「ユーイン様…すごくっ…キツいです」
「ぐ、くぅ、ぅ…」
「大丈夫ですかユーイン様、良くほぐしたつもりでしたが、まさか初めてだなんて…」
ぐりぐりと分け入る獅子王の立派な性器は、ユーインに鈍い痛みを与えていた。
石畳に背を預け、膝を獅子王に抱えられ、その中心部に緩やかに出入りを繰り返されている。まだ先端もロクに入っていないのだが、尻の快楽を知らぬユーインに「せめても快楽を」と、その項垂れたままのユーインの性器を獅子王が片手で軽く握る。
そのまま、優しく扱かれ、刺激を繰り返されると、さすがにユーインもひくひくと感じたようだった。
「~~っ、ふっ、く…はぁ…、ぁ、しし、お…」
急激に与えられた快感に、ユーインがピクンと震えて薄目を開ける。そんなユーインに獅子王は生真面目に、しかし優しく語りかけた。
「ゆっくり挿れますので。大丈夫です、尻での行為も気持ち善くなる筈です…初めだけ、初めだけ何卒ご勘弁を…」
戦いの後のユーインの問いかけに、す、好いても居らねば力を与える提案など致しませんとの、吃音を交えた獅子王の、強く熱く語る口調での返答に、お互い顔を赤らめて目を合わせられない時間が流れた。
答えはそれで充分だった。当然だ。獅子王はユーインの為の存在であり、ユーインがいるからこそ自分の価値を見出せる─────ユーインのために生きている。武器として生まれた獅子王にとって、手に入れて貰えた、しかも憧れを抱くほどの存在に────恩も有るが其れが愛に変わるのに、さほど時間はかからなかったと云う訳だ。
「っ痛…ぅ、ぁっ」
ユーインはごっちゃになった痛みと快楽に、眉を強く顰め歯を食いしばっていた。イテェし、苦しいし、めちゃくちゃ変な感じがする…
性器に直接刺激を与えられると、獅子王の先端を少し飲み込んだ尻穴が、キツい筈なのに何故かじわじわもじもじしてくる。
軽く陰茎を扱かれると、孔がきゅうとヒクついて、緩やかに自分のナカに硬いモノが入ってく…太ぇ硬ぇモンが俺ン中──────
ユーインは陰茎に与えられる快楽とはどこか違う、抱かれて犯されているという現実に、身体を震わせながらも獅子王の背中に腕をまわしてぎゅうと抱き着いてしまっていた。
強く閉じたままの瞼、力を抜こうと深い呼吸を繰り返す、薄く開いた唇。その唇から吐息が漏れる。
「ユーイン、様、もう少しで」
「ん、は……あっ、シゴく、の、やめっ…チカラ、入っ、ち、まぅっ」
「もう、少、しです、はっ…ユーイン様、入りますよ、ほ、ら」
ず…ぷ…ぬく…くっっぽおお♡
「っ、ッ!!!」
獅子王の先走りを潤滑として、その亀頭がカリの段差を越えて差し込まれた。そして抜ききらないように浅い出入りを繰り返しつつ、やがてついには性器を丸呑みしたユーインの尻のナカを、探るようにゆっくりと傷つけないようにと慎重に突き始める。
「ぐ、は、入っ、た、か…っくッ…」
「はい、後は…」
「…っく…!」
獅子王の性器が慣らされていくユーインのナカを擦り上げ、エラの張ったカリ首で腸壁を刺激し始めた。
「ユーイン様…っ…」
「ん、く……っ…ッ…」
ナカを行き来する性器の不快感が、じわじわと変貌を遂げ、いつのまにか
「ッグ…っ…ぅ…う…!」
気持ちがいいかも知れねぇ、声が出ちまいそうだ…頭の中を走る予感に、目の裏が赤く弾け、思わず髪を緩やかに揺らしてしまう。
男に犯されて快感を得られるだなんて、思いもよらなかった。ぐりぐりとナカを掻き回しながら、その腰がばつんと打ち付けられる度に、理性が溶けてしまいそうな、とろりとした感覚に陥ってしまっている。
ゆっくりと動かされる腰、獅子王のソレが奥を突きあげるたびに、じわりとした快感が尻の奥から陰茎まで稲妻のように走り、背筋に汗が一本の線を引いて流れた。
「ん…っく…っくぅっ……ふ」
「大丈夫、です、か?」
「ん…は…ひ…ひぁっ…なん…は、あ、ア」
戸惑いおののくユーインの目には薄い涙の膜が張っている。ぶるぶると堪える腕が、その指が獅子王の背を掻いた。
獅子王も余裕があるようではないが、優しく微笑んでその様子に語り掛ける。
「慣れてきた、よう、ですね…よかった…ああ、ユーイン、様ッ…!いきます、よ!」
「…っふ、ぇ…っ?」
ばっつん!!!!!と脳天まで突き抜ける勢いで、獅子王の肉棒がユーインを貫く。
「んヒィ!んぎっ…!!!ぁあ゛ア゛!?♡」
大きく目を見開いたユーインが、その衝撃に背を反らせ、腰のカーブがいやらしい橋を作った。そのまま何が何だか分からなくなりそうな自分を戒めるように、ブンブンとかぶりを振る。揺らめく長い黒髪が淫靡に悶える蛇のようだ。
そんなユーインの様子を、獅子王もまた興奮の体で、しかし心配そうに見つめる。初めての行為だから尚の事だった。
腰を緩やかに前後させながら、獅子王の舌が首筋から鎖骨、乳輪へと這う。少しでも尻の痛みを快感と綯い交ぜにして和らげてやりたいが一心の行動だった。
ユーインのぷくりと膨らんだ粒を尖った舌先で転がし、こりりと歯を立てる。
「は♡あ…ぁ…しし、お、…ンなコト、しなっ…ひぅんあ♡」
ユーイン自身今まで聞いたことのない自分の甘い声に、鈍痛、むずがゆさ、ひりひりと灼け付く局部が脈打って反応してしまう。
いつまでも焦がれるように残る感触が、ちくちくと乳首から広がり、たまらなく恥ずかしくなってくる。愛撫、されて、ヨガってンの誰だよ、俺だよ、ケツもあっちいし、ナカは莫迦みてぇに気持ちよくて────。
もっとナカを擦って削り上げて欲しい、だなんて、誰にも言ったことないし、これから言う用意のある相手はいるものの、人の関係の流れとは不思議で因果なものだ。
「なんとお可愛らしい…乳首を噛むと、すごく締まります…ユーイン様…ココ、お好きですか」
「ん…く…あ、か、噛む、にゃ、ひゃ、噛みながら、突く、のっ!なし、なしぃぃっ!ひ♡」
乳首を甘噛みされつつ、陰茎の鈴口に沿ってヌチヌチと獅子王の親指が往復する。その口元は乳首をころころと転がし、緩やかだった律動が突然速くなる。
ずぢゅ♡ぱつん、ぱちゅっ!♡
なにがなんだかわからねぇ、あっちも、こっちも、善い…ッ─────
「はぁ…っア、んあ、し、しお…へん、変ンんっ!…んくぅ、お゛!ア゛、ァ…あアアあ゛あ、い、イ、イっちゃ、うご、かな、ひぃ!」
「ユーイン様が先にイってくれないと、私も射精のし甲斐が、あり、ま!せんッ!イって、くだ、さいっ!」
「ひゃらぁア゛!♡キちゃ、んううううう゛ッ~~~~~~~~~ッんん゛!!♡」
「イって!イっ、て…くだ、さい!さぁっ!さぁ!!!こう、ですかっ?!ユーイン、様、出してッ、イって、…くだ…ッ…ぅ゛…!私、も、キてま、す、からッ!!」
内壁を勢い良く擦り上げ、腸壁を突き破らんとばかりの激しい突き入れ。ばぢゅばぢゅと速度を増す獅子王の腰がズパン!ズパンッ!と叩きつけられる。粘液の弾け飛ぶ音に身体を大きく揺さぶられつつ、ユーインが仰け反り震え、天に向かって叫ぶように喉を震わせた。
「ひぐ!♡、ひ♡、いぎ、イぐぅ…っ!イ…っくぅぅッ!!!♡あ、あアあ゛!あ♡ああああ゛アぁ~~~~~~~~~~~っッ!!!♡♡」
全身を震わせ四肢が勝手にピンと伸びた。初めての尻での絶頂に、見開いたままのユーインの目の端から温かいものが伝い落ち、陰茎が反りあがり波打ちつつ白濁液を噴出す。イってしまったのだ。初めてのアナルセックスで…
ガクガクと痙攣するユーインの身体を押さえつけるようにして、獅子王もまた、ユーインのナカにこれでもかと精液…力の根源たる飛沫をたっぷり噴射する。
「う、ぁ゛あ♡あ゛~~ッ?!」
ユーインの内壁もまた痙攣し、獅子王の肉棒をビグビグと締め上げる。ナカに熱い飛沫を出しながら、なおも獅子王はユーインの肉壁を擦り上げた。
「イっ、て、ッ…は、♡う゛ぁあ、っ、ア!」
「射精後直ぐに、っ、こう、してナカで亀頭を擦りますと…射精し続けることが可能なんで、す!」
「が、ァ♡!あっ!ひぁああッ!」
打ち上げられた魚のように跳ねまくるユーインに抽挿を繰り返し、獅子王は最後の一滴まで、今持てる全ての力を放出し続ける。抉りあげ滅茶苦茶に突き上げられ、ユーインの下腹が小さく膨らんだ。たっぷりした大量の精液を出し尽くされ、
「ひぁ、んおオッ゛!…ッ!♡も、も…やめ、や…、ぇ゛ッ!や、うぁアあ゛!!ひ、し、おぉぉ゛!!」
「これで、全部…、です!受け止めて、くだ、さいっ!」
獅子王が陰嚢から駆け上がってくる精液を、ビュクビュクと残り全て吐き出し尽くした。
その刹那、ユーインの直腸内に燃えるような熱が走り、はらわたから手足、首から頭まで、骨の髄から力が染みわたるのを感じる。その熱さの刺激に、更にユーインは震撼し、弧を描いて仰け反りあがってしまっていた。
「あ、ア゛!…♡…、お、ォ゛…ッぁ…っ…ふぅ…ッ……♡」
ぼんやりと宙を目が泳ぎ、朦朧としたユーインの軽く開いた口元から、限界を示す枯れた声が漏れる。
ちろちろと揺れる赤く濡れた舌先が、力の受け渡しが叶った証拠を示していた。
はぁはぁぜぃぜぃと双方共に荒い息を繰り返す。額に幾つも浮かんだ汗が集まり、ユーインの頬を流れ、口元まで流れる。
激し、かったな、意外と…終わってみると余韻にひくついているのは俺だけで、獅子王は冷静に、手の甲で自分の汗をぬぐっている。
「ふ…っ、く、しし、お、これ、でギシキ、とやら、済んだんだよ、な?」
「現状では、ここまでです…」
「げ、んじょ…、え?」
「私の真の力は、もっと濃いのです…今は、今日は、これで、終わ…あ、ユーイン様、汗が」
と、獅子王がユーインの唇まで流れた汗を舐めとろうとした瞬間、ユーインの両腕が獅子王の胸板に突っ張られた。ピンと伸ばした手で遮りながら、申し訳なさそうに苦笑いしながら言う。
「あンよ…、獅子王、すまねぇ、が、ソコは指定席だ」
「……御意」
「なんだよギョイって…く…ししお、そろそろ抜けっ」
「もう少しだけ、このままいさせてくださいユーイン様…力が定着するように、です」
「は、大した理由の言い訳だな…っ、ん、うご、くなっ…や…っ…」
獅子王には見えていたし、分かってもいた。ユーインには、”唇で語り合う相手が居る”事が。
しかし遥か未来まで色あせないユーインが、真の力を引き出した時…
その時こそ、絶対に離すものか─────。
獅子王の思惑なんたるや露知らず、なかなか抜いてもらえない肉棒に、ユーインが困ったように笑いつつ…色も掻き消えぬ冷めやらぬまま、腰をくねらせた。
白く泡立った粘液がユーインの股から接合部を通り、石畳に小さな水たまりを作っていた。
了