イッセーside
「……な、なんという事を」
はい、兵藤一誠です!
今俺は絶賛、正座中!
というのも、敵地の真ん中に
コテージを張って黒歌を
眷属にするためにエロエロな
なんやかんやに励んでいたワケで。
そりゃオーディン様の言いつけで
加勢に来たヴァルキリー様も
怒るよな……。
「とは言うがねェ……。
致し方ない行動だヨ
ロスヴァイセ君」
ベッドでアヘアヘしている
黒歌にシーツをかけながら
シュタークさんがフォローに
入ってくれた。
「お言葉ですがいくらなんでもあれはやり過ぎです。
セイクリッドギアを抜きにしても
あんな破廉恥な行為……見過ごせません!」
そう言って俺とシュタークさんを見る
ロスヴァイセさんの視線は
なんとも厳しい……!
「固いねえロスヴァイセ君。
そんなんじゃあモテないヨ」
「余計なお世話ですっ!
私だって! 私だってぇ!!
好きで彼氏いない歴=年齢な
ワケじゃないんだからあ!!
あと私はビッチじゃありません!!
うわあああん!」
と泣き叫ぶロスヴァイセさん。
この人彼氏が居なかったのか……。
スタイルも良いし、
性格も真面目そうだし。
これでフリーってのは奇跡に近いだろう。
ベルセルクって何なの?
女の子よりバトルとかいう
種族だったりするのか?
「まあまあ、落ち着いてください
ロスヴァイセさん。
ほら、涙拭いて……」
「うぅ……ありがとうございます。
でも、貴方のせいですからね?
貴方がオーディン様に気に入られたりするから
こんな事になったんですううう!!!!」
また泣き出した!?
情緒不安定な人なのかなぁ。
『全くやかましい女だ
どうせあの老人から
相棒を色仕掛か何かで
引っ掛けてこいとか
言いつけられたのだろう』
さらっとドライグがとんでもねえ
事言ったぞおい!
「え、そうなの?」
思わず口に出してしまった……。
するとロスヴァイセさんは
キッと俺を見据えて不満を
ぶちまけ始めた!
「はい、その通りです!
貴方達みたいなのがいるせいで
私の恋愛事情が滅茶苦茶です!
そもそもですね──」
そこから延々とロスヴァイセさんの
愚痴を聞かされた。
なんかこう、アクの強い上司や
同僚に付き合わされて苦労してる人
なんだなって事がわかった。
ロスヴァイセさんも疲れてるみたいだし、
ここは一つ、労ってあげよう。
「大変ですねロスヴァイセさん」
「わかってくれますか!
やっぱり持つべきものは理解者ですね!」
うんうん、と力強く首肯するロスヴァイセさん。
さっきまで泣いていたとは
思えないほどに元気になったようだ。
良かった良かった。
……いや、こんな事してる場合じゃないだろ!
アーシアを助けに行かないと!!
「ロスヴァイセさん!
もうそろそろ出発しないといけません!
早く行きましょう!」
俺がロスヴァイセさんの手を取ると、
彼女は頬を染めながら俯いた。
あー、こういう反応されると困るんだよなぁ……。
対応の仕方がわかんねぇ!
しかも相手は北欧系美女だし!
これじゃあまるで俺の方が
意識しちゃってるみたいじゃないか……。
あ、ちょっとドキドキしてきた。
俺がそんな葛藤をしている中
シュタークさんとドライグは
「チョロいねェ」
『ああ、チョロいな』
と、囁いていた。
ー
そして遂に俺達は
ディオドラの元へと辿り着いた!
部屋の中なのにまるで神殿の様な
作りなのは奴の絶霧の能力に関係あるのか?
そして、そこに居るはずの無い人物を
見た俺は驚愕した!
「リアスさんッ!?」
なんとそこには、
リアス・グレモリー先輩の姿があったのだ!!
何故ここに!?
まさか部長もアーシアと同じ目的で
攫われたっていうのか!?
「イッセー!? 来ては駄目よ!」
リアスさんとアーシアは全裸で
蛇の様な鎖に繋がれ、
ずりずり、と二人の柔肌を
這い回り
ながら進むそれは
やがてリアスさんの胸元へと到達する。
そして蛇は鎌首をもたげ、
今まさにリアスさんの豊満な胸に食らいつこうとする。
な、何をするだァーッ!!
「やめろおおぉっ!」
俺は叫び声を上げ、
瞬時に赤龍帝の鎧を纏い
突進の構えを取る!
「待ちたまエイッセー君!」
シュタークさんが俺を制止しようと叫ぶ。
だけどさ……!
愛する二人はあんな辱めを受けて
黙っていられるか!!
「邪魔しないで下さい!
これは男として譲れない戦いなんです!」
俺は雷のオーラを鎧に纏わせて、
一足飛びに踏み込んだ!
だがその直後にドォンッ!!! という轟音と共に
部屋中に衝撃が走る!
「ぐああっ!?」
「イッセー!」
「イッセーさん!」
俺の全身から血飛沫が上がり、
激痛が駆け巡る。
何が起きたのか、
一瞬わからなかったがすぐに答えが解った……!
二人の前に何とディオドラが
立ち塞がっていた!
霧の結界で俺の雷を無効化した後
霧を鎧の中に侵入させた後に
魔力で起爆したんだ!!
ちくしょう……!
こんな姑息な手を……!
「ハハハ、
僕は前から不思議だったんだ……。
どうして皆赤龍帝の鎧を正面から
破壊しようとするのかなって。
意識をこの二人に向けさせた後に
中の下級悪魔だけを破壊すれば
いいじゃないか?」
「いい作戦だとは思うヨ。
実行のためにその二人を
辱めた君の品性は最低だけどネ」
「同感です。上級魔族が
ここまで恥知らずな卑劣漢だとは
夢にも思いませんでした。
貴方には人として大切なものが欠落していますね……!」
俺を庇う様にシュタークさんと
ロスヴァイセさんが前に立ち、
符術で俺の傷を癒やしてくれている。
しかし、ディオドラの野郎……
なんて事をしやがるんだ!
「フフ、僕の愛を受け入れてくれないなら、
いっそ汚してしまえば良いと思ったのさ。
美しいものを自ら穢す快感は、この上なく最高よ!
ほほほほほ!!」
ゲスが……!
お前みたいな奴にアーシアやリアスさん、
それに朱乃さんや小猫ちゃんは絶対に渡さない!
俺は怒りに震えながら、ディオドラを睨み付ける。
だが、俺の怒りなど意に介さぬ風に
奴はアーシアとリアスさんに視線を向けた。
「ああ、アーシアさん。
君は本当に素晴らしいよ。
神器『聖母の微笑』に『僧侶』の力。
そしてその容姿! 君はまさに神の奇跡そのものだよ。
やはり僕が見初めただけの事はある!
そしてリアス! 君も綺麗だ……。
君達のような高貴な女は、そう簡単に堕ちない……。
だからこそ、汚してやりたくなるものさ……!」
ディオドラは舌舐めずりしながら、
欲望に満ちた眼差しと手で二人の肢体を弄る!
「や……止めなさい!」
「嫌ぁ……! イッセーさぁん……!」
二人の顔が恐怖に染まっていく。
クソ……! 何とかならないのか!?
このままじゃ二人が危ないのに!
「やれやれ、仕方がないねェ」
シュタークさんが2枚の符を
取り出す! 恐らくは転移用の符か!
あれなら二人をこっちに引き寄せられる筈……!
しかしディオドラに焦る様子はない。
それどころか余裕の笑みを浮かべている。
「ハハハハハ! 無駄だよ!
私の神滅具の『絶霧』は
『赤龍帝の篭手』より格上さ!
君の様な悪魔祓い如きに
干渉できるものか!」
な、何だと!! 神滅具よりも上位の神器だって!?
しかしシュタークさんは冷静だ。
「まァ、普通はそうだよねエ。
キミの神滅具にはボクは干渉できなイ。
けどそっちの『蛇の鎖』はどうかナ?」
そしてシュタークさんが
符術を発動させると……!?
ヒュン、と俺の前にたわわと稔る
4つのおっぱいが……!
ってリアスさんとアーシア!?
なんで俺の目の前に……?
あ、いや! そんな事考えてる場合じゃない!
「部長! アーシア! 大丈夫ですか!?」
「え、ええ! 私は平気よ!」
「イッセーさん! ごめんなさい!
私のせいでこんな事に……」
「二人とも無事で良かった!
もう心配はいらない! 今助けますから!」
俺は二人にマントを羽織らせると
状況を把握するために周囲を見渡す。
するとそこには……
リアスさんとアーシアの代わりに
蛇の鎖に拘束された
シュタークさんとロスヴァイセさんが!
しかも何故か全裸で……!!
「な、何で!? 何でお二人の姿が!?」
「ううう……! 見ないで、見ないで下さいぃぃぃ!!」
ぶるるんっ! ゆさっ! たゆん!
赤面するロスヴァイセさんが
恥ずかしがり、縛られながらも
裸体を隠す仕草が逆にエロティックだった。
ってそうじゃなくて!
くっ! どうする! 一体どうやって二人を助ければ……!
「ハハハハハ! 馬鹿な悪魔祓いと
ヴァルキリーだな!
自分から人質になりにくるとはね! しかも全裸で!」
「私は巻き込まれただけです!
誤解しないで下さい!」
ロスヴァイセさんは涙目で
ディオドラに反論するが、
奴は下卑た笑みを浮かべたままだ。
ちくしょう! こんな卑怯な手で俺の仲間を!
俺は悔しさに拳を握り締める。
その時、俺はある事に気づいた。
シュタークさんの体が僅かに光っている……!?
これはまさか……!? 俺は最悪の事態を想像した。
「人質? 何を言っているのかな君ハ?
ボクはそんなつもりは更々無イ」
やっ、やっぱり!
シュタークさんは自爆するつもりなんだ!
駄目だ! 駄目だ!! 駄目だ!!!
俺はまだ何も恩返しをしてないんだ!
俺を鍛えてくれて、俺に力をくれて、
俺を支えてくれた、
この人にまだまだ報いてないんだ!!
「が……ハッ!?」
けどシュタークさんが自爆する前に
シャルバが彼女の腹部を刺し貫く!
「お戯れは程々になさいませ。
ディオドラ……いや、イナンナ様」
……!?
何言っているんだ?
アイツの名前はディオドラ・アスタロトだろ!
俺が混乱していると、今度はディオドラが口を開く。
「……フフフ、
そう言わないで頂戴。
生憎この器の坊やが
色々邪魔をしてくるのよ……」
まるで女の様な声と仕草に、
俺は愕然としてしまう!
「お前は……誰だ!? いや、それよりその体は!?」
「フフ、さすがに驚いたようね。
自己紹介しておきましょうか?
私はイナンナ。
アスタロト家の祖にして
『原初の魔王』の一柱」
ディオドラの身体から絶霧の霧が溢れ出し、
それは女性の形になっていく……!
金の切り揃えられた前髪とウェーブのかかった金髪、
そして天空の様に青い瞳に白磁のような肌……。
豊饒の女神のような艶やかな肢体に
俺は思わず見惚れてしまう……。
だがその手にはメイスが握られ
背中には怪鳥の翼が広がっていた!
「『原初の魔王』だって!?
じゃあお前は『旧魔王』の一員なのか!?」
「そういう事になるわね」
すう……とイナンナは
余裕たっぷりに翼で自分の身体を
包み込むと、胸と股が羽根が
変化した防具に隠される。
少し勿体無い様な……って違う!
何考えてるんだよ俺!?
「とは言え……。
流石に絶霧の力で具現化しただけでは不完全。
シャルバ、
そこのヴァルキリーを
孕ませなさい。
アーシアとリアスはあの
赤龍帝に抱かれた様だけど
このヴァルキリーは生娘の
様だから」
……はあ!?
「承知致しました」
いやいやいやいや!!
シャルバ! テメーも嬉しそうに
快諾するんじゃねえ!!
「ひっ……!?」
ロスヴァイセさんは異性経験が
ないのは明らかだし、
いきなりそんな事されたら
トラウマになるだろ! 馬鹿野郎が!!
「い、嫌です!
どうして私が……私が!!」
「貴方が生娘だからよ。
破瓜の血と穢れを以て
冥界を下り、私は復活する」
ロスヴァイセさんは涙ながらに抵抗する。
けど抵抗虚しくシャルバは彼女を組み敷くと
その胸に手を這わせる!
「光栄に思うがいい。
本来ならば決して叶う事のない
高潔なる魔王との交わりだ」
「あ……ああ……あ……!」
ロスヴァイセさんの顔が
恐怖に引きつる中、
シャルバはニヤつきながら
ロスヴァイセさんの股を
広げようと力を込めだす!
卑劣な真似ばかりしやがって!
この変態レイプ魔が!
もう我慢ならねえ!
「「やめろぉおおお!!」」
俺と誰かが同時に叫んだ!
一体誰だ……って
ディオドラじゃないか!?
まさかお前が俺と同じ事を考えていたなんて……!
「勘違いするな!
僕は純粋にアーシアさんを愛しているだけだ……!」
ど、どういう事だ?
お前はアーシアを穢す事に
歓びを感じる変態じゃないのか?
するとディオドラから攻撃を
受けたシャルバは嘲り笑う。
「ハハハハハ!
そう言えばそうだったな!
アスタロト家の軟弱たる御曹司!
貴様はアーシア・アルジェントの様な
謂れなき罪を着せられ迫害された
はぐれ悪魔やシスター達を
眷属にし、保護する様な
愚か者だったなあ!!
そのくせ奴隷にも道具にもせず
仲間として接する不甲斐なさ!!
だからアーシアを助けようとした時に
サリエル如きに不覚を取り、瀕死になったあげく
奴が追放された切っ掛けとなるとはな!
絶望と悔恨に苛む貴様はイナンナ様の
最高の依代だったぞ!」
シャルバが嘲笑しながら言うと、
ディオドラが怒りの形相で睨む!
え? 何? つまりディオドラは
いいヤツじゃないか!
なのにアイツらと俺は
ディオドラを悪者にして貶めたって事か!?
ふざけんな! 許さねえ!!
俺はディオドラの本心を察する事が出来なかった
自分を激しく恥じた!
「黙れ……! 僕の事はいくらでも蔑めば良い!
だが彼女達への侮辱だけは絶対に許さない……!
たとえお前が相手だろうと……!」
そうだぜディオドラ!
お前がそんな奴じゃないって解った今
俺はお前を信じる!
「ハッ! 笑わせてくれる!
強い者は弱い者に何をしても許されるのは
当然なのだ! 弱肉強食こそ真理よ!!
故に貴様が保護した女共は
既に絶霧の動力となり死んでいるのだ!!」
「なっ……!?」
シャルバの言葉にディオドラは動揺するが、
その隙を突いてロスヴァイセさんを再び後ろから
首を押さえつけると強引に
後背位にて挿入しようとする!
「嫌ぁ!! 初めてがこんな……!?
い、嫌! 嫌です! お願いです! 助けて……!
イッセーさん……! 一誠さん……! 兵藤さ……!」
ブチンッ!
その時、俺達の中で何かが切れた……。
「おい……。
いい加減にしろよクソアマァ!」
「……シャルバ!
お前は! お前だけはあああ!!」
俺とディオドラは激しい殺意を込めて
それぞれイナンナとシャルバへと突撃する!
「ぐふっ……!?」
「へぇ……」
ディオドラの蛇の鎖を巻き付けたパンチが
シャルバの顔にめり込み、
俺の黄金の剣を取り込んだ拳が
イナンナの翼に阻まれた!
「うおぉおおおおおおおお!!」
「はあああああああああ!!」
「ぐぬぬ……!
偉大なるイナンナ様の本流でもない
分家の穢れたクソガキがぁ……!
バラバラにして肥溜めに沈めてやる!」
「なら僕は君を純血の海に溺れさせてやるさ!
身体に替えても!
命に替えても! お前だけは許さない!!」
おおっ!
ディオドラは完全にやる気だな!
男の決闘に水を差すなんて野暮な真似はしないぜ!
俺はこの『原初の魔王』イナンナと決着をつける!
だが明らかにイナンナは格上ぶった態度で
俺に挑発的な視線を向けた!
「あら? 貴方が私と?
トカゲ如きが天と戦を統べる
このイナンナと?」
『……トカゲとは言ってくれるぜ
年増のババァが。
いいだろう。格の違いってヤツを見せてやるよ!』
「フフン。
面白いじゃない。私はね。
ドラゴンが一番嫌いなのよ!
トカゲはトカゲらしく
地を這い回り、天に頭を垂れなさい!」
そう言うと、イナンナは巨大な両翼を広げ、
空高く飛翔した!
神だろうがなんだろうが
俺のハーレム王への夢を
阻むんなら遠慮は無しだ!!
シャルバ・ベルゼブブがクソ過ぎるだろ……。
原作でも無差別自爆テロをやるクソ野郎だし。
弱肉強食を謳うくせに自分が従うのは嫌なのね。
プライドの高い事高い事。まるでそびえ立つクソだ!
クソの山……?クソに集るもの……?うっ、頭が!
真面目な話短いけど投稿頻度は早い方がいい?
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早い方がいい
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遅いけど長いほうがいい