※この作品はR-18です。

(本編完結)ホロライブラバーズX 敗残兵A   作:とも667

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話が停滞していてはつまらないので初投稿です。


弱者の攻撃開始~インキュバス撃破まで

 タグくん息してる? (息して)ないです。というわけでRTA、はーじまーるよー。

 

 前回はまさかの有能な先生により、ホモくんの正体がバレたところで終わりましたね……ホモくんも、さすがに驚いているようです。どうやって

知ったのって感じですもんね。

 

>……何故それを知ってるんだ? じゃあ、あのことも……

 

「詳しくは吾輩も知らん。こんな時、力が使えれば知れたのかもしれんが……ないものは仕方がないからな。まず知っている情報を伝えよう」

 

「こよも調べるのに協力したんだよ。隅から隅まで情報が消されてたから、裏で仕入れるしかなかったんだけど……まず、今知ってることは3つ」

 

 むしろ3つもあるのか……すごいな、holox。

 

「1つ目……殲滅戦争の情報は情報統制がなされていてまともに情報が入ってこないこと。2つ目に、フィオル国の資料では、ラミア国の軍人は全員死亡したことになっていること……最後に守男だけが戦争の生き残りであること……間違いないか?」

 

>……間違いない。

 

「よかった……みんなの努力は無駄ではなかったのでござるな!!」

 

 精神値が……また0になった。あれ、精神値のデフォルト値って0だっけ?

 

>……だが、それを知ってどうする?

 

「決まってるでしょ? 守男が、大好きな人が、なんでそんなに苦しそうなのか……知りたかったからだよ」

 

>……なんだって?

 

 苦しそうって……わかるのか、こよりさん?

 

「初めて会った時から、吾輩は少しわかってたんだよ……この男はおかしい、って。人間として重要な何かが欠けてる気がしたんだ……その上体もボロボロ。でも、それなのに……お前は吾輩達を励ましに来た。そして、欲しかった言葉を全部くれたんだ……」

 

>……勘がいいな。

 

「好きになった理由はそれだけじゃないでござるよ? あの時……実は風真達、意識があったのでござる……体が勝手に動いて、大暴れして……悲しいのに、悔しいのに……泣くことも出来なくて……そこに、守男が来たのでござる」

 

 え、あったの……? どんな地獄ですか?

 

「守男は一人でボク達を助けようとして……どれだけやられても、殺そうとはしなかった……心の中では殺してくれ、なんて言ってたけど……まさか助かるなんて思ってなかったんだよ? それに、あいつも殺してみせて……動けなくて当然の傷のはずなのに。しかも、焦ってるくせに民間人はちゃんと救っていくし……」

 

「話が逸れたな……だから……戦争の真実を、そしてお前がどんな目に遭ってきたのかを……知りたいんだ」

 

>……知っちゃいけない。あんなものに触れてはいけない……それに触れたから、俺はこんな男になってるんだぜ?

 

 ハイライトが完全に消えました……もう戻ってこなさそうですね。

 

「でも、守男はそれを見て育ったんだよね? ならボク達もそれを共有したい。嬉しいことや楽しいことは2倍、辛いことは半分……でしょ?」

 

>……悪いが、こっちからも質問させてくれ。みんなは本当に俺のことが好きなのか?

 

「何を今更……好きに決まってるでござる!」

 

 そうか、眠らされたから……『あの夢』を……

 

『皆が愛しているのは演技のお前だ』

 

『まさか自分を愛してくれているとでも思っていたのか?』

 

『ふざけるな、思い上がりも大概にしろ。血塗れの貴様の手で美少女に触るな』

 

 これが現実だ、受け入れなければならない……のか?

 

>……あれは全部演技だった。気の利いたジョークも、明るい性格も……嘘だ。だけど、みんなが好きになったのはそっちだろ?

 

「そ、そんな……そんなわけ……」

 

>否定することはないぞ。何もない俺を好きに

なることはないさ……それが現実なんだ。現実から逃げてた俺が悪いんだよ……俺の『自己責任』さ。仕方のないことだ……

 

 お、おいおい……これじゃ、トロフィー獲得ができなくなる!! 救済措置はないのか!? くそ、これからの展開がわからない……インフィニティシステムめ!! 余計なことを……

 

「ち、違うよ!! 確かにそこは取り柄だったかもしれないけど……さっきも言ったでしょ、強くて優しい守男が大好きだって! 3日前だって、魔王軍を殺せなかったじゃない!」

 

>あれは優しさとは言わん。俺の甘さだ……戦争に私情を挟んだんだ。俺は奴らを一刀両断すべきだった。それができなかったのは俺の甘さだ。それでみんなが撃たれてたら責任持てるかって話だろ。

 

「せ、戦争でも……彼らは降伏したのでござるよ! 何も殺すことはないでござる……!」

 

 ホモくんは、それが常識だと言われて育ってきましたからね……できないとは言い続けましたが、『多数派』にやられて『不快に思う自分が悪い』『自分の方が倫理的に間違っている』と思い始めているのです……

 

>それは間違いなんだよ……慈悲は私情、いろはのその優しさも私情なんだ……俺はそう学んだ。戦争はそういうものだって、教えてもらった。みんなは、戦争をしたことはないだろ? なくていいんだ、あっちゃいけない……

 

「誰に言われたんだ……上司か!?」

 

>全員だ。全員それを言ってたし……行動で教えられた。言っとくが、復讐は無理だぞ……全員死んだからな。

 

 あの時の……全部やり返されて、殺された……自分だけが死に損ない。

 

『ガキの貧相な竿なんざで出来るかよ』

 

『これうめぇな、おかわり!』

 

『連れて帰るのめんどくせぇし……殺すか』

 

 やって……

 

『や、やめっ……あ゛!!』

 

『お、美味ぇじゃねぇか!!』

 

『へっ、地獄に落ちろってんだ!!』

 

 やり返されて……それを目の前で見たから、誰よりもよく知っているし……理解してしまった。自分の精神がイカれても、その『常識』を、『正義』を心にねじ込んでいる。だって……そうじゃなきゃ、戦争ができないから。

 

「お、おいどうした……何を考えているんだ?」

 

>……とにかく、絶対に教えるつもりはないし、知っちゃいけない。さっさと治して、インキュバスを殺さなきゃいけないんだ。

 

「教えてよ……絶対に教えてもらう。こよは引かないから」

 

 ホモくん……教えるか? でも、あんなものは話せないし……思い出す度に精神が0まで削られる記憶だ。あれを全部話すのは至難の業だぞ……

 

「……仕方がないな。本当は使いたくなかったんだが……はかせ!!」

 

「オッケー、ラプちゃん……強硬手段だね!!」

 

>何をする気だ……?

 

 病室の外から何か持ってきて……頭にヘルメットのようなものをつけました。ロボットとかについてそうなやつです。

 

「な、何でござるかこれは……?」

 

「ふふふ……名付けて『マインドシェアマシン』だよ! その人の記憶を引き出して、こよ達も共有できるんだ! すごいでしょ!?」

 

>……メガトン!!

 

 あ、破壊しようとしてる!

 

「させるかー! 喰らえ『ねんねんころり』……」

 

>3度目だぞ、やってくることくらいわかる! 『メガトンパンチ』!!

 

「……と見せかけて、スイッチオン!!」

 

 あ、トラップだった! これただの水ですね……考えたな。

 

>っ……なんだ? なにかを抜かれたような……?

 

「コピー成功……あとはこよ達がつけるだけ!」

 

「覚悟は出来てるでござる……」

 

 ホモくん大慌て、そりゃそうよ。

 

>やめろ! 見るんじゃないッ!!

 

「今回ばかりは……邪魔はさせん!」

 

>バ、バリアか……!? くそ……割れろっ!!

 

 すごい勢いで殴ってますね……

 

「なんて威力……吾輩も長く持たん! 早くスイッチを!!」

 

「よし……シェア開始!!」

 

>こんのっ……!!

 

 機械が唸ってますね……そして、レンジのような音が鳴って……止まりましたね。流石は総帥、守りきってみせました。さて、反応はいかに?

 

「……!? っ、う……!?」

 

>遅かった……だからあれほど、知るなって言ったのに。

 

「あ、あ……う、うあ……」

 

 こよりさんが私と同じ反応してます。総帥はただ呆然としていて……いろはさんは座り込んでますね。怖いものを見た子供みたいに、ガクガク震えてます。ホラー映画よりホラーですもんね、あれ。

 

「いや、なんで、こんな……うそ……」

 

>……嘘じゃあないさ、全部現実だよ。これこそ俺が見てきた全てだ……

 

「……お前は、おかしい……」

 

 ついに言っちゃった……

 

>だろうな。俺はもう戻れないところまで……!?

 

「こんなのってないよ! なんで守男が、こんな目に遭わなきゃならないの……守男がなにか悪いことしたの? こんなの、死ぬよりひどい……」

 

>悪いことはしただろ、戦争に私情を挟んだ。大罪だろうよ、本来なら死刑だぜ。

 

 それとは全く関係のないところでも酷い目に

遭ってますけど? というかいろはさん、ござる忘れてませんか?

 

「虐待されて……戦争に行っても、また酷いことされて……何度も死にかけて! あ、あんな、ものまで、見て……なんの罪もない民間人が死んで……子供も赤ちゃんも、死んで……ひ、人の肉を……女の人も、れ、レイ……」

 

>それ以上言わなくていい。これは仕方ないことなんだ、戦争だからな……

 

「それだけじゃ、ないよ……仲間もいなくなるし、自分の国が消えちゃうし……散々利用されて、ここに来た理由も……酷すぎるよ……なんでこんなことができるの……」

 

 単純明快、ホモくんを人間だと思ってないんですよ。最近になって、本格的な魔法器具が発達したことで、簡単に精密な魔法が使えるようになったけど……あの時軍人が使ってた魔法器具は、大型だったり、拘束がワンパターンだったり……『魔法が使える者』との差が埋まっているとは言えないでしょう。

 

 昔の考え方のままなんです、奴らは……魔法が使えないホモくんを、劣等人種だと見下している。魔法兵器が出てきたのも、ホモくんが大きくなってからですし……あの頃には、もう誰でも簡単に精密な魔法が使えるようになってきていたのでしょう。スラムが今ないのは、そういうことです。

 

>みんなが気にすることじゃない。俺の『自己責任』さ……それに、見たなら知ってるんだろ? 俺の目的を……

 

「他人に迷惑をかけたら自爆テロって……悪いのは攻撃する奴らでござる! 風真達は巻き込まれたなんて思ってないでござるよ!!」

 

>奴らが何をしたかわかってるだろ? みんなが1人でもやられたら……ここにいない、あの2人はどうなると思う? ……正義に潰されるんだよ。だから、俺は奴らの正義を爆発させないよう、墓場まで運ばなければならない。人殺しになりたくなければな。

 

 世界滅亡のスイッチは、弱者共が握りしめている……そんな最強の武器を持ってるのに、いざ戦おうとすれば弱さを盾にして、これまた攻撃を仕掛ける……最悪だ。

 

「かんぶ、しんじん……」

 

>このまま隠し通せばいい……表面上だけでも、仲良くすれば奴らの目は誤魔化せる。だから頼む……俺にみんなを殺させないでくれ。民間人を殺すのはもう、懲り懲りなんだ……

 

「だからって……! 他に方法があるはずでしょ!? きっと、絶対……」

 

 ……ない。心神喪失とか、弱いものイジメだとか言って……死ぬまで、攻撃を加えるでしょう。一人程度に何が出来る? 川の流れを小石で止められるか? 無理に決まってる……弱さとは、それだけ強い武器であり盾なんです。

 

 卑屈かつ、傲慢な生物の最終兵器……現代の、水戸黄門の印籠です。控えおろう、弱者であることが目に入らぬか……ってか?

 

>……SNSはやってるだろ、見たことないか? ポリコレだとか、女性蔑視だとかの話……弱者はあれと同じ、いや、それより厄介なものなんだ……あの活動が一瞬でも、止まった瞬間を見たことがあるか? ないだろ? 誰がなにを言っても無駄だ……ん、電話か。

 

「電話? 誰からだ……?」

 

>不明か……とりあえず、出るか。もしもし?

 

 こんな時に一体誰だよ……!?

 

『よう。頑張ってるかァ? 出来損ない?』

 

>……!! お前は……

 

『あ、スピーカーにしてくれ。挨拶してやるよ、お前の涙ぐましい努力の結晶にな……』

 

 で、出やがった……こいつが……親!! この声は父親だな!?

 

「誰と話してるのでござるか、守男?」

 

『……あー、聞こえてるかー? 自己紹介をしておこう、私の名前は堀川 干満(ほりかわ ちまん)。このバカの親です……さぞ、迷惑をおかけしてるんでしょう? すみませんね……』

 

「こ、こいつが……守男にあんなことを……!!」

 

 自分のことを棚に上げやがって……この弱者野郎……!!

 

「おいっ! 聞こえてるんだろ!? 吾輩は秘密結社holoXの総帥、ラプラス・ダークネスだっ!! 吾輩はお前を許さない! 絶対にな!!」

 

『……おい、クソ野郎。なんのつもりだ……こいつは権力者じゃねぇだろ? ただのクソガキじゃねぇか。俺は言ったはずだぞ、権力者と懇ろになれって……!!』

 

>……女の子が多ければ子供が増えるし、お前らにとってもメリットはあるはずだろ!?

 

 これまでにないくらいホモくんが焦ってる……当然ですね。怒らせたら、自分以外もまとめて終わりなんですから。

 

『黙れ、お前には性欲がないだろうが。子供が作れんから、権力者とのコネを作らせようとしたのに……』

 

「お前に守男の親を名乗る資格はないよ!! ボクは博衣こより、人呼んでholoXの頭脳!! 守男くんのことは全部知った……お前が守男にしてきたことも全部ね!!」

 

『チッ……こんな生意気な野郎共をたらしこみやがって。お前に期待した私が間違いだったか……』

 

 この男……! 自分が弱者であるということを利用して好き放題言いやがって……!!

 

「風真の仲間をバカにするなっ! 風真はholoXの用心棒、風真いろはでござる!!」

 

『変なやつしかいねぇのかよ……!? わかった、もういい……俺はキレたぞ。覚悟を決めやがれ! 全員まとめて、正義の鉄槌で殺してやる!!』

 

>ま、待て! 俺は姫森ルーナという子とも仲良くなった! だから……みんなだけは!!

 

『言い訳はいい。メリット1とデメリット100じゃ割に合わねぇ……ツケをたっぷり払ってもらうとしよう、精々念仏でも唱えておくことだな!!』

 

 そう言って電話は切られてしまった……これはまずい……何をしてくる!?

 

>……ま、まずい……これは……くそ、もう無理だな。

 

「お、おいどこに行く!? まだ傷も治ってな……」

 

>奴らの狙いは俺だ。俺が引きつけるから、みんなは逃げろ! 抵抗したら『邪悪』にされる!!

 

 そうだ……奴らは『弱者』。『弱者』を叩く『強者』は『悪』!! 一度『悪』にされたら、大変なことになる……!! みんなの追いつけないスピードで外に走っていきました。スマホを開いて、ニュースを見ると……

 

>……今度は恋人への暴力があったって? これはまた、でっち上げてくれるじゃねぇか……

 

「見つけたぞっ! あいつ例の悪人だ!!」

 

「みんなで一緒に正義の鉄槌を下しましょう、だってよ……やるっきゃねぇだろ!!」

 

 あぁ、麻薬が……正義が配布された!!

 

>……こっちだぞ!!

 

「逃げんじゃねぇ、極悪人め! 止まれ!!」

 

>止まれと言われて止まるやつがいるか!!

 

 ホモくん、どこへ行く……!?

 

>大分集まったな……そんなに俺を殺したいのかよ?

 

「当たり前だろうが、クズめ!!」

 

>なら相手をしてやる……かかってこい。

 

 みんなは逃げたでしょうか……こんなに大変なことになるなんて。

 

「死ねぇ!」

 

>遅い。

 

「ぐえっ!!」

 

 急所に拳が入って、一撃で気絶……やっぱ鍛えてないんだな。

 

「でいやぁぁぁっ!!」

 

>叫ぶな、バレバレだぞ。

 

「あっが……!!」

 

 ハンマーですか……とりあえず、扱ったこともない武器でも、強そうなやつを持ってきたって感じですかね。

 

「こいつ、まとめてかかってるのに……一撃も入らねぇ!」

 

>お前らが遅いんだ。悔しかったら、俺に集中して殺しにかかるんだな。

 

「上等だ!!」

 

 みんなから目線を逸らすための挑発……それ以外に方法がないんだ。正義の鉄槌を自分だけに向けるため……悪にされたら、おしまいなんだから。自分のために人生を捨てさせる覚悟なんてホモくんにはない。ただ戦うならまだしも、『弱者』が相手では……

 

「……随分楽しそうだね、僕も混ぜてよ」

 

>っ……誰だ? 優男っぽい奴が来たな……お前も俺を叩きに来たのか?

 

「まぁ、そうだと言えばそうだけど……所属が違うんだよね」

 

 ……羽が生えてる? まさか……こいつは!?

 

「お前も参加しろよ、正義の鉄槌だ!! 楽しいぜ!?」

 

「あぁ、そうだね……せっかくだ。追い払うのも忍びない……協力させてもらうとしよう。その前に少しだけ話をさせてくれ。ちょっと知り合いでね」

 

「……まぁ、いつでも殺せるしな。何の話をするんだ?」

 

 ホモくんは気づいたようですね……正義の鉄槌を下すのを、心底楽しそうに……これが人の本性か……

 

「ありがとう、すぐ済ませるから……自己紹介が遅れて悪い。僕は魔王軍四天王『斉一の悪魔』のインキュバスさ。とっくにご存知なんだろう? 民衆全員が君を攻撃しに来ている……利用すれば、敵は数万人に登るだろう。それでも勝てる気でいるのかい?」

 

>負ける気で戦いに臨む奴がいるか? お前こそ魔王軍なら、とっくにご存知なんだろう? 俺が軍人であること……

 

「勿論知ってるさ。堀川伍長だろ? 君ははっきり言って異常な強さをしている。魔王軍の中でも指折りの強者である、バルカとヴァロンを殺したんだ……だが。僕だって2人より劣っているわけじゃない……さぁ、始めようか?」

 

 『斉一の悪魔』インキュバス……こんなところで出くわすとは。ですが、まだ街の破壊に移行してはいないようです。ここで叩き潰しましょう!!

 

「行くぞぉぉっ!!」

 

「記憶回路起動。身体強化魔法起動……みんな!! 贈り物だよ、受け取れ!!」

 

「おおぉ……力が漲るッ! やはり正義は勝つ、絶対にな!!」

 

 わざと効果を言うことで、信頼を勝ち取ったか……頭はいいみたいだな。記憶回路はExcelやwordの記憶マクロのようなもので、体内に魔法で組んでおけば、体内元素を利用していつでも発動できる……というものです。

 

 つまり、剣に回路を組み込んで炎を出すのと理屈は同じですね。難易度はとてつもなく高いですけど……ってことは、ラプ様とかトワ様は裏でこれをしてるんですね。ルーナ姫は杖に回路を組んでおいて、それで発動しているみたいです。

 

 お菓子を出すなんて、とんでもなく複雑な回路を組まなきゃ、絶対できませんからね。まず土元素でもち米の成分を作り出し、お餅に地面を変換して……衝撃を与えた瞬間、風元素で射出する……って感じですかね。ルーナイトさん本当大変だな……

 

>普通の人間だってのに、速い……! バルカと同じタイプの四天王か!

 

「僕とバルカは洗脳できた相手や敵によって、強さがその都度変動する……君の場合、僕は有利だ。まぁ、今はとりあえず様子見かな? みんな頑張って、僕は後方支援するからねー! 正義は我らにあり! ハハハッ!」

 

>ふざけんじゃねぇ、よっ!!

 

 人の心を利用するのが得意な奴だな……バルカが洗脳なら、こちらは人心掌握で攻めてくる。洗脳と違って、こういう形はかけにくいが解けにくい……そういう点においては、バルカを上回るところがありそうです。

 

「……身体強化をかけて尚、有利なのが変わらない……やはり、素人と軍人では差がありすぎるか。もうほとんどいない……」

 

「ぐぅお!?」

 

>はぁ、はぁ……大したことねぇな?

 

 傷を負ってはいますが……そこまで深い傷はなさそうです。HPゲージが見えないのが辛い。

 

「まぁ、流石と言ったところか……じゃあ、ここからは僕が相手をしようかな」

 

>……部下はいないのか?

 

「君が倒したあいつらだけさ。部下なんて必要ない……いても邪魔なだけだからね!!」

 

 周りの景色が一瞬で変わった……固有スキルか!!

 

>……自分の得意な場所にしたってわけか。

 

「その通り。この空間は夢の空間……君と僕のイメージが形作る世界。何が起こるか僕にもわからない……」

 

>なるほど……何が起こる?

 

 景色が変わって……これは!?

 

「君の思い出で最悪の相手……つまり、四天王も出てくるんだよ! さぁ、出てこい!!」

 

>……来るか。

 

「……久しぶりだなぁ、本当に……会いたかったぞ! お前を殺したくてたまらなかったんだ!!」

 

 ……バルカ!! 後ろにいるのはヴァロンか……!!

 

「私もいることを忘れるなよ?」

 

「これで3対1……いや、11対1だね?」

 

>……なんだと?

 

 あとの八人は……?

 

「守男が悪いんだ……」

 

「絶対に殺してやる!!」

 

「覚悟しろ!!」

 

 ほ、ホロメン……確かに、夢の中には出てきたけど……まさか出てくるとは。こんなところで再戦ですか……!!

 

>……そういうことか……本当にあの夢そのままってわけかい。

 

「こちらの圧倒的有利だな……勝てる見込みはないぞ!! この世界で起きたことは現実にも影響する、足が取れれば足はなくなる!! 片腕なしで骨も治りきっていないようだが……果たして勝てるかな!?」

 

「この空間に正義の味方はお前一人……涙が出るねぇ! ポップコーンが欲しいよ! 助けを呼んでみればいいさ!! 『お前のことが』大好きなみんなにな! いろはー! トワー! たすけてー! おしっこもれちゃいそうにこわいよう!! ってか!? ハハハハハ!!」

 

 絶望的すぎる状況……4期生や6期生の強さもそのまま、その上四天王が三人もいる!!

 

「仲間の顔をしてる奴を殺せるかな!? 心優しいお前が! 人を想う心の強いお前が……は?」

 

>……これは戦争だ。私情は、もう二度と持ち込まない。

 

「も、りお……ひど、いよ……」

 

 あぁ、偽ココ会長の首を落とした……何の躊躇もなく。コピーだとはいえ、やっぱりキツい……ポルナレフさんもこういうことやってたけど……バルカが暴言吐いてます、おまいう。

 

「チッ……! クズめ!! 悪魔より悪魔してて、正に理想的な軍人だね、えぇ!?」

 

>お褒めに預かり光栄だ!! ダッシュ……

 

「守男、やめて……」

 

 トワ様でないとわかっていても……その顔をしないでくれ、攻撃できな……

 

>スラッシュ!!

 

「あ……」

 

「この野郎……! 死ね、ギガストリーム!!」

 

 ……よく言えばストイック、悪く言えば無感情ですね……本当に何の躊躇もねぇ。

 

>悪いな……当たるわけにはいかないんだよ!!

 

「ぐぅあぁっ!!」

 

>あの世に帰れ……! 極楽か地獄かは知らんがな!!

 

 魔導皇帝真っ二つ……一度倒した相手にはやられない、ってことですかね。

 

「くそ……倒すべき相手からどんどん倒していくな!!」

 

>当然だろうが! ……昔のままだな! 所詮俺のイメージか!!

 

「うあっ……」

 

 偽かなたんをあの時と同じように……これが本当の殺し合い……

 

「ダークソルジャー共! 出ろ!!」

 

「Uraaaa!!」

 

>質の悪い奴らを出しても……俺に意味はない!!

 

 フレイムタイフーン……魔法をかき消して一掃しました! コピーホロメンも大分殺せたな……!! 偽わためぇと偽ルーナ姫撃破です!!

 

「Uga……!!」

 

「あ、がぁっ……」

 

「うぁ……」

 

>……そこだぁぁっ!!

 

「うあっ、ぐ……」

 

 今度はこよりさんを……厄介な人から潰してるんだな。

 

「こいつ……本当に容赦がない! やはり心まで化け物か!!」

 

>戦争はそういうものだろ!? 1000年以上生きてるだろうに……バカにしてるのか!?

 

「……喰らえ!!」

 

 偽ラプ様の氷魔法だ! ホモくん避けて!! ……違う、後ろに偽いろは殿が……ということは!?

 

>っ……!?

 

「だぁぁぁっ!!」

 

>しまっ……!

 

 き、綺麗に……両足とも切られた……これで、四肢がなくなったのか……

 

「……や、やった……やったぞっ! ついに!!」

 

「片腕もないのに無理するからさ……まぁ、もう遅いよね」

 

>……俺はまだ生きてるぞ?

 

 剣を握りしめるホモくん……ですが、剣は弾かれてしまいました。遠くに剣が飛んでしまった……武器がない。拳も、恐らく当たらない。

 

「もう諦めるでござる」

 

「お前はこの世にいていい生物じゃない。武器もないんだ、大人しく消えろ」

 

>……武器がない? 何を言っているんだ?

 

 へ……? 武器があるだって?

 

「何を言い出すかと思ったら……ついに気が狂ったでござるか?」

 

「負け惜しみはやめろ」

 

「一体どこに武器があるんだい? どこにも見当たらないけれど……」

 

 ホモくん、私にもわからないんですが……一体、どこに武器が?

 

「武器を出せるものなら出してみるがいいさ! 無理に決まっているがな! クハハハハハ!!」

 

>……答え合わせをしてやる。こうやるんだよ!!

 

「な……自分の足を口に咥えてどうするつもりだ!?」

 

 お、おいホモくん……? 何を……

 

>よく見てやがれ! うぉらぁぁッ!!

 

「なにィッ!?」

 

「そ、そんな……そんなのアリか!?」

 

 あ、足から骨を抜いた……! それで攻撃しようってか!? な、なんて執念……

 

>足を焼かなかったのを後悔しろッ! 喰らえ!!

 

「ぐぅおぁぁっ、眼が……あ゛あ゛っ、痛い!!」

 

「なんて男だ……! ここまでするか!?」

 

 うわあ、骨を手放したと思ったら……焼かれてないのをいい事に、足を思いっきり握って血をぶっかけた……全員ドン引きです、私も流石に……本当に、目的のために手段を尽くす主人公ですね。どうやら、手と口で這って進むつもりのようです……

 

>オラ、プレゼントだ! 死ね、偽物共!!

 

「うぎっ……!!」

 

「このっ!!」

 

 足を投げて、目が見えなくなった偽いろは殿を斬り裂いたら……偽ラプ様が魔法を撃ってきた! ホモくんは……あれ、避けずに突っ込んだ!?

 

>っ……やはりな。そろそろ『耐え切れる時期』が来ると思ってたんだ! 死ねっ!!

 

「あぐ……っ」

 

「耐え切れる時期だと……? そうか、だからお前はラプラスの竜巻を喰らっても……!! 貴様の体は一体どうなっているんだ!?」

 

 システムメッセージや、ステータスは見えてませんが……どうやら、自分の体の体質だと思って利用し始めてるみたいですね……

 

>知るか! お前もいい加減あの世に帰れ!!

 

「ダークソルジャー共! 私を守れ!!」

 

「UGAAAA!!」

 

 ダークソルジャーの攻撃……防御力超アップ効果、忘れられがちですけど……役に立ちましたね! ノーダメージです!!

 

「そ、そんな馬鹿な……!!」

 

>『耐え切れる時期』の時は、いろんな攻撃を耐えられる! お前の攻撃だって……例外じゃない!! 魔法を使わせはせん、こっちも持ってけ!!

 

「に、二本目まで!? うぐぁぁ、貴様……!!」

 

 痛みに耐えてるんですね、歯を食いしばってます。二本目をバルカの頭に叩きつけて……グレイトスラッシュ! バルカが死んで、奴らも機能停止しました!!

 

>あ゛あぁぁっ!!

 

「ぐぉわぁぁぁっ!?」

 

>あとは、お前だけだ……!!

 

 インキュバスさん、流石に後ずさりしてますね……1000年生きても、やはり恐怖は感じるようです。

 

「く、来るな……来るんじゃないッ!!」

 

>俺の剣……! 取った!! いらねぇから骨はくれてやる!!

 

「いっで……!!」

 

 骨が頭にクリーンヒット、これは痛い……!!

 

>絶対に殺してやる!!

 

「い、いつの間にそこに……逃げなければ……!! ここは引かせてもら……」

 

>逃がすかぁ!!

 

 ホモくんが足に噛み付いた! 噛み付いたところから血が溢れて……

 

「ぎぃぃぁぁっ!!」

 

>隙……ありィィッ!!

 

「が、ごぉう……」

 

 心臓に剣を突き刺した……インキュバスは思いっきりよろけて……腹ががら空きになる!

 

>吐きやがれぇぇぇっ!!

 

「ごぉっは……あっ、がぁぁ!!」

 

>……やはり、自爆する気だったか……

 

 血反吐と一緒にインキュバスが爆弾を吐き出した……自分がそれを被ってるってのに、なんのリアクションもしない。慣れすぎたんですね……

 

「君は……何者だ……本当に、生物なのか……?」

 

>どうだかな……?

 

「僕ももう、終わり、か……くそっ……」

 

 思いっきり心臓に刺さってます、焼けているでしょうし……もう助かりません。

 

>……ぐっ……おぁぁぁっ!!

 

「あ、が……」

 

>剣は、やらねぇぞ……これは、ルカヌスさんの剣だ……

 

 上に切り上げることは出来なかったので、そのまま下に斬り裂いて取りましたね……真っ二つです。背骨も切れたでしょうし……完全に終わりですね。

 

「魔王、様……リオン様……ばん、ざ……い……」

 

>……リオン……それが、魔王の名前、か……

 

「こ、こいつ……こんなになって全員を……!? なんて奴だよ……」

 

 とりあえず、これで追い払えましたね……被害は最小限で済みました。街に被害はありません……ホモくんはこうなりましたが。それでも、ホモくんは不敵に笑って……

 

>……まだやるか? やるなら……相手に、なってやるぜ……?

 

「まだ動いてる……!? ゾ、ゾンビだぁ!! ひっ、ひぃえぇぇーっ!!」

 

>……全員、逃げたか……

 

 一度信じた正義を貫く気概すらない……やはり、弱者は醜い。

 

>……少し、寝るか……傷口、焼かねぇと……

 

「守男! あれってどういうこと!? そんなことしてるわけ……守男!? あ、足が……足がっ!!」

 

>足は取れちまったよ……気をつけろ……みんなも悪人に、される……

 

 あ、ホモくん倒れた!! そりゃ倒れるよな……

 

「え……ど、どういうことなのら!? なんで骨が抜けて……」

 

「とりあえず病院連れてこう!!」

 

「誰がこんなにしたの……!? 起きたら聞かないと……!!」

 

 4期生がみんな焦ってますね……多分、6期生の皆さんも来るでしょう。というわけで、今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。




 四肢欠損したからヤンデレ要素あったな!(盲目)
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