※この作品はR-18です。

東方蟲蔵録   作:玉蹴り男

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第二十七話

今更だが、各種作業から解放されてしっかりと考える時間を確保できたタイミングで、改めてダンジョンの成長について確認していこう。

 

「以前話した通りだけど、ダンジョンの要は『モンスター』と『トラップ』だ」

「……なに、を"、んん"」

「まあ黙って聞けよ、お前も関係あるんだから」

 

俺はアリスの前で優雅に椅子に腰掛けながら、泥デーモンに淹れてもらったコーヒーを飲んでいた。

元々あったテーブルに加え、より快適な環境の為に合計1000DP程費やしてコーヒーメーカーを購入していた。豆から挽くやつで、豆はまた別に購入する必要はある。

常にDP効率を考える俺の生活では唯一贅沢をしたが、まあ使い道もあるし全てが悪い事ばかりではない。

 

俺はコーヒーを一口含む。

味は、7のコンビニコーヒーの様な感じだ。スペシャリティのような特殊な後味や香りはないが、王道ストレートの美味いコーヒーである。

そうして味を楽しむ俺の前では、アリスと泥デーモンが絶賛お仕事中であった。

 

アリスは今、水槽の中で蜘蛛の産卵中であった。

度重なるワームの産卵で水槽の水はドロドロと白濁しており、尻にしがみついて肛門に性器を突き立てる蜘蛛の様子はよく見えない。

だが泥デーモンがしっかりと腕を水に入れて蜘蛛を掴んでおり、きちんと蜘蛛が呼吸を出来るようにした上でつつがなく作業を進行している。

ワームの分泌液に半身を浸けているような状態のアリスは、常に身体が媚薬漬けとなっている。殆ど身体改造に近いこの環境下では、負担の大きい蜘蛛の産卵も快楽に変換されているようだ。

頬を上気させているアリスに対し、俺は説明を続ける事にした。

 

「でも俺のダンジョンは『虫』だ。他に『獣族』とか『機械種』とかある中では、単純な戦力としては劣っているとしか言えない。ただ、悪いことばかりじゃない。こうしてお前を苗床にして、高効率のDP回収だって出来るしな。これは他の種じゃ絶対無理だ」

「悪い事、しか、ない"わ」

「でも、最高ランクの『神話種』とか『ドラゴン』くらいじゃないと、幻想郷の化け物にぶつけるには力不足だ。まあ、出来る事をするしかないし……アリス、『虫』モンスターの強みが分かるか?」

「ん"、うぅ……この、気持ち悪さよ……!」

「うーん、まあ女キャラが多いし案外そうかも…?」

 

一理無くはないか。

もしかしたら八雲紫とか八意永琳とか、虫が大の苦手で見た瞬間卒倒するかもしれない。限りなくゼロに近い可能性だが、見た目気持ち悪い虫を用意するくらいなら試す価値はあるだろう。

そこで俺はふとあるモンスターの事を思い出し、マニュアルを開いて保有するモンスターを確認する。そこからとあるモンスターを見つけ、この場に召喚した。

 

「な、なにその……、ヒル……?」

「そう、ヒル」

 

俺が指で摘む小さなそれを見て、アリスは気持ち悪そうに顔を顰める。

現れたのは、ブヨブヨとした茶色の体表にオレンジの斑点が目立つヒルだ。

 

「これは暇潰……試行錯誤の果てに造った、魔力吸収用のヒルだ。アリスはマングローブ君がいるから意味は無いけど、外にいる魔理沙とか射命丸に使えるかと思って改造した」

「っ、これ以上負担を増やすつもり?それは……そうよ、無理をさせれば他の人から怪しまれるわ」

「へえ、結構気を遣ったりするんだな。外でお前より楽に暮らしてるあいつらに嫉妬でもしてるのかと思ったけど……まあ、その心配は無いよ。指示しなければ痛みも無いし、ずっと続く小さな不快感くらいは段々と慣れるもんだ」

 

俺は第二関節から先程度の長さしかないヒルを、アリスの顔に近付けた。

彼女はそれにビクッと身体を震わせ、顔を背けようとしてーー泥デーモンから頭を固定される。

そんなアリスの右耳にヒルを近付け、耳の穴に前吸盤を侵入させる。

 

「ひっ…!?なに、なんでそんなところに…!」

「肌に吸いつかせたら絶対バレるだろ。それに体内は組織が弱くて刺激が強いから、重層扁平上皮の外皮が望ましい。だから耳の穴にすっぽり入れておくんだよ。ちゃんとそれ用に改造したし、俺も試したけど生活に支障はないぞ」

「そんな問題じゃーーん、んん!?やめ、あ、ああ……?!」

 

嫌がるアリスを無視して、耳の穴の中にヒルを押し込んだ。

小さい身体ではあるが、何の抵抗もなくとはいかない。ブニブニとした体躯が穴にみっちりと押し付けられ、表面のヌルヌルとした粘液がアリスの耳の穴に擦り付く。

液面がグチュグチュと音を立てており、アリスは耳が塞がれているのだから、その水音がかなりの大音量で聞こえていることだろう。

アリスはその不快感に言葉にならない悲鳴をあげる。よく見ると首筋や腕などに鳥肌が立っているのが見えた。

 

「ほら、全く問題なく聞こえるだろ」

「ーーはっ、ふぅ、ぅあぁ……」

 

アリスはぎゅっと目を瞑り、必死に不快感に耐えているようだ。目尻から涙が溢れており、よっぽど気持ちが悪いらしい。牢屋の機能で身体の抵抗を奪っていないと、直ぐ耳の穴をほじくり返していたかもしれない。

 

俺もこのヒルを耳の穴に入れて一日過ごしてみたが、大して不便は無かった。

皮膚に噛み付かせて振動を伝えれば伝音異常は起きないから、音はしっかりと聞こえる。

外見上も、外から見ても黒い穴があるだけで、ヒルが居るようには見えない。

強いて言えば、ずっと耳がうぞうぞグチョグチョして濡れた感覚がするが、直ぐに気が付かなくなる程度のものだ。

その為、「もし反抗すれば鼓膜を破らせるぞ」という脅しに使えるかな、程度の思いつきだったが……予想以上に嫌がっているし、このままでも俺の話をしっかり聞いてくれそうだ。

 

「よし、話の途中だったな。ちゃんと聞けば抜いてやる。聞かなければ左耳にも入れるぞ」

「ーーぁ、わかった、ん"ん"ぅ…!聞く、聞くからこれ抜いて!」

「これ入れろ」

 

頭を固定する泥デーモンにヒルを一匹手渡す。

それを見たアリスは顔を青ざめさせ、動かせる範囲で小刻みに左右へ首を振った。

 

「やめて!このまま、このままでいいから!」

「何の話だったっけ……『虫』モンスターの強みか。それはな、短いサイクルでの世代交代と、それによる強化・改造のし易さだ」

「んんんぅ………!」

「話聞いてる?」

「ん"ぅ……聞いてる、聞いてるわ!?」

 

再び耳にヒルを挿入されたアリスが、悲鳴を押し殺しながら俺に答える。

どうせ今の異物感にも直ぐ慣れるし、最大限嫌がっている内にやらないと罰にならない。また反抗しだしたら別の改造蟲達でも出そう。

 

「そのヒルも改造の賜物だ。いずれは『合成』とかも出来るようにして、より強く便利な専用の虫を作っていく」

「はぁ……はぁ……専、用?」

「ああ、研究室を購入すれば、要望通りの個体を用意できる筈だ。毒や特殊能力、腕の数だってどうにかなる」

「………そう、どうぞ、お好きに研究すればいいわ…」

「お好きに、か。お前の意見がいるんだよ。どんな構造ならより強く扱えるか、その為にどんなモンスターを掛け合わせればいいかとか、俺だけで考えるなんて絶対不可能だからな」

 

そう告げる俺に、アリスはヒルの不快感を僅かに薄れさせて眉を顰めた。

俺が話した内容を頭の中で整理して、何か気になる事があったのだろう。アリスは少し黙って考える素振りを見せ、口を開く。

 

「どうして、私にそれを話しているの?それは私よりも……リグルや、そこの土蜘蛛の方が適しているわ」

「まあ詳しい虫の話になれば、そうだな。今日は別の要件なんだ。まずお前に聞いておきたいのは、今から試作で作る虫の見た目を決めて欲しいんだよ」

「見た目……?なん、ん"っ、でそんなことを……」

 

産卵が終わった蜘蛛を尻から引き剥がされながら、アリスは困惑した様子で疑問を呟く。

それを見て、まだアリスは俺の意図を全く察せていない事を把握する。少し説明が婉曲的過ぎたかなと反省しつつ、なんて言うか少し頭を悩ませた。

そして、今度はストレートに言うことにする。

 

「なあアリス、上海と蓬莱、どっちなら壊しても構わない?」

「ーーは?」

 

アリスの動きが停止した。

俺の台詞を頭の中で咀嚼して、その意味を理解しーー鬼気迫る剣幕で怒号を発する。

 

「ふざけないで!?あの子達はあなたが殺していい存在じゃない!指一本でも触れたら許さないわ!」

「おー、怖い怖い。泥デーモン、尻から泥を補充してやれ。あとついでだ、俺がいいと言うまで、ちょっとずつ流し込みながら抜き差しを繰り返せ」

「な、やめーーッん"!!?」

 

アリスの尻の穴に、泥デーモンのチ○コが突き込まれる。

そして間髪入れず、大量の泥が注入された。

 

ーーグギュルルル

「ふゔゔゥゥ……!」

 

直腸から泥が迫り上がり、無理矢理腸管が押し広げられる感覚にアリスは悶える。

卵で僅かに膨らんだ真っ白なお腹から、急激に促された蠕動運動の音が響き始めた。

そして襲いくる排泄感に耐えるアリスへ、更に負荷が重ねられる。

 

「ん"、は、お"ォぅゔん"ん、ん…!?」

 

ズリュリュリュ、と肛門からチ○コが引き摺り出される。

太く長い異物がゆっくりと抜かれる感覚は、経験した事のない排泄感としてアリスにフィードバックされた。

そしてワームの分泌液によって快楽に対しての感受性が異常に高められたアリスは、その排泄感を快感として享受する。

結果アリスは、日頃の貞淑な様子からは考えられない、喉の奥から絞り出すような喘ぎ声を放つ。

そして今尚泥を吐き出し続ける先端のみ残し、泥デーモンのチ○コが再び肛門へゆっくりと挿入された。

 

「んあ"あ!?…っは、ぁ、はあ……ふゔゔん"ん"んぁ!!?」

「大変そうだな、話は続けられそうか?」

 

息も絶え絶えの中再度引き抜かれ、アリスは排泄感に悲鳴を上げる。

そんな様子に俺が声を掛けるとーー全く余裕の無さそうな中、俺をキッと睨み付けてきた。

なるほど、気丈なことだ。

俺は感心しながら声を掛ける。

 

「伝え方が悪かったな、なにも本当に壊すと決まった訳じゃない。そうじゃなくてーー俺の作った試作品と入れ替えてもらうんだよ」

「ん"っぐ、ふっ、入れ、かえ"る?」

「そう。方法はまだ決まってないが……上海か蓬莱、どちらかの中身を虫にして、そいつを操作してもらう」

 

「出来るだろ?」と続ける俺に、アリスは茫然と呆気に取られた表情をする。

そして尻から引き抜かれる感覚に意識を取り戻し、再び俺に怒鳴りつけてきた。

 

「はあ"ァ、ふっ、ざけェん"!?ない、で!」

「そういうのはもういいんだ。泥デーモン、速度上げろ」

「や"めっーーん"!?ゔ、お"っ、へぁ、あ"!?」

 

泥デーモンが尻の穴を抜き差しする速度が上昇する。

それによって言葉を殆ど発せなくなったアリスを見つつ、俺は半ば独り言のように言葉を紡いだ。

 

「どうするかな。虫自体の見た目を人形にするのも出来るし、ガワだけ残して中に虫を入れるのでもいい。どちらもメリットはあるし、やるなら普段遣いの上海か蓬莱が適任だ。まあ人形サイズだし搦手とか奇襲かな?兎に角アリスの戦力強化に繋がればそれでいいだけの試作品だ」

「お"、ゔ!?やめ"、て、ま"って!?おねがい"っ、だから"!」

「研究室が出来れば本格的な作業だな。並行して、純粋にそのまま操るためのアリス専用のデカい虫を作ろう。そういう操作も出来るだろ?確か人形でも大きいのいたよな、ゴリアテだっけ?」

「ん"っ、ふヴぅ、ぉ、おね"が、い、あの子、たちを"、ぇん"!?ぅ、けが、汚さ、ないで……!」

「知性の高い最上位の虫モンスターは別として、ただの本能で動くモンスターと、きちんと操作された軍隊は全くの別モノだ。これからは俺の戦力の一角として、虫を使ったアリスの強化も進めていく」

 

涙をボロボロと零し、後ろから激しくピストンをされながらも、アリスは必死に俺へ懇願してくる。

そんな美しい人形のような容姿の少女を眺め、俺は自身の胸が高鳴るのを感じていた。

 

ようやく、俺の求める最低限度の暴力の基準に追いつける。

アリスの統率術は、それほど素晴らしい金の卵だ。

身体を震わせるアリスの金髪頭をワシワシと撫で、俺は万感の期待を込めて声を掛けた。

 

「これから宜しくな、アリス・マーガトロイド」

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