新生黒狗兵団。
ソフィア、クラウディアの2人と交わったハクアは、翌日2人に頭を下げたが、ソフィアもクラウディアも、ハクアに対して怒りはしなかった。
その時の2人は“女”の顔になっており、ハクアとの交わりから覚めた2人は、顔を赤くして照れていた。
そんなソフィアとクラウディアに戸惑うハクアに対して、ラドミラは新しい玩具を見つけたとばかりに笑みを浮かべていた……。
◆◆◆
ソフィアとクラウディアと交わった後、クラウディアから仕事を任され、卒なく仕事をこなしていき、同盟軍各砦への連絡も行っていた。
そんな中、七盾同盟にディレクから書簡が届き、その内容に驚愕した。
「まさか、こんな馬鹿な内容を送ってくるとはなぁ。つうか、これは正気の沙汰じゃねぇだろ。」
ハクアは届けられた書簡を見て頭を抱える。
その内容を端的にまとめると下記のようになる。
“ヴォルトは俺が始末した。これからは黒狗兵団として、“大奉仕国家建国”を進めていく。歯向かうのであれば、容赦なく叩き潰す。”
という内容であった。
「こんなの宣言するとか、よくやるよなぁ。けど、油断することも出来ない。何か嫌な予感がするし。」
「ハクアくん、ここにいたのね。」
書簡を読んでいたハクアの部屋に、クラウディアが入ってきた。
「クラウディア様、招集ですか?」
「えぇそうよ。セレスティン様が皆に招集を掛けたわ。ハクアくんも参加してね。」
「分かりました。」
ハクアはクラウディアと共に、セレスティン達の待つ白の城へと馬車で向かう。そして、白の城に到着し、大広間に向かうと、そこには各砦の重要人物たちが集まっていた。
1の砦:アリシア、イリス。
2の砦:プリム。
3の砦:カグヤ、コハク。
4の砦:マイア、アストリット、レオナ。
5の砦:ルー・ルー、メル・メル。
6の砦:エミリア、ハクア。
7の砦:クラウディア。
各砦の重要人物たちがセレスティンとセラフィーナのいる白の城へと集結していた。
その中でセレスティンが口を開く。
「皆さん、皆さんのもとに黒狗兵団を新たに率いたというディレクさんから書簡が来たと思います。」
「あぁ届いたよ。ヴォルトを始末したってのと、大奉仕国家建国を書いたイカれた書簡がね。」
「正気の沙汰とは思えぬ内容であった。さらに言えばヴォルトを手に掛け、黒狗兵団の長となろうとは。」
「馬鹿だよ!!馬鹿なんだよ!!大馬鹿の超馬鹿!!こんな奴、ボクの斧でズタズタにしてやるもんね!!」
「ルー・ルー、そんな単純な話ではないわ。ヴォルトを殺めたディレクが率いている黒狗……その規模が分からないというのが問題なのよ。」
会議の場が混沌とする中、ハクアは腕を組んで考え事をしていた。視線の先には、ディレクからの書簡があった。
「ハクアさん、どうしたのですか?」
「カグヤ、ディレクからのこの書簡、なんでこのタイミングで送られてきたんだろうな?何か嫌な予感がするんだが。」
「嫌な予感とは……どの様な?」
「いや、もしかしたらディレクは周辺諸国に“嫌がらせ”をするかもしれないって事だ。」
「嫌がらせ?ハクア、嫌がらせとは何だ?」
「周辺諸国にちょっかい出したり、主が留守の間に近隣の村なんかも襲うかもしれないって事だ。特に倭國やイリスの故郷、それにテュルルとか。」
「!確かにあり得るな。」
「けどハクア、それぞれの国にはそれなりに守りに着いてる将兵や結界とかがあるのに、そんな事するか?」
「嫌がらせだから必ずやるとは限らない。けど、ディレクがセレスティン達の事を本気で下す気なら、それをやっても不思議じゃない。」
「セレスティン様、セラフィーナ様、ここは少し軍備を整えてから攻めましょう。避難できる民達は、砦に避難させてから。」
「分かりました。皆さん、お力をお貸しください。」
「お願いします。」
「「「「「はっ!!!」」」」」
ハクア達は黒狗の嫌がらせに備えて、近隣の村には避難を、諸国にも通達を送り、守りに入るように伝えたのであった……。
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