この世界に来てから、どれだけの時間が経ったのだろうか?
数時間かそれとも数日か、数週間、数か月、数年か……?それすらも分からない程に穏やかな時間を過ごしている。
ウタと食事を共にし、笑い、そして交わって子作りをする日々。
悲しい事や辛い事など起こらず、ただひたすらに愛おしいウタと生活する毎日は楽しく、天国と思える毎日だ。
自分がウタを求めれば彼女は応じてくれ、逆にウタが自分を求めるならば、笑顔で応じた。
現に、今もそうだ――
「はっ……!はっ……!どう?ルフィ、気持ちいい……っ!?」
「っ……!ああ……!すげぇ……っ、いいぞッ!」
「ふふっ……!なら、良かった……ッ!ぁ……!」
ベッドで半裸のルフィの下半身にまたがり、しっかりと膣で男性器を咥え込むウタの表情はとても淫靡で可愛らしい顔をしている。
ルフィが腰を突き上げれば喘ぎ声を隠す事なく漏らし、握っていた手を更に強く握り締め、貪欲に快楽を貪った。
「ルフィ……っ!んっ!子供は、どのくらい欲しい……?」
「はぁ……はぁ……お前こそ、どんぐらい欲しいんだよ……?」
「んぅ……っ!そうだなぁ……私は、できる限りいっぱい作りたい!」
「なら――もっとやらねぇとな……ッ!!」
ウタの無邪気な答えを聞いてルフィはにかっと笑うと、無防備になっていた彼女の唇を奪った。
「れりゅ……ん♡ルフィ……ぃ……っ!」
だが、咄嗟の接吻にも関わらず、瞬時にウタはそれを受け入れ、二人は互いの舌を濃厚に絡ませ合う。
その間にもウタは腰を上下に動かし、一時でも早く男性器から精液を搾り取ろうと躍起になっていた。
「ぷはぁ……ッ!!ルフィ……っ!ルフィ……っ!早くイって!今度も、私が勝つんだから……ぁ!」
「っ!勝つのは俺だ!俺が勝つ……ッ!」
「駄目……!私が、勝つの――ッ!」
表情を乱れさせつつも巧みに腰を動かすウタに対抗して、ルフィも負けじと腰を動かそうとするが、直後にウタからの接吻を受けたことで、思わず身体の力を抜いてしまった。
すると、ウタは畳みかけるようにして腰の動きを早めていく。
「ん……っ!っ……!好きだよルフィ……ッ!好き、好き……っ!」
裸の上から着ていたスタジャンのフードが激しく揺れ、ベッドが軋む音が部屋中に響く。
自分の一番大好きな男性と繋がれている事実を心の底から喜んでいたウタは、そのことを噛み締めるように瞳から涙を溢す。
――ああ……この気持ち良さが、愛なんだ……!
父親とも言えるシャンクスと離れ離れになり、エレジアで長い孤独を味わったウタにとって、これだけ他人と肌を合わせることなどなかった。
だからこそ、今こうして幼馴染であるルフィと触れ合い、交われていることが嬉しいのだ。
「もう私を、一人にしないでね……!ルフィ!」
「当たり前だ……っ!ずっと一緒だ……ッ!!」
「あ……っ!んぅ……ッ!うん……!!」
力強いルフィの笑顔にウタも涙を弾けさせつつも笑みを返し、限界まで膨張しつつある男性器をキュッと締め付ける。
その刹那――男性器の先端が大きく膨らむ。
「来た……ッ!来た……っ!んん……ッ!!イク――ッ!」
「……!出すぞ!ウタ!!」
ウタの絶頂と同じタイミングでルフィが腰を突き上げた瞬間……ルフィの男性器はその鈴口から大量の精液を迸らせていた。
膣へ吐き出された精液はすぐにウタの膣を埋め尽くし、彼女を更なる絶頂へと導く。
「え……ッ!?イクの止まんない……っ!?また、イッちゃう……ぅ……ッ!」
弾けるような快感が脳へと伝わり、ルフィの腹上で痙攣しながら絶頂を繰り返すウタ。
そんな彼女へ追い打ちを掛けるようにして男性器から更に精液が放たれると、ウタの表情はみるみるうちに蕩けたものへと変わっていった。
「はぁ……はぁ……気持ち、いい……よぉ♡」
数回か数十回か、数えきれない程の数の絶頂を味わって尚も、膣に精液を放たれる快感を求めて反射的にウタは腰を振る。
ルフィの男性器からの射精は一旦収まったものの、膣の締め付けに反応して少量の精液を吐いた後、萎えて膣から自然と抜けた。
「す、すごかった……ぁ……♡」
「俺も、腰が抜けそうだ……」
男性器を抜いた途端に膣から溢れる精液を数秒間見つめ、ウタは穏やかな笑みを浮かべながらルフィの寝る方とは反対の方へ身体を脱力させる。
ルフィも射精の反動からか、数秒程ぐったりとベッドへと身を預けていたが、すぐに半身を起こし、すっかりダウンしてしまったウタへ勝ち誇ったような笑みを見せた。
「俺の勝ちだな……!ししし!」
「負けてない、もん……っ!さっきのはずる……い……!」
「なら、もう一回勝負だな!それで負けたら、素直に認めろよー?」
「今度は負けないから……ね!また私が勝つんだから……!」
ウタがそう言って頬を膨らませた顔をルフィへ向けると、ルフィは楽しそうな笑みを返す。
「(ああ……懐かしいな、あの時もこうやって競ってたんだよな……)」
幼い頃にフーシャ村で突然出会い、今日に至るまで一緒にこの村で過ごしていた幼馴染の女の子であるウタ。
自分と同じ負けず嫌いで、いつもチキンレースや腕相撲で勝負し合い、互いに青春の時代を共にした親友のような存在であり、今となっては愛おしい妻である彼女と過ごした日々は、子守歌を聞いていたように穏やかな時間であった。
海へ出ることもせず、ひたすらフーシャ村でウタと競い合った毎日。
そんな日を数十年も過ごしていたせいか、自分の中でウタはかけがえのない存在へと昇華されていた。
「(ウタ……お前は、絶対俺が守ってやるからな……)」
未だにぐったりとするウタを真剣に見つめ、決意を新たにするルフィ。
――ウタが唯一無二の友達であり仲間、そして妻である。
その記憶こそが正しいものだとウタの能力で書き換えられてしまったルフィにとって、ウタ以外の存在は敵であり、フーシャ村だけがルフィの知る”世界”だった。
「それじゃあ、ルフィ……早速勝負――って、はぁ……また来たの?」
うんざりした様子で窓の外を見つめるウタの視線の先には、数十人の海賊や海兵が家の周りを包囲しており、その面々には錚々たるメンバーが顔を揃えていた。
自身の能力から運よく逃れ、ルフィとの時間を破壊しようとする者はウタにとって誰であろうと侮蔑の念を向けるに相応しく、この理想の世界の癌である。
「仕方ない。軽く
脱力させていた身体を起こし、ウタが気だるげにベッドから立ち上がろうとした時。
突然、ルフィが部屋の壁を強く殴りつけた。
「る、ルフィ?」
若干戸惑いの表情を見せるウタを後目に、ルフィは憎悪に駆られた瞳で窓の外を睨みつける。
「ウタ。お前は、ここに居ろ……俺が全部片付けてくる」
「え?別に大丈夫だよ!私一人でどうにかできるし、ルフィこそ――」
「いいから。ここで待ってろ、ウタ」
珍しく感情を露わにし、隠し切れない程の殺意を言葉へと込めるルフィに気圧され、ウタもそれ以上言葉を紡ぐことはしなかった。
――私がルフィを守ってあげたかったのに……!
もう海賊としての過去をルフィの記憶から消し去った今。ウタとしては、もう二度とルフィに拳を振ってほしくない……それをきっかけに過去を思い出してほしくないのが本音であったが、次にルフィから発せられた言葉を聞いた途端、そんな考えは吹き飛んだ。
「安心しろ。お前は、俺が守る……もうどこにも行かせねぇ……」
「……ッ!!」
眩しい。なんて眩しいのだろう。
幼い頃は泣き虫で意地っ張りな男の子が、こんなにも立派な”男”となっていることが嬉しくて、眩しい程に頼もしく思える。
自身の能力で記憶を弄ったとはいえ、ここまで自分の事を大切に思い、守ろうとしてくれているなど想像すらできなかった。
「(ああ!やっぱり、ルフィは私だけのもの……っ!私を理解してくれる、世界に一人だけの味方……!!)」
自分でルフィを守れないことへの不満を顔に出していたウタは表情を一変させ、その顔に歓喜の笑みを浮かべつつ、指をパチンと一回打ち鳴らす。
すると、ルフィの身体を光の粒子が覆い、一瞬の内に半裸になっていたルフィに服を纏わせた。
「これは……?」
いきなりのことに戸惑い、自身の服を見つめるルフィ。
輝いて見える上下の赤いタキシードに、それと似合うであろう黒の蝶ネクタイ、艶のある黒い革靴を身に着けている自身の姿は挙式でも挙げるのかというぐらい、きちんとした恰好であった。
「すごく似合ってるよ、ルフィ……このまま結婚しちゃいたいぐらいに」
「そっか、ウタがそこまで言ってくれるんだったら、少々動きにくくても俺は我慢するよ」
うっとりと息を漏らして自身を見つめるウタへにこりと笑い、ルフィは改めてウタに自身の決意を語る。
「何度でも言うぞ、ウタ。俺はお前をどこにも行かせたくねぇ……だから、ここで待ってろ」
「うん、分かった……ルフィ。でも、気を付けてね?」
「おう!」
少し心配そうにするウタの身体を軽く抱き締め、ルフィはベッドから立ち上がる。
もはやその瞳には迷いはなく、ウタを害する者を全て排除するという鉄の意志が宿っていた。
かつての知り合いが窓の外に居ることにも気付かず、自分に居た仲間や兄弟のことすら忘れてしまったルフィは、これからもウタを守る為に自身の拳を振るい続けるのだろう。
被っていたはずの自身の麦わら帽子の存在も意味も忘れ、ずっと……ずっと……ずっと――
閲覧いただきありがとうございます。良ければ、pixivの方もチェックしていただけるとありがたいです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18416170
続編も出す予定なので、良ければ感想や評価をつけていただけると作者のやる気が上がります!
追記・「仕方ない。軽く[[rb:掃除 > ・・]]してこようか……」のところを変換し忘れて、ルビが振られてませんでした!申し訳ないです!