「待て、彼女達をどこへ連れていくつもりだ!?」
そのセシル、女性のような顔立ちと輝くような金髪を流している魔術師の声を無視して。
「へっ……」
そのマーモの水兵達は気味の悪い笑みを浮かべながら、戦の神に仕える女神官、それと。
「心配しないで、みんな……」
赤い髪が美しい、女剣士を船底から引きずり出す。
「よっと……」
五人いる水兵達は彼女、女神官シャリーと剣士シーリスを羽交い締めにしながら。
「は、離せ!!」
シーリスがその可愛い唇から放つ怒声、それに関わらず船底へと続く階段の蓋を閉める。
ガ、シャ……!!
水兵たちはそのまま彼女達にニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら、その手に木製の枠をはめ込む、奴隷を縛り付ける手枠だ。
「私達をどうするつもり?」
その危険を感じる状況なのにも関わらず女神官、戦の神「マイリー」に仕えるシャリーの声は静かで、落ち着いた物だ。
「へへっ……」
その手を前にかざしたシャリー、拘束された彼女達を前にして、マーモ兵達はまたもや互いに顔を見合わせて薄ら笑いを浮かべる。
「……」
その彼らの様子を軽蔑したように睨み付ける二人の女、しかしその冷たい視線を受けても男達は何も返事はせず、ただシーリス達の様子を見て、口の端を歪めるのみだ。
「さ、歩け……」
トゥ……
その腰をマーモ兵に軽く蹴られるシーリス、彼女はキッと自らを蹴飛ばしたマーモ兵を睨み付けるが。
「シーリス」
そのシャリーの声、彼女が首を振りながら発したその声によって抵抗する姿勢を改めた。何か意思を伝えるかのようなシャリーの「目」を信じたのだ。
「こっちだ……」
「うっ……」
「さ、歩け……」
マーモ兵に身に付けている神官衣を引っ張られたシャリーは身を捩ってその男の手を振りほどき、自ら前に立って船の通路を歩きだした。
「自分から進んで行くとは、良い覚悟だ」
その男の声と共に発せられたマーモ兵達の笑い声、しかしシャリーはその笑い声に眉一つ動かさず、その足を歩ませるのみ。
「……」
シーリスもまた、その禍々しい笑い声に無表情のまま通路を歩き出す。その彼女達の身体の前にと捧げられた木枠、木製の手錠が重々しくも痛々しい。
ギィ、ギィイ……
軋む船の音、それを聞きながら目の前を歩くシーリス達に舐め回すような視線を投げ続け、互いに牽制し合うマーモ兵達。暫しの間無言の時が訪れたが。
「あっ!!」
大きく船が傾いた瞬間、木枠の重さによりその身体のバランスを崩してシャリーが片膝を付く。
「シャリー!?」
「大丈夫よ、シーリス」
軽く膝を打った彼女シャリーは、そのまま木枠の重さに耐えながら立ち上がろうとしたが。
スッ……
「離しなさい!!」
「おっと……」
その彼女を助ける振りをして、シャリーの足のくるぶしまで届く神官衣の上から彼女の尻を撫でたマーモ兵、彼にとシャリーは叩きつけるような声を上げる。
「なーにやってんだよ!!」
「先取りはいけないぜぇ!!」
おどけたようにその手を除けるマーモ兵、彼を囃し立てる声が仲間の水兵達の間から上がった。
「行きましょ、シーリス」
「……」
毅然としたシャリーのその言葉、それを受けたシーリスは。
「あんたも触られたいかい、お嬢ちゃん?」
品の無い声を自らに浴びせたマーモ兵に厳しい視線を向けた後、ヨタヨタとした足取りで通路を進む。
――――――
「おら、ここだ」
ドゥ……
「……っ!!」
その背を強く押されたシーリスにシャリー、彼女らが呻き声を上げながらその面を向けた先には、数人の男達がテーブルを囲んで飲み食いしている姿がある。
「へ、なかなか……」
皆、ここまで連れてきた男達と同じく人相が悪い、ニヤニヤとした笑みを浮かべながら、彼らはシーリス達の事を見つめている。
「お前達はな、女?」
「……何よ?」
「少し、酒の余興になってもらう」
「何を……!!」
怒気に満ちた声を張り上げていきり立つシーリス、しかしその彼女の背に付いた男が。
「可愛い顔に傷が付きたくないだろうによ……」
ピィ……
その手に持った短刀、それをピタピタとシーリスの背中、赤い色合いをしたその服越しに擦り付けた。
「そ、大人しくしていればいいんだよ」
「……あんた達」
「そうすりゃ、船倉にいるお仲間達も余計な怪我をしなくてすむってもんさ」
その言葉を受けたシーリスは静かに黙り込み、微かにその首をシャリーの方にと向ける。そのシーリスの無言の言葉にシャリーは静かに首を振って答えた。堪えろということだろう。
「ここに付きな、お前達」
その男が指差した先には壁にくくりつけられた手錠、ちょうど「おあつらえ向きに」二人分の鉄の手錠がある。高さはシーリス達の腰辺り。
「今から、一人づつ外すぜぇ……」
ガッ、コン……
まずはシーリスの手錠が外され、彼女のもろ手が自由になる。そのまま彼女シーリスの身体に手を触れようとした男に鋭い視線を向け、マーモ水兵に自分の身体を触ることを許さずに、そのままシーリスは自ら手錠にと向かう。
「自分から行くか、いい覚悟だ……」
ゲヒャ……
男達が一斉に上げた卑猥な声をシーリスは鉄面皮のまま無視し、床に四つん這いとなって手錠の中に腕を差し入れる。
「よし、閉めるぞ……」
チャリ……
男が取り出した鍵、それが太い手錠の中にと差し込まれ、シーリスはまるで獣のように船の壁にと繋がれる。
「どうだ、戦の神のネーチャン?」
「……」
「そそるだろう?」
その男の声にシャリーは何も答えず、ただシーリスの姿を哀れむように見つめている。尻を男達の前に突きだしたその格好に。
「ま、あんたもな……」
「……」
シャリーもまた、嫌らしく手を突きだした男には身体を触れさせず自らその両手、はめられた木枠を外すように無言の視線で水兵を睨む。
「おお、怖い怖い……」
そのシャリーにおどけたような声を出しながら、男は木枠の錠を外して彼女に壁へ手を付くように促す。
「戦の神官は武器が無くても戦える訓練を受けているんじゃねえのか?」
男のその声にもシャリーは何も答えず、ただゆっくりとシーリスの隣に座り込もうとする。
「ほらよ……」
その顔をグイと近づけた髭面の男、酒の臭いが強く漂うその男の手によって、シャリーにもまた鉄の手錠がはめられる。
「良い光景じゃねえかよ……」
「プリプリしていそうなケツだな」
薄暗い食堂の中、男達の前にと突きだされる女達の尻、衣服に身を包まれたその姿がかえって男達の気をそそる。
「……」
隣に佇むシャリーにと悔しげな視線を送るシーリス、シャリーもまた動揺しているが、それでも彼女は気丈にこの屈辱的な姿勢に耐える。
トゥ……
そのシーリスとシャリーの足元、ひざまずいている彼女達の並んだ足元にと小型のランタンが置かれた、暗い部屋の中、衣服に身を包んだ尻だけがぼんやりと浮かび、それを見て水兵達はまたしても卑猥な笑い声を上げた。
「……」
その姿勢を強いられたシーリス達を「魚」にし、男達は飲み食いを再開する。僅かにシーリスが身じろぎしたが、ただ手錠を鳴らすだけに終わる。
「さて……」
バァ……
「きゃあ!?」
音もなく近寄ってきた水兵、全く突然にその水兵はシーリスの短いスカートをまくし上げ、その白い下着をランタンの灯りの元、露にさせる。
「お、下ろしなさいよ!!」
「止めなさい、あなた達!!」
そのシーリスとシャリーの声にも男はせせら笑うのみ、バタバタと動したシーリスの足が男の脛をとらえる。
「怖ええ、怖ええ……」
その痛む足を静かに押さえた男、彼は仲間の水兵に目配せをしながらニヤリと笑った。
「……ん!!」
その目配せを受けた男、彼はシャリーの脇にと立ち、その長いスカートに包まれた臀部を強く掴み、揉みしだく。
「や、やめなさい……」
静かな怒りを抑えたシャリーの声、それに男は何も答えず、そのまま彼女の尻の割れ目にとその太い指を這わせる。
「……ハァ!!」
「シャリー……」
「だ、大丈夫よシーリス、この位……」
明らかに無理をした笑みと見える表情を、その褐色の顔に汗を流しながら浮かべるシャリー。その彼女を心配そうに見つめるシーリスにしても、その下着が食い込んだ尻を男達の視線にさらされているというのに、健気なものだ。
パァン!!
「あおっ!?」
突如として尻を強く手のひらで叩かれたシーリス、彼女は肉を食いながら自らを叩いた男を強く睨み付けるが。
「きゃあ!?」
次の瞬間、その下着をいきなり足首まで下ろされ、白いその臀部がランタンの光に浮かび上がる。
「ヒュー!!」
「まるで桃だぜ!!」
男達が囃し立てる声、それにシーリスは唇を噛み締めながら、じっと耐え忍ぶ。
「止めなさい、あなた達!!」
「止めなかったらなんだって言うんだ、戦の神の女神官さんよ?」
「彼女に手を出すのだったら……!!」
「だったら?」
「こ、この私に……」
その、最後は声を詰まらせたシャリーの言葉に、待たしても水兵達の間でドッと笑い声が弾ける。
「こりゃあ、いい!!」
「身を差し出すっては、この事か!!」
飛びかかる声にその身を振るわせるシャリー、その彼女に対してシーリスは激しくその首を振って見せた。
「じゃあ、こっちの嬢ちゃんはこのままケツを出したままにしておこうぜ」
「……!!」
その言葉、それにシーリスは激しく狼狽しその脚を動かすが、それを二人の男が床に強く押さえ付け。
ゴゥン……
先程にシーリス達の手を押さえ込んでいた木枠、それの一回り大きいサイズの物を両足首にと強引に嵌め込む。
「……!!」
その様子を痛々しそうに見つめていたシャリーのスカートもたくしあげられ、色の濃い肌に映える白い下着、それがランタンの灯りの元に映し出された。
「こっちの尻もいいぜ!!」
「全く、実に良い光景じゃねえかよ、おい!?」
シャリーの布に包まれた褐色の尻に、シーリスの白桃を思わせる白い尻、それを突きだしている彼女達の真ん中には、闇の中ランタンがその灯りを煌々と照らし、その尻を映えさせる。
ジャ……
その薄暗闇の中、ハサミを手にしたマーモ兵がシャリーの衣服を切り刻もうとする。初めはスカートの端から、そして徐々に腰の辺りへ刃が滑る。
「動くんじゃねぇぞ、手元が狂うからよ……」
「……」
その言葉に恐れを感じた訳ではないが、シャリーはじっとこらえたまま何も答えない。ただ得体の知れない感情と言葉、それが彼女の頭の中へとこだまする。
「……」
そのまま暫しのあいだ、ハサミの音だけがその部屋の中にと響く。いや、水兵が食べ物をクチャクチャと咀嚼する音も、ハサミと共に部屋にと疾る。
「さ、次は……」
シャリーの長いスカートは十文字に切り裂かれ、その下部を水兵は器用に床にと切り落とす。そのままハサミはシャリーの尻の割れ目を滑り、そのまま背中へ。
「……くっ!!」
「どうした、女神官さんよ?」
「……」
背中の神官衣を切り裂かれる音、そして自身の胸を覆う布の上に滑る冷たい感覚によって、シャリーのその目尻から、一滴だけであるが冷たい物が溢れ落ちる。
パ、ラァ……
まるで蝉の抜け殻のように縦にと切り裂かれた神官衣、それをさらにマーモ兵は腕の辺りまで切り裂き、支える物が無くなった神官衣、それがハラリと床に拡がる。
「……」
その顔を軽く振ってみせるシャリー、その彼女の裸体を覆う腰の下着と淡い色合いをした上衣、その肌着も男のハサミによって引き裂かれ、シャリーは胸を覆う布を露にする。その彼女の褐色をした肌がぼんやりとしたランタンの光の中、美しく映える。
「ひっ!?」
そのシャリーの傍らで尻を突きだしているシーリス、その彼女の臀部をニヤニヤとしながら見つめていた男達の内、一人がその割れ目にと髭面を突っ込ませる。
「は、離して!!」
「おっと、抜け駆けはいけねぇよ、兄弟!!」
シーリス、そして仲間の声によりその髭面の男は名残惜しげにシーリスの尻から顔を離しながら、最後に彼女の股間を軽く指でなぞった。
「……っ!!」
ついにシーリスはその顔を激しく振り、ガチャガチャと激しく手錠を揺らし始め、足の枷を上下させる。
ビィ……
シャリーにしてみても、続けて胸布と腰の下着を切り裂かれて一糸纏わぬ姿にされた為に、その顔に悔しさを滲ませた。
「ヒュウ!!」
水兵達の内、リーダーと思われる大男がシャリーの胸を強く揉みしだき、その彼女が微かな呻き声を上げた事に満足げな笑みを浮かべた後、そのままゴツゴツとした手を尻へと回し、そしてひとしきりなで回した後に。
「……うわぅ!?」
戦の神官戦士、彼女の濃く生え揃った黒い陰毛をしごいたその手で、そのまま股間の筋にとその指を差し入れた。
「う、うわぁあ……!!」
「ううぅ……」
シーリスの尻は二人の男にそれぞれ両側ずつ掴み取られ、その横ではシャリーの股から淫靡な音が部屋の中にと響き渡る。その光景を残りの水兵達は酒をのみながら、食べ物を食らいながら興味深そうに見つめ続ける。
「ひっ!?」
「あぅ!?」
突如としてシーリスの股間にも男の指が二本差し込まれ、その指がまだ濡れそぼっていないその肉の襞を擦り始めた。それに合わせてかシャリーに差し込まれている指もまた、愛液を男の指にまとわりつかせながら肉襞を妖しく蠢かす。
「あ、あっあ!!」
「い、痛い!!」
驕声を上げるシャリー、痛みに満ちた声を上げるシーリス、その二人の女達を暗闇の中、男達は下卑た笑いを浮かべながら見つめ、時おり大きな喝采の声を上げる。
「ひぃ!!」
その褐色の裸体を震わせながらシャリーは自らの尻を大きく突きだし、そしてそのまま床にと崩れ落ちた。その股間からは熟れた果物のように半透明の液体が迸る。
「シ、シャリー……!!」
だが、そのシーリスの悲痛な声は痛みを訴える呻き声にと変わる。巧く潤滑油が発しない膣内、尻肉を二人の男に掴まれたまま、膣を弄ばさせるシーリスもまた、もはや抵抗することは叶わない。
「よーし、そこまでだ」
リーダーの男の銅鑼声、崩れ落ちたシャリーの脇にすくっと立つ男のその声によって、シーリスの尻を弄んでいた三人の男達は名残惜しげにシーリスから離れる。その時シーリスの膣に差し込んでいた指が乱暴に引き抜かれ、その激痛に彼女はくぐもった悲鳴を上げる。
「お楽しみはまだまだ続く、俺達もひとまずメシにしようぜ」
「ちぇ……」
「そんな顔するなってよ、まだまだ弄っていない所はあるんだからな」
「ケツの孔とかな!!」
「胸も、口もそうだぜぇ?」
ゲ、ヒァ……
暗くすえた一室にこだまする男達の笑い声、それを受けてももはやシャリーとシーリスには抵抗する言葉も、気力も失われていた。