ここから黒犬との戦争に向かって進みます。
忙しくなる氷狼族。
ハクアがセレスティンの提案で、クラウディアの部下として働くことになり、それに伴い、元々ハクアが勝ち取った領地の民達もセレスティンの庇護下に加わった事になった。
クラウディア、クラウス夫妻は子供がおらず、ハクアを本当の子供のように思いながらも、1人の人間としてみながら育てており、その中で文官、武官としての仕事を学ばせていきながら彼を鍛えていた。
「クラウディア様、書簡の束終わりましたので、クラウス様に届けてきます。」
「えぇ、お願いね。その後は私とセレスティン様の警護をしながら近隣の民の様子を見に行きましょう。それが終わったらお昼にしましょう。」
「はい。」
ハクアは着々と仕事を覚えていき、クラウディア達とも仲睦まじくなっていくのだが、ハクアとしてはアルバスを守護するエミリアと彼女の率いる聖ベルナルド、クラウディアと黎明、そしてセレスティンと女神官達の露出度には戸惑っていた。
セラフィーナやラドミラに比べれば布面積は多いのだが、それでも年若いハクアとしては目の毒であり、発散の相手もいないので溜まってしまう。
「(う〜……ヤバい、意識しないようにしないと。)」
その中でハクアは、アルバス領内で行われた社交界にセレスティンの護衛として参加したが、エミリア、クラウディアと3人でセレスティンの周囲を護りながら社交界をそれなりに楽しんでいた。
その中でハクアは、退屈そうにため息を吐いている長い金髪の同い年くらいの美少女とその隣で手を握っている幼い顔立ちの少女を見つける。
ハクアはエミリアとクラウディアに許可を取ると、その2人に歩み寄った。
「なぁ、どうかしたか?」
「え?」
突然話しかけてきたハクアに驚く少女を庇うブロンド髪の少女。ハクアは彼女たちに謝罪する。
「突然声かけてごめん、何か退屈そうだったから。」
「そう見えたか……。こう言った社交界は苦手でな。」
「そうなのか?まぁ、俺もこういう賑やかなのは初めてだし、得意じゃねぇから。」
「そうなのか?それにしても、綺麗な白い髪だな。」
「これは地毛なんだ。あ、名乗ってなかったな。俺はハクア。」
「私はアリシア・アルクトゥールス。この子は従妹のプリム・フィオリーレだ。」
「こ、こんばんわ……。」
「こんばんは、プリムちゃん。俺らはこことセレスティン様の警護をしてるけど、何かあったら話しかけてくれな?」
ハクアはそう言うと、セレスティンの警護に戻っていった。
「アリシア姉さま……。」
「悪い者ではない。プリム、彼の所に行って少し話をしてみよう。大丈夫か?」
「はい。姉さまが言うんでしたら、私も行きます。」
アリシアとプリムは、緊張した面持ちでハクア達の下へと歩み寄る。
「あ。アリシアとプリムちゃん。」
「その、ハクア殿「ハクアでいい。同い年だからな。」なら、ハクア。その、私達の護衛を頼んでも良いか?一緒に社交場を廻りたいんだ。」
「分かった。クラウディア様に許可をもらってくるから少し待ってて。」
ハクアはセレスティンとクラウディアに許可を取りに行き、クラウディアから叱られるもセレスティンから許可を貰い、ハクアはアリシア、プリムと共に社交場を巡っていった。
3人は仲睦まじくなり、まるで兄妹のように社交場を廻り、踊る時にはハクアはアリシアとプリム、1人ずつ交互に踊った。
「ハクア、今日はありがとう!」
「とても楽しかったです!」
「俺も楽しかったよ。今日はありがとう。」
「また、会えるだろうか?」
「アルバスにいればまた会えるよ。」
ハクアはアリシア、プリムと別れ、セレスティン達もともに白の城へと帰るのであった……。
その半年後、魔物が北の奥地から現れるようになり、セレスティンは現状を重く見て、各地の有力者達に声を掛けて、黒の女王オリガ・ディスコルディアを止める戦を行うのであった……。
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