※この作品はR-18です。

さされい(ヒプマイ)シリーズ01・さされい試し書き   作:ネコシマれーな

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ささらの主張 pixivにて連載中


誰のもの

「は…?自分、今、なんて?」

呆気に取られているのは、躑躅森盧笙。

簓の言葉に、眼鏡をずり落ちそうにさせ、パクパクと口を開いたり閉じたり。

「んなら、盧笙、もう一度言うで」

「お、おん」

「ワイ、零とヤってん」

 

喫茶店の一角。

ご機嫌な簓の前には、飲みかけのクリームソーダ、

盧笙に至っては、今着いてその言葉を聞かされたばかりで、水の入ったコップを目の前にして、

え?はい?え?

どういうこっちゃ、

え、て、ヤるって、もしかしてあれですかコレですかソレですか???

と、百面相よろしく、

まさに、アワワワ、と言わんばかりの顔をして。

「っ、て、簓、自分、え、ほんま?」

「ほんまもほんまや、ほんまの大マグロや」

「え?零、マグロなんか?」

「阿呆」

簓は、持っていたおしぼりを、ペチンと盧笙に投げる。

「零はマグロちゃうがな!」

「あ、うん?ああ!そゆことかいな、いきなりすぎて混乱しとる」

 

盧笙は、飛んできたおしぼりを顔から外すと、それで手を拭き始めた。

どうやら、相当混乱しているらしい。

「…で、簓、なんというか、零と…その…」

「したで?」

「だから、その」

「なんや?」

もじくりもじくり。

俯いていた盧笙が顔を上げ、一言。

「どう、やった?」

その問いに、ふふん、と簓は笑う。

そして、クリームソーダをコロコロと回すと、

「いまから、わかるで」

「?」

「零も、ここ、そろそろ来る頃やろ」

「おん、待ち合わせ、しとるからな」

「ほなら、見たら、ええ」

簓の言葉とその表情に、得もしれない焦燥感を抱く盧笙だった。

 

カロンロン…

「いらっしゃいませー」

 

「?」

簓と盧笙が、顔を向けると、天谷奴零が、ウェイトレスになにか問うてる所だった。

「来た…」

もそもそ、と、黒いふわふわのコートが動く。

簓と盧笙の席をウェイトレスが指し示すと、

そのまま、もそもそと、こちら側にやってきた。

「よぉ、待たせたな」

「零は、ワイの隣なー」

「ん…わかった」

そう言って座ろうとするが、どうにも、動きがぎこちない。

「どないしたん?」

思わず盧笙が聞くと、

「ええねん」

と、簓。

「な?零。」

「…っ、」

ゆっくりと腰を下ろし、腰を落ち着けた途端。

「っふ、っ、は、う゛」

「ええ子やな、零、」

「どういうこっ、ちゃ、簓、零どないしたん」

天谷奴は、俯いたまま、ふーっ、ふーっ、と息を整えている。

簓が、テーブルを乗り出して、盧笙に告げた。

 

…零、アナルプラグ入れててん…

…な!…

 

「な?れぇ、?」

 

盧笙の目にも明らかだった。

零は、座っただけで、その座るという行為において付随する、ケツを押し付ける行為に、感じてしまっているのだ。

あの、零が。

いつも、盧笙をからかっては、キィ、とさせる零が。

アナル、プラグ?

 

なぁ、零も、なんか頼みや

 

そう言って、簓が、零を揺さぶる。

 

「くっ、は、ッーーっっ!!や、め」

「なぁー零」

「コーヒー、で、い、い」

「ほなら、おねぇちゃんー、コーヒーとプリンなー」

 

盧笙は、現実を目の前にしても、それがなんなのか、よく認識出来ずにいた。

 

耳までほの赤く染まり、感じているせいか、声も上ずっている。

そんな、天谷奴零。

こんな、

こんな、

こんな、エッロイ顔、するんや…

 

 

「盧笙」

「あ、な、なん」

 

簓の目が軽く開いた。

 

「ワイの、もんやで」

「それ、言うために、そんな事させとるんか…!」

「そやでぇ?いっくら盧笙でも、手なんか出したら…」

 

簓の手が、零の両肩にかかる。

 

「はっ、ささら、なに、すん」

 

「んー?こうしたら、どうかなーおもてー?」

と、言葉と同時に、ぐい、と、零の腰を椅子に押し付ける。

 

「ーーぁ゛、ん、く、ぅ!」

 

「わかった、わかったから、簓、やめぇ!」

 

零の様子はと言うと、簓のイタズラに、体を固くし、下唇を強く噛んでいる。

 

盧笙は、思った。

なんで、零は、こんなこと、許したんや。

あの零が、人前にこんな姿晒すなんて、

簓は、零を躾ているんか?

それとも、零が、そういう趣味なんか?

どっちにしても、この倒錯した雰囲気には、もう、耐えられない。

 

「簓、場所、変えようや」

「ん?零は、貸さんで?」

「そないなことちゃう、零を楽にさせたり」

 

「っ、せんせい、は、お優しい、ねぇ…」

快感に震えた天谷奴にそういわれて、 盧笙は気づいた。

 

好きで、やっとるんや…

 

 

 

 

「ええか簓、ちゃんと処理したり」

「おん」

「ええんやな、零、自分、それでええんやな?」

「先生も、心配性だねぇ、俺は構わねぇんだよ」

 

そう言って天谷奴が笑う。

 

頬は上気しており、軽く開いた天谷奴の唇から、彼が興奮状態にあるとわかる吐息が漏れていた。

 

 

 

 

 

「ええ子やったな、零」

「飼われた、つもりは、ねぇぞ」

「おん、零の、恋人はワイだけや、飼い主ちゃう」

「恋人、とか、言うな…」

アカンのん?

そう言って、プラグが入っている部分を強めに押し上げる。

「んぁ゛ぁ♡」

「恋人、なってや?」

「こんな、恋人、いるか、よ」

「簓チャンの愛情表現なんですぅー」

ぐりぐり。

「ふぁ♡、ん゛!」

 

 

家に着くまでのエレベーター、そんなことを交わして。

 

 

家に、帰ったら、ちゃんと、したるさかいに。

 

ほんとう、だろう、な、

 

 

おん!

 

 

 

この火、簡単に、消せると思うなよ…

 

 

 

願ってもないわー

 

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

 

 

 

「簓」

「ん?」

「盧笙のやつに、あまり心配かけんな」

「…しゃあないやろ」

頭にボスン、と、天谷奴の大きな手。

「反応によっちゃ、混ぜてやっても、俺はいいんだがな…」

「なら、また、入れたまま、今度はパールでどや!」

簓お前なぁ、俺で遊ぶのもいい加減に

「しろ!」

ゴツン。

「あいたぁ!!!」

 

 

いいか、よく覚えとけ。

俺は、天谷奴零は、どついたれ本舗の、天谷奴零なんだよ。

んで、白膠木簓の…

 

 

「恋人や!」

 

 

セフレだろ、冗談かますな

 

 

 

「そんなぁ〜」

 

 

 

 

いつか、わかる日が来ちまうんだからよ…

それまでなら、恋人ごっこ、付き合ってやるか…

 

 

 

 

 

 

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