んでいく。
裏筋に、カリ首に、亀頭にと降り注いだ樹液を、折本は余すことなく綺麗に舐め取っていた。へその辺りまで垂れてしまった精液まで全て舐め取ってゴックンすると、折本は俺の肉竿を咥え込んでお掃除フェラを始める。
「んぅっ、ん、んちゅっ⋯⋯。あは♡ まだおっきいままじゃん♡ んっ、れろっ、んぅ⋯⋯♡」
「は、おぉ⋯⋯っ」
こういう時の俺の下半身は、どこかおかしい。勃起は収まるどころか強くなっている気がするし、感度だって上がり続けている。だから、そんな折本の口淫に興奮を覚えないわけがなく。
「はぁ、あぁ⋯⋯っ! もう一回、飲ませてやるっ」
「んんっ!? んっ、んぶっ、んぶっ、んんっ! んうぅぅっ!!」
俺は折本を頭を掴むと、乱暴にそれを上下させた。いわゆるイマラチオというかたちになって、激しく勃起したペニスで折本の口内を犯す。
「んぅっ、んぶっ、ふっ、んんぅっ! んっ、は、んんっ⋯⋯!!」
その支配的な行為が、また射精へのカウントダウンを加速させる。折本は苦しそうにしながらも、竿に舌を絡ませるのを忘れていない。淫欲とサディスティックな衝動に衝き動かされるまま、俺は折本の口を性的な玩具として使い続ける──。
「は、あぁっ、おぉ⋯⋯っ! また口の中に出すぞっ! 全部飲めよっ!」
「んじゅっ、んぶっ、んっ! んんっ、んんぅぅ~~♡♡」
ドピュッ、びゅっ、びゅるるるぅぅぅ!! びゅっ、ビュクンッ、どぷっ!!
俺は折本の頭を掴んだまま、ドプドプとまたその口内を汚す。折本が涙目になっていても気にしない。これは変態的なまでにマゾヒストな折本の、望んだことなのだから。
「ん、はぁ⋯⋯っ! ぷは⋯⋯っ♡ あ♡」
射精の終わった肉棒から口を離すと、飲みきれなかったのか精液が唇から溢れた。また亀頭に白濁が絡みついて、折本はすぐにそれを舐め取った。
「あぁ⋯⋯♡ 本当これ、すごい♡ 比企谷のおチンチン、癖になりそう♡」
折本はまるで俺に忠誠を誓うかのように、何度も何度も肉竿にキスを落としてくる。
そんなことをされて、俺の肉棒は萎えるわけもなく──。
「もう一回、入れるぞ。いいな?」
「あは⋯⋯♡ うん♡」
俺は折本をベッドに押し倒すと、また彼女に覆いかぶさる。
そして快楽に意識を手放すまで何度も何度も性的に交わり、激しい絶頂に達するたびに絶叫のような喘ぎが部屋に満ちるのだった──。
* * *
「はぁ⋯⋯」
またやってしまった、という後悔で、俺の頭はいっぱいになっていた。
例によって今日はまったく授業の内容が頭に入ってこず、放課後は奉仕部の部室にいても会話が頭に入ってこない。こんな日はさっさと帰って寝たかったが、授業中うつらうつらしてシャーペンの芯を折りまくってしまい、寄り道をせざるを得ない状況になってしまった。
「あれ、比企谷?」
マリンピアで買い物を済まして出たところで、そう声をかけられた。
振り向かなくても、声で分かる。夢の中で、何度も聞いた声だからだ。
「おう⋯⋯」
「偶然じゃん。今帰り?」
折本かおりは親しげに話しかけてくるが、正直なところ今一番顔を合わせたくない相手だ。夢の中とは言え無茶苦茶をしてしまった記憶はしっかりと頭にこびりついていて、逃れようもない罪悪感に苛まれる。
「⋯⋯ああ、そうだけど」
「ふーん、ならちょっとお茶してこうよ。せっかく会ったんだし」
「え⋯⋯? いや、俺は」
雑踏にかき消されて聞こえなかったのか、折本は言っている最中から歩き出してしまう。正直気乗りはしなかったが、無視して帰ったりわざわざ捕まえて行かないと伝えるのも忍びない。
恐らくそう感じるのは、夢の中での出来事があるからだ。ならば仕方ないと割り切って、提案にのることにした。
「何かこうしてると、高校上がってから初めて会った時みたいじゃない?」
サンマルクで注文を終えて席につくと、折本は上機嫌そうに言う。俺とは対照的に元気発剌といった様子だ。
「⋯⋯まあ、そうかもな」
「え、なんかテンション低っ。ウケる」
「いやウケねぇから⋯⋯」
折本はケラケラ笑うが、こちとら乾いた愛想笑いを浮かべるので精一杯だった。
しかし基本テンションの低い俺はともかく、折本は常より機嫌がいいように見える。偶然会ったぐらいでお茶していこうなんて、今までなかった展開だ。
「っていうか折本の方がテンション高過ぎなだけじゃねぇの」
「そうかなー? でも、言われてみればそうかも」
意外なぐらい素直に認めると、ニコリと笑みを向けてくる。夢の中とは違う、とても健全な笑顔だった。
「何、なんかいいことでもあったのか?」
「いいこと? うーん、そうだなー」
一瞬考え込む表情を浮かべると、すぐに折本の視線は俺の方に戻ってくる。そしてまた、ニコリと微笑んだ。
「新しい自分を知っちゃったから、とかかな♡」
その表情には、確かな淫欲を溶かし込んでいて。
その笑顔を受け取った俺は、また股間を窮屈にさせるのだった⋯⋯。