ハンチョウの方も順次更新する予定ですので、よろしくお願い致します。
「また雨か・・・」
私は、レオナルド・・・吸血鬼だ。
幻想郷で言うところの所謂霧の湖の裏山の頂上に私の屋敷がある。
最近、霧の湖の近くに大きな紅い屋敷が建った。
いや、建ったという表現はおかしい。現れたというべきだろうか?
建っただけならまだ良い。
その屋敷が建ってからというもの毎晩雨が降るのである。
余談だが、私は雨があまり好きではない。
「旦那様〜、夕食ができました。」
私には、リリスと言う名の眷属がいる。魔界の悪魔の中でもかなり位が高い悪魔である。
「ああ、今行く。」
実は、この屋敷の住人は、私とリリスの二人だけだ。というのも私は信頼できる者以外が同じ屋敷に住んでいると思うと夜も眠れない。ちなみに、私は結構な人間不信だ。
長い廊下を歩き終え、食堂に着いた。自分で設計したが、廊下が長過ぎる気がしてきた。今度リフォームしよう。
私が席に着くと、リリスが厨房から今夜の夕食を持ってきた。クローシュで蓋がされている。クローシュとは、主に西洋料理で用いる、食べ物の温かさや鮮度を保つために皿にかぶせる金属製の覆いのことだ。
「ねぇ、リリス。今日の夕食何?」
リリス「秘密ですよ。旦那様。」
わからなそうに聞いてみたが、多分クローシュの中身は、牛のステーキだろう。匂いでわかる。そして、私が食べる前にサラダとワインを持ってくるに違いない。
「ワインとサラダです。旦那様。」
リリスは、笑顔で私のワイングラスにワインを注ぐ。毎日のことなのだが、中々に気分が良い。
「さて、いただこうかな。」
その時、扉を叩く音が聞こえた。今から夕食なのに・・・最悪だ。
リリス「私が見て来ましょうか?」
「いいや、私が行く。」
また、長い廊下を歩かなくてはならない。面倒だ。私が歩き続けること3分玄関に到着した。扉を開けるとそこには、青みがかった銀髪の8〜10歳程度の色白な少女がいた。
少女「こんばんは。1日泊めてくれませんか?」
「構わないよ。別に…」
ついOKしてしまった。念の為言っておくが、決して善意からでは無い。
本日3度目の長い廊下だ。無論寝室に戻る際に4度目があるが、この少女となら苦痛ではない。食堂に着くと、リリスが待っていた。
リリス「珍しいですね。旦那様が客人を招き入れるなんて・・・」
リリスは、驚いた顔をして言った。
「良いだろ・・・別に…」
「ところで、何か飲み物でも淹れてこようか?」
少女「じゃあ、ミルクをお願い。」
「わかったよ。」
私は、厨房へ向かった。厨房に着くと、まずミルクをコップに注いだ。そして、近くの戸棚から、睡眠薬を取り出し、ミルクの中に入れた。少々大人気ないきもするが、構わない。廊下を速足で歩き、食堂に戻った。
「お待たせ。ご注文のミルクだよ。」
私は、珍しく笑顔で言った。笑顔なんて何100年ぶりだろうか。
少女「ありがとう。」
少女は、ゴクゴクと音を立てながら、ミルクを飲み干した。
「どう?美味しいかい?」
私は聞いてみたが、彼女は既に眠っていた。
リリス「うわぁ、旦那様ってロリコンなんですね」
「悪いか?」
余りにもムカついたので、言い返してみた。
「食事に戻ろうか。リリス」
リリス「あれ?先にこの女の子と遊ばないんですか?」
「私は、好きな物は最後に食べる派なんだ。」
私達は、少女を近くのソファに寝かせ、席に着いた。
私はステーキをナイフで切り、口の中に入れた。しかし、肉が硬かった。どうやら冷めてしまったらしい。肉はいい肉なのに・・・非常に残念だ。
「おい!リリスこの肉硬くないか?」
リリス「仕方ないじゃないですか。旦那様が女の子を屋敷に連れ込むからこんなことになるんですよ。」
「いいから、さっさと温めてこい。」
リリス「わかりました。少々お待ちください。」
リリスは、二人分の皿を持って、キッチンに行った。
何か嫌な予感がする。
この少女の寝顔を見てるとそう思えた─
どうだったでしょうか?
ハンチョウと交互に出そうかなと考えています。
不定期投稿になりますので、快くお待ちください。
では東方執事録プロローグ2でお会いしましょう。