※この作品はR-18です。

ハイスクールD∞D   作:ぷうち☆りん

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すいませんまたバトル回です……。
次回こそちゃんとエロエロ回にします!


第五話

 教会に向かう俺達だったが

 その途中でイッセー、木場、

 そして小猫の三人と

 ばったり会った。

 

「安里! 来てくれたのか! 

 やっぱりお前は心の友だよ!」

「悪いなイッセー。

 俺達の学生生活は三人用なんだ。

 アーシアちゃんを抜きにするわけにはいかねえよなあ!」

 

 腕をがっしり組ませて

 俺とイッセーは挨拶をすませる。

 するとイケメン王子こと木場が

 爽やかに笑いかけてきた。

「やあ、こんばんわ。

 部長から大凡の話しは聞いているよ。

 この作戦必ず成功させよう」

「ああ、よろしく頼むぜ木場」

 そういって俺達は握手をかわした。

 それから小猫ちゃんとも

 挨拶を交わす。

「……よろしくお願いします」

 やはり物静かな子だ。

「と、所で安里……。

 お隣の大人のおねーさんは一体……」

「ニグラ・サセコヴィッチよ。

 宜しくねイッセーちゃん♡」

 

 ニコニコ微笑みつつもこの名乗り。

 いや、サセコヴィッチはないだろうニグラさん……。

 名乗るにももう少しまともな

 偽名をさ……。

 

「ロシアとかの生まれッスか? 

 よ、宜しくお願いしますッス!」

 

 しかしイッセーは疑う様子もなく

 照れていた。

 しかしニグラさん。

 戦闘に行くのに

 そのオープンドレスはどうなんだ? 

 小猫ちゃんも目がそう言っている。

「あらぁん。

 そんなに見つめられたら

 恥ずかしいわ~♪」

 

 …………本当に大丈夫だろうか。

 

「おいおいお前らこのナイアさんを

 無視するとはいい度胸だな。

 これで突撃ー! とか

 言い出したら私はもう帰るぞ」

 

 そんな事を言われても困るが

 しかしナイアの憎まれ口も居て

 今は少し心強い気がする。

 俺達の戦力は6人。

 対して今の所解っている相手の

 戦力は四人だ。

 レイナーレ。

 フリード・セルゼン。

 ボールクとかいう

 氷使いのサイコ野郎。

 あとキュクロとかいう

 眼帯をつけたデカい女。

「キュクロって子の能力は?」

「いや、すまん……。

 見た目からしてパワータイプだと

 思うんだが……」

「見た目で相手を判断するのは

 危険だよ九頭竜くん。

 うちの小猫ちゃんも役割は

 城兵だからね」

「……ふんす」

 名を呼ばれた小猫ちゃんは

 何だか誇らしげに力こぶを作る様な

 マッスルポーズを決めていた。

 静かなタイプだが、

 意外にノリがいいのか? 

 

「それにしてもイッセーちゃん。

 あなた凄く可愛いわねぇ……。

 食べちゃいたいくらいだわぁ」

 そう言ってニグラさんは

 イッセーの腕を取って抱き寄せる様に

 身体を寄せていく。

「ひょえ!?」

 突然の行動に驚くイッセー。

 そしてそれを見ていた小猫ちゃんの顔が呆れ出した。

 

「こらこらニグラさん。

 あんまりイッセーを

 からかわないで下さいよ」

 

 そう言うとニグラさんは

 ふぅ……とため息をつく。

「あらぁん。

 私ったらつい

 イッセーちゃんの魅力に

 取り憑かれてしまったみたい♡

 でも安心してね。

 安里ちゃんの事も大好きよ♡」

 ニグラさんのその言葉を聞いて

 イッセーの顔が真っ赤になる。

 ……うん。

 この人のこういう

 魔性の女っぽい感じ……

 頭は上がらんし

 手も足も出ないぜ……。

 

「それよりも作戦です」

 

 小猫ちゃんの言葉で俺達は

 軌道修正。

 

 正面と裏口……どっちから行く? 

「ここは数を分けた方が

 いいかもしれないね」

「戦力の分散は悪手じゃないの? 

 知らんけど」

 木場の提案にナイアが疑問を

 ぶつけた。

「いや、こういう所には必ず

 抜け道があるものだからね。

 警備が手薄なら大した被害もなく

 アーシアちゃんの所に

 辿り着ける確率が高いよ」

「じゃあ私はそこで」

 

 おいおいナイア……。

 お前、単に

 楽したいだけじゃなかろうな。

 俺の怪しがる目線をうけても

 平然としてやがったが……。

 

「私はイッセーちゃんと

 安里ちゃんのフォローに入るわね。

 正面を薄くする事はまずないから

 裏口はスピードのある木場ちゃんと

 ナイアが適任だと思うわ」

 ニグラさんの意見に俺達は納得。

 

 そんな訳で俺、ニグラさん、

 小猫ちゃん、イッセーが正面。

 木場とナイアが裏口という事に

 なった。

 

 ー

 

 まずは正面だが……

 当然の様にバリケードが

 作られていた。

「よし! 

 まずはアレをどけないとな!」

「待てよ。バリケードをどける間に

 教会の中の連中がやたらめったら

 撃って来るはずだ。

 蜂の巣にされちまうぜ」

「じゃあどうするんだよ! 

 こうしている間にもアーシアに

 もしもの事があったら……」

 ってニグラさんが夜なのに

 傘をさして正面に

 向かって行ったぞ! 

 どういうつもりなんだ!? 

 当然、ニグラさんへと

 銃弾の雨どころか暴風雨が

 襲い、土煙が上がる。

「お、おい! ニグラさん!」

「ニグラお姉さん!」

「…………」

 しかし小猫ちゃんもイッセーも心配しているが当の本人は余裕綽々だった。

 

「あらあら……。

 通り雨ならこんなものかしら?」

 

 あの傘、特別製なのか? 

 破れも解れもまるでない。

 そして連中がマガジンやドラムを

 交換すべく銃撃を止めた瞬間。

 

「そうれ♪」

 

 傘を突くとバリケードどころか

 門すら吹き飛ばす威力の

 衝撃波が発生した! 

「な、何だありゃあああっ!?」

「す……凄え……!」

「早く……突入」

 

 小猫ちゃんの合図で

 俺達3人は教会内部へ駆け出した。

 

「こ、これは一体……」

 

 入った途端、

 そこで待っていたのは

 顔色の悪い男とあの眼帯女だ。

 そばにあるのは

 何だあのでっかい斧槍。

 4メートルはあるんじゃねえか!? 

 やっぱりパワータイプじゃないか

 木場ぁ! 恨むぞ! 

「しらないやつがなんにんかいる」

 眼帯女の方は

 相変わらずの無表情だ。

 顔色の悪い奴は初めて見るが

 イッセーの顔がみるみる

 険しくなる。

「フリード……フリード・セルゼン!?」

「あら? あらあら? 

 何でくっせえドブ以下の

 悪魔なんかに名前呼ばれなきゃ

 なんねーッスかねえコラァ! 

 訴訟モンですよコイツはあ! 

 判決は死刑! 上告棄却! 

 執行はコマーシャルの後で!」

 ……何だこのプッツンヤローは。

 男版ナイアって感じだな。

「お前……! 

 アーシアをどこやった!!」

 イッセーが怒鳴るとフリードは

「アーシアたんは

 こちらで大事に

 保護しておりますよ~ん。

 まあ今頃はきっともう

 一番搾りカスになってんじゃね? 

 ギャハハハッ!!」

「うるさい」

 眼帯女がそう言うと手にした巨大な斧槍を振り上げる。

「ととさまにいわれたから

 ここはとおさない」

 その言葉と共に振り下ろされた一撃は床ごと俺達の

 足元まで切り裂いた! 

 食らったらこりゃ一撃で

 あの世行きだな。

 

「ひゃははははははは!! 

 このクソ雑魚どもがぁ! 

 黙って死んどけやあ!」

「私達が雑魚なら貴方は

 外道かしらぁ?」

 フリードの銃弾を容易く回避して

 ニグラさんは肉薄する。

「えいっ」

 そしてくるん、と

 クランクを回す様にフリードの

 腕を二回転程軽く回した。

 

「んぎゃはあああ! 

 腕が折れたあああ!?」

「貴方はイッセーちゃんを

 バカにしたからこっちもね」

 淡々とニグラさんはフリードの

 持っていた剣の柄を奴の拳ごと

 握りつぶしてしまった! 

「ぷぎひいいっ!!」

「駄目よ、男の子がそんな

 情けない悲鳴をあげちゃ……。

 イッセーちゃんはもっと

 大変な時でも泣き言一つ

 言わなかったのに」

「おいい! デカブツのウスノロ! 

 なにしてやがんだあ!! 

 さっさとこのゴリラ女を

 叩き殺せやあ!!」

 

 残念だがそのデカブツのウスノロは

 俺達の相手で忙しくてな。

 予定の空きなんて無ェよ。

「そらよっ!」

 俺は『燃える三眼』を発動させ

 触手を多条鞭にして

 叩きつけようとしたが

 向こうの斧槍の風圧が

 想像以上に強大だった。

 軌道を逸らされてしまい、

 教会の壁の一部にぶつかり

 発火し始めた。

 こんな所で能力が仇になるとは……。

「うわわわ! 教会が燃えてるぞ! どうすんだよ!?」

「しょ、消化器はどこか」

「……消火活動」

 小猫ちゃんが呟き、なんと壁に

 軽々とテーブルを持ち上げて

 ぶつけていく。ガラガラと崩れる壁は燻りだして延焼は防がれた。

「あ、荒っぽいなあ小猫ちゃん」

「さ、流石に火事はまずいもんな……」

「……」

 瓦礫の向こうには先程の眼帯女が立っていた。当然の様に無傷だ。

 

「ふくがよごれた」

「……」

「……」

「あっはっは。そうですか……」

 

 もう何を言われても驚かねえぞと

 身構えていたら

 眼帯女は今度は戦法を変えてきた。

 何と何個かの鉄球を

 瞬時に用意し始める。

 

「えいっ」

 

 何とそれを

 サッカーボールの様に

 蹴り飛ばしてきやがった! 

 掛け声はかわいいが

 威力も速度もまるで可愛くない! 

 

「な、何だありゃあ!?」

「くそ、あんなの当たったら……

 レッドカードなんてもんじゃないぞ!」

 

 しかも速い! 俺達は何とか避けたが教会のあちこちに当たって破壊していく。

「おいおいおいおい! 

 教会ぶっ壊す気かよ!?」

「イッセー! 俺達も行くぞ! このままじゃ教会が危ない!」

「おう! アーシアを取り返してから弁償すりゃあいい!」

「……」

 小猫ちゃんは黙って

 眼帯女の方に突っ込んでいく。

 なんて度胸だ……。

 せめてフォローくらいは……! 

 

「とうっ」

「させるかよっ!」

 

 眼帯女の鉄球蹴りに合わせて

 俺は触手を投網の様に展開。

 どこぞのタイガーショット

 ばりの豪速鉄球を食い止めてやる! 

 

 ぶちぶちぶちいっ! 

「ぐあああああああああ!?」

 俺の触手が数本千切れた。

 痛ええええええ! が

 痛くないと思えば痛くない! 

『痛覚遮断』!! 

 同時に受け止めた鉄球を包んで

 フレイルみてーにぶん回す! 

 あの眼帯女にぶつけてやるぜ! 

 

「おおりゃあ!」

 

 だが眼帯女は飛んできた俺特製の

 フレイルを見ても

 慌てず騒がずに片手で

 あっさりと止めた。

 

「ふんっ」

「はあ!?」

 

 鉄球は俺の触手ごと

 戻ってくる。

 何で戻ってくるんだ!? 

 避けられん! うわあああ! 

 

「どりゃあああ!」

 

 その時イッセーが雄叫びと共に

 神器を展開。

 籠手の右ストレートで

 鉄球を粉砕した。

 

「す、すまん! 助かった!」

「いいさ俺とお前の仲だ!」

 ……あれ? 

 今のイッセーって

 なんかちょっとカッコよくね? 

 

「……? おかしい。

 こいつのパンチでてっきゅうが

 くだけるはずがない」

「俺が知るか! 

 要は気合の……問題だあぁぁ!」

『Boost!』

 同時に聞き慣れない音声と共に

 イッセーのパンチの威力が増す。

 

「……やりますね先輩」

 

 そして小猫ちゃんの追撃の

 ドロップキックによりあの眼帯女も

 流石にふらついた。

 あれ? 俺、邪魔になってない? 

 ……いや、火力がなくても

 牽制はできる! 

 俺は俺に出来ることをやる! 

 

「うらあ! 俺だって男だ! 

 女の子一人守れなくてどうするよ! 俺が相手だ!」

「お、おまえとおくからひきょう。

 こっちにこい……」

「断る!」

「ならこっちからいく」

 

 眼帯女がそう言った瞬間

 彼女の姿が消えた。

 なにぃ!? 

 

「は、速い!」

「……安里先輩!」

「イッセーちゃん!?」

「ひゃっははははあ!! 

 キュクロちゃん鬼強え!! 

 そのまま僕ちんに逆らう奴等

 全員ぶっ殺してくださいまし!!」

 

 フリードが狂喜しながら叫ぶ。

 この野郎! 調子に乗りやがって! 

 だが、この眼帯娘、只者ではない。

 スピードが尋常じゃないぞ。

 小猫ちゃんとほぼ互角か。

 

「……せいっ」

「……えいっ」

「……ふんっ」

 

 眼帯女の拳、蹴り、肘打ち、頭突き、

 どれをとっても一撃必殺。

 並大抵の悪魔では歯が立たない程に強い筈なのに……。

 それを受け流したり弾いたり受け流されたりしてる。

 だがイッセーの方が余裕そうだ。

「……やっぱりおかしい」

「何が?」

「……わたしはあなたより

 はやくなぐっているのにきかない」

「そりゃそうさ! 

 キミの攻撃は一発でもまともに

 喰らうと

 死ぬ可能性があるもんな。

 けど、俺にはこの籠手がある! 

 これがあれば攻撃が当たらなくとも

 パワーだけは上がるみたいでな!」

「それはすごい。

 ならこぶしでかつのはあきらめた」

「ちょっ、ちょっとタイム! 

 女の子がそんなどでかい斧槍

 振り回しちゃいけません!」

「なんで」

「危ないでしょう!」

「じゃあどうやって

 つよいちからをだす」

 

 何であいつ等急に

 コント始めているんだ。

 ニグラさんも思わず微笑んでるし。

 尤もニグラさんの下で

 マウントパンチ食らった

 フリードの顔は現代アートに

 なりかかっていたが。

 

『キュクロ、そこまでだ。

 ボールクと共に帰ってこい』

 

 と、その時どこかから

 老人の様な声がした。

 スピーカーか何かかは分からんが

 少なくともここにはいない様だ。

 

「いやだ」

『レイナーレは目的を果たした。

 奴がトワイライト・ヒーリングの

 摘出に成功した以上

 戦う意味はない』

 

 ……!? 今なんて!? 

 

「いやだ! まだやる! 

 もっとたたかいたいっ!」

『キュクロ、

 我の命令が聞けぬのか?』

「うぅ……わかった、ととさま」

『いい子だ』

 

 くそっ! 会話の内容が全く理解できない! 

 一体どういう事なんだ? 

 

「アーシアはどこだ! 

 どこにいる!」

 

『貴様達の健闘とデータ収集の

 協力の対価に教えてやる。

 この教会の地下だ』

「ふざけんな! 

 そんなの取引材料になると思ってんのか!」

 

 イッセーの必死の怒声が轟くも 

 声の主から返答はない。

 

「取り敢えず

 地下に行きましょう!」

 

 ニグラさんの呼びかけで

 俺達は地下へと駆け込む。

 

「おまえ、なまえは?」

「兵藤一誠だ!」

「……なまえ、おぼえた」

 

 眼帯女はイッセーにそう言うと

 幽霊の様にフリード共々

 消えていった。

 

「大丈夫かな」

「今はあの声を信じるしかないわ」

 

 階段を降りて地下の礼拝堂へ。

 そこには……

 

「アーシア!」

 十字架の下に横たわる

 アーシアがいた。

 血を抜かれたかの様に

 その顔は青白い。

 

「待ってろ! 今助けるから……」

 

 しかしその前に

 レイナーレが立ち塞がる。

 なにやら切り札が

 ありそうな余裕綽々の態度だった。

 

「トワイライト・ヒーリング……

 想像以上の神器ね。

 この癒しの効果は聖書の神の

 加護を喪った私達に

 絶大な恩恵を齎してくれる。

 これで堕天使としての私の地位は

 確固たるものになったわ。

 ああ、アザゼル様。シェムハザ様。

 そしてサタナエル様……。

 私は貴方達の為にこの力を捧げます……」

「待てよ……」

 

 陶然と自分の世界に酔っている

 レイナーレにイッセーが

 低い声で呼びかける。

 

「ハァ? 何よ?」

「アーシアはどうなった」

「どうしたも何も……死んだわ。

 ああ、丁度いいから

 片付けてくれる? 

 そこのボロクズをね!」

「ボロクズだと……? 

 アーシアのどこが……ボロクズだ!」

 イッセーの拳が

 見事にレイナーレの頬を捉えた。「うっ……! 

 よくもやったわねぇぇ!! 

 下級悪魔風情があ!!」

 激昂したレイナーレが

 光の槍を放つ。

 

「イッセー君!?」

「危ない!」

 

 小猫ちゃんとニグラさんが

 咄嵯に庇おうとするが間に合わない。

 が、イッセーは光の槍を

 まるでシャーペンの芯の様に

 簡単に握りつぶしてしまった。

 籠手の宝玉が赤く輝いている。

 

「なっ!? 何なのこの力!? 

 こんな馬鹿げた力がある筈がない! 

 この力は神器……いやまさか

 神滅具!?」

「神も堕天使も関係ねえ! 

 お前だけは許さない!」

「許すも許さないと無いのよ

 この下級悪魔が! 

 お前達悪魔や人間は永遠に

 私達に搾取されて

 泣き寝入りしていれば

 いいんだよ!!」

 

 なんとまあ醜悪な叫びだ……。

 だが俺の出る幕じゃねえ。

 ここはあいつに任せよう。

 

「何なの……!? 

 何なのよお前は! 

 死になさいよ……! 死ねよ! 

 いいから死ねって!! 

 何一つ守れないクズの分際で!」

「そうだな……俺はアーシアを

 守れなかった。

 けど……

 無念を晴らす事はできる!」

 

 戦きながら光の槍を投擲する

 レイナーレだがどれ一つとして

 今のイッセーには通用しなかった。

 

「……あんなに強いなんて

 聞いていないです」

 

 小猫ちゃんがぽそりと呟く。

「そうね、確信はなかったけれど

 今のイッセーには

 駒8騎分の力は

 確かにありそうだわ」

 朱乃さんと共に現れた

 リアス部長が答えた。

 駒……? 8騎……? どういう事だ? 

 

「今のイッセーの

 腕に宿っているのはかの有名な

『龍の手』ではない。

『赤龍帝の篭手』と呼ばれる神器、

 神すら打ち倒せるという

 伝説の聖遺物。

 歴史上でも数えるほどしか存在しない

『二種類以上の力を持つ』希少な存在。

 その能力は10秒ごとに力が倍化していくというものよ。

 それがあの子の秘められた能力なの。

 まだ覚醒して間もないから、今はまだ4~5倍の上昇率だけれど、これからもっと強くなっていくでしょうね」……おいおい、マジでとんでもないぞ。

 それなら今の時点で既にレイナーレを凌駕している。

 更に強くなるっていうのかよ……。

 

「だからこそそのままには

 しておけないのよねぇ……」

 

 ニグラさんが何か呟いた様だが

 それどころではなかった。

 

「くっ……! 

 かくなる上に

 アレを使うしかないわ……!」

 

 レイナーレが何か不穏な事を

 言い出したぞ? 大丈夫なのか? 

 

「今のトワイライト・ヒーリングの力があれば起動はできるはず……! 

 来なさい! ネフィリム!!」

 指輪をかざしてレイナーレは

 叫ぶ。

 すると、指輪が黒く輝き出すと

 夥しい泥状の何かが

 レイナーレを包み込んだ。

 そして教会が崩落していく! 

 俺達はアーシアの亡骸を

 抱きながら何とか脱出。

 そして……。

 

 教会のあった場所に

 赤黒い泥の巨獣が佇んでいた。

 それはまさに怪獣。

 その威容は今まで対峙してきたどんな奴よりも強大だった。

「これが私の切り札。

 前堕天使総督より賜った

 限りなく神滅具に近い神器、

『愛玩の巨獣兵』(ネフィリム)! 

 この子を使って私は

 至高の存在となる!」




※前総督って何だよ初代総督はアザゼルだろ
アホンダラ。

原作に登場済キャラが違う設定で
現れた場合はパラレル設定とお考えください。
オリュンポス神とか。

真面目な話短いけど投稿頻度は早い方がいい?

  • 早い方がいい
  • 遅いけど長いほうがいい
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