「はーなーせー!」
「離さん!」
「離さねぇとぶちコロス!はなせー!」
「聞かんな。大人しくしていろヤマザキ」
ジタバタする俺の首根っこを掴んで、クリードの太い腕が首をがっちりホールドしている。
っガァ!
「離せほどけ嫌だっつったら嫌だ!どちゃくそにぶちのめすぞゴラァァ!!!」
「やれるものならやってみろ。まぁ動くなヤマザキ、ハサミが首に刺さるぞ」
いつものダイニングの床にビニールシートが敷かれ、俺が暴れ回ってンのは、その上に置かれたちっこい椅子の上。
何がどうしてこうなっつってンのは、傍目に見れば一目瞭然なんだが、クリードの野郎、俺の髪の襟足を梳いてやるとか何とか言いつつ、襟足パッツンにされそーなのが、俺的に「ヒェェ」な理由。
「まだ暑いしな、涼しいのが1番だ。」
とか何とか言いつつ、オメーのくせっ毛モシャモシャ頭は許されて、ナンデ俺の襟足が許されねーのか、納得全然行かねェし!それにハサミはキッチンバサミだしで、俺はある意味大慌てで暴れている。
「やめろ、刺さる!わーった、クリードわーった!」
俺がホールドを無理に解いて、椅子を蹴り、立ち上がりかけながらそう言うと、「ナンデデスカ」といわんばかりのムッツリとした表情。
「あんなぁ、ンな顔しても駄目なもんはダメだし無理だ、オメーにカットができるたぁ到底思えねェ」
「なら、どうするんだ、かなり襟足が伸びているぞ?セックス中に引っ張り上げるのは楽しいが」
「アレいてぇから!マジでやめてくれよな…」
そう、あの時だってそうだった。
□
後ろから派手な音が連打連続で聞こえる。ぐちゃぐちゃとばちゅばちゅと、何度も何度も連続するその音に、俺は意識混濁寸前まで追い詰められていた。
「ヒ…ぐ♡!う゛あ、ア!!!!」
「お前は激しいのが好みだからな、俺の体力ならこう…」
ばっつん!ぬぐぉ♡
「イ…ひ、ぎぃっ!やぁ、め!ナ、カ!ァ゛ッ…こす、るな゛♡あ、ァあ♡」
いつもの寝室で、シーツをぐっちゃぐちゃにしつつ、獣の姿勢でいつもの行為。のはずが、なんかエスカレートしていくのに、期待も含め俺は青ざめた。
削り擦り上げるぶってェモンに、俺の尻穴が蠢き食らいつくすように奥へといざなう。
クリードのカリ首がイイトコロに当たる、それだけで俺は本当だったら噴射しているところだ、が、ある理由でケツイキしまくっちまっていた。
「ぬ、げ、ぬげぇ♡くそ、がァ、ッ、あ゛…ンゥゥゥッ!!!♡♡ッ~!」
「尻のナカうねらせて、俺の物締め付けながら言うセリフか?…ナカイキ何度目だ山崎?」
「…ッ、くり、ど、…ふぁ…ま、前、射(だ)さ、せやが、れ、ぐる、ち゛!」
「コックリングがそんなにいやか?」
俺の陰茎に意気揚々と、クリードの野郎ったら行為直前にコックリングとやらを嵌めつけて、そのまま俺は快感を得たためちんこが膨張したのに合わせて、根元にぎっちり食い込んじまっていた。
精嚢から駆け上がってくる精液が逆流し、モノはますます膨張して、
「ば、ばくひゃつ、す…」
「どこがだ?」
完全にこの状況を愉しんでいるクリードが、俺のイチモツに指を這わせながら言う。
「そ、そごッ…!」
「こっちか?」
と、尻の穴に強い打撃を受けて、雄叫びを上げるオオカミの様に反りあがるも、陰茎から放たれることはない。
ぐるぐると頭のナカで、「イきたい、イかせて、イきだい!」と渦巻くも、むろん俺の口からその言葉は紡がれない。そんなこと言ったらクリードが喜ぶだけだし、更につけあがるのが目に見えているからだ。
尚も俺を揺さぶり続けながら、ぽそりとクリードが、
「…頭プリンだぞ山崎」
「ぷ…り…ざけン、な゛!俺のァ全卵ッいぎ…」
「伸びたナァ襟足。こんなに掴めるしそれにこんなに…」
襟足に流れる金髪に、クリードの指が絡む。
そのまま掴みあげたのか、俺は喉元を無防備にさらす格好にされた。…すなわち、襟足を強く引きあげられたからだ。
「ぐ…は」
「どうした山崎」
「い…でェ…ッ」
「このまま続けてやる」
「―――ッ?!ひ、ぐッ…かは…」
どぢゅん!!!!ばぢゅ!!♡
「あ゛アあッ!ひ、い゛でぇ、イ、ぐ!は、はじけ、る゛…!」
尖り突き出た舌先に、俺の先端からあふれた蜜を絡めとったのだろう…ぬめった粘液が舌先に塗りこめられ、そのまま、口内を尖った爪でガリガリと引っ掻きつつ―――
「はぁっ、は…ぁ…や…べ…んぷ」
「あたたかいな」
「んぶ…んぐ…ん、ぐ…♡ひぐ…ぅう゛♡ッ!」
空イキを続ける俺の前と後ろが、クリードのすべてに侵食された。
――――――
「襟足…切るわ」
「な、なぜだ!」
「てめぇが引っ張るからだよダァホ!」
「…それはそれで…」
小首をかしげるのが異常に似合わないクリードが、しばし考えた後、「ヨシ」と俺に向かって頷いた。
そして持ってきたのがキッチンバサミ。
そんなわけでパッツンされそうになって俺は大慌てしているってワケだ。
「事の由は如何でもよかろう、とにかく俺が切ってや…」
「散髪屋行くからよ!」
「…なんだと?」
「…び、美容室とかいうトコでもいい、なんか…まともな切り方してくれる処行くから、な、それ
仕舞え。」
「これか?」
シャキーン、と音をさせたキッチンバサミに若干以上引きつつ、椅子を転がした。
無論、座ったらアレの餌食になるからだ――――。
□
「今日はどんな髪型にいたしましょう」
「…あー」
山崎はそこでふと気が付いた。「いつもの」で通じるサロンに来たわけではないから、如何しますかと聞かれるのが当たり前だ。
…想定してなかった…
「では、こちらなど如何でしょう、おすすめの髪型なら、今の長さならほぼ対応できると存じます♪」
そう言って渡された、ヤングなナウなファッション雑誌。
どいつもこいつも、ホストみてぇな頭してやがる。
「ウルフカットなどお似合いだと思いますよ」
「…なんだそりゃ、とにかくサッパリした感じにしてくれ。…髪色は自分でやるからよ」
「赤にモスグリーンのインナーカラーなど」
「…えーと、そゆの、いい…」
戸惑う山崎に、それでは、と美容師がほほ笑んだ。
「いつもの髪型の写真等ございましたら、それにするのもよろしいかと…イメチェンご希望ではなさそうなので…差し出がましいですが、スマホにご自分のシャシンなどありましたら…」
と、促され、山崎がスマホのギャラリーをわやわやといじくると…
「…げ」
「?」
「な、なんでもねェ」
―――見られちゃマズい写真の宝庫だってことに気が付いた。
◆◆◆
何が保存されてるんでしょうね~。続く(;^ω^)