「ほらほら!ハクア兄!早く早く!」
「ま、待ってくれよメル・メル。さ、流石に疲れる。」
ハクアはメル・メルに連れられて、テュルルの総帥をしている幼馴染みのルー・ルーのいる部屋へと向かっていた。
その途中途中に出会うハーフリング達は皆、ハーフという名の通り、身長が普通の人間の半分しかないが、その力はかなりの力持ちであり、重い荷物も軽々と運んでいる。
さらにルー・ルーの暮らしている城の周囲には、沢山の工場が並んでおり、そこでは武器や道具を生産が行われていて、ウフララの店が並んでいた場所よりも活気があった。
「ハーフリングって、凄いんだな?みんな、小さいのにたくさん働いてる。」
「にししっ!まぁね!そうやって協力しながら、ボク達はこのテュルルをもり立ててるのさ!それにね?ルー・ルーはバトルアックスを使って戦うんだよ!しかも前線で暴れるからねぇ!」
「へぇ!それは凄いな!会うのがますます楽しみだ!」
2人はルー・ルーの部屋の前に着くと、メル・メルが扉を勢い良く開けた。
「やっほー!!ルー・ルー!仕入れが終わ……あれ?」
「ん?」
「ほへ~~……」チーン……。
「ルー・ルー~!!!?」
目の前には書類の山の前に倒れ伏して、魂が抜け掛かっている少女、ルー・ルーがおり、メル・メルは慌てて彼女に駆け寄り、どうすればいいか分からずにあたふたしている。
そんな中で、置いてきぼりを受けたハクアは呆然としていた……。
◆◆◆
「はぁ~、満腹満腹!沢山頭動かしたらお腹空いちゃったよ~!ありがとうね、メル・メル!それとお前も!」
「いや、お前、じゃなくて、ハクアなんだが。まぁでも、空腹と仕事のし過ぎで倒れるとは……。(リアルで魂抜けてる奴、初めて見た。)」
気絶し、魂が抜けかけていたルー・ルー。しかし、物凄い腹の鳴る音に空腹という事を察したハクアとメル・メルは食材を買ってきて料理して、大体10人前は並べたが、ルー・ルーはそれをペロリと平らげてしまい、ハクアは呆気に取られた。
そして、10人前の皿を片付けると、ルー・ルーは快活な笑みを浮かべて、ハクアに名乗った。
「ボクはルー・ルー!この商業都市連合国家テュルルの総帥だよ!メル・メルを助けてくれてありがとう!」
「あ、えっと。ハクアです。旅の途中の身です。まぁそれはたまたまっていうか。」
「メル・メルから聞いたけど、少しはヤりそうだね?ねぇねぇ、ウチで雇われない?給金弾むよ。」
「あ!それ良いね!ねぇねぇ、ウチで働きなよ!」
「あ、あはは……。か、考えておくよ。」
意外にも商魂逞しいルー・ルーとメル・メルに、ハクアは苦笑しながらそう返すと、2人は詰め寄る。
「えぇ~、なんで~?ウチで雇われれば良い給金だすよ。武器だって、なんだって、沢山揃うんだしさ~。ねぇ~、ウチで働きなよ~?」
「それに、結構かわいい子多いよ?」
「いや、だから俺は旅の途中で来たんで。別に雇われるとかそういうのはあまり。」
「むぅ……。分かったよ。なら今回は「そ、そそ、総帥様!!?」ん?そんな慌てて、どうかしたの?」
ルー・ルーの部屋に1人のハーフリングの女の子が駆け込んできた。酷く慌てており、3人は首を傾げる。
「そ、それが……。また出ました、アレが!!?」
「また!!?もう今回だけで5人目だよ!?仕方ない!行くよメル・メル!」
「うん!」
「あ、ちょ!!?」
慌てて部屋を出ていくルー・ルーとメル・メルを追うハクア。そして、病院らしき場所に着くと、そこには拘束されているハーフリングの少女がいたが、明らかに異質だった。
目は虚ろ、更には視点が定まっておらず、薄ら笑いを浮かべていて、何処かおかしい様子であり、そんなハーフリング達が5人もベッドに横になっている。
「この子、どうしたんだ?それに他にも……。」
「実は、数日前にテュルル?裏路地で見つかったんだよ。なんだか良くわからない状態で、どうすればいいか。下手に手も出せないし。」
ハクアはそのハーフリングの様子が気になり、よく見てみると、首筋に何かの痕が見付かり、さらにその子の身体からは、なにやら“甘ったるい香り”がしていて、“ある物”を想像した。
「ルー・ルー、メル・メル。この子、多分薬を射たれてる。」
「え?薬?」
「あぁ、しかも甘ったるい変な臭いがする。」
「っ!!?まさか……!!?」
ルー・ルーがその子の身体の臭いを嗅ぎ、他の子達の臭いを確認すると、ルー・ルーの表情が険しくなる。
「これは……!“モメプレ”だ!!?」
「モメプレ?なんだそれ?」
「モメプレっていうのは、“
「それよりもこの子達を何とかしないと!モメプレの効果は危険だし、早く治さないと助からない!」
ルー・ルーとメル・メルは彼女達の治療を始めたのであった。
その頃、テュルルの一画では目の前の大金を数えている、身なりの良い小柄な中年男が笑みを浮かべている。
「……ふっふっふっ!稼げました!稼げましたぞ!このまま行けば、私は大金持ち!テュルル一の商人になれますぞ!!!ほっほっほっ!!そしていつかは、私がテュルルをこの手に!!」
小柄な中年男、ケイル・ゲイル・ディンブルは楽しげな邪悪な笑みを浮かべ、高らかに嗤うのであった……。
遅くなりました!
次回でテュルル編は終わりでさ!
オリキャラ出して良いか?
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出す
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出さない