人類が母星、地球だけに留まらなくなり宇宙に進出して早何百年……
石村博士により開発されたショックドライブシステムにより航行範囲は大きく広がった。
ここ、カーマン4もそんな中で発見された資源惑星だった。
そこまでだったら何の変哲もないこの世界のありふれた……入植惑星の一つで終わっていた。
私が私だと認識して活動し始めたのは生後10年……それまでは天真爛漫に将来に夢を見ていた女の子でしかなかった。
しかしだ、親があのファッキンクソ宗教の祭典に連れて行きやがったのが全ての始まりであり……
この人生がクソほど血塗れになるのが予告される事になり絶望しかなくなってしまった。
この世界の大部分は知らない、けれども……外宇宙の知的生命体に会わない理由ははっきりと分かる。
マーカー……地球で発見された超巨大クロマグロによるエネルギー……それと超技術の数々。
この世界はゲーム、DeadSpaceの世界だと認識するのはそれからは秒だった。
同時に何十年と蓄積した男の記憶も蘇り……その日を境に私は変わってしまった。
家から飛び出し、当ても無い私は……まぁ容姿を売りにして宇宙船団の慰安を目的とした企業CRSに飛び込んだ。
家の誰にも似ない特異変異とも言える私は……そりゃぁもう目が飛び出る程美人でスケベな身体になっていた。
元男の観点からも10年ちょっとの女の子の観点からも綺麗でどんな女より魅力的に見える。
……決してナルシズムじゃないぞ。
容姿の正体は……ゲーム、アズールレーンに登場するグアム……ハニーゴールドとも言える明るく鮮烈な金髪に輝く星の瞳。
長身とそれに似合った爆発的な凹凸激しい肢体、輝く笑顔……人を惹き付けて止まない要素がてんこ盛りだ。
私の笑顔は天然じゃなくて作り物100%の営業スマイルだがな。
衣服もどういうワケか人気が高いチアリーダー衣装に近いな……クジか何かの書き下ろしじゃなかったか?
それに……この世界での必須装備R.I.Gが取り付けられた特別仕様。
首元のチョーカーが簡易的なマスクになり生命維持装置の役割も果たす。
宇宙に出たら流石に素肌多過ぎであっという間に紫外線に焼かれて死ぬだろうけど……まぁ基本は船内活動しかしない。
試したことないけど、緊急時の船外活動用保護膜とかもあるらしいけどね……
カーマン4に来たのも仕事……採掘作業員やその監督者達の慰安、まぁ見せ物になるためにやってきた。
行ってしまえばアイドルのツアーみたいなもんだな……私が歌って踊ってたら別な所が元気になりそうだが。
……私とグアムの明確な差異は笑顔の質、中身だけじゃない……乳のデカさだ。
グアムが精々頭に匹敵するか否か、動くのに支障が出ないサイズ感だっただろう……
だが、私の胸はといえば私という出自が原因なのか発育が18を超えても止まらなくてな。
頭と顔を足しても足りない位にはデッカく実って……事故で何度か男にぶつかられる事があったが……
どの男の頭もすっぽりと胸で包めるほどにはデカく実っていた。
それが歌って踊ってみろ、反応しなかったら病気だってもんでしょ。
カーマン4の入植船、USGクレイドルに入船したのは昨日……世紀の発見をしたっていってお祭り騒ぎになってたのが記憶に新しい。
その世紀の発見ってのが赤マグロとかエイリアンとかじゃなかったらいいけど。
ん、もう慣れた手つきで髪を結って……いつものモーニングルーティン、メイクアップして……
「皆のアイドルっ、グアムちゃん参上☆」
難しいことは考えないっ、皆の目をかっ攫っちゃう無敵のグアムちゃんにバトンタッチ♪
これが私のお仕事モード!作り物だけどやるからにはグアムちゃんの魅力フルに伝えてあげなきゃね☆
さって、今日は早速モーニングステージの予定だったはずだけど、マネちゃんはどうしたのかなー?
R.I.Gの通信ポチパチ……繋がんないじゃん、もしかして寝坊ぅー?
とーりま朝ご飯テキトーにつついて待つかぁ、ついでにそこ行く人にファンサして回ろ♪
『緊急避難指示発令、これは訓練ではありません』
「……マ?」
ちょぉーと所じゃ無くヤバめ?ちょっとお仕事モードオフにしないとダメかも。
USGクレイドルはそこそこ巨大な入植船……USG石村をそのま拡大した複合船でもある。
そして例に漏れずここにもクソ宗教、ユニトロジー信者が多数在籍している。
そんな中で世紀の発見に緊急避難指示……十中八九マーカーかそれに付随する何かが見つかったんでしょ。
いやー……マジで付いてない……こちとらアイドルだぞ、体力はあるけど工具の扱いは全然なんですがー?
オマケにショップとかの権限とかも無くてそういうの買えないっしょ……詰んでね?
「有事の際にって事でR.I.Gは最高品質の拵えたけどさぁ……」
エンジニアとかじゃない私が出来るのは……R.I.Gの改造ではなくハナから最高品質のR.I.Gを買うことだった。
キネシスとかステイシスなんかは買う権限がないしアイドルには不要だし?
唯一携行が許されるのは護身用ピストル、こんなのでネクロをバラせってのは無理無理。
……いやぁ、イヤだなぁ……ネクロが出てるとしたらどこから襲われるか分からないし。
基本的に爪で突かれるか引き裂かれるかだし……痛いのはイヤだわ……
「は、ハハハハ……!これが、これが……!一つになることぉおおおお!!」
「……あれは元から狂ってるからノーカンかなぁ」
明らかにユニトロジストっぽいのが突っ走っていった……
とにかく、私がやるのは一つ……救命ポッドかガンシップ、乗ってきたUSGアーク・ワンに戻る事。
つまりはネクロにバラバラにされるまえに脱出すること。
早くに脱出しないとマーカーに頭犯されてラリぱっぱになるし。
私までユニトロジスト入りはしたくないし……さっさと逃げるっきゃ無い。
ウェイポイント設定は……うん、脱出ポッドの方に設定されてるね。
死体が増えれば増えるだけネクロは増えていくんだし……狂っていく人も同じ。
『全員これを聞いているなら着替えやら何やら放ってとにかくアーク・ワンに戻ってこい! どうにも様子がおかしい』
「昨日の段階で分かってたらなぁ……!」
マップはちょっと見てる暇はないし……ロケーターをちまちま確認しながら……
ウチらのマネージャーの切羽詰まった通信が入ってきたけど正直……ねぇ。
ネクロの情報とかそういうのは政府によって規制されてるっぽいしねぇ。
有効な武器を提供してもらうってのもキツそう……初期状態のカッターだけでもあれば……なぁ……
「そういえばっと……じゃーん、持ってて良かったフラッシュライト」
フラッシュライト……もとい、スマートウォッチのライト機能……前世の時から使ってたモデルがしぶとく残っててくれたからね。
もう使い慣れたもんでこういう非常時には良いよね。
何が起こって停電するかも分かんないし……安心感が全然違う。
Evacuation Progress
無機質なコンピュータ音声が鳴り響き電力供給が不安定なのか非常用の足下灯が通路を頼りなく照らす。
グアムからしてみればモニター越しに見慣れた景色だ。
メンテナンスダクト、通気ダクトからダカダカと何かが這いずり回る音……
遠くで聞こえる怒号に銃声……悍ましい叫び、悲鳴。
次第に清潔感がある通路だったモノが血飛沫、肉片……そして死体が散見するような阿鼻叫喚の地獄絵図に変わっていく。
鼻孔につくのはそんな死体と血の臭い……濃厚な死の香りだった。
「ぅっぶ……」
当然ながら比較的安全圏で眺めているからこそ見れた物であり直接触れるには……酷すぎる光景だ。
周りを囲う死体は見ず知らず船員であるのがまだ堪えられた物だが……これが見知った服装のアイドルが混ざっていたら……
堪えようが無くショックで吐き戻していたかもしれない。
走り抜けられるのはよっぽど強靱な精神力を持つ人間か……死体に慣れすぎた人間か。
こみ上げる吐き気と嫌悪感についついと足は止まり俯き、蹲りそうになる。
それが自然とも言える……グアムはこういった地獄とは無縁な世界で生きてきた女だった。
男としての一生も波瀾万丈あれど死とはほぼ無縁であった……故に……ここでは致命的な隙となったのだ。
「っ、わ、お前……インフェクター!?」
頭上ダクトが割れ、降りかかってきたのは死体をネクロモーフに変えていき感染拡大を促進するネクロモーフ……インフェクター
その外見は人の皮膚で作られたエイ、ネクロモーフ細胞を植え付ける器官兼死体を作る為の武器である触手が蠢く。
先端の鋭利な棘が眉間に突き刺さればネクロ化、喉に突き刺さればそのまま死体にされてネクロ化……
振りほどく以外に生き残る手段は無い……ハズだった。
振り上げられた触手が見えたときに覚悟したのは激痛……だが、グアムの身体を襲ったのは……別な刺激だった。
ぐぱぁ……♥
触手が三つ叉に分かれた上に顔面に覆い被さってきたのだ。
「がもっ……ぉご、ぉ……ぉ゙……!?!?ぁっ……ぁっ……」
グアムの脳裏に浮かぶのは別なスペースパニックホラーの金字塔、エイリアンのフェイスハガー。
耳穴に潜り込む感覚と口を割って入られ……喉奥につるりと生臭い触手が入り込んでくる……
恐怖と気持ち悪さに気絶しそうになっていたが……それを許してはくれない。
グアムの視界に映ってくるのはマーカー言語……耳に入ってくるぐちゅぐちゅと言った音の他に囁く様な音……
マーカー汚染の兆候が見え始めたのだ……気絶したら最後、キチガイになる可能性もある。
気を強く持ち抗わなければならない……そも、気持ち悪すぎて逆に気絶することを許されてない。
文字通りに地獄の体験を強いられていた。
生臭い液体が叩き込まれ……脳ミソの方にも触手が何かしてきていた……そう理解したのはインフェクターを一度剥がすことが出来た時だった。
ビタァンッ……ぐちゃんっ、ぐちゃぁ……!
「うぁあ゙あ゙あ゙ッッ!!」
私、なにをされていたの……?口の奥から立ち上る気持ち悪い臭いに……身体の異様な疼き方……
死体がまだ動いているかのように一瞬見えた……インフェクターに何かされていたのは明らか。
藻掻いて、引き剥がすことに成功して地面に叩きつけた後何処ぞのエンジニアみたいにストンプして……腕を引きちぎった。
代謝が激しいネクロ細胞に切り替わってるからか女の脚力でも全然引きちぎれた。
殴っても案外……どうにか出来るのかな、押し倒された後はちょっと無理があるかもだけど。
「マジモノのネクロ……色々と違うね……ぺっ」
死体を作るって感じじゃなかったけど……どうなってるの……?
というか、何か呑まされてたし……3のインフェクターコースか?
でも乗っ取られる感じじゃない、どうなってるん……?
R.I.Gのヘルスチェック!メディキットの装填はSが2、Mが1……致命傷じゃなかったら大概は瞬間的に治療してくれる。
『CRS マルチアイドル グアム・ハワイア……体内に異常成分検知、代謝機能などに異常は無し』
簡素なヘルスチェックじゃこんなモンか……異常成分は十中八九ネクロ細胞か?
ネクロを喰ってネクロ化していった人も居たっけか……時限爆弾を抱えさせられたって……?
似たようなので言えば別ゲーの強制植え付けイベントみたいなもんか……向こうと違って卵下しはないけど。
どうしよう……このまま出て行っても脱出艇の中でネクロ化しておだぶつじゃない?
……脱出ポッドにたどり着くのが一番になるのかな。
ネクロ細胞を押さえ込めたらそれで良いんだし……マーカーシグナルが無くなれば活動停止するんじゃ……ないかな?
「ともすれば……ッ、またインフェクターが……そう、何度も……っ!!」
何度も何度も同じアンブッシュを喰らってたまるかね!
……護身用拳銃じゃ全然怯む気配すら無い!
うわ、二匹いっぺんには……!背中からブスリは無いけど……!!
これ私を殺しに来て居ないな、どうなって……
ずるんっ、ばるんっ♥♥
――――は?
胸元がえらく……開放感が……?
あ、また……顔に覆い被さってきて……
「ん゙ッッ……ぉ゙……」
ぐぇ……ぉぇ……また生臭い触手が喉の奥に……息苦しい……
一匹、二匹とインフェクターが死体を無視してグアムに群がっていく。
その目的は……半端に破壊された結果バグったレッドマーカーの指令により男は従来通りに死体に。
女は可能ならば生かしたままネクロモーフ細胞を生み出し続ける苗床として利用するように仕向けていたのだ。
グアムはそのお眼鏡に適ってしまいインフェクターによるマーカーシグナル植え付けと体質改造を受けてしまった。
ネクロモーフ・グロウとでも言おう変異ネクロはグアムの雄受けが良い肢体をさらに淫らに彩っていく。
インフェクターが三体がかりで上下、前後の穴に触手をつっこみ、改造する種を注ぎ込んでいく……
細い喉、一度も使われた形跡が無い膣……排泄以外に使われることも無かっただろう尻の穴にも深々と触手が突き刺さり……蠢く。
快楽を伴う事は無い、今はまだ苦しさが先行しグアムの表情は苦悶と涙に塗れる。
どくんっ……どくんっ……
身体の奥に染みこんでいくネクロモーフ細胞……グアムはその美貌を保ったままに実質的に死ねない……ネクロモーフに成り果てていく。
奥底から感じる鼓動は次第に身体を焦がす熱に変わっていく……
熱が回り始めると……今度は元々淫靡で蠱惑的としか言えなかった肢体に変化が起こり始める。
インフェクターの爪で丸出しにされた乳房が張り詰め……先端からは母乳がにじみ、あっという間に噴き出し始める。
頭が理解するよりも先に身体はしっかりと……雄に使われるコトに興奮を見せ始めていた。
「ぉ゙ご……ぉ゙……♥」
漏れ出る苦悶の呻きにも艶が混ざり始めて本人からしてみれば絶望しか無いだろう改造は順調に進んでいっていた。
下手をすれば……殺されるよりももっと残酷で過酷なコトが待ち受けているのだから……
幸か不幸か……今はそれを認識するだけの余裕はない……群がられているのもあり抵抗も出来た物では無い。
ネクロモーフはさらに……グアムに群がっていく……
スウォーマー達が周囲の死体から生成されグアムの母乳滴る乳房に飛びついたのだ。
一匹、二匹とその数は増え……一部の小さくするりと身体を変えられるスウォーマーは乳腺の中へ入り込んでいく。
タウ・ヴォランティスに眠るスウォーマーに近似する個体が生れていた。
ずっちゅ♥ぬちゅん♥ずちゅっ♥ ちゅぷ、かぷ♥
触手による責め、乳房の上に群がり思い思いに歯形をつけては母乳を啜るスウォーマーの群れ……
機械的にただただ……ネクロモーフという種の為に動いていく……
揺さぶられ艶やかな呻きを漏らし……犯されるグアムの姿は冒涜的でありながら、淫靡であった。
「な、なんだこりゃ……うわぁぁああ来るな、来るなァアア!!!止めろ、止めてくれぇええ!!!」
「げふ……ぁ……♥♥」
そのまま精神汚染が完了するまで犯され続けてしまうかと思いきや……グアムの悪運は中々高かった。
近くを生存者が通りかかったが為にネクロモーフは全てそちらに向かっていった。
グアムの身体をほぼ覆っていたインフェクターもスウォーマーも……男を死体にして仲間にするべく……
放置されたグアムは肉床に放り投げられ……口元と前後の孕み穴からはどろりと……精液に似たネクロモーフ体液が零れ落ちていた。
――――男のコトを分かっててそんな振る舞いしてんだろ……?
――なら、その身体を捧げてくれよ……アイドルなんだろ……?
次に目が覚めた私の耳につくようになっていたのは……そんな男達の欲望の幻聴。
死体しか転がっていないのに……耳に張付いて離れない。
すぐ後ろに誰かが立っていてお尻をなで回しているような感覚もあるし……
胸を撫でられてるような……そんな感覚もある……幻覚だと分かってても振り払えない。
そもそも……身体がおかしい、ネクロにイジられたのは間違いなさそう……
ただでさえデカくて動きに支障がでてた胸がさらにデカくなってる気がするし……母乳が出てる。
股の感覚もおかしいし……生暖かい……犯された……?
これも幻覚だって線はあるし……ナニが現実でナニが幻覚なのか線引きがちょっと怪しい……
そもそもマーカーが見せる幻覚は都合の良い……まやかしで……
ともすればこの、身体を付け狙われるコトを私自身が望んでるって言いたいの……?
「馬鹿馬鹿しい……!」
ふにゅり……すり……すりすり♥
「ッ……♥」
違う、違うと頭を振っても感覚は無くならない……ロケーターに従って突き進むけれども……
無視できない快楽が身体を怯ませる、気を強く持ってないとすぐにでも自慰に手が伸びそうになる。
おかしい……ネクロモーフがあちこち居て今も死体を作り上げていってる中で……なんで私は……?
襲われて無傷だし犯されて……何処ぞのエンジニアみたいに幻覚を見せられてるにしても……!
ぐにゅりっ♥
「ふぁぁっ♥♥……はっ、ふ……♥」
無骨な手が胸を鷲づかみにしてきた……と思ったらそれは幻覚……だけど……
掴まれた感覚はあったし、迸る快楽はウソじゃ無いって言って聞かせてくる……
一瞬見えた顔は……マネージャー、そんなコトする人じゃないのは分かってる。
――――誘惑してきたのはそっちだぞ
むにゅり♥むにっ♥たぷたぷ……♥
「ほっ……ふ……♥♥ちが……♥」
いつ襲われるのか分かった物じゃ無いのに……ッ♥
幻覚のマネージャーが……後ろから抱きついてきて、胸を揉みしだいてくる。
耳元で囁いて……っ♥ 両手で掴める……けど、ッ♥抵抗が……っ♥
快楽で全然力が入らない……いくら、腕に力を入れようとしてもスッと抜けて……
――――俺にも誘惑したんだから、味わう権利はあるよな?
――俺にも……俺にも……
見覚えのあるファン、印象に残ってる男達が次々に……っ♥
胸だけじゃない、お尻にも手が……あちこちから……手が……吐息が吹き掛かって……!!
違う、こんなの私は……オレは……望んでなんかいない……のにぃっ♥♥
「はっ……♥はっ……♥ほら、幻覚だ……幻覚で私を惑わせないでよ……っ♥」
抵抗がすっと抜けて……触っていたのが自分自身だった……
頭を振って……このクソマーカーのエロ幻覚の余韻を振り払う……コトは出来ないけど、抗う。
コレが脱出しても続く……? 冗談はほどほどにしてよね……
けれども、どれだけ行っても幻覚は絶えず……私を苛み続けた。
電光掲示板の数々はマーカー文字が浮かび……読めないのに少し理解できるの……欲望に素直になれ。
一つになりましょうって誘い文句と同類かしらね?
流石に……ちょい勘弁してよって感じが拭えない……私、女になったのは諦めてるけど……
セックスに興じるつもりは一切無い……私は偶像として惹き付けるのは好きだけど……!
「フーッ……♥フーッ……♥」
幻覚を無視して強引に歩を進めても身体に蓄積していく興奮は消えない。
それどころか快楽が溢れそうで足下も覚束ない……内股はもうデロデロのぐっしゃぐしゃ……
今仮にポクテなんかに遭遇したらどうしようね……抵抗なんて出来ないし回避も無理だって。
拳銃もどっか落っことしちゃって武器一つ無いのに……
――――セックスしたいって言えよ
――――欲望に素直になれ
――Make Us whole
「んぅぃ……ぃっ♥」
無視するのも辛い……身体が酷く発情していて刺激一つでビクつき……無視できない隙を作る。
幻覚の手や舌の攻めが収まらない……現実のモノじゃないのに……こんな悍ましい感覚に快楽を感じて、イキそうになってる。
頭がどうにかなりそう……いや、どうにかなってしまってるのよね。
「あっはぁ……そーだ、もうなにも考えない方が……良いのかもぉ♥」
一周回ってお仕事モードのグアムちゃんになっちゃえばラクなのかもぉ
深く考えずー……とりあえず、脱出ポッドに向かうしか……
こりゅっ♥ぐりぃっ♥
「んぃ゙い゙ッッ♥♥」
ちょっと、頂点三点責めはなしぃ……♥
精神状態が危うい状態にまで傾いた所に最悪な音が鳴り響いた。
ダクトが破壊される音……ほぼ間違いなくネクロモーフが出現した音だった。
しかし……その音に気を向けるコトも出来ないグアムはビクつき……浅く絶頂したばかりで隙だらけ。
降りてきたネクロモーフはゲームとは違いダクト移動をしてきた……ディバイダーだった。
その幾重にも絡み合った触手のボディが蠢き、グアムに襲いかかっていく。
「ッ♥あ……い、イヤァッッ♥♥」
その襲いかかる姿も幻覚で別な人物に見えているのか……それともしっかりと認識しているが……
快楽に折れてしまって喘ぎ混じりの拒絶しか出来なかったのか……
取り込まれ、苛まれながらダクトへ消える……行き先はネクロモーフ細胞の出所、マーカーであった。
ぐちゅ、ぐちゅ♥ぐちゅ♥
ダクトの中を移動しながら……グアムはディバイダーの触手に犯され続けるのだった。
まるで苗床として成りつつあるドスケベボディを味見するかのように……
カーマン4にて発掘されたのは半壊したレッドマーカーだった。
23世紀に地球でも発見されたブラックマーカーの様な物で……ユニトロジストが崇める物だ。
当然のようにUSGクレイドル内に運び込まれた後当然のようにユニトロジストがずっぷずぷに関与している研究所に納入された。
その半壊したレッドマーカーはなぜ壊れているのか、壊れていてもユニトロジストが目指す収束……コンバージェンスが出来るのか。
そして……一人、また一人とマーカーから出るシグナルに狂っていきネクロモーフ細胞を作り、このバイオハザードを発生させた。
当然……研究所に生存者はもう一人も居ない、ネクロモーフ細胞の肉がこびりつきガーディアン達が防備を固める。
生物が入り込もうものならスパッと頭を吹き飛ばし問答無用でブチ殺す。
今一人、生存者であるグアムが運び込まれるが……同時に……ディバイダーを基礎としてマーカーにつなげられた……
止まない快楽、幾重にも重なる掌、ペニス……それが私に群がっていた。
時折それがかき消えて……恐らく幻覚ではない物が見えたんだろうけど……それもひっどい物。
真っ黒な触手がうねうね蠢いて私の肌を這い回っていた。
衣服はもう全部脱がされてたしもう駄目かも知れない……耳をつんざく絶叫があちこちから聞こえる。
何より……背中にあったのは薄く発光している赤マグロ……マーカーがあった。
コンバージェンスの燃料にされるのか……ガーディアンに改造されるのかは知らないけれど……
――――とりま、後のことはその時考えて一緒にアンアン喘いで楽しくヤっちゃおうよ♪
幻覚だ、幻覚……こんなのは……幻覚でしかない……!
目の前に浮かんでいるのは……グアム……?
作り物の私の笑顔じゃない、OLEDのパネル一枚隔てて描かれていた無邪気で深く考えず輝く笑顔があった。
ただ、衣服は無く……今の私と同じように……触手に埋め込まれて……
――――だからさ、素直になっちゃおうよ♪
それも……イイかもしれない……ちょっと疲れちゃった。
両目を覆われていく、耳にまた何か入ってくる……胸に、膣に……尻に……触手が入り込んでくる。
真っ暗な中、唯一見えるグアムの幻覚は……きっと私の鏡写し。
あは……エッチ……♥
――――ね……私達、一つになろ♥
それが、グアムちゃんの望みなら……私はイイかな。
なにも考える必要無いもんね? エッチなコトしてれば……良いんだよね♥
エッチして、エッチして……全身で肉欲を捧げて……
「がも……ぉ゙お゙ぉお゙おおぉぉぉっっ♥♥♥ん゙ぉお゙おおぉぉぉっっ♥♥」
言葉とかもうイイ、エッチな事と気持ちいいコトだけ……考えたらいいの♥
おっぱいも、おまんこも……ぜぇんぶ……気持ちいいんだから……
好きなだけ……弄って、イカせて♥ 私を捕まえられたご褒美……だからぁ♥
マーカー汚染による最終段階、ステップ4はマーカーがグアムの精神を取り込み……それにより成ってしまった。
グアムの精神は快楽に支配され、第二のグロウマーカーとなった。
その証拠にと……下腹部にはうっすらと光る赤いマーカーサイン……ユニトロジストが崇めるマークが浮かぶ。
乳房、直腸……全てに浸食していったネクロモーフ細胞は活性化、男の精液を一つまみ得るだけでボコボコと生み出す苗床が完成した。
ネクロモーフとなって理性が無くなった男の体液でも同じだ。
つまりは……コンバージェンスを起こそうと引き寄せられたネクロモーフ達に代わる代わるセックスされれば……
「あふぇあ♥♥あっ♥お゙ぉっっ♥♥あっあっ♥♥あひぇぁあああぁぁぁっっ♥♥」
人間型マーカーと成り果てたグアムにリーパーが覆い被さり生成された触手をねじ込んでいく。
しかしそこに拒絶感は無い、心の底から楽しんで喘いでいた。
酷い臭いのネクロモーフに興奮し求められる事を悦び……母乳をひり出しながらイキまくっていた。
ずちゅずちゅ♥どちゅっ♥ごぽっ♥♥
結っていた髪は解けさらりと流れ……知る人が見てもグアムだと一発で識別するのは困難だろう。
触手が深々と入り込み絶えず精液を叩き込み、金切り声を上げていく。
普通ならば怖気があろうものだが……グアムの頭にあったのは快楽とセックス、出産のコトばかり。
……そう、絶えず射精されるが為に全身から新たなネクロモーフが生まれ落ちて行っていた。
インフェクター機能を有したスウォーマーは乳房の中から生れ……時折ディバイダーも生れる。
腹からはラーカー……尻からはポッド、小さいモノばかりだがそれらが依り合わさり巨大なネクロモーフに変異もする。
ともかく、グアムの頭にあるのはセックスをして子となるネクロモーフを産むこと……
それに伴う快楽を求めることしか無かった、悍ましさを感じる理性は無く……全ての雄に自分をブチ犯して貰うことを熱望していた。
「もぉっと♥あ゙ッッ♥♥あっ♥あぁっ♥♥」
その熱望は精神波……マーカーシグナルとして波及していく。
全てのネクロモーフはこのシグナルを受け死体を作るコト、苗床を作るコトの次にグアムを犯しに掛かっていく……
こうして……このUSGクレイドルは地獄絵図となって尚……ネクロモーフの活動は延々と続いていった……
救助シグナルを受け付けた別な宇宙船……USGインターセプトの乗組員が事態を収束させるまで……
その世紀の発見は瞬く間にユニトロジー信者を震撼させた。
嘗ては政府機関が秘匿しようとしたマーカー……その化身とも言える女が発見されたという。
身体からはマーカーの出す電磁波を発生させる他にユニトロジー信者が考えるコンバージェンス……
収束の意思があるかのように男や女に働きかけるのだ……一つになろう、と。
その手段は原初的なセックスではあるが誰も疑いもしなかった。
回収された聖女、グアムと繋がり、一つとなった信者は新たな人類として進化することが叶った。
個であり全でもある、他者との隔たりは希薄になりながらも個である自我を保ち続ける。
まさに奇跡としか言えない現象を賜るのだ。
そんな聖女はと言えば……ユニトロジストの聖地とされる地球のとある寺院に移送され幽閉されていた。
金に汚い宗教団体でもあるユニトロジー……当然聖女との儀式となれば限られたVIPにのみ許される。
「んふ……ふふ♪」
常々ステイシスベッドにより寝かせられマーカーシグナルを軽減させるスーツ……ピッチリとした宇宙服のようなモノに閉じ込められていた。
ステイシスをかけられていようがその意識はしっかりとあるらしく供物になり得る雄が近くに存在するとなれば蠱惑的な笑みを浮かべる。
いくらマーカーと一体化したとして……グアムの身体はあくまでも不老不死のか弱いドスケベ女というだけ。
拘束は容易く……少しでも性的にみてしまった状態でシグナルを受けてしまえば盛った猿になるのは避けられない。
性的な接触で人間をネクロモーフに変換してしまうという能力も有しているが為にこんな幽閉を受けている。
コンバージェンスはユニトロジストの悲願だが……すぐに起こしても教会としては不都合なのだ。
「おぉ……これが……」
「聖女の身体を解き放て」
R.I.Gに連動したスーツの拘束が一つ一つハズされていく。
一つ、胸元の解放……大きなカップ付きのベルトが外れてスーツ背面へ引っ込む。
二つ、両腕の解放……キネシスも併用した手錠と拘束ベルトが外れてぶら下がる。
三つ、両足の解放……両膝の拘束ベルトと足首にある足かせがステイシスベッドから外れる……
四つ、スーツが覆い隠す局部の解放と……マーカーシグナル抑制の解除。
……人の形を保っているからかグアムのシグナルはマーカー無しではさほど届かない。
精々がその儀式部屋を貫通するか否か……シグナルを浴びた信者は……
「グ……ぅ……!!」
「何も考えなくて良いの、一つになろうよ……ふふ♪」
理性を閉じ、シグナルにより増強した性欲で突き動かされる。
バキバキに勃起したペニスを出し……グアムに襲いかかる様にして飛びつく。
「おっぱいもあるから、想うままに……ね♥」
やることはただ一つ、セックスだけだ。
セックス中の接触でネクロモーフ細胞を取り込み……生きたままにネクロモーフへと替わっていく。
むにゅぅ……かぷっ♥ぱんっ♥ぱんっぱんっぱんっ……♥
一心不乱に腰を振り抜き最初から加減を忘れたスパートを掛けていく……
「あはっ♥あははぁっ♥♥もっと、もっと私を感じて♥アナタを感じさせて♥♥夢中にさせて♥♥」
唯一の楽しみを心の底から楽しみ……淫靡に微笑み……絡み合っていく。
正気を失った信者と聖女の交わりはいつもこうして始まっていく。
乳房を揉みしだき……噛み……母乳を啜りながら激しくセックスしていく……この一瞬だけは……真に一つになっていたことだろう。
『グォ……オォォオオォッ……!!』
皮膚が爛れ落ち……眼腔が凹み不気味な光を灯す。
腕は退化……その代わりにと肩から鎌首を擡げるように新たな腕が生えていく……
ネクロモーフの代表格、スラッシャーへと替わっていく……
苦痛を伴うことも無く、聖女を貪り……快楽を貪り……子種を吐き出す。
スラッシャー化した信者はそれだけしか考えられなかった。
セックスが終了しシグナルが弱まればまた拘束が開始され、グアムはステイシスベッドで眠らされる……
残った信者は変わり果てた自分の姿と……ほんのりと感じる大いなる意思により……ユニトロジー信仰を深めるコトになる。
グアムの身体が真に解放されるまでそれは続く……地球でのコンバージェンスが起きるその日まで。
(投稿するのを忘れるバカが居たらしい、名はムメイと申すとか)