体から薬物を分泌できるようになった大学生の話 作:ヒモになりたいナマケモノ
大学に入学して1週間が経過した。
教科書類をそろえたり、履修登録をしたりと忙しくはあったが、なかなか充実した日々だったと言えると思う。受ける授業も優子さんや美紀とまりかに聞いて完璧な楽単パラダイスの時間割を作り上げた。月火木金はそこそこ忙しいが、水土日は完全休み。取ってる授業の過去問は既に3人から手配済み。しかも学年が上がれば上がるほど取らなきゃいけない授業数が減って楽になっていくパーフェクトなプラン。
それよりも今の俺にとって大事なのは能力についてだ。事あるごとに能力を使ってきたおかげで、レベルは大分上がり、効能の幅やストック数などが大きく上がっている。副反応を付けて効能UPをすることで多幸感(大)など、一段階強い薬も作ることが出来るようになった。新しく作れる薬も増え、中でも依存症状緩和(小)が出来るようになったのはでかい。今はまだ副反応として頭痛などを付与しないと作れないが、依存性の実験がいまだ途中なことを考えると保険という意味でもこの薬を作れることは大きい。
そんな実験の対象である美紀とまりかだが、この前のSEXでかなり満足できたらしく、あれから呼び出しは無い。こちらを誘惑するようなメッセージはいくつかあるが、あくまで俺から誘わせたいように思える。欲求不満が解消された以上、依存性のみでは強く俺を求めさせることは難しいのかもしれない。このまま変化が無いようなら依存性の薬を再度投薬してみよう。
キーンコーンカーンコーン
「はい、今日はここまで。さっき出した宿題は来週の授業初めに回収するから、それまでにやるように。」
考え事をしているといつの間にか授業が終わっていた。
初回ということでガイダンスが主なはずだと高をくくっていたけど、俺がボーっとしている間に宿題を出されてしまったようだ。この授業は確か宿題にも評価が関係するタイプだったはずだから、初回から逃すのはちょっとまずいかもしれない。
誰か他の人に聞けないかと思い、周りを見てみるが、この授業は通常一年生がとるような授業ではないため同級生は見当たらない。今日最後のコマだったため先輩たちはさっさとサークルなどに向かってしまいどんどん教室から人が減って行く。
どうにか誰かに話しかけなければ!と思って話しかけやすそうな人を探していると、もたもたと机の上を片付ける一人の女性が目に留まる。
短めのさっぱりとした黒髪、スラッとしたスタイル、全体を白でまとめた清楚感、そしてその二つを補って余りあるほどの根暗オーラ。顔は常に下を向き、背筋もかなりの猫背。なんというアンバランス感だろうか。なんというか、陰キャがお母さんに買ってきてもらった服を着ているような、絶対お前の趣味じゃないだろ!って感じ。
出来れば他の人に話しかけたいのだが、俺がためらっているうちにみんな帰ってしまった。それにこの根暗さんも立ち上がってドアへ向かって歩き出してしまう!行くしかない、もしかしたら滅茶苦茶雰囲気が暗いだけで話してみればまともかもしれないし!
「あの!ちょっといいですか……?」
「うひゃい!!」
「あ、ごめんなさい、びっくりさせちゃって。」
「い、いいい、いえ!なんでしょうか!……って、あ。」
俺の声掛けに大げさに驚いた根暗さんだったが、俺の顔を見ると何かに気が付いたように動きを止めた。
?なんだろうか?俺の顔に何か付いてるのか、それとも服装か?と自分の格好を見直してみる。いやいや、今日の俺の服は優子さんに選んでもらった服の中でも一押しだったもののはず……あっ!
あることに気が付いた俺は思わず顔を上げて根暗さんの顔をまじまじと見つめる。
「あの、もしかして、優子さ、桃田さんのお隣の……?」
「はい……そうです……。あの、桃田さんの彼氏さん、ですよね……?」
思い出した!俺と優子さんの初エッチの時に声が漏れて聞かれちゃった人だ!
部屋の前で会った時はもっと落ち着いた色の服を着ていたから分からなかったけど、この声、髪色、自信なさげな所作。同じ大学だとは知っていたが、ここで会うとは思わなかった。
「お久しぶりです。その節はご迷惑をおかけして申し訳ないです。」
「あ、いえ!大丈夫、です。あれ以来気を付けてる、ようなので……(偶に聞こえてきてオナネタにしてるけど///)」
「そ、それで、何か用?」
「あ、そうだった。実はさっきの授業で出された宿題の範囲を聞き逃してしまって、教えてもらえないですか?」
「あ、そうなんだ。いいよ、これ、さっきの授業の内容、まとめたノート。そこに書いてあるから、見てもらって、大丈夫。」
人と話慣れていないのか、言葉に詰まりながらも差し出してくれたノートを見せてもらうと先ほどの内容がとても丁寧にまとめられていた。教師の言葉をそのまま書き写すだけとかではない、きちんと内容を整理して改めて自分の言葉に直して書いてある、頭のいい人が付けるノートの内容だ。
「おお!助かります!それにしてもすごいノートですね!このページを見るだけで頭の良さが伝わりますよ!」
「え、そ、そうかな?へへへ、今までそんなこと言われたこと、なかったよ。他人に見せたことも、ないし。」
「そうなんですか?このノートさえあれば授業全部休んでも単位取れそうなのに……もったいない。周りの人は見る目が無いですよ!」
「そ、そこまで?みせた事ないというか、見せる人が居なかっただけ、なんだけどね。でも、うれしいよ。」
そう言って恥ずかしそうに体をより小さくする根暗さん。他人と話慣れていない上に褒められ慣れていないらしく、俺の言う言葉すべてを真正面から受け止めているようだ。なんというか、ちょろい。
「そうだ、よければ、今まで取ってきたノートとか要る?もう使わないから、あげるよ。」
「え!?本当ですか!じゃあ○○って授業とか△△って授業とか取ってあります?」
「う、うん。どっちも必修だからね、ノートもまだ捨ててないはず、だよ。」
「やった!助かります!」
「ふふ、いいよ、どうせ、捨てる予定だったんだから、むしろ褒めてくれる後輩の役にたてるなら、こっちもうれしいし。(いつもオナネタ提供してもらってるし///)」
根暗さんは自信ありげに少し背筋を伸ばす。……胸を張っているつもりだろうか?もともとの猫背がひどくて全然張れていないが。
だけど、ノートを貰えるのはかなり助かる。優子さんや美紀とまりかはノートを既に処分してしまっていて、そこだけは俺が頑張らなきゃいけなかったのだが、思わぬところで助かった。
「じゃあ、今度の授業で持ってくるよ。」
「いえ!俺が取りに行きますよ!今日はちょうど桃田さんの家に行く予定だったんで!」
「え、(ということは今日は隣でお楽しみ……ってこと!?今日もあのエグイ喘ぎ声聞けるかな……///)
そ、そうなんだ。じゃ、じゃあその時に取りに来てよ……」
「わかりました!あ、そういえばお名前聴いてもいいですか?俺は薬師寺って言います!」
「あ、ごめん、まだ名乗ってなかったね、私は幸田美幸って言うの。」
「幸田先輩ですね!じゃあまた後で伺いますね!」
「う、うん、待ってるよ。」
偶然とはいえ、かなり便利な先輩に会えた!これは是非とも良い関係を続けていきたい!差し当たって何かお土産でも持っていこうか。優子さんのおいしい手料理でもおすそ分けしたら喜んでもらえるだろうか?優子さんに連絡を入れて、今日の夕食は大目に作ってもらおう!
毎日更新が途絶えました……
お待たせした結果がこの特に進展のない話ですが、見捨てずに付いてきていただきたいです。
まぁこれからはもう少しじっくり作って、徐々に文字数とか増やせればと思います。