女の子を3人まとめて泣かせたRTA、はーじまーるよー。
前回は四天王を1人ぶっ殺して、病院から動けなくなって……洗脳されてた3人が起きて泣いています。
本来は3人が病室に来て、そこでいい感じに励ますと泣く……というのがストーリーのはずなのですが、どうやら一定の条件下でこうなるようです。wikiにも記述がないので……恐らく、別ストーリーに向かってますね。大ガバの可能性が高いです。さて、これを聞いたホモくんの反応はいかに?
>……くそ! 俺が行くのがもう少し早ければ!! 畜生!! 何故だ、何故あなた達が責任を感じる必要がある……!! 病室はどこですか!?
「3人の病室は203号室です、ここが225号室ですので……車椅子を持ってきます、少し待っていてくださ……」
>待っていられるかぁ!!
折れた足を無理矢理動かして立ち上がり、廊下を走っていきました……廊下は走っちゃいけませんよ。
「ちょ、ちょっと堀川さん!?」
「待つのらー! 動いちゃダメなのらー!!」
「ダメだ、もう聞いてない……!」
体中にとんでもない負担がかかってます、HPの減少がすごい……ですが心配をかけまいと、そんな素振り一切無しのポーカーフェイスで、いつものノリの顔になってドアを開けました。
>お邪魔しまぁす!
「誰……っっっ!?」
「あ、あぁぁ……」
全員すごい顔をしてます、驚き、悲しみ、罪悪感……全部をごちゃ混ぜにしたような顔。ホモくん、なんと言うのでしょうか?
>こんにちは、元気そうでなによりです!
「あ、あなた、どうして……立って……」
>治ったからに決まってるだろ? 大した怪我してなかったってさ!
大嘘です……あ、みんなが来ましたね。
「な、なにを言って……」
>……!!
「う……!?」
ホモくんが看護師さんをとんでもない顔で睨みつけました、励ますためには下手なことを言わせるわけにいかないから……ですかね?
「ご、ごめん、なさ……風真は……うあぁぁ!!」
>……なんでそんなに責任を感じてるんですか?
「だ、だって……だって!! その傷は風真がつけたのでござるよ!? 大怪我したのだって風真のせいでござる!!」
それを聞いた周りの2人が、それを否定してきました。
「違うよ! いろはのせいじゃない!! こよがやられたからいけないんだよ!! こよが、もっと強かったら……!!」
「2人の責任じゃない! 吾輩が不甲斐ないばっかりに!! ごめん、ごめん2人とも……!!」
「風真は用心棒なのに……風真が守れなかったのが悪いのでござる!!」
……全員が自分で責任を背負おうとしてますね。このままじゃ埒が明かない……
>……それ、皆さんの責任じゃないですよね?
「どうして!? こよが弱いせいでみんなが操られたのに!?」
>それは操ったあいつの責任でしょう?
責任感を1個1個論理的に潰していく作戦でかかるようです。精神科医みたいだなお前な(直喩)
「風真が弱いのは風真の責任でござるよ! 修行が足りなかったのでござる!!」
>相手が悪かったんですよ、卑劣な奴を相手に戦ったからです。真正面から戦ったら、俺は恐らくあなたより弱い。剣技という面で言うなら、天地の差がある。
「吾輩のせいだ! 吾輩が、あいつと戦おうなんて言わなければ……!」
>あなたの判断は正しかったですよ。あなた達が戦わなければ、俺は間に合わなかったかもしれない。
ここまで言っても、3人は泣きそうな顔をしながら責任を感じています。何故だ……あれ、看護師さん? わざわざホモくんに殺されに来たのか?
「……堀川さん。3人は多分、恨まないとやってられないんだと思います」
>恨まないと……なぜ?
「分かってるんですよ、3人とも。そいつに責任があるってことくらい……でも、自分達が傷つけた事実がある。だから自分を恨むことで……責め続けることで、心が壊れないようにしている」
サバイバーズギルトみたいな感じですかね……でも、操られたのが原因ですし……ホモくんどうする?
>……ありがとうございます、おかげでようやく何をすればいいか掴めましたよ
「え……どうするんですか?」
>……皆さん! 恨むなら……俺を恨んでください!
ファッ!? これはまさか……
「な……!?」
「なんであなたに責任がある事になるの!? こよの責任だって言ってるのに!!」
>だってそうでしょ? 元はと言えば、俺が気づくのが遅かったのが悪いし、傷ついたのも俺が向かうのが遅かったせい。操られたのだってそうだ。全部俺の責任なんですよ。
……これ、自分で全部背負う気か!? 斜め上の展開に行った……!
「そ、そんなわけ……!」
>だから、恨むなら俺を恨んでください。悪いのは俺です、俺の悪口はいくらでも言ってくれて構わない……殴ってくれたっていいです。だからもう、自分の責任だと思うのだけはやめてください!
「……そんなことない!!」
お、ラプ様が何か言い出しましたね。
「ラプちゃん……?」
「お前が助けたから吾輩はここにいられるんだ! あのままだったら、吾輩達はずっとあいつの奴隷だった!! 街だって、お前が来なかったらもっと
酷い有様だったはずだ!! お前のおかげなのに……なんで責められなきゃならないんだ!!」
「総帥……」
……これは好機!!
>……そう言ってくれるんですね
「そうだ、当然だろう!?」
>じゃあ、自分にもそれを適用していいんじゃないですか?
「え……」
ホモの奴そこまで考えて……(HAGA感)
>あなた達が戦ってくれたから俺は間に合った。あのままだったら俺は間に合わずに終わってた……街だって、もっと酷い有様だったでしょう。あなた達のおかげなのに……どうして自分を責めるんですか?
「あ……!」
「……恨んでないの? たくさん大怪我したのに……治らない傷もついたのに」
(ホモくんに限ってそんなことあるわけ)ないです。
>そんな馬鹿な……恨むことがどこにありますか? 俺は確かに怪我をした、でもその代わりに街のみんなとあなた達の命と心が助かった! 破格の交換じゃないですか!!
「ど、どうしてそこまで……風真達が女の子だからでござるか?」
>それ、あいつにも言われたな……違いますよ、俺はただあいつの行為、性格、全てを見下し潰そうとする傲慢さ……とにかく、奴の全部が気に入らなかったからぶん殴って、被害者を助けただけです!
美少女にしか優しくないのは優しいとは言わないからね。
「そ……それだけ? それだけで、命を懸けて……あいつを?」
>それだけです、他になんの理由もありません! 人を助けるのに理由がいりますか?
「……いで、ござる」
い?
「ずるい……そんなのずるい……!!」
>なにが!?
「カッコよく人を助けて、自分で全部責任を背負おうとして、見返りもいらないし傷ついても構わない……おかしいよ!!」
そうだよ(便乗)。本当にエロゲ主人公かお前? ヘタレのヘの字もないし。いいことだけど。
>俺、人助けに見返りを求めるようなヤツだと思われてたの!? 普通に悲しいんだけど!!
「社会は厳しいですからね……」
>社会は厳しいって言っても、それで助けない理由にはならないでしょ!?
ホモくんが人一倍お人好しなだけだって、それ一番言われてるから。
「うっ、うぅぅ……な、なんで風真、泣いて……情けないでござる……」
「いろはだけじゃないよ、こよも……うっ、ぐす」
「わ、吾輩は泣かんぞ……総帥だからな……!!」
やったぜ。上手くいきました! ……あれ、ホモくん? なにする気だ?
>……泣いてもいいんじゃないですかね?
「なっ……!?」
>だって、女の子でしょう? 泣きたい時に泣くのは女の子の特権です! 使わなきゃ損損!! 我慢は体に毒ですよ?
あーもう、そうやってまたホモくんは好感度上げる!! 病む確率が高まっていってしまう……
「お、女の子だと……?」
>女の子でしょ? 男が泣くのは情けないですけど、女の子はいくら泣いてもいいのです!
「な、なんでだ……どうしてそんなに……優しいんだ……」
そう聞くと、ホモくんは首を傾げて……
>え? 『泣いていいよ』って……男が言われたら情けないことこの上ないけど、男が女の子に言うのはカッコいいこと……じゃないんですか?
「……それだけ、なのか……?」
>男ならカッコよくありたいですもの! カッコ悪くはなりたくないです! カッコよくて、タフで強くて優しい! それが漢ってものですよ! 千里の道も一歩ずつ、です!! 漢にいつかなるんじゃない、今なるんです! 明日って今ですからね!!
黄金の精神を持っていそうな人の名言を言いつつ、ビシッとサムズアップするホモくん……ヘタレ主人公さん? 見習いなさい。
「……やっぱり、ずるい……ずるすぎる……う、ぅぅぅ……うぁぁぁ!!」
「ラプラス大丈夫!?」
「ラプ……!! なんで泣いてるの!?」
お、残りの2人もご登場ですね。このままだと誤解されてヤバくなりそう。
「かんぶ……しんじん……ぐす、彼が……」
「ラプラスになにしたの!?」
>え……えっと、話すと長いんですけど……
ホモくんそれは拗れるやつ!!
「……ラプ、話せないようなことをされたのか?」
「ひぐっ、違うよルイルイ……彼はこよ達を、慰めにきてくれて……大怪我、してるのに……」
「え、そうなの!?」
ホモくんは首を横に振り、謙虚に言いました。
>そんなご大層なことはしてません、言いたいことを言いに来ただけですよ?
「うぁぁ、だからそれはずるいでござるぅ……!」
「そうだったのか……ラプ、辛かったろ? 皆もごめんな、その場にいなくて……」
ありがとうございます、お2人。その場にいないでくれて……いたら本当にリセットでした。
「かんぶぅ……!!」
「ルイルイー!!」
「ルイねぇー!!」
流石はお姉さん、泣いてる3人を慰めてます。見事な包容力、私はホモくんにやって欲しい。(ホモくんガチ恋勢)
>……お邪魔そうだな。帰るか……
「もうちょいいてよ、3人も言いたいことあるだろうし!」
>そうですかね……じゃあ、少し待つか……
この人全身粉砕骨折と大火傷、顔に激しい裂傷、内蔵も損傷して、オマケに魔力欠乏……苦痛役満なのに、よくこんな軽い顔してられますね。化け物かな? 場面が変わって、時間は20分後……泣き止んだようです。
「……もういいのかい?」
「ありがとう、幹部……もう大丈夫だ、吾輩は総帥だからな……」
「ありがとうルイルイ、おかげで涙止まったよ……」
「ルイねぇ、かたじけないでござる……」
ソファに座って、ホモくんがなんか挙動不審ですね。なにかあったのでしょうか……あ、包帯に血がべったり! なるほど、不快感がすごいんですね。今そこを隠してます。
「気にしなくていいよ……さて、色々ありがとう。ラプ達がお世話になりました」
>いえ、こちらこそ……いい戦闘経験になりましたよ。自分の未熟さを思い知れました!
「謙虚だな~、もっと誇ればいいのに……」
沙花叉クロヱさんは誇るように言いましたが、ホモくんは首を横に振っています。
>そんなわけにはいきませんよ、今回はただ、四天王を1人殺したに過ぎません。ボロボロになってね……今度は圧勝できるようにしておかないと。
「向上心も〇……holoXの戦士として欲しいよ。今なら5円チョコ2枚あげるから、来てくれない?」
>はい、考えておきます!
ブラック企業ですよ、そこ。やめとけホモくん。
「……あの」
>ラプラスさん? お2人も……
「ありがとね……わざわざ慰めに来てくれて……おかげで、もうすっかり立ち直れたよ」
それを聞いて、安心したように微笑むホモくん……かわいいね、クレカ止まるまで赤スパチャ投げたい。
>それはよかった、来たかいがあるってものです!
「これは返しきれない恩義でござる……本当に、かたじけないでござる……」
>恩義だなんてそんな、どこの御恩と奉公ですか? 鎌倉幕府じゃないんですから……俺は偉い人じゃないです、俺が助けたかったから助けただけですよ! あと奴が気に入らなかったから!
下向いてるのでわかりにくくて、ホモくんは気づいてませんが……顔が真っ赤になってます。そろそろ湯気出そう。こよりさんだけはわかりやすいですね、尻尾ブンブンしてます。コヨーテは狼の仲間だしね、尻尾振るのもしょうがないね。
「……ありがとう、本当に……あと、いちいち来なくてもいいように、電話番号……」
>いいですよ! はい、これ!
「……呼び捨てでいいよ、こよりって呼んで?」
あ、友達になりましたね。
「か、風真も……いろはって呼んでくださいでござる!!」
「わ、吾輩も……ラプラスでいいぞ!!」
>圧力がすごい……いいよ、よろしくな! いろは、こより、ラプラス! また友達が増えたな、俺って社交家!!
自分に自信がないより、こういう奴の方がいいに決まってるよなぁ? そうこうしてる間に、3人と交換が終わりましたね。
「これでいつでも話せるね!」
>おう! また電話番号が増えたぜ! これで8個だ!
「早く元気になって……なったら……その」
言い出せないようです、ですがそこにホモくんの一言!
>あぁ、一緒に遊ぼうな!
「ひゃ、ひゃいっ!!」
「……天然女たらしって、こういう人なんだね。エロ本とかで読む人とはちょっと違うけど……」
あの人達普通にボディタッチするけど、許可があるまでホモくんはしないからね。いや、それが常識だけども。エロゲー主人公にあるまじき理性の強さ、誇らしくないの?(称賛)
「……えと、そろそろ昼食の時間なので……部屋に戻っていただけると」
>あ、そうですか! じゃあな、皆! また会おう、アディオス!!
「あっ、うん、またね!」
こよりにあるまじき照れ顔。頭ピンクコヨーテと同一人物とは思えません。
>ラプラス・ダークネスの好感度が著しく上昇しました!!
>博衣こよりの好感度が著しく上昇しました!!
>風真いろはの好感度が著しく上昇しました!!
うん、知ってた。確実に100%行きましたね。そして、部屋に戻ったあと……
「女たらし」
「唐変木」
>なんでそんなに言われなきゃならないの!?
ホモくんが理不尽に責められていました。
「……まぁいいのら、いつものことだし」
「そうだね」
>いつも……これって男らしい行為じゃないの?
合ってるよ、ホモくん。でも、やればやる程好感度上がるの。わかる?
「堀川さん、お食事です」
>ありがとうございます! おっ、今日はカレーとプリンアラモード……こりゃ豪勢だ!!
「……腕痛いでしょ? 食べさせてあげる」
トワ様が食べさせてくれようとした時……ルーナ姫が割り込みました。
「待って、今日はルーナがやるのら!」
「トワがやる!!」
>待て! なにエロゲーみたいなことしてんだよ、いやもうエロい事してるけど!! 2人で食べさせるという選択肢はないのか!?
華麗なセルフツッコミ、嫌いじゃないよ。
「あ……」
「そうだったのら」
>冷静さを欠くなよ……むぐっ!?
スプーンが2人分同時に口に押し込まれました。もう特徴的なフタは開けられています。
「どう、美味しい?」
「どう、美味しい?」
>ごくっ……ステレオで言うなよ。あぁ、美味いぞ?
ホモくんがそう言うと、どんどんスプーンが運ばれていきます……あ、もうなくなった。
「ふぅ、ごちそうさま……ありがとう、2人とも」
「どういたしましてなのら」
「気にしないで?」
優しいなぁ2人とも……あ、誰か来ましたね。
「失礼します……体に異常はありませんか?」
>はい、包帯に血がついて使い物にならないので、変えていただけると……
「わかりました、少しお待ちを……」
1度包帯が剥がされ、生々しい傷が開き……そこにまた、包帯が巻かれました。
「はい、OKですよ」
>ありがとうございました!
「いえいえ、また来ますね」
そう言って、医者は次の人のところに行きました。さて、時間は飛んで……深夜。どうやら、流石に泊まりはしなかったようですね。
>……は、ははは
……ん?
>世の中、そんなに甘くないよな……ちょっと休んで治るなら、誰も苦労してない……この世界の回復魔法はあくまで痛覚を切って、軽い傷を治すだけの応急措置。少し死から遠ざけるだけ……傷が完全に塞がるわけではない。骨だって治らない。本人の体力も消耗する、元々は戦争にさっさと復帰するために作られた、非人道的な魔法……やっぱり、宛にならない……
そうだったの? そんなの特攻用じゃないか!
>……がっ、は
不快な水音が、静かな部屋に響く。硬質な机に当たって、音をさらに大きくさせる……
>ごはっ、ごほごほ!! ごぉぉっ……がっ、ふ……
やっぱり無茶してたんですね……当たり前だよなぁ? (傷が治ってるわけ)ないです。内部的なHPは増えていても、体は悲鳴をあげてるんですね。ゲームだから描写されないだけで。
>……汚ぇな……くそ
トイレットペーパーで掃除し、それらをトイレに流していく……立っちゃいけないのに、心配かけないために……
>……これでよし、もう匂いの欠片もしないや……やっぱり水で拭くのが一番だな……さてと、寝るか。
何事も無かったかのように眠るホモくん……これがハードボイルドですか。
>……ふぁ~、新しい朝が来たってか? 退屈だけどな……
……そういえば、トワ様がまだ病んでませんね。もしかしたら、退院した瞬間に襲われるかも。なんて思ってたら誰か来ました、トワ様かな? ご飯にはまだ早いし……
「……入るよ、守男くん?」
>こよりじゃん、おはようっ!
「うん、おはよう……あれ? これは……」
こよりさんでした、この人はホモくんほど酷くないし、獣人なので治るのが早くてもおかしくはないですが……ん? なんか変?
>どうした、こより? 変なことでもあるのか?
「……血なまぐさい。なにこれ……守男くんの、だよね?」
>げっ……!!
狼って鼻が利くんでした。やめてくれよ……(絶望)病み度が溜まりそうです。
「ねぇ、どういうこと?」
>いや、顔の傷だよ……!
「嘘。だって机からもするもん」
鋭すぎる、流石コヨーテ……
>……血反吐吐きました、はい
「……」
>あの、怒ってる?
……なんか怒ってる感じじゃないぞ?
「……なんで自分で片付けたの?」
>深夜だったし……
「看護師さん呼べばいいじゃない」
そうなんですが、ホモくんは渋い顔をしています。
>血反吐触らせるの、忍びないからさ……それに、深夜に叩き起こされたらやだなって……
「待ってて!」
>え? ちょ、こより!?
こよりさんがどっか行きました、なにをしでかす気なんでしょうか?
「お待たせ!」
>え、なにその薬……むぐ!?
「これ飲んで、ゆっくりね……」
これは……回復薬ですかね?
>……体が楽になってきた、痛みも消えたし……
「こより特製の回復薬! 回復魔法と違って、傷の治りも速くなるし、速攻で効くよ!」
>あぁ、ありがとう……意外と美味いな……
やったぜ。このイベントが起きると、2日後には薬の効果で全快します。こよりと仲良くなるとこういう利点があるので、ここは不幸中の幸いですかね。まぁ、また入院することになるんだろうけど。
「もう無茶しないでね? 苦しそうにしてるとこ、見たくないから……もし、今度見ちゃったらこよは……」
>……どうなるの?
「わかんないけど……とにかく、もう無茶しないでね!」
はい、病み度アップですね。
>また誰か来た……
「堀川さん、お食事です」
>あ、ありがとうございます!
ホモくんは腕を動かせないので……恒例の食べさせタイムです。
「あ、あの……こ、こよが食べさせてあげよっか?」
>是非とも!
「じゃあ……あ、あーん?」
貴重な恥じらいコヨーテを見つつ、少し解説をば。この世界は知っての通り魔法があります。ですが、魔法は使える人と使えない人がおり、種族によっても適合率などが異なります。人間は魔法が使えるようになる可能性が低く、ホモくんはほとんど使えません。一応『狂戦士の魂』がありますが、あれは極端な身体強化のため、やはり質のいい魔法とは言えません。
そういった人達でも、魔法を放てるようにと作られたのが、炎の鋼鉄剣をはじめとする魔法道具です。足の動かない人のための車椅子で、腕のない人のための義手。大昔から魔法と共に生きてきた人間達にとっては、魔法道具はまさにそれの類です。
充電式であり、自動で四元素を吸って貯めこんでおいてくれます。戦闘中も貯まるので、(エネルギー切れはほぼ)ないです。だから、暮らすだけで体内に貯まる四元素……魔力の方を使い果たしても大丈夫なのですね。
そして、予め組まれた術式、現代で言うならプログラムを元に炎などを放つわけです。これで電車などを動かしたりと、魔法と魔法道具があることにより、この世界での技術の進歩はめざましいものがあるようです。それを組み込んだのが魔法剣なわけですね。
ただし、やはり魔法道具は補助器具。車椅子の人が、『普通に』歩くより移動が困難になってしまうように、『普通の』腕を動かすよりも義手の人は動かしにくいように、やはり精度や威力などの面で、大きく劣っているのもまた事実です。
あの時のトワ様のように、術式を途中で変更することもできませんし……術式を変えて威力などを調節できるものもありますが、どうしても高価になりますし、それも設定の範囲内での話。自由な変更はできません……こういう辻褄合わせがされているわけですね。細かいなぁ……あ、食べ終わりましたね。
>ふぅ、ごちそうさま……ありがとうこより!
「もう無茶しないでね?」
>しないしない!
これ、本心で言ってますね……ホモくんはあれを無茶だと思っていないようです。お前の基準ガバガバじゃねぇかよ。
「怪我は痛くない?」
>全然! そういうこよりは? 大分やられてたろ? あいつに無理矢理体を……
「……また、そうやって……」
こよりさんが俯きました、顔は見えませんが、多分真っ赤です。助手くんの皆さんごめんなさい。
>俯くなよ、無茶なんかしてないって!
「……でも、心配なの。いつか死んじゃいそうで……今すぐにでも、心臓が止まって倒れちゃいそうで……」
>心配は嬉しいが……じゃあ約束だ、俺は死なない! 何があっても!!
ホモくんが死ぬルート大量にあるんだけど、大丈夫なんですかね……
「今死にかけてるのに?」
>うぐっ!
「……こよがいくら言っても、多分守男くんは止まらないよね……わかった!」
こよりさんが顔を上げました。なにか決めたようです。
>わかってくれたか?
「うん、守男くんがどんな大怪我しても、すぐ治るお薬を作って待ってることにする! だからこれからも頑張って!」
>サンキューこより、お言葉に甘えてこれからも大怪我させてもらうぜ!!
怪我しない戦いなんて無いからね、しょうがないね。
「積極的に怪我しようとしないで!?」
>HAHAHA、冗談だよ! 善処します!
「もう……」
膨れっ面のこよりさん、いいですね……まぁホモくんのほうが可愛いけど。
>……お? 誰か来たようだな……
「おはよー! 守男起きてる!?」
「かなた、大声出さないの。寝てるかもしれないじゃん……あ、起きてた」
かなたんとトワ様が来ました。かなたんの病みはヤバいので、できれば後回しにしたかったのですが……
>よう! 元気そうだな!
「……こよりさんに食べさせてもらったの?」
>あぁ、そうだけど……
病み度の上がりようはもうないので、トワ様は大丈夫ですね……かなたんも、今回でMAXになるということはありません。数値的に考えても有り得ないでしょう。
「……ふーん」
「いなかったから食べさせてあげたんです! 薬もあげたので、多分もうすぐ治りますよ!」
「ずるい……でも、いいや。守男の初めてはトワ様のものだし」
ア!(絶命)それはまずいですよ!!
「……どういう、こと?」
「ねぇ、教えて……何したの?」
>あ、それ言っちゃう……? しといて恥ずかしいな……
ソレイジョウイウナ-! ヤメロ-!!(ダッシュ)
「知らないんだったね。あの日お泊まりしたでしょ? もう、やることやっちゃったんだ……」
>あー言われた……
「最近寂しいんだ……夢中にしたのは守男なのに、退院したら責任とってね……?」
ヌゥン! ヘッ! ヘッ! アア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!(目力)ダメだ、病み度が貯まる! こよりさんは良くても、かなたんは良くない!!
「……」
「……初めてが、こよじゃ……ない?」
>……申し訳ございません
2人のハイライトが消えました、そしてかなたんはウソダ……ボクヲダマソウトシテル……って顔をしてますね。
「……まぁ、いっか。誰かに初めては渡すものだもんね……トワなら仕方ないや」
「ありがとう、わかってくれたんだね!」
「……行ってくる」
こよりが部屋を飛び出していきました……まさか2人に言いに行ったのか!? やめてくれよ……(絶望)総帥のヤンデレはまずいですよ!
「薬の効き目はどう?」
>いい感じだよ、体が楽だ……骨が治ってきてるんだろうな
「変な薬じゃなくて良かった……」
それは本当に。こよりさんが案外乙女ではぁ~助かった! ……ん?
「守男くん、失礼しまーす」
「守男?」
「守男くん?」
6期生の皆さんでした、全員ハイライト消えてます、コワイナー。というところで今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました!
遅くなってすみませんでした!