※この作品はR-18です。

(本編完結)ホロライブラバーズX 敗残兵A   作:とも667

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 四天王3人が判明するので初投稿です。


新四天王判明~魔王城の行き方判明まで

 とりあえず決着がついたRTA、はーじまーるよー。

 

 前回は親との因縁に決着をつけて、親の脅威はなくなりました。これでようやく、本格的に魔王軍を追い詰めに行けるわけですが……不穏なことを言っていましたね……あれはどういうことなんですかね? ……え、いきなり魔王軍側から!?

 

「……ここはどこだ? 俺は……殺されたはずじゃなかったか?」

 

「どうして生きて……あなたまで……どうしてここに? 私達は確か……」

 

「お前もいたのか……いや、俺に聞くなよ……」

 

 こいつら、知り合いか……? 顔が見えん、何者だ? もう1人いるけど……

 

「……う、うぉぉぉぉーっ! 俺は生きているぞ!! やった、神は俺を見捨てなかった!!」

 

「誰だお前……」

 

「なっ……お前こそ誰だよ!? どこのどいつだ!」

 

 3人とも誰だ……? 名前はなんだ!?

 

「目が覚めたか、戦士達よ」

 

「なんだ、貴様は……?」

 

「私の名はデュラハン、魔王軍四天王『誓約の騎士』だ」

 

 デュラハン登場……説明オナシャス。

 

「魔王軍だと!? お前、あの時はよくも!!」

 

「わかっている。その詫びにお前を生き返らせた……代わりに魔王軍の四天王となってもらうがな。無論報酬は払うし、地位も約束しよう」

 

「悪徳セールスならお断りします」

 

 だから顔見せろって……

 

「まぁ待て。お前らにとっても悪い話ではない……堀川守男が憎くないか? それの手伝いをしてやるぞ……」

 

「……なんだって? 詳しく聞かせろよ……?」

 

「堀川守男は我々の計画の邪魔者なのだ……利害の一致というやつだな。お前らには力を与えた、それで殺せ……」

 

 やっぱり何かしら力を与えたみたいですね。

 

「……いいだろう。乗ってやる……自己紹介をしておこうか、私は……」

 

「自己紹介はよい、もう知っている。よろしくな、ラミア国フィオル軍殲滅部隊の、ヘカトンケイルズ隊長、ジャスティー・アルベルト少将だろう? いや、二階級特進で今は大将だったか。そして、同じ所属のエミリシア・エルデンベルク軍医大佐に……浦下 直哉(うらしも なおや)……全て知っているぞ」

 

「あの男め……散々イライラさせてもらったんだ、その分を復讐してやる……!!」

 

 お前は……あの時の隊長!! ということは……

 

「戦争をアニメかなんかだと考えている生意気なクソガキ……絶対にぶっ殺すッ!!」

 

「あいつだけは許さん……俺の手で殺してやるんだ! よくも殴りやがったなぁ! 許さねぇぞぉぉッ!!」

 

「……こんなにもお前を憎んでいる奴らがいるぞ、堀川守男……覚悟しろ!!」

 

 あの時の医者に、CAさんを殺して瓦礫に埋もれて死んだ……『一般市民』! こいつらが敵か!! 

 

「こっちに来い、魔王様にご挨拶だ。くれぐれも粗相のないようにな」

 

「魔王様のお顔を拝みに行くとするか……」

 

「上司への挨拶と尊敬は基本中の基本ですからね。それをあのガキは……!!」

 

 デュラハンに連れられて、3人が歩いていきました……魔王軍新四天王の3人、強そうです……

場面は変わり、ホモくん目線ですね。そんなことは知る由もないホモくんは……

 

>……ってわけでさぁ。ルカヌスさん、剣が折れちまったよ……ホントにごめん。

 

『もうかよ……物持ちの悪ぃ奴だねぇ。ホントに命知らずなヤツだ……ま、わかってたけどな! そんなお前を気に入ったんだ!!』

 

>申し訳ない……褒めてくれてありがとう。

 

 電話でルカヌスさんと話していました。剣が折られましたからね……しょうがないね。

 

「その人誰? 女の人? また誰かたらしたの?」

 

>男の人だよ、逞しい壮年の鍛冶屋さんだったぜ

 

「あ、そうなんだ……」

 

 トワ様、もう慣れてきてますね。

 

『おいおい、連れがいるのかい? 聞いた限り、可愛い声だね……お前にお似合いのいい女だ』

 

>そりゃどうも……剣は打てそうか?

 

『おう、もう打ってるぜ。お前の力を信じて、

滅茶苦茶重いがとびきり丈夫なのを作ってやるつもりだ。こんなに気合い入れて作るのは久しぶりだな……!!』

 

 鉄を打つ硬い音が響き渡ってますよ……鍛冶場の熱気が伝わってきます。

 

>頼むぜ、何日くらいでできる?

 

『5日もあればできる。楽しみに待ってろ!!』

 

>頼んだぜ、ルカヌスさん!

 

 ホモくんがそう言うと、ルカヌスさんは電話を切ってしまいました。集中したかったのでしょう。

 

>ってわけで……剣の宛はできたぜ。

 

「早い……顔も利くんだね、守男は」

 

>まぁ……そういうことの勉強をしてたからな。資格も沢山取ったし……とにかく、みんなと懇ろになれるように努力をしたんだ……理由はわかるだろ?

 

 面倒を見れる、というのは全く嘘ではないのでしょう。ホモくんはそういう男です。

 

「できれば……普通に出会いたかったな」

 

>普通に生きてたらそもそも来ないよ、ここにはな……行くつもりもなかったし。

 

「ホント許せねぇよなぁ!」

 

 まぁ、実の被害者のホモくんが地獄に落としたんですけどね、みんなの仇討ちで。6人分の恨みには勝てなかったってことです。

 

「……でも! 奴らはやっつけた! もう縛られることはない!!」

 

>これで俺もようやく、魔王軍を殺しにいけるわけだ。自分からな……絶対に叩き潰す。

 

「うわ、殺意全開だ……そこまで殺意が高い人間中々いないよ?」

 

 ホモくんの背景を考えたら……普通のことです。イカれきってピカレスクになってないだけでも、まだマシでしょう。

 

「でも、それも守男なのら……」

 

>そうだな……みんなの為に戦えてることが奇跡なんだ。助けさせてくれたみんなには、本当に感謝しないとな……

 

「そういうお人好しはどうやっても変わらないんだね……あんな酷い目に遭ったのに」

 

 ホモくんは……何故かあんなことをされても、どんな目に遭っても……それが、自分を死の淵に追い込むとしても。絶対に曲げない……どんな時でも誰かの幸せを考えることを、目の前の誰かを幸せにする方法しか考えてない……ある意味、バカなんですね。

 

>元からそうなんだよ。なんでかは知らんがな。

 

「そんな守男を好きになったんだけどね!」

 

>なんで俺、こんな性格なんだろうな。自分で自分の性格の形成された理由がわからん……

 

 ホモくんは生まれつきみたいですけど……普通は無理ですよね。ホモくんだからこそ、ですかね?

 

「まぁ、いいじゃんか! 守男が優しくて強いっていうことに変わりはないんだし!」

 

>褒めすぎだぞみんな、さっきからなんだ?

 

「いや、また凄いことしたからさ……思い返すと、守男は強いんだなーって」

 

 弱体化してたとはいえ、死地を何度も潜ってきた軍人と戦ってたんです。相手が悪かったですね。

 

>みんなだって強いさ、バトルロワイヤルの時だって、俺を追い詰めてきただろ? 魔法とかもあるし、俺とはまた強さのベクトルが違う。

 

「確かに……そうかも」

 

>な? ……そういや、俺が言うこと聞いてても人質は死にかけるってことが証明されたから、殺しに行ったんだが……あいつらは情報を流してきたのか?

 

 それ気になってました、奴らの最後っ屁は……

 

「大丈夫! こよの科学力で会社をハッキングして、デマ情報は全部消したから! ついでにデータも盗んだよ! みんながパスワード盗んでくれたおかげで、固いセキュリティを突破できたんだ!」

 

「ルーナイト舐めんななのら! 情報収集はお手のものなのら! これからマスコミにリークしてやるのら!! これまでは奴らが賄賂とかで妨害してたけど……もういないから、楽勝なのら!!」

 

>……そういうとこに関して、みんなってすごいよな……俺が力担当なら、みんなはそっち方面の担当かな?

 

 流石はholoXの頭脳とお姫様です、情報はもう集まったようですね。このまま奴らの言いなりだったらつまらないし、魔王軍に滅ぼされます。その前に殺せたのはデカいでしょう。あの調子じゃ、情報流して失墜させてもしぶとく復讐の爪を研ぐでしょうからね。

 

 マスコミ達や世間は大丈夫です、新しい悪が見つかったとなれば、勝手にそちらに流れますよ。奴らは正義の味方になりたいだけで、叩く相手は別にホモくんじゃなくてもいいんです。そうじゃないわけがありません、人間ですから。

 

「適材適所でござるよ、守男?」

 

>……じゃあ、あとは頼むぜ? 俺が言っても、奴らは聞かない。権力者が言えば影響力はあるはずだ……

 

「ルーナ達に任せろ、なのら!!」

 

 これで完全に解決ですね。これで最早、奴らの情報は全て信頼されなくなります。ホモくんも、大手を振って外を歩けるわけですね。皮肉なものです、最強の盾を構えながら剣を振っていたら、その剣が自分に突き刺さって社会的に死ぬんですから。無様な死に方です。

 

 ……いや、ある意味いいのかもしれませんね。これでまた、何よりも大好きな『弱者の称号』が、またひとつ増えたんですから。そして、大好きなそれを使えないようにしたのは、自分の蒔いた種だという……何度も他人に突きつけた、自己責任がトドメになって死ぬ。死んで尚も、救えない奴らです。

 

>……そういや、俺は四天王を成り行きで3人も殺したのか……なら、四天王はあと1人しかいないということになるな……

 

「魔王軍は壊滅状態、こっちは新しい剣の目処も立って万全! やられるヴィジョンが見えないな!!」

 

>……ラプラス、その考え待った。

 

 ホモくん……真面目な顔してどうした?

 

「えっ……どういうことだ?」

 

>俺は魔王が四天王を1人のままにしておくとは思えん。もし、俺が魔王なら……新しく強い奴を

四天王として補充する。俺を確実に殺せるような人材を……インキュバスにバルカにヴァロン、全員生まれつき魔王の部下だったわけじゃないはずだ……

 

「……でも、そんな人なかなかいないんじゃない?」

 

 ホモくんは何かを察したようです、軍人の勘ですかね?

 

>いや、そのはずなんだが……俺の仮説だから、話半分に聞いて欲しいんだが……今まで見てきた奴らの中で、インキュバスだけは魔族で間違いない……だがな、バルカとヴァロンには、種族の特徴が見られなかったんだよ。つまり、ただの人間である可能性が高い。もし混血だとしても、特徴は出るからな。

 

「……それがどうかしたの?」

 

>それが重要になってくるんだよ、わため。もしも奴らが本当に混じりっ気なしの人間なら『不老不死』は無理なんだ。体を老いないようにしても、脳の寿命が持たないんだよ……でも、バルカは四天王は不老不死だ、と言っていた。奴らも殺されれば死んだから、『死という概念がない』わけではないはず……魔法でも時は操れないから、脳の寿命を戻してるわけでもないはずなんだ。

 

 ホモくん、なんか難しいことを……あ、みんなは理解できてるっぽい。

 

「……要するに、どういうこと?」

 

>……奴らは、『完全な不老不死』じゃなくて……使い物にならなくなった体を捨てて、違う体に魂だけ移して乗り換えてきたのかもしれない。そうだとすれば、『不老不死』は一応可能だ。知識や技術をそのままに、違う体……例えば、体を部下に作らせて、それに乗り移り続けるとかさ。

 

「確かに有りうるけど……そうだとして、どうなるの?」

 

 ホモくん、察してやがる……!

 

>……奴らはきちんと死を怖がっていた。つまり蘇ることはできない……だけど、この世に未練があって、この世にしがみついてる魂があれば……蘇らせることができるかもしれない。一度負けた奴を蘇らせる理由はないし、俺を殺せる可能性のある誰かを体に入れることで、四天王として復活させてくるかもしれない。

 

「……殺せそうな人に心当たりは?」

 

>あるぞ……ないなら話はしてないさ。こよりやいろは、ラプラスは知ってるだろ? あの、俺が壊そうとした……『マインドシェアマシン』とかいうの使ってたし。俺の部隊の『隊長』だ……奴が来たら流石に俺も怪しい。奴は戦争経験がありすぎるんだよ。俺を超えるくらいのな……

 

 当たりです……これ言わせるために見せたのか、インフィニティシステム? あと2人いましたね、一般市民と軍医の女……いや、勝ってやりますけど? 走者舐めんなよ?

 

「いや、そんなまさか……でも有り得る……か?」

 

「やってきそうではあるよね……守男さえ殺せればいいんだから、守男のことを恨んでる人間のほうが都合いいし……あいつのことだし、多分逆恨みしてるよ」

 

「……もし来たら、どうするのでござるか?」

 

 聞かれたホモくんは顔を伏せて……

 

>……ぶっ殺す。それしかない……俺にできるのは全力で敵を殺すことだけだ。親を殺すきっかけを作ってくれたのもみんなだし……ホントにみんなには助けられてばかりだな、ありがとう……

 

「お互い様だよ、ボク達だって何回も助けてもらったし!」

 

「1人で敵に突っ込んでいって……心配ばっかりさせられたけど、それでトワ達は助かったわけだしね……ありがとう、守男」

 

 ホモくんはみんなを助けてる……でも、強いだけじゃどうにもならないことがある。だから、そこは『勝手に』みんながやる。ホモくんも『勝手に』やるんだから、お互い様だ……相性のいい人達ですね。そんなことを言いながら時間は経ち……奴らはまだ来てないみたいです。右腕もこよりさん特性に変え、準備万端のホモくん。

 

>さて……魔王軍はどこだ? 居場所がわからないんじゃ話にならんぞ。

 

「そうなんだよね……裏の方でいけないかな?」

 

「やってみるか……かんぶ、頼むぞ!!」

 

「はいはい、お任せあれ……ん? なんだ?」

 

 警報音……侵入者か!?

 

「侵入者!? 行くよ、いろはちゃん!」

 

「了解でござる……!!」

 

「待って! これは侵入じゃない、ハッキングだ!! すごい腕、こよのセキュリティをものともしてない……! モニターやられた、映像来るよ!!」

 

 ……ブラクラとか来ないだろうな!?

 

『……ハッキング完了。やはり、魔法なしの機械ならハッキングは容易だ……昔たくさんやったからな』

 

『ご苦労……見えているかな、諸君よ。私の名はデュラハン、四天王『誓約の騎士』にして魔王様の側近だ。今回は君達に、新四天王を紹介しようと思う。理由は……新四天王の3人が、お前をどうしても見たいと言うものでな。顔を見せてやってくれ。来ていいぞ』

 

「え……守男? なんで……」

 

 悪趣味な野郎共だ……!

 

『……見えてるか!? あの時は散々不快にさせてくれやがったなぁ、クソガキ……!! 忘れたとは言わせんぞ!?』

 

>ッ、ジャスティー……やはりお前か!!

 

『相変わらず生意気な野郎め……一回死んだから二階級特進で大将になったんだ。伍長とは格が違うんだよ……最上級の魔族のみが知っている禁呪、『器移し』……それにより、一回きりで復活したのさ! 二つ名は『殲滅の大将』……覚えておけよ!?』

 

 ジャスティー……やはりいましたか!!

 

『私もいるぞ、甘ったれたクソガキめ! 『憎悪の軍医』エミリシア・エルデンベルク軍医大佐だ!! あの時はよくも余計な手間ばかりかけさせてくれやがったなぁ!?』

 

>お前もいるのかよ……!!

 

『クソッタレ野郎め……貴様は私の手で嬲り殺しにしてくれる! 貴様だけは絶対に許さんぞ、ヘカトンケイルズの名にかけて!!』

 

 次で最後です、こいつが問題なんだ……!!

 

『どけお前ら、俺が自己紹介するんだよ!!』

 

『チッ、目上の人に向かって……本当に、礼儀を知らん野郎だな!』

 

『あなたとは仲良くできなさそうですね』

 

 険悪ですね……まぁ、荒れてる奴らですから。

 

『やめろ、貴様ら。魔王様もお聞きになっているのだぞ』

 

「あれは……誰? 見たことない顔だけど……」

 

『器の顔が変わってんだよ! 転生してイケメンになったんだ! ラッキーだなぁ!!』

 

 死んだ奴等の顔なんていちいち覚えてないですもんね、適当に顔立ちのいい器を用意させたのでしょう。

 

>……本当に誰だ?

 

『自分が殺した人の名前も覚えてないのかよ!? ニュースくらい見やがれッ!! 耳かっぽじって、よぉ~く聞いとけよ! 俺は『憤怒の市民』浦下 直哉だ! あの時、お前が瓦礫で押し潰した一般市民だよ! 痛かったぞ、本当になァ……!!』

 

>……あの時のあいつか!! まさか、お前が選出されるとは……技術があるだけじゃダメなんだな。

 

 純粋な強さより、ホモくんへの強い恨みの方を優先してるみたいですね。裏切りを避けるためでしょうか……

 

『お前を殺したいという目的が一致している以上、どちらにとっても裏切りはデメリットしかない。少なくとも、お前を殺すまでは寝返らんはずだと魔王様は考えていらっしゃるようだ』

 

『今んとこ裏切る気はないぜ、メリットがゼロ

だしな……まぁ、お前を殺したあとは知らんがな。魔王軍を乗っ取ってもいいが……まずは、不快なものをこの世から消すことから始めるとするか!!』

 

『そういうわけだ……首を洗って待っていやがれ、クソ野郎! 今すぐその頭をかち割ってやる!!』

 

 プツリ……音が鳴って、映像が切れました。新四天王登場に対して、みんなは……

 

「嘘でしょ……? 四天王はあんなに強かったのに4人に戻っちゃったよ……」

 

>……勝算は少ない、か……

 

「……とりあえず剣を取りに行くのら、あれがなくちゃ戦えねぇのら!」

 

 そうですね、ルカヌスさんに会いに行きましょう。剣もできてるでしょうし……holoXの皆さんに情報関係を任せて、北海道に向かいます。

 

「ルーナイトのみんな! 北海道にゲートの行き先を変えるのら!!」

 

「姫の仰せのままに!!」

 

「……忘れがちだけどルーナって、ちゃんと王族なんだよね……本人はそう見えないけど」

 

 ルーナイトさんが機械弄ってる……終わったらしいですね。

 

「姫、終了しました!」

 

「ご苦労だったのら!」

 

>……皆さんはどうやって帰るんですか?

 

 リアル思考ですね、ホモくん。

 

「我々専用のゲートがあります、ご安心を!」

 

>今度差し入れ持っていきますね

 

「ありがとうございます、それでは!」

 

 ストイックですねルーナイトの皆さん、仕事が終わるとどこかに消えていきました。

 

「みんなで北海道に行くのらー!!」

 

>旅行に行くんじゃないんだぞ?

 

「わかってますよー!」

 

 そういえば、北海道はジンギスカンが美味しいんですよね……だから何かある、ってわけじゃないですけど。

 

「レッツゴー!」

 

「楽しみだなぁ~!!」

 

>……旅行気分じゃねぇか。

 

 そんなこんなで北海道に飛び……ルカヌスさんの店へ。

 

>……ルカヌスさん、いるか?

 

「おう、守男……来たか! もうできてるぜ。ほらよ、こいつだ!!」

 

>うぉ……派手な鞘に入った剣だな。肝心の剣は……流石ルカヌスさん、とんでもない鋭さだ。

 

 装飾のついた金色の鞘に鋭い剣、これがホモくんの新武器……

 

「俺の最高傑作だぜ、守男! お前なら使いこなせる! 名前は『ウルカヌス』、俺の名前をつけたんだ! もう折れることはない……なんたってこの俺が全身全霊で打った剣だからな!!」

 

「すごい……多分、ちょっと触っただけでも大怪我しちゃうね」

 

「お、その子達が女の子かい? 俺はルカヌス、見ての通り鍛冶屋さ」

 

 今回はみんなついてきてますからね。ルカヌスさんの剣は好評です。

 

「へぇ~、かっこいいお爺さんなのら!」

 

「嬢ちゃん、ジジイをあんま調子に乗らせるもんじゃないぜ?」

 

「いいじゃん、男らしいし! 一馬みたいでかっこいいと思うよ?」

 

 ワイトもそう思います。

 

「照れるからやめろっての! ったく、いい女の子達貰いやがって! この女たらし~!!」

 

>あいででで、ヘッドロックはやめてくれよ、ルカヌスさん……!

 

「悪ぃな、つい昔の仲間と一緒に冒険をしてた頃を思い出しちまった……」

 

 昔を懐かしんでますね……さぞかし、屈強な戦士だったのでしょう。

 

「それで、お値段の程は?」

 

「そうだなぁ……女の子は美人だし、褒めて貰えたし、お前はお気に入りだしな……よし、値引きして100万でどうだ!?」

 

「うわっ、高……くないのかな?」

 

 寧ろ安すぎます。こんないい剣をこの値段は、流石に……

 

「え、即金で!? それはちょっと……」

 

「ローンでもいいぞ」

 

>……今すぐ即金で持ってくる、待っててくれ!

 

 ……そうか、家にはあれがある!

 

「え、どこ行くの!?」

 

>金を持ってくるんだよ!!

 

「……ガチで持って来る気かな?」

 

 そして、ゲーム内で30分後……ホモくんが戻ってきました。

 

>ほら、確認してくれよ!

 

「……どこから持ってきたんだこれ」

 

>金の当てはある、って言ったろ? ダンジョンで見つけてきたんだよ、デカい金塊をな!! 高価買取で今だけ1g10000円だったんだ。

 

 この世界だと需要が凄いんでしょうね、魔法には鉱石が重要みたいですし、金は大体のゲームで『レアアイテム』。この剣の鞘にも使われてますし、魔法にも関わる鉱石なのでしょう。金の需要が現代より高いが、数が少なくレアである。ならば値段が上がり続けるのも、仕方のないことだと言えるでしょう。

 

「無根拠に言ってたんじゃなかったんだ……」

 

「で、いくら儲かったの?」

 

>それがな、交渉したら5億と100万もくれた……ラッキーだったぜ、ってわけでルカヌスさん! これで頼む!

 

 100万ポンと出す……どこの社長の息子ですか? いや、社長の息子だったな、そういえば。まぁ、そいつは人間の屑で、もう殺したけれども。

 

「本当に持ってくるとは……ほら、持っていけ! できる限り大事に使えよ!!」

 

>ありがとうルカヌスさん、大切に使うよ!

 

「でも、守男は結構乱暴な使い方してるような……まぁ、それは言いっこなしかな」

 

 何を言うんですかトワ様、結構丁寧に使ってるでしょ! え、フレイムマイン? グランドフレイム? 何のことだよ(すっとぼけ)

 

「まぁ、それはお前用だからな!! 滅多なことでは壊れんようにしといた!! 存分に暴れてこい!!」

 

>何から何までありがとう、また来るからな!

 

「頑張れよ命知らず、最後に笑うのは絶対諦めなかった奴だぜ!!」

 

 名言をサラッと……ルカヌスさん、流石です。

 

>そろそろ情報が入ってくれると嬉しいんだが……早く殺しにいかないと、奴らが何をしでかすかわかったもんじゃないぞ。

 

「確かに……戦争中もヤバいことをやってたって聞いたよ。街でそんなことされたら、PTSDの患者まで大量に増えちゃう。何としても止めないとね」

 

>……電話、ラプラスからだ! もしもし、俺だが……

 

 電話越しでラプ様の声が聞こえます……情報が入ったんですかね?

 

『守男か? 情報が入ったぞ、戦争の情報よりか隠蔽が甘かったからな!』

 

>そこまで隠したいことなんだな、戦争のことは……まぁ、フィオル国側からすれば、この時代に原爆よりも恐ろしい兵器を使ったとなれば、SNSアプリなどが攻撃に使われることはわかりきっている。そこまで隠すのも自然なことか……それで、どこなんだ?

 

『それが……魔王の力で魔王城は移動できるらしい。魔王城丸ごと……だから、今どこにあるかまではわからない。あいつらも簡単に見つかってはくれないらしい……』

 

 成程……魔王が見つかる心配をしてなかったのはそういうことか。確かに、それなら見つかることはないですね。

 

>チッ、用意周到だな……ゲームの悪役みたいに堂々とはしてないようだ。

 

「じゃあ……どうするの?」

 

>……引き続き情報収集を頼む。……俺は情報がありそうな場所に行くことにするよ。

 

 情報がありそうな場所……どこだ?

 

『分かった、守男も頑張れよ!』

 

>おう、お互い頑張ろうぜ。

 

「守男……当てってどこにあるの?」

 

 思いつきませんね……電話を切ったホモくんが、そう言ってきたかなたんに言いました。

 

>トワ、あの資料にはバルカの……不退転の軍師の基地の場所が書いてなかったか?

 

「確か書いてたけど……」

 

>行ってみる。ヴァロンの時は、自爆装置のせいで調査しきる前に爆発しちまったが……あれは基地の中でぶっ殺したからだ。基地がまだ爆発してなければ……あるかもしれん。

 

 そうか……存在を忘れてた。10パート前の敵のことですから。

 

「そっか、守男が一人でやっちゃったから忘れてたよ! そうだよね、ヴァロンの基地があったならあってもおかしくないよね!!」

 

>それで、どこにあるんだ?

 

「四天王の中だと一番近くだったよ、この辺だといちばん高い山の、月光山脈の麓にあるみたい。穴を掘ってあるんだって」

 

 モグラかお前は。あの時、資料を取っといてよかったですね……

 

>よし、早速行くか……!

 

「私もついてく!」

 

「ルーナも!!」

 

「ボクも!!」

 

「トワも!」

 

「私も!!」

 

 5人もぞろぞろ引き連れて行くのは……ドラクエだって4人までなのに。

 

>……5人も必要ないから、2人くらいがいいな。この中でトワしか言葉を読めないから、トワは確定として。

 

「……じゃんけんで決めようか」

 

「最初はグー、じゃんけん……ポン!!」

 

 みんな滅茶苦茶真面目な顔……ボスを失ったなら放棄されてる可能性が高いような気がする。

 

「……やった、ボクが引いたっ!!」

 

「くそ~、ついてないなぁ!!」

 

「ルーナが行きたかったのら……」

 

 かなたんが来ました、出番が少ない気がしたので、皆様にも嬉しい展開です。では、山脈の麓に行ってみましょう。

 

「じゃあ、行こうか!」

 

>あぁ、みんなはこの街を頼む。四天王の奴らがいつ来るかわかったもんじゃないからな……

 

「そっか……そうだよね、任せてよ! 指一本も触れさせないからね!」

 

 会長とわためぇとルーナ姫……4期生、中でも

会長は強いので、帰るまで街は大丈夫でしょう。出発して……麓に着きました。バスが出てたみたいですね。

 

>……この辺にあるのか? 見当たらんが……

 

「いっそ崩しちゃう?」

 

>土砂崩れが落ちたら俺らは全員おしまいだ、やめてくれ……

 

 かなたんは脳筋ですね……流石はゴリラ。

 

「こっちにはないよ?」

 

>……あった。ここだな……? ヴァロンの基地と同じ扉だ……ここの合言葉はなんだろうな? おい、開けてくれ。

 

「……返事がないね、誰もいないんじゃない?」

 

 バルカを倒されて、全員逃げ出したのでしょうか? でも、これじゃ開けられませんよね……

 

>……強行突破するか。剣の切れ味を試すチャンスだ。

 

「うわ、やっぱりすごい剣……」

 

>……!!

 

 無言でグレイトスラッシュ……すると、これまでとは比べ物にならない灼熱が斬撃と共に扉に襲いかかり……切れるだけでなく、断面が溶けてしまいました。溶鉱炉並の温度って……大丈夫なのか?

 

「あっつ……こんなに熱い炎が出る魔法剣なんて、見たことない……」

 

>……すごいな。完全に俺専用に作ってくれてるんだ……腕は溶けてない、流石に直接触れたら溶けるだろうが……こよりの腕も大概丈夫だな。

 

「よし、入ろう!!」

 

 斬った扉から入ると……中は真っ暗で、かなり埃っぽいですね……長いこと使われていないようです。

 

「……電気はどこかにないの?」

 

>多分ブレーカーを落としてあるんだ、電力室がどこかはわからんしな……

 

「あ、明るくなった!」

 

 剣の先っぽから少しだけ炎を出してます……松明代わりですね。

 

>魔法剣は便利だな、特に炎は……松明にできるし、焚き火に火をつけられるし。

 

「よし、探索探索……」

 

「ここは医務室、休憩室、軍師の部屋……あった、資料室!」

 

 ここですか……扉には鍵がかけられています、流石にそこまで不用心ではないですね。

 

>……迂闊にやると、中の資料が燃えかねんな。かなた、頼めるか?

 

「任せて! せーのっ!!」

 

「おぉ……相変わらず、すごいパワーだ」

 

 扉が歪んで大きく吹っ飛び、壁にぶつかって音を立て、ようやく静止しました……

 

>ありがとう、かなた……魔王に関係ありそうなのはあるか?

 

「ん~……あった! 魔王城の行き方……ゲートに座標カードを差し込んで、中に入ると転送される……だって。座標更新型のカードがあるみたいだね……あいつらが持ち歩いてるのかな?」

 

>……下手に基地に置いとくより、その方がいいだろうな……だがバルカは燃えてなくなったし、ヴァロンは爆発に巻き込まれたし……そうだ、インキュバスだ!!

 

 そっか、あいつは原型ありましたもんね。

 

「そうか、あいつは死体残ってたもんね! 警察に保管されてると思うけど……」

 

>多分押収されてるよ……取りに行こう!

 

「うん!!」

 

 急げホモくん、いつ攻めてくるかわからんぞ! というところで今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。





 いつも感想ありがとうございます、これからもご愛読とホモくんのご応援よろしくお願いします。
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