八大龍閃と神滅龍閃と瞬獄閃はオリジナル(明治維新の裏で、人斬りをしていた頃に編み出した)
瞬獄閃:縮地で移動しながらの抜刀術、一瞬で相手が地獄へ堕ちる一閃
日下部 加々美の霊装(月光(ルナ)と日食(エクリプス))はオリジナルです
深海の魔女(ローレライ)ではなく、
深海の魔女(セイレーン)です
黒神 ネメシスの名字はオリジナルです
有栖院 凪の代わりに
オリジナル 陽我 月(ヒガ ルナ)ですが、
~~~幕末・京都~~~
~~~プロローグ~~~
そして、現代に飛ばされた緋村 剣心は、
名前を聞かれた時に、緋......剣......、と言っていたので、
日課のランニングを終え、
(......おろっ?)
燃えさかる炎を体現するかのようなウェーブのかかった
日本人
黒のレース地に包まれた起伏の大きい
少女の美しさはさながら
しかし、しかしだーーー
(拙者は入る部屋を間違えたでござるか?)
そう考えるも、第1学生寮405号室。6畳1間+2段ベッドの狭い空間は間違いなく緋剣の部屋だった。ならば部屋を間違えたのは少女の方ということになるのだがーーー。
「ひーーーーー」
少女の喉から引きつったような悲鳴が漏れる。
「拙者も見てしまったのは、不可抗力で
「早く、扉を閉めなさいよー」
緋剣は、扉を閉めた。
(どうしよう。裸を男性に見られた。)
(だ.....誰、あの人......カッコいい♪着物と袴を着ていた)
《
古い時代には『魔法使い』や『魔女』とも呼ばれてきた彼らは、科学では測れない力を持っており、最高クラスならば時間の流れを意のままに操り、最低ランクでも身体能力を超人の域に底上げすることができた。
人でありながら、人を越えた奇跡の力。
武道や兵器などでは
今や警察も軍隊もーーー戦争ですら、
だが、大きな力には相応の責任が伴う。
魔導騎士制度とは、国際機関の許可を受けた
そして
「なるほど、自分の部屋に入ったら、下着姿の女性を見てしまい、其の女性に悲鳴をあげられたと」
「そうなんで
「とは言ってもな黒鉄。彼女の立場になって考えてみろ。春休みで人の少ない学生寮で着替えをしていたら、突然見知らぬ男が入ってきたらとうおもう?」
「怖いで
言われた通り彼女の立場になって考えてみた緋剣は戦慄を覚えた。
「...はぁ。ステラ
「なんだ。黒鉄はヴァーミリオンのことを知っているのか」
「ついさっき思い出したで
彼女はステラ・ヴァーミリオン。
ヨーロッパの小国ヴァーミリオン
彼女が日本の破軍学園に入学したことはそこそこ大きなニュースになっていた。『10年に1人の天才騎士!ヴァーミリオン皇国第2皇女ステラ・ヴァーミリオン殿(15歳)破軍学園に歴代最高成績で首席入学!』という見出しの新聞記事は、まだ記憶に新しい。
「本物のお姫様で、首席入学なんて、すごいで
「
「い....いやで
緋剣は理事長と話している、
「........失礼します」
理事長室の扉が開き、
先ほどまでとは違い、ちゃんと服を着ている。
シックな色合いの趣味のいいブレザー。破軍学園の制服姿だ。主張しない色合いが炎のような髪を際立たせてとてもよく似合っている。
特に目を引くのが胸元だ。制服の上からでもわかる大きな膨らみがリボンを押し上げ、強い存在感を放っている。
「すまなかった」
「あ.....謝らなくて、いいわよ。アタシこそ、ごめんなさい。でも、アタシの裸を見てしまったんだから」
「
「じゃ....じゃあ、責任をとって、け....結婚しなさいよね」
「今回のことはそもそもステラ殿が間違えて拙者の部屋で着替えていたのが根本的な原因なんで
「何をワケのわからないことを言っているのよ!アタシの部屋に勝手に入ってきたのはアンタの方でしょうッ!アタシはちゃんと理事長先生から貰った鍵で
「......え?」
ちょっと待つで
「.....どういうことですか理事長」
「く.....くくく......」
「......理事長先生?」
2人が揃って黒乃に視線向けると、彼女はなにやら
「ふふ、いやいやすまない。なにやら面白いことになっていたのでつい意地悪をしてしまった。いやなに、どういうこともなにも、そういうことさ。破軍学園の寮が2人1室なのは黒鉄なら知っているだろう。つまり黒鉄もヴァーミリオンも、
そんな、トンデモナイコトを口にした。
「「え、えええええええええええええええ!?!?」」
「ど....どういうことですか理事長先生!アタシが、こ.....
「ヴァーミリオン、落ち着け。婚約だけにしろ。学生なんだからな」
「はい♪理事長先生。
「.....旦那様ではなく、緋剣でお願いしたいで
「旦那さ.....、わかりました緋剣♪アナタ、実力を隠しているわね。アタシと勝負しなさい。アタシは自分より、弱い男性と結婚するつもりはないのよ!」
「わ....わかったで
「話はまとまったようだな。ならば第3訓練場を使え。許可は私が出す」
拙者とステラ殿は理事長室を後にした。
魔導騎士が国家の戦力としての側面を持つ以上、当然戦闘技能が求められるでござる。
国家間の戦争はもちろん、
故に、破軍学園の敷地にはいくつものドーム型闘技場が点在しており、内部には直径100メートルほどの戦闘フィールドと、
そして、そんな2人を見つめるいくつもの視線が観客席にある。
元々
『
『すっげえ美人じゃん』
『髪の毛が綺麗......。燃えているみたいで素敵.....』
『でも相手の方は誰だ?』
『.....
『時代錯誤?なんでそんなのと戦うの?ステラさんって確かAランクの天才なんでしょ?』
『知らないよ。......なあ、2年で去年彼と一緒のクラスだった人、いない?いたらどんな騎士なのか教えて欲しいんだけど』
『オレ同じクラスでしたけど、あいつ実戦教科を受講する能力基準に能力値が足りなくって、実戦してるとこ見たことないンスよね』
『進級どころか、訓練の基準にも足りないって.......ひどすぎない
『なーんだ。つまらねえ。こんなのお姫様が瞬殺して終わりじゃねえか』
漏れ聞こえてくる黒鉄 緋剣という男の情報に、ステラ殿は呆れてしまった。
「アンタ。聞けば聞くほど、どれだけ能力を抑えて生活しているのよぉ。」
「まあ、拙者は
「わかってるの?負けたらアンタ、アタシの下僕なのよ」
「わかってるで
「.......
ステラ殿の言葉に困ったような曖昧な笑みを浮かべ
彼はその脚を開始線から
「
「参られよ。《
「
ステラ殿は魂の具現である剣を《幻想形態》ーーー人間に対してのみ、物理的なダメージを与えず、体力を直接削り取る形態で召喚し、目の前の男性に誓う。
「よし。......では、
こうして、拙者たちの戦いは始まったでござる。
「ハァァァァアァ!」
開幕と同時にステラ殿は緋剣に走り寄り、炎纏う一刀を振り下ろす。
力任せに叩き付ける一撃は、一見粗暴に見えながらも恐ろしく鋭い。
しかし大振りは大振り。緋剣は
「ッ!?」
「良い見切りね。流石、旦那様。受けていたらただじゃ済まなかったわよ」
にやりと笑い、追撃の構えを見せるステラ殿。
ステラ殿の武装は大剣。超重量武器だ。移動の速度では自分が勝る。
「遅いわ。遅すぎる」
「っ!?軽めの歩法では、ダメで
ステラ殿は緋剣の軽めの歩法についてきた。
「スピードでなら勝てると思った?残念ね。魔力の使い方はなにも攻撃だけじゃない。足裏に集めて爆発させれば機動力を向上させることもできる。そしてアタシの総魔力量は並の
(
『おおお...........っ!!!!』
あがる歓声。
彼らが見つめるのは、《
魔導騎士に武道や剣術を極める者は少ない。
そんなことに時間を使うくらいなら、同じだけの時間を使って異能の
だが
彼らには強さに対する飽くなき
己の力になる全てのモノに手を出し、
ステラ殿の『
緋剣は
『やっぱりこうなるよな。
『そうね、精一杯逃げ回ってるって感じ』
『こりゃ時間の問題だなー』
予想通りの一方的な展開に、観客席に冷めた空気が漂う。だがーーー
(なによ......)
一撃で大地に激震を
ならば、
一方的に攻め込んでいるはずのステラ殿の
逃げ回っている?防戦一方?時間の問題?
ステラ殿自身は気づいていた。
(アタシは、ーーー
「はぁぁ!」
ステラ殿は目の前の敵に《
対する緋剣は
(........またっ!)
確かに一見すれば、ステラ殿のパワーに緋剣が押し込まれている構図にも見える。
だが現実は違う。緋剣の技巧の前に、ステラ殿の攻撃力が
パワーを受け流す柔らかい防御。口で言うのは
力加減、角度、タイミング。いずれか1つが
しかしステラ殿の前の
「逃げるだけなの?本気を出しなさいよ」
「いいので
瞬間、唐突にーーー戦闘の流れが激変する。
試合開始から5分弱、はじめて黒鉄 緋剣が攻めに転じたのだ。
「くぅ!」
あろうことか、ステラ殿の足が後ろに下がる。
正面切っての
何故?
「ありえないでしょ......ッ!?どうしてアンタが
問いかけた瞬間、ステラ殿の脳裏に
「まさか、......
「盗んだと言うか。師匠から剣技の修行の時も、攻撃を見て盗んでいた......?.....師匠って誰だろう?」
「
『お、おい。なんか、皇女さまが押されてないか!?』
目に見えて劣勢になり始めたステラ殿。予想外の事態に観衆がどよめく。
だが1番驚いているのはステラ殿でござる。
当然だ。ただ剣術の腕で上を行かれただけではない。
自分が誇りとしていた剣を似せられた上、あっさりと
(強い.....ッ!
もはや疑いようがなかった。
こと剣術の腕に限れば
剣戟における引き出しの数がそもそも勝負になっていない。
ステラ殿は
ステラ殿が《
瞬間、緋剣が斜め下から《鵠刀》を振り上げた。
初動だけですでに緋剣は次に来る剣の角度も威力も、完全に見切っている。此の応じ手は必然。だがーーー其れこそがステラ殿の罠だったが。其の一瞬、脳裏に甦った断片的な記憶。
(かかったッ!)
ほくそ笑む、
緋剣が此方の剣を完全に見切っているなら、其れを前提として意表を突く。
これまで『攻めていた』ステラ殿が、初めて見せた『逃げる』という挙動。
緋剣は皇室剣技を見切り、先手を取っていたが故に此のフェイントにかかったとステラ殿は思ったであろう。
そして此の隙を狙い澄まし、ステラ殿はがら空きの脇腹めがけて、《
此れまで押し込み一辺倒だったステラ殿の急な変調。彼女らしくない攻撃に呆れ果てた。
斬り上げの勢いのまま、《鵠刀》を右手から左手に瞬時に持ち変えた。
《
「ステラ殿の剣技が泣いているで
「ッ!?」
《
受けられた。
(う......うそでしょ!?)
リズムも変えた。攻め手も変えた。裏もかいた。
《鵠刀》の刀身はすでに、此の変調に対応できないと思っていた、はずなのに。
なのに対応された!其れも左手に持ち変えられた《鵠刀》のーーー
ステラ殿が
(一体どういう動体視力してんのよコイツッ!?)
「気持ちが押されているから
「幕末の京都!?何言ってるのよ。アンタ?」
「い....いや、何でもないで
告げて、緋剣は《
「
《鵠刀》の刃に冷気を纏わし、柄で弾き返され無防備になったステラ殿に打ち下ろした。
『決まったの!?』
『完璧に打ち下ろしが入った。.......こりゃもう、決まりだろ』
『うそだろ.....Aランクのステラさんが、こんな』
『油断したんでしょ。其れ以外ありえない......』
『........いや!
予想外の展開に
《鵠刀》の刃はステラ殿の右肩に打ち下ろされ、少し斬れたがーーー
「.....こうでないと、困るでござるよ♪ステラ殿」
「格好悪いわね。こんな勝ち方.....」
「そうで
「もちろんよ。わかった上でアナタの剣戟を受けて見たけど、此の《
(......認めてあげるわ)
だからたとえ此の試合の後で、彼がアタシを軽蔑しないような戦いをしないとね。
「最大の敬意をもって倒してあげる」
瞬間、ステラ殿が大きく後ろに跳躍した。
円形のリングの
最大の敬意をもって倒す。そう言いつつ限界まで後ろに下がったステラ殿の行動に、緋剣はステラの覚悟が伝わってきた。
「
《
『な、なんだこれぇぇええ!』
『滅茶苦茶すぎる......っ。此れが同じ人間なのかよ.......』
100メートルを優に超える光の刃は、太陽の光其のもの。
ありとあらゆるモノの存在を許さない滅死の極光。
緋剣は自分の次に強い剣客を前に、言葉が出なかった。美しいでごさる♪
「此の試合を終わりにしましょう。アンタの本気で
訓練場を焼き斬りながら振り下ろされる光の剣は、滅びの意味を知っていた。
『う、うわぁあああ!』
『にげろー!巻き込まれるぞー!』
『やれやれ......。其れは人1人倒すような技じゃないだろうに』
観客の学生達は悲鳴を上げて逃げ出し、黒乃は崩れゆく訓練場を見て苦い顔をする。
「
「
緋剣は《鵠刀》を鞘に納め、柄に手を添え、ステラ殿を見据える。
其の瞬間、緋剣の《
(何?アイツの
ーーーでも、其れがどうした!?
どんな力を待っていようが、アタシはアイツと全力でぶつかるだけ。
太陽の前には
(振り抜け!ただ
だがーーー此の最弱を装っていた最強は、
「なっ!?」
光の剣が緋剣を薙ぎ払わんとした
否、消えたように見えるほどの速度で、光の剣を回避していた。
「ーーーッ!?」
予期せぬ空振りにステラ殿が目をむく。
(今の、なに!?)
驚きながらもすぐに回避した緋剣に向けて二の太刀を払う。
《
だが其れを緋剣はやってのける。
二の太刀も三の太刀も、振るわれる光の剣の間を縫うように、
「くっ、なんなのよ
「
「《
鞘から放たれた緋剣の一閃。
「ぁーーーーー」
足下が崩れるような感覚と共に、ステラ殿の意識が急速に奈落へ
堕ちていくステラ殿を抱き締める。
《幻装形態》で致命傷を受けたとき特有のブラックアウトで
《天眼》は、一刀のもとに《紅蓮の皇女》を下した。
「
レフェリー黒乃が勝者の名を告げるなか、
「.......ん、っ」
じんわりと、白い光が視界に滲み、ステラの覚醒を促した。
目を開けると、映るのはずいぶん低い天井とーーー
「目が覚めたか、ヴァーミリオン」
ステラ殿が横たわるベッドの側に座り、煙草をふかしているスーツ姿の黒乃が。
「理事長先生........
「君の部屋だ。倒れた原因は《幻装形態》の
ふぅ、と黒乃の紅をさした唇から紫煙が吐き出される。
(........確か学生寮は禁煙だったはずだけど)
しかし注意する気力はステラにはなかった。
「.......ということは、
夢だと思いたかったが、そう都合よくはいかないらしい。
自分は負けた。
「.......はぁ、久しく忘れていたわ。負けるって......こういう気分なのね」
「まあ、あまり気にやむこともない。黒鉄はハンデ戦とはいえ
「元世界ランキング3位の《
化け物にもほどがある。
......いや、其れも今更か。
(あっ)
そういえば、
「理事長先生。アイツは、ーーー
「大丈夫だ。久しぶりに全力を出したから、疲れて寝ている」
そして黒乃は2段ベッドの上段に目を向けた。
ステラ殿がベッドを
「まあ、
「.......理事長先生。此の男は一体なんなんですか?」
「何、とは?」
「とぼけないでください!アタシの動体視力を上回る速度で動くなんて、
「いや忍者ではない。
「京都?BAKUMATU?
「あいつは、違う地球の日本の京都の幕末からだ」
「.....だから、《
「そうはいってもな。Fランクは妥当な判定だぞ。何しろランクは
「やっと、認められるのね。アタシの緋剣の実力が。でも、どうして?国家にとって強い魔導騎士の存在がどれだけ大切なものか、よく知ってる。そして
《
其れを遊ばせておく理由はない。
ステラが其れを指摘すると、黒乃は苦笑いを浮かべ、
「ふふ、やれやれ、なかなか痛いところを突いてくる」
観念するようにため息をついた。
「やっぱり、何か理由があるんですね」
「まあな。.....単位が足りない云々はーーー学園の建前だ」
「建前.......?」
「ああ。ヴァーミリオン......『黒鉄』という苗字に覚えはないか?」
「.......こんな庶民のこと、アタシが知るはず」
ない。そう言おうとした。したのだが、たった1人だけ
「.......『サムライ・リョーマ』ですか!?」
「
「どうしてそんなことを.......」
「名家ゆえの
「ーーーーーッ!?じゃあ、此れからは、能力を隠さなくて良いんですよね?」
其の真実を聞いた瞬間、ステラ殿は自分の胸の中に焼けるような憤りを覚えた。
「其れが、親の.....教師のすることなの!?.....アタシがアイツを守るわ」
残念なことだがそういう親がいるんだ。だが、ヴァーミリオンが
しかし、
「しかし其れでも、
「.........」
「どうした、ヴァーミリオン?声も出ないか?」
「一体、なにがアイツに
「......さあ、な。其れは緋剣に聞いてみないことにはわからん、がヴァーミリオンが考えている通りだと思うぞ」
黒乃は煙草を携帯灰皿に突っ込み、改めてステラに尋ねる。
「ヴァーミリオン。君は今朝、私のところに挨拶に来たとき、『なぜ留学してきたのか』という私の質問になんと答えたか、覚えているか?」
「ええ。
其れが、ステラの留学の理由だ。
ステラを勝手に作り上げた『天才』という概念の中に押し込めてくる者たち。
彼らと一緒にいると、
思い上がり、心の芯が
自分は何でもできると、何者にも負けないと。
何の根拠もなく増長し、上を目指す気力が知らず知らずのうちにそぎ取られて行く。
其れがなにより、恐ろしかった。
自分はこんなところで立ち止まれない。
愛するヴァーミリオン皇国を守る騎士となるため、もっと強くならなければならない。
だからステラは留学し、自分よりも強い存在を求めて日本へやってきたのだ。
強い騎士と戦い、其れらを
「だったら、ステラ・ヴァーミリオン。とりあえず此の1年、緋剣の背中を支え、全力で追いかけてみろ。其れはきっと、君の人生において無駄にはならないはずだ」
「わかりました。ただ........」
黒乃の促すような言い回しにステラは明確な答えを返せなかった。
「アタシはまだ、理事長先生の言葉でしか、
「.....其れもそうだな」
ステラの言い分に黒乃も納得したのか、頷くと彼女は部屋の出口へ向かった。
そしてドアノブを回し、扉を開けると、
「だったら自分自身で確かめてみるといい。さっち言ったように久しぶりに全力を出したから、しばらくは目を覚まさないだろうが.....まあ、そのうち起きる。.......確かめた後で、どうしても緋剣との相部屋がいやだというのなら、私に言え。VIP待遇ということで、特別に1人部屋を用意してやる」
そう告げると、黒乃は部屋から出て行った。
部屋に残されたステラは、2段ベッドの2階を見上げ、考えていた。
自分を負かした、黒鉄 緋剣という男のことを。
(.....アタシは、決して弱くない)
ステラは自分が世界で1番強いと思うほどうぬぼれてはいないが、程々に強い程度の相手に圧勝を許すほど弱いとも思っていない。
つまり、其れだけ緋剣が強かったということ。
だからこそ、気になる。其の強さの根源。
あらゆる理不尽に屈せず、自分の価値を信じ続ける其の強さの理由を知りたい。
「........クロガネ、ヒケン」
其の名前を口にすると、不思議と
ステラにとって、此れほど他人を理解したいと強く思う経験は初めてだった。上で寝息を立てている少年のことが、気になって仕方がない。
彼が起きるまでの時間が惜しくてしょうがない。
だからステラは、自分の内からあふれ出てくる好奇心に後押しされて、ハシゴを登る。
緋剣は変わらずに、眠り続けていた。
いつの間にか寝返りを打ったのか、
其のことに、ステラは少しホッとした。
「........ヒケン」
名前を呼んでみる。
だが存外に眠りが深いのか、起きる様子はない。
ーーー仕方ない。
自分も
そう、ステラが考えたとき、
「..........」
彼女の
いや、体型としては其れほど
だが、
(.......ちょ....ちょっとだけなら、大丈夫、よね?顔も、向こう向いてるし)
ステラは心の中で見えない誰かに確認してから、そぉっと緋剣の背中に手をよう伸ばした。
そして、ゆっくりと、眠る緋剣の背中に触れる。
「ぅ........ぁ」
とくん、とくん、と当てた手のひらを通して、緋剣の血の鼓動がステラの中に反響する。
硬い。そして、ーーー焼けるように熱い。
だが触ってみて感じた印象は、鋼、とは少し違っていた。強く、生命の温度を感じるからか。たとえるならば大地に根ざす大樹の幹のような、ずっしりした力強さを感じた。
(......
初めての感触にステラが夢中になっているとーーー
「ん.....ぅ」
「きゃ......っ!」
突然、緋剣が寝返りを打ち、仰向けになった。
其の際に、ステラの右腕が巻き込まれて下敷きになってしまう。
(
今起きられたら、言い訳の言葉が思いつかない。
だがすぐに離れようにも、緋剣の身体は意外に重く、手が抜けてくれない。
無理矢理引っこ抜けば何とかなるかもしれないが、緋剣を起こしてしまうかもしれないし、反動でハシゴから落ちるのも怖い。
(........仕方ないわね)
ステラは息を殺して緋剣のベッドに上がり、彼を
「うぅ......んっ!」
「ーーーーーッ!」
「............くぅ......」
(.....び....びっくりしたぁ.........)
ステラは背中に冷たい汗が広がる感触を覚えながらも、なんとか左手でスペースを確保して、右腕を静かに引き抜くことに成功した。
脱出成功だ。しかしーーー其れにしても、とステラは眠る緋剣を見下ろして、
「.......全然起きないわね。こいつ」
まあ、久しぶりに全力をだしたと、理事長先生が言っていたし、眠りが深いのも当然だがーーー
「ーーーーー」
何をしても起きない緋剣に、ステラの喉がごくりと鳴る。
彼女の視線は、寝返りで少しめくれた緋剣の腹部に向けられていた。
(.......男の人のおなか.......)
見たことはあっても、触れたことはない。
一体、どんな感触なのだろう。
「......って!な....何を考えているのよステラッ!いけないわ。未婚の、
いや、はしたなくはない....か?
別にそういう、えっちな気持ちで興味を持ってるわけじゃない。
自分を倒した黒鉄 緋剣という、今まで出会ったことがない初めての存在。
其れに対する騎士としての純粋な好奇心だ。
「だ....第1、こいつもアタシの下着姿を許可無く見たんだから、おあいこ....よね.....?」
完全に
ステラは自分を打ち負かした初めての存在に対する好奇心に後押しされながら、緋剣の腰に
「......
生で、此れほど近くで見るのは初めてだ。
やっぱり、感触も違うのだろうか。
「はぁ........、はぁ........」
未知への興味に、ステラの脳が沸騰する。
熱病でもこじらせたようにクラクラして、息が荒くなる。
もうステラは止まれなかった。
「........つん」
おっかなびっくりな手つきで、緋剣の腹部をつつく。
すると、薄い皮の下から力強い
弾力性に富み、しなやかでありながら、力強さを兼ね備えている。
触ったことのない、初めての感触だ。
しかし、
「すごい..........」
闇雲ではなく、定められた目的と、確かな方法論によって作り上げられた戦士の身体。
ステラも女である前に騎士であることを自分に課し、トレーニングをしているので、
黒乃が言っていたことを疑う気持ちは、もう
緋剣は確かに、苦難の中にありながら、決して自分を
しかし.....黒乃の過大評価でないとわかったからこそ、ステラはより1層強く、知りたいと思った。黒鉄 緋剣という人間を、知りたいと。
知れば知るほど際限なくあふれ出てくる緋剣に対する興味と張り裂けそうな胸の高鳴りに息苦しさすら感じる。
まるで、自分の中を彼が満たしていくようなーーー淡い熱を帯びたとらえ所のない感覚。
其れがイヤでないのが、また不思議だった。
「ハァ.....ァ......アタシ、どうしちゃったんだろ」
白い指の腹を這わせ、緋剣の身体の
「いや、ステラ殿。おはようでござる。何をしているのでござるか?」
自分の腰に跨がり、自分の肌をまさぐっていたステラ殿を、何が起こっているのかわからないという表情で見つめる緋剣が問いを返してきた。
「き.....きゃああああああああッッ!?!?」
瞬間、ステラ殿がすさまじい絶叫をあげて緋剣から飛び
「お....落ち着くでござるよ。ステラ殿。其の勢いのままだと、天井にぶつかるでござるよ」
ステラ殿は、少し落ち着きを取り戻したが、まだ、顔を赤らめていた。女性が男性の身体をまさぐっていたのを見られたから、仕方がないでござる。
「其れで、ステラ殿は、拙者に跨がって、何をしていたでござる?」
「.....え....えっと...ね、理事長先生からアナタのことを知ってみて、イヤだったら、部屋を変えるって言っていたから、アナタの身体を調べれば、アタシに足りない何かがわかるかなって思って......ダメ?」
「ダメではないでござるが、拙者が寝ている間にしなくてもよかったではござらんか?」
「アンタが.....起きてる時にって、ハードルが高すぎだわ」
アタシの返答に、緋剣は頭をかきながら、ベッドに身体を預け、
「ステラ殿の気が済むまで、調べるでござるよ♪」
「ありがとう、緋剣♪では......早速」
「言い忘れたでござるが、ステラ殿が調べ終わったら、次は拙者がステラ殿の身体を調べさせてもらうでごさるよ。よいでごさるか?」
「.........い.....いいよっ♪緋剣......アナタになら、アタシの全てを捧げるわ♪」
ステラは、緋剣が寝ている時に、絶頂に達していたので、おまんこはぐちゅぐちゅになっていて、受け入れ態勢万端だった。
「じゃ.....じゃあ、緋剣触るね♪」
緋剣が頷いたので、細い指で頬を触れ、
「あ......
「ステラ殿のような可愛い女性に触れられたら、身体は素直な反応をするでござるよ♪」
「おちんちんも頂きます♪ペロッ.....ペロッ.....ちゅっ......ちゅっちゅぱっ.....ちゅっちゅっ......れろっ.....れろっれろっ....」
くっ.....んはっ♪
緋剣の反応に、ステラは嬉しくて、
「緋剣♪アナタのおちんちん、おまんこで頂くね♪」
「拙者も、ステラ殿とひとつになりたいでござるよ♪」
ステラ殿は拙者に跨がり、おちんちんをおまんこに挿入していく。
「くちゅ......くちゅくちゅ......くちゅぐちゅじゅぶっ.....んはっあぁん..........じゅぼっじゅぼっ.........んっんはっ....ふはっ.......んっ.......じゅぼっじゅぼっぢゅぼっぢゅぼっ......ん.....はぁんっ.......」
どぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっ。
「んっ......はぁはぁはぁ.....はふぅ♪ありがとう、緋剣♪
緋剣とアタシは、一緒に
「ステラ殿が嬉しいなら、拙者も嬉しい♪」
「.......ヒケンのこと、聞いたわ。理事長先生から」
「拙者のことでござるか?」
「ヒケンが、
「ちょ.....勘弁してほしいでござるよ。なんで
「そんなことはどうでもいいわ。此れからはアタシが彼女としてアンタを支えるから。......
「何をでござるか?」
「どうしてヒケンは、そんな目に遭いながら、騎士を目指そうとするの?気になるのよ」
「.......?どうしてステラ殿が気に気にするでござる?」
「あ....アンタは、アタシの彼氏なんだから、アンタのことを知る権利があるんだからね♪」
「拙者には、拾ってくれたことに報いたいから、かな」
「......其の拾ってくれた人って、サムライ・リョーマ?」
黒鉄の家の人間が目標にする身近な英雄。
「そうでござる。
アタシは、ヒケンの話を黙って聞いている。
「だから拙者を拾ってくれた
「.....ふふっ。あははっ」
「じゃあ、此れから、ステラ殿。彼女として、よろしくでござる♪」
「アタシのほうこそ、よろしくお願いいたします。緋剣♪」
拙者とステラ殿は、晴れて、恋人になったときーーーーー寮のチャイムが鳴り響いた。
それは8時を告げる合図でござる。
「拙者は、結構寝ていたみたいでござる。参った」
「8時だと何か都合が悪いの?」
「
(.......門限は9時だから、スーバーという商店に行って何か買いに行くでござるか。《
そう緋剣が腕を組んで悩んでいると、
「そ....それなら、恋人のアタシが作ってあげるわっ」
恋人になって、初めての料理だからなのか、元気な声で、ステラ殿が提案してきた。
「え?いいのでござるか?」
「だって、ヒケンは、恋人なんだし、.......ダメ?」
「わかったでござる。なら一緒に近くのスーパーまで行くでござる。荷物持ちをするでござるよ。ステラ殿」
「うんっ。じゃあいくわよ、ヒケン!アタシ日本のことまだよくわかってないんだから、ちゃんとエスコートしなさいよねっ」
「承知したでござるよ♪」
緋剣はステラ殿の笑顔に釣られて微笑む♪
~~~紹介~~~
名前:
性別:男性
本名:
装備
第1回戦・対
第2回戦・無名
第3回戦・無名
第4回戦・無名
第5回戦・無名
第6回戦・無名
第7回戦・無名
第8回戦・無名
第9回戦・対
第10回戦・無名
第11回戦・対
第12回戦・無名
第13回戦・無名
第14回戦・無名
第15回戦・無名
第16回戦・無名
第17回戦・無名
第18回戦・無名
第19回戦・無名
第20回戦最終戦・対
《
~~~第1学生寮~~~
405室
名前:
名前:ステラ・ヴァーミリオン
~~~緋剣の彼女~~~
名前:ステラ・ヴァーミリオン
性別:女性
属性:焔
名前:
性別:女性
名前:
性別:女性
職業:
本名:ネメシス
属性:
名前:
性別:女性
名前:
性別:女性
属性:水
元
名前:
性別:女性
名前:
性別:女性
名前:
性別:女性
名前:
性別:女性
名前:
性別:女性