今回はエロなし。
……どうも、九頭竜安里です。
今、絶賛修行中です。
「射撃、狙撃については
まあいいだろう。
後は歩法を教えてやる」
「ほうほう」
「何だ、ジョークのつもりか?」
ボールクの大将、
普段は閉じ目なのに
こんな時に見開かなくても……。
「いやいや、そんな事ないっすよ。
お願いします!」
「そうか? ……では、始める。
『轟』『霞』『燕蹄』『蛟』『肢幻』
の5段階があるのだが……
『轟』が出来れば今は
問題はなかろう」
「いや、いきなり専門用語を
言われてもさ……」
この人、大丈夫かなぁ……。
「まず、『轟』だがこれは
単純に言えば距離を保つ為の技術だ。
足裏に力を込めて
瞬時に幾度も地面を踏み締める、
ないし立ち退く」
「具体的にはどのくらい?」
「多ければ多い程いい」
……何か投げやりな気がするけど、まあいいか。
「で、『霞』とか『燕蹄』は?」
「話した所で
お前が扱えねば意味はない」
「……」
まあ、そりゃそうだ。
「とりあえずやってみるか……」
俺は言われた通り試してみる事にした。
「ふぅ……よし!」
足の指先から地面に力を込める。
そして何度も蹴るんだっけな……。
ってうわ!
「どうしたきゅうどー。
なにもないところでころぶな」
「い、いや足が縺れて……」
これ思ったより難しいぞ!?
足の裏だけじゃなく
膝にも力が入らないし、
腰の位置も安定しない……。
それに踏ん張りが効かないせいか
勢い余って転んでしまう。
これがもしレーティングゲーム
だったら……。
間違いなく囲まれてリンチだ。
ぞっとするなあ。でも、
何回かやってると
コツは掴めてきた。
次はもっと上手くいくはずだ。
今度はもう少し力を抜いて……
よし! おおっ! 出来た!!
やったぜ!
これならいけるかもしれない!
その後も何日か練習したが、
最終的には何とか形になった。
しかし瞬間的に何度も踏込むから
轟音が響いてしょうがない。
あ、だから『轟』なのか……。
納得したわ。
「ほう、もう出来たのか」
「いえいえ、大将の教え方が上手いおかげですよ」
実際、教え方はかなり上手かった。
まるで俺の性格や傾向を
理解しているかのように的確だったからだ。
曰く『六合太極』の
一つで『顕色』の力だそうだ。
「見識、じゃないんスね」
「そうだ。流れ、色を視るのは
貴様の『燃える三眼』の
専売特許ではない。
本来ならば地に在る者全てに
備わっていた力だがな……」
「へぇ〜……」
大将に曰く大地に住む者は皆、
大地の流れを知覚していたらしい。
それが天の星の煌めきに照らされ、
その陰陽の合一によって
彩られた色合いこそ
『顕色』なのだとか。
正直、理解不能だったが、
要するに自然の力とかオーラを
感じろという事だろうか?
哲学っぽくて頭が痛くなってきた。
「なんか中国拳法っぽいスね。
ボールクの大将は出身どこスか」
「スラヴ地方……とだけ言っておく」
「スラヴ……ああ!
前に授業で聞いた事ありますよ!
確かロシア人と東欧人の
血が入った所なんでしょ?」
「…………まあ、そんな所だ」
若干間があったけど悪いこと
言ったかな……。
「お、やってるなあ!」
「感心感心。少しはクソ虫から
アップグレードしました?」
「ほっほっほ」
そこにイッセーとナイア、
あと何か見たことない爺さんが
現れた。
しかし爺さんにしては
ガタイがいい。
首から下は30代ですって言っても
通るんじゃねえかな?
「どうしたお前ら?
サボりってワケでもないだろうが」
「いや、安里。
実は俺も修行の結果、
新しい技を編み出したんだ!」
「ほう……其奴は凄いな!
それで、どんな技なんだ?」
きっと赤龍帝の名に恥じない
凄い技なんだろうな。
俺は期待に胸踊らせた。
「ああ、この必殺技はな……」
そしてイッセーは
右手に力を込め始めた。
おいおい、まさかこの期に及んで
まだ厨二病を拗らせてんのか!?
いや、俺も人の事言えないけどね?
まあ、それはそれとして
『Boost!』
「おっ、きたな。
なら見せてくれ」
「おう、行くぜ!! 必殺!
ドラゴ……」
「ぶへっくしょい!」
突然爺さんがくしゃみをすると
イッセーの奴はバランスを
崩してしまい、籠手の力が
ナイアとキュクロへと
向けられてしまった。
そして所謂二人は服ビリ状態に。
「いやぁ〜ん☆
まいっちんぐぅ〜」
「?」
いや、そのリアクションは
おかしいぞ!
というかイッセー!
お前なんて事をしてくれたんだ!
「ほっほっほ。
これがイッセー君の新必殺技
『洋服破壊』じゃ!
むほほほほ目の保養」
……このジジイ何いってんの?
翻訳して。
「成程。『顕色』の応用か」
いや大将もなに言ってんの!?
あの哲学的な話からの服ビリって
色は色でも色欲だよ!
「これを使えば相手の衣服を破けるようになるのじゃ!
これぞまさしく逆転の一手!!」
「いや、俺が見せようとしたのは
もっとピカーッとしてドカーンな
ドラゴン波みたいな技だから!」
何がまさしくなのか
サッパリ分からん……。
「まあそれはそれとして
社会的に死ぬと思うんですがね」
「じーじ、よくきた」
え?
このエロジジイ
お前の爺ちゃんなの?
あ、紹介しなくてもいいから。
とりあえず、孫並びにナイアの
服ビリを見てムホホとしている辺り
この人は絶対変態だと思う。
「しかし脱がせるだけでは
なんじゃの〜……。
女のコは恥じらったり
いや、止してー! から
いやよ、してー! に羽化する
姿を愛でたいとは思わんか
イッセー君!」
「わかります! (キリッ)
うーん深いな
『顕色』の世界! (キリリッ)」
「わかってくれるかマイ・サン!」
「ああ、わかりますとも!」
「そうか、お主には我が秘技を
授けてやるぞい!」
「ありがとうございます!」
何が深いだ。
地獄の底に沈んでろお前ら……。
ー
そんな感じで一週間が過ぎ、
リアスさんと
ライザーチームの対決の日と
あいまった。
「ほーほっほっほ!
また会いましたわね下郎姉弟!
私に跪いて『ギャフン』と言う
覚悟は宜しくて!」
俺とナイアを見るなり
あのレイヴェル・フェニックスが
悪役令嬢そのまんまの高笑いを上げながら現れた。
相変わらずの金髪縦ロールと
それに負けず劣らずのお嬢様オーラ。
「ギャフン」
「どうして今おっしゃいますのよ
このへっぽこ!!」
いや、出鼻を挫こうかなと思って。
「何という姑息な!
やはり下賤なものは戦い方から
して汚らしいですわ!」
あ、キレた。
「と、言うかこういうのは
主同士がいい試合をしましょう
とかフェアに行こうとか
挨拶するのが先じゃないの?」
「うぐっ……」
あ、正論に対しては
ゴネないのなこのお嬢様。
すこし見直した。
「やれやれ、
一本取られた様だなレイヴェル」
「ライザー……!」
真打ち登場って顔で現れたライザー。
一方イッセーの顔を
見る限り相当ライザーにイラついてる様子だ。
「少しは強くなったか下僕クン?
このライザー・フェニックスに
対してあれだけの大口を
叩いたんだ。
俺の可愛い眷属達に勝てぬまでも
10秒位は持ってくれよ?」
「こっちの台詞だ!」
うーん……これで五分。
いや、あのお嬢様は見たところ
数合わせのお飾りだろうだから
将棋でいやあ二手遅れって感じだ。
しかしイッセーの奴、かなり熱くなってるな。
「おいおい落ち着け。
勝てるモンも勝てなくなるぞ」
「ああ……悪かったよ安里。
少し落ち着いた」
「やあ、元気かな?」
そこに突如ゲイトさんが
やってきた。
ホント神出鬼没だな。
「ゲイトの旦那じゃないスか。
何でまたここに?」
「バトルフィールドの作成の
ためだよ」
「はい。ゲイト様は
バトルフィールド作成の際は
ギミックや耐久性にも
柔軟に対応して頂けるので
助かっております」
この間のメイドさん、
何でも魔王サーゼクス様の『女王』
グレイフィアさんが補足した。
そんな事もやってたんだな……。
「ではゲイト様。手筈の通りに」
「解ったよ」
「? 何をするんだろう?」
俺達は首を傾げていた。
すると突然俺達の足元に
魔法陣が現れた。
ワープとかそんな感じか?
「さあ、準備は出来たよ」
そして俺達を光が包むと
一瞬にして俺達は会場へと移動していた。
「って何も変わってない!?
まさか俺の魔力が低いから
とかそんな理由で!?」
イッセーが慌てふためくが
それにしちゃ空気が違う……。
生き物の気配が全然しない。
外を見ると緑のオーロラの様な
ものがゆらゆらしていた。
「リアス君とライザー君の
意見を照らし合わせて
君達の通う駒王学園と
同じ規模のバトルフィールドを作成したよ」
「ルールは簡単、
どちらかが全員『戦闘不能』
もしくは王が
『サレンダー』するまで
勝負を続けて貰います。
『戦闘不能』は意識を失ったり
体力の限界を迎えた場合も
含まれます。
ライザー様の不死性は
今のリアス様達で打ち破る事は
不可能ですので」
リアスさんもはっきり言われると
少し悔しそうな顔になっていた。
……成程、つまり
『戦闘不能』になったら
リタイヤになる訳ね。
しかもその『戦闘不能』の判定は
審判役のゲイトの旦那と
グレイフィアさんが行うと。
てゆうか審判役も任されるって
大分信頼されているのな……。
「じゃあ、始めるとしようか」
「リアス様たちの本陣は
旧校舎、オカルト研究部。
ライザー様たちの本陣は
新校舎、学長室。
『兵士』の『昇格』は
敵陣に踏み込んだ時にのみ
発動可能となります」
こうして
レーティングゲームが幕を上げた。
「オイ。今回は私が『城兵』、
お前が『僧正』って立ち回りに
なる、解ってるな?」
ナイアの奴、いきなり口が
悪くなったな……。
「成程、わからん」
「どんだけ低能なんだよテメーは!
頭まで海綿体か
この触手脳ミソ野郎!」
そこまで言うか。
「いいか?
バカと煙は何とやらだ。
テメーは見晴らしのいい
高い所に陣取れ。
そしてこの間教わった遠望と
狙撃でイッセーと私の周りに
来た奴の頭をズドン……
と撃ち抜け」
「親友を囮にしろってのか?」
「俺は構わないぜ安里。
チームワークって
そういうもんだろ?
で、
もし俺が途中でリタイアしたら
俺の代わりにライザーの野郎を
ぶん殴ってくれよな!」
イッセーは親指を立てて
俺を激励する。
その瞳は真っ直ぐ俺やナイアへの
疑いは一切ない。
眩しいなあ……。
「クククッ、
また差が開いちゃいましたねェ
クソ虫くん」
「……五月蝿え。
お前が立てた作戦なんだから
気張れや。
イモ引いたら
そっちの頭ぶち抜いてやるからな」
『燃える三眼』を展開しながら
俺はナイアに釘を差した。
そうしないと自分が保てない位
惨めな気持ちだった。
「おおこわいこわい。
弾は前から飛んでくるとは
限らないとはよく言ったもので」
ナイアは口笛をぴゅう、と
吹きながら
そのまま俺から離れていった。
「さあ、行きましょう部長」
「ええ、小猫も裕斗も
頼りにしているわ。
勿論朱乃も」
「はい」
「あらあら……」
「アーシアは私の側で待機していて
頂戴。最終的にはライザーと
私とでケリをつける事になると
思うわ」
「はいっ!」
そして俺達は最初の作戦通りに
分散。
俺は学校で一番高い所。
つまり学園の鐘がある時計塔の
頂上へと登った。
「……」
それは意識を腕に集中させて
目を閉じる。すると感覚は研ぎ澄まされ、遠くにあるものの気配を
より鮮明に感じる事が出来る。
まるでスナイパーライフルの
スコープが視界全体を鮮明に
映している様に……。
「ふぅ……。……あれは」
そして、俺が目にしたのは校庭の真ん中に立つ中華娘っぽい子と
向き合うイッセーの姿だ。
若干押され気味か……。
確かにイッセーの力は
倍々ゲームだが
逆を言うと初動を潰されると
脆い。
棒術使いの子は巧みな技で
イッセーの胸元を突く。
「……!?」
「……」
だが棒術使いの子は
殊の外ダメージがない事に
動揺し、イッセーは口元を
不敵に歪めていた。
イッセーの奴、
恐らくインパクトの瞬間に
重心を移動させることで
打撃をずらしたのか……。
あれはボールクの大将が
最終日に話した『霞』だ……。
俺ができなかった事が
アイツにはできる……。
皆に慕われたり
誰かから心から、
力や魔術を使わずとも
愛される。
俺に無いものを沢山持っている。
羨ましいよ……お前が。
『ひひ、惨め。惨め。ひひひ』
『何を義理立てする事がある。
奪い取れ』『お前だって欲しいだろう? あんな風に好かれたいだろう?』
『欲しくて堪らないはずだ』
『なら奪えばいい』
『憎いだろ? 殺したい程』
『ほら、見てみろ。
奴はまた皆からよくやったと
称賛されてしまうぞ?』
『悔しいか、悔しいだろうなァ
はははははは』
ドロドロした泥とコールタールを
煮詰めた様な悍ましいモノが
俺の背中を這い寄る。
「黙れよ。そんなモンで
俺たちが潰れるか」
俺はそれを触手の先端に詰め込む
イメージを広げると、
俺の腕が砲塔に変化した。
弾丸は……こいつらでいいな。
『ひひ、ひどいやつ、ひどいやつ』
『お前は誰も愛せない。
だからお前は誰からも愛されない
誰もお前を愛さない』
『お前は独りぼっちだ!』
断末魔なら
もう少し気の利いたモンにしろよ。
放たれた呪詛は棒術使いのコの
胸元を貫くと彼女はドス黒い焔に
包まれる。
「あああああ!」
彼女が校庭を
必死に転げ回るも焔はまるで
消えない。
すると突然大音量が響いた。
『ミラ! しっかりしろ! ミラ!
俺が今すぐ助けてやるからな!!
レイヴェル! フェニックスの
涙を今すぐ用意しろ!
時間がないのだ!
グズグズするな!!
ユーベルーナ!!
お前の全身全霊を以て
今の狙撃手を始末しろ!
他の何を捨て置いてもだ!』
ライザーの声に驕りや傲慢はない。
自分の眷属に対する
思いやりが溢れている。
その声に俺は
一瞬呆気に取られてしまった。
「っ!!」
『轟』を使って俺は時計台から
跳躍するといくつもの火球が
時計台をシチューの様に
融解させてしまう。
「……流石毒虫の様に卑劣な男。
身のこなしは雀蜂……と
言った所かしら」
なびく髪を漂わせながら
いかにも只者じゃない雰囲気の
女王様って感じの魔導師が
宙に浮いていた。
「一応名乗っておきましょう。
私はユーベルーナ。
ライザーさまの『女王』です」
ー
「ヒャッハハハハァ! 死ね! 死ねェ!!
弾けた柘榴みてえにしてやるあァ!!」
「「わー! こっち来るなー!」」
どうも、兵藤一誠です……。
ナイアさんがスカートから戦車を出したと
思ったらケモ耳少女を追って森の中に消えました。
あっ……そっちは木場と小猫ちゃんが仕掛けた罠が……。
次回レーティングゲームは一先ず決着予定。
あーはやくカテレアをアヘアヘさせたい。
でもコカギエルがアヘアヘするとか世紀末すぎる
光景だよな……。まあ、女体化はさせないけど。
真面目な話短いけど投稿頻度は早い方がいい?
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早い方がいい
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遅いけど長いほうがいい