※この作品はR-18です。

黒獣~氷天の剣士~   作:ボルボロックス

72 / 80
今作2度目のブチギレを起こすハクア。

キレたら手が付けられないです。


怒髪天を衝く氷狼

「クラウスさん……。」

 

 

「ハク、ア……くん……来て、くれ、た……のか。」

 

 

「喋らないで。傷を止血します。」

 

 

 ハクアはクラウスの傷を凍らせて、止血を行おうとしたが、クラウスに止められる。

 

 

「ハクア、くん……妻を、クラウディアを……頼む……。」

 

 

「……そんな事を言わないで下さい。今「頼むっ…っゴホッ!」……クラウディアさん、クラウスさんとここで待っててください。もうすぐエミリア達が来ます。」

 

 

「……「クラウディアさん!!」っ!は、はい……!」

 

 

 茫然自失とするクラウディアに、強めに名を呼び返事をさせたハクアは、彼の傷口の止血を終わらせると、ゆっくりと立ち上がり、グラーヴへと歩いていく。

 

 

 そんな中、グラーヴはハクアに対して睨みを利かせる。

 

 

「獣風情が……よくも邪魔をしてくれたな。我がレーヴァンタイン家の恥曝しを「恥曝しはテメェだろが、老いぼれ。」なに?」

 

 

「クラウスさんはあんたよりも芯のある人だ。俺やあんたにはない強い芯を持ってる、そんな人を恥曝しとか言うな。」

 

 

「子1人作ることのできない種無しに、強い芯だと?笑わせてくれる。家の役にも立たん者など、レーヴァンタインには「黙れ。」『ドゴッ!』ガハッ!?」

 

 

 ハクアのアッパーが、グラーヴの腹に決まり、ゲロを吐きながら大きく吹き飛ぶグラーヴ。

 

 

「ダサいんだよ。家の役に立つ?んなもので幸せになれるのか?腹は膨れるのか?クラウスさんは妻であるクラウディアさんの事を一番に考えてた。そこには、そんなダサい考えなんてなかった。」

 

 

「獣には分かるまい。家が、家名が全てなのだ!!貴様のような者には分かるまい!!」

 

 

「分かりたくもないよ。だけど、あんたみたいな哀れな人が父親で、クラウスさんが可哀想だ。」

 

 

「儂が哀れだと……!この、獣風情が「ドラァァァッ!!」『ドゴオオオオオッ!』がっ!?」

 

 

 ハクアのコークスクリューが、グラーヴの顔に直撃し、メキッ、ボキッと骨が砕ける音がし、老体が大きく宙を舞う。

 

 

 しかし、ハクアは雪嶺も抜かず、能力も使わず、グラーヴが落下して倒れてもただ静かに立っている。

 

 

「くっ!?がはっ!?」

 

 

「立て。あんた如きに刀を抜く必要も、能力を使う必要もない。拳と足だけで十分だ。」

 

 

「っっっっっ!!!この、小僧がぁぁぁぁぁ!!!?」

 

 

「ふんっ!!」ダァンッ!!

 

 

ボキッ!!

 

 

「〜〜〜っ!!!?」

 

 

 ハクアの蹴りでグラーヴの右足の骨が砕け、足を押さえ痛みに悶えるグラーヴをハクアは、グラーヴを無理やり立たせると、彼の腹を何度もアッパーを放ち、膝打ちで砕けた顔面を打つ。

 

 

「ぐあっ!?」

 

 

「内臓はイカれたな。右足も骨が砕けたし、今度は腕の骨でも折るか?」

 

 

「この、外道が!!年寄りを虐めて楽しいか!!?」

 

 

「は?戦場に出てたら老若男女なんて関係無いんだよ。そもそもあんた、平気で戦ってたじゃん。……はぁ、何か冷めたからトドメ刺すわ。ぶち割れろ。」

 

 

「っ!?や、やめ―――」

 

 

バキィィィィンッ!!!

 

 

 ハクアはグラーヴを凍結させて氷像にすると、握力を込めてバラバラに砕き、グラーヴは完全に砕けて破片に変わった。

 

 

 一方、そんな様子を隠れて見ていた黒犬の所属であるヒックスは、ハクアの力に戦慄していた。

 

 

「(何だよあいつ!?人を平気でバラバラに!!?あんなのに見つかったら、俺までバラバラにされちまう!!早く逃げねぇと!!)」

 

 

 ヒックスはハクアにバレる前に、その場から去り、黒の城へと逃げ延びたのであった……。

 

 

◆◆◆

 

 

 七盾同盟は4の砦と7の砦に襲撃を受けながらも、4の砦をマイアが護り、7の砦をハクアが来るまでオリガ、クロエ、ルカが護ったことで損害自体は少なく済んだ。

 

 

 しかし、グラーヴ・レーヴァンタインの裏切りによって、クラウディアの夫であるクラウス・カーティスが命を落とした。

 

 

 それによってクラウディアは部屋に籠もってしまい、その代理をハクアがする事になったのであるが、ハクアはクラウディアの事が心配であった。

 

 

「クラウディアさん。何か食べないと倒れてしまいますよ。」

 

 

 ハクアはクラウディアの部屋を訪ねて声を掛けるも、返事は返ってこない。

 

 

「クラウディアさん……。」

 

 

「ハクアくん。」

 

 

「ソフィアさん、アンナさん、グレースさん。」

 

 

 ハクアに声を掛け、現れたのは今回の戦争によって夫を亡くしたソフィアとアンナ、そして夫の死を受け入れて乗り越えたグレースであった。

 

 

「ここは私達に任せてくれませんか?」

 

 

「今のクラウディアさんには、私達の方が接せれると思うから。」

 

 

「……分かりました。クラウディアさんの事をお願いします。」

 

 

 ハクアはクラウディアを3人に任せるのであった……。




コメント、リクエスト待ってます

オリキャラ出して良いか?

  • 出す
  • 出さない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。