魔王ヴォイス率いる魔族の侵略の前に、危機に瀕している人間界。そんな世界で、一人の女騎士、ルヴィリアスが戦っていた。一度は魔王を退けるも、魔神ティアという援軍を連れて戻ってきたヴォイスに敗れ、凌辱されそうになった刹那。 そこに異世界の英雄である仮面ライダーの力と思いの結晶体、『ライダー』が現れ、仮面ライダーガタックの力でもってヴォイスとティアを退けた。
「ライダー、君は、一体?……っ!」
目の前の少年、ライダーにいろいろと聞きたいことが彼女にはあった。しかし不意に襲い来る倦怠感と脱力感から、ルヴィリアスはその場に倒れかけた。
「ッ!」
それも、瞬時に彼女を支えたライダーのおかげで事なきを得た。
「大丈夫ですか?」
「す、すまない。立ち眩み、だと思うが……」
「先ほどの戦闘のダメージが抜けきっていないんですね」
ライダーは彼女を気遣いながらも、手ごろな岩の上に彼女を座らせた。
「無理はしないでください。これから、どうするおつもりですか?」
「城に戻ろうと思う。貴殿のおかげで魔王ヴォイスにかなりの痛手を負わせる事が出来た。……だが、未だに各地では、魔族が狼藉を、うっ!」
立ち上がろうとするルヴィリアスだったが、再びふらついた彼女をライダーが抱き留めた。
「無理はしないでください、と言ったばかりですが?」
「すまない。だが、急いで戦線に戻らなければっ。今も、どこかで戦いと、凌辱がっ!」
悔しそうに彼女は歯噛みしていた。すると……。
「それは問題ありません」
「え?」
突然の言葉に、ルヴィリアスは戸惑った。何が問題ないんだ?と聞き返すつもりだったが、彼の次の言葉の方が早かった。
「現在、各地で俺の仲間、いえ、分身のような物が戦っています」
「な、なにっ!?それは、本当なのかっ!?」
「……言葉より、見てもらった方が早いでしょう。私の手を握ってください」
「えっ?!」
いきなり異性の手を握る、というのはまともな異性経験がないルヴィリアスからすれば、赤面物だったが……。
「どうしました?」
手を差し出しながらも首をかしげるライダー。
「う、うぅ、分かった」
彼女は戸惑い、赤面しながらも彼の手を取った。
「ッ!?」
しかし羞恥心は瞬く間に驚きへとすり替わる。なぜならば、彼女の脳裏に、強制的にどこかの景色が映りこんできたからだ。
「こ、これはっ!?一体何がっ!?」
「これは俺の持つ能力、千里眼という奴です」
千里眼、これの能力の元は、仮面ライダーアギトの力だ。神の力であるアギトの力。これを持った人間は、その前段階としてESP能力を発現させる。これはそれの応用だ。
そして映し出されている景色、というのが……。
「な、なんだこいつらっ!?」
『『『ドドドドッ!!!』』』
「ぎゃぁっ!」
「あがっ!?」
戦闘で破壊され、廃墟となった町の中で、魔族らしき男たちが、全身黒づくめの、蟻のような形のヘルメットを持った集団に次々と撃ち殺されていく所だった。
「な、なに、が!?」
「ご安心ください。あの黒づくめの集団は、俺の仲間です。名を、『ゼクトルーパー』」
「ゼクト、ルーパー?」
「はい。彼らには、この世界には無い武装があります。だからこそ、魔族を圧倒しているのです」
ライダーの説明を受けながら、ルヴィリアスは脳裏に浮かぶ光景に見入っていた。
「A班とB班は左右に展開っ!敵を囲い込んで殲滅しろっ!C班及びD班は要救助者を確保っ!E班及びF班はC班D班を援護っ!」
そんな中で、ルヴィリアスは、腕に金色のラインが入ったゼクトルーパーが部隊を指揮しているのが見えた。
「ライダー、あれは?」
「あれは部隊のリーダーである精鋭兵、シャドウです」
シャドウの指示を受けたゼクトルーパー達が動き回っている。ある部隊は右腕に装備したマシンガンブレードの一斉射撃で魔族を殲滅し、ある部隊は凌辱され、意識も朦朧としていた白濁液まみれの女性たちを保護し後ろに下がっている。
救助活動を行っていた部隊に襲いかかった魔族たちもいたが……。
「はぁっ!」
「ぐぎゃぁっ!?」
護衛していたゼクトルーパーの、厚さ3センチの鉄板をも切り裂く、マシンガンブレードの下部に備えられたブレードがそれを切り裂いた。
「攻撃の手を緩めるなっ!奴らを一掃し、町を奪還するっ!」
シャドウの激励に呼応するように、ゼクトルーパー達はそれぞれの役割をこなす。反撃として魔法による衝撃波や弓などが襲い掛かってきたが、ゼクトルーパー達は遮蔽物を上手く利用する形で相手の攻撃を防ぎ、反撃していった。 放たれた銃弾の雨が魔族たちを薙ぎ払う。
「く、クソっ!こんな所で死んでたまるかっ!」
「あっ!?おい待てっ!」
「冗談じゃねぇぞっ!俺は逃げるっ!」
やがて、不利を悟ったのか魔族の男たちは我さきにと逃げ出した。数人のゼクトルーパーがそれを追いかけようとするが……。
「まてっ!追わなくていいっ!それよりも要救助者の確保が最優先だっ!」
「「「「はっ!」」」」
シャドウの指示を受け、ゼクトルーパー達は凌辱されていた女性たちの保護を最優先に動き出した。 そして、その光景を最後としてルヴィリアスの脳裏に浮かんでいた景色が途切れる。
それはライダーが握っていた手を離したからだ。
「如何でしたか?」
「え、えぇ。正直、凄まじいと言うほかありませんでした。あれが、ライダーの仲間、ですね?」
「そうです。シャドウを指揮官とする部隊を、合計で10チームほど各地に展開し作戦を遂行中です」
「ッ!?あれだけの部隊が、更に九つもっ!?」
「えぇ。すでに各地で戦闘を開始しています。が、事情を知らないこの世界の兵士たちからすれば混乱する事態でしょう。そこで、俺や俺の仲間の事を可能な限り偉い相手に伝えたいのです」
「そうか、ならば国王や聖女フォニカ様に知らせるべきだろう」
「分かりました。それと、お願いなのですがそのお二人と会えるように仲介をお願いできませんか?今の俺は異邦人。俺一人で王城や聖女様の元を訪れても、誰も俺の言葉を信じないでしょうから」
「分かった。ならば一度城へ戻ろう。しかしここからだと、かなり距離があるな。どれほど時間が掛かるか」
「そうですか。では、『足』を用意しましょう」
「何?」
彼女が首を傾げた直後、ライダーの体の中から無数の光の粒子が放出された。それは、彼らから離れた場所で再度集まり、光は形を成し、彼の言う足、『仮面ライダードライブ』の愛車とも言うべき深紅の車、『トライドロン』へと変化した。
「なっ!?こ、これはいったいっ!?」
「これはトライドロン。あなたに分かりやすく言えば、鉄の馬、と言った所でしょうか」
「て、鉄の馬だと?」
「はい」
ライダーはルヴィリアスの言葉に頷くと、助手席のドアを開ける。
「さぁ、どうぞ」
「え?う、うん」
促され、ルヴィリアスは戸惑い慣れないながらもトライドロンの助手席に座り込んだ。が……。
「お、おぉっ」
未体験の座り心地に戸惑い、更に内装に目を向けるようにあちこちを見回している。その間にライダーは助手席のドアを優しく閉じ、反対側に回って慣れた様子で運転席に座り込んだ。そして手慣れた手つきでシートベルトを締めていくのだが……。
「あっ」
彼はルヴィリアスがシートベルトなど知らない事を思い出した。一旦自分の手を止め、彼は彼女の方へと手を伸ばす。
「ちょっと失礼しますね」
「ふぇっ!?」
気づいた時にはライダーの顔が近くにあった。彼女の右肩側からベルトを伸ばすとなると、どうしても顔を近づけないといけないからだ。
ルヴィリアスは驚いて顔を真っ赤にしていた。彼女自身、危機的な状況を助けられた事から、少なからずライダーを意識し始めていたのだ。
『ち、近い近いっ!な、なぜ彼はこのようなっ!?』
目を閉じ、必死にうるさい心臓を落ち着けようとしていたルヴィリアス。しかし、『カチャッ』という音がすると……。
「終わりましたよ」
「え?」
ライダーの声が聞こえ、彼女が目を開くと、4点式のシートベルトがつけられていた。ライダーの方も運転席に戻り、慣れた手つきでシートベルトをつけていく。
「そのベルトは、万が一の時のための安全策です。慣れないとは思いますが、外さないようにお願いします」
「わ、分かりました」
突然の事に、戸惑ってばかりのルヴィリアスは殆ど反射的に返事をしてしまった。
「それでは、出発します」
そういうと、ライダーがトライドロンのエンジンをかけ、シフトレバーとハンドブレーキを操作。アクセルを踏み込むとトライドロンが走り出した。
~~~数分後~~~
「は、早いっ!」
彼女は、平地を疾走するトライドロンの車窓から見える景色を見ながら終始驚いていた。
「馬車や騎馬よりも、こんなにっ!」
「このトライドロンはこちらの世界にない技術で作られていますからね。これくらいは当然です」
何てことを話ながら、ライダーはトライドロンを操る。そしてしばらくすれば、トライドロンは王城を囲む城下町、を更に囲む城壁の前までたどり着いた。が……。
「な、何だあれはっ!?」
「まさか魔族の攻撃かっ!?」
存在しない自動車という存在に、壁を守っていた兵士たちは戸惑い、慌てた様子で弓兵を配置する。しかし……。
「待てッ!攻撃するなっ!」
助手席から現れたルヴィリアスの姿と言葉に彼らは構えていた弓を慌てて下げた。
「あ、あれは聖騎士のルヴィリアス様っ!?」
「どういうことだっ!?」
突如、謎の物体の中から現れたルヴィリアスに彼らは戸惑う。すると、今度は運転席のドアが開いてライダーが現れる。
「彼は敵ではないっ!いやっ!むしろ私を魔王ヴォイスから救ってくれた英雄だっ!彼はヴォイスに瀕死の重傷を負わせ撃退することも出来たっ!」
「なっ!?あの憎き魔王をっ!?」
「ほ、本当なのかよ……っ!?」
「今すぐこのことで聖女フォニカ様か国王陛下に目通り願いたいっ!それと各地で彼の仲間が魔族軍を相手に戦闘を行い支配された町や村の解放を行っているっ!急ぎ各地の前線に早馬の用意をっ!」
「わ、分かりましたっ!」
彼女の指示を受けて兵士たちが慌ただしく動き出した。その後、ライダーはルヴィリアスと共に、王城へと通された。 『フォニカ様と話してくるので、この部屋で待っていてほしい』と通されたライダーで、今は静かに待っていた。
やがて……。
『コンコンッ』とドアがノックされた後、それが開きルヴィリアスと、もう一人の女性が入ってきた。長い黒髪に紺色の、修道女のような服装の女性だった。
「待たせてしまってすまない、ライダー」
「いえ。お構いなく」
二人が入室してくると、席を立つライダー。
「それで、そちらの女性は?」
「あぁ。改めて紹介しよう。こちらのお方は聖女フォニカ様。私たち聖騎士が守護するお方だ」
「はじめまして」
「こちらこそ。よろしくお願いします。自分は、ライダーと言います」
ペコリとお辞儀するフォニカにライダーが頭を下げた。
「お話はこちらのルヴィリアスより伺っています。まずはどうぞ、おかけください」
「はい。失礼します」
彼がソファに腰を下ろすとフォニカは彼と向かい合う位置のソファに腰を下ろし、ルヴィリアスはそのソファの後ろに立っている。
「おおよその事はこちらのルヴィリアスより聞き及んでいます。特殊な鎧を纏う力をお持ちだという事。魔王、更には魔神すら退ける程の力をお持ちだという事。現在各地であなた様の同胞が我ら人間のために戦っているという事。それらについて、国王陛下に代わり、またあなたに助けられた人々の代わりとしてお礼申し上げます。本当に、ありがとうございます」
「いえ。礼には及びません。俺は俺の意思に従い、彼女を助けたまでです」
「そうですか。高潔なお方なのですね」
フォニカは笑みを浮かべながらつぶやき、後ろにいたルヴィリアスも頷いている。
「いえ。そう言っていただける程ではありません。ただ、あの状況を前にした時、私の中にある無数の英雄たちの魂が叫んだのです。『彼女を助けろ』、と。私はそれに従い戦っただけの事です」
「成程。……しかし、ライダー様の中に居られる無数の英雄、とは?」
「それについては、順を追って説明します。まず、私は人の姿形をしていますが、純粋な人間ではありません」
「「えっ!?」」
彼の言葉が予想外だったのか、二人とも思わず声を上げてしまった。
「で、ではライダーッ!あなたはいったいっ!?」
「私は、とある英雄たちの意思と力の結晶体、とでも言うべき存在なのです」
「結晶体?」
と首をかしげるフォニカ。
「はい。彼らの名は、『仮面ライダー』。様々な理由で誕生した、人知を超えた力を持った英雄たちです。そちらの聖騎士ルヴィリアスが目撃した青い姿、あれもまた仮面ライダーの内の一人なのです」
「ッ、あれが……」
ルヴィリアスの脳裏に浮かぶ、ヴォイスとティアを圧倒したガタックの姿。
「繰り返しになりますが、私は仮面ライダーという戦士たちの意思と力が結集し生まれた、人の形をした人ならざる者。ある意味においては彼ら仮面ライダーの力をコピーした者、と呼んでも良いでしょう」
「成程。ライダー様の事は分かりました。しかしこの世界に仮面ライダーなる英雄は存在しませんし、という事は……」
「はい。私はこことは違う世界、異世界から来た者です」
「成程。……であれば、なぜライダー様はこの世界を訪れたのですか?何か理由があっての事、なのでしょうか?」
「いいえ。明確な目的があって訪れた訳ではありません。ただ……」
「ただ?なんでしょう?」
「仮面ライダーとは、人類の自由と平和を守る戦士です。彼らの中でも特に力ある者たちは、それぞれ何かを、或いは誰かを守るために戦った、言うなれば英傑。そして私が受け継いだのは、彼らの力だけではなく『意思』や『思い』も含まれています。……そして、だからこそなのでしょう。私は思うです」
ライダーは、真っすぐに二人を見つめながら話す。
「『たとえ未来を変える事が出来なくても、見過ごすことのできない今を変えられるのなら』、と。私の力で、一人でも多くの人の居場所を、夢を、幸せを、笑顔を守れるのならと。多くの英雄たちの意思が私を突き動かし、私は誰かの助けとなれるよう異世界へと旅立ちました。そして最初に訪れたのが、この世界なのです」
「そうでしたか。であれば、私達はライダー様の来訪に感謝をしなければなりませんね。あなた様が訪れていなければ、ルヴィリアスや多くの人々がどうなっていたか」
「いえ。男として、英雄の力と意思を受け継ぐ者として、当然の事をしたまでです」
フォニカの言葉にも、ライダーは当然の事です、と言わんばかりの表情で答える。
「それより、私の仲間が現在各地で戦闘を行っています。そちらに関しての連絡は?」
「それならば問題ない。既にライダーの仲間であるゼクトルーパーの特徴を伝えるべく封書を携えた兵士たちが馬で出発している。数日中には各地の前線に連絡が行き届くだろう」
「そうですか。であれば、私はこの辺りで失礼します」
そう言って立ち上がるライダー。
「え?もう行かれるのですか?せめて少しはお休みになられてはいかがですか?国王陛下も、時間があればお礼として食事でも、と仰っているのですが」
「そうですか。が、申し訳ありませんが辞退させていただきます」
「理由を、お聞きしても?」
首をかしげながら問いかけるフォニカ。その後ろで、ルヴィリアスも驚いていた。何しろ一国の王の誘いを断ったに等しいのだから。
「今お話しした通り、私の体は人ではありません。人の形をした、人ならざる者。言うなれば、『改造人間』。ゆえに私に人ほどの休息などは必要ないのです。こちらで待たせていただいている間に、十分な休息となりました。それに……」
「それに?」
「今も尚、前線で魔族によって凌辱されているかもしれない女性たちがいるのです。言い方は悪いでしょうが、のんきに食事をしている場合ではないと私は考えています。1分でも、1秒でも早く、彼女達を助けられるのなら」
そうつぶやき、ライダーはギュッとこぶしを握り締める。
「数多の英霊の魂が、俺に促すのです。涙にくれる彼女達に手を差し伸べ、救いとなれと。悪意ある者たちから、人々を守れと。お前の力は、人々の自由と平和を守るためにあるのだと」
「ッッ」
ライダーは、決意のこもった表情で二人へと語りかけた。そしてその表情を、威風堂々の姿勢を前にしてルヴィリアスは息を飲み、同時に頬を赤く染めていた。
「だから私は行きます。この手で、一つでも多くの命を救うために」
それだけ言うと、ライダーは最後に『失礼します』とだけ告げ、部屋を後にした。一方で……。
『あれが、ライダー。数多の英雄が集う存在』
ルヴィリアスは頬を赤く染めながら、ライダーの、彼の事を考えていた。 自分を助けてくれた時の姿もそうだが、人々のために戦うと、今まさに宣言したその姿を。
『彼なら、本当に人々を救えるかもしれない。彼と、一緒ならっ!』
そんな思いが、彼女を動かした。
「フォニカ様ッ、突然の事失礼と思いますが、お願いがありますっ!」
「なんでしょう?」
「わ、私をライダーと共に行かせてほしいのですっ!私がそばに居れば前線の者たちとのすれ違いも軽減できますし、如何でしょうかっ!?私も、彼と共に人々を救いたく思いますっ!」
「それが、あなたの意思なのね?」
「はいっ!」
確認するようなフォニカの視線に、ルヴィリアスは決意に満ちた表情で頷き返す。
やがてフォニカは立ち上がると、彼女と向き合う。
「分かりました。ならば許可します。聖騎士ルヴィリアス。かの者、ライダーと共に人々を救うために戦いなさい。……どうか無事に」
「はいっ!失礼しますっ!」
フォニカの許可を得て、ルヴィリアスは慌ててライダーの後を追った。
「ライダーッ!」
「ん?ルヴィリアス。何か?」
「急で申し訳ないが、私も連れて行ってくれっ!案内や前線部隊との仲介なども出来るし、何より私だって戦えるっ!私だって騎士だっ!頼むっ!一緒に戦わせてくれっ!」
「……最前線、ですよ?先ほどのような、貞操の危機が無い、とは言い切れませんが、よろしいですか?」
「ッ!」
彼女の脳裏に、ヴォイスに侵されかけた記憶がよみがえる。が……。
「大丈夫だ。きっと、ライダーが守ってくれると、私は信じているから」
彼女はライダーに対してそう言って笑みを浮かべる。それに対しライダーは……。
「分かった。なら俺が、必ずお前を守る」
「ッ!」
先ほどまでとは違う、どこか男らしい彼の言葉と真剣な表情に、彼女の頬は再び赤く熱を帯びる。
「行くぞ、ルヴィリアス」
「ッ!あ、あぁっ!!」
そのことに戸惑いながらも、ルヴィリアスはライダーと並んで歩みを進める。
ともに、悪意ある存在から人々を守るために。
第2話 END
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