──お兄ちゃん、ごめんね──
フェニムによる慙愧の声が響く。
フェニムはユーマをこの世界に転生させたあの時からずっと、心の奥底でその言葉を繰り返していた。
──────────
ユーマはこの世界に転生する前の記憶があやふやである。
ぼんやりとは覚えているし全く思い出せない訳ではないが、1つ、自分がなぜ転生する事になったのか──つまり、前世の自分がどうやって死んだのかについて思い出そうとしても、モヤがかかったように思い出す事が出来ない。
と言っても、ユーマ自身がそれを殊更気にしている事もなく、ただ事実として“思い出せない”と認識しているだけだ。
一方でユーマをこの世界に転生させた張本人であるフェニムはユーマの死因を知っている。
フェニムの記憶はユーマと共有されている為、ユーマが自身の死因についてフェニムの記憶を辿れば知る事が可能なのだが、ユーマが知りたいと考えていない為、その記憶は封印された状態となっていた。
そしてそれはフェニムにとって“安堵”する状態だった。
──────────
「お兄ちゃんお兄ちゃん♥ 見て見て♥ おまんこ、ついに完成したよ♥」
アウギュステ滞在4日目の昼下り、次はどの観光スポットに行ってどんなエロい事をしようか──などと不埒極まりない事を考えながらパンフレットに目を通していたユーマのもとに、褐色肌に白いワンピースを纏ったフェニムが裾を持ち上げ純白の紐ぱんを晒しながらやって来た。
今日は珍しくユーマは滞在するコテージのリビングに1人ソファに座っている。
ヘルエスは『カツウォヌス』なる群体の星晶獣を一本釣りするというアウギュステの名産品の視察へ赴いていた。スカーサハも興味を示し同行している。
ゼタは買い物がしたいと中心街へ出かけていった。
ナルメアは外で瞑想をしており、コテージにはユーマとフェニムだけである。
余談だが、出かけた3人には膣内射精をしておいた。
全員、子宮を精液で満たしたまま視察や買い物をしている。
だからどうしたと言う事でもないが、ユーマはとても満足していた。
「おお、遂に? どれどれ……」
パンフレットを放り出しフェニムの股間に顔を寄せると、むわっとしたメスの匂いが鼻孔をつく。
サイドが紐状になった純白のショーツは既にしっとりと湿り気を帯びており、白ゆえに透けて奥の褐色の恥丘にぺったりと張り付いていた。
紐に指をかけ、しゅるりと下げる。
完成したというフェニム膣から透明でキラキラと光を反射した粘り気のある愛液がつうぅ……と下げた下着に紐のように垂れた。
「あん♥ お兄ちゃんにえっちな穴見られちゃう♥」
ゾクゾクと全身を襲う感覚にフェニムが身体を震わせる。
ユーマのために、ユーマ専用として、ユーマの好みを詰め込んだ秘処はユーマに見られただけでとろとろに蕩けていた。
愛液という涎を垂らしながらもぴっちりと閉じた割れ目から赤く充血したクリトリスが顔を覗かせており、恐らくユーマが触れた瞬間に絶頂するだろう。
「凄い感度だな……。ほら、机の上に座って足を開け」
フェニムは言われるがまま机に腰掛けるとユーマに向かって大きく足を広げる。
従順なフェニムにほくそ笑みながら、ぷるぷると震える大陰唇に両手の親指を添えてグイッと左右に開く。
「ひゃんっ♥」
フェニムは身体を弓なりに反らす。開かれた大陰唇の奥から小陰唇が口を開け、更に膣口から愛液がだらだらと止めどなく垂れ流された。
(どれどれ……)
更に親指に力を入れて大きく開くと膣も口を開け、奥まで丸見えになると、そう深くない位置に膜らしきモノが見える。
昨日チェックした時には無かったので間違いない。
「なるほど、確かに処女膜まで出来てるな」
わざわざ自分に破られるためだけに作成された処女膜に感動したユーマは、ご褒美とばかりに小陰唇からクリトリスまでをねっとりと一舐めする。
「ふあああぁぁぁっ♥」
電撃のような刺激がフェニムを襲い、膣口の上にある小さな穴──尿道──からぷしゃっと潮が吹き出しちょうど口の位置だった事もありユーマの口内目掛けてぴゅっぴゅっと潮がかかった。
女の潮吹きは男の射精に値すると言われるくらいで、吹き出された無色透明な液体は少し苦く、お世辞にも美味しいとは言えない味がする。
しかし自分の一舐めで吹いたのだと思えば悪くない。
美味しくないと言いつつ熱心に精飲するゼタの気持ちが少しわかる気がした。
「あぁん♥ お兄ちゃんの舌、凄いよぉ♥ お兄ちゃん、もっとぺろぺろしてもらってもいい? お兄ちゃん専用おまんこ味わって♥」
ユーマを転生させるためにエネルギーを使い果たし未だ回復していないため幼い姿形ながら、オスを誘う立派なメスの表情をするフェニム。
「あふっ♥ あっ、んんんっ、ふぁっ♥ お兄ちゃんのぺろぺろ、素敵ぃ♥」
お言葉に甘えて出来たてまんこを舌で味わう。
(お兄ちゃん専用、か……)
「なぁ、フェニム。ちょっと聞きたい事があるんだけど……」
「んふうぅぅぅ……っ♥ イッちゃった♥ ……えっと、聞きたい事? もちろん、いいよ♥ 何でも聞いて♥」
フェニムはよしよしとユーマの頭を撫でながら了承する。
「フェニムはどうしてそんなに俺に従うんだ?」
「ふぇ? どういう事?」
想定していなかった質問に、舐められて良がっていたのも忘れフェニムはキョトンとする。
「前から気になってはいたんだが、フェニムの望みは俺に力を使って欲しいから、なんだよな?」
質問しつつ、ペロッとクリトリスを舐める。
「ひぅんっ♥ ……そ、そうだよ?」
フェニムの蕩けた表情の内側に若干の恐怖が混じっていた。
ユーマは立ち上がるとズボンのベルトを外しチャックを下ろす。
そして下着をズリ下げて肉棒を露出させた。
「あっ♥ ん……ちゅっ♥」
最早条件反射のように露出した肉棒の先端に口づけをするフェニム。
「それだ」
「んむぅ……?」
ユーマの指摘に肉棒を頬張るフェニムが『なにがそれなのか?』と瞳で訴える。
「フェニムは俺に力を使って欲しいってのが望みだとして、こうして俺に身体まで差し出すのはなんでなんだ? 別に俺に力を使わせるだけなら使えるようにしておくだけでも俺は勝手に力を使って好きなようにやる。それが気になって……」
「……」
フェニムは律儀にも未だ肉棒を咥えたままだが、流石に舌での奉仕が止まり目を伏せる。
「あぁ、勘違いをするなよ。別に何かを責めようだとかそんな話じゃない。ただ気になっただけだから」
ユーマはいつものご褒美のようにフェニムの頭を撫でる。
「んふぅ♥」
フェニムは安心したように鼻から甘い息を吐く。
「んあ……♥ ちゅっ♥ 私がお兄ちゃんに身体を捧げて尽くすのは……お兄ちゃんへの贖罪……かな」
自分の唾液でべちょべちょの肉棒に手を添え頬ずりしながらフェニムが告白する。
「贖罪……?」
思ってもみない単語にユーマは驚く。
──────────
ゼタはアウギュステの郊外にある小さな丘の上に立っていた。
蒼く澄んだ海を見ながら潮風に身を任せている。
「──どうだ? 何か掴めたのか?」
ゼタの後ろから低い声が響く。
振り返ると黒い甲冑に見を包み、ボロボロの外套を纏ったドラフの大男が立っていた。
ドラフの大男の名前はバザラガ。
ゼタと同じように『組織』に所属し封印武器との契約者であり、ゼタとは『組織』上バディを組まされている男だ。
バザラガはユーマたちがアウギュステに到着した時から離れてユーマたちを監視していた。
直接の調査はゼタが担当という事になっており、こうして経過報告を聞きに現れたのだ。
「まあね。アイツ……ユーマには別に危険はないわ。アレはただのスケベ男ね」
「スケベ男……?」
顔は完全に兜で隠れているため表情を窺い知ることは出来ないが、簡潔であけすけな報告にバザラガがたじろぐ。
「アイツさ、なんでも全空の美女でハーレムを作りたいそうよ。つまり、女の敵ではあるけど世界の敵じゃないわ」
「……そうか。では、経歴が掴めない件は?」
『敵』ではないとゼタが判断したのなら、バザラガとしては信用する。しかし、組織が洗っても経歴が出てこない不自然さは信用できない。
「あー……」
ゼタは頭を指でかく。
ハッキリ言ってその辺の説明は聞いていないし出来ない。
「まだ不明──という事か」
「……まあ、そう、ね」
「ともあれ『敵』ではないなら俺たち契約者が監視する必要はないだろう。後は『組織』の人間に引き継いで──どうした?」
何故かもじもじし始めたゼタに気付く。
ゼタはバザラガに対して横を向き、顔を少しだけ向けて会話を続ける。
「あっ、えぇ……と、なんでもないなんでもない。アイツの監視の件よね? それはアタシが引き続き引き受けるわ。乗りかかった船、ってヤツ?」
「? 契約者であるお前が監視する必要は……いや、そうか、分かった」
バザラガの言う通り、ユーマが『敵』に通じていないのであれば封印武器を持つゼタが監視する程の驚異ではないハズだ。
しかしゼタが監視の継続を申し出たのは、このままアウギュステのバカンスを楽しもうという腹づもりなのだと察したバザラガはそれ以上追求するのをやめた。
元々、封印武器と契約したエージェントの普段の活動はそれぞれに裁量を与えられている。一応、バディという括りではあるが、常に一緒に行動している訳ではない。
「上からの指示があれば動けるようにはしておけ」
「わーってるわよ。ほら、もう行った行った」
「やれやれ……」
手を振りしっしっとばかりに追い払おうとするゼタに、ほんの少しだけ違和感を感じつつもバザラガは後を任せて立ち去った。
「ふぅ……あっぶな。焦ったぁ〜。……アイツ、どんだけ人の膣内に射精してんのよ♥」
ここに来る前、ユーマに後ろから犯されて膣内射精された精液が今になって垂れてきたのだ。
すぐに横を向いて隠したから気づかれなかった……ハズ。
ゼタは太ももをつたう精液を指で掬う。
「……」
指先についた精液をしばし眺め──
「はむっ」
つい、口に含む。
「……やっぱ、美味しくないわ♥」
──────────
「贖罪って……フェニムが俺に? 贖罪されるような事は何もないだろう? むしろ俺からフェニムに感謝する事しかないぞ?」
ユーマはフェニムの言葉を聞いて考えてみるが、贖罪されるような出来事は何も思いつかない。
「お兄ちゃんは、お兄ちゃんが死んだ時のことを覚えてる?」
「俺が死んだ時のこと? ……いや、うまく思い出せない……けど」
「そう、だよね……」
そしてフェニムはぽつぽつと贖罪という言葉の意味について話し始める。
「私はね、封印されていた時からずっと世界を見ていたの。私を作った星の民が覇空戦争で敗北して星の世界に帰っていった時も、それから空の世界が移り変わっていく時も。……そんな長い年月の果てに私は自分の力を使いたいと思うようになった。私が作られた意味を求めたの」
それは以前から聞いていた話だ。
「ある時、この世界とは違う世界──お兄ちゃんが産まれ生きていた世界にお兄ちゃんの存在を感じたの。どうして違う世界の事を感じ取ったのかは私にもわからない。でも、確かにお兄ちゃんの存在を感じて、そして見る事が出来たの」
「俺の事を見ていた?」
「うん、そう」
ユーマの疑問をフェニムが肯定する。
「私が見たお兄ちゃんは、病院に入院していたの。怪我じゃない──何かの病気で」
「病気……そう言われてみれば確かに病気で入院していたな」
ぼんやりしていた記憶が少しずつ蘇る。
「お兄ちゃんは余命幾ばくもない状態で治療を受けつつ、でも絶望もせずに日々を楽しもうとしていたの……」
「まさか、あの頃からフェニムに見られていたのか。何か恥ずかしいな」
ユーマはポリポリと鼻をかく。
「ふふ♥」と笑いながら、フェニムが肉棒に口づけする──のだが、それにしても真面目な話をする態勢ではない。
「……それで、お兄ちゃんはそのまま病気で死んじゃうんだけど、お兄ちゃんは『死ぬ事』に絶望はしていなかったの。一般的な人の寿命より遥かに短く、私たち星晶獣から見たらほんの一瞬のような命。それでもお兄ちゃんは人生に満足して死んだの。理不尽とも言える運命に諦めたのではなく、“あるがまま受けいれ、満足していた”。それが私にはとても好ましく思えたの」
一気に説明を続けるフェニムの言葉をユーマは黙って聞く。
運命を受け入れて満足して死んだユーマの在り方に好意を抱く。
それは“運命”を司る星晶獣ならではの感性なのだろうが、言いたい事は伝わってきた。
だが、まだフェニムが口にした『贖罪』という言葉の意味は見えてこない。
「お兄ちゃんは……運命を受け入れ満足して死んでいった。センドー・ユーマという男性の運命はキレイに完結したの。迷いや後悔なく」
そこまで言うと、フェニムは肉棒を撫でていた手を止め頬ずりしていた顔も離すと真っ直ぐユーマを見上げる。
「私は……星晶獣フェニムは、そんなお兄ちゃんの完成した運命を歪めた。力を行使したいという自分の欲望の為に。それが運命を司る星晶獣として、センドー・ユーマという男性に対する好意と贖罪なの。……ん♥ ちゅっ♥」
話すべき事は全て言い切ったのか、はたまた改めてユーマに対する忠誠か贖罪か、ユーマと己の主従を体現するかの如くやうやうしく亀頭に口づけをするフェニム。
(なるほど、それで贖罪ね)
「ふぅん……理由は分かったよ。でも、理由を聞いてもやっぱりフェニムが俺に罪悪感を感じて贖罪する必要はないぞ」
「んむ♥ お兄ひゃん……♥」
再び肉棒を咥えたフェニムの頭を撫でる。
「話を聞いていて俺が死んだ時の事はハッキリ思い出したが、確かに俺は未練なく死んだみたいだな。でもこうして違う世界に転生させて貰って後悔なんてない。さっきも言ったがフェニムには感謝しかないよ。美人を抱けるしハーレムも作れる。それにフェニムみたいな可愛い妹にちんぽ咥えさせられるし。……とにかく、フェニムは俺の完成した運命を歪めたって言ってたけど、こうして第2の人生を満喫させて貰っている事も含めて“俺の運命”だったんだよ」
ユーマの言葉を聞いたフェニムが目を見開く。
そしてぽろぽろと涙をこぼし始めた。
それを見てユーマが焦る。
「あれっ? ちょっと良い事言ったつもりだったんだけど、何か泣かせるような事だったか?」
「ううん、違うの。これは嬉し涙。……そっか、これも“運命”かぁ。ふふ♥」
涙は流していたが、フェニムが楽しそうに笑うのを見て安堵した。
「お兄ちゃんがそう言ってくれるなら、私もお兄ちゃんに対して贖罪の気持ちは捨てるね。……だから、これからは純度100%の愛情でお兄ちゃんに尽くす事にするね♥ お兄ちゃん……好き♥ お兄ちゃんのおちんぽ大好き♥ ちゅっ♥」
「はははっ! おいおい、俺は好きで、ちんぽは大好きなのかよ。フェニムはえっちな妹だな」
「んふ♥ ごめんなさい♥ もちろんお兄ちゃんの事も大好きだよ♥ でもでも、やっぱりお兄ちゃんのおちんぽ大好きで、お兄ちゃんのおちんぽに犯される事ばっかり考えちゃう、お兄ちゃん専用のえっちな妹なの♥ ちゅうううっ♥ んっ、はぁ♥ んむぅ♥ ちゅぷっ♥」
フェニムは亀頭に舌を絡めるディープキスを繰り返す。
スカーサハにフェラを教えたときに『愛情を込めて』と説明していたが、今のフェニムの奉仕にはまるで愛情をも超える何かが込められているかのように気持ちいい。
「はぁ、はぁ……♥ ねえ、お兄ちゃん♥ 私、もう我慢出来ないかも♥ 大好きなお兄ちゃん専用の妹おまんこの処女、貰ってくれる?」
フェニムはワンピースの裾を持ち上げ、どろどろになった秘処をユーマに見せる。
乳首はピンとたち、汗ばんだ肌に張り付くワンピースの上からでもハッキリと見て取れた。
あまりに扇情的な姿を見て、ごくりと生唾を飲み込む。
「……わかった。フェニムの処女、貰うよ。寝室へ行こう」
ユーマはフェニムを横抱きにして持ち上げる。
小柄なフェニムは身体が鍛えられていないユーマでも持ち上げられる程に軽い。
「♥」
お姫様抱っこをされたフェニムはユーマの首に腕を回し、ぎゅうぎゅうと抱きつく。
「お兄ちゃん、好きぃ♥」
熱に浮かされたように耳元で囁かれる甘い声を聞きながら、ユーマはフェニムを寝室へと連れ込んだ。