身体が女になったからって、オレは男だから!ホモじゃねーから!男とヤるとかありえねーから!ち、ちが……♡ やめ……♡ 作:ゲルパンマン♥山崎
そして深夜。
「……サイラス? サイラス? 起きてるか?」
……
「おいウマヅラ、鼻毛でてんぞ」
……
「娼館のみちこちゃん、お前のこと好きだってよ」
……
クリスは、サイラスが一日履いた靴下を鼻先へと置いた。
……
「よし、寝てるな」
サイラスが眠っていることを確認したクリスは、サイラスが置いていった袋を漁る。昼間買った服だ。
気分が落ち着いたクリスは、一度冷静になって考え直した。
別にあそこまで激しく反発する必要はなかったのではないか? と。
この身体がとびっきりの美少女なのは理解している。
ならば、少しくらい着飾ってやるのも身体の持ち主としてやぶさかではない。
自分としても、かわいらしい衣装に身を包んだ姿を拝んでみたいのは確かだ。
しかし、あれだけ派手に拒絶した手前、やっぱり着ます、だなんて言えない。
深夜にこっそり楽しんで、また綺麗にたたんで元に戻す。
それでいこう。そうしよう。
という事になったのだ。
クリスはとりあえず、適当にブラウスとスカートを手に取った。
手に持って広げると、改めてその細さと小ささに驚く。
こんな小さすぎる服、本当に着ることが出来るのか? 破いてしまわないか? いや、この身体なら本当に着てしまえるのだろう。
鏡の中の自分を見てそう思い、少し期待感が高まった。
寝間着代わりに着ているだぼだぼヨレヨレの古シャツを脱ぎ捨て、取り出したブラウスに袖を通し、スカートを履いた。
「うっわ……やっぱオレかっわいい……」
姿見に映る、上品なブラウスに身を包み、ひらひらとしたフレアスカートの白髪美少女。
スカートをつまみ、少しずつ上げていくとインモラルな興奮がかき立てられてくる。
白い肌が剥き出しの太腿は、薄暗い部屋にも関わらず眩しさすら覚える。
「ふひっ、くひひひひ……」
クリスは怪しい笑みを浮かべながら、鏡の前でくるりと回ったりポーズをとったりする。表情こそ怪しかったが、クリスは間違いなく楽しそうだった。
「やっぱ胸が……胸がちっさいんだよなぁ……少しくらい大きくなんねえかな」
そうごちりながら、自分の胸を揉む。
その光景を、サイラスはドアの隙間から覗いていた。
「ニヤニヤ」
もちろん、サイラスは今までタヌキ寝入りしていたのだ。
「ふはぁ……やべ……かわいすぎ……尊い……」
かわいい衣服を着たクリスを見て、サイラスは顔がニヤけてしまうのを止められない。
鏡の前でぎこちなくポーズを取ったり、照れながらくるっと回るクリスは微笑ましく、魅力に溢れていた。表情はちょっとヤバかったが。
そして思い出す、先日の情事。
自分はあの美少女とセックスしたのだ。
濃厚に、まさしく愛し合って、夢中でむさぼり合った。翌朝になったら、いつものクリスに戻っていたが。
「……勃起してきた……」
ヤりたい。
またヤりたい。
どうすればいいだろうか。
普通に誘う?
おいクリス! セックスしようぜ!
キレそう。絶対キレる。
酒か薬でも盛って……。
あの不届き者どもと同じじゃねーか。
いっその事、強引に迫ってみるか。
マジで嫌われるのは流石に嫌だなぁ。
う~~ん……
──その時、二人の指輪の間で、魔力の行き来があった。
そして、クリスに異変が起こる。
「───ッ!?」
クリスの脳内に、ズグンと、巨大な願望が木霊する。
サイラスと交わりたい。
サイラスと結びつきたい。
サイラスに尽くしたい。
サイラスと添い遂げたい。
サイラスの──
──サイラスの種で孕みたい。
まるで棍棒で殴られたかのような強烈な願望。
くらりと頭が揺れて、倒れそうになる。
それはクリス自身とは全く別の“意思”。
自我と呼べるような高度な意識ではないが、一方向への強い指向性を持つ思念が、クリスの意識に混ざり込もうとしている。
「う……ぐう……っ」
クリスは頭を抱えてその“意思”に抗う。
あまりにも不自然。
あまりにも作為的。
だが、追い打ちをかけるように別の記憶が蘇る。
先日のサイラスとの性行為、その時の快楽と感情が次々とフラッシュバックする。
「あぁ……♡ あああぁ……♡」
みちみちと秘所を広げられ、愛しい人のモノが入ってくる感覚。
奥まで入れられた時のえも言えぬ快感。
ぎゅっと抱きしめ合う安心感。
二人で一緒に高めあっていく嬉しさ。
そして、あの瞬間の、あの多幸感。
交われば交わるほど、心が満たされていく。
イかされる度に、奥で精を受ける度に、愛しさが募っていく。
ただ愛しいと言う感情が高まっていき、もっともっと交わっていたくなる。
走馬灯のように一瞬で駆け抜けた感情が、全身をゾクゾクと震わせる。
理性が飲まれていく。
その隙を突いて、“意思”がぬるりとクリスの意識へと混入した。
「……」
クリスはすっと立ち上がり、部屋のドアを開ける。
そこには、アホな顔をして何かを考えているサイラスがいた。
「うおっ、あいや、これは別に、のぞきなんて、何も……お、おう、その服、に、似合ってるぞ」
隠れて覗いていたことがバレたサイラスは、取り繕おうとワタワタと慌てて後ずさる。
そこへクリスが片手を上げ、サイラスを指差すと、その指先から青い光が発射され、それに驚いたサイラスは尻餅をついてしまった。
「おうえっ!? ビビった……えっ、何今の」
特に床が破壊されるようなこともなく、当たっても怪我は無かっただろうが、今までクリスがこんな魔術を使った覚えなどない。
尻餅をついたままのサイラスに、クリスが馬乗りになってきた。
サイラスが履いているスウェット、その股間が大きく膨らんでいたことを、クリスは目聡く見ていた。
「さいらす……」
「く、クリス?」
クリスの顔が近づいていく。
そして、唇が重なった。
「!?」
「ん……♡」
ただ触れ合うだけの、子供じみたキス。
困惑するばかりで動けないサイラスを尻目に、クリスはキスをしたままサイラスの身体にしな垂れかかる。
サイラスの胸板に両手をつき、シャツ越しに感じる厚い胸板を撫でる。
そのまま二人は、たっぷりと30秒も唇を重ね合わせた。
「ん……♡ はぁ……♡」
クリスの吐息がかかり、息づかいが聞こえてくる。
そしてクリスの舌が、サイラスの口の中へとねじ込まれた。
「んっ♡ んちゅ♡ はぁ♡ んれるっ♡」
始めはゆっくりと、お互いを確認するかのように、舌を重ね合わせる。
クリスの片手が胸から下へと伝っていき、股間へと渡る。
立派なテントが張られたスウェットを、その上から撫で回す。
舌の動きは徐々に激しくなっていき、夢中になってお互いの舌と口内を舐め回す。
「んりゅ♡ んちゅるっ♡ れるっ♡ んはっ♡」
サイラスは戸惑う。
明らかにクリスの様子がおかしい。
おかしいが、それはそれとしてこんなエッチなクリスは望むところである。
ひとまずサイラスは考えることをやめ、行為に集中することにした。
クリスの情熱的なフレンチキスに、サイラスのペニスがビクンビクンと跳ねる。クリスはそれを手のひらで感じ、熱い吐息を漏らす。
キスを続けながら、クリスの小さな手がスウェットの中へと潜りこんだ。
キスだけで最高潮に勃起しているペニスを、クリスの手が撫でる。
棒をさすり、手のひらで亀頭を撫で回し、裏筋をくすぐり、玉袋を揉む。
先端に滲んだ先走りと一緒に、ちゅくちゅくと亀頭を弄る。
サイラスも反撃とばかりに、その手をクリスのスカートの中へと伸ばす。
「ひゃ♡ んんっ♡ んちゅ♡ んっ♡」
ショーツの上から、女の穴を二本の指でくにくにと揉み、親指でクリトリスを転がす。
クリスの身体がピクリと震え、腰をくねらせながらもキスだけはやめない。
買ったばかりのショーツに、じわりとシミが広がっていく。
濃厚に舌を絡め合いながら、お互いの性器をぬちゅぬちゅといじりあう。
クリスに混ざり込んだ“意思”が、更に深い部分へと混ざり、溶け込んでいく。
これ。これが欲しい。
この、おっきくなったモノを。
硬く、熱く、雄々しくそそり勃った、これを。
これを、オレのナカに。
一番奥まで、ずぷ~っ♡て。
考えるだけで胸が熱くなって、下腹部がきゅんとする。
そして……そして……♡
二人の手が止まる。
もう少しで二人ともイクと言うところで、同時に手を止めた。
「んっ♡ んちゅ♡ ……はうぅ♡」
どちらからともなく唇が離れる。
二人の唾液が二人の舌に橋をかけ、たらりと落ちていく。
クリスが腰を上げ、その手がサイラスのスウェットとトランクスに手をかける。サイラスも察して腰を浮かせた。
クリスはそれらを一緒にずり下げると、勃起したペニスがブルンと飛び出す。
クリスはその上に腰を下ろす。
そそり立つ勃起ペニスがスカートの中へと吸い込まれていき、そしてメスの穴の入り口に、オスの突起を押しつける。
ぬちゅん♡
「んはあっ♡」
ペニスはぬるりとクリスの中へと潜り……こまなかった。
それを阻むものがそこにある。
今日買ったばかりの、女物のショーツ。
子供っぽくてかわいらしい、薄緑のストライプ模様のショーツ。
それはクリスの愛液でしっとりと濡れて、ピタリと秘所に張り付き、その確信部分は落ちくぼんで愛しい男を待ちわびる。
まるで、ペニスが目指すべき場所はここだと、ここが入り口なのだと教えているかのように。
クリスは熱く滾ったペニスをその部分へと押しつけ、ぬちゅぬちゅとこすり合わせる。
サイラスもまだ挿入しようとはせず、その淫らな遊びを楽しむ。
「んちゅ♡ れるっ♡ んふ♡ んちゅるっ♡ んふあ♡」
二人はまた唇を重ね、夢中で舌を絡め合いながら、薄布一枚隔てて性器を重ねる。
二人の想いは同じだ。
今すぐにでも交わりたい。
すぐにでも結合したい。
奥深く
だが二人はあえて、じれったい今を楽しむ。
セックスを始めてしまえば、もうセックスに、セックスだけに没頭してしまう。
だからこそ、今だけしか味わえない、このじれったい愛撫を楽しんでいる。
ぬちゅぬちゅ♡ ぐりぐり♡ と、薄布を挟んで二人は愛し合う。
熱く滾った肉棒は、愛しい女の内側へ侵入しようと石のように硬く怒張して先走りを分泌し、未熟な穴は、とろとろと止めどなく潤滑液を流しながら、ひくひく♡くぱくぱ♡と、愛しい男を抱擁したがる。
クリスの腰が、愛する男との交わりを求めて、勝手にクイクイと動き出す。
しかし、そのじれったさを楽しむのも限界が来た。