小説の林堂 三次創作 小説「ソードアート・オンライン SAO ~黒を冠する戦士たち~ キミのために 作:イバ・ヨシアキ
今回本郷さんから許可を頂き、キリトとアスナの初夜を書かせていただきました。
創作と掲載に心から感謝いたします。
本郷刃さんの世界観を活かせれたらと、感謝と挑戦を込めて書かせていただきました。
小生の初のR-18作品でございます。
最後までお付き合いくださいませ。
本郷刃先生……本当にありがとうございます。
──私は、倫理解除コードを解除しようとしている。
──今、キリト君に私の純潔を捧げようとしている。
そもそも倫理解除コードは、このVRMMORPG・ソードアート・オンラインにおいて唯一、男女の性行為を解禁してくれる文字通りの倫理的行為を司るシステムコードの名称。 倫理を解除するその響きが、すごくいやらしい響きのように思えて仕方がない。 私は2年間をこのゲームで過ごして、この仮想世界《アインクラッド》の完成度は、より深く現実感を追及しているとは思っていたけど、こんなところまでちゃんと創り込んであるなんてと、最初はどこか呆れながらそう思っていた。
──そして、なんて不潔なんだろうと。
そもそも私がこのコードを知った背景には、攻略ギルド──血盟騎士団の副団長を勤める傍らに会議で議題に上がった、オレンジプレイヤーやレッドプレイヤーが多数所属する、殺人ギルド・笑う棺桶《ラフィン・コフィン》の犯罪対策の中で、倫理解除コードにおける性犯罪問題で詳細を知ってしまったからだ。
襲った女性プレイヤーに殺意と悪意による脅迫で精神的に萎縮させ、自ら倫理解除コードを強要し、そのまま乱暴し欲望の限りにレイプし、その後は容赦なく、残酷に殺すと言う、聞くにも耐えない悪逆非道な行為が会議であげられた。 中には殺されずに凄惨な辱めを受け放置され、心を病んでしまった女性プレイヤーもおり、そのプレイヤーは辱しめられた後ろめたさと、ストレスで精神を病んでしまい、結果、自らの命を絶ち、自殺を選択してしまうという、凄惨な結末を知ってしまう。 最初その会議開催の際、私が女性であることを理由に会議の不参加を許可されたが、副団長としての立場と責務もあり、私は最後までその会議に参加した。
それら倫理解除コードにおける犯罪の対策議論の後、血盟騎士団の女性団員には警護が必要と結論に至り、私が外出の際には必ず護衛をつけられた背景にも、その問題の懸念があったからだ。
私は攻略に支障がでるので必要はないと団長やほかのメンバーに申し出たけど、副団長の警護優先として意見が多数出たので、護衛は強行されてしまった。
……でも内心は、その事件を知った時……私は……怖くて仕方がなかった。
もし私がうっかりとどこかで寝入っている時に、誰かがこのコードを勝手に操作し、私によからぬ事をしようとしたら……と、その事を考えてから安全な園内の筈の、侵入不可である宿屋に泊まる事すら怖く、血盟騎士団の本部のある治安がしっかりしているセルムブルグの自宅を購入するまでに至ってしまった経緯がある。 でも結果として、私は……あの男──クラディールに狙われ、キリト君を危険な目に合わしてしまった。 私は、まだどこかで自分を許せていない。
そして名前すら呼ぶのも忌々しいあいつも。 アバターだから肉体の傷の回復は容易かもしれない、手や足を失っても、アバターだからまた再生はするけれども、自身の心、精神やその尊厳を汚され、性的暴行を受けた本人の心理面と精神面の心身的な傷による、個人の崩壊は防ぐことは容易ではないのに、ただ〝楽しい〟と、倒錯的な快楽の為に、相手の心をなぶり殺し、相手のすべてを奪う、その犯罪に私は凄まじいほどの嫌悪を持っていた。 だからあの時……私は、あいつを殺そうと覚悟したのに。
……私の大切な人……キリト君を殺そうと……
……奪おうとしたあいつを……許せなかったのに……
私は、結局、あいつを殺すことができなかった。
怖くて。
人を殺してしまうことが怖くて。
キリト君の前で、人を殺めてしまうことが怖くて。
私は、あいつを殺すことができなかった。 でも結果、私はあいつに隙を衝かれ反撃と逆襲にあい、大剣を振り下ろされ、そのまま命を奪われてしまう恐怖に身をすくませ、何もできないでいた。 手を出して受け止めることもできたのに、私はそれが出来ないでいた。
キリト君を助けることもできず、こんなやつに殺されて終わりだなんてと、覚悟のなかった私自身の甘さに後悔と悔恨が苛む中、キリト君が私を助けてくれた。 麻痺が解けた彼は二刀の技で、あいつの大剣を粉々に砕き、胸を貫き、完全なる絶命を与えた。悪行の果てに殺されたあいつはキリト君に、怨嗟を込めてあいつはキリト君に、
「おまえは、人殺し以上に……殺人鬼だ……」
呪詛を残し、跡形もなく砕け散った。 死を拭われた安堵よりも私は後悔した。
なんで。
なんで私があいつを殺さなかったんだろう。 私があいつを殺していれば、あいつを殺せていたら。
あの呪詛を私が受けていたらと、心の底から後悔してしまう。
キリト君を傷つかせはしなかったのに。
私は、あいつを殺したキリト君の背中に、私は捕まえるように抱きしめた。
どこかにいってしまうような、もう触れられなくなってしまうような、恐怖があったから。
でも……もう君に合う資格を失ってしまったんだと、深い悲しみが心の中を苛んでいた。
「ごめんね……わたしの……せいだね……」
そう、私のせいなの。 君があいつを殺してしまったのも。
あいつに殺されそうになったのも。 君が、傷ついてしまったのも。
全部、私のせいなの。 だから、「……わたし……もう、キリトくんには……あわない……」 私が君の傍に居たせいで、君が傷ついてしまった。
そのことが許せなかった。
全部、私のせい。
私が君を危険な目に合わせてしまった。
だから、もう……会っちゃいけないんだ……
君を危険な目に合わせられないから。
私は悲しくて泣いた。怒られた子どものように、君の前で泣く羞恥すら無く、ただポロポロと涙をこぼし、泣きながらキリト君に謝ることしかできなかった。
「ほんとに……ごめ……っん!?」
でもキリト君は私の謝罪を遮り、私の中の後悔と君に逢わないと誓った今しがたの想いを奪うように、キリト君が私の唇を塞いでしまう。
「ん……ん……!」
それは私がいつか、どこかでと望んでいた、彼からの最愛の証明でもあるキスだと言うことに気づくまで、私は思考を失ってしまった。 私は唇からくる君の唇の感触と興奮に身を震わせ、それがキリト君からのキスだと知覚し、驚いて混乱する私を捕まえるように、
「……んむ、ん……はん……ちゅ……」
君はキスをさらに強くし、
「……ん、はっ……キ、キリト、く……ん」
また思考を奪うようなキスを受けていく中で、私の中にある悲しみは全て拭われていた。唇が離れ、私の不安を取り除いてくれた優しいキスが終えた後、君から注がれた情熱と想いで身を焦がしていた私に、
「アスナ……俺の命は君のものだ……ずっと傍にいて、君を守る……」
その偽りのない想いと告白の後、キリト君は精一杯の優しさで私を抱きしめてくれた。
絶対に離さないという想いが言葉にしなくても伝わるほどの優しい抱擁に、私の悲しみはもう無かった。彼の飾り気の無い純粋な想いがこもったその暖かさと力強さに、私は彼を同じように抱きしめ、「わたしも……わたしの命も……キリトくんのものだよ……」
私の中にある想いのすべてを込めて告白し、最愛の証しとしてキスを送った。
私は、キリト君の事が好き。
ううん、愛している。
君が愛おしい。
私は君に惹かれていた。
この残酷な世界に囚われたあの日。
現実世界に戻る事が出来なくなり、私は希望を失ってしまった。
なんでナーブギアを被ってしまったんだろうと後悔し、現実世界で落ちこぼれ、居場所を失い、父と母に見捨てられ、一人ぼっちのまま死んでいく恐怖に苛まれていた。
何時死ぬかわからない自虐的な攻略の中で希望にすがる為に血盟騎士団に入り、副団長として攻略を進めていく中で、私はキリト君に出会った。
心を張り詰め、余裕のなかった私とは違い、輝くように強く、そして暖かい君に私は惹かれ、甘えていた。
キリト君がいれば私は安心して眠ることが出来た。
あの日。
キリト君は天気がいいからとお昼寝をしていたあの日、私は温もる様な安堵の中で眠りに落ちる事が出来た。
悪夢を見る事のない、木漏れ日のような君の優しさに抱かれ、私は自分の内の想いを知ってしまう。
キリト君に惹かれていた事に。
君に振り向いて欲しく、君に好かれたく、私は君に傍にいたく、ずっとキリト君を追いかけていた。
でも君は、私の知らないところで大勢の人の為に戦い抜き、多くの人を助け、多くの人を守ってくれていたのに。君が狩人と知った時、私は恐怖よりも、君が傷ついて、穢れて、沢山泣いていたのに、私は気づく事が出来なかった事に自分を許せなかった。
私は何をやっていたんだろう。
キリト君は人の為に戦える。
私は、自分の為に戦っただけで、何も出来ないでいた。
だから償わせてほしい。
……そう、私はキリト君のものなんだ……
……そう、キリト君は私の全てなんだ……
……君は今までたくさんの人を守ろうと、その命を懸けて戦っていてくれた事……
……癒してあげたかった……
……私の、この身体を……君になら、私の純潔を捧げられると思った……
……現実世界には婚約者の須郷さんがいるけど……
……結城家の事もあるけど……
……あの人は、私を、結城の女性としか見ていない。
……わたしを愛してはくれない……
……あんな人より……
……私はキリト君にこの身体を捧げたい!
……だから……
倫理解除コードを選択し、キリト君にこの身を捧げようと、勇気を振り絞っていた。
このコードを知っていた事を、キリト君に知られたことがどこか恥ずかしく、いやらしい娘だと思われていないか不安がよぎる。
まして自分が、大好きな人であるキリト君の前で、このコードを解除するなんて夢にも思わなかったから。
……心の中でいつかはって、どこかで想っていたけど……
……彼とこうして夜を迎えれることは、すごく、すごくうれしいのに……
……緊張で指が動かせない……
私は緊張で強張って、たどたどしくしか動かせない右手の人さし指の震えを必死に堪えながら動かし、オプションのコマンドのコンソールを操作し、一番最下層にあるそのコマンドを選択し……懸命にこわばった指を震わせながら解除した。
その後は……装備選択画面。
今、私が着ている赤と白を基調とした血盟騎士団の服ではない、キリト君に出来るだけ可愛く見せようと購入した戦闘にまるで向かない私服であり、今、この服を脱がなきゃいけない。脱がなきゃ、先に進むことはできない。解除を選択し、下着姿になり、いよいよこれも外さなきゃいけないんだと、私は……勇気を振り絞って下着を解除した。
……そして、私はキリト君の前で肌を晒してしまう。
私の乳房が彼の前に露わになり、膣も露わになってしまう。
「……やぁあ……」
私は恥ずかしくて、反射的に隠してしまう。
……やだぁ……
……やっぱり……はずかしいよぉ……
ちゃんと覚悟していたのに、まるで覚悟できていない。
でも、このコマンドを押したんだよ……キリト君の前で。
ううん彼以外の人の前で絶対に解除なんてしたくない。
たぶんこれからも解除なんてしない。
彼も今、私と一緒に倫理コードを解除し、私と同じ、何も身につけていない状態で、私の前に立っているのに。
キリト君は何も隠さないまま、私を、私だけを見つめてくれているのに。 私は隠している。
視線をそらして彼を見ようともしていない。 裸で、何もまとわないで、互いに向き合っている状態なのに。
灯りは消してあるのに、月明かりのせいで薄暗くも、見えるだろう彼の裸。
見てみたいと、心の中で求めているのに。 私は必死に目をそむけ、床を見てしまう。
いつも自分が寝起きしている寝室なのに、今、自分が別の場所にいるような錯覚を抱いてしまう。見慣れている筈の部屋の床に視線を強く向け、私は彼の裸を直視できないでいる。
……ダメだよ……すごく恥ずかしいよ……
羞恥心が感情を高め、私は高まった感情のまま泣いてしまう。
キリト君と目が合わせられない。
視線を向けられない。
彼の、あの不純な色が混ざっていない透き通る黒曜石のように純粋で、それでいてどこか力強い優しさに充ちた瞳には、今の私はどんなふうに見えているんだろう。 ……私は、女性として魅力があるのかな。
現実世界に居た時、私はセルフコントロールには気をつけていたから、一般的な女性としての魅力はある筈だけど、どこか自信が持てないでいた。
彼を魅了させるだけの女性の身体なのかな。 キリト君に満足される身体をしているのかな。
私で良いのかな。
キリト君とこうすることが、すごく悪い事をしているような気がする。
私は、ティアさんのような落ち着いた魅力も無ければ、カノンさんのような芯の強い魅力も無い、リズのような気持ちのいい明るさもなければ、シリカちゃんのような無邪気な可愛らしさもない、サッちゃんのような守ってあげたくなるような可憐さも無い。
ただの平凡な、女性なのに。 もしかして、私は可愛げのない女性なのかもしれない。 キリト君は、私を見て、抱いても良いと思ってくれているのかな?
……いま私……顔が真っ赤なんだろうな……
顔が熱い。
顔だけじゃない、身体も熱いし、手や足に力が入ってガチガチに強張ってしまっている。
下着も外して、なるだけキリト君に顔を合わせないようにしている私。
……意気地無し……
胸を、乳房を手で隠して、下半身のあらわになっている
……膣も空いた手で隠している。
この隠した部分をキリト君に見せないと、先に進めない……今のこの格好……現実世界に居た時、電車の中に吊られていた週刊誌の広告で扇情的な格好をしていた女性の姿と、一緒だと、想いだしてしまう。
あの頃は汚らわしいと呆れ、あんな素肌をさらすことでしか自分を表現ができないなんてと、軽蔑し見ていた自分が恥ずかしい。
あんな、いやらしい恰好をしているんだ、わたし。
男の人の前で。
それも大好きなキリト君の前で。
どうしよう、心臓が破裂しそうだよ……なんでこんなにドキドキするんだろう。
怖いのかな。
キリト君の事が。
どんなに恐ろしいModにも恐れずに戦えたのに、フロアボス戦だって、こんなにドキドキすることなんてなかったのに。
逃げ出したい。
そんな選択が脳裏に浮かんでしまう。
もし、止めようと言ったら、たぶん、キリト君なら私のそんな気持も汲み取って、今これからする行為を止めてくれるかもしれない。
でも、そんなことしたくないと、私の気持ちのどこかで逃げ出すことを拒否している。
恥ずかしくて、涙が出そうなのに。 でも、ここで泣いちゃ、彼の事だからきっと、私の事を考えて、止めてしまうんだろうな。 キリト君は優しいから、きっと……でも、止めてほしくない。
今日、私はキリト君の秘密を知ってしまった。
嘆きの狩人。
プレイヤー・キル・キラーを行う、非公式ギルド。その創設者である『狩人の剣士』であり、笑う棺桶《ラフィン・コフィン》と呼ばれる犯罪ギルドを狩る専門のギルドのリーダーでもある。 彼はそのギルドのリーダーを務め、たくさんの人を助けて来た。 でもその半面、彼は傷ついてしまった。
大勢の人を助ける為に、命を奪ってしまった罪悪感と贖罪に心を苦しめていた。
彼の事を人殺しと殺人鬼と責める心ない声がある。 でも、彼が剣を抜かなければ、オレンジ・プレイヤー、レッド・プレイヤーを殺さなければ、誰かが死んでいたのかもしれない。
もしかしたら、私も死んでいたかもしれない。
現に、今日、私はクラディールに殺されようとしていた。 相手を殺すことに躊躇してしまった私を、結果、キリト君が助けてくれた。
私の命はキリト君のものだ。
キリト君は私に、命を捧げてくれた。
私も全てを捧げたい。
キリト君が私を欲しているのなら、私は、キリト君に……抱かれたい。
私は彼を癒したい。 彼はたくさん傷ついているのだから。 多くの人を守る為に、一生懸命に戦っているのに、私はそれを知らないでいた。攻略組の最精鋭の血盟騎士団の副団長なんて言われていた自分が恥ずかしく思える。
キリト君が私を必要としてくれているなら……わたしを捧げることで癒せるなら……だから泣いちゃだめ。
ぜったいにだめだよ。
キリト君を見なきゃ、見れば涙なんか……!
……勇気を振り絞って見たキリト君の裸に、私は言葉を失ってしまう。
……魅入ってしまった。
キリト君の身体の繊細と美麗に形作られた、その形に。
白い肌で、私よりも白いかもしれない綺麗な肌色。両腕や両足も細く、男性とは思えないような華奢な身体つきなのに、それでいてどこか力強く、無駄なく鍛え上げられた力強さで形作られた身体。 理想的な美しさを追求したような人体を彫刻として像に掘り起こしたかのような、キリト君の身体に、私は心を奪われてしまっていた。 こんなにも綺麗な身体があるんだと、見惚れている。そして、キリト君の男性器……保険体育の知識でしかしらないけど、陰茎と言われる性器に、私は魅入ってしまっていた。男性器の卑猥な表現も当然、一般的な知識で知っている。本物なんか見たことは無く、学校の性学習の一環でCGで組み上げた映像でしか見たことがあるくらいだった。
私の通っていた中学校は進学率の高い女子校で、性教育も誤った知識を得てはいけないと、わざわざ高名な産婦人科の女医の先生を呼び、自主的な参加制でその教育を受けるカリキュラムがあったほどだ。 大半は興味や好奇心から参加し、私は学校の指定する授業ならと、優等生と陰口を囁かれるほど戒律に基本と自分を戒めていたせいもあって、その授業を受けてしまった。
正直、その授業は私にとってトラウマになってしまい、恋愛とか、男性とお付き合いなんてと、潔癖な印象を持ってしまう結果となってしまった。
映像で見た男性器がCGにも関わらず生々しく、あれを受け入れなければいけないと言う自分が女性であることを忌々しいと思ってしまった。
いつか私は、結城家の跡継ぎを身ごもらなければいけない身体で、もし子を宿す時は、私はあれを受け入れなきゃいけないんだと、気を重くしていた時期があった。 時間がたてば気の重さは薄れていくけど、男性に対する気持ちはどこか希薄で、このゲームに囚われてしまうまでは、絶対に男性と付き合いたいと思う気持ちなんて、持つことは無かった……キリト君と出会うまでは。
初めてだった。
キリト君を見て、好きだと想えた事。 その身体を汚らわしいなんて思えない。
すごくきれいで、私の身体なんかできれいな君を汚しても許されないような気がする。
……私の身体は君を受け入れることに値する身体なのかな……
君は私の身体を見て、欲情を抱けるの? 私……君に抱かれても良いのかな? もし、君が私の裸を見て欲情を抱いてくれるなら……え?
……キ、キリト君の男性器……陰茎が……動いてる……
教科書で見たイラストやCGよりも鮮明にした陰茎が動いている。
現実世界の情報を取り込んでいるのかなと考えてしまうくらいに、ピクピクと硬く……確か、そう、男の人が性的に興奮している時のあれは……勃起……しているんだよね。
じゃあ、キリト君は私の身体に興奮してくれているのかな。
私を見つめるキリト君の視線が熱く感じられるのも、気のせいじゃなくて、欲情を抱いてくれるから、こんなにも熱いんだ。 君は何も隠していない。
なのに私は、手で隠して君の身体を見ている。
隠しちゃだめだよね。
「……キリト君……見て……」
私は隠していた両手を下ろし、キリト君に肌を晒した。
また衝動的に隠してしまいたい気持ちを堪え、それでも隠そうと動いてしまう片手を押さえながら、私は彼に全てを見せた。
視線がさらに熱くなったように思える。
「……アスナ……」
キリト君の陰茎がまた、ビクビクと膨張していく。
あんなに大きくなるんだと、私は、彼の性的興奮をじっと見つめていた。そしてあれが私の膣に入ると想像してしまうと、じゅんと膣が濡れはじめる。
……私も……興奮している……
膣が濡れる理由を私は知っている。
女性が男性を受け入れる欲情だと。
私は今、キリト君を欲している。
キリト君に抱かれたいと、欲情しているんだ。
……でも、あんな大きいの私の内に入れるのかな……
どうしよう……すごく大きくなっている。
どうしよう……目が離せない。
完全に心を奪われていた中、キリト君は唐突に動いて、
「アスナ」
「え? んん……あん……はみゅ……」
キリト君の興奮し、膨張を続ける陰茎に怯え、視線と意識を奪われてしまっていた私の両手をそっと掴み、そのまま拘束するように両手の指をからめ、身を寄せて、そっと口づけてくれた。
柔らかい唇が私の強張ってしまっている唇の硬直を解き、身体の強張りをゆっくりと柔らかせていく。
なんでだろう。
キスをするって……こんなにも気持ちの良い行為だったのかなぁ。
ドラマや映画の中、創作上の行為でしか見たことのないキスをする行為。私が今まで学んできた事の中で、キスをする知識は必要のない事だと思っていた。
舌をからめ、舌を吸い、互いの唾液を飲み合う淫美なこのキスは、なんて、いやらしいんだろう。 キスは、こんなにも心が安らぐ行為なんだ。
ううん、キリト君とのキスだから……きっと、こんなにも心が和らげれるんだ。
「……キ、キリト……くん……んん……」
キスの最中に彼の名を呼ぶと、キスが少し激しくなる。
彼のキスがこんなにも激しいなんて……キスすることになれているのかな。
しかたないよね……こんなにも素敵な人だから、今までたくさんの人に言い寄られて……やだ……いま、こんな事、考えたくない!
キリト君が私以外の人とキスをしているなんて、そんな事考えたくない!
このキスは、私だけのもの。
私、以外の女性に絶対にしてほしくは無い。
奪いたい。
この口づけを。
キリト君も。
私だけのものにしたい。
どうしたらこの口づけを私だけのものに出来るのかな。
彼のこの甘美なキスを、私だけのものにしたい。 もっと、こういうことを学んでおけばと後悔していた。
男性の人と恋をして、愛して、身体を求め合う知識を持っていたのなら、君を独占できるのにと、黒い欲望が湧いてしまう。 その欲望に反応するようにからめた指がほどかれ、キリト君の両腕が私の腰にまわされ、逃げれないように捕まえられてしまう。
わたしも逃げたくないから、私も同じように彼を捕まえ背中に手を回し固く拘束しながら、首元にまで手を廻し、しっかりと拘束する。
その互いの拘束が、より深くキスを強めていく。
舌先でキリト君のキスを堪能し、入ってくる彼の舌先を口内に受け入れ、こくこくと唾液を飲み合う。
……もっと飲みたい。
……もっと飲みたいよ。
キリト君の唾液ってこんなにも、いやらしくなれるのかなぁ。
だったら、もっと飲みたい。
お願い、もっとキスをちょうだい。
呼吸が出来なくなっても良いから。
窒息しても良いから。
……おねがい……
キリト君の唾液を呑み込み、このキスを独占できるなら、わたしは……全部、捧げても良い。
ううん、最初から全て君に捧げるつもり。
全てを捧げることで、私が君を独占できるのなら、私の全てはキリト君のものなの。
だから。
……だから……ん!
やだぁ!
この感覚……だめぇ!
キスで……キスで……濡れちゃうなんて……やだぁ、これじゃあ、お漏らししているみたい。
……私、こんなに、いやらしかったのかなぁ。
恥ずかしい。
キリト君に見られたらと気持ちが焦る。脚を閉じ、股間を隠さなきゃ、やだぁ、またビショビショに濡れている。
太ももに垂れてきている。
こんなに濡れちゃうなんて。
しかもキリト君の前で。 アバターの汗や老廃物は時間がたてば消滅してしまうけど、こんなに濡れていたら、消せないよぉ。
……!
やだ! また、あの感覚がきてる。 きちゃう!
やだぁ!
キリト君に気づかれたら……いやらしいって思われちゃう……がまんしなきゃ……でも、我慢できない。
キスを止めたくない。
……もう、だめぇ!
……あん!
……だ、だめ……
……ダメェ……きちゃう……んんん!
「……苦しかった?」
キスで……達してしまうなんて……だめぇ……ちゃんと、ちゃんと答えなきゃ……
「……く、くるしくなんて……ないよ……きもち……よかったよ……」
だめ……わたし……恥ずかしい……こんなこと言うなんて。
やだぁ……もう、立てないよ。
ぽすんと腰が抜けてしまい、ベットに座り込んでしまう。
「……どうしたアスナ?」
汗でビショビショのおでこにキスをしながら、キリト君もベットに腰を下ろしてくる。そのまま頬にキスをされ、お互い寄り添う形でベットに座り合う私とキリト君。
「……ちがうの……その……」
私はどうしていいかわからなくなってしまう。彼にもたれ、鍛えられた胸元に寄り添ってしまう。 白い肌。 一目見たら、女性のような透けるような白さの肌なのに、すごく力強い安堵感がある。暖かく、そしてどこはかとなく力強い彼の胸元に、私は顔をすがる様に埋めてしまう。
その彼の胸の暖かさに、気をそのまま失ってしまいそうになる。
「……辛い?……」
耳元で囁かれ、
「……ち……がう……の……」
失いそうな気を揺り戻し、その問いにたどたどしく力なく答える。
まだ気を失いたくない。
もっと、してほしいのに……言葉がうまく紡げない……どうしよう……このままじゃ……
「じゃあ……もう一回だけ」
「……んん……」
また私にキスをしてくれる。
熱で失われそうな意識が覚醒し、童話の中の眠り姫みたく、キリト君のキスで明瞭となっていく私の意識。 より鮮明にキスを知覚し、感覚が敏感になっていく。
短めの優しいキスをした後、彼は私の首元を口づけ、乳房をちゅっと口づけてくる。
「……あ……んん……」
感覚が鋭くなってしまったせいか、普段よりも敏感になっていた私の乳房。
彼の手の中に包まれているだけで、また感覚を飛ばしてしまいそう。
「……だめぇ……やん……」
そんな彼の手が、私の乳房を優しく掴み、親指で乳首を押しこみ、私の乳房を刺激していく。
キリト君の口に含まれる私の乳房。彼は、はむっと果実を齧るように甘噛みし、強めに、弱めにと、私の乳房を愛撫する彼が、愛おしくて仕方が無い。
「……キリト君……」
私の乳房を吸い始めた彼の頭を両手で抱き締め、おでこやつむじにキスをしていく。
……好き……
……スキ……
……大好き……
「……キリトくん……だいすき……」
声をたどたどしく漏らし、私は想いを言葉として彼に告げる。その後、彼はさらに強めに、両方の乳房を愛撫し始める。
交互に乳房をキスし、
「……んん……ん……」
甘噛みし、
「……あっ……んん……」
舌を這わせ、
「……やぁん……ん……あ……んん」
乳輪と乳首も同じように甘噛みし、舌先で絡ませるように愛撫し、舌全体で包むように、私の両方の乳房がキリト君の欲望に蹂躙されていく。
……心地いい……
すごく気持ちよくて。
どうにかなりそうだよ。
私の身体が君のものになるんだと、支配されていくんだと、そして捧げれるんだと、安堵が私を支配していく。
キリト君を夢中にさせられるんだと、私は女性としての魅力があったんだと、とても嬉しかった。 こんな可愛げのない私が、キリト君を夢中にできるんだと、嬉しくて仕方が無かった。
キリト君とキスをしたいと、おねだりするように胸を愛撫してくれている彼の耳元に、口づけをすると、彼の腕が腰に手が回り、ぽすんと私の身体を抱きしめながら一緒にベットに倒れ込む。 上にキリト君が覆いかぶさるように、身を寄せてくる。
そのまま組み伏せられたかのように、手を指を絡められ、見つめてくるキリト君に、私は視線を重ねてしまう。
もう、羞恥心なんてない。
瞼を閉じようとは思えなかった。
彼の瞳に私が映っている。 顔を真っ赤にして、息を激しく乱している、いやらしい私が。 両頬を真っ赤にして、口元は君の唾液で濡れ、乳房の両方が君の唾液と私の発情した汗に濡れ、私をいやらしく映していた。
私は、今こんな風になっちゃっているんだと、彼の瞳に映る自分を見てしまう。
……キリト君を満足させられているのかな?
……キリト君は私で満足してくれるの?
……私はキリト君を癒し、キリト君を満たしているのかな?
そんなふつふつと湧いてしまう疑問はキスで払拭されてしまう。とても甘美で私の中の蟠りを消してしまうキリト君のキス。
そっと、優し唇が触れ、キリト君の甘さが私の不安を消してくれる。
「んん……んんん」
このキスを独占したく、私もいやらしくキスをしてしまう。舌を入れ、彼の舌先を舐め、彼もそれに呼応するように私の舌先をくすぐる。
刺激され、分泌された唾液がコクコクと私の口内に注がれていく。
唾液……おいしい。
キリト君の唾液……あまいよぉ……もっと、のませてぇ……
唇を追うように私はキリト君の唇を食すように、はむっと私の口内に覆う。やわらかい君の唇をはむはむと、甘噛みし、とても濃厚なキリト君の舌の感触を味わい、君の舌の表面と舌の裏を互いになめ合い、キリト君の唾液を分泌させようと、私は舌を懸命に動かす。
もっと唾液ちょうだい。
キリト君の唾液ほしい。
飲むと、すごく気持ちいのぉ。
甘くて、熱くなるのぉ。
お願い、もっとキスしよぉ。
たくさん。
たくさん君の唾液を飲ましてぇ。
「はむぅ……んはあぁ……むあぁ……はみゅ……んんん」
いやらしい音を立てながら私はキリト君の舌を犯し汚していく。
私の淫らな気持ちが込められている唾液を君に飲ませているんだと、君を汚し犯しているんだと、あの強くてみんなを救うことに命をかけられる気高い君を、私は自分の欲望に汚しているんだと、独占欲が満たされていく。
私の掌に収まる君の肌を触り、掴み、感触と薄っすらと浮かぶ君の汗を受け、私も全身を濡らしているだろう汗と混じり合わせながら、互いの全身に淫らに濡らし合い、さらに欲望が募ってしまう。「……きりとくぅん……」
もっとキスがしたいのに息が続かずに、力尽きそうになってしまう。
やだ。
まだしたいのぉ。
キリト君ともっとキスをしたい。
いやだよぉ。
このキスを終えたくなんかない。
もっと、君の舌を舐めさせて、唾液を飲ませて、
「んん……はむぁ……んん……あん!」
やだぁ……また……イっちゃいそうだよ。
膣が熱い。
これ以上キスをしたら……またイっちゃう。キスが緩んじゃう……つよく、もっと強くキリト君とキスをしたいのに……ここで終わりたくないのに……だめぇぇ……
「……やぁん……」
ちゅと、いやらしい音を立てながら君と唇が離れ、唾液の糸を名残惜しくたらしながら、息を途絶え途絶えに私はベットに身を沈めてしまう。
「……やだよぉ……まだぁ……きす……したぁい……」 手をたどる様にキリト君を捕まえようとするも、力が入らず腕がすり抜けてしまう。 彼を捕まえることができないもどかしさに、私は泣いてしまいそうになってしまう。まだ君とのキスを満足に終えられていないから、もっとしたいのにと、私はぽろぽろと泣き出すと、
「……俺もしたい……」
途中で終えてしまったキスを続けてくれるように、今度はキリト君が私の口内を攻めてくる。むにゅっと柔らかい君の唇が私の唇を覆い、はむっと食べるように私の唇を味わいながら、舌先が私の舌に触れ、私の舌から漏れ出した唾液をごくごくと飲み始める。
おいしい?
私のいやらしい唾液。キリト君を興奮させられているのかな。もっと、たくさん飲んでいいんだよ。
私の唾液を飲んで。
でも、もっと激しくキスをして。
彼の舌先が私を犯してくれる。
舌先を刺激し、快楽の淫靡さが私の脳内を麻痺させていく中、その刺激は唐突だった。
「きゃあん!」
え? こ、この感覚……もしかして……あ!
「キ、キリト君……だ、だめだよ!……やぁん! やあ……指……触っちゃダメ!」
私の膣口をキリト君が触っている。
だめぇ!
だめぇえ!
「キリト君……そこ……さわっちゃだめぇ!」 触れている手の腕を精一杯に押さえて止めようとするも、
「……だめ……やめない……」
そう、やさしくキスをされて……私の懇願を押し込められてしまう。そしてより強く、キリト君の指は、私の膣をくすぐってくる。 すると、濡れてしまったのか、くちゅくちゅといやらしい音が聞こえる。
……ダメだよ……
……お願いだから……
……やめないで……
くちゅ。
くちゅくちゅと、いやらしい淫音が脳裏に響き、キリト君のキスと交じり合いながら、より深く私の意識を濁していく。
濁された私の意識に理性は消え、膣の中のキリト君の指の感触が、快感が、私の意識を溶かしていく。
……もっと触ってぇ……
……自分でするよりも気持ち良いのぉ……
……そこ、そこぉ……
快感が私の脳を痺らせていく。理性なんて無い。膣壁をなぞり、くすぐり、クチュクチュと音をさらに深め、私を淫らにしていくキリト君の指に私は……もう意識を捨てようとしていた。
……いいよぉ……
……きりとくん……もっといじって……
……おねがい、もっと! もっと!
……やぁん! だめぇ! だめえぇ! 膣が痙攣し、脳が痺れ、私は達してしまった。
身体をビクビクと痺れさせ、膣から潮を出してしまう。
「……やぁん……みちゃだめ……」
「気持ちよかったの……アスナ」
「……うん……」
「よかった」
「……んむぅ……」
うれしそうにキスをしてくれるキリト君の笑顔。
朦朧とした意識のせいかまるで今がすべて夢の中だと思えてしまう。
そのせいか私は、
「……すごく……きもちよかったの……じぶんでするよりも……きもちよかった……」
絶頂の余韻で酔ってしまったせいなのか、私は恥ずかしいことをポツリと漏らしてしまう。
「? じぶんで?」
疑問符を浮かべ、どこか驚いたふうに訊ねてくるキリト君の声に私は意識をはっと戻し、
「え……あの……ち、ちがうの……」
しどろもどろに声を震わせる私の反応に、キリト君は意味を察している筈なのに。
「自分でって、どういう意味?」
どこか無邪気に笑みを浮かべ、意地悪そうにたずねてくる。
「……な、なんでもないの……その……」
「アスナ、ちゃんと答えなきゃ……」
「え……ひゃん!」
ええ! ちょっと! そこ、そんなところ、つねっちゃダメ! 私の陰角を抓るなんてぇ!
「き、きりとくぅん……そんなとこ……つねっちゃ……やだぁあ!」
「じゃあ教えてくれる?」
「……やぁあ……」
「じゃあ」
「え? あん! あ! 噛んじゃいやぁ」
はむっとキリト君は私の乳房を甘噛みし、焦らすように噛む強さを変えていく。そしてペロペロと、私の尖った乳首を苛め、まるで果実でも食べるように、
「やぁ乳房を噛んじゃやだぁ! あん、やあぁ! ひっぱちゃだめ!」
空いた手でキリト君は激しく私の乳房を掴み、感触を楽しむように弄んでくる。
「ひゃん! ああ、だめぇ……キリトくん……そんなのぉ……あん!」
だめぇ、ゆび、キリト君、指でもう、膣をいじめないでぇ。これ以上されたら、私おかしくなっちゃうよぉ。
音が、音が響いてるよぉ。
くちゅくちゅ、いやらしい音がぁ、膣の中をいじらないでぇ。
「……おねがい……もう……いじめないでぇ……」
膣をいじめていた手が止まり、ぎゅっと咥えていた乳首を離しながら、ぺろっと弾く様に乳首を強くキスをし、舌先を乳首に押し当て、乳房全体をいじめてくる。いやらしく吸う音が聞こえ、私はまた達してしまいそうになってしまう。
またキリト君の前で潮を噴出すところを見られたくなく、私は……
「……ごめん言うから……もうやめてよぉ……」
降参してしまう。
「え、言うの?」
残念そうにするキリト君に、
「……ばかぁ……」 もうしらない。
視線をそらしてそっぽを向く。いじわるばかりして……本当にもう知らないんだから。
でも、
「ごめん……アスナ」
「ん……んん……あむぅ……んん」
優しくキスをされてしまい、頬や顔を優しくキスで愛撫され、すねてしまう気持ちを失わされてしまう。
「ゆるしてくれる」
「……だめぇ……もう一回キスしてくれなきゃ……許さないもん」
「お安い御用で」
「んん」
今度は唇を舌先で追うようにキリト君のキスが送られる。はむっと私の唇を噛み、彼の舌の感触を感じながら、私とキリト君は舌の表面と舌の裏を交わらせながら舌を懸命に動かす。
「……あむぅ……あっん……んんん……ぷぁ!」
唾液の糸を引きながら彼とのキスを終えた後、息を整えながら、私はじっと見てくるキリト君にせかされるように、
「……わたし……きりとくんで……じい……しちゃったの……」
たどたどしく私が言葉を紡ぐと、
「誰で自慰をしたのか聞こえなかった。もう一回言ってみてよ」
聴こえているはずなのに意地悪そうな声でキリト君がまた強く乳房を摘み、乳首をきゅっと抓ってくる。 掌で強く包まれるように揉まれ、
「んん! や、やだぁ! キリトくん……そんな……つねっちゃいや……」
「じゃあ、教えて」
「んん……ん」
耳元で言っちゃだめだってば。
うう……キリト君なんか意地悪だよぉ……
「……キリトくんに……されていることをかんがえて……じい……をしちゃったの……」
自慰。
つまり……キリト君を想像して、自分を慰めていたと、私はとんでもないことを告白してしまった。彼の事が気になっていた事に気づいてから、ずっと、私は彼の事を想い浮かべて、指で君がしてくれる行為を想像しながら、自分を慰めていた。
夜中に決まってキリト君の事でモヤモヤと劣情と欲情を抱いてしまう私がいた。
もやもやとした気持ちで、身体が熱く、もしここにキリト君が私と同じベットで寝ていたのならと、その……欲求が日に日に募っていた。 そしてとうとう我慢できなくなったある日。
私は、キリト君の夢を見てしまう。
夢……淫夢と言っても良い。
内容は……だめ、いま、思いだしたら……おかしくなっちゃうよ。でも、私は、キリト君にいやらしい事をされている夢を見てしまった。
その事だけは口が裂けても言えない。
誤魔化さなきゃ。
でもキリト君は、
「どんな事を想像したのか……教えてよ、アスナ」
いやぁ。
それは、ぜったいに言えない。
「そ、その……やん! だめぇ!」
キ、キリト君。
だめぇ。
指、指は入れちゃダメだってばぁ。
膣口を指でなぞらないで、や、だめ、入れちゃやだぁ。
「あん! ああん!」
膣内ぃ……にキリト君の指がぁ。
やあぁ……いやらしい濡れた音が聞こえる。
声を堪えても、膣の音が聞こえちゃう……わたし……こんなに濡らしてたの? びしょびしょだよぉ……なんで? 自分でするよりも……気持ちが良いの? キリト君の指が私の膣の中を……だめぇ。
だめぇぇ……こんなの、気持ち良すぎるよぉ!
「……おねがい……キリト君……」
くちゅくちゅ音を立ててる。
やめないで……いやぁ、ち、ちがうのぉ……あん! やぁん! だめぇ! 指……抜いてぇ……だめぇ、それ以上、奥に入れちゃ……やだぁ!
「教えてくれたら、止めるけど」
……やめちゃやだぁ……ちがう……やめてぇ……あん、そこつまんじゃダメぇ。
「……そこ、そこだめぇ……はむ! んんん! やぁんん!」
だめぇ! キスは今、しないで。
舌で愛撫しちゃやだぁ! 今、こんないやらしいキスされたら……キリト君の唾液を飲んだら……「やぁん! だめぇ! んむぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
ぷしゃっと潮が漏れてしまう。
はじめて自慰をした時と同じように、自制がきかないほど、私は膣から潮を漏らしてしまう。「キ、キリト君……ちがう……の……これ……みちゃやだぁあ!」
ちょろちょろと私の膣口から噴き出ていく潮をキリト君は眼をそらしてくれない。
見られている。
キリト君にじっと見られている。
「……アスナ……気持ち良かった……」
きいちゃやだぁ!
お、お願いだから見ないでよぉ……わたし、こんなにいやらしいくないのに……だめなのにぃ……やだぁ……おもらしみたいに見えるよぉ……恥ずかしいのに……やん! もう膣口をくすぐらないでぇ!
「ほらアスナ……言わないと……また」
むうう……
「いうから……もう、さわっちゃ……やだぁ……」
降参した後、ちゃぷっといやらしい音を立てて、私の膣口からキリト君の指が抜かれる。
「やぁん」
私の膣にずっと甘美な刺激を与えてくれていたキリト君の指が抜けてしまう刺激に、ビクッと恥ずかしい声を漏らしてしまう。
私の膣の愛液と漏らしてしまった潮でビショビショに濡れたキリト君の手が、妖しい色に染まり、その指と掌を口付けたい衝動に駆られてしまう。
……やだぁ……なにやらしい事、考えてるのぉ……
……わたしぃ……へんだよぉ……
思考が混乱してしまう。快感の熱で、うまく考えられない。そのせいで息が乱れて、うまく喋れない。 喋ったらキリト君に、私がいやらしい娘だって知られてしまう。
「ほら、アスナ。早く言わないとまた……」
「あ! やあ! んん!」
耳元をなぞる様にキスをし、舌を入れ込むように愛撫してくる、甘い、いじわるな焦らしに、私の淫液で濡れたキリト君の指が、私の膣口をくすぐってくる。いつまた指が膣の内に入れられてしまう快感に羞恥し私は……
「……キリト君に……襲われるの……」
最初に見た淫らな夢を、自慰をしてしまった、その淫らな夢の内容を私はキリト君に告白した。
……それはキリト君に襲われる夢……
……そう、キリト君が力づくで私の純潔を奪う、あり得ない夢……
でも私は見てしまった。
彼に全てを奪われてしまう夢を。
キリト君はそんなことはしないのに、そんな夢を見てしまった。
一人で、どんなに恐ろしいModを前にしても怯まない彼が、私と大して年端も変わらない誇り高い彼が、この世界に恐れずに挑む気高いキリト君が、そんな事しないのに、私は夢の中でキリト君に襲われる事を望み、彼を辱しめてしまった。
私は夢の中でキリト君と決闘をしていた。
理由は解らない。
誰もいない、暗い暗い場所で、私はキリト君と二人っきりで闘っていた。
憎しみも無い、理由もわからない。なんでキリト君と決闘しているんだろうと疑問を抱く間もなく、私は必死に彼に斬り込んでいた。 でも彼は、私の繰り出す剣技の全てを受け流し、私は傷一つもつけられないまま、彼の流れに翻弄されていた。 一撃も奪えない事に焦っていた私は、一瞬、キリト君の見せた隙を、誘いと見抜けずに、私は自分の持つ細剣の耐久値が限界だったにもかかわらず攻め続け、結果、彼のくりだした、たった一振りで、あっけなく私の細剣は折られてしまい、勝負は決してしまった。
持っていた細剣が欠片なく散ってしまい、闘うすべを失ってしまった私は、呆然としたまま立ちつくしていた。
彼に勝てなかった事と、敵わない事と痛感する中、私はキリト君に唇を奪われてしまう。
「……ん! んん!」
──一瞬。
私は何をされたんだろうと、知覚できない彼の強引なキスに激しく押し倒され、無理やりにアーマープレートを力ずくに外され、そのままキリト君は私の血盟騎士団の制服を力任せに破り、襲ってくる。
「え? いやぁあ! キリトくん……だめぇ! だめぇだよ!」
ゲームなのに、なんで。
私は悲鳴も出せずに、私は抵抗しようとするけど、キリト君は破いた私の制服で手足を固く拘束し、下着すらも破かれ、私はキリト君に肌を……裸をさらしてしまう。
「……やぁあ!……キリト君……なんでぇ……こんなこと……」
泣くことしかできない、力無い私。
そして、そのままキリト君に蹂躙されていく。
「んん! やめぇんんん! んん!」
奪われるように激しいキスを何度もされ、それに抗えずに口内の全てを彼の舌で愛撫され、両方の乳房も彼の手に激しくもてあそばれ、味わうように彼の口に双方の乳房を噛まれ、舌先に乳房をとろかされ、何度も、何度も、彼の愛撫に意識を達してしまう。
「いやぁあ! ああ! あん! あああぁああ!」
途中から、やめてとは言えず、怖さよりも恐ろしさよりも、意識が朦朧となった後に、私の膣の純潔もキリト君に奪われてしまう。
「……え、あ、だめだよぉキリト君! お願い止め──ああぁああ! ああっ! いやぁあ……キリトくん……おねがい……やめ……きゃああぁぁっ!」
キリト君の陰茎が私の膣口に押しつけられ、そのまま突き刺されるように、私の純潔を奪ってしまう。
悲鳴とは違う、絶頂を迎えたいやらしい声を上げ私はキリト君を受け入れてしまい、私の膣内をミチミチと音をたて、子宮まで押しつけられ、君の亀頭が私の子宮口を激しく何度も、何度も叩き、私を蹂躙していく。
「やだぁ! こんなのぉ……あん! ああぁああん! ああぁあああ!」 私は……もう、やめてとは言えずに、ただ感じているだけだった。
キリト君に身体を持ち上げられ、より深くキリト君の陰茎を膣の奥へと入れられ、舌を交じ合わせるいやらしいキスをされ、唾液の糸を引きながら淫らな声を漏らし、君に抱かれている事や、犯されている事に、私はすっかりと酔いしれ興奮し、激しい快楽に理性なんか溶けてしまい、
「ああっ! だめぇえ! あん! あぁああああ!」
私は興奮してしまっていた。
キリト君に私の人生を奪われてしまったことに。
そして君を夢中にさせていることに。
そんな興奮の中、そのまま私は快楽に負け絶頂を迎えてしまう。
キリト君の精液が私の膣に何度も、何度も注がれても、彼は全然果てず、私の膣を何度も責め、精液で胎内を満たし、その度に私は身体を震わせ、激しいキリト君の動きに何度も、何度も、私は淫らな喘ぎ声を漏らし、達してしまった。
「あん! いいのぉ! きりとくぅん……あん! ああぁああ!」
途中から自分で行為を求め、「……キリト君……もっとちょうだい……」
君に純潔を奪われたいやらしく濡れた膣を見せ、おねだりをし、何度も、何度も、君の欲望の肉杭を受け入れ、私はキミの虜になり、身も心も、キリト君に全てを奪われてしまう。
結城明日奈──剣士のアスナの人生のすべてを君に奪われ、私は現実に戻ることすらあきらめ、この仮想世界で全てを君と終えたいと思う私が生まれてしまった。
……君が傍に居てくれるなら……
血盟騎士団。
デスゲーム攻略。
現実世界。
そんなのもういらない。
私は君のモノになったんだよと視線を送り、キリト君に忠誠を誓うように、最後に、私の全てを奪ったキリト君の性を注いでくれた亀頭に甘えるように口づけをし、そのままいやらしく舌を這わせ、咥え、時折、何度も弱く強くキスをし、繰り返し、感じさせ、鈴口から熱くあふれ出た君の精液を、渇いた喉を潤すように、亀頭の先に、鈴口に舌を入れ込むように、いやらしくキスをしながら、乳房にべとべとと精液をこぼしながら、夢中になってキリト君の精液をごくごくと飲みほしていく最高の甘美の中で、その淫夢は終えてしまう……
……その淫夢から覚めた時。
私は激しく呼吸を乱し、身体を汗で濡らしていた。すぐに蒸発して消えてしまうけど、私の中の熱は消えなかった。膣も濡らしているんじゃないかと、錯覚を抱いてしまった程、私の身体が熱くキリト君の事で火照っていた。
私の中でモヤモヤとした感情が渦巻き、君にこうされたいと欲情が湧いていた。
夢の中でされた行為が脳裏から離れずに、じりじりと身を燃やす欲情に私は堪えれずに、倫理コードを解除してしまう。
夢の中でされた君の行為を想像しながら、はじめて自慰をしてしまった。
最初は、その夢の内容を思い出しながら、自分で膣口をなぞり、乳房を自分で触れ、掴み、揉み、愛撫しながら、夢の中でされたように強く、激しく、キリト君の事を思い出す。そして自分の人差し指で膣内と膣壁を刺激し、君の指で愛撫されている事を想像しながら、自慰に夢中になっていく。 感情が高ぶり、人差し指では物足りなくなり、私は中指を加え、君の男性器を思い出しながら私は疼く膣を刺激し、キリト君の名前を呟き、君の声を思い出しながら、自慰に夢中になっていき、そしてそのまま絶頂をむかえた後、初めて私は潮を吹いてしまった。 吹き出してしまう快感に、羞恥心はなく、満たされた快感に身を震わせてしまう。
終えた後、息を切らしながら、君に対する罪悪感が湧いてしまった。
キリト君を汚してしまった罪悪感と君を想像して、いやらしい行為をした背徳感が私を苛んでいく。
でも、君を想像して自慰をしてしまう事を止められない。
夜中。
どんなに眠くても、君の事を考えてしまう。
時にはこうあってほしいと、こうされたいと、欲望を何度も想像しながら、私は君に対していやらしい事をしてしまった……
……そう、全てを告白し終えると、気まずい沈黙が訪れてしまう。
ちょうど月明かりが雲で隠れ、お互いの顔が暗闇に沈み、隠れ見えなくなってしまう。私はあまりの恥ずかしさに顔を真っ赤に染まっているだろう顔を隠し、一人で泣いてしまう。「……やぁ……」 キリト君に知られたくなかった。
すごく恥ずかしくて君の顔を見られない。
それに私の今のこの顔を見てほしくは無い。
「……そんな夢を見たんだ」
ぽつりとつぶやかれるキリト君の声に私は震えてしまう。
「……ごめんなさい……キリト君がそんなことするわけないのに……わたし……最低だよね」
グスグスと声を漏らし泣きやめない私に、キリト君はそっと涙をキスで拭い始めてくれる。
「……んっん……」
頬に触れる彼の唇が甘く、そのまま唇に来てほしいと願うと、君は私の願いどおりにキスを交わしてくれる。
私を慰めてくれるキスの後、キリト君はギュっと私を抱きしめ、
「……別に恥ずかしいことじゃないよ……俺だって……アスナでいやらしい夢を見たんだから……」 泣いた私をあやしてくれるように、頭を撫でてくれるキリト君の手の暖かさを感じながら、キリト君は耳元にそう囁きながらまたキスをしてくれる。
「……アスナに……我慢できずに……君を汚す夢を……俺も見たんだ……」
キリト君は恥ずかしいのか、口ごもってしまう。聴いた私も恥ずかしく、お互いにすごく恥ずかしいのに、視線をそらせれなかった。
「……キリト君も……私の夢を……?」
「……ああ……君を……俺は、自分の欲望のまま、汚す夢を見たんだ……」
罪を告白するようなキリト君の静かな声を、私は聴き入ってしまっていた。
……夢の中の私は、キリト君に甘えるように何度もいやらしいキスを、ただ君からのキスだけを強請り求め、君の身体をいやらしく口や舌や乳房で淫らに愛撫し、彼の欲情を熱くさせ、魅惑し惑わせる存在だった。
キリト君は堪えるように、夢の中の私を突き離そうとするも、その淫美な魅惑に負けてしまい、私を求めてしまったらしい。
甘い声でキリト君の名を囁き、男性なら抗いがたいだろう欲望の全てを臆することなく受け入れ、君を満足させられる女性の私。
キリト君はそんな夢の私を欲望のまま汚し、彼の望む行為をひたすらに、従順に受け入れ、彼の心を癒す、そんな存在だった。
キリト君の中にある黒い心が、私を汚してしまったんだと、告白してくれた。
私は知っている。
キリト君の内には、いつも黒い心が存在している事を。
悪辣に理由なく人を虐げ、非道のまま奪われていく人の為に、その悪意を殺す為に、その力の行使を厭わない……殺意の黒い心。
その黒い心を暴走させないように、キリト君は私を汚す。
夢の中の私は、そのキリト君の黒い心を静める為に、黒い心を慰める為に、黒い心を癒す為に、汚される事を望んで、君を縛る枷として君の欲望を受け入れ、君に汚されていく。
そして気づいてしまうらしい。
そうなってしまったのは、自分がこうしてしまったからと。
キリト君が汚してしまったからこそ、夢の中の私──アスナは君を誘惑し、性と欲望を受け入れていたんだと、そんな夢をキリト君は見てしまうらしい……
……夢を見た後、キリト君は罪悪感に苛まれ、どんな夜更けであろうと、その抱いた欲情を押さえる為に、Modを狩り、剣を振り、修練で、その欲情をひたすらに押さえていた。
「……俺は……君を汚したんだ……欲望のままに……君を自分のものにする為に……」
罪を告白するように語るキリト君の言葉の後、私は知ってしまう。
その欲情も、もう限界にきている事を私は知ってしまった。
今の私は、君のその黒い心を鎮める事が出来るのかな。
キリト君の夢の中の私は、君を満たし、黒い心を静めていたけど、私は君を満足させられるのかな。
夢の中の私は、どんなことをして、君を満足させたんだろう。
夢の中の私に、嫉妬してしまう。
君は、私の……私のものにしたい……だから……だから。
出来れば夢の中の私がした事を……してあげたかった。
「……キリト君……教えて……君がしたい事を……教えてくれたら……ん!」
キスで質問を遮られてしまう。
優しく振れるだけの短いキスを終え、
「……言ったろ……俺がアスナを……汚すって……だから、このままさせてほしいんだ……」
……キリト君に汚される。
でも、それはキリト君のものになれる事。
キリト君から告げられた言葉に私は……
「……私……汚されても良い……」
君の事を縛れるのなら、
「……君の心を沈められるなら……」
「……アスナ……」
私は泣いてしまう。
涙を誤魔化すことのできない、この仮想世界で、私は感情のままに涙をこぼした。
そんな私に、キリト君はキスで涙を拭ってくれる。頬にこぼれた涙を吸い、涙腺を濡らしていく涙を吸い取っていく。
涙を全て拭われた後、慰めてくれるように優しいキスをしてくれる。
……私は……キリト君を独占したい……
そんな欲望を沸々と募らせていく。
泣いて、君を惑わして、君にずっと振り向いて欲しいと、欲望を募らせて、私は君が誰かとこんな事をしてほしくないと、私だけにしてほしいと、誰にもしてほしくないと、想いを込めてキスを送る。
私に夢中になって。
私の身体でキリト君の欲望を満たしてあげるから。
だから、お願い。
……私だけのものになって……
でも、拭えないの。
私の中に不安がある。
これだけ、君からの想いを告げられているのに。
全然……不安が……拭えないよ……
……君が、もう他の人と結ばれているかもしれない不安が……
怖くて、仕方が無い。
……キスも、うまくて……
……私は魅了してしまっている君が、もし誰かと肌を合わした事があるかもしれない…… ……
でも、それでもいい……
……そう、思っていたけど……
……不安だから教えて……
だからお願い。
この不安を取り除きたいから。
もし……不安通りでも、私平気だから。
……教えて……
「……ねえキリト君は……やっぱり……その……経験があるの?」
私は、一番の不安を訊ねた。 キリト君がもし現実世界で誰かと付き合っていたら、待っている人がいたら、私以外の人と経験があったのならと、どうしても拭えない不安があった。
私は醜い。
すごく醜い。
君がもし誰か外で、君の事を待ってくれている女性──恋人が居たら、君はその人の為に、絶対に私を抱こうとはしない。
人の為に愛を注ぐほど純粋なのに、私はどこかで君が、誰かとこうして肌を重ねた経験があるなかなと不安が沸いてしまう。 キリト君のこの身体を独占し、彼の愛情を独占し、全てを私だけのものにしたいと、どうしようのない独占欲に染まり、キリト君の欲望を私だけに向けてほしいと願っている。
でも、嘘をつけない。
全部、受け止めて上げるから。
君のものになるから。
でも、もし、現実世界で君を待っている女性がいるなら、私は……どうなってしまうの?
君の隣を誰にも譲りたくない。
ずっと私の傍に居て。
私は、キリト君の最初でありたいと願っている。
でも私みたいな可愛げのない、何も持っていない、ただの娘なんだよ。
私が君の特別になれるのかな。
……無理だよね……
……せめて今夜だけでもいいから……
……教えてほしいの……
「……アスナが初めてなんだ……」
……え?……
「……だから……その……アスナが初めてなんだ……今まで……俺は女性と付き合うことは無かったから……」
恥ずかしそうに言うキリト君の声に、
「……本当?」
「……ああ、本当だ……いつも神霆流の修業や学校の勉強とか仲間とゲームとか……女性と付き合う機会なんてなかったし……それにアスナと出会うまでは女性は性別が違うだけの感覚しかなかったんだ……人を好きになる日が来るなんて、まるで考えて事なんてなかった……それに好きだって気持は……俺の初恋は──」
キリト君は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに、
「……アスナが初めてなんだ……」
「……キリト君……」
嬉しくて。
嬉しくて言葉が出ない。
……うれしいよ……
……うれしい……
「……愛したい……好きだって……アスナの事を想うと、こんな暖かい気持ちを持つ事が出来るんだ……初めてなんだ、愛せるって気持ちを持てたのは……」
「……私もだよ……」
キリト君の告白に私は答えたかった。だから、私も言うね。
「……男の人を好きになったのはキリト君が初めてなの……いままで私、男の人が怖くて……好きになるなんて事……無かったの……」
「……怖い?」
「うん……私……女子校だったから……男の人とお付き合いする機会はなかったし……それに昔から男の人の事が、どこか怖くて……ほんとうに怖かったから……キリト君みたいに話をすることなんて、できなかった……キリト君に会うまで……恋愛なんて……私が人を好きになれるだなんて……自分にはない事だと思っていたの……」
昔の私を思い出してしまう。
いつも勉強し成績を競い合い、結城の家に恥じない娘として生きていた私。
古くからの京都の名家であり、結城の女性として恥じないように毎日を生きていた。可愛げなく、勉強や結果、順位に必死で、男性を魅了させる魅力なんて持ちあわせていなかった。
でも、なぜか私に言いよる人が多かった。
たぶん、父の会社の肩書きや実家である結城家の家柄を目当てに、言い寄ってくる人達。
学校の帰りに、他の学校からの男子に告白されたこともあった。
中にはお付き合いしている女性がいるにもかかわらず、彼女と別れるからと、交際を迫られたこともある。
そのせいで私は、周りから距離を置かれてしまった。
でも、本当の私は男性がどこか苦手で、私を見てくる視線が怖く、そのつど私はその申し出を断ってきたけど、それでも後を絶たない男性の声と告白に、いつしか私はこの世に愛情なんてないと思い始めていた。
大学の教授である母、レクト社の社長である父。
二人の仲もどこか冷たい感覚しか感じられず、家族の愛情なんて、誰かを愛するなんて想いは時間が経てば消えてしまうものなんだと、最初から人を愛することなんて必要のない事だと思っていた。 私は強がって、私に対する男性の視線を逸らして生きていた。でも、本音はその人たちの視線が怖くて、その人たちの想いが恐ろしくて、仕方が無かった。なんで私なんかに興味を持つの? もっと他にすることがあるじゃないの?
私を見ないで!
お願いだから。
私はすっかり男性不振になってしまっていた。
婚約者として紹介された須郷さんも同じように私を、怖い目で見ていた。男性の、私を見る視線に私はいつも恐れていた。兄の後ろに隠れ、母親の後ろに隠れ、父親の後ろに隠れて優等生を演じていた私。
この世界に来た時も視線が怖く、強がり、相手につけ入れられる隙を見せないように、気を張り詰めて過ごしていた。
血盟騎士団の副団長。
閃光のアスナ。
攻略の鬼。
そんな名をいくら持っていても、本当の私は男の人が怖くて仕方が無かった。
でも、キリト君は違っていた。 私を優しく見詰めてくれるあの視線に、力強さ、気高さ、君をいつも考えてしまう、そして想ってしまう、この気持ちに気付いた時、私は君に対する想いを知ってしまった。
……こんなにも暖かい気持ちがあるなんて。
……こんなにも安らげる気持ちがあるなんて。
……こんなにもキリト君の事を想えるなんて。
「……この世界に来て、キリト君と出会えて……私、人を愛することが出来たの……君の事を……」 言える。
この気持ちを隠さずに、
「……愛してるの……」
恥ずかしさを堪えて私は想いを告げた。精一杯の勇気を出して私は告げた。
そしてキリト君から、
「……俺も……愛してる……だから、ほしいんだ……」
「……うん、私も……キリト君が初めてだから……キリト君が、ほしい……この暖かい気持ちは……キリトがくれたんだよ……」
もう我慢できずに私は感情のままにキリト君を抱きしめた。
キスも、愛撫も、私は君に触れられる事に感情を高ぶらせてしまう程に、キリト君は私の身体を、心を気持ち良くしてくれる。
……私はキリト君が大好き……
うれしい。
君を独占できるんだ。
「……俺もアスナが好きだ……いや……愛してる……」
「私も……愛してる」
……わかったよ……
……この気持ちは、君の事を想っているから……
……私達は、互いに夢を見て、想いを募らせていたんだね……
……君は、私の事を夢見て想いを募らせてくれて……
……私も、君の事を夢見て想いを募らせていたんだね……
「でも後悔しない?……私、君の事……独占しちゃうよ……誰にも渡したくないもん」
「俺も……アスナの事を独占したい……誰にも渡したくない」
熱せられた視線に私の感覚が麻痺していく。両手に指をからめ、逃げられないように、離れられないように拘束し、その熱に押されるように、私達はキスを交わす。 そのままキリト君が覆いかぶさるように私にキスを送ってくれる。 いやらしいとは思えないほど純粋で、想いが込められた暖かいキス。 すごく言葉が籠って、すごく想いが込められた、キリト君の優しいキスに、私も同じように想いを込めてキスをする。
唾液を飲み合うキスではなく、言葉を伝えあう優しいキス。
……大好き、キリト君……
……大好きだよ、アスナ……
キスを交わしながら見つめ合う視線をさらに熱くし、より深く、より深いキスをキリト君と交わす。
彼の唇の温もりが増し、私の唇を温めてくれる。
私の彼の唇を温めるように、熱を込めて唇にキスを送る。
熱を互いに伝え合ったせいか、身体が熱くなっていく。
じゅんと私の膣が熱くなり、キリト君の陰茎も大きくなっている。
「アスナ……その……いいかな」
「……うん……いいよ……」
キスを終えた後、私の膣口に、キリト君の陰茎がそっと触れる。熱く硬いその感触がくすぐったく、
「あぁん!」
声を漏らしてしまう。その声に反応して、またキリト君の陰茎がビクビクッと大きく硬くなっていく。キリト君は杭のように硬くなった陰茎で私の膣口をなぞり、くすぐり、愛撫を始める。
「ん……んん……あ! あん ん!」
指とは違う、硬いキリト君の陰茎が私の膣口をなぞり、意識を飛ばしてしまうんじゃないかと、不安と期待が私の情欲を高めていく。
濡れ出していく膣から愛液が漏れ、じゅんと濡れ出していく。
キリト君もその濡れていく感触に、陰茎がまたびくっと硬くなっていく。
そして、亀頭でなぞるように私の膣口を擦りつけ、
「アスナ……」
キリト君が私の名前を言い、視線を向けてくる。
……奪われるんだ……
……キリト君のものになれるんだ……
涙が浮かんでくる。 頬にこぼれるほどに、私は泣いてしまった。
嬉しくて、君と繋がれる事に、交われる事に、感動していた。
「……いいよ……キリト君……でも、お願いがあるの……」
「なに?」
「……その……キス……して……してほしいの……こわいから……」
「ああ」
緊張で渇きそうな私の唇にキリト君はキスを送ってくれる。彼の舌がにゅるっと私の口に入り込み、舌先が私の舌先をくすぐりはじめる。
「……やぁん……あん……んん」
キスが麻酔のように意識をもうろうとさせていく。
唇の動きすらままならず、私の唇を開く様に彼の成すがままに口をあけられてしまう。もう、自分の口じゃなくなったように、私の意思とは反して、キリト君の思うがままに、口の中を蹂躙されていく中で──
「……ふあっ! あん! き、きりとくぅん……ああ!」
彼の亀頭が私の膣口にキスを交わすように入り込み、ぷちゅっといやらしい水音をたて、私の内に入り込んでくる。
……え、なんでいたいの! いたいよぉ!……
……が、がまんできるけど……
……すごく……しびれる……
痛みなんて、このゲームに囚われてから感じることなんてなかったのに……でも、この痛みは心地いい……なんで、こんなにいたいのに心地いいのぉ。
……初めてって、こんな気持ちなのかなぁ……
そんな私の感覚を察してくれたように、キリト君はより深くキスを送り、私の高まっていく感覚を緩め、解してくれる。 その間にも、キリト君の亀頭は私の膣を深く内へと侵入し、陰茎は私の膣壁をピリピリと擦りながら刺激し、キスの甘みを消そうとしてくる。 キスが緩まるのを恐れて、私は無意識に、絡めていた舌先を強め、より深くキスをねだってしまう。
キスの感触が麻酔のように膣を刺激する亀頭と陰茎の快感を緩めてくれる。 この麻酔が無いと、私は膣の快感に理性を失ってしまう。
理性を失ってしまえば、私は彼を貪欲に求めてしまう。
いやらしく、この抗いがたい快感をものほしそうに求め、彼を独占したいと、ただ願ってしまう。 それに負けじと、より深くに、キリト君のそれは私の膣をより一層に責めてくる。 二つの快感に、私は気を失いそうになってしまう。
「あん……んあ……んんん! はみゅ……あん!」
……キスをしてほしい。キスが無いと私……
……キスがなきゃ、私、いやらしくなっちゃうよぉ……
君のキスが途絶えてしまうと、私の意識が途絶えてしまうよぉ。
お願い。
キスして。
……お願いだから……キスをしてぇ……
……もっと、強く……
……もっと強くキスをしてぇ……
私はもどかしく、キリト君に激しいキスをしてしまう。舌を入れるだけじゃ足りない。唾液も飲みたい。唇の感触を味わいたい、君を感じたい。
だから。
お願い、もっとキスをしよう。
「……あん……あみゅ……はむぅ……」
……キス……あまぁい……おねがい……もっと……あん!
だぁ、だめぇ! キ、キリト君!
「やぁん! あん! だめぇ! キリト君、お願いだから……それいじょう……やあぁ!」
……子宮にキリト君の陰茎の先が、亀頭が、刺さっちゃうから……
もう、いれちゃだめぇ。
「……アスナ……苦しい?……」
「くるしくなんてないよぉ……ただ」
「ただ?」
「……おかしく、おかしくなりそうなのぉ……だからぁ、だからぁ……やぁ、ちょっとまってぇ」 「いやだ」
……え? やぁん! あ、あん! だめえぇぇぇぇ!
……やだぁ……奥まで……キリト君のが……奥まで……きて……ああん!
私の子宮に、キリト君の……キリト君のが……私、いま、キリト君の全部、膣に、内に入れちゃっているよぉ……
お腹の下が熱い。
何かが刺さっているようなこの感覚は、キリト君の陰茎なのかなぁ。確か、動いて射精するんだよね。もし今……動かれたら。私。わたし。
「……辛くない……」
「つ、つらくないよぉ……でも、これ……」
意識が、私が、おかしくなりそう……子宮に……キリト君のが、私の内、全部キリト君ので満たされてる。
感覚も、精神も、全てキリト君にものになっちゃう。
この後、どうすればいいのか、私も一般的な知識として知っている。
キリト君も知っている筈だから。
覚悟はしていたけど。
怖くて仕方が無い。
この状態で動かれたら……私……わたし……やぁん!
「だ、だめ、キリト君……動いちゃダメぇ……ちょっとまってぇ……」
「……ごめん……むりだ……」
「やあぁん!」
キリト君が腰を動かし、私の子宮に亀頭をぶつけてくる。そのままキリト君の陰茎が私の膣壁を擦り、何度も、何度も、激しく、子宮を叩いてくる。
私の子宮に侵入しようと動くキリト君の亀頭と陰茎の激しい動きに、私は我慢ができずに声を漏らし、また達してしまった。 達した後。 ピュッと潮を吹き、彼の陰茎と股間をピシャピシャと濡らしてしまう。
「ご、ごめんなさい……でも……がまんできないのぉ……」
やだぁ。
だめぇ、止まって。
おねがい。
「あっ……ああっ……はぁぅ……あん!」
むり、止まらない。潮がおしっこのように漏れてしまう。
恥ずかし。
パシャパシャとキリト君の股間を濡らしていく。
キリト君の陰茎に私の潮がかかっている中でも、キリト君の陰茎はさらにムクムクと大きくなり、私の膣をぎゅぎゅっと埋めていく。
そんな光景と感覚に、私は興奮してしまっている。
押さえることなんてできない。
だって……こんなにも気持ち良くて……熱くなるなんて……
声を出さないと、窒息してしまいそうなこの感覚に、
「あっ ああんっ あんっ あっ あっ あ……はっ!」
また達してしまった。
息が乱れ、過呼吸を起こしてしまったかのように、息がうまくできない。
私、今すごくいやらしい顔をしている。たぶん、自慰をした後の顔をしているんだ。キリト君を想い浮かべて自慰をした後の、あんないやらしい顔をしているんだ。
……思い出してしまう。
キリト君の名前を呟きながら、脳内に君の声を何度も再生しながら、指で慰めた後、偶然ベットの傍に置いてあった鏡に達した私の顔が映ってしまう。
その時の私の顔は……
……すごく頬を紅らめて、いやらしく呼吸をしながら、満たされた顔をしていた……
見ないでほしい。
達した後、あんな顔をしているのなら、今この行為をしている私の顔は、もっといやらしい筈だから。
見ないでと隠すように私はシーツに埋もれ、顔を隠そうとするも、キリト君は私の顔を無理やりに向けさせようとキスと甘噛みで愛撫し、耳元を噛み、舌先で私をくすぐってくる。
いやらしい水音が聞こえ、頬を強くキスされる熱い吸いつきに身体が余計に熱くなっていく。その間も、キリト君の下半身の動きは止まない。私の潮で濡れたせいか、動きが余計に激しくなっていく。
にゅぷ。
にゅぷと。
いやらしい音が私の内に響く。
「……アスナ……アスナ……」
私を覆うキリト君の汗が私の膣内を責めるたびに落ち、私の顔を濡らしていく。
こぼれた汗が口の中に入ると、私の内の熱が上がっていく。名前を呼びながら私を突いていくキリト君の陰茎が硬く、より硬く、私の膣内を動き、亀頭が子宮に衝撃を与えていく。
私は、
「あっあっ……はぁん……ふぁあああ……」
陰茎がうちつけられる度、亀頭の衝撃が走る度、乱れた私の声が漏れる。
私の膣内がぎゅぎゅっとキリト君の陰茎を締めていく感覚があった。そしてその感覚に押されて、
……キリト君をもっと気持ち良くさせたい……
いやらしい要求が湧きだし、私はキリト君の背中に手をまわし、ぎゅっとしがみつく。
「……もっと……して……」
キリト君にキスを送りながら懇願し、
「……!」
一瞬、彼の腰の動きが止まる。
なんで止めちゃうのと、私は悲しくなってしまい、キリト君に拗ねたような視線を向けると、彼は私の手をまわし、私の身を起してくる。
「え、ええ?」
一瞬宙に浮かんでしまったかのような錯覚みたく、キリト君は私の上半身を軽々と抱き上げ、そのまま抱きしめながら私の膣内を……ああぁん!
「……き、きりとくん……だめぇえ!」
私を持ち上げるように激しく私の身体を動かしてくる。彼に持ち上げられ、私の身体を上下に揺らして、キリト君もその動きに合わせて力任せに私の膣内を責めてくる。
「やぁん。だめぇ! これ……あっ! ああっん! ふあっ! ひあぁあっ!」
背に回されたキリト君の両手が、私の尻をきつくわし掴み、腰を激しく揺らしてくる。
「ぁあはあっ!……あんっ!」
舌を這わせて私の乳房を責め、舌先で硬く尖った乳首をいじめてくる。キリト君の柔らかい舌先が硬くなった私の乳首を解すように愛撫する。
「……ああんっ……あっ……あぁっ!」
ちゅく。
くちゅと、私の乳房に甘いキスを交わし、舌を這わして乳房の両方を溶かしていくように食すような彼の愛撫は止まない。それに合わせて腰の動きが強く、より強く私の膣をキリト君の陰茎が叩いてくる。
キリト君の平手で膣を叩かれているような感覚と、彼の肌が私に打ちつけられる音が私の内に響く。
私の身体をいやらしく濡らす汗ばんだ肌と、私の潮と膣の淫液と汗で濡れたキリト君の肌が交わり、より淫らに私の膣を責め、両方の乳房を淫らに揺らし、彼の陰茎の攻めを感じさせてしまう。「キリトくん……きりとくん……」
胸を責めていたキリト君は吸いつくような激しいキスをしていた私の乳首から唇を離し、私の唇にキスをしてくれる。
「……んはっ……んっ! んん! んふっ! んんん」
……膣の快感のせいでうまくキスが出来ないよぉ。
……キリト君も気持ちいいのかなぁ。
……キスに余裕が無くなっている。
……こんな激しいキス。
だめぇ。
私の舌を奪ってしまいそうに、キスのいやらしい淫音が響く。
ちゅっ!
ちゅっく!
ぢゅっる!
ちゅく!
にゅる!
私の舌をキリト君がいじめてくる。
こんな甘いキスをされたら……え、なんで止めちゃうの? ちゅぷと、キリト君は唇を離し、息を乱している私に、
「アスナって……キスするの弱い」
意地悪な質問をしてくる。
「だってキスなんて、キリト君以外にした事無いもん」
気持ちが酔っているせいか、私は無意識に呟いてしまい、
「キスがこんなに激しいなんて、知らなかったもん」
言葉は止まらずに、
「キスで感じちゃうのは全部……キリト君のせいなんだから」本音を語らせてしまうキリト君の視線が恥ずかしく、
「……もう、知らない……」
私は意地悪な質問に拗ねてしまう。 でもキリト君はそんな拗ねた私を見て、さらに意地悪そうに怪しく笑い、キリト君は、キリト君は、事もあろうに。
「やぁあん! あん! ちょっと、ちょっとキリト君……だめぇえ、そんなぁあ……力任せに突かないでぇ! ああぁああん!」
キリト君がわし掴んでいた私のお尻を強く掴み、逃げられないように拘束してから、私の膣を打ちつけ、亀頭を無理やりに子宮に押しつけようと責めてくる。
「ああぁん! だぇめ! こんなぁあにぃ、激しくぅう……ついちゃぁだめぇ! やぶけちゃうよぉ! 子宮が破けちゃうよぉ!」
本当に子宮に届いてしまうんじゃないかと思うくらいに、キリト君の陰茎が私の膣をいじめ、亀頭が子宮をいじめようと襲ってくる。
「ねえぇ……お、おねがいぃ……もっと……」
「もっと激しく?」
「……ち、ちがうのぉ……もっと……あんっふぁんん! ゆっ……ゆっくり、突いてぇ」
でもキリト君は聴いてくれずに、もっと強くしてくる。
「いやぁん! ああっんんん! だ、だめぇ、はげしくはだめぇなのにぃ!」
それでもキリト君は力任せに膣を突いてくる。
「んんんんっ! ああああぁああぁ! あんぁ!」
……いじわる。
「あんっ! ああああぁあああ! ああっああ!」
……キリト君のいじわる。
「やぁん……こんなのぉ……だめぇえだよぉ……」
……もっとやさしくしてよぉ。
「……おねがぁい……もうぅ……もぅ……」
駄目。声を出したらキリト君はもっと激しくしてくる。
声を出したら駄目。
声を必死に押し殺そうと、下唇を噛むも、キリト君はそれも見越してか、さらに激しく膣を攻める。
声を止める事が出来ない。
止めたら息が出来ない。
でも、
……こんなに激しくされたら、私いやらしくなっちゃうよぉ!
……キリト君のばかぁあ!
もう絶対に声をだしてあげないもんと、私は意地になって下唇を噛むように口元を閉じ押さえるけど、キリト君はまた新しい意地悪でも思いついたように、私の乳房を乳首をきゅっきゅと抓り、握るように力強く指の力を上げていく。私の乳房を激しく揉み、乳房を弄んでくる。
「ひゃぁん! ひあっ! ああっ!」
無理、声が抑えきれないよ。
逆に声を堪えようとすると、キリト君はさらに私の膣壁を陰茎で意地悪に刺激してくる。キリト君の陰茎がビクビクッと硬く、さらに硬くなり、私の膣壁を広げながら擦れていき、キリト君の亀頭がビリビリッと、私の子宮に衝撃を与え響かせていく。
やだぁ。
こんなのだめぇ!
「……もうぅ……だめぇ……ああぁああん! ひゃん! ふあぁ! あぁん!」
意識が薄くなっていき、眠気にも似た喪失感に気を失いそうになってしまう。
でも、ピチャピチャと乳房を口に含み、激しく舐めてくる音に私は意識を戻し、脳をジリジリと痺れせる感覚に耐えながら、キリト君のあたえてくれる快楽に私は意識を預けてしまいそうになってしまう。
キリト君が舐める乳房の感触がとても愛おしかった。夢中に私の乳房を舐め、触れて、夢中になっているキリト君に、私の内にある彼の愛おしさが増していく。
もし預けたら私は、もっといやらしく声を上げて、もっとキリト君の事を求めてしまうかもしれない。
……私……
……こんなにいやらしい娘だったのかなぁ……
キリト君にそう思われちゃったのかなぁ。
「あぁあああん! ぁはあっ! ぁん! んああっ! あぁあっ!」
……でも……きもちいい……
「……んっ……ぅく……あ……はぁ……あぁああ! あぁあっ!」
……きもちいのぉ……
「あぁん」
……きりとくんにぃ膣をつかれるのがぁ、きもちいい!
「んんん! んん!」
……きりとくんにわたしの乳房をつかまれるのがぁ、きもちいい!
「あぁあぁぁああ!」
……でもいちばん好きなのは……きみの……きみの……
「……んっ……ぅく……あ……はぁ……あぁああ! あぁあっ!」
もうぅ……恥ずかしいとかぁ……いやらしいとかぁ……もう、いい……
「あぁあああん! ぁはあっ! ぁん! んああっ! あぁあっ!」
キリト君に掴まれているお尻……もっとぎゅって強くつかんでほしいぃ……わたしの膣をもっときもちよくしてぇ……はげしくついていいからぁ……でもぉ……いちばん、わたしがほしいのはぁ……「……き、きり……と……くぅん……」
「……ぷぁ、なに、アスナ」 あん!
……わたしの乳房を舐めるのぉやめないでぇほしいのにぃ……
……ちがうぅ……だめぇ……
……おねがいしなきゃ……はやぁく……おねがいしなきゃ……
「……ちゅう……してぇ……はげぇしくぅ……」
「……アスナ……んん!」
もう、がまんなんてできなかった。
キリト君が激しく攻めてきてくれるのがうれしい。
私は君を夢中に出来るんだ。
……もうぅいやらしくてもぉいい。
……もうぅこの唇をはなしたくない。
「あむぅ!……ふぁ!……っんん!……うっ!……んむぅ!」
きりとくんのぉキス。
おいしいぃ。
このキスぅ私のなんだぁ。
「んんんんっ! んんんんんっ!」
……わたしのぉ……
「んあぁ! あむぅう! はむぅ!」
……わたしだけぇのぉキス……
「んんんっ! んんんん!」
……舌が入ってきた……
「ふあぁ! あむぅんんんん!」
……私の舌を舐めてくれる……
「ん! んんん! んんん!」
……きみにぃキスされると……
「やあぁんん! あんん!」
……すごくしあわせなのぉ……
「んんん! んんんんぅ!」
……きりとくぅん、だいすき……
「……き、きりと……くん……」
……好きなの。
「んんむぅ! はむぅ! あんっむ……んんぅ……っんん!」
いやらしい音が響いてる。
この音を聴くと、我慢できないよ。
もっと響かせて。
……あ、大きくなってるよぉ……
……もっと……はげしくしてもいいよぉ……
……きりとくぅん……
私の膣が君の事を受け入れている。最初のころの痛みに似た感覚はもうない。 今のこの感覚は快感。 キリト君に愛されている事と、キリト君のものになれた事に、私は快感を得ている。 君の気持ちも伝わってきているような気がする。
私の事が好き……愛してくれる感覚が……伝わってくる。
……愛してる……
伝えたい。
私のこの気持ち、ちゃんと言葉にしたい。
聴いて。
キリト君。
彼の暖かい胸板に手を置いて、私はキリト君の唇から離れる。名残惜しく、彼の唇の感触から離れなきゃいけない不安を堪え、私の膣の中で動くキリト君の感触に快感を強めながら、
「……きりと……くぅん……」
言葉が拙い。
でも言わなきゃ。
「……あい……んん!……してるぅ……ずっとぉ……あん!……これからもぉ……わたしはきみだけのものだよぉ……」
「……おれも……アスナのこと……愛してる……ずっと……これからも……俺は……キミだけのものだ……」
「……うん……きみの背負うものぉ……ああ……わたしも……背負っていくからぁ……ああ……どんなことがあっても……あん! 君と一緒に生きるから……きみの傍にずっといるからぁ……」 「……アスナ……アスナっ!」
弾けたようにキリト君は名前を強く囁きながら、私にキスをしてくれた。
「んん……んんっんん……あん……んんっんんん!」
そしてそのまま、私は押し倒され、彼の想いが硬くなったように、キリト君の硬い陰茎が私の膣を激しく突き責めてくる。
「んんんんっ! んんんんんっ! んん!」
キスは止まない。
もう止まらないほどに、激しく、強く、キリト君の硬くなった陰茎を私の膣は、その硬さと熱の心地良さに蕩けてしまい包み込んでしまっていた。強く、さらに強く私の膣が無意識にキリト君の陰茎を包み込んでいくと、さらによりキリト君の腰が激しく動き、動く度、貫かれる度、私はさらに身体を燃やしていく。
「あん! ああぁぁああ! あっああぁああ!」
キリト君の唇が離れ、私は淫らな声を漏らして喘いでしまう。私の中のキリト君に対する想いが、より高く、より熱く、燃え上っていく。
大きく引き出されるキリト君の陰茎が、また深く私の子宮まで侵入し、そのまま入り込んでしまうくらいに、ちゅぷちゅぷと恥ずかしい水濡れた音が響き、私の膣はもうビショビショに濡れていた。「あん! ああっ! あああぁあん!」
……ああ……奥まできてる……キリト君の奥まで……
声を出さなきゃ、呼吸が出来ない。
感じて出してしまう、いやらしい声を出さなきゃ、息が出来ないよぉ。何かに掴まっていたい。ぎゅっと、何かを抱きしめていたい。 どこかに堕ちてしまいそうで、すごく怖くなってしまう。 私は、無意識にキリト君の背中に手をまわし、ぎゅっと抱きしめようとしてしまう。でも力が入らず、キリト君の背中をたどたどしく喘ぐように手を這わしてしまう。その這いにキリト君もシーツの中に沈んだ私の腰に手をまわし、お互いの身体をぎゅっと密着させて、抱き合ったまま──「
「アスナ……アスナっ!」
「──あっ! ああっんん! あああっん! ああああ!──」
びゅるっと熱い何かが、キリト君の膨張し、硬く膨れ上がった陰茎から熱い何かが昇ってくる感覚が私の膣内に響く。そしてそのまま、彼の亀頭の先から熱い、熱いキリト君の精液が噴き出し、私の子宮に胎内へと激しく注がれていく。
「ああっ! ああんっああ! あっんんんん! あっあああ!」
私の膣も激しく痙攣し、潮を漏らし、愛液を垂らしながら、彼の精液を受け入れながら達してしまう。
ぎゅっと勢いで私とキリト君は抱きしめ合い、達していく快感にお互いの身体を震わせていた。
……あついぃ……あついぃよぉ……
溶けてしまいそうなキリト君の精液の熱が、キリト君の精液の熱が、私の内にたくさん注がれていく。 子宮が破裂しそうなほど胎内が全てが、キリト君の精液で満たされていく。繋がっているキリト君の陰茎を受け入れていた膣口から、入りきらなかった精液がコポコポと、私の愛液と潮と混ざりあいながら垂れていく。
……やぁん! だめぇえ……あっん!……
最後の、キリト君から最後の精液の一注ぎがこぷっと流れ、子宮に波打つ後、私達は互いに力が抜けてしまい、キリト君は私に覆い被さるように身を落としてくる。 私の耳元で彼の息遣いが聞こえる中、熱の失ったキリト君の陰茎が膣から抜かれ、どうしようもない喪失感が湧いてきてしまう。 その喪失感を埋めたく、私は汗ばんだキリト君の背中を力なく抱きしめたまま、彼の温もりを繋ぎとめる。 それに合わせて意識もこ薄れていこうとしている。まどろむような眠気が瞼を重くし、これ以上意識を保つ事が出来ない。
……感覚が薄れていく……
このまま意識を失う事が怖かった。
今の事が……キリト君と、こうして愛し合えた事が無かった事にならないか。
全て夢になってしまわないか。
すごく怖かった。
……怖くて仕方が無かった……
……でも……
暖かい何かが私の乳房の間をぽつぽつと叩き、ゆっくりと濡らしていく温もった感覚に、私は途切れそうな意識を繋ぎとめ重い瞼を、そっと開く。
そこには、
「……アスナ……ありがとう……おれの事……受け入れてくれて……」
キリト君が、隠すことなく涙を流して泣いてくれていた。
私の乳房を濡らす一粒一粒落ちるキリト君の涙が、私に証明してくれていた。
キリト君に愛された事を。
私も、いつの間にかうれしくて泣いていた。
だから、
「……わたしも……うれしい……きみとこうして愛し合えて……すごく……うれしいよぉ……」
私はかすれながらに声を紡ぎ、キリト君に告げた。
「……アスナ……」
泣き合いながら私達はもう一度、確認するかのようにキスをし合う。
とても優しいキスが、眠り落ちる怖さを消してくれる。 気高い彼の力が注がれていくような暖かさに、私はまどろむように意識を溶かしていく。
失いそうな意識を紡いで私は、
「……きりとくん……ありがとう……わたしの事……受け入れてくれて……」
精一杯に声を出して、想いを互いに込めながらキスを続ける。
……愛してるよ、キリト君……
……私、幸せだよ……
この世界……アインクラッドで君に出会えて、君と一緒にいれて、君に愛されて、君を愛して、想いを遂げられて、私は幸せだよ……
……大好き、キリト君……
意識が……薄れていく……眠くて……君が見えないよ……でも……君からのキスの温もりは感じられる……
……このままキスをして…… ……わたし……少し……眠るね……
……夢が覚めても……傍に居てね…… ……おやすみ……愛してるよ……キリト君
「……だいすき……」
~黒を冠する戦士たち~ 第五十技 プロポーズから結婚へ──続く。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以前よりキリアスでR-18を書きたいと思っておりましたが、原作者様である川原先生の書かれた16・5話が小生の心に強くあるため、二人の初夜はどこか書き辛いものがありました。
またR-18のライトノベルは邪道と、高校時代の文芸仲間の意見もあり、小生の心根のどこかで抵抗がありました。
でも恋愛を書こうとすれば、必ず肉体的な結ばれ、契りは必要な描写となると思います。
現在昨今、表現が難しく厳しくなりそうな時勢ではありますが、純愛を語れぬ、純愛を書けぬ世になる前に、後悔なく思うままに小説を書こうと心に決め、自分が面白くてやまない本郷刃さんの世界を借り、キリアスを書かせて頂きました。
本当にありがとうございます。
本郷さんのテイストを活かし、創作できたか不安が残りますが、それは読者様の決めること。
後は持して評価を待つのみと、心を構えてこれからも小説を書かせていただきます。
本郷刃さん。
このたびはありがとうございました。
これからも本郷さんの作品を楽しみにしております。
では、また。