※この作品はR-18です。

黒獣~氷天の剣士~   作:ボルボロックス

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黒犬殺さず。

今は報連相が大切。


怒る氷狼、救われる黒

ハクアSide

 

 

 黒の城に辿り着き、敵兵を凍結状態にした俺は裏切った黒犬傭兵団の団長ヴォルトと副団長ディレクと相対していた。

 

 

 オリガ・ディスコルディアとクロエ、ルカ、4人目のダークエルフの女の人にラドミラさんからはイカ臭い臭いがしているが、洗うのと浄化魔法で何とかなるだろう。

 

 

 けど、クロエとルカも一応は無事で良かった。エレオノーラさんは無事だろうか……。

 

 

「おい、何処を見てやがる!」

 

 

「ん?何だよ、“野良犬”傭兵団。」

 

 

「っ黒犬だ!!貴様ぁ、よくも俺の部下共を氷漬けにしてくれたな…!前も俺の邪魔しやがって!!?」

 

 

「前?………………………………………どっか出会ったか?」

 

 

「〜〜っ!?巫山戯るな!!!?何処まで俺を侮辱する気だ!!!?」

 

 

 何か勝手にキレてる。それぞれの名前は知ってるが、顔は見覚えが無いし、知らん。

 

 

 というか、ヴォルトがキレてるのをディレクがくすくすと笑ってるのは良いのか?あれは心から笑ってる感じだぞ。

 

 

 まぁそんな事はどうでもいいか。

 

 

「なぁお前ら、俺ら七盾同盟を裏切って国でも作るのか?」

 

 

「あぁそうだ。女は全ての男に奉仕しなければならない国、全ての欲望が叶えられる夢の国だ。お前も望むのなら末席に加えるが?」

 

 

「……それ、もう七盾同盟には書簡を送ったのか?」

 

 

「もちろん。そしてこの5人は、その奉仕国家の贄だ。魔の象徴であり、民衆から恐れられる黒の女王と淫魔の女帝、そして希少なダークエルフの雌、これほどの“商品”はない。」

 

 

「無様だったぞ?恐れられる存在が犯される様はな!ハハッハハハ!!」

 

 

「商品……?……商品、商品ねぇ……。」

 

 

 こいつら、本当に人の神経逆撫でするの得意みたいだな。こっちが怒りを通り越して、殺意すら抱いてるのに気づいてすら無いとか笑えるなぁ。

 

 

「くく……くくくっ……!」

 

 

「何がおかしい?気でも触れたか?」

 

 

「いや別に正常運転だよ。お前らみたいに頭のネジが5〜6本も壊れてないぜ?」

 

 

「なに?」

 

 

「どういう意味だ?」

 

 

「まだ分かんないか?……お前ら、俺に生殺与奪を握られてるの、忘れてないか?」

 

 

 冷気を全開にして2人の身体を凍り付かせると、2人はギョッとなり身動き出来なくなり、部屋の温度がさらに下がっていく。

 

 

 凍結した傭兵達の身体は芯まで凍り付いていく中、2人は寒さに震えながらこちらを睨みつける。

 

 

 けど、こっちは奴ら以上に怒ってるんだ。気にはならない!

 

 

「お前らは俺の仲間に手を出し、あまつさえ商品だと嘲笑った……つまり、死ぬ覚悟はあるって事だよなぁ?」

 

 

「ば、化け物が仲間……意識、かよ……!笑わせ、やがるなぁ!」

 

 

「化け物で結構。そんなの別に何とも思わねぇよ。てか、お前ら勝てる相手には煽るくせに、勝てない相手には化け物の一言とか雑魚かよ。ウケる。」

 

 

「なっ……!?この……くそ、ガキ……!!大人をナメる、な……!!」

 

 

「そのくそガキに生殺与奪を握られてるのは誰だ?」

 

 

 こいつら本当に立場が分かってないみたいだな。まだ自分達が優位に立てると思ってるみたいだ。

 

 

 こういう手合の連中には、痛みの方が分かりやすいんだろ。

 

 

 だから、こうするのが早い。

 

 

「ぶち割れろ。」

 

 

バキイィィィンッ!!

 

 

「ううあああぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

「〜〜っ!!?」

 

 

 ヴォルトの右腕を掴み、ディレクの左腕を思い切り握って砕くと、砕かれた腕は粉々に砕け散り、2人は冷やされて壊された身体を見て、初めて恐怖の表情を見せる。

 

 

「お前ら、俺をナメ過ぎだ。こっちだってやる時は殺るぞ。んで、今度は何処が良い?」

 

 

 俺が手を出して、再び氷を広げようとした時。

 

 

「ハクア!そんな奴らは後にして、オリガ様達を避難させるのを手伝ってくれ!!頼む!」

 

 

「今はこの場を離れることを優先するんだ!」

 

 

「あぁ……分かった。」

 

 

 クロエとルカにそう言われて、俺は5人と共に黒の城を出る。後ろでヴォルト達が何かほざいてるが、聞きたくもないので無視することにした。

 

 

 黒の城を出て側の森に向かうと、そこには俺が乗ってきて隠してあった馬車があり、5人を馬車に乗せると、俺はアルバスにある、俺の家へと馬車を走らせる。

 

 

 5人ともかなり寒い思いをしただろうから、すぐに風呂に入れないとな。

 

 

「(問題は、この後だなぁ。)」

 

 

 ニグラムスティアも近隣の町も黒犬に襲われたらしく、その状況はエミリアから聞いたが、かなり凄惨な状況らしく、男は降伏したものは生き延びたが、女の人達は物扱いらしい。

 

 

「ラドミラさん、エレオノーラさんはどうしたんですか?」

 

 

「エレオノーラなら、数人の娼婦や子供達とサングレア王国に避難したわ。私は逃がした後に捕まってしまったけどね。」

 

 

「ハクア、これからどうするのだ?」

 

 

「取り敢えず、一度俺の家に向かう。そこで飯とか用意するから少し耐えてくれ。」

 

 

 俺は家に向かって馬車を走らせた。

 

 

 そしてアルバスに着くと、5人を俺の家に招き入れて、すぐに風呂と食事を用意する。黒犬はしばらく動けないだろうから、その報告も含めて後でセレスティン様に説明しなくちゃな。

 

 

 俺は取り急ぎ、セレスティン様のいる白の城へと向かうのであった……。




報連相、大事。

オリキャラ出して良いか?

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