「マイア姉!ルー・ルー!エヴリンさん!」
「ちぃっ!!このっ!!」
捕まってしまったマイア達に、ハクアは駆け寄ろうとするがさらに茨が鞭のように襲い掛かってきて、距離を取ってしまう。
「ハクアっ!?このっ、離しなさいよ!!」
「痛たたっ!?このっ!!私の肌に傷付けたら、燃やすわよ!?」
「うにゃあああぁぁぁっ!!?目が回る~~!!?」
その間にもマイア、エヴリンは茨を
「はぁ、はぁ……くそ!どうする、ハクア。」
しかし、その間にも茨は襲い掛かって来るために、その攻撃を避けながら斬ろうとしたが、茨は斬れなかった。しなやか過ぎて斬りづらかったのだ。
「(茨は非常に柔らかく、しなやかなだ!多分雷を纏った太刀は効きづらい。なら!!)雪嶺で根元を斬るっ!!レオナさんも着いてきて!!……はああっ!!!!」
ズバアアアアアアアアアアッ!!!
「あいよ!!だらあああああっ!!!」
ハクアとレオナは大量に伸びている茨の根元に駆け寄ると、強く踏み込んで茨を一閃した。
「「「わあああぁぁぁっ!!?」」」
「あ、忘れてた!」
落ちてくる3人の助けようとしたが、ハクアは抱えきれずに下敷きになってしまう。
「痛たっ〜……尻打ったかも。」
「うにゃ~!重い〜!」
「赤いの!早く退きなさいよ!重いでしょうが!?」
「いいから早くどいてくれないかな?」
その瞬間……。
ギィィアアアアアアアアアアッ!!!!
「「「「っ!!!!?」」」」
耳をつんざく金切り声のような奇声らしきが響き、5人は耳を抑える。しかし、耳を抑えてもその奇声は響く。
「な、なに……!?この、声!!?」
「頭、割れそう……!!」
「煩っ!!?」
「キツイ
その中で地鳴りがし始めたと思えば、今度は地面から緑の身体をした植物が固まって出来たような魔物が現れる。
「な、なに……こいつっ!!?」
あまりに巨大なその姿は大樹、身体のあちこちに花を咲かせ、身体の真ん中には巨大な黄色の花が開いている。
その魔物の名は魔花“エモラ・パンジー”……その花粉は強力な毒性を持ち、巨体の魔物すらも捕食する危険とされる植物系の魔物だ。
「で、でで、デッカい!?」
「こんなのあり……!?」
「エモラ・パンジー……!最悪最大の植物の魔物よ!!絶滅したんじゃないの!?」
ギィィアアアアアアアアアアッ!!!!
「っ!!?なんて
4人が奇声に苦しむ中、エモラ・パンジーは中心の巨大な花から毒性の強い花粉を出そうと花を閉じて膨らませる。
「あいつ、なにかする気だ……!?マイア姉達は逃げて!俺がなんとかする!」
「ちょっ、ハクア……あぅ!」
奇声を聞きすぎたマイアは、フラフラと足が絡まって倒れてしまい、ルー・ルーとエヴリンはダウンしている。
その中で木々を蹴りながら跳んでいき、鬼徹をエモラ・パンジーに突き刺すとその身体に掴まって登っていく。
そして、全力の斬撃を見舞う。
「はあああっ!!」
ズバンッ!ズバンッ!
「ちぃ!?硬すぎる!なら!」
ハクアは氷の魔力を雪嶺の刀身に纏わせ、さらに切れ味を増させる。
タイガの氷の力は相手を凍結させたり、冷やすだけではない。武器に纏わせる事で硬度や切れ味を増大させる事ができるのだ。
「食らえ“
ズバアアアアアアアアッ!!
氷を纏わせ、切れ味の増した斬撃は大樹の身体を見事に切り裂いていき、巨大な大木に変える。
それから幾度となく斬撃を放つハクアだったが、エモラ・パンジーはそれを許さなかった。
ギィィアアアアアアアアアアッ!!!!
寄生を挙げたかと思えば、茨の群れをハクアに向けて伸ばして捕らえようとする。
ハクアも身体能力で躱しながら雪嶺を振って茨を切り裂いていくと、突然視界が逆さになったのだ。
「な、なんだ!?……なっ!?」
ハクアが違和感を感じて足を見ると、右足には茨が巻き付いており、エモラ・パンジーはタイガを振り回し、地面に叩きつけようとする。
「っ!?やばっ!?反転・
ブオオンッ!
タイガは地面に押し付ける暗重力を反転させて、叩きつけられないようにし、それと同時に茨を切ると体勢を立て直す。
「(こいつは間違いなく植物だ。なら冷気で切れ味を増させても腕一本落とすだけ。なら初だがやってみるか。)」
タイガは雪嶺を空に掲げると、自身の会得した新しい
「“
その言葉と同時にハクアの周囲に冷気が現れて凍てつき、周囲にバチッ!バチッ!と閃光が走り、黒い靄のような物が漂う。
これがハクアの新たに獲得、否開花した能力……“
「さぁ、行くぜ……!!!」
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