さされい(ヒプマイ)シリーズ01・さされい試し書き 作:ネコシマれーな
2話です
とんでもないもん、見つけてしもうた…
白膠木簓は、頭を抱えた。
パソコン、弄ってて、
女性向けAVサイトを見つけ、そこにあった広告、
感度ビンビン!これであなたも大満足!
ピンク色の、バイブレーター。
ピンク色と言うと、ローターを想像するが、このバイブレーターは、どっちかと言うと透明感のあるピンク色で。
中が、スケルトンになっており、銀色のボールの群れや、よく言えば機能が丸見えなのである。
簓は、天谷奴零の名前で、その製品をポチってしまったのだ。
どっちが詐欺師なんだか、わかりゃしない。
「でも…ええよな、使うのは、零やし…」
ぬふふ、と、気味の悪い笑いを残して、ノートパソコンの電源を落とした。
それから数日。
ロケから帰った白膠木を待っていたのは、
身体中からどす黒いオーラを出した天谷奴零だった。
「簓、お前、なんてことしてくれたんだ」
「んー?なんかあったん?」
「なんか、じゃねぇ!なんだこれは!」
と、ダンボール箱を簓に突きつけてくる。
なはは、と笑って、それを躱すと、簓は部屋にさっさか入っていく。
「待てコラ」
「なーんや、こわいなぁ、零、どないしたんや?」
「この荷物、俺宛だがな、こりゃなんだ!」
天谷奴がダンボールを逆さにすると、バラバラと、そりゃ、卑猥なものが5個程、おまけなのか、ローションに、請求書。
「代引きじゃねぇから受け取ったが、請求書入ってるじゃねぇか!」
「おん…で、驚くとこ、そこなんやな…ぷ」
「笑い事じゃねぇ!こんなもんに誰が2万も出すか!」
まさに、どついたる状態の天谷奴を、簓はふふん、と、かわしてみせる。
「零、こんなん買うて、何する気やったん?」
「だから、俺じゃねぇ!」
だって、こんなん、
と、呟きながら、簓がひとつ持ち上げたのは、
ノートパソコンにあったバイブレータ。
もう片手で、人間のものとは思えない、人のソレより3倍はありそうな大きさのディルド。
スケルトンピンクの透明なケースを開けてみると、いれた時にちょうどクリトリスにあたる部分に、尖ったものが付いている。
「ほれ、零」
「なっ、なんてもん俺に向けるんだ!」
「マイクだと思ったら、持てへん?」
持ったまま、その物体を、軽く揺らす。
柔らかいのか、フルフル、と其れが揺れた。
「そんなマイクあってたまるか」
「ん?零、こう言うの、抵抗あるん?」
「ない方がおかしいだろうが」
「ワイはないで?ほれ、零も持ってみ、大したことあらへん」
それを、ずずいと近づけられて、天谷奴は、思わず後ずさった。
男のモノ、象ったもの。
ぐい、と、押し付けられて、息が上がる。
「簓、や、め」
「ほれ、なめーや」
「い、やだ」
天谷奴が、こういうモノに抵抗があると知った簓は、この時を待ってたんや、とばかりに、天谷奴に詰め寄る。
「2万、はろうたる、から、な、零」
「2万じゃ割が合わねぇ」
んなら、出す?
そう問われて、天谷奴は狼狽えた。
金を払うのも、問題があるが、金の使用方法が、我慢ならないものなのだ。
こんなものを買うために、2万も払いたくない。
「舐めれば、払うのか」
「舐めるだけかいな〜」
「っ、それ、全部使う気じゃないだろうな?」
「使う気やけど?」
それじゃ、2万じゃ…
でも、これをクーリングオフするにも、天谷奴の名前である。
訴えれば、白膠木を詐欺罪に陥れる事になるかもしれない。
天谷奴は、大きなため息で、夢であってくれ、と、願った。
ヴィィィン
「うわ、めっちゃ動く!」
「そりゃ、動くだろ…」
「こないなもん、ホンマに入るんか?」
入れる気満々のキラキラした瞳…といっても、開眼している訳では無いので、いつもの糸目がだらしなくほくそ笑んでいる。
「ほんで、どないすればええん?」
「え」
「突っ込んで電源入れれば、ええのん?」
知るか、と言いたいところだったが、もう、天谷奴は簓に2万を払わせる為に、風呂場で裸になっていた。
無論、簓も裸である。
多少冷えるので、湯船に湯を張りつつ。
「そんな、お前、使い方も知らないで買ったのか」
「零が知っとる思って」
どう見られているのか、ここで簓の自分へのスタンスを知って、呆気に取られた。
だが、使わないでいると、天谷奴がこれらを2万出して買うことになる。
それだけは避けたい。
「貸せ…そっちの、ローションも」
「おん、これ?」
「先に、これに、塗るんだ」
「ほうほう」
「で、から、っ、簓、なにして」
簓の手が、ピンク色のそれを掴むと、ローションを垂らしていく。
「ほいで?」
「っ…お前、わざと、説明させてないか?」
「そんなことあらへん、ホンマに知りたいんや」
ホントかよ、と、胸の内で呟いて、簓からローションを受け取る。
「ほいで?零、次は?」
「…今、解すから、待ってろ…」
ローションを手に取り、自分の後孔に塗りつけていく。
「なんや!零、自分でしよるんか!」
「っ、うる、せ、入れたいんだろうが」
キツく閉じた其処を、ローションの潤滑を使って、ゆっくりと開いていく。
簓は、乗り出さんばかりに、天谷奴を見ていた。
「簓、は、それに、塗れって、言ってんだろ」
「あ、せやな、って、零」
「なん、だ」
「ちんこギンギンすぎて痛いねんけど、舐めてくれん?」
そう言って、天谷奴の体をタイルに倒れこませる。
「ワイが、解したるから…な?れぇ…」
69の姿勢をとると、天谷奴の目の前に、簓のモノが覆い被さる形になった。
観念して、おずおずと口を開け、簓のモノを口に含む。
「零、足、立てて、広げてーな」
言われた通りにすると、後孔に、ぬるりとした感触。
まさか、と思う間もなく、バイブレーターが突き入れられた。
「!ん、んぐぅんっ?!」
「案外、簡単に入るもんなんやな」
と、言葉と同時に、カチリと音がし、振動と、ボールが回転する感触が天谷奴を襲う。
「ん、ん、ん゛!!!ぅ、んんーっ!」
「れぇ、口が、お留守やで」
「ぷ、は、っ!んぐ、んう゛っ!」
簓は、すごいわー、こんなんなるねんなー、などと呑気にのたまわっているが、それどころじゃない。
先端の振動が、前立腺の裏を刺激していて、天谷奴のモノは、もう、先端からダラダラとだらしなく汁を垂れ流していた。
突き入れられ、振動に耐えきれず、足腰がガクガクと痙攣している。
「れ、ぇ、喉、もらう、で」
「んぐっ?!」
ごちゅ、と、喉の奥を突かれて、まるで、口も後ろも簓のもので犯されているような気になる。
何度か性急な突き入れを食らうと、
吐き気を抑えた天谷奴の口の中に、濃いものが注がれた。
「ふぅー、はぁ…、れぇ、イッてもうたわ…次は、零の番やな」
「ん、く、」
口に含んだ簓の出したものをどうしていいかわからず、戸惑っていると、
ずちゅ、と後ろのものを出し入れされて、
簓の勢いづいた責めに喘ぎそうになり、ゴボ、と、口から溢れださせてしまった。
「なんや、飲んでくれへんのか…」
「はっ、さ、さ、らぁ、あ゛、はっ、それ、抜い、て」
「せやなー」
と、あっけらかんと天谷奴の中から、バイブを抜く。
「ぅ゛、ぁ!?」
「次は、これ行ってみようか、零?」
と、取り出したのは、天谷奴が仰天したディルド。
「む、り、だっ、そんなデカいの」
「ほならー、簓クンのと、これと、どっちがええ?」
言わせる気だ。
天谷奴は思った。
2万でプライド売るか?
それとも、あれを、受け入れるか
どっちにしろ、不利なのは、天谷奴だった。
だが、その程度で、彼のプロ意識が揺らぐことはなく。
ひゅ、と、息を吸って、こう簓に告げた。
「…っ、そんなん、入れられたら、俺のケツ、ガバガバになる、ぞ?それでも、簓、お前はいいのか?」
「…っ!」
さらに、畳み掛ける。
「あーあ、お前の相手も、ここまでかねぇ、ユルユルになったら、締めるも何もないもんなぁ」
「零、ずるいで!」
「さーて、簓クンは、どうするのかねぇ?」
そんなん、
決まっとるやん!
簓が言い放った。
「ワイかて、そんなでかい方ちゃう、でもな、でも、ワイので、零が、ええ感じになるんが見たいんや!こんなもん、いらん!デカいだけじゃ、意味ないねん!」
息咳切って、そう宣うと、
「零かて!こんなさせといて、無理したら、アカン…」
向き直って、天谷奴のモノに手を添える。
「我慢汁、すごいやん…」
「…そりゃ、お前がえらいことするからだろうが…」
「すまん、零」
「良いってことよ、ちゃんと、してくれるんだろ?」
「あたり前田のクラッカーや!」
浴槽から湯が溢れるから。
繋がったまま、中に入った。
簓が突き上げると、しなう体が、湯を飛ばす。
タイルには、もう、おじゃま虫ですいませんとばかりに、玩具が転がっている。
「は、さ、さら、イ、ぐっ、イっ、ちゃ、」
「れぇ、たっぷり出しや…」
ちょーん。
請求書。
「ちゃんと、してくれるんだろ?」
と、天谷奴。
「ちゃんと、って、金の事かいな!」
「それ以外になにがあるんだよ」
「欲望や!ワイと零の欲望や!」
「残念だねぇ、俺の欲望はどっちかってと、これがどうなるかの方に、沽券が関わってんだわ」
ヒラヒラ、と請求書をはためかせて、天谷奴が笑う。
「ぬぁーん!零を困らせたろう思った俺がアホやったぁー!」
「鳴き真似しとけしとけ、んじゃ、払いは頼んだぜ、大人気コメディアンの簓チャン」
簓が肩を落とすのを見て、ふう、とため息をつく。
簓が金を使うのは構わない。
ただ、この天谷奴零、はめられる訳には行かねぇんだよ。
「ハメたけど?」
ぶっ
「そっちは、ええねんな?な?」
嵌められて、ハメたやつが、嬉しそうに笑った。
by nekosimaleina(ネコシマれーな)