※この作品はR-18です。

MAR-ナイトランカーズ   作:るしふぇる

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ACT.28「ドロシーVSアイリス」

ガンレイズアリーナ

荒野フィールド

午後14時20分

 

ドロシーVSアイリス

 

先手を取ったのはアイリス

 

「シキエルくんの月読と同じとは思わないでくださいね。

操刃の術式、鏡花水月!」

 

村雨の刀身が砕け、8枚の氷刃となりドロシーに襲い掛かる!

その動きは、ロボットアニメを彷彿させるビット攻撃!

 

「くっ!」

 

頭上から降り注ぐ刃、更には背後、左右とドロシーを包囲する!

 

「誰も、この鏡花水月からは逃れられない。」

 

グサッ!

 

「あぁッ!」

 

氷刃の1枚がドロシーの左肩を掠める

村雨も月読と同じ妖刀

刀身に特殊な効果を宿す。

 

「つ、冷たッ!」

 

左肩を斬られ滴る血が瞬時に凍結!

 

月読は斬り付けた相手の血液と魔力を吸収する効果がある。

一方、村雨は斬り付けた相手に凍傷を誘発させる冷却効果!

 

「きゃッ!」

 

右の太ももを掠る氷刃

その傷口は瞬時に凍結

 

氷の妖刀 村雨

斬られた者が迎える死は失血死ではなく主に凍傷による壊死

 

刃で斬られる痛みと、身体の内側から凍らされる痛み

ドロシーに今まで体験したこともない苦痛を与え体力を奪う!

 

「なるほど、流石シキの先輩...

ナイトランカー6位は伊達じゃないか。」

(でも分かってきたよ...ムラマサの妖刀

刃を切り離したオールレンジ攻撃

斬り付けた相手に付与する属性効果)

 

「ドロシーさん、私の操刃はシキエルくんの月読とは性能も違います。

例え貴女がシキエルくんと二人がかりだったとしても、私の村雨には敵わない。」

 

ザクッ!

 

「うああぁッ!」

 

ドロシーの背中を氷刃が右袈裟に走る!

 

(い、痛い!

この痛みは、斬撃だけじゃない!

冷気が身体の奥まで刺さってくる!

このままだと、身体の内側から壊される!)

 

オフショルダーのワンピースが裂け、右袈裟に斬られた背中の傷

血は滴る前に氷結し背中から冷気が溢れ出る。

不敵に笑うアイリス

 

「今のは深手でしたね、雑魚乙です。」

(致命傷は避けたみたいですが凍傷は斬撃以上に皮膚の深くに到達しています。

左肩、右太もも、背中、気が遠くなるほど痛いはずですよ。)

 

アイリスの思惑通り、斬撃と凍傷の痛みで大きく身体を仰け反らせるドロシー

寒さと痛みで戦意喪失した所に追撃の氷刃で喉を突き刺し決着

 

それが、アイリスの目論見だが...

ドロシーは反撃の突破口を見出していた。

 

「見えたよ、その玩具(村雨)の弱点!

ゼピュロスブルーム!」

 

銀箒を振るい、土埃を巻き上げ突風で氷刃を跳ね返すも...

 

「往生際が悪いです。

私と闘うのであれば、キャラ対くらい立ててください。

絶界の術式 鏡水!」

 

※キャラ対

格ゲー用語でキャラ対策

 

月読と同じ鞘に仕込まれたホーリーARM

風に留まらず炎や雷、あらゆる魔法を跳ね返す斥力の結界

 

だが、月読の後に製造された最新型の妖刀、その精度は月読を凌駕し...

氷属性を纏った吹雪となりドロシーに跳ね返る!

追い風で殺傷能力を増した8枚の氷刃!

 

しかし、アイリスも見落とす。

 

「...!?」

 

巻き上げられた土埃の先にドロシーの姿はない。

今の突風は陽動!?

 

刹那

 

「やああぁッ!」

 

右からアイリスの死角に回り込んだドロシーの掛け声

同時に放たれる長い脚を活かした蹴り技!

 

「くぅッ!」

(いつの間に!?)

 

急所である頭を狙ったドロシーの蹴撃を間一髪で受け止めるアイリス

だが、予想外の攻撃力で大きく仰け反る。

ダウン寸前で踏み止まるも、ドロシーも攻めのターンを継続!

 

「はぁッ!」

 

続けてボクシングの様に鋭い拳打がアイリスを襲う!

ドロシーの見出した操刃の術式の突破口

 

「付き合いきれませんッ!」

(この女、鏡花水月の隙を!?

魔法使いにとっては、近距離こそ苦手なはず...

それも自ら、この女はバカですか?)

 

しかし、そのバカに追い詰められているのは誰だろうか?

残念ながらドロシーはバカなんかじゃない。

 

戦闘のプロだ

 

操刃の術式

村雨の鏡花水月

月読の屍山血河

 

ムラマサ社の上業物は全て特殊な形状記憶合金で鍛えられている。

分離させた刃で、剣士にとって不得意な遠距離をオールレンジ攻撃で補うのが、この術式なのだが...

 

「へぇ、やるじゃん。」

 

煙草を吹かしながら不敵な笑みを浮かべるブレア。

観戦する彼女の持つ天照、火之加具土命、かつてドロシーと闘ったスクリーチの建御雷神も例に漏れない操刃の術式の死角

 

柄元から離れ、刃が分離する以上、本来の持ち味である近距離での攻撃手段が留守になる。

その為、アイリスもバックステップで防戦一方となり

 

「逃がさない!

この服高いんだから、ぶっ飛ばして弁償させてやるッ!」

 

ドロシーの追撃でアイリスと攻守が入れ替わる。

そして、ドロシーの体術は一級品

風のゼピュロスブルーム、複数のガーディアンと中~遠距離での戦闘を得意とする。

三流の魔法使いであればARMの能力に感けて近距離での対応は疎かになるだろう。

 

だが、カルデアで一流の魔女

異世界メルヘヴンの英雄ドロシーは、そんな事は理解している。

だから体術の鍛錬も欠かさない。

 

高い洞察力で瞬時に相手の隙を見抜き、頭の回転の速さを活かし戦術を組み立て

臆することなく近距離戦へ踏み込める度胸

 

アイリスの先攻で始まったこの勝負も、ドロシーの機転により逆転

しかし、アイリスも俺より上のナイトランク6位

 

「頭に乗らないでくださいッ!

もう、トレモは終わりです、ガチで行きます!」

 

※トレモ

格ゲー用語でトレーニングモード

 

氷刃がムラマサの刀身に戻り

氷の魔剣士アイリスの本来の領域へ

 

「永遠に凍てつかせてあげます!

虚空の術式 刻死氷夜!」

 

「この技、冷気!?」

 

アイリスが村雨を突き刺すと同時に、それを中心に半径50mの白いサークルが出現!

月読の刻死界牢であれば時間停止の能力だが...

 

バキィン!

 

アイリスの刻死氷夜は瞬間凍結!

半径50メートル四方を一瞬で凍結させる。

 

生身の人間が受ければ皮膚、筋組織を貫通し骨や内臓さえも凍結させる程の威力!

荒野が一瞬で、南極の景色に変貌する程に...

 

「逃がしましたか...」

 

しかし、氷像となっている筈のドロシーの姿はない!

アイリスが視線を頭上へ向ける。

 

間一髪で完全凍結は免れたものの、全身に霜を纏わせたドロシーの姿

常人であれば凍えて動けない程のダメージは負っている。

 

だが、闘志の炎を宿らせた目は凍てつくことなく

空中でARMを構える

 

それは兜の装飾をあしらった腕輪

ガーディアンARM アーマーゴーレム ブリキン

 

「こっちも本気で行くよ!

ガーディアンARM ブリキン

パンツァー・メテオール!」

 

ドロシーが腕輪を振り上げる

同時に上空から轟音と閃光!

 

氷の様に冷徹な表情のアイリスが初めて焦りを見せる。

 

「この女ッ!?」

 

ブリキンが召喚されたのは上空に逃れたドロシーより遥か上!

宇宙空間ギリギリの外気圏

 

大気圏突入と同時に熱圏、中間圏、成層圏と落下しながら炎を帯び...

雲を引き裂き、天空から招来する身体を丸めたアーマーゴーレムは正に隕石!

 

ガシャンッ!

と氷の大地を砕く衝撃音!

 

アイリス目掛け、灼熱の隕石と化したブリキンが落下する!

刻死氷夜の返礼と言わんばかりの必殺技

 

パンツァー・メテオール(鎧の流星)

 

遅れて着地するドロシー

同時に氷の地面に巨大なクレーターを作りブリキンが立ち上がる。

その姿は熱圏で加熱された炎のゴーレム!

このまま決着かに思われたが

 

刹那

 

「神獣の術式 白炎竜ムラサメ」

 

間一髪でドロシーの必殺技から逃れていたアイリス。

割れたメガネと破れたスーツのジャケットを脱ぎ捨て、ボタンが全て外れたボロボロのブラウスから水色のブラを露出させた、あられもない姿で村雨を放り投げる。

 

村雨が閃光

姿を現したのは、全身を氷で覆われた青白い飛竜(ワイバーン)

アイリスのガーディアンだ!

 

西洋の竜を思わせる氷の頭部がブリキンへ咆哮!

ブレスから放たれる自然界に存在しない白い炎

 

「炎属性...いや違うッ!?」

 

見たこともない白炎に動揺。

白炎は熱を発さない特殊な炎

 

その性質は炎とは真逆の絶対零度の光

物質を分子レベルまで凍結させ文字通り粉々に破壊する!

 

「ブリキンッ!」

 

ドロシーの叫びも虚しく、ガードするブリキンの右腕が白い塵となって消滅

 

「欠片も残さないッ!」

 

アイリスが叫ぶと同時に、再び咆哮を上げる白炎竜ムラサメ!

白炎で覆われた翼を羽ばたかせる!

 

白い火の粉が突風に乗り、ドロシーとブリキンに降りかかる。

咄嗟に両腕で身体を庇うドロシーだが...

 

「うぅッ...あああああぁぁぁぁッ!」

 

両腕が万力で潰されるような激痛に叫ぶドロシー

 

白い火の粉による浸食は皮膚を貫通し骨まで達する!

分子レベルで凍結させ破壊する白炎は熱い冷たいの次元ではない。

 

少量の火の粉が触れただけで、まるで骨が砕かれ、筋肉が引きちぎられ、皮膚が焼かれるにも匹敵する痛み!

主であるドロシーを庇い前に立つブリキンも、全身が今にも崩れそうな程ひび割れ始める。

 

ブリキン無くして生身でムラサメの突風を浴びていれば、ドロシーの身体は粉々に分解されていただろう!

だが、ブリキンももう持たない!

 

苦渋の判断でドロシーがブリキンをARMへ戻す。

アイリスが勝利を確信する!

 

「骨の髄まで凍らされて痛いでしょうね。

一瞬で楽にしてあげます!」

 

グォオオォ!

 

白炎竜ムラサメが雄叫びをあげ、開かれた口には魔法陣!

再び白炎が放たれる。

 

今度はレーザーの様に照射するタイプのブレス!

直撃すれば欠片も残らないレベルで消滅するだろう。

 

ドロシーも迎え撃つ!

最も信頼できる、西風の箒

 

「ゼピュロスブルーム!

ヴィンド・シュペーア!」

 

その意味は風の槍!

ドロシー渾身の一撃

螺旋状の風を纏ったゼピュロスブルームを槍投げの要領で投擲

 

「バカな、ゼピュロスブルームをッ!?」

 

驚愕するアイリス

竜巻の槍と化したゼピュロスブルームとムラサメのブレスが激突する!

 

再び飛来する白い火の粉

 

「うぐッ...うぅッ!」

 

ドロシーが呻き、苦痛に顔を歪める。

骨の髄から砕かれそうな痛み

涙が溢れ視界が曇る

 

「負けられない...アイリス..

アンタがシキの先輩だっていうなら尚更...」

 

凍傷で全身ボロボロのドロシーに、同じくボロボロの姿のアイリスが返す

 

「私にムラマサを神獣化させたのは、貴女が初めてですよドロシーさん。

もう、意地になる事はありません。

シキエルくんの事は私とブレア様に任せて、白炎に身を任せなさい。」

 

※神獣化

ムラマサの妖刀 完全開放

ガーディアンARMのそれと同じ

 

「シキを...アンタ達に渡せない!

アンタ達は、シキを都合の良い道具にしか思ってないッ!

私は...シキのパートナー

あの子が私を頼ってくれるなら...私も全力で答える!」

 

「命を捨てても...ですか?」

 

「大好きだから命懸けで守りたい!

それが、パートナーっていうものでしょ?!

相手が上位のナイトランカーだろうと

世界最強のナイトだったとしてもッ!」

 

元・世界最強のナイト、ブレアが笑みを見せる

 

「いい子をモノにしたねシキ。」

(強くて、優しくて、カッコイイ...

シキの言う通りの子ね。

 

徹底的に心をぶっ壊して服従させたくなってきたわ。)

 

ブレアの舌なめずり

 

刹那

 

ムラマサの白炎レーザーが真っ二つに裂ける!

勝利を確信していたアイリスの焦り

 

「白炎が裂かれたッ!?

こんな事、ありえるはずが...」

 

ドロシーの魔力がアイリスを上回った。

そのまま、竜巻の槍と化したゼピュロスブルームが白炎竜ムラサメに迫り...

 

「戻れ、ムラサメ!」

 

アイリスの指示で妖刀村雨の形状に戻り、持ち主の手元に帰る。

今の一撃、直撃していれば村雨は破壊されていただろう。

 

生身でガーディアンを迎え撃つ器量。

アイリスも認めざるを得ない。

目の前に居るドロシーが強敵であることを。

 

「これは、しんどいから使いたくなかったのですがやむを得ませんね。

白夢の禁術 雪姫」

 

その波長はゴーストARM

村雨を持つアイリスの右腕が氷に覆われ、村雨も大剣へと姿を変える!

 

禁術...妖刀との同化

村雨と同化する以上、アイリスもただじゃ済まない。

 

「シキは黒翼の禁術っていうのを、隠し持ってたみたいだけど

アンタのはどんな能力か楽しみね。」

 

ゼピュロスブルームを放り出してしまったドロシーが迎え撃つには...

新たなガーディアンを呼ぶにも

鎧の流星(パンツァー・メテオール)、風の槍(ヴィンド・シュペーア)と立て続けに大技を出しては魔力が足りない。

 

上手くやり過ごしながら、次のガーディアンを呼び出す魔力を練らなければならない。

凍傷と魔力切れの窮地の中、ドロシーが安価なARM、リングダガーを構える。

アイリスが続ける。

 

「村雨と同化した私の攻撃を、そのダガーナイフで何処まで耐えられるか。

格闘ゲームで言うならゲージ切れみたいですが、私は容赦はしません。

ゲージ管理もプレイングの一つですから。」

 

アイリスが踏み込む。

ドロシーも痛む身体に鞭を打って迎え撃つ!

 

「その術式、長時間は使えないでしょッ!」

 

ドロシーの読み通り

白夢の術式 雪姫は村雨との同化。

氷で覆われたアイリスの右腕も凍傷で痛み、長時間使用すれば腕が壊死し二度と剣を握れなくなる諸刃の剣!

アイリスが返す。

 

「心配無用

雪姫の能力...空気中の水分を使い、私が思うモノを自在に作り出す!

例えば、貴女を襲う剣!」

 

鏡花水月の8枚の氷刃を上回る12本の氷剣がドロシーに襲い掛かる!

 

「こんなものッ!」

 

最小限の動きで氷剣の嵐を掻い潜る。

鏡花水月の時みたいに包囲されれば終わりだ。

 

正面からの突き刺しはサイドステップで回避

左右から来る横なぎはダガーで防ぎ

それでも、全てを躱し切ることはできない。

 

脇腹を裂き、スカートの裾を破り、右頬を掠める。

 

「あぁッ!」

 

氷剣の一つがドロシーの左太ももに深く突き刺さる。

 

「はぁ...はぁ..くぅッ!」

 

痛みを堪え、突き刺さった氷剣を抜き捨て、痛む左足を引きずりながらアイリスを迎え撃つ。

 

「動物は好きですか?

ドロシーさん!」

 

姿を現したのは氷の熊、氷の豹、氷の鷹

 

「なッ!?

こんなモノまで!」

 

驚愕するドロシーに氷熊が剛腕を振るう!

間一髪で回避するも氷鷹の爪が右肩を掴み...

 

「いやあぁッ!」

 

悲鳴を上げるドロシー

氷鷹が飛び立つと同時に掴まれた右肩を引き裂き

氷の爪で深く抉られたドロシーの右腕は力が抜け、ぶらんと下がる。

 

カランと音を立て凍り付いた地面に落ちるリングダガー

右腕、左足に力が入らず、丸腰のままドロシーの動きが止まる。

 

その機を逃さず氷豹の爪が背中を引き裂く。

 

「きゃああぁぁッ!」

 

左袈裟に走る4本の爪

身体を仰け反らせ絶叫しながら、2歩3歩とたたらを踏むドロシー

 

背中には鏡花水月で受けた右袈裟の凍傷

更に左袈裟に刻まれた氷の爪痕

既にドロシーの背中はズタズタだ。

 

鏡花水月で付けられた左の肩、右太ももの凍傷

氷爪で引き裂かれた右の肩、氷剣で突き刺された左太もも

 

「あッ!?」

 

ドロシーがガクンと膝を付く。

 

(身体が...動かない..)

 

低体温、凍傷、魔力の消費

既にドロシーの体力は限界を迎えていた。

 

ナイトランク6位

アイリス・コールクライン

この女は7位の俺より強い!

 

氷の熊が再び剛腕を振り上げる。

既に回避する体力も残されていない!

 

アッパーで上空高く打ち上げられるドロシー

 

「うあああぁああぁッ!」

 

鋭い氷爪に衣服と下着が一撃で剥ぎ取られ

豊満なバスト、ピンク色の乳首、白く引き締まったお腹を曝け出し

黒のショーツ1枚で宙を舞う。

 

極寒の地で下着一枚

冷気が柔肌に突き刺さる。

追い打ちを掛けてアイリスの雪姫の魔力が、新たなるものを形成

 

「気絶するには、まだ早いですよドロシーさん。」

 

落下するドロシーの左右から突き出る氷柱

これはドロシーを串刺しにする為の物ではない。

 

続けて氷の鎖が出現しドロシーの両手、両足に巻き付く。

氷の鎖がドロシーの手足を四方に引っ張り

 

「あんッ!!」

 

2本の氷柱の間でドロシーの身体がX字に拘束される。

この氷柱はドロシーを空中で括り付ける為。

 

「うっ、ぐッ...あッ、あぁッ!?」

(身体が...ちぎれるッ!)

 

無理な力で手足を引っ張られ、裸に剥かれたドロシーの身体がピンと伸びる!

アイリスが雪姫を解除。

 

氷の熊、豹、鷹は氷像となり動かなくなるが、ドロシーを磔にする鎖は消滅することはない。

しかし、雪姫の代償でアイリスの右腕も凍傷で激しく痛む。

 

村雨を左手に持ち替え...

刀身が蛇腹の様に分裂し鞭の姿となる。

 

ガラス片の様な氷刃が纏わりつき冷気が迸るそれは

形容するならば"ガラスの鞭"

地面を叩くと鞭とは思えないガシャン!という音を立て...

 

「ひぃッ!」

 

ドロシーが恐怖で顔を引きつらせる。

普段、気丈で明るいドロシーからは想像も出来ない怯えた表情。

 

極寒の中、ショーツ1枚のほぼ全裸で拘束される辱め。

身体に刻まれた無数の切り傷と凍傷。

 

体力も精神力も限界を迎えた状態で、ガラスの鞭で打たれれば無事じゃ済まない。

 

「さて、楽しい尋問の時間ですドロシーさん。

凄く痛いですけど、ショック死しないでくださいね?」

 

極寒と激痛、恐怖の拷問が始まる!




村雨の術式

操刃の術式 鏡花水月
凍傷の効果を誘発させる氷の刃
斬り付けた相手を内側から破壊する

絶界の術式 鏡水
冷気と斥力を持った結界
風、炎、雷と言った属性攻撃を跳ね返すが
月読と異なり氷属性まで付与し跳ね返せる上位互換

虚空の術式 刻死氷夜
半径50メートル、直径100メートルにも及ぶ白い冷気のサークル
サークル内を一瞬で凍結させる。

葬星の術式 煉獄白炎刃
自然界に存在しない白い炎を刀身に纏わせる。
白い炎は物質を分子レベルまで凍結させ文字通りに粉々に消滅させる。

神獣の術式 白炎竜ムラサメ
村雨の真の姿で氷の飛竜
白炎を吐き、白炎を纏った翼で攻撃する。

白夢の禁術 雪姫
村雨と同化する禁術
術者にも凍傷を負わせ、長時間の使用は身体を壊死させるリスクを伴う。
その能力は、空気中の水分から自分が思う武器や獣を無尽蔵に作り出し自在に操ることができる
まさに夢を具現化させる鏡花水月の上位版
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