身体が女になったからって、オレは男だから!ホモじゃねーから!男とヤるとかありえねーから!ち、ちが……♡ やめ……♡ 作:ゲルパンマン♥山崎
…………
「……」
日も高く昇った頃、クリスは目を覚ました。
「あー……またやっちまったのか……」
寝ぼけ頭を掻きながらぼやく。
しかし、前回サイラスと致してしまった時のような苛立ちや怒りは湧いてこなかった。
まぁ二度目だし、慣れたのかな、とクリスは勝手に納得した。
「…………」
「んぐふぅ……」
隣ではサイラスが呑気に寝息を立てている。
その寝顔を見ていると、どうしても毒気が抜かれてしまう。
「う……♡」
昨夜を思い出すと恥ずかしくて仕方ない。
あんなに、理性を忘れて乱れて……
だが恥ずかしさ以上に、同時に思い起こされる幸福感がクリスの頬を緩ませ、羞恥心を紛らわせる。
サイラスとの行為一つ一つがただ嬉しく、心地よく、幸せだった。
うず……♡
そんなことを考えていると、また下腹部が切なく疼いてきてしまい、ぶんぶんと頭を振って冷静さを取り戻す。
ふと、下腹部を撫でる。
昨夜の、中出し。
大量にナカに出された精液。
一眠りした今でも、そのナカに存在感を覚える。
少しポコリと膨らんでいるのは、幼児体型のせいか、それともそれほど大量に注ぎ込まれたのか。
……膨らんだ下腹部。
その光景は、どうしても
まるで、本当に───
本当に自分が───
───孕んでいる、みたいで。
「~~~っ!!」
ぼふりと、丸めた布団に顔を埋める。
まだ生理は来ていないので、妊娠の可能性は限りなくゼロに近い。
しかしそれでも、昨夜は紛れもなく本気で、
自分の身体が普通ではないことはわかっている。
元々は、似ても似つかぬ男の身体。
それが一夜にして美少女へと変貌したのだ。
そも、ただ外見が変わったという単純な話ではない。
性転換、骨格からの改変、若返り。現在のあらゆる技術の常識を遙かに凌駕している。
もしかしたら、自覚がないだけで脳にも変化があったのかもしれない。
これから普通に成長できるのか。
正常な生殖能力があるのかも疑わしい。
しかしそれでも。
そうであっても。
強く、強く、望んでしまう。
それこそが、自分の幸せの到達点なのだと、確信している。
いつの日か、本当に……♡
「……こんにゃろ」
「んぶへへぇ……」
眠りこけるサイラスの頬を突っつき、クリスは彼の腕と胸板の間に頭を潜り込ませ、それを枕にしてまた眠りについた。
クリスは、自覚がなかった。覚えていなかった。
昨夜、どのような経緯で行為に至ったのかを。
昨夜、クリス自身に起こった異変を。
クリスの価値観は、昨夜を境にして大きく変化していたのだが、それを認識することも、違和感を覚えることもなかった。