※この作品はR-18です。

(本編完結)ホロライブラバーズX 敗残兵A   作:とも667

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惨たらしい内容なので初投稿です。


飛行機搭乗~過去編開始まで

 ホモくんの本性が見え始めたRTA、はーじまーるよー。

 

 前回はだいぶ強引にアジトを聞き出し、家に帰っていったところで終わりましたね。ホモくんは……スマホいじってますね。

 

>……よし。飛行機のチケットは予約した……あとは学園にメールを送るだけだ……『体調不良のため欠席します』と。これでいいな……

 

 一切迷いがないですね、ホモくん……今度は地図を読み始めました。

 

>……マップアプリと照らし合わせて……ここか。立ち入り禁止区域だが……人の命がかかってるんだ、入るしかない……内部構造はこれだな、覚えておこう。

 

 なんだかんだで一日後……朝5時に起床し、朝飯をかき込んで空港にダッシュ!!

 

>着いたな……さて、皆に気づかれないように早朝から走ったのはいいが……早く着きすぎたな。何をしようか……

 

 あらま、見つからないためとはいえ早すぎましたね……こういう時は!

 

>……近くの本屋で本を買ってきた。『もっと上手に交渉』『まだまだ上手に交渉』か……全3部だったんだな、アレ。

 

 交渉術を鍛えておきましょう、今度金塊を高価買取店に持っていくので。今の相場だと1gが1万円だから……あれはホモくんが重くて疲れるくらいの重さ、つまり35kgくらいだったと推測できる……つまり値段は……3億五千万円!? とんでもない値段だ!! そして交渉術EXが入れば、さらに値段が上がる……5億は行きますね。これから収入も増えるので……余裕ですね!!

 

>……読み終わった。ちょうど時間だ……交渉がさらに上手くなった気がする。

 

>熟練度UP! 『交渉術EX』に変化しました!

 

 交渉術EXは、持っていると買取値段が元の50%程度アップします。これを買ったのはそのためですね。さぁ、北海道にGOです! 剣は空港に預けて……離陸しましたね! ホモくんは……あ、寝てる。疲れてたようです……おやすみホモくん、いい夢見ろよ?

 

>……!? なんだ、この気配は……? どこからだ?

 

 ん? なんでしょうか……ホモくんが立った? 何に気づいたんだ?

 

>……っ! そこの人、危ない!!

 

「えっ!? 何が!?」

 

>いいから伏せて! ぐぅ……やらせるか!!

 

 男の人を庇ったホモくんの肩から血が!? 見えない攻撃……スタンド攻撃か!?

 

「う、うわぁっ!?」

 

>『メガトンパンチ』ッ!!

 

「ぐぅあ!?」

 

 何も無いところから人が……そうか、昨日の隠れ放火魔の仲間だな!? こいつらの狙いはホモくんか……! 気づいてやがったな『魔導皇帝』!!

 

>俺が狙いなら俺を狙え! 他の人に手を出すな! ……そこの人危ない!!

 

「ひ、ひぃっ!?」

 

>ぐぅっ、クソ……『メガトンパンチ』!!

 

 また人が出てきて吹っ飛びました、ここじゃ不利です……! 剣はないし、飛行機を傷つけられないからフェンスオブガイアも無理……いきなり縛りプレイかよ!

 

「い、嫌だ! 死にたくないぃ!」

 

「うわぁぁぁ、やめてくれぇ! 他の奴にしろ! 私は見逃してくれ!!」

 

「何言ってんだ、テメェ! そんなこと言うお前が殺されろってんだ!!」

 

 もう仲間割れしてる……やっぱり性悪説は正しいってハッキリわかんだね。

 

「何だとこの野郎、殺してやる!!」

 

「お、落ち着いてください! 冷静に……」

 

「うるせぇよクソ女!!」

 

 あぁ、男の拳がCAさんに迫る……!!

 

>……大丈夫ですか? 早く逃げてください

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「邪魔すんじゃねぇ! お前正義の味方なんだろ!? 戦い放棄して何やってんだ、クソ野郎! とっとと皆殺しにしちまえ!!」

 

 自分が苦しいからって他人を苦しめていいと思ってるのか、この野郎。

 

>なんの罪もないCAの人を殴っていいと思っているのか?

 

「偉そうに……弱者の気持ちを考えろってんだよ! お前もぶん殴って……ごっふ!?」

 

「きゃあーっ!!」

 

 ホモくんの腹パンがクリーンヒットォ! 男は吹っ飛んだぁーっ!!

 

「こ、こいつ一般人を……!!」

 

>……殴りかかってきたから殴り返したんです、問題がありますか?

 

「この野郎! 死んじまえ! おい、お前らも見てないでかかるんだよ!! 正義の鉄槌だ!!」

 

 ぎゃーっ、敵が増えた! とりあえず魔王軍を片付けないと……

 

>チッ……邪魔すんじゃねぇ!!

 

「うごっ!?」

 

>……そこだな!?

 

 また命中、もう一人倒しました……ですが、問題は乗客達です。流石にこっちをぶっ殺すわけにはいきませんからね……とはいえ相手は殺す気、どうしたものか……

 

「ぐぅあ!」

 

>まだいるな……どこだ!? ぐっ……この! 邪魔するんじゃない!!

 

「あがっ!」

 

 どうやら、数はそんなにいないようですが……なにせ隠れているのが厄介すぎます。次はどう来る……?

 

>……ドアが開いてる!? まさか!!

 

「待ちやがれ!!」

 

>邪魔するな、死にたいのか!!

 

 ホモくんの邪魔するな、お前らの命もかかってるのに!!

 

「正義のためだ、命なんざくれてやる!!」

 

>その情熱をもっと他のことに向けろよ! くっ、離せ!!

 

「うぐっ!!」

 

 振り切って入った場所は機長室……そこには。

 

「これであいつもおしまいだ……!!」

 

>『ジャッジスルー2』!!

 

「うごぁ!? あがっがががが……げぇぇっ!!」

 

 多分こいつが最後の1人ですね……でも、これは……

 

>気配が消えたな……こいつで最後のようだが……副機長さん! 機長さん! しっかりして……くそ、死んでる!!

 

 『救済の力』は瀕死の場合にのみ発動する……こんなところに制約の弊害が!!

 

「おい、開けろ臆病者!!」

 

>……長くは持たないな……管制塔ですか? こちら飛行機! 機長、副機長共に死亡! 応答せよ! 現在テロリストを殲滅、機長と副機長が死亡! 応答せよ!!

 

「何だと!? くっ……自動操縦プログラムはどうなっていますか!?」

 

 返答が帰ってきましたね……ダメだ効かない!!

 

>ダメです、完全に制御不能です!!

 

「……クソ! 飛行機の免許は!?」

 

>持ってるわけないでしょ!?

 

 このままじゃ墜落して大ダメージ……『魔導皇帝』に街が破壊されます!!

 

「……乗客の皆さんの中に免許を持つ人がいないか、アナウンスで呼びかけられませんか!?」

 

>それが……乗客が暴動を起こしていて、とても話を聞いてくれる状況では……!

 

「ガッデム! 最悪だ……こうなれば、無免許だろうがなんだろうが仕方ない! 警視庁に連絡しろ、事情を説明して特例措置の準備だ! 無免許だが……最後の賭けに打って出るぞ!!」

 

 まさか……無免許運転させる気か!? このまま墜落するより、最後の足掻きをしてみようって魂胆か……!!

 

「落ち着いて聞いてください、あなたに飛行機を運転してもらいます! 我々の指示通りに操作してください!!」

 

>わかりました!!

 

「では、まず目の前のレバーを……」

 

 ぎこちない動きでレバーが動かされ、すごい揺れが機内を襲います。

 

>くっ……こうですか!?

 

「そうです、そのまま……!」

 

「うわぁぁっ、あの野郎! 俺達を殺す気か!!」

 

 ……よし! なんとか着きました! あとは……車輪を出して!!

 

「……滑走路からは外れているが……ブレーキをかけてください!!」

 

>……止まれ、ポンコツ!!

 

「ようやく開いた! かかれぇっ!!」

 

 民衆がホモくんを殺そうと襲いかかったその時……一番とんでもない揺れが飛行機を襲いました。

 

>ぐぅぅぅ……!

 

「うわぁぁぁっ!!」

 

「ぎゃあぁぁー!!」

 

 頼む、止まってくれ……!

 

>……どうなった?

 

「……成功です! ありがとうございます!!」

 

>……よかった……みんな助かったんだな……っ!?

 

 ズドン、と。そんな音がしそうな程激しく、剣がホモくんに突き刺さりました。

 

「なにがみんな助かっただ。正義の味方ヅラしてんじゃねぇよ……地獄に落ちろ! トドメだァッ!!」

 

>っ……『メガトンパンチ』!!

 

「がぁっは!?」

 

 奴は吹っ飛びましたが……ホモくんの体に穴が……あぁ……

 

>……その武器は、奴らの持ち込んだ武器か……多勢に無勢だな……

 

「死ねぇっ!!」

 

>最後まで抵抗させてもらうぜ……武器がなくてもな!!

 

 パンチとキックだけで刃物を持った民衆を相手するホモくん……あ、あれ? 飛行機傾いてないか……?

 

「いい加減死んどけ!!」

 

>断る! ……むっ!?

 

「な、なんだ!? 床が斜めに……」

 

 ズガドォォォォンッ!!

 

 ひ、飛行機が地面に当たって……ジェットエンジンが壊れて爆発してしまいました……そして機体も地面に叩きつけられてます……つまりこれは!!

 

>逃げろ! 爆発するぞ!!

 

「ハッタリに引っかかるかよ、バーカ……は?」

 

 ズガッシャアァァァッ!!

 

 あー言わんこっちゃない!! 爆発に巻き込まれて犠牲者が……!

 

「う、うわぁぁぁっ! 逃げろぉ!!」

 

「お前のせいだぞクソ野郎! よくもあんな運転してくれやがったな!!」

 

「お前なんて死んじま……ギャアァーッ!!」

 

 奴は火の中に落ちて、火だるまになりました……これじゃホモくんもやられちゃいますよ!

 

>……非常口はここか!!

 

「どけ! 俺が出る!!」

 

「俺が先に出るんだよぉぉぉっ!!」

 

 押し合いながら人が出ていっています……でも押しあってるせいでまともに出られてませんよ!

 

「皆さん落ち着いて! 指示に従って避難を……」

 

「うるせぇっ!!」

 

>っ、危な……

 

 あぁ……CAさんが、殺された……

 

「う、うわぁぁっ! 人殺し!!」

 

「こいつが悪いんだよ! 俺の命を見殺しにしようとしやがってぇ!!」

 

>し、しっかりして……ダメだ、もう……

 

 これが人間の本性……なんてことを……

 

「元はと言えばこいつが悪いんだろ!? 俺は悪くねぇよ! こいつをぶっ殺せ!!」

 

「そうだ、やっちまえっ!!」

 

「うぉぉぉっ、死ねぇぇぇ!!」

 

 ホモくんは気づいてない……ダメだ、ホモくん逃げろ!!

 

>……!? しまっ……

 

「オラァ、死ね死ね!!」

 

>ぐっ、お……

 

 やめろ、もうやめろ……お前ら命が惜しくないのか!? 正義のためなら、他の全てなんざ全部捨ててしまえるのか……なんて奴らだ! いや、これが人間の本能なのか……!?

 

「おい、剣持ってこい! こいつにぶっ刺すぞ!!」

 

>やめ、ろ……逃げろぉっ!!

 

「黙れクソ野郎!!」

 

 また、体に穴が空く。何度も『正義』が突き刺さって、罪のない者が『正義』に殺される。

あぁ、何故……

 

>……ま、ずい……

 

「もう持たねぇってか? いいぞ、地獄に落ちな!! 死に晒せぇぇッ!!」

 

>……!!

 

 ボガガァァァァァァァン!! ズドドォォォンッ!!

 

 その瞬間。もう片方のジェットエンジンにも火がつき……とんでもない大爆発が、辺りを巻き込みました。破片が飛んでいき、滑走路に突き刺さり……『恐ろしき執念』発動……HP、1……

 

>……みんな、死んだのか……

 

「……が、はっ」

 

>……!! お前……大丈夫か!? 今瓦礫をどかすからな!!

 

 ホモくん、君はまだ……! そんな身体で!!

 

「……テメェの、せいだ……」

 

>……!

 

「テメェが悪い、テメェが……死ね、死んじま、え……死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死……ね……死……」

 

 ガクリ、と。呪詛を吐き続け、そいつは死にました……これもうエロゲじゃないだろ……

 

「大丈夫ですか!? 生存者は……あなただけのようですね……」

 

>……

 

「酷い怪我だ……早く病院に……」

 

 ホモくんが顔を上げ……っ!?

 

>……行かないと

 

「ど、どこにですか!? そんな身体で……」

 

「ま、待ってください……!!」

 

 ホモくん、そんなに走ってどこへ行く!?

 

>……俺の荷物は……あれだな!?

 

「な、なんだなんだ!?」

 

>俺の剣……これさえあればいい……!!

 

 大火傷と風穴の空いた体で街を走り抜けるホモくん……まさか、この状態で『魔導皇帝』とやり合う気か!? そんな無茶な……!!

 

「ママ、あの人だれ?」

 

「どうして血が出てないんだ……!?」

 

>傷口はちゃんと焼けているようだな……好都合だ!!

 

 オワタ式で『魔導皇帝』戦……『不退転の軍師』とか、『斉一の悪魔』ならまだしも……アイツと!? それは流石に……ダメだ、操作を受け付けない!! 街の巨大ディスプレイに、臨時ニュースが映し出されます……ホモくんは見てませんね。

 

『……臨時ニュースです。飛行機が魔王軍の破壊工作によって破壊されました。これによる被害は100人を超え、生存者はたった1人であるとのことです……新たな情報が入ってきました、生存者が走ってどこかへ消えたようです! 生存者の顔写真です、目撃者はこちらまでお電話ください!! 繰り返します……』

 

「おい、アレそうじゃないか!?」

 

「あれ、本当に人間なの……? 丸焦げよ!?」

 

 もう山に着いてしまった……ここが目的地ですが……

 

>……マジックエンペラー。

 

「……よし、入れ!」

 

>……『フレイムタイフーン』ッ!!

 

 え、いきなり!?

 

「ぎゃあぁぁっ!?」

 

「お、お前は……ごぉっ!?」

 

>どこだ! 出てこい、いるんだろ!? 四天王!!

 

 叫びは聞き入れられません、その前に兵士がやって来ました……ホモくんを排除しようとしているようですが……

 

「出し惜しみするな、撃て!!」

 

「喰らえっ!!」

 

>……遅すぎる……

 

 避けた!? 今のを刹那の見切りなしで……!? そんなスキルあったか!? えーと、スキル一覧で……

 

『ジャッジスルー2』

 

『メガトンパンチ』

 

『グレイトスラッシュEX』

 

『サイクロンスラッシュEX』

 

『ダッシュスラッシュ』

 

『クイックキャスト』

 

『救済の力』

 

『狂戦士の魂』

 

『フェンス・オブ・ガイア』

 

『鍛え上げられた肉体』

 

『超スタミナ』

 

『料理上手EX』

 

『恐ろしき執念』

 

『剣術lv2』

 

『判定強化lv2』

 

『反応速度lv2』

 

『HP強化lv2』

 

『女たらしEX』

 

『交渉術EX』

 

『???』

 

『???』

 

『霆堺ココ縺ョ逶エ諢』

 

『豁」鄒ゥ縺ョ貍疲橿』

 

 ……何これ? こんなスキルないぞ……文字化けスキルって、バグかこれ? でもフリーズはしてないし……

 

「な、避けられ……」

 

>どけ

 

「がっ!?」

 

 『グレイトスラッシュ』か……なんか最近、技名言うことが少ないな……あんなにノリがいいのに……

 

「な、なんだこいつ!? データと違……ぐふっ!」

 

>……どこだ、四天王!?

 

「うわ、岩の壁が生えてきた!!」

 

 『フェンス・オブ・ガイア』ですね……だから技名言えって!

 

>……ここかっ!!

 

「……余程焦っているらしいな? 炎剣の龍殺しよ……」

 

>貴様が四天王だな!? 死んでもらう!!

 

 そう言って、ダッシュスラッシュを放つホモくん……頼むから言ってよホモくん!! 解説大変なんだぞ!?

 

「気性がやけに荒いな……そんなに怒っているのか? おっと、自己紹介が遅れたな……ご存知の通り、私は四天王『魔導皇帝』ことヴァロンだ」

 

>この顔が怒ってるように見えるのか?

 

「……見えんな。何も感じん……虚無? 何故だ? よく分からん奴だな……」

 

 あ、ハイライト消えてる……でも怒ってない? どういうことだこれ……?

 

>あの世で仏様にでも聞いてきたらどうだ?

 

「私に殺意を向けていることは確かなようだな……傷が酷いな、よくここまで来れたものだ……」

 

>傷は男の勲章、これはファッションだよ。センスあるだろ?

 

 なんか、ハードボイルドものとかで見そうなセリフ言い始めたし……

 

「……ファッションセンスがないな。だが安心しろ……すぐに芸術品にしてやる! 名前くらいは覚えて死ねよ!!」

 

>こっちのセリフだよ。

 

「不気味なヤツめ……喰らえ!!」

 

 いきなり最上級魔法、『コキュートス』か! でもこれは……よし、避けられた!! 走者舐めんなよ!?

 

>……

 

「チッ、なぜ技名すら言わん……叫びのひとつもしないのだ!? データと違う……ぬぅっ!!」

 

>……

 

 もう一言も喋ってねぇ……ダッシュスラッシュで踏み込んだあと、後ろに回り込んでグレイトスラッシュをかましました。どっちもワープで避けられてます。着地時に地面を剣で刺して……ってホモくん、なんでもいいから喋ってよ。私だけじゃ持たない……!!

 

「化け物めっ!!」

 

>……

 

「なっ……クソ!!」

 

 最上級炎魔法の『イフリート』を避けられて、反撃のメガトンパンチ……それを避けるためにまたワープしたけど……そこそこ押してないか、これ? あのスキルがなんか関係あるのか……あ、また地面叩いた。悔しいのかな?

 

>……

 

「これならどうだ!? 『ガイアシューティング』!!」

 

>……

 

 うぉ、地盤が出てきて……飛んできた! 今はオワタ式なのに……!! あ、フェンスオブガイア出して……また剣刺した、何してるんだろう?

 

「喋れ、無口というレベルを通り越しているぞ!」

 

>知るか。

 

「チッ、なら……『ギガストリーム』!!」

 

 やっと喋った、けど冷たい! 人格変わってないか、これ!? 今度は……楽勝!!

 

>……

 

「ぜぇ、ぜぇ……クソ、短期間にここまで魔力を使わされるとは……」

 

>……

 

 一発目はメガトンパンチ、二発目がジャッジスルー2……どっちも避けられました。だから技名言えってば! それか叫べ、何かしら!! また地面叩いてるし、プレイヤーには意志を教えてくれよ!!

 

「……かくなる上は!!」

 

>……

 

「遅いっ!!」

 

 消えた……カットイン入ったってことは! 来るか、必殺技!!

 

「この山と共に消えるがいい! 『シャインストライク』!!」

 

>……

 

「行けぇぇぇっ!!」

 

 太陽と見間違う程の、熱い火球がホモくんに放たれました! ホモくん、避けたら山は粉々ですよ!!

 

>……

 

「なんだ、なぜ地面を叩く? 諦めたか!?」

 

>……

 

 あ、グレイトスラッシュの構え……ぶった斬るつもりか!!

 

「真正面から押し合いを挑むか! 愚かな……押しつぶせッ!!」

 

>……らぁっ!!

 

「ようやく喋りおったな……もう遅いわ、そのまま潰れるがいい!!」

 

 あ、剣の耐久値が……これは、斬れるけど……!

 

>……!?

 

「なっ、斬りおった……だが、剣の方は耐えられんかったようだな! 残念ながら……終わりだぞ!! 『イフリート』ォ!!」

 

>……

 

 2度も同じ手は喰わないよーだ!

 

>……

 

「魔法のお手本を見せてやる……意志を込めれば、このように……曲げることもできるんだ!!」

 

>……!!

 

 ダニィ!? しまった、避けられない!! HPの方は……回復してる! 恐ろしき執念のクールタイムも大丈夫……よし、耐えられ……え?

 

「……無様だな、腕が取れてしまったぞ!?」

 

>……

 

「最も、その剣でこれをやろうと思っても途中で減衰して無くなるだろうが……役に立たない授業だったな!」

 

 良くないっ! ホモくん腕が!! 利き腕が丸焼きにされて吹っ飛んだ! こんなの聞いてない!!

 

「……悲鳴くらい上げんのか?」

 

>みんなやってきた事だ。俺にもその番が来たのさ

 

「何を言っている……もう片方ももいでくれるわ! ギガ……!!」

 

 本当に何を言ってるんだ、ホモくんは……?

 

>……終わりだ。

 

「ストリー……なに? 何を言い出すかと思えば……ついに諦めたか!! そうだ、お前はここで終わりだ! ゆっくりあの街の奴らを殺してやるぞ!!」

 

>俺じゃなくてお前が終わりなんだよ。

 

 腕が無くなってるのに、平気な顔で言うホモくん……でも、どうやるんだ? もう剣はないのに……策があるのか?

 

「戯言を抜かしおって……今すぐ口を塞いでやる! ギガストリー……」

 

>『グランドフレイム』。

 

「な……ぐぅわァァッ!?」

 

 え、地面から炎が……まさか、地面を叩いてたのは炎を送り込むため……!? そうか、減衰するなら、減衰しないくらいに大きくすればいい……単純なことだ! それら全てに、一定量溜まったら襲いかかるように指示しておけば……!

 

>……

 

「うぐぁっ、貴様ぁぁ……これも計算のうちか!?」

 

>……

 

 また無言になった……ジャッジスルー2の構えだ! なんか持ってるけど……あれは!?

 

「そうは……行くかぁっ! 終わるのはお前だ!!」

 

>……くれてやる、プレゼントだ

 

「ぐっ、これは……貴様のもげた腕!? ぐぅ、眼がっ……!!」

 

 腕の断面の方が奴にぶつかるように調整したのか……焼けた部分より奥に触れてしまって、血が目に入ったんだ! いや、自分の腕なのに扱いがぞんざいだな!!

 

>……『ジャッジスルー2』!!

 

「しま……がっ、うぐぉぉぁぁぁっ!! ぎっ……あがっ!!」

 

>……お返しだ。

 

 え、フェンスオブガイア……? 確かに、まだ死んでないけど……どうする気だ?

 

「な、なに……?」

 

>……だぁらぁっ!! だぁっ、うぉらっ!!

 

 ファッ!? フェンスオブガイアをメガトンパンチで打ち出した!? 防御じゃなくてこういう使い方もあるのか……いいねぇホモくん!!

 

「な……がっ、ごぉっ……ま、魔王様ッ! ぐぉあぁぁっ……!!」

 

>……フゥ、フゥ……

 

 押し潰されましたね……これで終了です。今の技……『ガイアショット』とでも名付けましょうか。3WAYにしたり、単体にぶつけたり……利便性が高そうですね!! あれ、ホモくん……? そんなに走ってどこへ行く?

 

>……コンピュータルームか資料室はないか? ここじゃない、ここでもない……ここか!

 

 そうか、資料を探してるんだな! 確かに資料があれば、次の基地を探したり計画を知ることもできそうです!

 

>……どれがどれだ? 魔界語かこれ……クソ、トワに聞いとけばよかったな……これは他の基地の行き方と内部構造、字は読めないが絵でわかったぞ! これだ! 適当にあとひとつくらい……これでいいか、よし!

 

『緊急事態発生! 緊急事態発生! ヴァロン様の死亡確認! 基地は1分後に爆破されます!! 繰り返します、ヴァロン様の死亡確認!!』

 

>チッ……間に合うか?

 

『扉全閉鎖、シェルター展開!』

 

 ホモくんを閉じ込める気か……!!

 

>……だぁらっ、だらぁっ!!

 

『残り30秒』

 

>……っ、こっちだ!

 

 もう時間が無い……爆発に巻き込まれたら、今度こそおしまいですよ!!

 

『残り10秒』

 

>あそこだな……シェルターが分厚すぎるぞ! 喰らえ!!

 

『残り7秒』

 

 メガトンパンチが効かない!?

 

『残り5秒』

 

>これならどうだ! 『ガイアショット』!!

 

『残り3秒』

 

 開いた! 今です!!

 

>間に合え!!

 

『2、1……』

 

>っく……!!

 

 ホモくん跳んだ、抜けましたよ!! これで完了です!

 

『0』

 

>……基地が……

 

 ズドォォォン!!

 

 飛行機の爆発を見た後だとしょぼいですね……しょぼいから助かったんだけど。秘匿性のためかな? 煙もそこまで出てないし……

 

>……終わったな。帰る前にここで腕をなんとかしてもらわないと……

 

 そうだ、腕なくなったんだった。どうするのこれ? あ、場面変わった……

 

「……まさか、あいつが……」

 

「信じられないことですが、事実です……いかがしますか?」

 

「……おのれっ! しばらく作戦を練るぞ……奴に力だけでは勝てん!」

 

 魔王もようやく気づきましたか。これでしばらくは襲撃が止まるはず……

 

「はい、仰せのままに」

 

「奴め……覚えていろ、今度こそは!!」

 

 さて、これで魔王軍サイドは終わったので……ホモくん視点になりましたね。どうやら見つかって救急搬送されたようです。

 

>というわけで、腕が無くなったのでなんとかなりませんか?

 

「というわけで、って……全然動じてない……」

 

>どうにかできませんか?

 

 それしか言えんのかこの猿ぅ! あ、いかんいかん……ついイライラしてしまった。ホモくんすみません!

 

「……義手をつけるしかありませんね。待っててください、麻酔の準備をしますので」

 

>麻酔?

 

「はい、最新式の義手を使います……この義手は保険適用があるので、負担はあなたの保険と併せて……1割ですね。これは体の構造を書き換えて、義手に適合した体にする義手でして……流石に神経や血管は通っていませんが、痛覚以外は完全に再現されるんですよ! はい、これがあなたがつける義手です!」

 

 便利な義手だなぁ……魔法が発展してるからかな?

 

>へぇ、これが俺の腕になるのか……

 

「最初は動かしにくいかもしれませんが……魔法が補助してくれるので、普通の義手よりは動かしやすいはずですよ! 魔力乾電池2つで動くので、電池マークが出たら取替えを……」

 

>よいしょ。

 

 あ、着けた! ホモくん着けやがった!!

 

「あぁぁぁぁー!? 待って、すぐ外して! 激痛が伴うから麻酔をかけるのに! 麻酔なしで手術するようなものですよ!!」

 

『開始します』

 

>……っ!

 

 言わんこっちゃない、流石に顔色が悪いですよ!

 

「あぁ、もう外せない……君! 回復魔法器具持ってきて! 局所的にしか消せないけど、それでもないよりマシだ!」

 

>必要ない! これは……飛行機の犠牲者みんなの痛みだ……!!

 

「え……?」

 

 ホモくん、やっぱり気にしてるのか……?

 

『適合終了、お疲れ様でした』

 

>ふぅ……大したことなかったな

 

「た、耐えきった……なんて執念だ……大したことないって、何と比べて?」

 

 いや、それ気になる。なにと比べてですか?

 

>……内蔵に弾を三発食らった時かな?

 

「……は?」

 

>これでいいですよね? 火傷は大丈夫ですので、では。

 

 はい……? ホモくん……?

 

「ま、待ってくださいよ! 骨だって折れてるんですから! 入院してください!」

 

>……わかりました。魔王軍、来ないといいな……

 

「全く、なんて人だ……一体なんなんだ? この人は……」

 

 ……これはもう、やむを得ませんね。意味深な発言が多すぎて意味わかりません。すみませんが、過去を見ます……!!

 

『⚠️警告⚠️これを見ると取り返しのつかない事が起きます。本当によろしいですか?』

 

 構いません! OKです!! 過去が再生されますが……ホロラバのみんなの過去って重たいし、いろんな漫画も熟読して来たんだ……あれより酷いのはない、大丈夫なはずだ!! とりあえず今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました!




次回、過去編です。
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