エリー・リバティ……もう見慣れてしまった真っ白な肌、口角の上がった愛嬌たっぷりの口元。
青い髪に青い瞳……目は口元と同じで愛嬌のあるクリっとした目だ。
ぶら下げている職員証を見つめるオレ自身の顔がそこにはある。
……ヘッドバンドの立ったリボン飾りが兎耳に見えるのもあって現代的なニュージャージーだな。
オレはエリー、エリー・リバティ……ニュージャージー州出身のアラスカ勤務の地方公務員だ。
……ファミリーネームのリバティ……あぁそう、自由だっていう皮肉さ。
オレはまぁ死因はまるで覚えてないが日本の片田舎に住んでいた野郎で……
尚且つ、アズールレーンってスマートフォンゲームを熱心にプレイしていたオタク野郎だったってのはハッキリと覚えている。
だからこそ、この外観は……まるでオレには合っちゃいないし、自由なんてのは……皮肉だ。
ま、こんな美人になれたのはまんざらじゃーないがな?
「中身と外がマッチしないのは苦痛でしか無いんだけどな……」
カジュアルルックで仕事をしている姿は……まぁOLとなったKAN-SENニュージャージーに見えるだろう。
外見は明るく、自由で自信に満ちあふれていて……誰からも大凡嫌われることも無い融和……
ある意味ユニオンを体現するアメリカの最強戦艦だ。
オレって中身じゃなかったら今頃ホワイトハウスのOLだったかもしれないな。
愛想よく笑おうとするのが正直苦手なんだ、ニュートラルにして出る笑みも……オレ個人としては違う気がしてな。
外見は知っているヤツが居れば間違いなくニュージャージーと答える美人。
オレも気が抜けてたら上機嫌そうな表情になる、背もぴしっと伸びている。
とても中身がオタク野郎とは思わないだろうさ。
服装も正直冴えない感じにしている、Tシャツにベタなカーディガン……そしてジーンズだ。
これでも似合ってしまうのがニュージャージーの素敵外見だがな。
今のオレは地方公務員……顔がいいからと窓口業務を請け負ってる。
実際多少口が悪くてもオレの所が良いとゴネる野郎が結構いる……
「ん、本日は何の御用でしょうか?」
「んー……なんじゃったかのぉ……あぁそうじゃ、これこれ」
「……胸に触れようとしないでください、触れるな、セクハラするならキャバ行け……!!」
「ふんぐぎぎぎぎ……!!そのオッパイをワシに触らせろォ……!!」
まぁ大多数はこんな感じ、オレの中身を良く知らないだろうヤツが胸やら尻やら求めてくる。
……悪寒が走るったらない、純然にまだ性意識が男のままだからだ。
肩を組むとかは全然良いが胸を揉まれるというか……性欲の対象にされるのは忌避感がある。
窓口業務の大半がコレだ……オレについた渾名が何だと思う?
セクハラ担当窓口さ……上司もセクハラ魔だからな。
コンプラ担当に通報してももみ消される始末、本当にクソだよクソ。
胸も何度か揉まれたしブラのサイズとかも探られるし……はぁ、気が重い。
オレがこのエリーに生まれ変わってもう20年か……はぁ。
親にはまぁ恵まれているがその後の社会には恵まれてないな。
性同一性障害と見なされて色々と弄られたり女の迫害対象にされたり……まぁ色々あったな。
……もうそろそろ一年になるし、言ってだめなのが分かったから証拠抑えて出すとこ出すかねぇ……
「……あー、そういう時期か」
ニュース番組の音声、ケータイの緊急速報……それらから一つ共通の物が流れてきた。
大寒波、かなりの大災害を起こしてくる自然の猛威だ。
当然避難の準備に追われる……避難が終わったら何があると思う?
オレの本当の役職……被害復旧の為の窓口業務が始まる。
アラスカの片田舎は……まぁそれはスゴイ豪雪に見舞われて生活インフラから重要生産拠点まで破壊し尽くされた。
これから復旧させるのはかなり労するが……幸い、その手の復旧事業を主とする連中も居る。
今回は……一人のトラック運ちゃんと地元の土建屋達が組んでインフラ整備を行う。
……問題はそのトラック運ちゃんを泊める宿泊施設が無く……やむを得なくオレの住居に招く事になった。
問題を起こせばすぐに連絡をくれと仲介役は言っていたが……さてね?
オレの住む家も多少とも被害を受けていたが……住めないわけじゃないし、インフラも死んでない。
普通のサイズのなら2台は車を停めるスペースもある。
幸い、トラックで寝泊まりするタイプではなく……定時上がりのヤツらしいから生活リズムが死ぬ事も無いだろう。
かなり稀有なタイプだが……
「ん……早速か、仕事のリストを寄越せとな……」
余計な詮索はない……良いね、事前にこうした方がいいだろうというリストは作っている。
あとは進捗状況に応じてこっちで色々振り分ければ良い……
地元トラックも使えたら良いけど……雪に埋もれるわ微妙に溶けたのが原因で。
運送業者も軒並みダメージを受けていて頼れるのがこういう根無し草って訳。
「……予測される完了タスクも……へぇ、ほぼ理論値だけど……色々見せてもらおうじゃない」
出来る男らしく荷受け先、配送先の順も交通ルートもいくらかこっちが提案していたけど……
それ込みにしたってドレだけやるってのを瞬時に回答してきた。
こっちの試算した理論値に近い……まぁ、お手並み拝見といこうじゃないか。
「まぁこっちの仕事もかなり来るけどね……ハァ……」
公共インフラもそうだけど、市民生活もかなり打撃を受けている。
オレの仕事は仲介窓口もそうだが……どの地域にどれだけの被害があるから食料がどれだけ、水がどれだけ必要かってのを割り振る。
地方だからといってこれが侮れない……場合によっちゃオレも支給に駆り出されるからなぁ……
「避難してきた市民の案内までやってだぁ?それは別部署の管轄でしょ?なんでオレが……あークソ……」
自然災害後は決まってこうだ……まったく……
でも、身体が動いていくし……何だかんだで誰かのために動くのがオレ自身も悪い気がしない。
生来の物か、ニュージャージーの外見になったからかは……正直分からん。
案外……なるべくしてなったのかもしれないな。
業務を終えてオレが帰宅した後……大凡2時間後、聞き慣れないくたびれたディーゼル機関の音がしてきた。
ガラガラと酷い音だ……まぁ教えでもしない限りはこんな辺鄙なところに来るやつは居ないハズだ。
件のトラックドライバーだろう、外に出てみれば……案の定だ。
まさに泥と雪を被って仕事してきたトラックだ、降りてきた男も……おや、結構若い。
「アンタが助っ人さん?ようこそしみったれたアラスカの片田舎に」
「あぁ……アンタがエリーか、オレはジム。よろしく」
ジム、そう名乗った青年は年の頃は20後半ってところか。
精悍な顔つき、白人じゃないなオレが見慣れていたハズの肌……黄色人種、日系人かな。
童顔な感じもうん懐かしいとも思う。
まぁ違うとしたら……オレが178cmの長身女なのに向こうは187cmはあると思う巨体のムキムキ男。
いやデッカ……オレが見上げる事になるとはな。
「本当はホテルとかにって思ってるでしょ?オレも本当はそうしたかったけどね、地元民の避難民でギッチギチなのよ」
「それはそうだな、オレもそうだろうと思ったよ……まぁ役得と思っておくが」
オレの住処はかなり不人気な郊外、比較的被害が少ない部分でもあるがな。
……視線はやらしい感じじゃないな。
「あぁそう言えば……整備工場はどうだった?役所で把握してる情報ではあまり状態は良くないと思ってたが」
「……そりゃぁイイ環境だったな、ヘビーデューティが入るか入らないかだった」
「あー……そこらも不人気になる原因なんだけどなぁ……一応報告は上げておくよ、悪いね」
そんなこんなで……オレとジムの一時的な同棲が始まった。
本当に良くわかんない始まりだとは思ったけどな、ホテルが空くまで……そう思ってたさ。
だが、このジムがなかなかイイ快男児だったこと……インフラの復興がなかなか滞り避難民が帰れない状況が続いたのもあって……
当初の予定よりもかなり伸びそうになっていた。
オレ自身の業務は少なくなる一方……ジムはその間も忙しなく朝早く、そして夜遅くに帰ってきては土建屋に資材を運搬していった。
オレが出来ることと言えば……帰ってくるジムに気兼ねなく休める環境を提供する程度しか出来ない。
ジムの働き振りは期待以上で……本当に、良くやってくれている。
断水に停電は続いているが道の復旧、発電所の復旧などかなり重要な部分はメキメキと復旧していってるんだ。
感謝せざる得ない、それに……類まれなオレの容姿に惑わされない野郎だった。
「や、おかえり。とっととバスタイム決めてリラックスしてきな」
「そうさせてもらう……ありがとう、エリー」
「なぁに、復興の生命線サマに感謝こそすれ……ね?」
「やめろ」
すっかりと同性の友達みたいになっていっていた。
オレも変に肩ひじ張らなくてもイイ相手だからといろいろと隙を見せるようにはなっていってた。
それだから、ちょっとした事件が起きた。
とっても、ベタで同棲中だからこそあり得る事故だ。
「エリー、そういえばボディソープが……す、すまん!!」
「……覗きは減点対象だなぁ、ジムのス・ケ・ベ」
元来オレの一人住まい、脱衣所なんてのは大したものじゃない。
狭い中で脱ぐ必要があるし……そこにゃ洗面所もある。
朝とかにシャワー浴びる習慣があったらバッタリなんてのがあり得る……まぁそんな構造。
オレが入った後だと思ったらしいジムが顔を覗かせて……一瞬で引っ込んでいった。
コレ幸いにとからかったりもしたんだが……そこからだ。
ジムが何かと辛そうにしているのを見るようになったのは。
……分からんでもない、というかどうやって我慢してたんだよって感じはする。
ムラっと来てしまったんだろう、オレの裸に……ニュージャージーというバランスが取れていて肉感ばっちりの極上女体に。
この時はジムがなんとか抑え込むもんだろうとオレは気楽にしていた。
……能天気だったと言っても良い。
オレを甘っちょろい空想から現実に引き戻したのは……ちょうどニ週間が経過した夜中。
ジムが帰ってきていつも通り……エプロンをしたままセーターにジーンズの姿で出迎えた時だった。
「……すまん、エリー」
「……わぉ」
いきなりジムはオレを壁に押し付けてきた。
壁ドンだ、一気にムワッと臭う汗臭い働いてきた男の臭いにクラっとくる。
……下腹部には久しく感じてはなかった硬いのが押し当たっていた。
ジムは完全に……発情して、欲情してどうにもならなかったんだと思う。
「抜こうにも、お前さんの近くじゃ憚られるし、そういう店もここにはない……我慢の、限界なんだ」
「あー……仕事の効率にも影響するか……オホンッ……手でイイ?」
長らく性欲とはかけ離れた毎日を送っていたオレだが……野郎のその欲求は分かる。
正直今のオレだってちょっと覚えたら……多分止まらなくなるとは思う。
オナニー一つしたこと無いが……野郎のオナニーくらいは覚えてる。
襲われて強姦されるよりは……断然、マシだろ。
客観的に見たらオレ、事実上の妻みたいな事してないか……?
それを意識すると……頭がさらにクラクラしてきた。
にちゅ……すり、すり……
「こういうの、好きだろ」
自分の股に生えていた物をヤルのとは勝手が少し違うが……何処が感じやすいかなんてのは分かってる。
……正直、オレに生えていたのより断然デカい……太いし長いし……形もこりゃ、エグ……
指が絡んでいけば動かす度にビクビク跳ねて……表情を見りゃスゴク気持ちよさそうだ。
……このカタブツでもこんな顔をする事、あるんだな。
いつも仏頂面で仕事一筋みたいな野郎が……はっ……
「大体オレは気にしたりしね~から勝手にシコってりゃ良かったのに……」
「オレが気にするんだっ……ぅ、気持ちいい……」
「気にした結果がこのザマでしょーが、本末転倒って知ってる?」
「……くっ、面目ない……ぅっ、そこ、もっと……」
「はいはい……裏筋をこーやって指先でカリカリ……うわ、もう汁出てきてる」
……無視し難い事に胸が高鳴っている。
性的欲求は少ないと思っていたオレだが……どうも、Sっ気が出てきたのか?
イヤ、これは……喜び?はっ……野郎のチンコ弄ってなんで喜んでるんだ……?
――――こういうの、好きでしょ?ふふっ、ハニーの顔をみたら丸分かり♪
脳裏にスッと浮かぶのはニュージャージー本人の……オレじゃない、本物のニュージャージーの声。
……染まってるの、か?
『ははっ、エリーは随分と勇ましい子になったがいつかママと同じようになる日が来るさ』
『そーねぇ、私もそういう時期があったし……ダーリンと会ってからこうなったものねぇ♪ハーグーがーたーりーなーいー♪』
さらに追加で思い起こすのは今の両親……オレの事を特に不審がる事もなく育ててくれた親だ。
いつか……そのいつかってのが今だった……って事、か?
揺れる内心とは裏腹に……指は勢いがノッていく。
ジムのペニスも……随分と膨れて、ビクビク震えて……射精るんだろうな。
「エリー、も、もういいっ……!」
「……いや、このまま射精せ」
ぶぴゅるぅっ……どくっ……とくとく……
右掌に出る熱く粘着く……随分と久しい感覚。
マジで……ヤっちゃったんだ……今、すごくゾクゾクしてる。
セクハラされた時の気持ち悪さじゃない……高揚感があるんだ。
「すんすん……くさ、どんだけ溜め込んでたんだよこのムッツリ野郎」
「……お、おま……」
「フン……こーいうの、好きだろ?理解ってるから……スッキリしたらシャワー浴びてこい、臭うから」
……オレ、どーしたんだろう。
男は恋愛対象じゃないハズだし、女も抱こうなんて思えない……マイノリティになったと思っていたのに。
ジム、オレにとっちゃ希少だし……男気溢れるヤツ……
……脳裏に浮かぶのはあのまま壁ドンされたまま強姦されていたら……っていう妄想だ。
正直、悪い気がしない……頭が茹だっていく。
「もぉ……こんなのも……っ……」
右手に出されたねっとり濃厚な精液も……オレを惑わす。
飲んで……みたい……理性がブレーキをかけようとしてるが……
飲んだら、そんな事をしたら……手遅れも良いところだ。
……もしかして、ジムの臭いにフェロモンでも混ざってるのか……?意識すると、離れない……クソ。
誘惑を振り切り、何とか食事やらなにやら終わらせて寝床に入ったのは良いんだが……
目が覚めてしまって全然寝付けない、そも……ジムが終始勃起してるのを見てしまって意識してしまう。
今まで無害も無害だった男が性欲ギンッッギンで精神力でねじ伏せていたってのが……なんつーの?
超紳士だったし本当はまだまだ不満だけど一発抜いたからって我慢してるって思うと……
元野郎だったオレだから分かる、これはかなり辛い。
手を出せる無防備な長身爆乳の超美人が居るのに手を出せないしオナるのも……憚られる。
……仕事にも絶対に支障が出るだろうし……翌朝とかどうすりゃいいのよ仕事じゃねーけど気まずい。
今日の食事中もすっごく気まずいったらなかったし。
「あ"ーもうっ……!こうなったのもコッチが余計に煽ったりしたのが原因なんだし……」
腹をくくるか……えぇい、女も度胸だよ。
だいたい……ヴァージンも捨てずにここまで来たんだ、ちょっと位遊ぶのも覚えた方がいいだろ。
起き上がって外を見る。
まだまだ電気が少ないが……それでも少しずつ人の生活が戻ってきているアラスカの街が見えた。
小高い丘にあるオレの家からは復旧作業中の土建屋があくせく働いているのが見える。
その資材をせっせと豪雪地帯を走って往復してるのがジムだ。
……そうだ、ジムはオレ達アラスカの人間にとっちゃ……ヒーローだ。
腹は決まった、あとは……向こうがノるか、否か。
とくん、とくん……やけに胸の音が……強く大きく聞こえた気がする。
ゆさっ……ゆさっ……胸の動きも、尻の動きも……いやにハッキリと分かる。
今まで生理以外で意識したことがない下腹部がイヤに疼く……オレ……発情してるんだ……♥
ブラを押し上げようとしてる乳首が雄弁に物語ってる。
いつから……精液、嗅いだ時からか?
ジムに貸している部屋の前まで行くとそーっと……中へ入る。
寝息がする、悪いなジム……オレは……悪い女だ。
アラスカの寒い冬、寝床はかなりふかふかのベッドになる。
暖房も効いた部屋は……外と違い薄着になっても良いくらいだ。
流浪のトラックドライバー、ジムもその恩恵に預かりベッドの中ではほぼ裸になっていた。
臨時で泊めている女、エリーの客人用のベッドで……トランクス一丁で寝ていた。
ギシッ……すぅ、はぁ……
ジムの寝息ではない、呼吸音とベッドが軋む音がする。
異変に気付いたジムはうっすらと目を開ける。
直ぐ様に枕下に忍ばせている拳銃を……と思うが、その動きが一瞬で止まる。
常夜灯でうっすらと見えるその姿は家主、エリーの物。
さらには彼女が着ていた部屋着のタートルネックセーターは捲りあげられ……その下にある爆乳が顔を覗かせていた。
推定Lカップ、数百年に一人とも言える長身美人のとてつもない魅惑の果実が出ていた。
「……起きた?起きるだろうな……夢とかじゃないからな」
言葉遣いは男勝りというのを除けば……実に素晴らしいの一言の女が……目を潤ませ、頬を赤く染め……男のベッドに潜り込んでいたのだ。
所謂夜這い、それも女から男へだ。これにはジムも気が動転する事だろう。
淫夢か何か?イヤ、しかしながらに吐息の熱とエリーの長く艷やかな髪が胸板にかかる感触がハッキリと現実だと伝える。
鼻孔に香る……明るい、エリーが好む柑橘系の匂いと……女の甘い匂いも満ちている。
「どう、した……?」
「……まだ、シたりないだろ?オレに出来る事はする……イヤなら」
「……本当に、どうした?お前らしくないんじゃないか?」
エリーは外見は完璧というほか無い美女だったが……こんな事をするような女ではなかった。
そも、言動が女を感じさせない物ばかりだったのが……何をどうして?
ジムはかなり困惑していた、エリーを押しのけようとすら……していた。
様子がおかしいのは明白だった。
「玄関でシようとしたの、ヤッて……良いって言ってるんだよ……」
「だ、だが……ぉひゅっ」
「……まだ、わかんねぇか……?あぁ?なんだよ、お前童貞か?なら丁度いいじゃないの、童貞卒業がこんな美人でさぁ」
暗い中でもハッキリと主張する赤いブラジャー越しに無理矢理……胸を掴まされたのだ。
大男に入るジムでも……まるで掴みきれない軟肉の暴力に思考能力が一瞬で刈り取られる。
エリーの中のメスというものが覚醒しはじめていた。
それもこれも……ジムという高潔で屈強な男だからこそだ。
「それともハッキリ言わないと、ダメ?」
発情しきったメスの誘いに……ジムの鋼の理性はぷっつりと逝った。
ギシッ……ギシギシッ……
夜這いを仕掛けて……もう、オレの中はグッチャグチャだ。
頭がどうにかなってるとしか思えないけれど……コレで良いんだって本能が叫んでる。
正直怖い、オレがオレじゃなくなるかもしれなくて……
こんな、オレの首より太い腕に抱かれるとか……本当は怖いと思うはずなんだけどな?
オレの身体は……これ以上無く昂ぶっている。
ジムの方もかなりキてる、トランクスがもうパンパンになってる……
オレはオレで半脱ぎで迫ったから……もう、脱がされるものはほぼ無い。
ブラジャーとショーツ……ジーンズはもう脱いできた。
「後悔しても遅いからな……!」
「据え膳だから後悔なんて……しないって」
押し倒していたのに、すぐに逆に押し倒されてマウントをとられる。
でも抵抗なんかしない……これが目的、オレも……スッキリとしたい。
この身体が疼く間……絶対に眠れない……
妄想が止まらなくて絶対に眠れないし、きっと……逆にオレが襲う事になってた。
だから、これで良いんだ。何がこうまでオレを焚き付けるのかは知らないけれど……良い。
欲求に……細かい理由なんて、不要だろ♥
ぷつっ……ぷるんっ♥たゆん……ふにっ、たゆたゆ♥
「はっ……ぁっ♥」
「……すげぇ、なんて……言葉が全部、チープに思えるな」
ブラジャーが脱がされる、ホックを外され弾む胸……溢れれば間髪入れずにゴツい指が食い込んでくる。
ピリッとくるこの感じ、イイ……これが、女の快楽……♥
もにゅん♥むにぃっ……むにむに♥♥すりすり……♥
「なん、だよ……♥そんなに、おっぱい……気に入ったの?」
血走った目が胸に釘付けになってる、は……よっぽどだな。
こっちの問いかけに答えることもなく無我夢中って感じでゴツい……働き者の手を胸に食いつかせていく。
……ふと、そんなジムの様子を可愛い等と思ってしまった。
ゾクゾクする、快楽が……久しく感じてなかった快楽が身体を心を……支配していく。
もどかしい、早く……未知の、女の快楽をもっともっと味わいたい。
このジムだからこそ、もっと味わいたい♥
「はっ♥あんっ……ぁ♥はは、そんなに好きなら……明日の朝だって触らせてあげる……♥」
この湧き出る感情はなんだろう、母性?
只管に愛おしくて抱きしめたくて……とてもそう見えないのに、子供みたいに思えるジムにキスをしたい。
頬も緩んでる……オレらしくないなんて思ってた……あの輝くニュージャージーの笑顔が今、浮かんでると思う。
ぱっちりと……ハマった様に思う。
「ね……そろ、そろ……ナカに入れて……欲しい」
「……あぁ」
「前戯とかいらないから……もう、ぐっしょりよ?」
「……期待していたのか?」
「どっかの誰かさんのせい、こっちをその気にさせたんだから……顔、もっと良く見せて」
異性らしさがまるで無かったオレはもう……おしまいだ。
今、このときから……オレは……いや、私は……真の意味で女になれたんだ。
ジム、貴方に出会うべくして産まれたのかも。
「貴方がどう思ってても良い……けど、伝えさせて……」
急速に、増大していくこの好意は友愛ではない。異性愛。
ハニー、そう……ハニーって呼んで抱きついて喜びを爆発させたい。
「貴方みたいな男に出会うために……ハニー、貴方に会うために私は産まれてきたのかも、好きよ……んっ♥」
上の口は塞がれ、眼の前では驚いた様子のハニーの目……可愛い♥
写真に残してしまいたいくらい♥あー好き、もう夢中……♥
「んむぁ♥ちゅぷ♥ちゅっ……じゅるっ、ぷ……♥ぁむ♥しゅき……ハニー♥♥」
もう辛坊たまらないのね、両手がおっぱいから離れて……私を抱きしめてベッドに抑え込んでくる。
……この圧迫感もたまらないわね♥
寒い寒い極寒のアラスカ、降り注ぐ雪がその厳しさを物語るが……
街から少し離れた一軒家では熱い愛の営みが開催されていた。
ぱんっ♥ぱんっ♥
乾いた肌のぶつかり合う音、ギシギシと軋むベッドの悲鳴……
それが何を意味するか、想像に容易い事だろう。
「ナカ、気持ちいい?気持ちいいんでしょ♥♥あはっ♥その顔だけで分かるわよ♥」
つい先程まで純潔であった女、エリーはその内に秘めていた母性を爆発させていた。
純潔を奪われる際の痛みなぞ感じる間も無く喜びが大爆発。
男のはめ潰そうとする腰使いに声が上擦っていく。
快楽をしっかりと感じながらも男を受け止めようとする器を見せていた。
処女だった膣は大層締まりが良く男の……大男の体格に似合う極太ペニスに拡張、形を覚えていく。
まるでその為だけにあるかのようにピッタリとフィットしていくのだ。
突き入れるペニスを余すこと無く包み締め擦り上げる。
男としては感無量だろう、それだけ大きなペニスを持っていては並大抵の女は抱けた物ではなかったのだから。
経験豊富な水商売の売女でも尻込みするような物をエリーは喜々として、そして根本までしっかりと受け入れきった。
処女まで捧げられて嬉し泣きこそしても本当に苦しむ様子を見せなかった。
「キス?良いわよ♥私を余すこと無く味わってくれるのね♥♥」
ジムはその体格故に……エリーは己の内面、整いすぎた外見が足かせになり……性経験は無か無に等しい限り。
ジムはその性欲を満たせる番を手に入れた喜びに……エリーは己を開花させてくれた男に巡り合った喜びに。
饒舌に喜びを表すエリーと黙して身体を動かし続けるジム……
行動こそ反対の要素を孕むが……お互いにお互いを貪り合うこれ以上なく愛し合うお似合いの二人となっていた。
「んちゅ……ぷあっ、だーめ……外に射精そうとしたでしょ?そんな遠慮は要らないの、ハニーのそういう行動は理解ってるから♥」
「だ、だが……くっ、離してくれ……ッ!」
「ここまで言わせる気?しょーがないわね、ハニーのワガママさん♥……貴方の子なら、孕みたいし産みたいの♥♥」
魔性の笑み、そう形容するしか無い自分の色気というのを分かりきった女のえみが浮かんでいた。
両足もしっかりと男の腰に組付……さて、この極上の女から逃れられる男は居るだろうか?
どぷっ……♥♥
堪えた方だと称賛を送られるべきだろう。
男根から迸る熱い熱い子種は膣の最奥……子宮にしっかりと注がれた。
「んふ……コッチのほうがずーっと気持ちいいでしょ?あ、あら……またナカでおっきく……んっ♥♥」
「こう、なれば……本当にからっけつになるまでヤってやらァ……!覚悟しろよ、この……」
「望むトコロぉ♥♥ハニーの好き放題にしちゃって……あんっ♥♥今度はおっぱいもっ……あぁんっ♥」
昂りは留まるトコロを知らず、草木も眠る深夜に男女のよがり声は上がっていく。
ん……あ、さ……?ぅ"、いったぁ……腰がズキズキする。
……はぁ、休みの前日で良かった……こんな激しくされた時の事、考えてなかった。
「……ふふ、随分愛してくれたじゃないの、ハニー♥」
今の私はニュージャージーであり、エリー……男の残滓はもう溶けて混ざった。
自意識はもう女そのもの……裸で抱き合っていた……昨晩はほんっっとうに抱き潰して私を最後は喘ぐだけの女にしてくれた……
屈強でカタブツ、けど……男みたいな感じだった私を大事にしてくれていた……誠実な男♥
ハニー……ジムの寝顔を見ると心がぽっかぽか。
「夢なんかじゃない……って事よね、ふふ♪」
私の……って事で首筋にちゅーっと……強く吸い付いて、キスマーク♥
このマーキング、悪くないわね。今度ハニーからも私に刻んでもらお……
「ハニー?起きてるでしょ……ナカにぶっ刺したままのが跳ねたからわかるわよー?」
「……おはよう、エリー……あーその、なんだ……」
「おはよ、ハニー♪朝からするのも悪くないと思うわ、今度は……きゃんっ♥こ、今度はドギースタイル?こういうの……好きなんだ?」
腰に鈍痛が走るけど、アドレナリンとかが出てきてるんでしょうね!
抱かれると思うとそんなのが何処かへ飛んでいっちゃうの。
四つん這いにさせられて……おっぱいも掴まれて……朝日を浴びながらエッチするって、最高の朝ね♥
「エリー……お前の胸、最高だな……」
「はぁっ♥言葉でも攻めてくるってひきょぉっ♥♥あんっ♥あぁあぁぁっっ♥♥おっぱい、こわれっ♥♥ふにゃぁっ♥♥」
繋がったままだった膣はもとより……根本からがっしりと掴まれるおっぱいは……もうハニーに調教されきってた。
たった一晩でここまでされるなんて思ってなかったけど……良いよね♥
もうハニー以外に触らせるつもりは無いし、赤ちゃんが出来ても主に触るのはハニーだもん♥
下から撫で回すように何度も揉み上げられながらの後背位……あは、もう私、メスウサに落ちちゃってるかも♥
「復興完了の……報酬はお前だなっ……!」
「はひっ♥♥あぇ?えっふにゅぅっっ♥♥♥」
「婚姻届と移住届けを用意させるからなっ……一生涯お前を養ってやらぁっ……」
あ、やば、嬉しさだけでイク――――♥♥
その日を境に……エリー・リバティは女として幸せな道を歩みだした。
復興の為の働き手、ジムを婿に迎えリバティ夫婦としてアラスカの片田舎でひっそりと……しかし……
「おかえりなさい♥あっ、ちょっと玄関先でヤるのは……あぁぁぁっっ♥み、ミルクが溢れ……ふにゅぅぅっっ♥♥」
毎日を喘ぎ声伴う、淫欲で彩りながら愛し合う、仲睦まじい生活を送っていったのだった。