※この作品はR-18です。

(本編完結)ホロライブラバーズX 敗残兵A   作:とも667

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戦争の兵器は戦争が終わったら捨てられるので、初投稿です。


入院生活

 ……皆さん、過去見ましたか? 私は見ました……吐きましたよ、えぇ……ホモくんの過去を舐めてました。ちょっと待って、人の愛が入ってないやん! どうしてくれんのこれ? 性悪の中で輝く人の愛が見たいから最後まで見たの! というクレームは置いておいて……ホモくん、今ので全部思い出しちゃいましたよね……

 

「……どうかしましたか?」

 

>……いや。なんでもない……俺は病室に帰る。

 

「えっ、あ、はい……? 安静にしていてくださいね?」

 

 完全に昔に戻ってる! その上マイナススキル大量付与されてるし……え、大袈裟だって? とんでもない! 今のホモくんの状態は味覚はない、鼻も機能しない、3大欲求もなければ苦痛も感じない……これが人間と言えるか!? (言え)ないです。

 

>……全部思い出してしまった。これじゃいけない、もし仲良くなれなきゃ全部パァなんだぞ!! 演技をし直せ……性格を変えろ!!

 

 あー痛い痛い痛い!!(感情移入)もうやめて、ホモくんのメンタルのライフはとっくに0よ! もう勝負はついたのよ!!

 

「……ちょ、ちょっと待ってください! 落ち着いて……!! そこの子も、飴あげるからお話聞いて!!」

 

「これが落ち着いていられるかってんだ!!」

 

「吾輩は58億歳だと何度言えばわかるのだ!! どけ、これは命令だぞ!!」

 

 来ちゃったよ……最悪だ……

 

>……まさか、もう来たのか?

 

「どけったらどけぇぇっ!!」

 

「ぐぁぁ!? なんて馬鹿力だよ……ドラゴンってこんなに強いのか!?」

 

 扉が壊れそうなくらい、すごい勢いで開かれました。ぞろぞろと大量に人が入ってきます……

 

>……元気そうでなによりだ! 俺は元気だぜ、ピース!

 

「なぁにがピースだぁぁぁー!!」

 

>おぉぉっ、揺らすな揺らすな……!

 

 ココ会長、超スピードでホモくんを揺すってます! というかその態度は逆に不自然ですよ、ホモくん!

 

「飛行機の爆発に巻き込まれたのに、病院にも行かずに逃げたって……どこ、行ってたの?」

 

>魔王軍の基地。四天王を1人殺してきたんだ。街に攻め込む予定だったようだが……それを知った俺は飛んで殺しに来たってわけ。Do you understand?

 

「なるほど~! ってなるかボケ!! 大バカヤロォォォー!!」

 

 またも揺すられるホモくん……一瞬遅れて反応しました、反応の演技をするのに時間がかかってるのか……

 

>……あー、脳震盪起こしちゃいそう……

 

「むしろ起こせ! 1回あの世に行ってその無茶精神を叩き直して来やがれぇぇぇ!!」

 

>そんなこと気にし……じゃなくて、あー本当に死にそう……

 

 もうボロが出てる! まずいですよ!!

 

「なんで知らせてくれなかったのら……?」

 

>……1人で突っ込む方が都合がいい。奴らは人質を取ってくるだろうし……バルカの時のことを忘れちゃいないだろ? それに、飛行機に乗ってたら爆発に巻き込まれて終わりだった。結果オーライってやつだよ。

 

「……なんか、変だよ? いつもならもっと、おちゃらけて話すのに……」

 

 ほらバレてる!!

 

>……俺はいつもと変わらん。

 

「貴様らどけっ!! 吾輩は……わがはい、は……」

 

>……おい?

 

 泣き出してしまいました……そりゃそうですよね。どんどん服がビシャビシャになっていきます……

 

「ニュースを見てっ……頭がまっしろに、なって……死んでないとおもったら、勝手に、どこかにいって……なんでだよぉ……!!」

 

>……これからも俺はこういうことを続けることになる。魔王軍が来たことによる被害は計り知れない……奴らの狙いは俺だ。俺への因縁があるらしい……殺られる前に殺るだけだ。

 

「やだよ……もう、やめてよ……丸焦げじゃないか……血も出てないじゃん……腕だって、まともにうごかせないはずなの、に……?」

 

 あ、そっちの腕は……

 

>……どうした?

 

「冷たい……体温がない……? なんで……まさか!?」

 

「う、うそ……やだ、こんなの……やだ……」

 

 あーもうめちゃくちゃだよ……義手まで見つかってしまった。

 

>……見ての通り義手だ。腕が取れたから、四天王の奴にお土産としてくれてやった。今頃地獄で美術館に寄贈されてるかもな?

 

「……こんな、こんなのってないよ……こんな戦いしてたら……ホントに、ぜんぶなくしちゃうよ……もう、やめてくれ……おねがいだから……」

 

>それでもいい。守るためには犠牲が必要なんだ。その代償としてまずは腕1本、それだけのことだ。

 

 自分の腕を、まるで道具かなにかのように……もう戻ってこないのに。本当に勝利するためだけに動くようになってるな……

 

「……やっぱり変でござるよ……何かあったのでござるか?」

 

>俺はいつも通りだってば……

 

「痛かったでしょ、それ?」

 

 果たして痛かったのかどうか……これまでは確かに『痛み』を感じていた……いや、体がそのフリをしていただけかもしれないけど。でも『苦痛無視』入っちゃったから、もう苦痛感じてない可能性あるな……腕が取れた時妙に冷静だったのはそういうことか。

 

>いいや、まったく。とにかく、腕が取れたのが俺でよかった。皆だったら大変だ……手術にも時間がかかるしな。

 

「手術……?」

 

「ちょ、ちょっと……待ってください! 勝手に入らせるのはダメなんだけど……この際いいや、怪我人を揺すっちゃいけませんよ! 骨がまだ治りきってないんですから!」

 

 あ、お医者さん復活した。

 

「今は吾輩が話をしてるんだ、邪魔するな!!」

 

>すまない、お医者さん。俺の連れが迷惑かけて……

 

「それはいいんですが……あと、その義手をつけると、自動で手術をやってくれるんですけど……この人は麻酔なしで付けて、体の構造を書き換えちゃいました。おかしいと思いません? 麻酔なしで手術するなんて」

 

 医者の一言! 全員の精神に致命的なダメージ!!

 

「……ねぇ守男、馬鹿なの? なんで麻酔なしでやろうと思ったの?」

 

>面倒くさいんだよ、一々やるのが。痛みの範囲が広かったから、やるなら全身麻酔になるだろ? 起きるのに時間がかかっちゃうじゃないか。それなら痛みに耐えた方がいい。

 

「普通、ショック死しかねないんですよ……? それを平気で……」

 

 いくら『苦痛無視』があっても、構造そのものを変えられたとなっては痛みを感じたようです。それでなにか変わったか、と言われればNOですが……

 

「もう慣れてきたよ……そういえば、剣は?」

 

>あれか? あれなら折れた。魔導皇帝のヴァロンが山ごと……『シャインストライク』とかいう技で俺を消そうとしてきたから、火球を斬ってやったら……折れちゃったよ。

 

「シャインストライクって……超特大の魔法じゃない! 最低でも山1つ、威力を高めれば国も消せる究極魔法……」

 

 そんな凄い魔法だったのか……いや、クウラのスーパーノヴァに似てるなとは思ってたけど。やはりそういうことか(ダディ風)。

 

「今更じゃない? 私のブレスだって斬られてるし……」

 

「それもそうか……」

 

「吾輩達抜きで話を進めるなっ!!」

 

 こう見ると、コラボ企画みたいで微笑ましいんですが……問題は場違いな兵士なんですよね。しかも、そいつが主人公という。

 

>ってことは、アレは威力を抑えてたんだな……魔力切れだったから威力が出なかっただけか?

 

「多分そうだと思うよ。特大魔法はマダンテみたいなものだからね」

 

>……積極的に消耗させていくのがいいかもしれんな。奴は魔法を何発か撃って、明らかに疲れていた……

 

 またホモくんの腕がなくなるのか……いや、果たして『腕で済む』のか?

 

「また無茶すること前提で……守男、約束してよ……もう無茶しないって」

 

>無理だ、俺は奴らを殺す。殺し合いで何も無くさないことは出来ん。

 

「約束してくれるまでこよはここから動かないからね!!」

 

 完っ全に怒らせましたね……まぁ、好きな人が飛行機事故に遭って、その上1人で殺し合いに行ったとなればそうもなるか……

 

「今日は座り込みだ! わため、人数分の焼きそばパンと、かなたにファミチキ、ルーナにたこ焼き買ってこい!」

 

「はいはい……」

 

>……つい、怒りが湧いてきてしまう。怒ってやろうと思った時……俺は、開きそうだった口を閉じた。

 

 あれ、怒らないの? ヘタレか?

 

>おい、俺。お前は……自分と同じ境遇にしたいのか? 俺は、あれを教えられてどうなった? 吐いただろ? それに、強姦や虐殺のことを教えたら……もしも知ってしまったら。『奴ら』のように、なるかもしれないんだぞ。奴らだって、現実を知って狂ったんだ。同じ人の心を持った生物なら……ならない保証は、ない。思い出して、また脳裏をよぎる最悪。それに皆が重なる。

 

『イヒヒヒッ、死ね死ね!! 女も赤子も、全員死んじまえ!!』

 

『……もっと、もっと殺さなきゃ……あ、あはは、はは……』

 

 不意打ち映像やめろ! 吐き気をぶり返させるな!! 3回も吐いたんだぞ!?

 

>……そんなの、ダメだ! 知る必要はない、こんな現実!! 1度ああなったら……もう、戻れないんだぞ!? ……やめろ、もう思い出すなッ……!!

 

『美味しいねぇ、これ……人の肉っていいな!』

 

『いやっ、やめて! やだぁぁっ!!』

 

 ……救いがなさすぎる!! 脳内映像でもどぎつい……!!

 

「ねぇ、どうしたの……? 大丈夫?」

 

「はーい、ファミチキと焼きそばパンですよ……あとたこ焼きね」

 

>……いや、なんでもない……ちょっと考え事をな。

 

 まぁ、考えてみれば……こんな光景、ホロメンだけじゃなくて、誰にも見せられませんよね……それに、ホロメンは大事なホロメンが死ぬと闇堕ちしますし……万が一のことを考えると、晒すのは避けた方がいいでしょう。

 

「ファミチキやったー!!」

 

「たこ焼きなのらー!!」

 

「おーサンキュー!」

 

 こんな平和な光景が……あれになる? やだ! やだ! ねぇ小生やだ! ライダー助けて!

 

>……わかったわかった、無茶はしないようにするよ……俺の無茶の基準で、だけどな?

 

「大怪我したら病院に行くんだぞ? いいな?」

 

「腕を投げつけちゃダメだよ?」

 

 ド正論ですね、ぐうの音も出ません。腕を投げるのは流石に引きました。

 

>わかった、守るよ……まぁ、もし取れちゃった時は仕方ないってことで。

 

「そんなプラモのパーツが取れるみたいな感覚で自分の腕を扱わないでよ……」

 

>俺の悪い癖だな……

 

 ……あれ、ホモくんの無茶の基準って? 死ななきゃ無茶じゃないとか言わんよな?

 

「それでお医者さん、怪我の程度は?」

 

「全身骨折、大火傷と右腕全損……普通なら死んでますよ? 自覚してくださいね?」

 

>他の四天王とやり合った時も言われましたよ、それ。『普通なら死んでる』カウンターが2になったな……

 

 多分これからも増えますね。間違いない。

 

「二人倒したから……これであと二人だよね?」

 

>そのはずだが……奴らのことだ、何をしてくるかわかったもんじゃない……

 

「まだ立っちゃダメでござるよ? 絶対でござるよ!?」

 

 自分達の時、大怪我してるのに走ってきましたもんね。念には念を押しておかないと……

 

>……今来ないでくれるといいんだがな。来たらやるしかないが……

 

「逆になんでやる気でいるの?」

 

>そりゃ……女の子に守られるなんて情けない事この上ないだろ?

 

 それだけのために粉砕骨折も大火傷も激痛も踏み越えるのか……ホモくんのことがプレイヤーなのに理解できん……

 

「確かに、後ろに隠れられたら嫌だけど……こういう場合は話が別じゃないの?」

 

>別じゃない。俺はやると言ったらやる……剣がなくても戦えるんだぜ、俺?

 

「剣のあるなしが問題なんじゃなくてね?」

 

 ホモくんは別に特殊能力を持ってるわけじゃないし、超人にヘンシンできるわけでもない……現実はキビシイねぇ、ホモくん(幻聴)

 

「安静にしててくださいね、本当に。動いたら死にますよ? 脅しじゃなくて本当に」

 

>流石に死にませんよ。竜巻喰らおうが飛行機が爆発しようが死なないのに、怪我して歩いただけで死んでちゃおかしいでしょう。

 

「どうですかね、人が死ぬ時なんてあっという間ですから……どれだけ丈夫でも、本当に死ぬかもしれませんよ」

 

 あ、ホモくんのハイライト消えた……ハイライト消したいのはホロメンの皆さんの方だと思うんですけど(凡推理)。

 

>まぁ、死んだら死んだで仕方ないですよ。戦場なんてそんなもんです。敵だけ死んで自分が死なない道理はありません。

 

「守男ってそういうとこドライだね……」

 

>ドライじゃなきゃ殺し合いなんてできないさ。

 

 そこは『俺は死なない!』とか言うとこのはずなんですけど……やっぱりおかしいなホモくん。

 

「戦争してる人全部死ぬのが怖くなかったら、今頃この世界は滅びてると思いますよ?」

 

>まぁ、そうですけど……一々恐れてちゃ戦えないってだけのことです。そうだ、忘れてた……トワ! これ、読めるか?

 

「これ……魔王軍の資料? もしかして、基地から……?」

 

 読めないって言ってましたね、そういえば。読める人に読んでもらう作戦です。

 

>なんて書いてある?

 

「……基地の場所が書いてあるよ。あと、設計図……うわ、すごい複雑だ………もう一個の方は計画書だ、これからやる予定の襲撃とかのことが事細かに書いてあるよ。最重要排除対象は……守男じゃん!」

 

「やっぱり奴らも守男が怖いんだなぁ!」

 

 怖いと言うより、憎しみとかそういうのを感じましたけど……過去になにかしら関わってるんだろうけど、どこかに魔王軍いたか? そもそも魔王って誰だ?

 

>……四天王をぶっ殺した功績があるんだ。あっちから見れば、切り札の1つを突破されたんだから、そりゃ脅威だろう。

 

「魔導皇帝はどうだった? あいつと比べて」

 

>純粋な強さなら奴が上で間違いない。バルカの奴の怖いところはやっぱり洗脳だ。一人でもやられた時点で敵が増えるし……だから苦戦したって意味ならバルカになるな。攻撃できないんじゃ話にならん。

 

 他の人のところでも、魔導皇帝に勝てない理由は純粋に『レベル不足』でしたし……バルカが強いと言うより、強化された三人が強かっただけですし……よりにもよって6期生が来るなんて思ってなかったんですもの。

 

「あと一歩だったのでござる……卑怯なことに、総帥に攻撃がいったのを風真が防御して、こよちゃんが反撃したところで後ろから……」

 

>守ることをわかっていて攻撃したのか……狡猾な奴め。

 

「あとの二人もそんな感じだろうし、気をつけないとね……」

 

 いや、斉一の悪魔はともかく誓約の騎士は結構武人気質なんで……そういうことは多分しないと思いますよ。その分強すぎるんですけどね。え、なんでRTAが出来てるのに魔王の正体がわからないのかって? 魔王はルートによって、正体も性格もなにもかも変わるとかいう鬼畜仕様だから参考にならないんだよ!!

 

>皆は俺が守るが……戦場には出てくるなよ。魔法を全部弾けって言われたら、流石に無理だ。どんなことがあっても絶対に守る、なんてできない約束はしないさ。

 

「そんな必要ないよ……戦うとなったら自分の身は自分で守るから」

 

>……みんなの強さはわかってる。だが……不安なんだ。俺は腕がもげようが足がもげようが、全然平気でいられるが……みんなはそうじゃないだろ? 俺は少数派だ、マイノリティ思考をみんなに押し付けちゃいけないだろ?

 

 確かに、腕が取れたら『平常な人間は』悲鳴を上げますよね、少なくとも……天下のジョセフ・ジョースターさんですら、腕もげた時は悲鳴を上げてたんですよ? それをホモくんと来たら、怯まないどころか投げつけるとは……

 

「そりゃ、腕がなくなって全然平気なのは世界中どこ探しても、守男だけだろうけど……一応、覚悟はしてるよ」

 

>できる限り、みんなが戦わなくていいようにする……せめてみんなは、平和な日々を送ってほしいから。平和な日々を捨てることはないだろ? 戦いは俺みたいなのに任せておけ。

 

「……そりゃあ無理な相談だなぁ」

 

 お? 会長が何か言うぞ?

 

>ココ……? どうして?

 

「いいか? 守男が死にかける度に私達の心は平和じゃなくなる……つまり、どっちにしたって私達は平和じゃないのさ!」

 

>……そりゃ、困ったな。

 

 心が荒れるってことですね……私も荒れてるし心中お察しします。

 

「だから、私達もやるって言ってるのさ! 怪我して欲しくないのがお前だけだと思うなよ?」

 

「そういうことでござる!」

 

「もう負けんぞ……同じ失敗はせん!」

 

 やる気満々ですね……これは止められない。

 

>……わかったよ。ただし、できる限り俺の後ろにいろ……無理そうだったらすぐ下がれ。俺とも約束しろ、お前らだけ条件を提示するんじゃ、不公平だろ?

 

「心配性だなぁ……守男も人のこと、言えないんじゃない?」

 

>そうかもな……まぁ心配性同士、心配しながら戦おうじゃないの。

 

 止められないことを悟りましたね……きっちり自分の意思があるのいいゾ~これ。

 

「じゃあ、戦う時は私達の誰かを呼ぶんだぞ? いいな?」

 

>念押ししなくてもわかったよ。ただし、みんなも危険なことがあったら俺を呼べよ? 絶対に1人で解決しようとするなよ? 破ったら……

 

「針一本のーます、のら!」

 

 千本より確実な一本を望む、それがルーナ姫です。

 

「……あ。前無断で泊まった時、執事に無茶苦茶怒られたのら……帰らねぇとやべーのら!!」

 

>世話はいらんぞ、腕が動くからな。

 

「本物じゃないのが違和感あるけど……仕方ないよね。じゃあ、また明日ね?」

 

「明日お薬持ってくるから、待っててね!!」

 

 こよりさんのお薬が貰えるようです、これはラッキーですね。みんな帰っていきました……さて、今日の飯ですが……この世界の飯は美味しい方が回復力が高いです。明日の朝飯と昼飯を選べるようになるので、好きな方を選んでおきましょう。

 

「はい、選択用紙です。書き終わったら提出してくださいね」

 

>ありがとうございます、さて……

 

 ビンゴ、私の知識と同じだ……味付け海苔とご飯、または、パンとなにかパンにつけるもの……今回はマーガリンですね。ホモくんは朝飯パン派のようなので……パンにしておきます。昼飯は……こりゃまた豪華ですね。中華丼とカツ丼、これはどっちにもしがたい……ホモくん、勝手に動いた!

 

>……カツ丼でいいか。

 

 揚げ物の方が好きなようです。これで書き終わりましたね。さて……やることもなくなりましたし、これで暇です。ですが、視聴者様を暇にはさせないのが私の義務。なので……!

 

 み な さ ま の た め に ぃ ~

 

 今のホモくんの状態を解説します。今、ホモくんはトラウマを2つも抱えています……かなりヤバい状態ですね。演技でなんとか乗りきってますが、化けの皮も剥げてきていますし……あのトラウマを見たことによるマイナススキルは4つ、『苦痛無視』『味覚消失』『嗅覚消失』『三大欲求消失』プラススキルとして『正義の仮面』『軍人の勘』です。スキルを見ていきましょう。

 

 まず『苦痛無視』。これが大分不味いです。殆どの苦痛に対して反応しなくなり、戦闘中にHPの残存量がわからなくなります。3分の1以下でない時に超過を食らったらGAME OVERなので……厄介なことこの上ないです。

 

 次に『味覚消失』『嗅覚消失』、まとめていきます。文字通りこの2つが消え去ってます……多分、『正義の仮面』があるので味見はできると思いますが……後々解説します。

 

 『三大欲求消失』も文字通り、食欲性欲睡眠欲、この3つが消滅します。跡形もなく。ってことは……性欲ないのに勃起できてたの? 勃起まで自分を騙せばできるのか……つよい。

 

 そして『正義の仮面』。これが重要です……ホモくんが必要だと判断した時、マイナススキルを本当にほんの少しの間ですが封じられます。救済措置ですね……ですが、これでセックスは無理です。圧倒的に時間が足りないのです。精神力も消耗するので、無闇矢鱈に使ってると心が持ちません。

 

 最後に『軍人の勘』、プラススキルですね……唯一の。文字通り、軍人の勘で敵の攻撃を予測したり、一度食らった攻撃を避けたりと……とにかく、戦闘経験を元に戦うから、戦闘が楽になります。刹那の見切りとのシナジーもあるので、見切りが楽になるのもうまあじですね。

 

 ……まぁ、全然釣り合ってないんですけどね。100円だけ出して、本来10000円するものを買ってるようなものです。悪魔の所業ですよね? 本当に何考えてんだこのゲーム……あ、イベント始まりましたね。

 

>……もっと頼れ、ってことか。ごめんな……これだけは言えない……あんな汚い世界に手を入れさせるわけにはいかないんだよ……正義も悪も思いのまま、弱者が弱さを盾にするなら、武器は……『マスコミ』だな……

 

 やっぱそこですよね……厄介すぎるんですよ。ホロメン達に知らせたら、十中八九どうにかしようと動くでしょうが……一人でも叩き潰されたら最後、正義が暴走を始めますから……一人犠牲になったらアウト、その上敵は無敵って、魔王軍よりキツいじゃねぇか。やっぱり一番許しちゃいけないのはマスゴミだって、ハッキリわかんだね。

 

>……気にしたってなんになる? 俺がどう背伸びしたって、偏向報道をどうにかできるわけではない……殺せない極悪人って、こんな厄介なものはないぜ……

 

 『殺せる』奴は殺せるし、『殺せない』奴は殺せない……当たり前ですけど、それが今回は邪魔になってるんですよね……『殺せない』奴が、弱者が……一方的に殴ってきている。そのくせ、殴り返されそうになるとその瞬間に武器は綺麗さっぱり消えてしまって、『弱者』を殺そうとしたという結果だけが残る……厄介? 邪悪? 悪趣味? どの言葉も生ぬるい……『傲慢』。その言葉しか見つからない……

 

>……奴らは俺に対して本音がダダ漏れだ……いつか、ボロが出る。その時が奴らの最期だ……でも、それまでは何も出来ない……『弱いモノイジメ』をしたら、麻薬が世界中にばら撒かれる……麻薬をキメた中毒者達が、俺や仲間達だけじゃなく……関係ない人達にまで危害を加える。正義の麻薬をキメた奴らが1グループなら、まだなんとかなる。逮捕できる……だが……

 

 そうです。この世界には忌まわしき『同調圧力』が存在するのです。『弱いモノイジメ』をした、という悪を作り……それを、マスコミの力まで使って広めてしまえば、敵は世界中にできてしまう。SNSアプリがその手伝いをするから。

 

 そして、まともな人……悪だと決めつけない、一握りのいい人は殺されるか取り込まれるか……このまま正義が大きくなれば、魔王軍がやるより先に世界は滅びます。魔王軍が人間を滅ぼすか、正義の麻薬をキメて人間が絶滅するか……世界一不毛なチキンレースです。チキンレースが終わった時には、もう人間はいない……全てが死に絶えた死の星があるのみ。

 

>……クソッタレ。お前ら、そんなに死にたいのかよ……正義を振りかざすってことは……死への道を歩むことなんだぞ……!!

 

 マスコミで躍動し、正義の麻薬をタダで配布し……みんなで叩いて、確実に殺す。それをしたら自分が死ぬ事がわかってない。いつか、自分に矛先が向くことが見えていない。自分が落ちるはずもない、そう思っている……やはり、傲慢だ。

 

 正義に狂った人間は、『しぇしぇしぇ』と何も変わらないのに。無差別殺人をなんとも思わない外道を、牢屋から出す……そして、出している者が外道だと気づいていない。これこそ、『自分を悪だと気づいていない、悪よりもっとドス黒い悪』だ……

 

>……寝れないと、頭回らないな……とはいえ、全く眠くないのには困ったものだ……昨日までは『眠かった』んだがな……

 

 その眠気すらも嘘。美味しいと感じていた、味覚も嘘。トワ様のいい匂いがした嗅覚も、空腹を感じた食欲も、トワ様とした時の性欲も、何もかも嘘だった。これが現実……

 

>……信じたくない。あれは俺の意思のはずなのに……だが、今の俺が本性なんだろ……? あれは全部お芝居だったのか? 自分でやった事なのに認められない。あれは本心の行動だった? ならなんでお前は今寝てないんだ? 何も食べなくても生きていけそうなんだ? どうして、あの日のことを思い出しても、興奮を一切覚えないんだ?

 

 Answer……どれも持ってないから。じゃあ、持ってないのに何故『できた』? 演技だからだ。vtuberと変わらない、ガワを被ってキャラクターになり、そのキャラクターとして自分にない要素でも演じて、自分の目的達成のために動く……何も変わりはないじゃないか。

 

 でも、ここにいるみんなはvtuberじゃなくて

キャラクター。このゲームの中では、本心で動いている。じゃあ、ホモくんは? 一人だけ本心で動いてない。あの時からずっと演技を続けている……皮肉ですね。この世界にいるキャラクターじゃなくて、オリジナル主人公の方が余程vtuberやってるなんて。

 

>……なんにもない、からっぽの戦闘マシン……戦争が終わったら、それはどうなる? 博物館で展示される? 戦場に放置されて、ゆっくり錆び付く? それとも……

 

 スクラップに、されちまうのかな……?

 

 ホモくんは戦闘マシンじゃ……ないとも言えない……三大欲求も、味覚も嗅覚も持たないが戦闘と家事が得意で、金を持っている器の広い人間。それは人間と呼べるのか? それは理想の男ロボットで代用できないか? 答えは……YESです。ロボットで十分な主人公って、なんだよそれ……それじゃ、それじゃあまるで……

 

>いや……むしろ、使い捨てで……スクラップに『されるために』生まれてきたのかもな……なら最初から鉄の塊として作ってくれよ、人間どころか生物としても怪しいモノに、優しさを持たせた結果がこれだ……一歩踏み外せば世界滅亡の綱渡りをして……それで終わったあとは用済み、と。このシナリオを書いたシナリオライターは余程暗い話がお好きなんだな。ホントに右腕は鉄の塊になっちまったしよ……そんなに俺をスクラップにしたいのか?

 

 必死に人間の真似をしているだけの、理想の男ロボット……火の鳥の博士の逆バージョン。理想の男ロボットは、美味しいことも匂いがすることも共有できない。でも、セックスは可能だ。その上ロボットの方が買い替えがきくから……買い替えもきかない、セックスもできないホモくんは、正に……

 

>スクラップにするなら……俺は使い物にならなかったんだろ? ってことは、俺……不良品ってことか? でも、俺がスクラップになれる日が来たら……もう、あんな戦争は起きないってことだよな……早く、スクラップになれるといいな……

 

 不良品の戦争は、まだまだ続く。スクラップになれる日は、まだ遠い。というわけで今回はここまでです……ご視聴ありがとうございました。




ホントは4号なんていない方がいいんだよ。(仮面ライダークウガ 最終回より)
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