なので独断と偏見、かつ自己満足で書いてるような作品です。
『仮面ライダーの力でエロアニメのヒロイン救いたい』とか、『ひどい目に合うヒロインたちが救われる純愛物語が見たい』って方。そして私の自己満足な作品に付いて来られる方はどうぞ。
時に世界を、悲劇が包む事がある。
時に世界は、力ある者が支配する。
弱者は虐げられ、強者だけが生き残る。
そんな世界でも、地獄のような現実が、時に女達に襲い掛かる。
強者は女達をまるで肉奴隷のように扱い、犯す。
誰もがそんな現実に涙を流す。
家族を、愛する人を奪われ、憎き相手が自らを蹂躙する。
それこそ、正に地獄絵図。
誰もが涙し、『助け』を、『救済』を、『光』を、『救い』を願う。
そして、世界には『英雄』と呼ばれた者たちが居る。
そんな英雄を人々は『仮面ライダー』と呼んだ。
彼らは無数に存在していた。
時にはその超常の力でもって、人々に絶望を与え。
時には神のごとき力でもって、世界を救い人々の希望となる。
そして、長きに渡る物語は、血肉を得て、『一人の集合体』を生み出した。
それは、『仮面ライダーと言う概念』が人の形を成した存在。
英雄と反英雄の集合体。
数多の仮面の騎士たちの力が集結し生まれた、超常の戦士。
異形となろうとも、人々の『平和』と『自由』のために戦い続けた戦士たちの気高き魂を受け継ぎ生まれた、『頂上の力の持ち主』。
人々を守るために、悪を打ち払う『光』。
平和と自由の守護者。
そして、『
無数の騎士たちの思いを胸に生まれた、人ならざる人の形をした英雄。
そして、『彼』は、『ライダー』は、人の思いに答えるために。
弱者を、女達を、蹂躙し犯す悪を撃滅し、人々を守るために。
ライダーは、『異世界』へと飛び立つのだった。
~~~~~
その世界は、当初こそ平和だった。 人々が平和に暮らす世界だった。
だが、その平和は崩れ去った。
人の形をしながらも、欲望に従い、他者を蹂躙し女を犯す、人ならざる者、『魔族』。
魔族は、魔王に率いられ人間界に押し寄せてきた。
数多の町や村が落ち、うら若き乙女たちは皆、魔族の雄たちによって、肉奴隷のような扱いを受けていた。
そんな魔族の悪逆非道に、女騎士『ルヴィリアス』が立ち上がった。
深紅の鎧に身を包み、金色の髪を揺らしながらも魔族を相手に戦うルヴィリアス。
ついに彼女は魔王と呼ばれる魔族の長、『魔王ヴォイス』と相まみえ、一度はそれを退けた。
だが、ヴォイスは先代魔王、つまり自分の父親の部下であった『魔神ティア』の援護を得て、一度は敗れたルヴィリアスを下した。
そして、魔族の例にもれず、欲望に正直なヴォイスは、初戦の敗退への屈辱から、彼女を凌辱しようとしていた。
彼女の深紅の胸部鎧を砕き、服をたくし上げ、おっぱいをさらす。そして、そのピンク色の乳首に吸い付こうとした、その時。
『CLOCK UP!』
「「「ッ!?」」」
その場にいたルヴィリアス、ヴォイス、ティアの3人の耳に届いた、彼らには聞きなれない『機械音声』と『英語』。
ルヴィリアスを下し、油断していたヴォイスとティアは突然の事に対応が出来なかった。当然、敗れたルヴィリアスもだ。
だが、たとえ油断していなかったとしても、彼ら3人に、対応など出来るはずがない。
『それ』は、異星からの来訪者によってもたらされた技術が生み出した、超常の速度を生み出すシステム。
『タキオン粒子』を持たぬ者には、決して追う事の出来ない、神速の力。
「ッ!?ど、どこに行ったっ!?」
ただ一回、ヴォイスが瞬きをしただけで、眼前で組み伏せていたはずのルヴィリアスの姿が消えた。
≪CLOCK OVER!≫
「ッ!?」
そして、周囲を見回していたヴォイスは電子音声に気づいて振り返り、見た。今、奴から20メートルほど離れた位置で、ルヴィリアスをお姫様抱っこしている謎の少年が居た事を。
彼は、自分よりも一回りは大きなルヴィリアスを軽々とお姫様抱っこしていた。見た目は、中学生か高校生程度の少年だ。成人男性と同程度の身長のルヴィリアスやヴォイス、ティアと比較しても一回り、下手すると二回りは小さいかもしれないその体躯で、彼はしっかりとルヴィリアスを支えていた。
「え?えっ?」
「なっ!?いつの間にっ!?」
突然の事にルヴィリアスは理解が追い付いていなかった。何かをされるっ、と思った直後、気が付けば今度はどこのだれかの分からない少年にお姫様抱っこされていたのだ。彼女の理解が追い付かないのも無理はない。
一方、魔神であっても知覚すら出来なかった動きの相手に、ティアは警戒心を強めていた。
「大丈夫ですか?」
そして、彼女を抱っこしていた少年は片手ではだけていた彼女の服を優しく戻すと、彼女を下ろし優しく声をかけた。
「あ、あなた、ううん。君、は?」
彼女は混乱していた。 真っ先に『ここは危険だっ!逃げてっ!』と言いたい彼女が居た。『君が助けてくれたの?』と問いかけたい彼女が居た。『さっき聞こえた声は君のなの?』と質問したい彼女が居た。
それぞれの言葉がせめぎ合い、彼女は何を言うべきか迷っていた。と、その時。
「どこの誰だか知らないが、俺の楽しみを邪魔しやがってっ!邪魔だっ!」
どうやらルヴィリアスを犯す、と言う至福の時間を邪魔されてご立腹のヴォイス。だが……。
『ダァンッ!』
次の瞬間、少年は瞬く間に自らの右手に武器、『ZECTガン』を出現させると、1発。ヴォイスに向けて発砲した。
「ッ!?」
行いは愚劣で低俗なれど、仮にも魔王。ヴォイスは咄嗟に身をひるがえした。矢よりも、速度でも貫通力でも勝る『銃弾』。それが奴の頬を掠め、切れた頬から血が流れた。
「魔王様っ!」
「ちっ!?」
魔族にとって、いや。時代レベルが中世前後のこの世界において、連射可能な銃火器は存在しない。故に銃弾や銃による攻撃など、初見。
そんな初めて見る攻撃にティアは驚き、ヴォイスは大きく舌打ちをした。
『ガァンガァンッ!』
ルヴィリアスに声をかけていた、優しい表情とは打って変わり、今は鋭い視線でヴォイスを睨みつけながら更に銃弾を放つ少年。 まるで戦場に赴く兵士のような、重々しい表情に、彼の横顔を見ていたルヴィリアスは戸惑い、ゴクリと固唾を飲んだ。
「そんなものっ!」
だが、腐っても魔王。ヴォイスは即座に自分を覆うように円形のシールドを展開した。放たれた銃弾はシールドに命中するも、火花を散らしながら逸らされる。
「はははっ!面白い武器を使うが、どうやら威力自体は大したことが無いようだなっ!」
勝ち誇ったような笑みを浮かべるヴォイス。
だが……。
「やはり、通常兵器ではこの程度か」
落胆するでもなく、恐れるでもなく。『やっぱりか』と言わんばかりにZECTガンの銃口を下げる少年。少年には不釣り合いな言葉遣いに戸惑っていたルヴィリアス。と、その時ZECTガンが光となって消え、代わりにどこからともなく、青い機械のクワガタが飛んできた。
「あ、あれはっ?」
「なんだっ!?」
突如として、時空間に開いた穴のような物から飛び出してきたクワガタ、『ガタックゼクター』に戸惑うルヴィリアスと、警戒感を強めるヴォイス。
すると、少年は自分の傍まで飛来したガタックゼクターをつかみ取る。
「……貴様が、今この世界の各地で行われている非道な行いの首謀者。そうだな」
「ふんっ!だったらどうするっ!小僧っ!」
謎の少年に対して、ヴォイスは強気に出ていた。魔神であるティアが居るから、と言うのもあるが、下手に弱気なところを見せれば今後に関わる事を考えていたためだ。
だが、それは悪手だった。
「そうか。ならば、俺が倒すべき敵が目の前にいる、と言う事だ」
少年は、怒りの形相でヴォイスを睨みつけ、同時に来ていた服の前を開いた。すると、ヴォイスとティアの方からは腹部に巻かれた奇妙なベルトが見えた。
2人はその行動を訝しみ警戒している。そしてルヴィリアスは、少年の後ろ姿を、困惑しながら見つめていた。
そんな中で、少年は叫ぶ。
仮面の騎士たちの、変わらぬ『言葉』。 人々を守る戦士への変化の言葉。仮面ライダーを仮面ライダーたらしめる、その言葉をっ!
「≪変身≫っ!!」
少年はガタックゼクターをベルトへと装填する。
≪HEN-SHIN≫
響き渡る電子音声。それをトリガーとし、ベルトを中心に、少年の体を瞬く間に覆っていく銀と青の装甲。
「なっ!?」
「姿が変わったっ!?いや、あれは鎧っ!?」
突如として姿を変え、心なしか身長が大きくなったような少年に、ヴォイスもティアも驚き、冷や汗を流している。
上半身を覆う銀色の装甲。両肩に備えられた大口径の砲門。そして、赤く輝く複眼。
それは、一人の熱血漢が、数多の戦いの経験した果てに手に入れた力。
『戦いの神』とも称された、青き仮面の騎士。
『仮面ライダーガタック マスクドフォーム』だっ!
「はぁっ!」
彼の気合の声と共に、両肩の『ガタックバルカン』から無数のイオンビーム光弾が放たれた。それはヴォイスのシールドに命中すると……。
『バリィンッ!』
「何っ!?」
たった数発でヴォイスのシールドを粉々に砕いてしまった。
「魔王様っ!」
咄嗟に後ろに下がったヴォイスに代わり、ガタックめがけて衝撃破を放つティア。
だが……。
『ガィィィンッ!』
衝撃波は命中した。だが、それだけだった。
「っ!?効かないっ!?」
超金属、ヒヒイロカネで作られたマスクドアーマーの防御力は彼らの想像をはるかに上回る物だった。
一歩、たった一歩ガタックを後ろへと下がらせただけだ。当然、ガタックの後ろにいたルヴィリアスは何の被害も無い。
「す、すごいっ。魔神の攻撃を受けても、ビクともしないなんてっ!」
突如現れた謎の戦士。そんな彼に助けられ、こうして奇跡のような場面を目にしてルヴィリアスは、年甲斐もなく興奮していた。
「……警告する。今すぐこの世界、人間界より手を引け。そして二度とこの世界への侵略を行うな。さもなければ、貴様を、殺す……っ!」
一方で、怒りをにじませた声でヴォイスに警告するガタック、もとい謎の少年。
「誰がっ!貴様の警告なんぞ聞く物かっ!」
どうやら、ガタック、少年の態度を、『自分を見下している』と捉えたのだろう。ヴォイスは意固地になった様子で怒鳴り返す。
「……そうか。だったら……」
ガタックは、ベルトにあるゼクターの角へと指をかけ、それを開いた。
すると、待機音と共にファンデルワールス力によって分子結合されていたマスクドアーマーが僅かにせり上がる。
「キャストオフ」
少年はその言葉を口にしながら、角を更に外側へと開く。
≪CAST OFF!≫
次の瞬間、彼の体を覆っていた銀色の装甲が秒速2000メートルと言う、銃弾顔負けな速度でヴォイスたちへと向かっていく。
「ッ!?」
咄嗟に結界を張るティア。
『バリバリィィィンッ!!』
「きゃぁっ!?」
「ぐぉっ!?」
しかし、ヒヒイロカネ製のマスクドアーマーがそんなスピードで向かってくれば、それはもう高威力の徹甲弾と同じか、それ以上の破壊力と貫徹力を持つ砲弾と化す。
結界は一撃で破られ、飛来するアーマーが二人を掠め飛ぶ。
そして、飛び散った装甲の下から現れたのは、青い装甲を持つ騎士だった。
≪CHANGE!STAG BEETLE!≫
変化を知らしめるように、電子音声が鳴り響く。
「くっ!?クソっ!調子に乗るなよっ!!」
次々と自分たちを追い込む少年に、ヴォイスは怒りで拳を震わせていた。
だが……。
「それは、こちらのセリフだ」
少年の声にも怒気が宿っている。
「貴様は、部下に命じて今までどれだけの人々の命を奪い、その尊厳を踏みにじり、凌辱してきたっ!?」
やがて少年の言葉は怒声となり、ヴォイスとティアを威圧する。
「お前たちに蹂躙された人々の無念、悲しみ、怒りっ!その体で味わえっ!『クロックアップ』ッ!」
≪CLOCK UP!≫
ガタックはベルト脇にあるスイッチを押し込んだ。
そして次の瞬間、その場にいた3人は瞬く間にガタックの姿を見失った。
『消えっ!?』
『ドゴォンッ!』
ヴォイスには、『消えた』と認識する時間すら与えられなかった。
「なっ!?」
「えっ!?」
ティアとルヴィリアス。二人が気づいた時、既にヴォイスは大きく吹き飛ばされ、近くにあった巨木に背中から思い切り叩きつけられたのだから。
「ごばぁっ!?」
叩きつけられ、口から大量の血を吐くヴォイス。
「魔王さっ」
『ドゴォッ!!』
「うっ!おぇぇぇっ!」
ティアが駆け寄ろうとするも、次の瞬間、彼女の認識できない速度で、腹部を強烈な打撃が襲い掛かった。血の混じった胃液をまき散らしながら倒れるティア。
≪CLOCK OVER!≫
そして彼女が倒れた直後、何もなかった場所に、電子音声と共に突如として現れるガタック。
「い、一体、何が」
理解が及ばず戸惑うルヴィリアス。
だが、答えは簡単だ。ガタックを始めとした、ゼクターを使った仮面ライダーたちはタキオン粒子を使用して『クロックアップ』と言う技を使う事が出来る。
このクロックアップ中は、周囲の世界が止まって見えるほどゆっくりと動く。そしてクロックアップに対応できるのは、基本的には『クロックアップだけ』。故にタキオン粒子を持たないヴォイスやティアでは、手も足も出ないのは必然である。
速度、において今ここに、ガタックを上回る者はだれ一人としていないのである。
そして、ガタックは倒れたヴォイスへと歩み寄る。
「……これが最後の警告だ。今すぐ、お前たちは人間界から手を引き、二度と侵略をしないと誓え」
「うっ、くっ」
痛めつけられ、流石のヴォイスも観念したか?と少年が思ったその時。
「魔王様っ!」
「ッ!?」
突如としてティアの攻撃が襲い掛かってきた。マスクドフォームよりも防御力に劣るライダーフォームであるため、咄嗟に回避するガタック。
しかしその隙に、ティアが魔王の傍まで駆け寄る。
「やむをえませんっ!一時撤退しますっ!」
そしてそのまま、有無を言わさずボロボロのヴォイスを回収するとどこかへと転移していった。
「……逃げられた、か」
遠距離攻撃武器が手元になかった為に、ガタックは倒すべき悪であるヴォイスを逃がす結果となってしまった。歯痒そうにポツリと少年は漏らす。
しかしやがて、彼はベルトからガタックゼクターを取り外し、変身を解除した。
仮面ライダーとしての鎧は消え、その下から現れたのは先ほどと変わらぬ少年。
そこに、戦いを見守っていたルヴィリアスが近づいてくる。
「君は、一体?」
戸惑い、疑惑、混乱、それらを混ぜ合わせたような、困惑した表情でルヴィリアスは彼に問いかける。
「……俺は、俺の名は、『ライダー』。数多の騎士たちの、思いと力の結晶」
少年は、いや、ライダーは自らそう名乗り、ルヴィリアスを真っすぐ見つめながら語る。
「そして、人々の助けを願う声に、答える者。『仮面ライダー』です」
「仮面、ライダー?」
聞きなれない単語に、彼女はただただ、首をかしげる事しか出来なかった。
だが、その出会いが、彼女の、ルヴィリアスの運命を。そしてこの世界の現状を、大きく変える事となるのを、彼女はまだ、知らない。
そして遠くない未来、自分が彼の、『妻の一人』になるという未来も、当然知らない。
それでも、仮面ライダーたちの力と思いの結晶。人であり人ならざる英雄、『ライダー』。
これは、悪辣なる外道たちに弄ばれる少女たちを救う、仮面の英雄の物語。
堕ちものRPG 聖騎士ルヴィリアス編 第1話 END
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