エロゲだと思ったら戦争映画だったRTA、はーじまーるよー。
何を言ってんのかわからねぇと思うが……というのは置いといて。前回は炎の新武器『ヘパイストス』を手に入れましたね。このゲームは『ステータス』が表示されないので、どのくらい攻撃力が上がってるか、みたいなのはわからないんですが……これは明らかに強いですね。武器変更はRPGの基本だって、はっきりわかんだね。
リアルすぎるSNSの恐ろしさとかも描かれてましたね……現実でも最近は誹謗中傷とかが激しくなって、本当にエグいことになってるので、否定できないんですが……徹底した現実主義で進むエロゲってなに? 今んとこ夢も希望もないんですけど……あるのは憎しみと戦争と誹謗中傷と……地獄か。ホロメン達もあんま出てきてないし……あ、ホモくん起きました。
>……もう朝か。とはいったが、ずっと起きてたんだがな……
やっぱり眠れてないんじゃないか(憤怒)。
>……弁当作ろう。味見はできるしな……
>『超美味しい弁当×6』を入手しました。
>うん、美味い……行くか。
また精神力が……やっぱり過去なんて思い出すもんじゃないんですね。
>……ほらよ!
「あ、配達員!」
「やっぱり速いね……」
そりゃ、命の危機で何度も逃げてますからね。足だって速くなります。
>……全員配達終了。授業受けに行こう……
授業受けてる理由も大変だし……でも、本当にどうしたもんか。世論は完全に奴ら向きだし……あ、授業は無論スキップです。昼休み……あれ、なんだ? 悲鳴が聞こえる……?
「オラ、金出せよ最下位」
「うぐっ、嫌だ……! このっ……うがっ!!」
「抵抗してんじゃねぇよ、下等生物の癖してよ!!」
今度はいじめ……問題がどんどん増えるな……
>やめろ。何やってんだ?
「何って……最下位から金を毟ってんですよ! 弱いんですからいいでしょ? 敗者に権利なんてな……うぐぅ!?」
>……弱者か。なら……俺より弱いお前らにも権利がないってことになるが?
やられっぱなしの主人公なんざ誰も好きにはなりません、反撃だホモくん!
「うぎっ、なんて馬鹿力だ……!」
「うぉぉぉっ!!」
「いっで……この野郎!!」
あ、いじめられてた子結構闘志あるな……でも力負けしてます。あっちも本気の一撃を入れに来てますね……
>……顎を殴ってから鳩尾を殴ってみろ。
「は!?」
「あ、はいっ!!」
言われた通りにぶん殴ると……蹲って動かなくなりましたね。
「いぎ、ぎぎ……」
「金を返せ!!」
>お前の負けだ。トレーニングをサボった自分を恨むんだな……むっ?
そう言ってると……あ、アイツナイフを!?
「ほら、返して……」
「死ねぇぇぇっ!!」
「っ!?」
あぁ、男の子が……!! って!?
>……これで、俺もいじめられっ子か? 殴り合いに光モン持ち込むとは……随分偉いんだな……?
「はん、強がるなよ!? 胸に刺さってるんだ、痛くて仕方ないだろ!!」
>……それがどうした。
ナイフ抜いた!? 抜くと血が……ほら、言わんこっちゃない!
「よ、よくも……!!」
>俺にやらせてくれ……喧嘩は君の勝ちだ。ここからは『戦争』だぜ……
「な、なんなんだよお前……その顔をやめろ!!」
あ、ホロメンの皆さん来た……
「ちょ、どういう状況!?」
>この子がいじめられてたんだが、俺が手助けしたら勝ってくれた。いい子だよ……こいつがナイフを抜いたから、それを庇ったってわけ。後は俺がやる……OK?
「胸に穴が……!!」
そりゃ気にしますよね……ホモくん後ろ!!
>せいっ!!
「い、岩の壁だと!? 新技か……!!」
>勝負は俺がつける。あとは任せてくれ……君の名前を聞かせてくれないか? 君かっこよかったから、名前を聞いておきたいんだ。
男の子にも分け隔てなく、普通のことだけどできてない人は多いものです。
「鈴木 彰人です!」
>いい名前だ……彰人くん、君とは今度戦いたいよ……
「はい、喜んで!!」
そう言って笑い合う2人……男子の友情って、いいですねぇ。
「いい話だけど……アイツなんかやろうとしてるよ!?」
「テンペストブレード!!」
岩の壁が粉々に……風魔法ですか。ギガストリームの下位互換ですかね?
>魔法か……人間なのに使えるんだな? どうやら、本当に偉い方の人間らしい……
「魔法が使えるやつと使えないやつの差を見せてやるよ!! 喰らいな、テンペストブレード!!」
>『フェンスオブガイア』……『ガイアショット』!
ガイアショットは……避けられましたね。すばしっこいやつめ……
「壁をぶん殴って飛ばすとは……めちゃくちゃしやがって、野蛮人の考えそうなことだ!! さぞみすぼらしい家で、みすぼらしい環境で育ったんだろうな!!」
「んだとぉ!?」
>落ち着け、煽りに乗ったらおしまいだ。
煽り耐性はあるようですね、当たり前だけど。
「ここまで言われてなんとも思わんのか!? プライドが低いヤツめ!!」
>言っとけ。
「開き直りやがった……クズ野郎め、喰らえ!! フレイムゾーン!!」
流石に戦争のことは言わないか……てか本当にこの世界民度が低いな。戦争が多いのがそれを表してる気がする。現代社会に異物をぶち込むとこうなる、っていう示唆なんでしょうかね……エロゲでやることじゃないと思うんですけど。
>地面が炎になりやがった……こんな魔法もあるんだな。
「燃えろ、燃えろ!!」
>断る! ……隙あり!!
ダッシュスラッシュ! 決まった!! いじめは反撃しないとずっと続きますから……これを解決しようとしない政府が一番おかしいって、それ一番言われてるから。
「ぎゃあぁぁっ! お、俺の腕がぁぁ……!!」
「何事だ!?」
「あ、先生! こいつがいきなり魔法で攻撃してきて、ナイフで刺されたから反撃したんですよ!!」
血のべっとりついたナイフ、これは言い逃れできません。こいつももう18歳以上、ならば……責任持つべきですよね。
>……死にたくなかったら降伏しろ。武器を捨ててな……戦争はそういうものだ。それとも、このまま死ぬか?
「っ……ぐ、痛い……畜生……」
「なんで泣いてんだよ、ナイフで刺された守男の方が痛いに決まってるだろ!?」
いじめをする奴なんてそんなもんです、殴る時は嬉しそうなのに、殴り返されると突然被害者ぶるし、呆然とする……姑息だし卑劣です。それが物理的でないならなお厄介……例えば、ホモくんの親とか親とか親とか。
「とりあえず、事情はわかった。こればっかりは仕方ない……堀川、お前は病院で治療を受けろ。こいつの処遇は我々で決める」
>わかりました。病院行くかぁ……
「……ノリ軽っ。痛くないの?」
そうだった、『苦痛無視』入ってるんでしたね。やけに身動きが軽いと思ったらそういうことか。まぁ、ダメージはその分酷くなるんですけど。HPバー見えないからわからないし……
>……いや、痛いけどさ。それより大事なことがあるだろ? おい、あの子の金を返せよ。お前が盗ったやつ。
「さっさと返せ。罪を重くしたいのか」
「……こんちくしょう!!」
金を乱雑に投げ捨てる男……ホモくんがそれを拾って、トワ様に渡しました。
>彰人くんに渡しておいてくれ。俺は病院行ってくる……
「そんな風邪引いた時の感じで歩いていっちゃダメな気が……」
「いつものことなのら……」
半ば諦められてますね……ともかく病院に向かいましょう。傷がだいぶ深いですし……今HPいくつだ? 見えないと不便だな……
>……なるほど。傷が深かったから、動いちゃダメなんですね。
「はい。危なかったんですよ? なんで動けたのか不思議なくらい……」
>なんででしょうね。俺だからだったりして……
正解ですよホモくん。君だけです。
「回復薬を点滴で入れてますから、すぐ退院はできますので、ご安心ください。それまではじっとしていてくださいね」
>はい……やっぱり順位がある以上、身分ができてしまうのはわかっていたが……当然だ、こういうことくらい起きるよな。世界のどこでも身分制度はあったんだ、それに起因する差別だってある……反撃しないと殺されるし、これもまた戦争か……
どこに行っても戦争してんな、お前な。戦場から逃げた先はまた戦場ってか?
>だが、犯罪をしていいわけではない。あれはれっきとした犯罪だ。逮捕されたかな、あいつ……
「失礼します、警察の者ですが……事情聴取をさせていただきます」
>わかりました。
……話終わりましたね。
「ご協力ありがとうございます、あなたもあの子も正当防衛になるので無罪ですよ。最近はいじめの法整備が進んで、取締ができるようになってきたので……」
>それはよかった……無罪放免にならなくて。
「では、私は署に戻ります。ありがとうございました」
警察は帰っていきました。この世界だといじめはちゃんと犯罪なんですね……よかった。でも親が取締を受けてないのは……直接手を下してないから? カルト教祖の理論だぞ、それ。やっぱり『正義』だからか……? 本当に正義が憎い。
>……その調子で俺の親も取締して欲しいんだがな。『正義』という『権威』には誰も逆らえないってか……魔王軍より人間の方が厄介だ、特に『弱者』はな……弱さを盾に、世論とSNSを武器に襲いかかる……どれだけ考えても思いつかん。周りに被害を出さず、奴らをどうにかできないか?
多分無理ですね……奴らはもう社会に溶け込んでます。ですが、奴らをどうにかしないと世界に未来はありません。どうしたものか……みんなに話そうにも、思い出すこと自体がものすごい消耗に繋がるみたいだし……精神力ほぼ0です。これはひどい……時間は経って、1日後。いつも通り、超美味しい弁当を持って走るホモくん……あ、いましたね。
>……はい、どうぞ……っ!?
「捕まえたーっ!!」
「今日は一緒に行くのらー!!」
ホモくんを捕まえるとは……もしかして料理のおかげで強化入ってるのか?
「ようやく捕まえた! やっと一緒に行けるんだね!」
「……あれ、バタバタしないんだね?」
>……わかった。一緒に行くから……離してくれよ。
あっ! ホモくん顔、顔! その顔はしちゃいけない!!
「ひいやぁっ!? えっ……え!? お、怒ってるの……?」
>……俺は今怒っているのか……? 教えてくれ、どんな顔をしてるんだ?
「ハイライト消えた真顔……いや、マジで怖いんだけど……」
なにかに抵抗するってこと自体が、戦争だとご法度ですからね……それに慣れすぎて、抵抗する時にこんな顔になるんでしょう。とはいえ、それを知らなければただの狂気……
>そうか……ありがとう。感情を絞り出せ、笑顔のやり方を思い出すんだ……!!
「……あ、元に戻った」
>ふぅ……悪い。心配かけたな! 大丈夫だ!!
また精神力が……結構ごっそり持っていかれたな!?
「ホントに大丈夫?」
>平気だよ! ちょっとビックリしただけさ!! よし、一緒に行くか!
「……なんか変だなぁ」
薄々勘づいてますね、これ。詳しい原因までは流石にわからないみたいですね……男は孤独なものとは言いますが、もう戦争を終わりにしてあげたい、というのは傲慢でしょうか……私にはホモくんがまるで、殺し合いを一人で続けている敗残兵のように感じるんです。
死すら許されず、感情も欲求も無くして、尚殺し合いを続ける……一時の平和のために行った戦争なのに、一時の平和すら得られていない人間がいるって、こんな不条理はない……それでも、君は孤独に戦争を続けるのか……ホモくん。
>……!
「ん? どうしたの?」
>どうする……『いる』ッ! 数は5か……囲まれてるな……逃すわけにはいかない、情報も聞き出さなければ……だが、あれをみんなに見せるわけには……くそ、どうする!? みすみす情報を逃すか!? それとも……チッ!!
ホモくんは舌打ちして……剣を抜きました! やる気だ!! 確かに、魔王軍を放置すれば……だけどホロメンのみんなは大丈夫か!?
「な、なんで剣を!?」
>……『ダッシュスラッシュ』!!
「うぎあぁぁぁっ!?」
ビンゴ!! ホモくん、隠れてるのにわかるのは普通にすごいな……やっぱり経験は力だって、はっきりわかんだね。
「お、お前その服は……魔王軍!?」
>下手に動くなッ! まだ4人いるぞ!!
「いや、なんでわかるの!?」
徹底して守り抜く姿勢、嫌いじゃないよ。
>……どこ行きやがった!? ……わため危ない!!
「え……!? ちょ……」
>みんな逃げろ! 殺されるぞ!! うらぁぁっ!!
銃弾がホモくんに突き刺さる……! あー痛い痛い痛い!! ちょっとは痛がれよホモくん!!
「い、嫌だよ……!」
「うぎぃぃっ!!」
>いてもらっちゃ困るんだよ……! 『メガトンパンチ』!!
ホモくんはみんなを守りながら戦ってますね……みんなも戦えますが、なにせ敵が見えませんから。経験が足りてないんですよね、ずっと戦争してる奴と、訓練しつつ平和に生きてる人間……どっちが感覚で優れているかは一目瞭然でしょう。全く喜ばしくないですけどね!
「がっ……は!?」
「まだ銃弾が食い足りねぇってのか!? 化け物め……!!」
>悪いが朝飯では足りなかったんだ……お前の持っている銃弾、全部貰うぞ!!
鋭い皮肉……それはどこで培ったんだホモくん? 練習の成果か?
「ど、どうしよう……敵はどこなの!?」
「居そうな場所に技ぶち込むか!?」
「守男とか一般人に当たったらどうするの!?」
そうなんですよね……まだそこまで達せてないんですよ。なんたって平和な人達ですからね……実に結構な事ですが、軍人の勘のあるなしがこういった戦いでは差になってきます。
ゲリラ戦なんてやったことないでしょうし……危機察知能力もとても高いわけではない。だって、銃弾を食らったことがないから。『本当に現実で』死にかけたことなんてないから。そんなもの、ない方がいいに決まってるんですけどね……
>だから逃げろって言ってんだろうが!!
「こいつ、銃弾を食らってるのに……悲鳴ひとつ上げねぇ!? どうなって……こいつ、本当に人間か!?」
>どうなのかね……人間じゃないって言うのは、お前の勝手だがなっ!!
グレイトスラッシュ……腕が切れました。無論青ざめてます……当たり前ですね。
「う、うひぃぃっ……腕がァァ!!」
>あと、1人ッ……!! 奴は……後ろか!?
「地獄に落ちろ!!」
それは……魔法器具!? 宝玉の色は緑……風か!? 間に合わな……
>『はやぶさ斬り』ィ!!
「ぎぃやぁぁ!? あ、足が……俺の足が!!」
>……騒ぐんじゃねぇ。おあいこだ……
あぁ……! もう片方の腕まで……!!
「そ、そんな……腕が……」
「う、うそ……!? だ、大丈夫! まだくっつけられ……」
「……うぉぉぉーっ!! 魔王様ばんざぁぁぁい!!」
さっきの腕がなくなったやつ!? そうか、腹の中の爆弾……!!
>っ、しまった……! 除去しておくべきだったか!!
「え、どういう……」
ズガドォォォンッ!!
>……チッ。胸糞悪いもん思い出させやがって……
「腕が炭に……これじゃくっつけられない……」
>それは別にいい……! そいつらの腹を殴って爆弾を吐かせろ! 自爆するぞ!!
『恐ろしき執念』発動の表示、HPは1だっていうのに軽々と……苦痛無視怖い。最早ホラーじゃないか……
「は、吐かせるって……」
>こうやるんだよ!!
「うっ……ごぇぇ!!」
吐いた! 次!!
>次……!!
「やっやめ……うぎ、おぇぇ!!」
「ちょ……!?」
流石についていけてませんね……恐ろしい光景ですし。
「ま、魔王様ばんざ……あっが、あ゛がぁっ!」
>最後!!
「いっ……あ、ごぼぉぉ……っ」
手段がエグい……流石に戦争だと思ってやってる人と、バトルだと思ってる人では認識が違いすぎる……
「う、うわぁ……ゲロまみれになってる……」
「ごっほ、ごほ……ひぃぃ!?」
>言え! 貴様らの知ってること全部だ!! 嘘をついたら殺すッ!! 魔導皇帝の部下じゃないだろ!?
凄い剣幕……ホントに焦ってますね。みんなは……ぽかんとしてます。そりゃそうじゃ。
「わ、わかった話す! 話すから……剣をしまってくれぇ!!」
>さっさとしろ……!!
「斉一の悪魔……インキュバス様だ! 魔王様が作戦を練っていたところで、インキュバス様が自分でやると言い……魔王様の許可をいただき、我々を連れてここに来た! 今、南南西の森から進軍中で……我々はその尖兵なんだ!! 頼む、命だけは助けて……!!」
泣いてる……でもホモくん、殺しかねない勢いですよ……? 殺さないよな、流石に?
>……フゥ、フゥ……!!
『戦争に私情を持ち込んでいいと思ってるのか?』
『なにって拷問してんだよ。おっと、私情を挟むなよ? 敵なんだから何したっていいんだよ!! イヒヒッ……!!』
あ!! 精神力がマイナスに……
>……私情? 情けをかけるのは、私情……う、うぐ……うおおおおお!!
「そ、そんな、どうして……いやだ、嫌だァァァァーッ!!」
>……無理だ……俺には、とても……捕虜を殺すなんて……できない。
やっぱり無理か……いや、それが普通なんですよ。奴らは普通に戦争犯罪者ですから……ナチスやロシア兵と同じことやってる奴らと同じことが出来ちゃダメです。ホモくんは正常です、優しい……ミギー的に言うなら、暇な生物ですよ……異常な中では正常こそ異常。誰が言ったかわかりませんが、よく言ったものですね……
「……警察は呼んだよ。こいつらは捕まる、けど……守男、どうしちゃったの……?」
「私情ってなんなのら……? 捕虜ってどういうことなのら? 腕が取れたのに、全然平気そうだし……ルーナの知ってる守男じゃねぇのら……」
「どうした!? 何事だ……いや、本当にどういう状況なんだ、これは!?」
先生来ました。ちょっと遅かったんとちゃう?
「あ、先生! 守男が変なんです!! 変なことを言ってて……」
「変なこと……?」
「捕虜とか、私情とか……できないとか……何が言いたいのかさっぱり……」
戦犯行為を目の前で見せられて、気が狂いそうになってるんですよ、先生。
「お、おいどうした堀川? 大丈夫か……?」
>……戦争……そうだ、まだ終わってない……奴はどこだ……
「た、立った……馬鹿な!? 骨はどうなってるんだ!?」
骨が折れようが腕を失おうが、命尽きるまで戦争を続ける……どう見ても敗残兵です、本当にありがとうございました。
「守男くん! えっ……そ、そんなっ……」
「腕が……もう一本のほうまで……そんなの、嫌でござる……!!」
「待て、そんな体でどこへ行く!? やめろ!! おい、貴様らも手伝え!!」
……纏わりついて止めてますね。それでも進むホモくん……ガチで人間らしい感覚が消えてきてるな。欲求も感覚も失い、永遠に戦争を続ける人間……だからそれ、人間じゃなくて『強い戦闘ロボット』じゃないのか……?
「行っちゃダメ!! 病院行くっていう約束したでしょ!?」
「くっ……骨が折れてるっていうのに、なんて力だ!! 本当に人間……いや、そもそも本当に生物なのか!?」
「その体じゃ戦えないから! お願い、止まって!!」
……ホモくんの顔が見えん。今どんな顔を……完全にハイライト消えた!! 何も考えてない顔して歩いてる……あれ? ホラー映画見てたっけ?
>……
「……なにか、言ってる?」
>人肉を喰い……レイプして……虐殺して……捕虜の人を……あんな目に……助けてあげたいって思うのは甘えで、私情なのか……異常、なのか? でも、俺にはできない……彼らが、正しい……? じゃあ、打ち倒すべき……ワルモノは……俺……
おかしいものを見せられすぎて、自分がワルモノじゃないのか、って思うようになってますね……末期症状です。このまま放っておけば……十中八九バッドエンドに行くでしょう。やだ! やだ! ねぇバッドエンドやだ!! エロゲ成分をください、本当になんでもしますから!!
「捕虜虐待……人肉食い……民間人虐殺に強姦だと? 全て戦争犯罪だぞ!! どういうことだ、堀川!?」
「一体どんな生き方してたらそんな単語が出てくるのら!?」
「わかんないけど……ここで止めないと、何もかも終わっちゃう気がする……!!」
あ、これ魔王軍叩き潰すんじゃなくて、トロフィーのダブルGETが目的ですからね!? いやそれも目的のうちだけども!! インフィニティシステムのせいでタァイムが比較できなくなったけど!! RTA界隈がやばい事になってるけども!!
>俺は……まだ、戦争をしなければ……終わっていない……のに……
「せ、んそう……?」
「……堀川、お前は……少年兵、なのか……? いや、馬鹿な……有り得ん! だって……」
先生が何か考えていますね……ホモくんの精神値が今マイナス9万に達しました。まだ削られてます。
「戦争……守男は、参加したのでござるか?」
「じゃあ、人間にしては強すぎるのも……それの影響……?」
「辻褄は、合うよね……」
気づかれた……話がついに動き始めましたね。ここからが本番か……『斉一の悪魔』こと、インキュバスさんをどうするかだけど……
「本当の殺し合いを経験した人と、してない人とだったら……そりゃ、経験者の方が強いよね……こよに言ってた寝れないっていうのも……ホントの理由はこっち?」
「貴様……いい加減に止まれー!!」
あ、ラプ様が思いっきり背中押した!! ホモくんが倒れましたけど……
「え、頭打ったけど大丈夫!?」
>……インキュバス……俺は、お前を……殺す……
「まだ言ってる……!」
インキュバスさん……こいつに目をつけられたのが運の尽きです。自分の行為を呪いなさい。
「普通にやってるだけじゃ止められないよ、これ!?」
「……かくなる上は! 最終手段だっ! はかせ!」
「了解、ラプちゃん!!」
お!? まさか……エッチなやつ来るか!? 来い来い!!
「こより特製……ねんねんころりC!!」
ア!(絶望)それはまずいですよ!! あの夢でまた精神が摩耗する……というか、もう磨耗するどころか摩擦で火が着いて燃え尽きてるレベルですよ!?
「何それ、発明品?」
「こよ特性ハイパー睡眠薬! どんな生き物でも絶対寝ちゃう、超強力タイプだよ!!」
「眠らせたのか……これで当面はなんとかなったな……」
(なんとかなって)ないです。インキュバス来ちゃいますよ……?
「……はっ! そうだ! 魔王軍のお前!!」
「え……俺!?」
「そうお前! お前じゃなくてもいいけどさ! 魔王軍の最優先排除対象が守男って、どういうこと!? 理由は!?」
魔王軍の男達……知ってるんですかね? バルカやヴァロンは知ってそうでしたけど……下っ端は……
「理由はって……厄介だから、としか言われてないな。もっと理由があるのかもしれないけど……こ、殺さないでくれよ!?」
「うーん、ダメか……」
「……俺の知っている情報と違いすぎる。堀川は暖かく優しい2人の親に育てられ、伸び伸びと自由に育ち、不自由ない生活をして……優しい子になったと聞いていたのだが……?」
100%濃縮還元で嘘じゃねぇか! ポンジュースもビックリの濃度だよ!!
「親はいないって言ってましたけど?」
「……変だな。親のことが大好きな孝行息子ではなかったのか……? 経歴を洗ってみる、もしかしたら見つかるかもしれない」
「トワは家に戻って、守男が奪ってきた魔王軍資料を読み込んでみる。なにか手がかりがあるかも」
そういえばありましたね……先生、調べても無駄だと思いますよ。証拠隠滅だけは得意ですからね、奴らは。
「守男はどうする? 誰か付き添いが欲しいけど……」
「吾輩達が行こう。心配だしな……それに、眠らせてしまった責任は取らなければ筋が通らん」
「そっか、じゃあお願いね!」
その後、救急車と警察が来て魔王軍は逮捕。ホモくんは救急搬送され……緊急手術を受けました。義手はまだ付けられてないみたいですけど……これで四肢の半分を失いましたね。四肢を2つも無くす主人公っていた? いたら怖い。
>……ぐっ……ここは……そうだ、インキュバスが攻めてくる! 早く行かなければ……ん、これは点滴か? そうか、俺はあれを飲まされて……
「ごめんね、こうするしかなかったんだよ……」
>こより……聞いてたのか。インキュバスは?
また戦いの話してる……
「まだ来てないみたいだよ。奴らは偵察みたいな役割で来たらしくて、偵察部隊が帰ってくる期限まで待ってるんじゃないか、って言われてる。守男には2人も同期をやられてるんだし、そりゃ警戒するよね」
>そうか……よかった。今回俺は何日寝てたんだ?
「3日。結構長かったね……心配したよ?」
いつものこよりさんじゃない……なにかおかしいような?
「……もういいだろう、はかせ」
「ラプちゃん……」
「聞く覚悟はできてるでござる」
何を聞く気だ? なにかわかったのでしょうか?
>三人ともどうした?
「単刀直入に聞こう……守男、お前は『羅譜殲滅戦争』の……ラミア国側の最後の生き残りなんだな? 堀川守男、最終階級は伍長……そうだろ?」
ファッ!? 先生の調べ物、成功したのか……!! というところで、今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。