※この作品はR-18です。

現代に甦った人斬り抜刀斎   作:リュウコウ

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九頭龍閃と天翔龍閃は独学
八大龍閃と神滅龍閃と瞬獄閃はオリジナル(明治維新の裏で、人斬りをしていた頃に編み出した)
瞬獄閃:縮地で移動しながらの抜刀術、一瞬で相手が地獄へ堕ちる一閃

日下部 加々美の霊装(月光(ルナ)と日食(エクリプス))はオリジナルです



深海の魔女(ローレライ)ではなく、
深海の魔女(セイレーン)です

黒神 ネメシスの名字はオリジナルです

有栖院 凪の代わりに
オリジナル 陽我 月(ヒガ ルナ)ですが、




1話 幕末~現代

~~~幕末・京都~~~

 

人斬り(ヒトキリ)の仕事から少しの間、山村(サンソン)に身を潜めていた(ヒソメテイタ)時、闇乃武(ヤミノブ)に其の(ソノ)山村を特定され、命と命のやり取りの最中(サナカ)、爆発と閃光の罠にかかり、幕末から緋村(ヒムラ) 剣心(ケンシン)が消えた。

 

~~~プロローグ~~~

そして、現代に飛ばされた緋村 剣心は、時空(ジクウ)を越えた(コエタ)反動で、記憶が散漫になっていたところ、此の(コノ)世界で生きていく上で、曽祖父(ソウソフ)となる、黒鉄(クロガネ) 龍馬(リョウマ)に拾われ、息子の養子として。

名前を聞かれた時に、緋......剣......、と言っていたので、緋剣(ヒケン)と名乗る。

 

 

 

日課のランニングを終え、黒鉄(クロガネ) 緋剣(ヒケン)が学生寮の自室に戻ると、其処(ソコ)には半裸の美少女が居た。

 

(......おろっ?)

 

燃えさかる炎を体現するかのようなウェーブのかかった紅蓮(グレン)の髪。

日本人離れ(バナレ)した美しい顔立ちの中央で、突然の侵入者に対する驚愕(キョウガク)で見開かれた真紅(ルビー)の瞳。

黒のレース地に包まれた起伏の大きい肢体(シタイ)は淡く白く、まるで初雪のよう。

綺麗(キレイ)だ。緋剣は其れ以外に、少女の容姿を表す言葉を持てなかった。

少女の美しさはさながら絵画(カイガ)に描かれた(エガカレタ)女神のように神々しく(コウゴウシク)すらあり、邪(ヨコシマ)な色欲など入り込む余地もない。ただただ、目を奪われる。

しかし、しかしだーーー何故(ナゼ)そんな少女が自分の部屋にいるのだろうか!?

 

(拙者は入る部屋を間違えたでござるか?)

 

そう考えるも、第1学生寮405号室。6畳1間+2段ベッドの狭い空間は間違いなく緋剣の部屋だった。ならば部屋を間違えたのは少女の方ということになるのだがーーー。

 

「ひーーーーー」

 

少女の喉から引きつったような悲鳴が漏れる。

 

「拙者も見てしまったのは、不可抗力で御座る(ござる)」

「早く、扉を閉めなさいよー」

 

緋剣は、扉を閉めた。

 

(どうしよう。裸を男性に見られた。)

(だ.....誰、あの人......カッコいい♪着物と袴を着ていた)

 

 

 

《伐刀者(ブレイザー)》。

己(オノレ)の魂(タマシイ)を武装ーーー《固有霊装(デバイス)》として顕現(ケンゲン)させ、魔力(マリョク)を用いて異能の力を操る1000人に1人の特異存在。

古い時代には『魔法使い』や『魔女』とも呼ばれてきた彼らは、科学では測れない力を持っており、最高クラスならば時間の流れを意のままに操り、最低ランクでも身体能力を超人の域に底上げすることができた。

人でありながら、人を越えた奇跡の力。

武道や兵器などでは太刀打ち(タチウチ)することすら叶わない(カナワナイ)超常の力。

今や警察も軍隊もーーー戦争ですら、伐刀者(ブレイザー)の力なくては成り立たない。

だが、大きな力には相応の責任が伴う。其の(ソノ)1つが《魔導(マドウ)騎士(キシ)制度》である。

魔導騎士制度とは、国際機関の許可を受けた伐刀者(ブレイザー)の専門学校を卒業した者のみ『免許』と『魔導騎士』という社会的立場を与え、能力の使用を認められるというものだ。

そして此処(ココ)、日本の東京都に東京ドーム10個分という広大な敷地を持つ『破軍(ハグン)学園』も其の免許を取得するための、日本に7校ある『騎士学校』の1つである。

其の(ソノ)破軍学園の理事長室に、悲鳴を聞きつけた寮の警備員に痴漢として現行犯逮捕された黒鉄(クロガネ) 緋剣(ヒケン)は連れてこられた。

 

「なるほど、自分の部屋に入ったら、下着姿の女性を見てしまい、其の女性に悲鳴をあげられたと」

「そうなんで御座るよ(ござるよ)」

「とは言ってもな黒鉄。彼女の立場になって考えてみろ。春休みで人の少ない学生寮で着替えをしていたら、突然見知らぬ男が入ってきたらとうおもう?」

「怖いで御座る(ござる)......」

 

言われた通り彼女の立場になって考えてみた緋剣は戦慄を覚えた。

 

「...はぁ。ステラ殿(ドノ)には留学初日に申し訳ないでござる。此の(コノ)ことで日本を嫌いにならないでくれれば嬉しいで御座るよ(ござるよ)」

「なんだ。黒鉄はヴァーミリオンのことを知っているのか」

「ついさっき思い出したで御座る(ござる)」

 

彼女はステラ・ヴァーミリオン。

ヨーロッパの小国ヴァーミリオン皇国(コウコク)の第2皇女(コウジョ)。

彼女が日本の破軍学園に入学したことはそこそこ大きなニュースになっていた。『10年に1人の天才騎士!ヴァーミリオン皇国第2皇女ステラ・ヴァーミリオン殿(15歳)破軍学園に歴代最高成績で首席入学!』という見出しの新聞記事は、まだ記憶に新しい。

 

「本物のお姫様で、首席入学なんて、すごいで御座るよ(ござるよ)」

「其れ(ソレ)もぶっちぎりのナンバーワンだぞ。すべての能力が平均値を大幅に上回り、伐刀者(ブレイザー)にとって1番大切な能力である《総魔力(オーラ)量》に至っては、黒鉄、お前の次にだ。なぁ、緋剣(化け物)?」

「い....いやで御座るよ(ござるよ)、理事長殿。拙者は《最低騎士(ワーストワン)》で御座る(ござる)」

 

緋剣は理事長と話している、其の(ソノ)ときだ。

 

「........失礼します」

 

理事長室の扉が開き、件(クダン)の少女、ステラ・ヴァーミリオンが入室してきた。

先ほどまでとは違い、ちゃんと服を着ている。

シックな色合いの趣味のいいブレザー。破軍学園の制服姿だ。主張しない色合いが炎のような髪を際立たせてとてもよく似合っている。

特に目を引くのが胸元だ。制服の上からでもわかる大きな膨らみがリボンを押し上げ、強い存在感を放っている。其の(ソノ)存在感に緋剣は思わず、先ほど見た彼女の下着姿を思い出してしまい......すぐに彼女の表情を見て、戸惑ってしまう。彼女は頬を赤くしていたからだ。

 

「すまなかった」

「あ.....謝らなくて、いいわよ。アタシこそ、ごめんなさい。でも、アタシの裸を見てしまったんだから」

「彼れ(アレ)は其の(ソノ).....なんというか、ーーーあ(・)ま(・)り(・)に(・)も(・)ス(・)テ(・)ラ(・)殿(・)が(・)綺(・)麗(・)だ(・)っ(・)た(・)も(・)の(・)だ(・)か(・)ら(・)見(・)と(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)で(・)ご(・)ざ(・)る(・)よ(・)!(・)」

「じゃ....じゃあ、責任をとって、け....結婚しなさいよね」

「今回のことはそもそもステラ殿が間違えて拙者の部屋で着替えていたのが根本的な原因なんで御座るよ(ござるよ)」

「何をワケのわからないことを言っているのよ!アタシの部屋に勝手に入ってきたのはアンタの方でしょうッ!アタシはちゃんと理事長先生から貰った鍵で彼の(アノ)部屋に入ったのよッ!?だったら間違えてるはずがないわッ!」

「......え?」

 

ちょっと待つで御座るよ(ござるよ)。

 

「.....どういうことですか理事長」

「く.....くくく......」

「......理事長先生?」

 

2人が揃って黒乃に視線向けると、彼女はなにやら堪え(コラエ)かねたように笑い、

 

「ふふ、いやいやすまない。なにやら面白いことになっていたのでつい意地悪をしてしまった。いやなに、どういうこともなにも、そういうことさ。破軍学園の寮が2人1室なのは黒鉄なら知っているだろう。つまり黒鉄もヴァーミリオンも、何方(ドチラ)も部屋を間違えてなんかいない。簡単な話......君たちはルームメイトなんだよ」

 

そんな、トンデモナイコトを口にした。

 

「「え、えええええええええええええええ!?!?」」

「ど....どういうことですか理事長先生!アタシが、こ.....此の(コノ)カッコいい方とルームメイトなんて、祝.....祝宴を用意しなければ♪」

「ヴァーミリオン、落ち着け。婚約だけにしろ。学生なんだからな」

「はい♪理事長先生。此れ(コレ)から、よろしくお願いいたします。旦那様♪」

「.....旦那様ではなく、緋剣でお願いしたいで御座るよ(ござるよ)」

「旦那さ.....、わかりました緋剣♪アナタ、実力を隠しているわね。アタシと勝負しなさい。アタシは自分より、弱い男性と結婚するつもりはないのよ!」

「わ....わかったで御座る(ござる)」

「話はまとまったようだな。ならば第3訓練場を使え。許可は私が出す」

 

拙者とステラ殿は理事長室を後にした。

 

 

 

 

 

魔導騎士が国家の戦力としての側面を持つ以上、当然戦闘技能が求められるでござる。

国家間の戦争はもちろん、抜刀者(ブレイザー)としての力を悪用する《解放者(リベリオン)》をはじめとするテロ組織やら犯罪結社に対抗するためにもこれらは必須だ。

故に、破軍学園の敷地にはいくつものドーム型闘技場が点在しており、内部には直径100メートルほどの戦闘フィールドと、其れ(ソレ)をすり鉢状に囲む観客席が設けられている。

其の(ソノ)うちの1つ、第3訓練場の中央に黒鉄(クロガネ) 緋剣(ヒケン)とステラ・ヴァーミリオンの姿があった。

レフェリー(黒乃)を挟み、20メートルほどの間を空けて(アケテ)対峙する両者。

そして、そんな2人を見つめるいくつもの視線が観客席にある。

元々此の(コノ)訓練場を使ってトレーニングしていたり、噂(ウワサ)を聞きつけて見学に来た、2、3年生たちの視線でごさる。数は20強と、春休み中に突然決まった模擬戦の見学者としては数が多い。其の(ソノ)誰もがお目当ては鳴り物入りで入学した超新星(スーパールーキー)ステラ殿だった。

 

『彼の(アノ)子がヴァーミリオンの《紅蓮の皇女》かー』

『すっげえ美人じゃん』

『髪の毛が綺麗......。燃えているみたいで素敵.....』

『でも相手の方は誰だ?』

『.....彼の(アノ)オレンジ色の髪を束ねているのって、《時代錯誤(アナクロニズム)》の黒鉄じゃないか』

『時代錯誤?なんでそんなのと戦うの?ステラさんって確かAランクの天才なんでしょ?』

『知らないよ。......なあ、2年で去年彼と一緒のクラスだった人、いない?いたらどんな騎士なのか教えて欲しいんだけど』

『オレ同じクラスでしたけど、あいつ実戦教科を受講する能力基準に能力値が足りなくって、実戦してるとこ見たことないンスよね』

『進級どころか、訓練の基準にも足りないって.......ひどすぎない其れ(ソレ)?』

『なーんだ。つまらねえ。こんなのお姫様が瞬殺して終わりじゃねえか』

 

漏れ聞こえてくる黒鉄 緋剣という男の情報に、ステラ殿は呆れてしまった。

 

「アンタ。聞けば聞くほど、どれだけ能力を抑えて生活しているのよぉ。」

「まあ、拙者は龍馬(リョウマ)殿から、目立たぬようにと言われているで御座るよ(ござるよ)」

「わかってるの?負けたらアンタ、アタシの下僕なのよ」

「わかってるで御座るよ(ござるよ)。でも、目立てないんで御座る(ござる)」

「.......其れ(ソレ)で、アタシに勝つつもりなの」

 

ステラ殿の言葉に困ったような曖昧な笑みを浮かべ佇む(タタズム)緋剣。

彼はその脚を開始線から退けよう(ドケヨウ)とはしない。

 

「其れ(ソレ)では此れ(コレ)より模擬戦を始める。双方、固有霊装(デバイス)を《幻想形態(ゲンソウケイタイ)》で展開しろ」

「参られよ。《鵠刀(コクトウ)》」

「傅(カシズ)きなさい。《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》!」

 

ステラ殿は魂の具現である剣を《幻想形態》ーーー人間に対してのみ、物理的なダメージを与えず、体力を直接削り取る形態で召喚し、目の前の男性に誓う。

 

「よし。......では、LET's GO AHEAD(試合開始)!」

 

こうして、拙者たちの戦いは始まったでござる。

 

 

 

 

「ハァァァァアァ!」

 

開幕と同時にステラ殿は緋剣に走り寄り、炎纏う一刀を振り下ろす。

力任せに叩き付ける一撃は、一見粗暴に見えながらも恐ろしく鋭い。

しかし大振りは大振り。緋剣は其の(ソノ)剣筋を見切り、《華燐刀》で受け流さずーーー。

 

「ッ!?」

 

瞬歩(シュンポ)を使い、ステラ殿の剣域から逃れた。瞬間、《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》が床に叩き付けられ、ずおんっ、とーーー第(・)3(・)訓(・)練(・)場(・)此(・)の(・)も(・)の(・)が(・)激(・)震(・)し(・)た(・)。

 

「良い見切りね。流石、旦那様。受けていたらただじゃ済まなかったわよ」

 

 

にやりと笑い、追撃の構えを見せるステラ殿。

ステラ殿の武装は大剣。超重量武器だ。移動の速度では自分が勝る。

 

「遅いわ。遅すぎる」

「っ!?軽めの歩法では、ダメで御座るか(ござるか)」

 

ステラ殿は緋剣の軽めの歩法についてきた。

 

「スピードでなら勝てると思った?残念ね。魔力の使い方はなにも攻撃だけじゃない。足裏に集めて爆発させれば機動力を向上させることもできる。そしてアタシの総魔力量は並の抜刀者(ブレイザー)の30倍。アンタ!魔力量を誤魔化して行動していないで、本気で相手をしなさいよ」

 

(此れ(コレ)が.....Aランクで御座るか(ござるか)?確かに、魔力量を隠していては、拙者が負けるで御座る(ござる)。だが、龍馬殿との約束が......)

 

『おおお...........っ!!!!』

 

あがる歓声。

彼らが見つめるのは、《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》。其の(ソノ)焔(ホノオ)が描く軌跡だ。

其れ(ソレ)は研ぎ澄まされた剣技の軌跡。

魔導騎士に武道や剣術を極める者は少ない。

そんなことに時間を使うくらいなら、同じだけの時間を使って異能の鍛錬(タンレン)を行った方がずっと強くなれるし、なにより学校や社会も其れ(ソレ)を推奨するために、魔導騎士としての評価基準に武道や剣術を盛り込んでいないで御座る(ござる)。

だが其れ(ソレ)はーーー魔導騎士の大多数を占める半端者(ハンパモノ)の考え。

ご(・)く(・)少(・)数(・)の(・)本(・)当(・)に(・)強(・)い(・)騎(・)士(・)た(・)ち(・)は、ほぼ全員が異能だけではなく武道も修めている。

彼らには強さに対する飽くなき渇望(カツボウ)があるからだ。

己の力になる全てのモノに手を出し、其れ(ソレ)を修め、さらなる高みを目指す。

ステラ殿の『皇室剣技(インペリアルアーツ)』は舞のように美しく、しかし烈火(レッカ)の如く(ゴトク)苛烈(カレツ)に緋剣を追い立てる。

 

緋剣は隙(スキ)無く飛来するステラ殿の剣閃を、見極めて。後ろ後ろへと、後退し続ける。

 

『やっぱりこうなるよな。彼の(アノ)時代錯誤、押されっぱなしだ』

『そうね、精一杯逃げ回ってるって感じ』

『こりゃ時間の問題だなー』

 

予想通りの一方的な展開に、観客席に冷めた空気が漂う。だがーーー

 

(なによ......)

 

一撃で大地に激震を奔らせる(ハシラセル)ステラ殿の剣撃は問答無用で相手を押(・)し(・)潰(・)す(・)一撃で御座る(ござる)。押(・)さ(・)れ(・)っ(・)ぱ(・)な(・)し(・)などという展開は本来起こり得ない(エナイ)。起こり得るはずがない。当然で御座る(ござる)。彼女の一撃はそもそも受(・)け(・)止(・)め(・)る(・)こ(・)と(・)を(・)許(・)さ(・)な(・)い(・)の(・)だ(・)か(・)ら(・)。

ならば、此の(コノ)現状はどういうことだ?

一方的に攻め込んでいるはずのステラ殿の額(ヒタイ)に冷たい汗が浮かぶ。

逃げ回っている?防戦一方?時間の問題?其れ(ソレ)は誤りだ。

ステラ殿自身は気づいていた。

 

(アタシは、ーーーあ(・)し(・)ら(・)わ(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)!)

「はぁぁ!」

 

ステラ殿は目の前の敵に《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を打ち下ろす。

対する緋剣は其れ(ソレ)を《鵠刀(コクトウ)》で受けーーー決して受けきらずに、受けた衝撃を後ろへ進む力として、ステラ殿の間合いからスルスルと逃れていく(ノガレテイク)。

 

(........またっ!)

 

確かに一見すれば、ステラ殿のパワーに緋剣が押し込まれている構図にも見える。

だが現実は違う。緋剣の技巧の前に、ステラ殿の攻撃力が封殺(フウサツ)されているのでござる。

パワーを受け流す柔らかい防御。口で言うのは容易い(タヤスイ)が、行うは至難(シナン)。僅か(ワズカ)でも受ける力が強すぎれば、ステラ殿の剛剣の前に腕を粉砕され、弱すぎれば問答無用で斬り伏せられる。

力加減、角度、タイミング。いずれか1つが微細(ビサイ)にでも狂えすぐに破綻(ハタン)するで御座る(ござる)。

しかしステラ殿の前の侍(サムライ)は、其れ(ソレ)を顔色1つ変えずに易々(ヤスヤス)とやってのけている。

其の(ソノ)事実にじわりと、ステラ殿の中に恐れとも形容できる感情が染み出す。

其れ(ソレ)は警鐘だ。ステラ殿の第6感が、自分の目の前にいる敵が危険な存在だと告げている!

 

「逃げるだけなの?本気を出しなさいよ」

「いいので御座るか(ござるか)?」

 

瞬間、唐突にーーー戦闘の流れが激変する。

試合開始から5分弱、はじめて黒鉄 緋剣が攻めに転じたのだ。

 

「くぅ!」

 

あろうことか、ステラ殿の足が後ろに下がる。

正面切っての剣戟(ケンゲキ)で力で勝るステラ殿が押し込まれる。

何故?其の(ソノ)理由は、《鵠刀(コクトウ)》の描く炎(ホノオ)を纏う剣の軌道にある。

其れ(ソレ)はまさしくーーーステラ殿の皇室剣技(インペリアルアーツ)だった。

 

「ありえないでしょ......ッ!?どうしてアンタが其れ(ソレ)を使えるの!?」

 

問いかけた瞬間、ステラ殿の脳裏に閃く(ヒラメク)。

 

「まさか、......此の(コノ)試合中に盗んだって言うの!?」

「盗んだと言うか。師匠から剣技の修行の時も、攻撃を見て盗んでいた......?.....師匠って誰だろう?」

 

「其の(ソノ)剣術を拙者の数種類の剣技の中から、ステラ殿の皇室剣技(インペリアルアーツ)に似せられる剣技で攻撃しているだけでござるよ♪『壱(イチ)の秘刀(ヒトウ):《炎帝(エンテイ)》・《紅蓮天狐(プロミネンス)》』参る!」

『お、おい。なんか、皇女さまが押されてないか!?』

 

目に見えて劣勢になり始めたステラ殿。予想外の事態に観衆がどよめく。

だが1番驚いているのはステラ殿でござる。

当然だ。ただ剣術の腕で上を行かれただけではない。

自分が誇りとしていた剣を似せられた上、あっさりと其の(ソノ)上を行かれたのからで御座る(ござる)。

 

此の(コノ)男にとっては、皇室剣技(インペリアルアーツ)を凌駕(リョウガ)することも、Aランク騎士ステラ・ヴァーミリオン殿の猛攻をあしらうこともすべてーーーただの普通の体術でしかないので御座る(ござる)。

 

(強い.....ッ!此れ(コレ)が、緋剣の剣技)

 

もはや疑いようがなかった。

こと剣術の腕に限れば此の(コノ)男は自分よりも数段格上。

剣戟における引き出しの数がそもそも勝負になっていない。

ステラ殿は其れ(ソレ)を認めた。其れを認められるのもまた、彼女の強さであり、ーーー其の(ソノ)上でなお相手の上を往こうと(ユコウト)するのが、Aランク騎士《紅蓮の皇女》ステラ・ヴァーミリオン殿で御座る(ござる)。

此方(コチラ)の剣が見切られているというのなら、其れを利用する!

ステラ殿が《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を打ち下ろす初動を見せる。

瞬間、緋剣が斜め下から《鵠刀》を振り上げた。

初動だけですでに緋剣は次に来る剣の角度も威力も、完全に見切っている。此の応じ手は必然。だがーーー其れこそがステラ殿の罠だったが。其の一瞬、脳裏に甦った断片的な記憶。

 

(かかったッ!)

 

ほくそ笑む、ス(・)テ(・)ラ(・)殿(・)は(・)打(・)ち(・)下(・)ろ(・)し(・)を(・)放(・)た(・)ず(・)に(・)、(・)後(・)ろ(・)へ(・)下(・)が(・)っ(・)た(・)。

緋剣が此方の剣を完全に見切っているなら、其れを前提として意表を突く。

これまで『攻めていた』ステラ殿が、初めて見せた『逃げる』という挙動。

緋剣は皇室剣技を見切り、先手を取っていたが故に此のフェイントにかかったとステラ殿は思ったであろう。

そして此の隙を狙い澄まし、ステラ殿はがら空きの脇腹めがけて、《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を薙ぎ払う(ナギハラウ)。

此れまで押し込み一辺倒だったステラ殿の急な変調。彼女らしくない攻撃に呆れ果てた。

 

斬り上げの勢いのまま、《鵠刀》を右手から左手に瞬時に持ち変えた。

《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》の刃は緋剣のがら空きの胴を深々と薙ぎ払うーーーはずだった。

 

「ステラ殿の剣技が泣いているで御座るよ(ござるよ)」

「ッ!?」

 

《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》の刃は緋剣の胴に届かなかった。

受けられた。

 

(う......うそでしょ!?)

 

リズムも変えた。攻め手も変えた。裏もかいた。

《鵠刀》の刀身はすでに、此の変調に対応できないと思っていた、はずなのに。

なのに対応された!其れも左手に持ち変えられた《鵠刀》のーーー柄(ツカ)で。

ステラ殿が退き(ヒキ)ながら払った薙ぎ払いを緋剣は、持ち変えた《鵠刀》の柄で防いだのだ。

 

(一体どういう動体視力してんのよコイツッ!?)

 

「気持ちが押されているから軽々(ケイケイ)に勝ちに走る。逃げながら斬るなんて、幕末(バクマツ)の京都には、ゴロゴロと居たで御座るよ(ござるよ)♪.....居たで御座るよ(ござるよ)?」

「幕末の京都!?何言ってるのよ。アンタ?」

「い....いや、何でもないで御座るよ(ござるよ)。其れだけに、君の戦闘スタイルじゃないで御座るよ(ござるよ)。ーーー此の曲げた一撃は致命傷で御座る(ござる)」

 

告げて、緋剣は《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を大きく弾き、

 

「始(ハジマリ)の秘刀(ヒトウ):《蒼白瞬歩(フロストブルースターター)》」

 

《鵠刀》の刃に冷気を纏わし、柄で弾き返され無防備になったステラ殿に打ち下ろした。

 

 

 

 

 

『決まったの!?』

『完璧に打ち下ろしが入った。.......こりゃもう、決まりだろ』

『うそだろ.....Aランクのステラさんが、こんな』

『油断したんでしょ。其れ以外ありえない......』

『........いや!彼れ(アレ)を見ろッ!』

 

予想外の展開に唖然(アゼン)としてた視線が、ステラ殿の右肩に集まる。

《鵠刀》の刃はステラ殿の右肩に打ち下ろされ、少し斬れたがーーー其処(ソコ)までで止まっていた。

 

「.....こうでないと、困るでござるよ♪ステラ殿」

「格好悪いわね。こんな勝ち方.....」

「そうで御座るよ(ござるよ)、ステラ殿。拙者が本気を出してないのがわかっていたから、拙者の《鵠刀》の一撃を受けて見たかったので御座る(ござる)」

「もちろんよ。わかった上でアナタの剣戟を受けて見たけど、此の《妃竜の羽衣(エンプレスドレス)》で防げた、本気の一撃じゃなかったから!」

 

(......認めてあげるわ)

 

だからたとえ此の試合の後で、彼がアタシを軽蔑しないような戦いをしないとね。

 

「最大の敬意をもって倒してあげる」

 

瞬間、ステラ殿が大きく後ろに跳躍した。

円形のリングの縁(フチ)。観客席とリングを隔てる壁際まで。

最大の敬意をもって倒す。そう言いつつ限界まで後ろに下がったステラ殿の行動に、緋剣はステラの覚悟が伝わってきた。

 

「蒼天(ソウテン)を穿て(ウガテ)、煉獄(レンゴク)の焔(ホノオ)」

 

《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》を天に掲げた瞬間、剣に宿る炎が其の光度と温度を1層猛る(タケル)ーーー其の在り方を炎ではなく、光の柱に変え、ドームの天井を溶かし貫いた。

 

『な、なんだこれぇぇええ!』

『滅茶苦茶すぎる......っ。此れが同じ人間なのかよ.......』

 

100メートルを優に超える光の刃は、太陽の光其のもの。

ありとあらゆるモノの存在を許さない滅死の極光。

緋剣は自分の次に強い剣客を前に、言葉が出なかった。美しいでごさる♪

 

「此の試合を終わりにしましょう。アンタの本気で足掻きなさい(アガキナサイ)!《天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)》ーーーーー!!」

 

訓練場を焼き斬りながら振り下ろされる光の剣は、滅びの意味を知っていた。

 

『う、うわぁあああ!』

『にげろー!巻き込まれるぞー!』

『やれやれ......。其れは人1人倒すような技じゃないだろうに』

 

観客の学生達は悲鳴を上げて逃げ出し、黒乃は崩れゆく訓練場を見て苦い顔をする。

 

「妹君(いもうと)にもよく言われたでござるよ。『お兄ちゃんが本気を出したら、魔導騎士の頂点に立てるのに、何で目指さないの』って」

 

黒鉄(クロガネ) 珠雫(シズク)は知っていた、黒鉄 緋剣が隠している《総魔力(オーラ)量》を。

 

「妹君(いもうと)の思いに答えるために打ち破るで御座るよ(ござるよ)♪」

 

緋剣は《鵠刀》を鞘に納め、柄に手を添え、ステラ殿を見据える。

其の瞬間、緋剣の《鵠刀(刀)》から、魔力が放たれる。

 

(何?アイツの鵠刀(刀)?)

 

ーーーでも、其れがどうした!?

どんな力を待っていようが、アタシはアイツと全力でぶつかるだけ。

太陽の前には森羅万象(シンラバンショウ)等しく灰塵(カイジン)と化すのみ!

 

(振り抜け!ただ其れ(ソレ)だけで此の(コノ)戦いの勝利を持って)

 

だがーーー此の最弱を装っていた最強は、其(・)の(・)道(・)理(・)を(・)打(・)ち(・)破(・)る(・)と(・)!

 

「なっ!?」

 

光の剣が緋剣を薙ぎ払わんとした刹那(セツナ)に、彼の姿が消えた。

否、消えたように見えるほどの速度で、光の剣を回避していた。

 

「ーーーッ!?」

 

予期せぬ空振りにステラ殿が目をむく。

 

(今の、なに!?)

 

驚きながらもすぐに回避した緋剣に向けて二の太刀を払う。

《天壌焼き焦がす竜王の焔(カルサリティオ・サラマンドラ)》は実体のない熱閃の剣。故に其の剣速は刃渡り100メートルを超える大剣とは思えないほどに速く、およそ人間に回避できるものではない。

だが其れを緋剣はやってのける。

二の太刀も三の太刀も、振るわれる光の剣の間を縫うように、疾風(ハヤテ)の如く迫り来る速度。

 

「くっ、なんなのよ其の(ソノ)力ッ!?」

「此れ(コレ)は拙者が《総魔力(オーラ)量》を解放した姿。拙者の伐刀者(ブレイザー)としての龍馬(リョウマ)お祖父様に此処(ココ)ぞというときまで、使わぬようにと言われた力」

 

 

 

 

 

「《天眼(テンゲン)》!」

 

鞘から放たれた緋剣の一閃。

 

「ぁーーーーー」

 

足下が崩れるような感覚と共に、ステラ殿の意識が急速に奈落へ堕ちていく(オチテイク)。

堕ちていくステラ殿を抱き締める。

 

《幻装形態》で致命傷を受けたとき特有のブラックアウトで御座る(ござる)。

《天眼》は、一刀のもとに《紅蓮の皇女》を下した。

 

「其処(そこ)まで、勝者、黒鉄(クロガネ) 緋剣(ヒケン)ッ」

 

レフェリー黒乃が勝者の名を告げるなか、其の(ソノ)場にいたすべての生徒たちが、目の前で起こったあまりにも予想外な結末に、ただ言葉を失い、《ステラ(紅蓮の皇女)》を抱き締めている《時代錯誤》の姿を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

「.......ん、っ」

 

じんわりと、白い光が視界に滲み、ステラの覚醒を促した。

目を開けると、映るのはずいぶん低い天井とーーー

 

「目が覚めたか、ヴァーミリオン」

 

ステラ殿が横たわるベッドの側に座り、煙草をふかしているスーツ姿の黒乃が。

 

「理事長先生........此処(ココ)は?」

「君の部屋だ。倒れた原因は《幻装形態》の固有霊装(デバイス)に殺傷されたことによる極度の疲労だからな。医者やiPS再生槽(カプセル)を使うような事態ではないから、自室で休ませていたんだよ」

 

ふぅ、と黒乃の紅をさした唇から紫煙が吐き出される。

 

(........確か学生寮は禁煙だったはずだけど)

 

しかし注意する気力はステラにはなかった。

 

「.......ということは、彼れ(アレ)は現実にあったことなのね」

 

其の(ソノ)事実を認識して、気分が重くなる。

夢だと思いたかったが、そう都合よくはいかないらしい。

自分は負けた。

其れ(ソレ)も言い訳も思いつかないほどの惨敗を喫した。

 

「.......はぁ、久しく忘れていたわ。負けるって......こういう気分なのね」

「まあ、あまり気にやむこともない。黒鉄はハンデ戦とはいえ此の(コノ)私にも勝っている男だ。現時点でお前が勝てる相手ではないよ」

「元世界ランキング3位の《世界時計(ワールドクロック)》にも勝ってるって......。なによそれ其れ」

 

化け物にもほどがある。

......いや、其れも今更か。

 

(あっ)

 

そういえば、彼の(アノ)男はどうなったのだろう。

 

「理事長先生。アイツは、ーーー大(・)丈(・)夫(・)な(・)の(・)?彼の(アノ)力をアイツは表に出したらいけなかったんでしょう?」

 

尋ね(タズネ)られた言葉に、黒乃は小さく頷く(ウナズク)。

 

「大丈夫だ。久しぶりに全力を出したから、疲れて寝ている」

 

そして黒乃は2段ベッドの上段に目を向けた。

ステラ殿がベッドを這い(ハイ)出て見上げると、其処(ソコ)には久しぶりに全力を出しきった男ーーー緋剣がいた。.....かすかな寝息で。

 

「まあ、彼の(アノ)ままでは、取材の的になるからって、其の(ソノ)能力の状態で部屋に戻っていったからな♪傑作だったぞ。久しぶりの全力だったから、制御が儘ならないから、出入り口に行くつもりが其の隣の壁にぶつかり、此の(コノ)部屋に戻って来るまでにも、彼方此方(アッチコッチ)にぶつかり、私がヴァーミリオンをベッドに横たわらせ、10分後に.......ぷっ.....わぁはっはっはぁはぁ」

「.......理事長先生。此の男は一体なんなんですか?」

「何、とは?」

「とぼけないでください!アタシの動体視力を上回る速度で動くなんて、尋常(ジンジョウ)じゃないでしょう!もしかして彼れ(アレ)なの?ジャパニーズNINJAってやつッ!?」

「いや忍者ではない。龍馬(リョウマ)殿から聞いたかぎりでは、黒鉄(くろがね).....いや、確か(たしか)、緋村(ひむら)剣心(けんしん)だったか、天眼(てんげん)を使う(つかう)と、本当(ほんとう)の名(な)を思いだし(おもいだし)京都の幕末から来た、と言っていた」

「京都?BAKUMATU?其れ(それ)って」

「あいつは、違う地球の日本の京都の幕末からだ」

「.....だから、《時代錯誤(アナクロニズム)》って呼ばれていたのね。でも、此れほどの男がFランクで留年生なんておかしいでしょう!?どういうことか説明してください!」

「そうはいってもな。Fランクは妥当な判定だぞ。何しろランクは伐(・)刀(・)者(・)と(・)し(・)て(・)の(・)能(・)力(・)を評価するものだ。実戦力......つまり剣術の腕や体術の冴えはそもそも評価項目に存在しない。が、今日の模擬戦で黒鉄の実力がバレてしまったから、Aランクを越えSランクになるだろうな♪」

「やっと、認められるのね。アタシの緋剣の実力が。でも、どうして?国家にとって強い魔導騎士の存在がどれだけ大切なものか、よく知ってる。そして其れ(ソレ)は国家に魔導騎士の育成を委任されている学園にしても同じはずでしょう。だから彼れ(アレ)だけ戦える人間を単位が足りないなんて理由で」

 

《解放者(リベリオン)》のような思想結社まで現れ始めた昨今、強い騎士は何時(イツ)だって求められている。

其れを遊ばせておく理由はない。

ステラが其れを指摘すると、黒乃は苦笑いを浮かべ、

 

「ふふ、やれやれ、なかなか痛いところを突いてくる」

 

観念するようにため息をついた。

 

「やっぱり、何か理由があるんですね」

「まあな。.....単位が足りない云々はーーー学園の建前だ」

「建前.......?」

「ああ。ヴァーミリオン......『黒鉄』という苗字に覚えはないか?」

「.......こんな庶民のこと、アタシが知るはず」

 

ない。そう言おうとした。したのだが、たった1人だけ其の(ソノ)姓を持つ者に覚えがあった。

 

「.......『サムライ・リョーマ』ですか!?」

「其の(ソノ)通り。日本を第2次世界大戦で戦勝国へと導いた極東の英雄『サムライ・リョーマ』。本名を黒鉄 龍馬。彼は曾祖父(ソウソフ)にあたる人物だ。彼の他にも黒鉄の家は代々、優秀な抜刀者(ブレイザー)を輩出してきた明治から続く日本の名家で、騎士の世界にとても強い影響力を持っている。其の黒鉄本家が破軍学園に直接圧力をかけてきたんだよ。いくら曾祖父『サムライ・リョーマ』が養子に迎えたからって、『黒鉄の血筋でない者。緋剣を卒業させるな』とな」

「どうしてそんなことを.......」

「名家ゆえの面子(メンツ)というものだ。さっきも言ったが、家系でない『Fランク』をなんて出したら家名に傷がつく。そう思っているんだりう。今の騎士社会は『明確な血筋とランクこそがすべて』だからな。そして前理事長は此れ(コレ)を承諾して実(・)戦(・)教(・)科(・)を(・)受(・)講(・)す(・)る(・)最(・)低(・)能(・)力(・)水(・)準(・)な(・)ど(・)と(・)い(・)う(・)あ(・)り(・)も(・)し(・)な(・)い(・)規(・)定(・)を(・)勝(・)手(・)に(・)作(・)り(・)、緋剣を授業から閉め出した。留年は其の理不尽な結果だよ。手を差しのべたのは、緋剣(自分)を養子にしてくれた『サムライ・リョーマ』だけだった。其の時、緋剣(アイツ)は約束したんだ、此の1年は耐えてくれと言われたんだ、能力を解放せずに過ごしてくれと」

「ーーーーーッ!?じゃあ、此れからは、能力を隠さなくて良いんですよね?」

 

其の真実を聞いた瞬間、ステラ殿は自分の胸の中に焼けるような憤りを覚えた。

 

「其れが、親の.....教師のすることなの!?.....アタシがアイツを守るわ」

残念なことだがそういう親がいるんだ。だが、ヴァーミリオンが緋剣(アイツ)を支えてくれたら、私としても心強い♪」

 

しかし、

 

「しかし其れでも、彼の(アノ)男は腐ら(クサラ)なかった。『サムライ・リョーマ』との約束を守り、チャンスを不当にも奪われ、自(・)分(・)の(・)価(・)値(・)を(・)信(・)じ(・)て(・)く(・)れ(・)る(・)者に対する敬意。全ての理不尽と戦い続けて、そして其の果てに緋剣はたどり着いたんだ。自分の本気を受け止めてくれる者《紅蓮の皇女》。お前だヴァーミリオン」

「.........」

「どうした、ヴァーミリオン?声も出ないか?」

「一体、なにがアイツに其処(ソコ)までさせるの.....っ!?『サムライ・リョーマ』との約束?」

「......さあ、な。其れは緋剣に聞いてみないことにはわからん、がヴァーミリオンが考えている通りだと思うぞ」

 

黒乃は煙草を携帯灰皿に突っ込み、改めてステラに尋ねる。

 

「ヴァーミリオン。君は今朝、私のところに挨拶に来たとき、『なぜ留学してきたのか』という私の質問になんと答えたか、覚えているか?」

「ええ。彼の(アノ)国にいると、上を目指せなくなるから.....です」

 

其れが、ステラの留学の理由だ。

ステラを勝手に作り上げた『天才』という概念の中に押し込めてくる者たち。

彼らと一緒にいると、本(・)当(・)に(・)自(・)分(・)が(・)そ(・)う(・)い(・)う(・)存(・)在(・)で(・)あ(・)る(・)か(・)の(・)よ(・)う(・)に(・)思(・)え(・)て(・)く(・)る(・)のだ。

思い上がり、心の芯が腐る(クサル)。

自分は何でもできると、何者にも負けないと。

何の根拠もなく増長し、上を目指す気力が知らず知らずのうちにそぎ取られて行く。

其れがなにより、恐ろしかった。

自分はこんなところで立ち止まれない。

愛するヴァーミリオン皇国を守る騎士となるため、もっと強くならなければならない。

だからステラは留学し、自分よりも強い存在を求めて日本へやってきたのだ。

強い騎士と戦い、其れらを悉く(コトゴトク)を打ち倒し、七星剣王となるために。

 

「だったら、ステラ・ヴァーミリオン。とりあえず此の1年、緋剣の背中を支え、全力で追いかけてみろ。其れはきっと、君の人生において無駄にはならないはずだ」

「わかりました。ただ........」

 

黒乃の促すような言い回しにステラは明確な答えを返せなかった。

 

「アタシはまだ、理事長先生の言葉でしか、緋剣(彼)のことを知りませんから.......」

「.....其れもそうだな」

 

ステラの言い分に黒乃も納得したのか、頷くと彼女は部屋の出口へ向かった。

そしてドアノブを回し、扉を開けると、

「だったら自分自身で確かめてみるといい。さっち言ったように久しぶりに全力を出したから、しばらくは目を覚まさないだろうが.....まあ、そのうち起きる。.......確かめた後で、どうしても緋剣との相部屋がいやだというのなら、私に言え。VIP待遇ということで、特別に1人部屋を用意してやる」

 

そう告げると、黒乃は部屋から出て行った。

 

 

部屋に残されたステラは、2段ベッドの2階を見上げ、考えていた。

自分を負かした、黒鉄 緋剣という男のことを。

 

(.....アタシは、決して弱くない)

 

ステラは自分が世界で1番強いと思うほどうぬぼれてはいないが、程々に強い程度の相手に圧勝を許すほど弱いとも思っていない。

つまり、其れだけ緋剣が強かったということ。

だからこそ、気になる。其の強さの根源。

あらゆる理不尽に屈せず、自分の価値を信じ続ける其の強さの理由を知りたい。

 

「........クロガネ、ヒケン」

 

其の名前を口にすると、不思議と疼き(ウズキ)のようなものが胸を甘く掻く(カク)。

ステラにとって、此れほど他人を理解したいと強く思う経験は初めてだった。上で寝息を立てている少年のことが、気になって仕方がない。

彼が起きるまでの時間が惜しくてしょうがない。

だからステラは、自分の内からあふれ出てくる好奇心に後押しされて、ハシゴを登る。

緋剣は変わらずに、眠り続けていた。

いつの間にか寝返りを打ったのか、此方(コチラ)に背を向けていたので顔は確認できないが、背中が規則正しく緩やかな呼吸の動きを見せている。先ほどよりもだいぶ持ち直したのだろう。其の背中からは先ほど感じた、もう2度と起きないのではないか、というのはなかった。

其のことに、ステラは少しホッとした。

 

「........ヒケン」

 

名前を呼んでみる。

だが存外に眠りが深いのか、起きる様子はない。

ーーー仕方ない。此れ(コレ)だけ気持ちよく眠っているところを無理矢理起こすのも悪い。

自分も気怠さ(ゲダルサ)が抜けていないし、外を少し散歩したから間を空けて出直すことにしようか。

そう、ステラが考えたとき、

 

「..........」

 

彼女の瞳(ヒトミ)が、無意識的に紋付き(モンツキ)の掛襟(カケエリ)から覗く緋剣の背中に向けられた。

彼の(アノ)頼りない、誤魔化すような微笑みからは想像できないほど、広く、厚みのある背中だ。

いや、体型としては其れほど筋骨粒々(キンコツリュウリュウ)というわけじゃない。

何方(ドチラ)かというと、線の細い部類に入るだろう。

だが、鋼(ハガネ)のような力強さが、其の背中を実物よりも、ずっと大きく見せている。

 

(.......ちょ....ちょっとだけなら、大丈夫、よね?顔も、向こう向いてるし)

 

ステラは心の中で見えない誰かに確認してから、そぉっと緋剣の背中に手をよう伸ばした。

そして、ゆっくりと、眠る緋剣の背中に触れる。

 

「ぅ........ぁ」

 

とくん、とくん、と当てた手のひらを通して、緋剣の血の鼓動がステラの中に反響する。

硬い。そして、ーーー焼けるように熱い。

だが触ってみて感じた印象は、鋼、とは少し違っていた。強く、生命の温度を感じるからか。たとえるならば大地に根ざす大樹の幹のような、ずっしりした力強さを感じた。

 

(......此れ(コレ)が、男の人の背中.........なのね)

 

初めての感触にステラが夢中になっているとーーー

 

「ん.....ぅ」

「きゃ......っ!」

 

突然、緋剣が寝返りを打ち、仰向けになった。

其の際に、ステラの右腕が巻き込まれて下敷きになってしまう。

 

(不味いわ(マズイワ)っ)

 

今起きられたら、言い訳の言葉が思いつかない。

だがすぐに離れようにも、緋剣の身体は意外に重く、手が抜けてくれない。

無理矢理引っこ抜けば何とかなるかもしれないが、緋剣を起こしてしまうかもしれないし、反動でハシゴから落ちるのも怖い。

 

(........仕方ないわね)

 

ステラは息を殺して緋剣のベッドに上がり、彼を跨いで(マタイデ)膝立ちになると、左手で緋剣の左半身をほんの少しだけ持ち上げた。......そぉっと.......、そぉっと。

 

「うぅ......んっ!」

「ーーーーーッ!」

「............くぅ......」

(.....び....びっくりしたぁ.........)

 

ステラは背中に冷たい汗が広がる感触を覚えながらも、なんとか左手でスペースを確保して、右腕を静かに引き抜くことに成功した。

脱出成功だ。しかしーーー其れにしても、とステラは眠る緋剣を見下ろして、

 

「.......全然起きないわね。こいつ」

 

まあ、久しぶりに全力をだしたと、理事長先生が言っていたし、眠りが深いのも当然だがーーー

 

「ーーーーー」

 

何をしても起きない緋剣に、ステラの喉がごくりと鳴る。

彼女の視線は、寝返りで少しめくれた緋剣の腹部に向けられていた。

 

(.......男の人のおなか.......)

 

見たことはあっても、触れたことはない。

一体、どんな感触なのだろう。

 

「......って!な....何を考えているのよステラッ!いけないわ。未婚の、其れ(ソレ)も姫であるアタシが、こ.....恋人でもなんでもない男の人の身体に興味を持つなんて......はしたないっ」

 

いや、はしたなくはない....か?

別にそういう、えっちな気持ちで興味を持ってるわけじゃない。

自分を倒した黒鉄 緋剣という、今まで出会ったことがない初めての存在。

其れに対する騎士としての純粋な好奇心だ。其の(ソノ)はずだ。たぶん。おそらく。

 

「だ....第1、こいつもアタシの下着姿を許可無く見たんだから、おあいこ....よね.....?」

 

完全に詭弁(キベン)だったが、ステラは其れで自分を正当化したらしい。

ステラは自分を打ち負かした初めての存在に対する好奇心に後押しされながら、緋剣の腰に跨がった(マタガッタ)まま、そぉっと彼のはだけた和服の隙間に細い指を差し入れ、ゆっくりとみぞおちあたりまで捲り(マクリ)あげた。

 

「......此れ(コレ)が、........男の人の、身体.......」

 

生で、此れほど近くで見るのは初めてだ。

鍛錬(タンレン)が身体に刻む肉の陰影が、女である自分の其れとまるで別物だ。

やっぱり、感触も違うのだろうか。

 

「はぁ........、はぁ........」

 

未知への興味に、ステラの脳が沸騰する。

熱病でもこじらせたようにクラクラして、息が荒くなる。

もうステラは止まれなかった。

 

「........つん」

 

おっかなびっくりな手つきで、緋剣の腹部をつつく。

すると、薄い皮の下から力強い繊維(センイ)の感触が押し返してきた。

弾力性に富み、しなやかでありながら、力強さを兼ね備えている。

触ったことのない、初めての感触だ。

しかし、其れ(ソレ)が秘めた莫大(バクダイ)なエネルギーは、十分に理解できる。

 

「すごい..........」

 

闇雲ではなく、定められた目的と、確かな方法論によって作り上げられた戦士の身体。

ステラも女である前に騎士であることを自分に課し、トレーニングをしているので、此れ(コレ)ほどまでに研ぎ澄まされた身体を得ることが、いかに困難なことか、其れ(ソレ)を維持することが、いかに大変なことか、よくわかる。

黒乃が言っていたことを疑う気持ちは、もう何処(ドコ)にもなかった。

緋剣は確かに、苦難の中にありながら、決して自分を諦めて(アキラメテ)いなかった。

其の(ソノ)意志の結晶化したような、此の(コノ)肉体が何よりの証拠だ。

しかし.....黒乃の過大評価でないとわかったからこそ、ステラはより1層強く、知りたいと思った。黒鉄 緋剣という人間を、知りたいと。

知れば知るほど際限なくあふれ出てくる緋剣に対する興味と張り裂けそうな胸の高鳴りに息苦しさすら感じる。

まるで、自分の中を彼が満たしていくようなーーー淡い熱を帯びたとらえ所のない感覚。

其れがイヤでないのが、また不思議だった。

 

「ハァ.....ァ......アタシ、どうしちゃったんだろ」

 

白い指の腹を這わせ、緋剣の身体の丘陵(キュウリョウ)をなぞりながら、暑さに喘ぐ(アエグ)ような声で誰にともなく問いかける。ーーーと、

 

「いや、ステラ殿。おはようでござる。何をしているのでござるか?」

 

自分の腰に跨がり、自分の肌をまさぐっていたステラ殿を、何が起こっているのかわからないという表情で見つめる緋剣が問いを返してきた。

 

「き.....きゃああああああああッッ!?!?」

 

瞬間、ステラ殿がすさまじい絶叫をあげて緋剣から飛び退こう(ノコウ)としたので、拙者は彼女を抱きしめた。

 

「お....落ち着くでござるよ。ステラ殿。其の勢いのままだと、天井にぶつかるでござるよ」

 

ステラ殿は、少し落ち着きを取り戻したが、まだ、顔を赤らめていた。女性が男性の身体をまさぐっていたのを見られたから、仕方がないでござる。

 

「其れで、ステラ殿は、拙者に跨がって、何をしていたでござる?」

「.....え....えっと...ね、理事長先生からアナタのことを知ってみて、イヤだったら、部屋を変えるって言っていたから、アナタの身体を調べれば、アタシに足りない何かがわかるかなって思って......ダメ?」

「ダメではないでござるが、拙者が寝ている間にしなくてもよかったではござらんか?」

「アンタが.....起きてる時にって、ハードルが高すぎだわ」

 

アタシの返答に、緋剣は頭をかきながら、ベッドに身体を預け、

 

「ステラ殿の気が済むまで、調べるでござるよ♪」

「ありがとう、緋剣♪では......早速」

「言い忘れたでござるが、ステラ殿が調べ終わったら、次は拙者がステラ殿の身体を調べさせてもらうでごさるよ。よいでごさるか?」

「.........い.....いいよっ♪緋剣......アナタになら、アタシの全てを捧げるわ♪」

 

ステラは、緋剣が寝ている時に、絶頂に達していたので、おまんこはぐちゅぐちゅになっていて、受け入れ態勢万端だった。

 

「じゃ.....じゃあ、緋剣触るね♪」

 

緋剣が頷いたので、細い指で頬を触れ、其処(ソコ)から、首をなぞり、肩、胸へと這わせ、足の付け根に辿り着くと、緋剣のおちんちんが起っていた。

 

「あ......彼の(アノ).....、緋剣.....アンタは、アタシで興奮してくれたの?」

「ステラ殿のような可愛い女性に触れられたら、身体は素直な反応をするでござるよ♪」

「おちんちんも頂きます♪ペロッ.....ペロッ.....ちゅっ......ちゅっちゅぱっ.....ちゅっちゅっ......れろっ.....れろっれろっ....」

 

くっ.....んはっ♪

緋剣の反応に、ステラは嬉しくて、

 

「緋剣♪アナタのおちんちん、おまんこで頂くね♪」

「拙者も、ステラ殿とひとつになりたいでござるよ♪」

 

ステラ殿は拙者に跨がり、おちんちんをおまんこに挿入していく。

 

「くちゅ......くちゅくちゅ......くちゅぐちゅじゅぶっ.....んはっあぁん..........じゅぼっじゅぼっ.........んっんはっ....ふはっ.......んっ.......じゅぼっじゅぼっぢゅぼっぢゅぼっ......ん.....はぁんっ.......」

 

どぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっどぴゅっ。

 

「んっ......はぁはぁはぁ.....はふぅ♪ありがとう、緋剣♪此れ(コレ)で、アナタとの子供が宿るね♪」

 

緋剣とアタシは、一緒に逝った(イッタ)。

 

「ステラ殿が嬉しいなら、拙者も嬉しい♪」

 

 

 

 

「.......ヒケンのこと、聞いたわ。理事長先生から」

「拙者のことでござるか?」

「ヒケンが、此れ(コレ)まで実家では『サムライ・リョーマ』以外から扱いと学校でどういう扱いをされてきたか、ってこと」

「ちょ.....勘弁してほしいでござるよ。なんで彼の(アノ)人は拙者の家のデリケートな問題を吹聴(フイチョウ)してるでござるよ。......すまぬ。聞いていて気分のいい話でもなかったでござろう」

「そんなことはどうでもいいわ。此れからはアタシが彼女としてアンタを支えるから。......其れ(ソレ)より、教えて欲しいの」

「何をでござるか?」

「どうしてヒケンは、そんな目に遭いながら、騎士を目指そうとするの?気になるのよ」

「.......?どうしてステラ殿が気に気にするでござる?」

「あ....アンタは、アタシの彼氏なんだから、アンタのことを知る権利があるんだからね♪」

「拙者には、拾ってくれたことに報いたいから、かな」

「......其の拾ってくれた人って、サムライ・リョーマ?」

 

黒鉄の家の人間が目標にする身近な英雄。

 

「そうでござる。此の(コノ)世界に跳ばされた拙者を拾ってくれ、養子にしてくれた。親や親戚たちには血の繋がりがないから、扱いは酷く、代々続く騎士の家系だから、拙者は表の世界へ触れさせてくれず、居(・)る(・)だ(・)け(・)で(・)迷(・)惑(・)なんだ。血筋ではないから、分家の子供だって受けられる魔力制御のレクチャーも参加させてもらえなかったから、『サムライ・リョーマ』に教えてもらい、一族が集まる新年会にも拙者の席はなく、ずっと外(・)側(・)か(・)ら(・)鍵(・)を(・)か(・)け(・)ら(・)れ(・)る(・)自(・)室(・)に閉じ込められていたでござる。がサムライ・リョーマに『お前の総魔力量は尋常ではないから、破軍学園に入学するまで、使わないように』って、いわれていたでござる」

 

アタシは、ヒケンの話を黙って聞いている。

 

「だから拙者を拾ってくれた其の(ソノ)ときに決めたでござる。此の(コノ)人に恥じない騎士になると」

「.....ふふっ。あははっ」

「じゃあ、此れから、ステラ殿。彼女として、よろしくでござる♪」

「アタシのほうこそ、よろしくお願いいたします。緋剣♪」

 

拙者とステラ殿は、晴れて、恋人になったときーーーーー寮のチャイムが鳴り響いた。

それは8時を告げる合図でござる。

 

「拙者は、結構寝ていたみたいでござる。参った」

「8時だと何か都合が悪いの?」

「此処(ココ)の食堂は、8時に閉まってしまうでござるよ。晩御飯をどうしたものか?」

 

(.......門限は9時だから、スーバーという商店に行って何か買いに行くでござるか。《疾風(シップウ)》を使うにしても、破軍学園の外でも霊装(デバイス)を解放してはいけない、どうすればいいのでござる)

 

そう緋剣が腕を組んで悩んでいると、

 

「そ....それなら、恋人のアタシが作ってあげるわっ」

 

恋人になって、初めての料理だからなのか、元気な声で、ステラ殿が提案してきた。

 

「え?いいのでござるか?」

「だって、ヒケンは、恋人なんだし、.......ダメ?」

「わかったでござる。なら一緒に近くのスーパーまで行くでござる。荷物持ちをするでござるよ。ステラ殿」

「うんっ。じゃあいくわよ、ヒケン!アタシ日本のことまだよくわかってないんだから、ちゃんとエスコートしなさいよねっ」

「承知したでござるよ♪」

 

緋剣はステラ殿の笑顔に釣られて微笑む♪

 

 

 

 

 

 

 

~~~紹介~~~

 

名前:黒鉄(クロガネ) 緋剣(ヒケン)

性別:男性

通り名(トオリナ):《時代錯誤(アナクロニズム)》

本名:緋村(ヒムラ) 剣心(ケンシン)

桐原(キリハラ)戦から一人称が拙者から俺に、替わりつつある。

破軍(ハグン)学園:1年1組

固有霊装(デバイス):《鵠刀(コクトウ)・白夜(ビャクヤ)》(繰り出す秘刀(ひとう)によって、刀剣(とうけん)の姿(すがた)、形(かたち)を変える)

伐刀絶技(ノウブルアーツ):《天眼(テンゲン)》→《天眼領域(テンゲンリョウイキ)》→《神眼(シンゲン)》

抜歩(バッポ)(抜き足(ヌキアシ))

瞬歩(シュンポ)

縮地(シュクチ)

心(シン)の一方(イッポウ)

三段突き(サンダンヅキ)→五段突き(ゴダンヅキ)

昇龍閃(ショウリュウセン)・技名はオリジナル(逆手(サカテ)に持った刀で地面を斬りつけ、地面に溜めた気を爆発させると共に相手を斬り上げる)

始(ハジマリ)の秘刀(ヒトウ):《蒼白瞬歩(フロストブルースターター)》(小脇差(こわきざし))

壱(イチ)の秘刀(ヒトウ):《炎帝(エンテイ)》・《紅蓮天狐(プロミネンス)》(大太刀(おおたち))

弐(ニ)の秘刀(ヒトウ):《雷霆(ライテイ)》・《麒麟霆閃(キョダイジェット)》(打刀(うちがたな))

参(サン)の秘刀(ヒトウ):《閃光(センコウ)》・《命冥帝滅人(アルティメット)》(大脇差(おおわきざし))

肆(シ)の秘刀(ヒトウ):《疾風(シップウ)》・《颶嵐弩弓鷺主(グランドクロス)》(小太刀(こだち)二刀(にとう))

伍(ゴ)の秘刀(ヒトウ):《水君(スイクン)》・《琉流蛇牙(コリエンテツァンナ)》(直刀(ちょくとう))

陸(ロク)の秘刀(ヒトウ):《氷河(ヒョウガ)》・《鴉鵡楚零凍(アブソリュート)》(槍(やり))

漆(シチ)の秘刀(ヒトウ):《闇鉄(アンテツ)》・《宵闇殺波(シャドウシャウト)》(鎧通(よろいどおし))

捌(ハチ)の秘刀(ヒトウ):《翼刃(ヨクジン)》・《天射無鳳(エンジェリックフェザー)》(薙刀(なぎなた))

終(オワリ)の秘刀(ヒトウ):《紅黒瞬歩(フレイムレッドスターター)》(中脇差(ちゅうわきざし))

人斬り(ヒトキリ)抜刀斎(バットウサイ)の飛天御剣流(ヒテンミツルギリュウ)

龍巣閃(リュウソウセン)

龍巣閃(リュウソウセン)・咬(ガラミ)

土龍閃(ドリュウセン)

龍槌閃(リュウツイセン)

龍槌閃(リュウツイセン)・惨(ザン)(精神(マインド)破壊(ディストラクション))

双龍閃(ソウリュウセン)

双龍閃(ソウリュウセン)・雷(イカズチ)

飛龍閃(ヒリュウセン)

緋龍閃(ヒリュウセン)

龍翔閃(リュウショウセン)

龍巻閃(リュウカンセン)

龍巻閃(リュウカンセン)・旋(ツムジ)

龍巻閃(リュウカンセン)・凩(コガラシ)

龍巻閃(リュウカンセン)・嵐(アラシ)

龍鳴閃(リュウメイセン)

八大龍閃(ハチダイリュウセン)

九頭龍閃(クズリュウセン)

瞬獄閃(シュンゴクセン)

天翔龍閃(アマカケルリュウノヒラメキ)

神滅龍閃(カミノシトメツボウノコトワリ)

ニ連(ニレン)

龍槌翔閃(リュウツイショウセン)

龍翔槌閃(リュウショウツイセン)

三連(サンレン)

龍巻閃(リュウカンセン)・旋(ツムジ)→凩(コガラシ)→嵐(アラシ)

装備

外套(がいとう):炎絶(えんぜつ)

 

 

 

七星剣武祭(シチセイケンブサイ)・選抜戦(センバツセン)

第1回戦・対桐原(キリハラ) 静矢(シズヤ)

天眼(テンゲン)→天眼領域(テンゲンリョウイキ)→漆(シチ)の秘刀(ヒトウ):《闇鉄(アンテツ)》・《宵闇殺波(シャドウシャウト)》→龍槌閃(リュウツイセン)・惨(ザン)

 

第2回戦・無名

 

第3回戦・無名

 

第4回戦・無名

 

第5回戦・無名

 

第6回戦・無名

 

第7回戦・無名

 

第8回戦・無名

 

第9回戦・対兎丸(トマル) 恋々(レンレン)

 

第10回戦・無名

 

第11回戦・対綾辻(アヤツジ) 絢瀬(アヤセ)

天眼領域(テンゲンリョウイキ)→弐(に)の秘刀(ヒトウ):《雷霆(らいてい)》・《麒麟霆閃(キョダイジェット)》

 

第12回戦・無名

 

第13回戦・無名

 

第14回戦・無名

 

第15回戦・無名

 

第16回戦・無名

 

第17回戦・無名

 

選抜戦外(センバツセンガイ)・対倉敷(クラシキ) 蔵人(クロウド)

天衣無縫(テンイムホウ)

 

第18回戦・無名

 

第19回戦・無名

 

第20回戦最終戦・対東堂(トウドウ) 刀華(トウカ)

《天眼(テンゲン)》→参(さん)の秘刀(ヒトウ):《閃光(せんこう)》・《命冥帝滅人(アルティメット)》→《神眼(シンゲン)》

 

 

~~~第1学生寮~~~

 

405室

名前:黒鉄(クロガネ) 緋剣(ヒケン)

名前:ステラ・ヴァーミリオン

 

~~~緋剣の彼女~~~

 

名前:ステラ・ヴァーミリオン

性別:女性

紅髪紅瞳(コウハツコウドウ)

通り名(トオリナ):《紅蓮の皇女(ロッソ・カルディナーレ)》

破軍(ハグン)学園:1年1組

固有霊装(デバイス):《妃竜の罪剣(レーヴァテイン)》

伐刀絶技(ノウブルアーツ):《妃竜の息吹(ドラゴンブレス)》

皇室剣技(インペリアルアーツ)

属性:焔

 

名前:西京(サイキョウ) 寧音(ネネ)

性別:女性

通り名(トオリナ):《夜叉姫(ヤシャヒメ)》

固有霊装(デバイス):《紅色鳳(ベニイロアゲハ)》

 

 

名前:黒神(クロカミ) 寧萌(ネメ)

性別:女性

通り名(トオリナ):《常闇姫(トコヤミヒメ)》

職業:寧音(ネネ)の代行者(ダイコウシャ)

本名:ネメシス

属性:影(シンティッリーオ)(地球)と闇(オスクリタ)(宇宙)

 

名前:日下部(クサカベ) 加々美(カガミ)

性別:女性

通り名(トオリナ):

破軍(ハグン)学園:1年1組

固有霊装(デバイス):小太刀二刀(月光(ルナ)と日食(エクリプス))

 

 

名前:黒鉄(クロガネ) 珠雫(シズク)

性別:女性

白髪翠瞳(ハクハツスイドウ)

通り名(トオリナ):《深海の魔女(セイレーン)》

破軍(ハグン)学園:1年1組

固有霊装(デバイス):小太刀天道流(テントウリュウ)《宵時雨(ヨイシグレ)》・《叢時雨(ムラシグレ)》

属性:水

霧氷月天(ムヒョウゲッテン)

氷魔十字霜舞(グランドクロス)

氷影(ヒョウエイ)の(・)聖母(マリア)

灼熱(ヘル)の(・)冷気(ゴースト)

天国(ヘブンズ)の(・)冷気(ゴースト)

 

元解放軍(リベリオン)

名前:陽我(ヒガ) 月(ルナ)

性別:女性

紫髪紫瞳(シハツシドウ):普段は紫瞳(シドウ)(高揚(コウヨウ)すると、右の瞳(ヒトミ)が蒼瞳(ソウドウ)し、左の瞳(ヒトミ)が紅瞳(コウドウ)する)

通り名(トオリナ):

破軍(ハグン)学園:1年4組

固有霊装(デバイス):右《紅炎(プロミネンス)》・左《蒼氷(ギアチャイオ)》:融合分離《紫闇(インベイジョン)》

 

名前:綾辻(アヤツジ) 絢瀬(アヤセ)

性別:女性

通り名(トオリナ):

破軍(ハグン)学園:3年1組

固有霊装(デバイス):緋爪(ヒヅメ)

 

 

 

 

 

名前:月夜見(ツキヨミ) 半月(ハンゲツ)

性別:女性

破軍(ハグン)学園:3年

続柄(ツヅキガラ):三日月(ミカヅキ)と満月(マンゲツ)の姉

 

名前:月夜見(ツキヨミ) 三日月(ミカヅキ)

性別:女性

破軍(ハグン)学園:2年

続柄(ツヅキガラ):姉の半月(ハンゲツ)、妹の満月(マンゲツ)

 

名前:月夜見(ツキヨミ) 満月(マンゲツ)

性別:女性

破軍(ハグン)学園:1年

続柄(ツヅキガラ):半月(ハンゲツ)と三日月(ミカヅキ)の妹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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