※この作品はR-18です。

Skeb成果物   作:ムメイ

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TS尾張ちゃんinバイオ5 のバッドエンド


【尾張ちゃんはお終い/CoLD END】

惨劇の始まりはアタシが知る限り、キジュジュ自治区のどこかで始まった。

村の余所者がここを……貧しくて金を掴ませれば大概黙るこの村を隠れ蓑にしていたのがキッカケ。

ラクーンで始まったバイオテロの系譜は今や世界中に広まっている。

アフリカでも……その活動が広がってきていた。

アタシがアフリカに居るっつーのも割りかしその辺があったりする。

バイオテロってぇ言ってもウィルス散布とかでゾンビ化させるってのもあるわけ。

んでもアフリカって貧困国が多くてさ、特効薬とか買える金が無いっつー国がほとんどなワケ。

で、アタシみたいなボランティアやらNPO法人の医師団とかが対策に当たるのよ。

陰険なテロリストなんかに好き勝手させるかってのーってのがアタシの気概だった。

 

アタシが尾張って女の子っつーかギャルになってからまぁ必死こいて人様に恩返ししようって思っての事もあったっけ。

そんなこんなでキジュジュ自治区っつー中で主に元気いっぱいのお子様中心に診てた。

けどさ、そんなアタシを嘲笑うかのようにキジュジュ自治区に潜んでたテロ組織がなんか……テロった。

アタシは何が原因かとか知らないし一応アタシ自身はTウィルスとかのワクチン接種はしてる。

だからウィルス対策はしてる……それにアタシが診てきた患者も大体そうだった。

……けど、今回のテロに使われたのはちょいと事情が違かった。

寄生虫プラーガ、アタシの頭に薄っすらと"残ってる"記憶の物。

アタシが知ってる"バイオハザード"の情報にある。

っても、全部思い出せてるわけじゃないし……テラセーブとかの情報を耳にしてようやく思い出したんだから。

……アタシ、薬師寺尾張はこの世界の人間じゃなかった記憶をもってる。

この身体だってあるゲームのキャラそっくりっつーね。

アズールレーンの戦艦、尾張……褐色の超温和ギャル、流石に格好とかは巫女服みたいなしゃらんとした感じじゃないけどさ。

この灰色の髪色も超ロングでパない三つ編みとかはマジそのまんま。

端的にいっちゃえば超絶美女の見た目っつーことで。

 

「マジ……勘弁しろっつーの……」

 

まぁ現状はそんなのが完全に裏目ってる、身体能力はふっつーの女。

走って走って疲れないとかそんなワケじゃないし……怪力もないの。

で、アフリカのクソ暑い地に居るし……今はバイオテロの真っ只中……

寄生虫プラーガに寄生されてると思う原住民が血眼になってあっちこっち駆けずり回ってる。

……アタシは子供とかを助けるのを諦めて早々に隠れた。

それが功を奏したか分からないけど未だにアタシは見つかってない。

住み慣れたハズの街は変わり果ててあちこちにバリケードや有刺鉄線……機関銃座、見張り用の櫓……

そして悪趣味な処刑台とかが設置されていた。

監獄かっつーの……そういうのマジ流行らねーって。

 

「あーマジ……ノイローゼになりそ、流石に堪えるって……」

 

連日どっかから原住民以外の……まぁ言っちゃえばアタシみたいな支援ボランティアとかの人ね。

その人達が処刑台に連れて行かれて……酷い殺され方してるのよ。

その前にかならずと言っていい程に拡声器であれこれ言うから分かるんだよね。

んで、怒号が上がったと思ったら断末魔……まぁそういう事。

一度目にしたのは尋常じゃないくらいにでっかい斧担いだ大男。

まぁそいつが殺ってると思う……早く脱出しないとアタシも同じ末路を辿ると思う。

殺されてるのは……全員そろって余所者。

アタシは性別こそ違うけど……余所者なのは変わりない。

殺されるか……それより酷い目に遭うか……その二択っしょ、マジ勘弁。

逃げようとして大慌てで出ていけば即刻捕まるのがミエミエ。

じゃあどーするかって言ったら……件のバイオテロ組織のクソ野郎共の通路を使わせてもらう算段。

この辺で活動してるゲリラとかテロ組織はみーんな地下トンネル掘ってあっちこっち出入りしてるからさ。

 

「ん……んん?なんかやけに今日は……銃声じゃん、ヤバ……」

 

寄生されて正気を失った人たちの武器って言ったら大体が超原始的な鎌、斧とか。

銃は基本的に扱ってなかったと思う。

自衛用のハンドガンくらいは全然あるハズだし……一応アタシも持ってるくらいだってのにね?

なんか特別な理由でもあるのかな、知らないけど。

 

「余所者だ、囲め……か」

 

銃声もどんどんなって……んんー、これショットガンじゃね?

対テロ組織が来たりしたのかな、ならこれチャンスじゃね?

感染者達がそっちに集中してる間に……退避ルートの捜索とかに移れるってモン。

 

「そうと決まれば……ささっと行動開始、はやくおさらばしないと」

 

一応自衛用のハンドガンも持って、セーフティもしっかり解除してっと……

……マジ、使うことが無いことを祈るわ。

ロクにこういうの握ったことないし撃つ気もさらさら無かったのにさぁ……つか、医者に人殺しの道具持たせんなっつーの……

あは、ヤバ……手、震えてんじゃん……

 

 

 

アタシの悪運ってのは結構あるのかも。なんとか隠れてやり過ごしながらいろんな空き家の中を物色してたのよ。

こんな所で前世の経験が役に立つとか思わねーじゃん、ウェイ系でよーく潰れたホテルとかに入り込んでたけどさ。

ピッキングとかどーすりゃ音を出さずに侵入するとかそーいうのが身についてたのよ。

……んで、ひーふーみー……5件目くらいでなーんとそこの家主がテロ野郎だったってわけ。

出るわ出るわ作戦指示書に売買記録!ガバじゃん、でもマジこれで助かる糸口になった。

ご丁寧に取引先の大雑把な情報と……ダイヤルロックの番号までさぁ……アホでまーじ助かる。

暗号化とかもされてねーし……テロ組織の意識やら何やらひっくいのが分かる。

 

「アホだから暴力とかで訴えようとするんだろうけどさぁ……マジウケね……っと」

 

外ではドンパチ、直ぐ側の路地を誰かがだかだか走って行った。

聴覚結構良くなってるっぽいからあんま迂闊に独り言ボヤいてるとバレるかもしれない。

息を潜めてっと……なんかに追われてた?

生存者っつー線は……どうかな、アタシと同じで身を潜めてると思うし言語もあんま聞き取れてないけどアフリカの言語だったと思うし。

好奇心は猫をも殺すって言うけど……情報がまるで無いのもヤバいんで、ちょっと影からチラ見。

人影無し、耳を澄ませてー……ぉ?さらに一人走ってくるじゃん。

 

「このッ!化け物めぇッ……!!」

 

叫び声、それと断続的な発砲音……何かが蠢くきしょい音……

もしかしなくてもBOWが居る……?うわ、マジ?

遠くへ離れていったけど……こりゃ、マジでさっさと逃げないとアタシ、殺されるんじゃね?

資料の場所も……見当がついてる、さっさと行かないと……

 

ぐじゅる……

 

なんか、音した?アタシの気の所為だったりしない?

室内を振り返る……けど、それっぽいのは見当たらない。

電気も落としていて見づらいのはあるけど……動きがあれば流石に分かるレベル。

冷や汗が流れる……イヤに心音がする……

 

「アタシにトリガーを引かせないでよ……マジ、頼むから……」

 

一応これでもウェイ系んナカでは……ゲームしていた部類、銃の扱い方や構え方っつーのは流石に知ってた。

尾張になって海外に飛び出た時だってレクチャー受けてたし……

思い出しつつ構えて……右、左……あーまじ、胸が邪魔!

デカい胸はガキンチョ共に人気あったし包容力っつーのが出て患者さんに安心感与えてたから良かったけど……

こんなんぶら下げて戦えるかっての……

 

「眉間にシワ出来たらタダじゃ置かないかんね……はぁ、まぁ何も居ないかな?」

 

音がしただけ……もしかしたら聞き間違いかも知れないし。

カリカリしてたらそういうのが聞こえちゃう時あるって言うし……この数時間でのストレスかなぁ。

離脱できたらストレスチェックと必要なら精神安定剤とかも……

 

――――ぼとっ

 

「……ヒュッ」

 

なにこれ クッソきしょいの おちてきた。

 

 

 

尾張とほぼ同じ外見を手にしていた女を襲ったのは真っ黒ななにかだった。

無理矢理類似するものを探そうと思えばミミズや蛇、その表皮はなにかで湿っている。

その様相から細長いウミウシとも言えるものだった。

大きさは尾張自身の手首の半分程に細く全長もさしたる長さではなかった。

落ちてきた場所、尾張の特大の乳房の谷間が見えるシャツの襟元というのが非常によろしくなかった。

そも、尾張の服装が年齢を感じさせないギャルJK風だったのがよろしく無い。

隙が多い服装だったのが災いし……その黒い何かは瞬く間に衣服の中へと潜っていったのだ。

 

「ぃぃぃぃぃぃぃムリムリムリィッキモイキモイ、やだぁっ……!!」

 

音を抑えなければならない、そんな事を忘れて尾張は悲鳴を上げる。

息を呑んでいたのも見た目と触覚、聴覚から来る嫌悪感に頭が追いついていなかったからだ。

銃を取り落として服の……緩く首元を開けているブラウスに手を当てる。

中に入り込んだ何かを抑え込もう、取り出そうと必死になってるのだ。

表情も完全に泣きが入り余程パニックになってるのが見て取れる。

ついでに言えば母国語の日本語が飛び出している。

キジュジュ自治区に蔓延してしまったプラーガ寄生体、マジニ達に聞かれたら一巻の終りだが……

幸いにして聞かれている様子はない。

覗き込まれる事も無い……格闘する事数秒、素肌の上を我が物顔で這い回った何かは……

 

「出てき……むごぉっ!?ぉ、ご……が……!!」

 

尾張の深い胸の谷間から顔を出したかと思えば……小ぶりなその口の中へと飛び込んだ。

咄嗟に掴んだ尾張の手からつるりと抜け、そのまま奥へ、口腔から喉へと滑り落ちていく。

無理矢理に飲み込まされた尾張からしてみれば堪ったものではない。

悪臭がする上味というものも最悪、ましてや得体のしれない何かを飲み込んだともなれば拒絶反応が強い。

 

「げほっ、げほっ……ぅぇ、ぉえ……げぇぇっ……!!」

 

すぐさまに這いつくばり飲み込んでしまったモノを吐き出そうと藻掻く。

しかし出てくる様子はなく、胸の奥から出てくるのは悪臭の残滓。

涙と涎、生理的嫌悪感から来る吐き気からこみ上げる胃酸は……垂れ流しになった。

 

その後数分間は尾張がえずく声とイヤに響く水音が散発的に聞こえるのだった。

いくら吐き出そうが……件のモノが出ることはない。

それはプラーガに隠れて開発が進められていた新種のウィルス……

そのウィルスの膿胞は急速に尾張の身体に吸収されていったのだから。

 

強い毒性は大多数の人類を即座に死滅させ暴走、変異させていく……ハズだった。

 

 

 

 

体感時間、けっこう経ったと思う。

けど……アタシがかなりゲーゲー吐いてた時間はたったの数十分。

吐瀉物は幸い胃の中身が空っぽだったからかそんなじゃないけど……マジ、ギャルがするもんじゃねーって。

気分は最悪ゲロゲロ海溝っつー具合、今すぐシャワー浴びたい。

不幸中の幸いでアタシの身体に一切吐瀉物が引っ付いてないから……良いけど。

あの変な黒いのは吐き出せ無かったし……なんか、妙に身体が熱い気がする。

這い回られた服の中とか微妙に湿っててキモいし……ちょい見るとブラウス透けてる。

普段ならわぁセクシー、ウケるって流してるけどさぁ……マジ……気分が悪いっつーの。

這い回られてたのもアタシ自慢の胸に括れた腹回りってのも……ムカつく。

……なんかの生物兵器だったらやべーんだけど、とりま……今は動けるし意識もしっかりしてる。

自己認識が腐って……っていうのはまだないと思う。

まさかと思うけど、これ……新手の寄生生物って事ないよね?

……考えだしたら切りがない、とっとと脱出して医療機関で診てもらわないと。

 

「けほっ……こっちかな」

 

土地勘はまだある、脱出口に使えそうな地下トンネルは……見つけられっかな。

見つけられたらアタシの運と読みが冴えててパないじゃん!なんだけど……

まぁ見つけられたらラッキー、そうじゃないなら来てるっぽい外の人間に保護って貰おう。

それが一番テッパンってもんでしょ。

途中で見つかったらそれどころじゃなくなるからイチかバチかになるのがなぁー……

熱っぽいのもあるからあんまり走り回るのはしたくないんだけどねぇ。

 

「まぁとりま動き出してからだね、難しく考えても前に進まないし」

 

アタシのオツムはまぁ……勉強したけど結局難しく考えすぎるのが出来ない。

その辺も尾張に近づいてるって思う。

あぁ、野郎の怒鳴り声が近い……正直怖くてしょうがない。

……脳裏に浮かんでくるのはアタシの苦い過去。

女っつーのを無理矢理に理解させられた……拭い去れない過去。

あんのクソ野郎どもマジ絶許……

 

 

 

隠れながら進むこと数分、見当をつけてた建物……っつーか廃墟にたどり着いた。

んで、色々ゴソゴソ漁ってみればそれっぽい怪しい扉にダイヤルロックの錠前。

マジで地下トンネル掘ってたっぽいね、その根性だけはパないって褒めたい所……

強度とかその辺どーなんだろ、まぁ脱出できりゃいっか。

 

「1893っと……ほい、開いた開いた」

 

かちゃんと音を立てて開く扉、外はまだ散発的に銃声が聞こえてくる。

……悪いけど先にイチ抜けね。

あと、助けてやれなかった住民の皆の顔を浮かべてはしょうがなかった……って頭を振って……

 

「こんな形で離れるとは思ってなかったよ、じゃね……終わった後、墓を建てに来るから」

 

後ろ髪を引かれる思いだけど……振り払うように地下トンネルへと潜っていった。

起きた悪夢から目を逸らすように……

 

 

トンネルの中は当然ながらチョー暗い、そら根暗にもなるわーって思いたくなるくらいに暗い。

こんな暗い所長い間移動とか……マジ無理、アタシなら数時間ももたねーって。

道幅もちょー狭いしマジ二人並べないんじゃない?

肩幅抑えめなアタシでコレだからテロリストとか……まぁデカめな野郎だと一人が精々ってトコ?

すれ違い用のくぼみ作るんだったら普通にもうちょい広く掘れよって……その辺勢いだけなんかもね。

所々にある電灯も頼りないし……あーこれマジバイオの道中って雰囲気あんじゃん?

嫌だわー……フラグになったりしないよね?

ハンドガンだってまだ握ってるし……ゾンビとかならまだ何とかなるかもだけどさー……

ゲームと違ってマジなんだし……実際に撃つとか勘弁……

臭いとかでも分かるよね、ゾンビとかなら腐敗臭。

ハンターとかならなんつーか獣臭?そういうので分かると思う。

 

「はぁっ……あつ、発熱してんのかな……」

 

ちょい頭がぽーっとする、ほっぺとかも熱い気がするし……こりゃ風邪とかの初期症状?

風邪を拾うような覚えはないし……直近でっていったら飛び込んできたアイツ……

けど、一応アタシはTとかのワクチンは接種してるし……

 

「風の通り……どっかに出口がある証拠だ」

 

風は背中から前に向かってってる……ちっこい穴とかならこうはならないっしょ。

トンネルだしどっかに出口はあるとはおもってたけど……こりゃマジ大当たりっしょ。

早く……早く離れないと……!

 

自然と足取りは早くなる、発熱でダルくなり動けなくなる前に……少しでも離れないと。

そうちょいと焦りもあってかたったかたったか……薄暗い地下トンネルを突き進んだ。

 

 

 

微妙な発熱を自覚しつつも脱出にひた走る尾張。

胸が大いに弾み豊かなふたつの三つ編みも揺れ動く。

肌の上には珠の汗が浮かび弾ける、それだけでも男は大いに興奮させることだろう。

だれも見るものも居ない、故に尾張は何も気にせずがむしゃらに走る。

テロリストの拠点に繋がっている可能性もあるが……それならばまた戻れば良い、そんな安直な考えだった。

外に繋がっている可能性のほうが大きい、そう信じて……

しかしどうだ、実際に走ること数分……小休憩をはさみつつも走り続けて……実際に見えたのだ。

頼りない白熱電球の灯りではない太陽の眩しい光を。

 

「やたっ……出口ぃっ!」

 

外の喧騒は聞こえない、何処に出るかも分からない。

しかし尾張はポジティブに……これが出口と信じて両手を上げて喜び、駆けた。

それまでの疲労や精神的ストレスも忘れたような動きだった。

故に嗅ぐ余裕が無かった、聞く猶予も無かった。

 

――――にちゅ、うじゅる……

 

粘着質な水音、独特の汚臭……尾張の眼の前に落ちてきたのは約一時間程前に地獄のような体験をさせてきた物体の群れだった。

遥かに太く長く飛び込んだものが可愛く思えるほどの触手の群れだ。

 

「……マジさぁ……じょ、じょーだん……キツいってぇ」

 

急ブレーキをかけて止まると目の前でその全貌が見える。

それは群体で不気味なヒトデような何かだった。

関節が無いような動きで不気味に立ち上がろうとしていた。

明らかにヤバい、それは見て取れた。尾張は一目散に逃げ出した。

脇目も振らず回れ右して……だが、それでも遅すぎた。

 

「うぁっ!?ひぇっ、きしょいってぇっ……!!離してっ、離せっ!!」

 

左右に避ける隙間もない通路だったのも致命的だった。

その黒い触手の群体……試験的にたった一人に打ち込まれてから宿主を変え繁殖していっていたソレは……

新種のウィルス、ウロボロスそのものだった。

逸れた一体が尾張に感染していたが……なんと、尾張はその致死性が高い適合率も極端に低いハズのウロボロスに適応してしまっていた。

故に、ウロボロスは優れた遺伝子をもつ尾張を新たな宿主……そして己の増殖の為に使おうとしたのだ。

伸縮自在な身体を使って背後から触手で絡め取ると……そのまま大広間、出口の光が差し込む部屋まで引きずり込み……

 

「ぁ……ぁぁぁ……やだ、ま、マジイヤなんですけどぉ……」

 

まるで何かに見せつけるかのように大の字に手足を取り込み……その身体の半分以上を己の身体の中に取り込んだ。

それまで宿主としていた男……BSAAの隊員を吐き出して……

縊り殺されると思っていた尾張は奥歯をガチガチと鳴らしながら震え、顔を青ざめさせ……頭を振っていた。

もっと酷い扱いを受けるなどとは……露知らず……

 

 

ぬりゅぬりゅ、ぐにゅぅぅっ♥♥

 

「ひぃぃぃ……無理無理マジ無理ぃっ……」

 

両腕両足……そろってぬちゅぬちゅされてるキモイ感触に包まれてるし……

背中だってそう、ブラウスの裾から入り込んでるのか知らないけど背中にまで這ってきてマジ、無理……!

けど、もっとアタシを追い込んでるのは……コイツらがアタシに何をしようとしてるのかが分かったから。

殺すつもりじゃない、殺すならさっさとアタシの口なり目なり……柔らかいし致死量の痛みっつーショックを与えられるポイントを避けてる。

んで、アタシを殺すなら絶対に触る必要が無い場所……おっぱいに這い回って……とぐろ巻いてって……!

殺したいくらいだけど、アタシにんな怪力無いし……!

自慢のおっぱいがこんなキショい怪物の触手に絡み取られて絞り出されるのを見る他に無い。

超悔しいし……怖いし……震えるっつーの……!

一方的にこういうエロい欲求をぶつけられると……めちゃくちゃ痛かったし苦しかったレイプ体験を思い出す。

アタシが男を捨てざる得なくなった……まだ、心は男で居れたはずなのに……それを捨てさせられたあの屈辱を……!

 

「ひぃっ……な、何するんぐぅぃっ!?」

 

巻き付かれてロケットみたく突っ張ったアタシのオッパイの先端……

乳首に触手共が顔を近づけたかと思ったら……明らかに入りそうにない太さ……アタシの腕よか太いのが沈み込んだ。

痛い、ミチミチと音が鳴ってる気がする……身体の限界っつーか……慣れてない所を無理矢理に拡張されて……ぇ……

 

「は、入ってくるなぁっ!出てけ出てけってぇ!!!い"ぃぃっっ……だぁぁぃっ……!!」

 

正直、こんなバカでかいのが入ってるって痛さじゃない、けど……おかしい。

普通入られる事がない乳腺に侵入されて……う"ぁ……胸ぇ……膨らんで、ボコボコに……!

気が狂いそう、痛い苦しい……それだけじゃなくて、アタシの身体を好き勝手されてる……!

泣き叫んでもお構いなしだし……あぁもう、イヤぁ……マジでレイプそのもんじゃん!

クソックソクソッ……!

 

どぷ……どびゅぷるぅっ♥

 

「は、ほぉっ!?!?」

 

なんか、おっぱいの中で……吐かれた……?

微妙に……冷たいし、大量に……おっぱい全体じゃ収まりきらない量ぅ……!

それで、違和感が残ってるっつーのに……急速にその圧迫感が消えていく。

ボコボコでてたおっぱいの表面も落ち着いて……

 

――――どくんっ♥

 

「――――ッッッ!?!?」

 

な、なんか……おかしい、身体おかしいってぇ……!

おっぱい、両方馬鹿みたいに熱くて、狂いそう……揉みたい、オナりたいなんて……!

はっ……まさか、アタシに発情させようとしてる!?

ぅぅぅっ……ヒリヒリして、おっぱい全体……疼いて、なんか……重くっ……!

 

もにゅん♥

 

「ふぁあぁぁっっ♥♥あぁっ♥ふざけっ♥んにゃあぁぁっっ♥♥アタシの身体を勝手にぃっ……んにゅぅっ♥♥ぁっ♥」

 

クソクソくそぉっ……!!なんでこんなキッしょい触手なんかに揉まれて……んにゃ、ちが……撫でられただけでこんなっ……!!

イキそうな程に感じる上にイヤに熱い感覚が乳首に集まってきて、溢れそうになってる。

出そうな感じ……もしかしなくても、アタシ……母乳作らされて……

 

ちゅっぷ♥ぢゅっ♥ちゅぅぅっ♥むにゅん♥♥れろぉっ……

 

「あ"ぁぁぁあぁぁっっっ!?!?♥♥♥」

 

なに、この……快感……っ♥♥

アタマん中……真っ白にさせられる……ぅっ♥

怖い、気持ちいい……くやしい、気持ちいい……

 

 

 

ウロボロスは尾張という千載一遇の苗床を手に入れ早速と己の増殖のためだけの身体に改造し始めていた。

乳房に潜り込んだウロボロスはその身をゼリーのように柔らかくし……乳腺に浸透させて行っていた。

そしてウロボロス自身を浸透させ……尾張を新人類……そう呼ばれる次の世代へと無理矢理進歩させる。

……といっても前述した通りウロボロスにとって非常に都合のいい苗床に過ぎないが。

褐色の肌に非常に映える真っ白な雫……母乳を滴らせるように改造して行っていた。

揉み搾り先端に食らいついては中で細かな触手を形成しては舐め取り刺激していく。

ウロボロスが浸透した尾張は……それらの刺激を苦しみ半分、快楽半分に受け止めていたが……

完全に浸透した後はそれら刺激が暴力的なまでの快楽に変わってしまった。

 

「ぃ"ぎぃっっ♥♥ぃ"ぁああぁぁぁあ"ッッ♥♥」

 

背を大きく反らし目を見開き……大きく口を開け吠えるように喘ぎ声をあげていた。

乳房からは改造の成果……母乳が溢れウロボロスの触手が吸い上げている。

巨大であまりお目にかかれないような爆乳はさらに大きく、より搾り取れる量を増やされ……

そして休み無く、尾張の負担など微塵も考えられていない……家畜同然の搾取が始まっていた。

それを考える余裕もなく頭を振り身体を震わせ……声を張り上げ、涙と涎に塗れる他に無い。

そうして内に注がれる激情を発散しなければ発狂し死に至っていたかもしれない。

この獣のような喘ぎは……尾張の悲鳴でもあった。

だがこれで終わりな訳がない、苗床なれば長く繁殖に使う。

繁殖に使う場合は何処を使う?とても簡単な事だ。

 

にちゅにちゅ……ずりゅぅっ……

 

「あ"ぁああぁぁぁぁっっっ!!!♥♥♥ヤ"ァっっ♥♥ぬ"いてッ!いやぁっッ……いやなのぉっ!!」

 

この尾張のトラウマ、処女レイプにも勝る複数の触手による膣および子宮への強引な侵入……

それは快楽を伴っていても流石に知覚出来るのか……泣き叫びながら拒絶の悲鳴があがる。

急速に光を失っていく尾張の瞳にはウロボロスはしっかりと見えていないだろう。

その視線の先に見えるのは……己の過ち、男女の線を見誤ったが末に陥ったレイプ事件の犯人たちが見えているのだろう。

憔悴し、息も絶え絶え……ヒューヒューとか細い音が混ざる。

正確に把握出来ていないのが……救いなのかもしれない。

現実はもっと酷く……尾張の女性としての尊厳を根底から冒涜する物だ。

触手は細い物が幾重にも重なりうねりながら膣を滑り拡張し子宮へと至る。

その際に分泌液に混じらせたウィルスを塗布し順応させていく。

子宮へと至った触手たちは……その変幻自在な身体でもって子宮口を突くまでもなく……滑り込み、広げ子を育む器官に踏み入る。

その子宮内部にも我が物顔で粘液を塗りたくり……そしてより細い触手となって奥深く……卵巣へとその魔手を伸ばす。

健康的であと数年は元気に活動するだろう……数年後には尾張自身がトラウマを乗り越え誰かの子を成すために使われるだろう器官……

その未来をすべて奪い去り、ウロボロス繁殖の為だけの器官に塗り替える。

つぷり……触手の先端が卵巣を刺した。

 

――――どくり……どくんっ……どくんっ

 

この時点でもう、身体の大半はウロボロスに侵食され刺激に対し脆弱。

寿命という概念からも解放された不滅に近い文字通り無限を生きる女に変わっていた。

心臓の高鳴りも全身に駆け巡る熱も……その一端。

もう戻れない、人の形をした化け物へと変わって行っていた。

そしてトドメは……

 

「むがっ……ぁ、が……っっ……!」

 

悲鳴をあげていた口にウロボロスがまたも侵入する。

酷い臭い、味……そして呼吸を阻害されて本能的に感じる死の恐怖。

それらのミックスに……尾張は気絶していた。

気絶した後も身体は非常に素直に与えられる快楽に反応し……乳房からはウロボロス待望の養分満点の母乳を。

膣は締まり、卵巣からは次々にウロボロスの精を受けようとする専用の卵子が排出され……

胃袋もウロボロスから与えられる養分を超効率的に受け止め全身に巡らせる器官へと変えられていった。

 

 

 

尾張という一人の女性が終わった瞬間だった。

 

 

 

 

にちゅにちゅ……にちゅ♥♥

じゅるるるぅっ♥♥

 

「ふぁっ……あっ、ああぁぁぁっっっ♥♥」

 

快楽で目が覚めるなんて、体験……したこと無かったんだけど。

マジ、最悪の寝覚め……あー……アタシ、どうなってんの?

黒いもじゃ触手にまだ好き勝手されてんだ……最悪。

アタシのおっぱいもなにこれ、パな……なんつーでっかさになってんだろ。

 

「……んぅ……ぇ?」

 

アタシの股に擦りついてる存在にいま気づいた。

それはそれはすんごくデカいし太いし……エグい返しやらコブやらついた……デカペニスだった。

太さって言ったらアタシの……太ももよりデカいんじゃない?

そんなもん、擦り付けられてるなんて……思わねーじゃん……

 

「い、いやいやいや……無理無理、マジ無理だからぁっ……入るわけ無いじゃん!!」

 

この時だけは快楽が吹き飛んだ、恐怖で頭がさっと冷えてぐるぐる回っていくような感覚に襲われる。

骨格とかの問題で絶対に入らない怒張が入りたそうに股擦ってるとか恐怖でしかない。

けど……アタシに逃げれる余裕っつか……そんな自由は無い。

両腕両足はもう取り込まれててビクともしない……ミリも動かせない。

だから、ほんと……冗談キツいって……見てる先で先端がアタシの股に潜った。

あ、これ……終わった、生きてても……女として終わった……

こんなん潜られたら骨盤が逝って一生治らないしまだ……そういう相手考えつかないけど……

もしもアタシに好きな男が出来た時に見せるのが裂けたガバマンとか……は、はは……

 

「……あたし、神様なんて信じないけどさぁ……居たらぜってー恨んでやる」

 

何も無いうっすらと光が見える中でその光に向かって恨みを吐くしか……無かった。

 

にち……ぐりぐり、めりぃっ……ミチミチ……

 

「ぅあ"ッッ!?!?ハッ……ッッ!!!」

 

息が……出来ない……!

痛みはそう無いけど……あり得ないデカさのが入り込んできて身体が圧迫されてんだ……!

ただのセックスでも結構うぐってなるっつーのに……!

ま、まだ……動きがゆっくりだから……イイ、けど……!

ムカつくのは……コブだったり返し付きのエラがおまんこん中……引き伸ばされてる中で刺激してきて……

それが気持ちいいなんておもっちゃう所、マジありえねぇって思うんだけどぉ……!

 

「ほっ、おぉっ……ほ、ひゅっ……♥♥」

 

息継ぎする暇を与えてくれてんの?

はっ……地獄をもっと長く味わえっていってんのと同じじゃん……

あーマジ……身体がバカになってて、快楽にまた塗りつぶされそうじゃん……

……アタシの身体マジどうなってんの……こんなん普通死ぬってのに。

あは、パない事にウェスカーみたくなってたりしてぇ……?

 

ぐぐ……ずどっごぉッ

 

「――――――――オ"ぉッッ!?!?!?」

 

何が起こったん……?あ、これ死ぬん……?

 

 

 

外から見ればそれは人体への冒涜だった。

引っ込んだ腹のラインに大きく浮かび上がるペニスの頭。

その様子はポルノ漫画でもそうお目にかかる事はない見事な腹ボコ。

尾張の膣を拡張しながら身を入れた極太触手は一気に最奥に身を滑らせた。

勢いも凄まじくその一発で尾張の意識を一瞬飛ばす。

戻ってきた時に出たのが汚く文字通り潰されたかのような呻きにも似た声だった。

顔に浮かぶのは驚愕の二文字。

たった一回のストロークでそれだ、だが……これは本当に始りの一突きに過ぎない。

 

どちゅんっ♥ごりぃっ……どちゅんっどちゅんっ♥

 

「――――ッッ!?♥♥ぁッ――――がァッ――――ッッ♥♥」

 

助けを求めるような……津波に流され藻掻き苦しむかのような……

断末魔にも聞こえる、そんな喘ぎを漏らしながら……触手の……ウロボロスの本気の凌辱を受ける。

押しては引いて、腹を引き伸ばされては戻って……何度も死の予感を感じながら最奥を突かれる。

死に直面した生き物はなんとしてでも種を残そうと動く、尾張の身体もそうであった。

乱雑に使用され続け命の危機を感じた卵巣は出せるだけ卵子を放出していく。

大凡普通ではあり得ない速度で大量に……子宮の方では突き上げられる度に子宮口をこじ開けられ亀頭が侵入していた。

少しの射精でも妊娠は避けて通れないだろう。

身体の外を這い回る触手からの刺激もあり、尾張に知覚できるのは死の危険と快楽の2つだけ。

乳房からは母乳が止め処なく溢れ続け……ついには射乳圧が高まり結合部から漏れて滴る始末。

下腹部もまた外側から子宮を撫でられ子作りマッサージとも言える物を受けていた。

秒単位で何度もイかされ……子宮も何度も拡張され……たった数十秒の間で尾張は限界に近づいていた。

 

ごぽっ……どぶぷっ、びゅるぅぅっっ♥♥

 

精液の奔流が触手より放たれた。

前降りもなく……何気ない自慰の末のようなモノにも感じるものだった。

だが、尾張の身体に注がれた量と勢いは凄まじく……一瞬で臨月スレスレの腹に膨らまされ……

そのショックで尾張の意識は完全に吹き飛んだ……膣から滑り出たペニスはまだまだ元気でまだ数戦するつもりなのが伺える。

口から溢れるのは泡……余程のショックだったのが伺い知れる。

気絶した中でも子宮内部では漂っていた卵子に精子が群がり……おびただしい数のウロボロス受精卵となっていた。

子宮内壁にへばりつくと尾張の苗床ボディから栄養を吸い取り……急激に成長し始めていた。

 

ぼこんっ、ぼこんっ……ぼこぼこっ……

 

精液でぽっこりとなっていたボテ腹にいくつもの膨らみが観測される。

たった数秒の間にそれだけの卵となって成長していた。

それらはすぐに何か蠢くものへと変貌し、腹の上からも様子が見て取れるようになっていった。

 

――――どくんっ♥ずるずる……にゅるんっ♥

 

「ほォッッ!?!?!♥♥ふぇ!?♥え"う"ッッ♥♥」

 

まるで覚えがない物が内から脈打ち、飛び出でようとしている。

その鼓動、産道をうねり、ビチビチと跳ねながら降りる悍ましい子の刺激に尾張はまた地獄に戻される。

頭の整理がおつかないままにひり出ていく……ウロボロスの新たなる胚。

 

ぶぽんっ♥

 

「――――――――ッッッ♥♥♥ハッ♥はっ♥なにっ♥♥が……ぁっ♥♥」

 

たった一度の出産、しかしその生命の塊が過ぎ去るには過剰な快楽が伴った。

汗が滴る顔を下に向けようと……ソレが何なのか視認する事は難しい。

膨らまされた改造爆乳が邪魔をする上、ウロボロスの触手にまぎれて……分からない。

 

「へぅっ♥♥ま、まっへぇっ……やら、やらぁっ……♥♥や"ぁぁぁぁああぁぁぁぁ――――ッッ♥♥♥」

 

一つ確実なことがある……まだまだ、尾張の苗床生活は始まったばかり。

この快楽地獄の1割も終わっちゃいないということだ。

 

 

そして、絶望も混じった喘ぎ声は外に漏れ……聞きつけたマジニたちを誘引し……

ウロボロスの贄にしていった……増えていくウロボロスに尾張は飲み込まれていき……

視界すべてが蠢くウロボロスのウィルス触手に覆い潰され……口も耳も尻の穴さえも全て……塞がれた。

何かを考えるのも放棄し……絶望の中に閉ざされていった。

 

 

 

 

 

キジュジュ自治区においてのバイオテロは終息に向かった。

原住民はすべてプラーガに寄生され処分された。

後に焼却処理を行い村が再建される運びとなるだろう。

特筆すべきは村に放たれていたウィルス兵器、ウロボロス。

その脅威は凄まじく我が方のブラヴォーチームを全滅に至らしめた。

詳しい情報は未だ解析中だが……おそらくウィルスは"母胎"を除く全てが処分できたと見て良いと推測される。

クリス・レッドフィールドのレポートからも試験中のウィルスも全て火山の中に消えたと見て良い。

 

前述の母胎はキジュジュ自治区のプラーガ寄生体、マジニ達の処分中に発見された。

当初は山のようになったウロボロス群体と思われたが……火炎放射器による焼却処分の末に活動停止。

活動停止したウロボロス群体がハラハラと消え去った後に発見された宿主のような女性だった。

衣服などはほぼ意味をなさない有様で即座に保護されたが……検査の結果どうすることも出来ないことがその場で判明した。

血液からは大凡致死量と思われるウィルスが検出されたのだ。

しかしその女性……母胎は明らかに生命活動をしていた。

意識は無く生体反射は見受けられても反応を示さない……心神喪失状態と類似していた。

空気感染などは今のところ確認されては居ないが……ウィルスの資料が見つかるとその危険性を重く見られた。

体内で増幅しているウィルスは何の拍子にまたあの触手群となって現れるか分からなかった。

直ぐ様にBOWなどを閉じ込めるカプセルに収容され、BSAAの研究本部へと移送された。

 

彼女は医療ボランティアとしてここに居たらしい日本人、薬師寺尾張と特定された。

現状彼女を解放する事は出来ず日本在住の両親にはテロに巻き込まれ死亡したと情報を流した。

後は研究部がどうにか解明出来ることを願おう。

 

――――――――BSAAキジュジュバイオテロ事件のレポートより抜粋

 

 

 

「母胎のバイタルはどうです?」

「安定しているよ、コールドスリープ装置は上手く作動している」

「なんとかコピーできたって事で良かったですね」

 

BSAAの研究部の奥深くには上級研究員にのみ侵入が許される区画がある。

そこにはいくつかの低温冷凍保存庫が並び……その中にはBOWや貴重な体質をもった人間……

果には人物のクローンなども存在してBSAAという組織の闇其の物となっていた。

尾張の姿もその中にあった、母胎という通り名で呼ばれ一糸まとわぬ姿で収められていた。

研究しその体質の無力化を目標に掲げているが……

その実態がどうなっているかはプロジェクトリーダー次第といった所。

 

「どうにか制御出来ると思います?」

「さぁな、こっちのプロジェクトに母胎の組織サンプルが活かせるかも知れん……」

「了解です、さっそくテストしてみましょう」

 

非道に手を染めていくBSAAの闇の一助にされつつも……尾張は目覚めることはない。

一度外に出してしまえば尾張一人でまたウロボロスの大量発生に繋がりかねない核爆弾。

覚醒している訳でもなくただの苗床でしかないのもこの処分の要因だ。

何年先になるか、それとも……永遠に目覚めが来ることが無いのかもしれない。

 

タ ス ケ テ

 

コールドスリープ中の尾張の唇がそう動いたかに見えた……

 

――――Cold end...

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