※この作品はR-18です。

黒獣~氷天の剣士~   作:ボルボロックス

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出来なかった……。

ソフィア編まで……。



いや、今年から頑張れば良い!


金儲け:3!笑顔:7!!それが“商売”だろ。

 ハクアによって入院している者達の原因が分かった事で、治療の方針を固めたルー・ルーとメル・メル達は即座に行動に移した。

 

 

 2人はテュルルのもてる最高の医療で治療を始めていき、違法薬物“モメプレ”の毒抜きは順調に進んでいった。

 

 

 その中でハクアも手伝える仕事をしていき、その中でルー・ルーからモメプレの原料、悦楽草について調べてほしいと頼まれ、テュルルの中でもルー・ルーやメル・メルが贔屓にしている商人に尋ねた。

 

 

「は?悦楽草を取り扱ってる奴?」

 

 

「はい。誰か知りませんか?」

 

 

「……坊主、お前その年で薬にハマりたいのか?」

 

 

「嫌々そうじゃなくて。少し気になって。」

 

 

 悦楽草の事を尋ねてきたタイガを訝しげに見る商人だったが、持ち物の葉巻を吸うと呆れたように言う。

 

 

「……話した所で手に入るわけもないし、聞くだけ無駄だが思うがな。それに、悦楽草なんてヤバイのを扱ってるのは“裏”だけだしな。」

 

 

「?“裏”?」

 

 

「……お前さん、テュルルの総帥が誰かは知ってるかい?」

 

 

「?ルー・ルーさんじゃないんですか?」

 

 

「“表”はな?だが、“裏の連中”……特にケイル・ゲイルの野郎とその一派はそうじゃねぇんだ。連中はルー・ルーちゃんの影に隠れて、ヤバい商売をしてるらしい。」

 

 

「?ヤバい、商売ですか?」

 

 

 ハクアが尋ねると、商人は辺りを見渡してハクアに耳元で囁く。

 

 

「……このテュルルにはな、悪どい“裏の商売”をしている連中がいるんだよ。奴隷や薬、禁止された魔導具とかな?その頭目が“ケイル・ゲイル”ってやつなんだ。……」

 

 

「……それってまさか、悦楽草、とか?」

 

 

「……あぁ、だが、噂じゃあ“悦楽草”よりもヤバいモノを扱ってるらしい。ちなみにケイル・ゲイルの奴の屋敷は“あそこ”だ。」

 

 

 商人が指差した先には、テュルルには似つかわしくない豪勢な屋敷が立っており、外には見張りの兵士もいた。

 

 

「……ケイル・ゲイルは商人としては腕利きなんだが、“やり方”が少々強引でな?何せ、儲けるためなら相手の弱みに付け入る事もあるんだ。まぁ他にも“黒い噂”が絶えないがな?」

 

 

「“黒い噂”、か。ありがとう!」

 

 

 ハクアは商人に情報料を払うと、ケイル・ゲイルの屋敷へと向かっていったのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 その頃、ルー・ルーとメル・メル達は治療を進めていく中で、彼女達の容態が安定したのを確認した後に、テュルルで密かに蔓延している麻薬“モメプレ”についての対策会議が執り行われた。

 

 

 必死にモメプレの危険性について話すルー・ルーとメル・メルだったが、その報告を鼻で嗤う人物がいた……ケイル・ゲイルである。

 

 

「ほっほっほ。モメプレについての対策など……。全く、その様な些末な事で対策会議などと。お若い故にお暇なのですかな?」

 

 

「どういう意味?ケイル・ゲイル。何人も被害者が出てるんだよ!」

 

 

「被害者、といいますが薬を打たれたのだって、たった5人のハーフリングでしょ?それを」

 

 

 その言葉を言った瞬間、部屋の空気が固まり、ルー・ルーがケイル・ゲイルを睨み付ける。

 

 

「ねぇ、何で被害にあったのが“ハーフリング”で、しかも“5人”だって分かるの?ボクそこまで言ってないけど?」

 

 

「っ!!?そ、それは、その、たまたま!たまたま病院の前を「ちょいと失礼~。」」

 

 

「な、なんだお前は!?なぜ部外者が!?「その人はボクの関係者だよ。部外者じゃありませ~ん!」なっ!?」

 

 

 会議室の扉をハクアが蹴破って入ってくると、ハクアはルー・ルーとメル・メルに手に持っていた書類を手渡す。

 

 

「みんな!!この書類はボクとメル・メルが彼、ハクアに頼んで国中から集めた“証拠”だよ!その結果……ケイル・ゲイル!お前の所から違法薬物“モメプレ”の原料の悦楽草、それに違法な値段での奴隷の売り買いの履歴!!その他諸々の証拠が出てきたよ!!」

 

 

「なっ!!?」

 

 

「それだけじゃあないぜ?あんた、このテュルルのハーフリングの子達、その数人を外に売り飛ばして、戸籍上は“死亡”してることにしてるよな?」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 追い詰められるケイル・ゲイル。俯く彼は震えながら絞り出すように答えた。

 

 

「それの、なにが悪いと言うのだ……!?我々商人にとって、銅貨1枚は血の一滴と同じなのです……!!銅貨1枚でも多く儲けるためならば、例え人を死なせようが、何の問題にもならないのです!!!」

 

 

「なっ!?そんなことが罷り通る分けないでしょ!?そんなの商売でも何でも「あぁ、メル・メル。ちょっと待ってくれ。」ハクア?」

 

 

「ケイル・ゲイルさんよぉ。まぁ確かにあんたの言ってることはある意味合ってるよ。商売は稼いでなんぼ、それこそ銅貨1枚を多くな。」

 

 

「よく分かっていらっしゃる。稼ぐ事こそ商売「だけどなぁ、少し俺のとは違うんだ。」は?」

 

 

 ハクアの言葉にケイル・ゲイルは訳の分からないといった顔になるが、ハクアは構わずに答えた。

 

 

「商売ってのは“相手”が喜んでなんぼのものだろ?このテュルルで商人として働いているのは、数人見えたが、あんたのはただ利益だけ求めてて、はっきり言って商売じゃないと思うんだ。何より、金儲け:3、笑顔:7、それが“商売”の理想じゃないのか?」

 

 

「くっ!!?こ、この……!商いの“あ”の字も知らない子供が何をほざき『ボゴッ!!』ボキャッ!!?」

 

 

 ハクアは自分に掴み掛かってきたケイル・ゲイルの首に蹴りを叩き込まれ、そのままケイル・ゲイルは意識を飛ばしてしまう

 

 

「あぁ、確かに俺は商売は知らないけど……あんたが屑だってのは理解してるよ。」 

 

 

 その場でケイル・ゲイルはお縄となり、全財産(隠し財産も)を没収されるとテュルルの地下牢に永久投獄され、彼の悪事を暴いたハクアはルー・ルー、メル・メルから感謝状を贈られ、ついでにテュルルで永久雇用される権利を渡されそうになったが、それは断った。

 

 

◆◆◆

 

 

 翌日、ハクアはテュルルで必要な道具や日持ちする食材や水などを買ってから旅立つ事にしたが、その際にルー・ルーが叫んでいた。

 

 

「諦めないからね~!いつか!必ず!ウチで雇わせるから~!」 

 

 

「どんな脅し文句だ……。」

 

 

 ハクアはルー・ルーの叫びの声が聞こえなくなるまで歩いていった。

 

 

 幸いにも魔物に襲われずに済んだハクア、そして、数日後にはテュルルから数キロ離れた所にある山の麓にある気候の穏やかな国、サングレア王国に到着したのであった……。




遅くなり、申し訳ない!


ようやくソフィア編に到達です。

オリキャラ出して良いか?

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