※この作品はR-18です。

ハイスクールD∞D   作:ぷうち☆りん

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またオリキャラを出したのかコラッ!(自虐)
コメントくれ(基本構築)


※第22話(安里×ミッテルト)

何だこの人!?

何でこんな所で

パンツ一丁で 掃除してるんだ?

 

「な、何ですか貴方は!

人を変態呼ばわりするなど!

私を誰だと思っているんです!

私は誇り高きファラオにして

メジェドさまの導きによりて

その秘術を治めるものですよ!」

 

謎の女性はまくしたててきた。

メジェドって

エジプトの神様だよな……?

それはそれとして

この人は どう見ても女性だ。

しかもかなりの美人。

スタイルも良い。かなり……。

というか何故水着みたいな

格好を?

 

「な、何ですか!

その痴情にのぼせきった

淫らな顔は!不敬ですよ!」

 

褐色肌でも解る位に赤面している。

いかんいかん。

つい凝視してしまった。

 

「あ、いや、すいません。

あまりに綺麗だったんで……」

「な、何を言っているのです!

こ、この不敬者!

あまつさえ私の美貌を褒めるとは

一体どういう了見です!

……!? 私が綺麗!?」

 

怒ったり照れたり忙しい人だ。

……なんだろう。

この人からはイリナと

似たような雰囲気を感じる。

ぽんこつ属性というか、

残念系というか、

天然ボケキャラ的な感じがする。

 

「ところで、

お姉さんはどちら様?」

「む?……そういえば、

まだ名乗ってませんでしたね。

申し遅れました。

私はニトクリス。

偉大なるファラオにして

メジェドさまの…」

「それはさっき聞きました」

「それならもう

一度自己紹介します。

私は古代エジプトの

ファラオであり

メジェドさまの導きにて

不敬なる者に死を賜る

魔術を会得した

魔術師でもあります」

「は、はぁ……。凄いですね」

「ふふん!まぁ当然でしょう!

これくらい出来なくては

ファラオを名乗る

資格はありませんから」

 

なかなかの胸を張り、

フン、と誇らしげだ。

何なんだこの人……。

とりあえず、話を聞かないと

判断ができん。

 

「えっと、俺は

九頭竜安里と言います。

それで、どうしてここに?」

「ああ、それは簡単です。

私は貴方の主と

盟約者となったからです」

 

……は?

今なんて言いましたか?

 

「だから貴方の主と

盟約を結んだと……。

つまり契約関係となりました。

よって貴方には 私を使役できる

権利を得たのですよ。

フッ、良かったではありませんか。

これで貴方も晴れて

主人に仕える身として 恥のない様に生きるといい」

 

…………。

ちょっと待ってくれ。

頭が追いつかない。

冗談じゃないぞ!

理性が持たない!主に下半身が!

 

「何やら不埒かつ不敬な視線を

感じるのですが……」

 

ニトクリスと名乗った女性が

ジト目でこちらを見ている。

ここは話題を変えよう!

 

「あ、あの棺みたいな人形は?」

俺が聞くと 彼女は棺人形の方に

目を向けて 得意げに語りだす。

 

「あれはシャブティ。

我が秘術により使役される

家事などを死者に代わり

行うもの達です」

「ならシャブティに任せて

ニトクリスさんはノンビリして

いれば良かったんじゃあ……」

俺の提案にニトクリスさんは

指を立てて却下する。

 

「メジェドさまのお導きによって

この世界に顕現された以上、

私の力をもってこの世界の者達に 更なる

繁栄と栄光を与えねばなりません。

その為にも、 まずはこの世界における

私の立ち位置を 確立する必要があるのです」

 

……よく解らないが、

どうやら彼女は真面目な人らしい。

しかし、俺の疑問はまだある。

ある意味では最大の疑問だ。

 

「何故水着の様な格好を?」

「出ませい!」

彼女が叫ぶと同時に

床に魔法陣が現れ光り出す!

そしてそこから現れたのは……

何だか被り物をした何かの集団に

ボコボコにされてしまった……。

 

 

「あいててて……」

「全く安里サマはデリカシーが

ないッスねえ。

もう少し女心を勉強しなきゃ」

 

俺は自室でミッテルトから

簡単な治療を受けつつ、

説教を食らっていた。

ちなみに俺の目の前にいる少女の名は

ミッテルト。

背中の烏じみた翼から解るように

堕天使だ。

元はレイナーレの部下だったんだけど

まあ、なんやかんやあって……

俺の家に住み着いている。

 

「そう言えばお前、

回復魔法とか使えないの?

使えるんならそれで治してくれよ」

「無理っすね。

そもそも神の加護を受けられない

うちら堕天使や悪魔にとって

回復魔法を使える奴はレアなんすよ」

「そっかぁ……」

「アザゼル様とサタナエル様は

それを懸念して人工神器を

作って下さったんでしょうけど」

「人工神器?」

 

初めて聞いた単語だ。

しかもいきなりアザゼルだの

サタナエルだのと

聞いたことのない名前が

一気に出てきた。

 

「神の力の欠片が神器だとすれば

聖書の神以外の力の欠片、

例えば土地神や精霊の力を利用して

作り出したのが人工神器って事ッス」

「へぇ……。

ならアーシアの神器を狙うより

その人工神器の回復版を

バンバン開発すりゃ

良かったんじゃないのか?」

 

俺がそう言うとミッテルトは

かぶりをふった。

 

「人工神器には

色々デメリットが

あるんスよね……。

回数制限があったり、

使用する魔力がハンパなかったり

特にサタナエル様は

下級堕天使がどれだけ死のうが

知ったことじゃねえって

感じの方でしたからねぇ。

アザゼル様に放逐されたって

聞いた時は正直ホッとしましたよ

マジでマジで」

 

ミッテルトはしみじみと語る。

堕天使も堕天使で

苦労があるんだなあ……。

話を聞くにサタナエルって

ロクな奴じゃなかったんだな。

 

「それはそうと

アザゼルとサタナエルって

どんな奴でどんな感じの

顔なんだ?」

「そうっスねえ……。

説明するより絵で描いた方が

早いかもしれないんで

ちょっとやってみますわ」

と言うなり二人の似顔絵を

スラスラと描き始めた……。

 

で、数分後。

「……これ、マジなの?」

「マジっスよ」

 

俺はミッテルトが描いた

似顔絵をまじまじと見る。

片方の白ロン毛を後ろに束ねた

四白眼ヤローはとにかく、

もう一人の金髪メッシュの

チョイ悪風親父には

すっげえ見覚えが

あるんだけど……!

とは言え、

確認するわけにもいかないし

そもそも確認したって

本当の事を言うわけがない。

どうしたもんか……。

ナイア、もといない頭を

絞ってう〜んと考えていた矢先、

ピンポーンとチャイムが鳴った。

玄関まで行くと

そこには 木場の姿があった。

 

「……少し、いいかな」

 

木場の顔つきは険しく、

目には光が宿っていなかった。

ゼノヴィアとの手合わせに

負けたことが堪えているのかも

しれない。

そう思うと無碍にもできなかった。

 

「まあ、上がれよ。

大したもてなしもできねえけどさ」

「ありがとう、お邪魔します。

君の部屋に行ってもいいかな?」

「ま、まあいいけど……。

ミッテルト、

お茶とテキトーな菓子を頼む」

「はーいっす!」

ミッテルトは元気よく返事すると 台所に向かった。

 

「……本当に堕天使と

仲がいいんだね」

 

木場は相変わらず冷めた調子、

というより酷く投げやりな

口調と様子だった。

 

「ま…何だ。色々あるんだよ……」

 

別に俺は堕天使側のスパイって

訳じゃないぞ。

俺がミッテルト達と

一緒に 住んでいるのは

ただ単に 居心地が良いからだ。

 

「色々って?」

「俺も憧れているんだよ、

リアス部長とイッセー達の様な

関係に……な……」

 

と言っても俺のは能力やら

魔術やらにあかせたまがい物なのは

解ってはいるんだ……。

それでも俺は、 そんなまがい物の

日常を 守るために戦っている。

 

「それで……話って?」

「君は堕天使も仲間…いや

眷属や下僕に出来る異能が

あるんだろ?」

 

唐突に木場は切り出した。

何やら切羽詰まっている様な

焦燥感さえ感じられる。

 

「まるきり、

ないわけじゃあないが

誰かに譲ったりはしないぜ。

増して奪われるつもりも無ェ」

 

俺がそう言うと木場の表情が

哀しげなものに変わった。

 

「そうじゃないんだ……」

 

と、言うなり木場は

いきなり服を脱ぎ始める。

な、何だ!?

俺にソッチ系の趣味はない!

ってか男同士って……。

だが、

脱いだ上半身を見て合点がいった。

その胸は明らかに男性のものでは

なかったのだ。

更に下まで脱ぎ始めた。

呆気に取られてしまった俺は

木場を止まる事すら出来なかった。

 

「目を背けないでくれ。

これが僕…私の十字架なんだ」

 

艶やかな金髪が肩まで伸びると

声や体つきまで変化していた。

しかし股間には女性器……

まあオマ○コと男性器…

つまりチ○ポの両方がある。

両性具有…なのか?

で、でも何で脱ぐ必要があるんだ?

口で説明すれば良いじゃねえか!?

と、動揺して隙だらけの俺に

木場は抱きついてきた。

男の肌でもなく、匂いでもない。

柔らかくて甘い香り……。

「おい、何を……!?」

「キミに抱かれれば異能の力を

得られるんでしょう?

だから…私の事を

好きにしてくれても…いいから」

誰かに何かを吹き込まれたのか

或いは勘違いしているのか!?

明らかに今の木場は

力を求めるが余りに暴走し、

自分を見失っている……!

少し前の俺の様にだ……!

 

「お前、自分が

何言ってるか 解ってんのかよ!?」

「勿論だよ。

僕はもう……!

自分の居場所を 失いたくない!

その為なら……!」

「落ち着け! こんな事したって

悪い結果にしかならねえよ!!

後悔するのはお前だけだ!」

「それでも私は……!

あの人のそばにいたい……!

あの人の為に戦いたい……!

それだけが

私に残された希望なの……!!」

 

木場、いや

木場と混ざっている誰かが

涙を流しながら叫ぶ。

 

「お願い……。

私を抱いて……。

そうしたら貴方のモノになる。

絶対に裏切ったりなんかしない。

この命に代えても貴方を守る。

約束するわ。

だから……どうか、私を……」

「ふざっけんなァッ!!!」

 

俺は大声で叫んだ。

木場が守りたいのはイッセーだ。

解っている。解りきっている。

 

『ふひ、ふひひひ

もったいないもったいない』

『いいじゃねェか、犯っちまえよ』

『お前の愛はまやかし。

なら支配すればいいじゃないか』

『やせがまんやせがまん。

ふひひ、あわれあわれ』

 

煩え…。

お前らの思い通りになんて

なってやらねえ!

 

「怒鳴って悪かったな……。

けど、何だ。悪いけど抱けねえ。

自分を安く売る様な奴には

思えないからな……」

俺は木場に上着をそっと被せた。

 

「それに俺は

お前の事は嫌いじゃない。

だから余計にそういう真似は できないんだ……」

「…………」

 

木場は俺の上着を握りしめ、

嗚咽を漏らす。

 

「ごめんなさい……。

本当に……ごめ……」

「ういーす。

お茶はそこそこ。

お菓子は辰屋の高給羊羹っすよ

……ってええー!?」

 

ミッテルトは当然、

目を丸くしていたが

盆をひっくり返さない辺りは

流石だな……。

 

そして俺は木場の話を聞いた。

 

君達は神に選ばれたんだ。

浮浪児同然だった当時の自分に

その男は笑顔で言った。

教会にいたのは

死にたくなかったからだ。

信仰心はなかった。

ただ生きるためだけに

生きていただけだった。

なのにその人は僕を助けてくれた。

雪の様に白い髪が印象的だった。

 

そして連れて行かれたのは

地獄にも等しい場所だった。

悪魔祓いの儀式と称して

毎日のように拷問、

虐待、異常性愛による

陵辱を受けた。

最初は抵抗したが、

やがて諦めた。

どう足掻いても自分は助からないと。

けれど一人の女性が

常に僕を守ってくれていた。

彼女はイザイヤ、と名乗る

僕と同じ金髪の女性だった。

いつも優しく微笑みかけてくれる

彼女を僕は好きになった。

彼女を守れる様な強さが欲しい。

だから祈った。戦った。抗った。

誰よりも、何よりも、強く。

そうして僕の祈りは届いた。

ある日、僕はこの

『魔剣創造』の力に目覚めた。

 

皆殺しの大司教は僕を褒め称えた。

これでお前は聖剣使いになれると。

けれど、僕にはほんの僅かに

因子が足りなかった。

 

「何という事だ……!

これでは私の成果が、悲願が…!

いや、何よりもサリエル様からの

御聖断が……!

何とかしなければ…!

何とかしなければ……!!」

 

と、狂乱した様に喚く

皆殺しの大司教、バルパーを

尻目に 僕は彼女……

イザイヤさんに告げた。

二人で逃げよう、と。

僕は彼女を手を取り、

一緒に逃げようとした。

教会の追手は皆殺した。

血に塗れようと平気だった。

罪深い奴らを神のもとに

返しただけだ。

本気でそう思っていた。

けれど……。

 

「駄目だね。君は神(ぼく)に

選ばれたって言ったろう」

「僕以外に祈りを捧げる手は

要らないよね?

逃げようとする足なんて

必要ないよね?」

 

 

黒い翼を持つ白い髪の男は

そう言ってズタズタにした僕と

四肢を切り飛ばしたイザイヤさんを連れ戻した。

奴は堕天使だった。

光を操り、人を晦まし、

神の信徒すら欺き弄ぶ本物の悪魔だった。

 

「なぁバルパー。

ちょっと思いついたんだけどさ」

 

奴は四白眼を剥き出しにして

三日月の様に口を歪めた。

 

「この二人、混ぜちゃえば?

そうしたらきっと君の

理想が叶う筈だ。

幸い聖剣の因子のパターンも

双子の様に同じだからね」

 

奴らは狂っていた。

 

「やめろ!やめてくれ!

頼む! 何でもする!

だから……!」

「何を言っているんだい?

君たちはずーっと

一緒にいたいって言っていただろ?

だから僕は

その望みを叶えてやるのさ。

これは神の愛なんだよ?」

「嫌ぁああああっ!

助けて! お願い!

やめてぇええええええっ!!!」

 

そして僕、私は『僕達』になった。

だけど、天使は聖剣計画を

異端と断じた。

 

「ああ、罪深い。何と罪深い。

私は悲しい。私は嘆こう。

お前達の罪が消えるまで

この涙は枯れる事はないだろう。

消えよ、消えよ、疾く消えよ。

生まれてこない方が

お前達のためには幸いだったのだ」

 

天使は毒の霧と鎌を振るい、

僕達、バルパー、堕天使以外の全てを

殺し尽くした。

僕達はリアス様によって

悪魔となることで長らえた。

バルパー、白髮の堕天使、

そしてあの天使。

その3人に復讐を果たすまでは

死ねない。死んでたまるか。

それだけが

僕達の生きる理由だった。

 

 

「……だから僕は聖剣と

堕天使を憎む」

 

体つきも男に戻った

木場はそう締め括ると、

深く息を吐いた。

 

「木場……。お前……」

 

俺は言葉が出なかった。

そんな俺を木場は横目で見て、

困ったように苦笑していた。

 

「うう、何て悲惨な……。

うちだったら耐えられないッス…

すいません、元とはいえ

家のモンが……!」

 

ミッテルトは両手で

鼻をかみながら、

嗚咽混じりに言っていた。

 

「いや、良いんだ……。

もう昔の話だしね……。

それに僕にとって彼女は、

掛け替えのない存在だった。

だから後悔はないよ」

 

木場の瞳は澄んでいた。

そこには一片の曇りもない。

本当にそう思っているのだろう。

だが、だからこそ 余計に悲しく感じた。

 

「じゃあ、お前は

そのイザイヤって女の人と

融合しているって事なのか?」

「そういう事になるね……。

けど時折彼女の力が

表に出てくる事もある……。

イッセー君が現れてから

それは顕著になってきている」

 

うーん、やっぱり

赤龍帝の力が

影響しているんだろうか?

俺は腕組みして唸ったが

ミッテルトは呆れていた。

 

「だから女心を学べと言ってるじゃないスか。

これだから安里サマは」

「うるせーな!しょうがねえだろ!?

だって、なぁ……!」

 

俺は木場に視線を送ると、

木場も気まずげに頬を掻いていた。

 

「ま、まあ、確かに安里君には

難しい問題かもしれないね。

この事はイッセー君には

黙ってくれていると、嬉しい」

「あ、ああ……。

けどまあ、今日は泊まっていけよ

別に変な意味じゃないからな!」

「……ありがとう」

 

そうして俺達は夜遅くまで 色々な話をした。

木場が寝た後、

俺はミッテルトの部屋へと行く。

 

ミッテルトはまるで

俺が来るのを待っていた様だった。

あのゴスロリドレスは脱ぎ捨て

生まれたままの姿で

ベッドに腰かけて微笑んでいる。

「待ってたスよ安里サマ。

文字通りの全裸待機って奴っすね」

「……お前なぁ」

「……」

 

俺はミッテルトの隣に腰を降ろす。

するとミッテルトは

身を寄せてきた。

「どうしたんだよ、急に」

「ううん、何でもないス。

ただ、ちょっとだけ 甘えたくなったっていうか……

ダメですか?」

「……いいぜ」

 

俺はミッテルトの肩を抱く。

するとミッテルトは目を閉じて、 唇を寄せてくる。

「……ん」

俺達はそのまま口づけを交わし

舌を絡め合う。

そして口を離すと、 唾液の糸を引いた。

 

「なあ、ミッテルト?」

「ぷは……なんスか?」

 

ミッテルトは頬を染めていた。

 

「お前ってさ、俺の事好き?」

「嫌いって言ったら

どうするんスか? 殺すんスか?

木場さんの話に出た奴らみたいに」

 

吸い込まれそうな瞳で

ミッテルトは見つめ返してくる。

 

「いや、殺さないよ。

お前を殺したりしない。

お前は俺やナイアに頭を

弄くられて無理矢理俺を愛する様に

仕向けられるだけだって言っても

信じてくれるのか?」

「…………」

 

ミッテルトは押し黙った。

そして、暫くしてから呟いた。

 

「本物と偽物の区別なんて

どこでつけるんスか……?

うちは安里サマになら殺されても

いいッスよ……♡」

 

そう言うとミッテルトは 再びキスしてきた。

今度は触れるだけの優しいものだ。

だが、 それでも俺は嬉しかった。

ほんの少し器のヒビが塞がった。

そんな気がした。

 

「そうか…。俺もお前になら

殺されてもいいよ」

 

俺もミッテルトを抱き締め、 耳元で囁く。

その声は自分でも驚く程、優しげだった。

俺はミッテルトの首筋に顔を埋め、

その肌に優しく噛みついた。

ミッテルトは甘い吐息を漏らし、

身を震わせる。抵抗はなかった。

いや、出来なかったんだろう。

俺がミッテルトを抱きしめる力を強めれば、

身動きが取れなくなる。

そのままベッドに押し倒し、

覆い被さると顔を真っ赤にして、 俺を見上げてきた。

潤んだ瞳が俺に訴えかける。

それは、もっと欲しいという

懇願だ。

「……安里サマ、うち、もう……!」

俺は無言のまま、

ミッテルトの胸に手を伸ばす。

その体は熱を帯び、

心臓の鼓動が激しくなっている。

 

「ひゃう!?」

 

ミッテルトの体が跳ね上がる。

その反応が可愛くて、

俺はついその小さな乳首を指先で何度か

転がした。

「あっ!ああん!んんっ! そ、そこばっかりぃ……!」

するとアイツは切なげに喘ぐ。

俺は更に強く胸を揉み、

片方の手でもう片方の乳首を刺激する。

「あぅ♡ふあぁ♡んんっ♡

はぁぁぁぁぁ♡」

 

そうすると不敵な表情は

瞬く間に崩れ去り、

快感に悶えるメスの

顔へと変貌していった。

俺はそんなミッテルトの変貌に

歪な充実感に包まれていくのを自覚していた。

体からは力が抜け、

完全に俺にされるがままになっている

ミッテルトの小さな乳房は、

俺の手の中で自在に形を変え、

その柔らかさを示していく。

 

「あっ♡ひぃっ♡

さっきから…♡

安里サマばっかりィ♡」

「良いじゃねえか。

楽しませろよ」

「んんっ♡んむっ!?」

 

俺は再び唇を重ねると、

ミッテルトは自分からも舌を絡めてきた。

「ちゅぱっ!れろれろ!

じゅぷっ! んっ♡んっ♡んっ♡」

 

淫靡な水音が部屋中に響き渡る。

ミッテルトは俺の体をまさぐりながら、

自らの秘所を俺の下腹部へと擦り付けていた。

既にミッテルトのそこは濡れていて、

俺のズボン越しにも

ミッテルトの体温が伝わってくる。

股間は既に洪水状態で、太腿には愛液が伝っていた。

顔は蕩けきっていて、 その目は焦点が合っていない。

「あ、安里サマァ……♡

うち、もう我慢できないッス……♡」

 

ミッテルトは自ら腰を振り、

俺のモノをひたすら求める。

その度に向こうの割れ目と

俺の下半身がこすれ合い、

弾ける様な

快楽を生み出していった。

 

「行くぞ」

 

前置きと共に俺のモノが

ミッテルトの奥まで深々と突き刺さる。

 

「んああぁぁぁあぁあ!!」

 

ミッテルトは大きく仰け反り、

悲鳴を上げた。

ミッテルトの中は狭く、

俺の男根を

ぎゅうっと強く締め付ける。

 

「うおっ……。

相変わらずすげぇ締まる……」

「んんっ♡くぅん……♡」

 

ミッテルトは涙を浮かべ、

快感に耐えている。

俺はミッテルトの

頭を撫でてやった。

 

「大丈夫か?」

「……うん。平気ッスよ」

ミッテルトは不敵に笑うと、

 

ゆっくりと自分の足を上げ、

俺の腰を蟹の鋏の様に 足を絡ませると、

上半身を蛇の様な動きで 絡み付いてきた。

そして俺の背中に腕を回し、

密着してくる。

抱き締めた傍から

俺の首筋に 何度もキスをして、

時折甘噛みする。

痛みはなかった。

 

「安里サマ、大好き」

「知ってるよ」

「えへへ」

 

ミッテルトは照れた様に笑い、

俺に抱きつく力を強めた。

俺もそれに応える様に、 ミッテルトを強く抱く。

お互いの心臓の鼓動が

直に伝わり合う。

ミッテルトは

俺の首筋を舐めてきた。

くすぐったい感覚に身を捩る。

だが、 不思議とその行為を

不快だとは思わなかった。

 

「ねぇ、安里サマ……♡」

うちのこと好きって言って下さい」

「好きだよ」

「もっと」

「……お前が思ってる以上にな」

「嬉しい……♡」

「……そうかい」

「うちも、安里サマのことが……

だーいすきっスよ……♡」

 

ミッテルトが耳元で囁いた。

俺の中にコイツに対する

愛おしさが芽生えていく。

 

「んっ…♡安里サマ、

泣いているんスか?」

「うるせえな、見んじゃねえよ」

「泣かないで欲しいっス」

 

ミッテルトが優しく微笑み、

俺の目尻に溜まった涙を

猫の様に舐めとっていく。

 

「……やっぱ、変な感じだな」

 

俺はミッテルトの体を抱き上げ

上下に撹拌する様に突き込み、

ミッテルトが悶える様を見て呟く。

 

「んあっ♡あん♡あん♡あん♡」

 

ミッテルトの声はすっかり蕩けきっており、

俺のピストン運動に合わせて

喘ぐことしか出来なくなっていた。

ミッテルトの膣内で俺のモノが脈打ち、

ミッテルトの最奥に精液を流し込む。

ミッテルトはそれを受けて絶頂し、

体を大きく痙攣させた。

 

「あっ……♡出てる……♡」

 

ミッテルトは幸せそうな笑みを浮かべると、

そのまま意識を失った。

俺はミッテルトの中から

男根を引き抜くとベッドの上に寝かせた。

その体は汗と愛液に塗れており

顔には涙の跡があった。

 

「…………」

 

俺はミッテルトの顔を拭いてやり、

隣へと横になる。

ミッテルトは無意識なのか、

俺の体に抱きついてきた。

俺はミッテルトの頭を撫でてやる。

ミッテルトは気持ち良さそうに目を細めた。

 

「安里サマ……」

「何だよ」

「うち、幸せッス……」

「そうかい」

 

ミッテルトが俺の腕の中で

幸せそうに言う。

 

「ずっと、こうしていたいっスね」

「そうだな」

「うちは……

もう何処にも行かないッスよ」

「ああ」

 

ミッテルトは少し不安げだった。

だから俺は安心させる為に、

強く抱き寄せた。

すると嬉しそうに笑って

俺の胸板に頬ずりをしてきた。

 

「安里サマ、愛してるっスよ」

「知ってるよ」

「えへへ」

 

そう微笑む顔はとても

堕天使には見えなかった。

 

 




何で聖剣の因子だけ抽出しなかったんですか?
その方が面白くなりそうだったから。

コイツ最低なんだ!

真面目な話短いけど投稿頻度は早い方がいい?

  • 早い方がいい
  • 遅いけど長いほうがいい
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