帆波は手際よくシャンプーを泡立てて、俺の頭を洗っていく。
その間にも興奮は増すばかりで、男のシンボルが隆起し始めてしまう。
シャワーで髪を流された後、顔を上げて目を開けると……帆波の眩しい笑顔があった。
「ふふっ、私で興奮してくれてるの?」
「……可愛いんだから、当たり前だろ」
ドキドキが高まりすぎて、素っ気ない反応になってしまう。
見れば見るほど、エロいというか……性欲を刺激される。アイドルのように可愛らしい顔と、ほどよく引き締まった身体。そして、何より大きな存在感を放つのは……
「そ、そんなに見られたら恥ずかしいよ!」
それを良く思わない子が多いとは知りつつも、じろじろと見る視線を外すことができない。
とてつもない破壊力を持つ乳房に、俺は釘付けとなる。
「もう、えっち……でも、我慢しなくてもいいんだよ?」
その言葉だけで、俺のモノはより一層硬くなっていく。ムラムラした気分が徐々に抑えきれなくなってきた。自分のものにしたい、襲ってしまいたいと悪魔が囁く。
俺が悶々としている中、帆波はとんでもない行動を取った。
ふにっ。
両手に沈み込むような感触。この気持ちよさはなんだ。頭が回らない。
俺は今、何を触っている?
「えへへっ、むにゅってされちゃった」
あまりのことに唖然とした。
帆波は俺の両手首を握り、自らの豊かな胸に誘導していた。淡いピンクの乳首が、手のひらの中心に収まっている。そのまま俺が指を動かすと、彼女の乳房は抵抗なく形を変えていく。これがまたなんとも蠱惑的で、揉みしだく手を離すことができない。
「じゃあ、洗うねっ」
いったん胸から手を離された。帆波はボディソープを泡立てて、俺の身体に優しく広げていく。首元から肩、背中、腰と丁寧に洗われていき……
「ちょっと、そこはやばいって」
「きれいきれいしようね〜」
俺の言葉も虚しく、容赦なく息子を洗われてしまう。反応が面白いのか、帆波は泡を流した後も手で擦り続ける。その手つきは優しく心地良いもので、性欲のボルテージが最高潮となる。学校一の美少女が自分のモノをしごいているという状況も合わさり、俺はついに……
「あっ、いく……あ………」
「きゃっ!」
どくどくと溢れ出す白濁液。勢いよく噴射されたそれは、帆波の身体まで瞬時に到達して、汚していく。その光景はどこか背徳的であり、絶頂の快感を増幅させた。
「……ごめん」
いわゆる賢者モードに入ると、なんだか申し訳なくなってきた。しかし煩悩がスッキリ発散されたのは事実で、口をつく言葉とは裏腹に俺の気分は最高であった。
……やばい、これはクセになってしまいそうだ。
「大丈夫だよ。それより、どうだった?」
「そりゃあもう、最高に気持ちよかったよ」
「よかった〜!」
身体にまとわりついた精液を洗い流しながら、天使のように可愛らしい顔で笑う。
そのギャップもまた、俺を惑わせるには十分なもので……
(……あー、可愛い)
少なくとも、もう「普通の友達」には戻れそうにない。俺の男としての部分は、たった数分間で屈服させられてしまった。流されやすい自分を情けなく思うが、これはどうしようもない。
お互いの身体を洗い終えた後、二人仲良く浴槽に浸かった。楽しく幸せなひとときを存分に味わったのち、俺たちは風呂から出た。
風呂上がりの飲み物を貰って、それを飲む。その間、帆波は俺の髪をタオルで丁寧に拭いていく。自分のことを後回しにして、とことん尽くそうとしてくれる姿は非常に愛らしい。
……でも、さすがに過剰だ。そう思いながらも、嬉しそうな顔を見ると止める気にはならない。
拭き終えた後はドライヤーを持って、優しい手つきで乾かしてくれる。最近カットしてもらったばかりなので、さほど時間はかからなかった。
「帆波の髪、俺が乾かしてあげようか?」
「それはダメだよ。ご主人様だもん」
お断りされてしまった。どうやら、本当に何もさせないつもりらしい。俺の得意技なので少し残念ではあるが、同時に嬉しくもあった。
帆波は、かつて俺が元主人に行っていたのと同じぐらいのレベルでサポートしようとしている。それは、いくら好きな相手だとしてもなかなかできることではない。
「……俺なんかに、そこまでしてくれるんだな」
「うん!大好きだから!」
はっきりとそう言い切った。その純粋さが眩しくて、俺は一瞬目をそらす。
本当にいい子だ。俺にはもったいないぐらい。彼女と一緒にいられたら、幸せだろうな……
「帆波、あのさ……」
言い切る前に、唇に人差し指を当てられた。
「答えはまだ待ってほしい。9月30日、晴翔くんがこの学校を去る最後の日……そこで私は、自分の想いを告白したいと思ってる。それを聞いてから、全てを決めてもらいたいの」
笑顔が消え、真剣な表情を浮かべた。つられて俺も真顔になり、緊張感が生まれる。
「正直、そこから先を聞くのが怖いんだ。もし嫌われたら、もしいなくなったらどうしようって……どれだけ頑張っても、不安が消えない」
俺が言うはずだった次の言葉は、きっと帆波にとって悪くないものだった。しかし、今はまだ心の準備ができていないらしい。万が一にでも拒絶されることを恐れているのだ。
もどかしく感じたが、俺は彼女の意思を尊重することにした。黙って頷いて、まだ少し濡れている髪に触れる。それが嬉しかったのか、「ありがとう」と小声で呟いた。
「……とりあえず、今月末まで。よろしくな」
「こちらこそ、よろしくお願いします。ふつつかものですが……ふふっ」
そう言って俺たちは笑い合う。とても居心地の良い空間が、ここにあった。
それから、二人で学校のことを話したりしているうちに深夜となった。
同じベッドに横たわると、帆波は俺の頭を愛情たっぷりに撫でてくれた。
「よしよし……」
こんな風に甘やかされるのは、いつぶりだろうか。赤ちゃんの頃はともかく、物心がついてからは元主人の世話に明け暮れる毎日で……休む暇などなかった。
自然と涙が出てきてしまった。俺はきっと、誰かに甘えたかったのだ。
「大丈夫?ぎゅってする?」
「……うん」
その優しさが心に沁みる。促されて、胸に顔をうずめてみる。気持ちがぱあっと明るくなる。
……このままずっと、帆波に身の回りの世話をしてもらうということ。それは天国のような生活だが、いつか破綻するのが目に見えている。けれども、せめてこの一ヶ月は……とも思う。
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翌日以降も、帆波は献身的に俺を支えてくれた。
起きたら既に朝食が用意されている。歯磨きをしてもらい、服を着替えさせられたかと思えば、鞄の中には必要な教科書が詰められていた。登校後も授業中以外は常に隣にいて、昼休みは手作りのお弁当を二人で食べた。
学校では体育祭が近づいているということだが、それは神崎が取り仕切っているようだ。
「お前がいなければ、このクラスの未来はない」
神崎は俺に向けてそう言った。他の生徒も、毎日のように残留を期待している旨を俺に伝えてくる。それを聞くたび、固めた決意にヒビが入っていった。このクラスの強みは団結力。その評判が間違いでないことを、強く実感する日々だった。
帆波が練習に参加しなくても、誰も文句を言うことはない。それどころか、「頑張ってね」と応援されている。いつの間にか、俺の退学を阻止することはAクラス全体の目標となっていた。
必死に俺を引き止めるクラスメイトたちのことを、帆波は神妙な顔で見つめていた。
部屋に帰ってからはせっせと服を畳み、一通りの掃除をしてくれた。ゴミ捨てに行ったかと思えば、すぐさま晩ごはんの準備に入る。二人で美味しく食べた後は、急いで食器を洗う。そしてお湯張りを済ませた風呂に入れば、あとはもう寝るだけだ。
あまりにもやり過ぎだと思う。しかし、俺が自分で何かしようとすると、帆波は途端に悲しそうな顔をする。だから、全てを受け入れるしかなかった。
自分がどんどんダメになっていく。このままでは、帆波なしでの生活ができなくなる。
でも……それも悪くないかな、と思えてしまう。俺はもう、完全に染められてしまった。
こうして至れり尽くせりの日々を送っていたのだが、ただ一つ認められないことがあった。
「まだ、赤ちゃんはだめっ」
……ということだ。
こんな絶世の美少女と同棲すれば、誰でもムラムラしてしまうものだ。その度に帆波は、勃起したモノを手でしごいて処理してくれた。それだけでも十分すぎるし、最高だと思っていたのだが、彼女の言葉が俺を深みに嵌らせた。
「今はだめだけど、もし私と一緒になってくれたら……いつでもしたいときに、毎日してあげるからね。一日何回でもするし、子供は何人産んでもいいよ?」
こんなことを言われたら、男として滾らないわけがない。言葉だけで興奮してしまって、収拾がつかなくなる。その結果、もう一度抜いてもらうことになってしまった。
帆波を早く俺のものにしたいという、自分勝手な欲望が頭の中を支配し始める。俺がこういう思考をすることさえ計算の内だとすれば、もはや敵う相手ではない。
……でも、きっとそうなんだろうな。二人で過ごしていれば、なんとなくわかってくる。
何をすれば俺が喜ぶのか、どうすれば自分から離れないのか……その命題と必死に向き合った結果が、今の帆波なのだ。俺のそばにいるために、彼女は一人で頑張っている。
「ありがとう、帆波」
大好きだと言いそうになった。けれど、それはまだ取っておこう。
ああ、やっぱり俺って弱いなあ。きょとんとする帆波を抱きしめて、その温かさに触れた。
そんな甘く優しい生活が一ヶ月間続き、ついに約束の日は来た。
夕暮れ時、校舎の屋上。俺たちは二人きりで、夕日を浴びて向かい合っていた。
……今から、帆波の想いを受け止める。その準備も、覚悟もできている。
美しく澄んだ瞳をしっかりと見つめ、俺は彼女の言葉を待った。
頭空っぽで書きたいことを書くのは楽しいものです。