船旅を終えて、俺たちは自分の部屋へと戻ってきた。
扉を閉めると同時に、桔梗ちゃんは俺の身体に絡みついてくる。
「ちょっと、玄関はやばいって。せめてベッドに行こう」
「……むり、もう我慢できない」
顔が紅潮し、目は据わっている。こうなってしまっては、もう何を言っても聞かないだろう。
ものすごい早さでズボンとパンツをずり下ろされ、陰部が露出する。
我慢に我慢を重ねた俺のモノは、すでに勃起し始めていた。
「あ……すごいニオイ。でも好き」
外気温は35度。汗で蒸れているというのに、彼女は躊躇なく亀頭にキスをする。
うっとりとした顔をしながら、何度かついばむように愛撫されたことで、俺の興奮は最高潮に達する。それに応じて、息子も完全な臨戦態勢に入った。
「早く入れてほしい。私も限界なんだ」
脱ぐことすら億劫なのか、壁に寄り掛かった姿勢で濡れたパンツをずらしている。一切の前戯を行っていないのに、陰部は溢れんばかりの愛液でびしょびしょになっている。
生えそろった毛を引っ張らないよう注意しながら、俺はその中にペニスを挿入した。
ぬるっと入っていく感覚が最高に気持ちいい。
「ふふっ、おかえり?って感じかな」
「……ただいま」
一週間ぶりの帰りを、彼女の膣は優しく迎え入れてくれた。
この快感だ。これがなければ、俺は生きていけない。
ゆっくり奥まで突っ込むと、さらなる多幸感に包まれる。
「やっ、あん。激しくしてね?」
甘えるような声色で、俺に動くことを促してくる。
そこからはもう、頭が回らなくなった。本能的に彼女を求めて、強く激しく腰を振り続ける。愛液とカウパーによるいやらしい水音が、玄関に響き渡っている。
「ああっ、気持ちいい……これが欲しかったの」
身体を震わせて悦ぶ桔梗ちゃん。
客が来たらどうしようとか、考える余裕はない。今の俺は、目の前にいるメスと交尾することしか頭にない、霊長類とは思えないような存在と化しているのだ。
ぱんっ、ぱんっと性欲のままに打ち付ける。やがて限界が近づいてきて……
「あっ、いく!」
目の前が真っ白になり、精巣一杯にため込んだ精液が一気に放出された。
一週間分の欲望が、彼女の膣内を支配する。何度も何度も、どくどくと脈動しながら注ぎ込む。
……恐ろしい量だ。あまりの多さに溢れてしまい、太股をつーっと伝っていく。
「はああ……いっぱい出てる」
「そっちもいけた?」
「うん。とってもよかった……けど、全然足りないかも。今日の夜もしようね?」
どうやら、この程度では満足できなかったらしい。限界まで溜まっていたので、絶頂まで早くなってしまった……が、こればっかりはしょうがない。
今日に関しては、数秒間で果てなかっただけでも大したものだと思う。
「わかった。桔梗ちゃんが納得するまでやろう」
「えっ?そんなこと言ったら、気絶するまでやり続けることになるけど」
……今日は徹夜コースだな、と察した。
日を追うごとに、性欲に抗えなくなっていく。これも全て、身体の相性が良すぎるのが悪い。こんなに気持ちのいいことを何の対価もなく行えるなんて、依存するなと言われても無理である。
そのまま風呂場に駆け込み、汗と体液で汚れた身体を洗い合った。
桔梗ちゃんの裸を見るのも久しぶりだ。本当に、何度見ても芸術品のように美しい。
「綺麗だな、相変わらず」
「ありがとう。そう言ってもらえると、日々の努力が報われるよ」
桔梗ちゃんは自分の容姿に対して、すごく拘りを持っている。
時間も労力もかけて、美しくあろうと頑張っている姿をいつも見ている。そもそもベースからして超美少女なのに、プラスアルファの部分にも余念がない。そりゃあ可愛いわ、って感じだ。
「誰よりも可愛い私を、たくさん褒めてね?」
そして、ここで一切遠慮せず、自分が可愛いと断言するのが桔梗ちゃんの性格だ。この「褒められたい」という気持ちを満たすため、良いと思った時は必ず言葉に出すよう意識している。
「もちろん。桔梗ちゃんは、世界一可愛いよ」
「嬉しい。さいっこーに嬉しい。言葉だけでいっちゃいそうなぐらい」
そんなに?と思ったものの、桔梗ちゃんとはそういう子である。
性欲が強い……のも間違いないが、それ以上に承認欲求がものすごく強いのだ。
そして、セックスというのは自己を他者に認めさせる行為である。こう考えると、ハマるのは必然だったのかもしれない。
湯船につかると、帰ってきたことを実感した。
豪華客船の旅はそれなりに楽しかったし、ご飯も美味しかった。
でも、やっぱり二人で過ごす時間が一番だ。いかなる娯楽も、桔梗ちゃんとの毎日に比べればつまらなく、味気ないと感じてしまうようになった。
「愛してるよ、晴翔くん」
「ああ、俺も愛してる」
甘い言葉を囁き合いながら、軽くキスをした。これは性的な意図があるものではなく、愛情を確認する程度の認識だった。しかし、その行動は再び桔梗ちゃんを着火する結果となる。
こちらから唇を離すと、不満そうにもう一度顔を近づけてきて、今度は舌を入れられる。口内を全て吸い尽くすような、奪うようなキスで強制的に興奮させられてしまう。
「……ぷはぁ。あー、またやりたくなっちゃった」
手で股間をにぎにぎと刺激されると、二発目の準備が始まる。
浴槽内でムクっと大きくなっていって、それがちょうど桔梗ちゃんの陰部に触れる。ペニスが
「できるよね?」
「は、はい」
鋭い目つきでじろっと睨まれた。慌てて俺も立ち上がり、バックの体勢で挿入する。
一番奥に届いたところで、なんと桔梗ちゃんの方から腰を動かしてきた。
……これはヤバい。快感の波が増幅して、悶える。頭がおかしくなりそうだ。
「あ、ちょっ……」
腰が砕けそうになっても、桔梗ちゃんは加減してくれなかった。
数分間のピストン運動を経て、気持ちよく中で果てた。二回戦とは思えない量に驚く。
……いつか、自分が抜け殻になってしまうのではないか。それだけが心配だ。
結局、この日は徹夜で合計六回も発射することになった。終盤は子種を出し尽くしてしまい、出すというよりもチョロチョロと垂れるような感じだった。
明け方、俺はヘトヘトになった状態で桔梗ちゃんの顔を見た。
「すぅ……」
ぐっすり。すやすやと落ち着いた寝息を立てている。
その表情は満足げで、とても穏やかなもの。安心しきっている様子だ。
「んっ?えへへっ……」
優しく髪を撫でると、一瞬だけ目を覚まして笑いかけてくれた。
そして俺の胸に頭をうずめて、再び眠り始める。
(それはずるいって)
あまりにも可愛らしい姿に、俺は悩殺される。
ぎゅっと抱きしめると、疲労による眠気がやってきて……
俺たちが次に目を覚ましたのは、夕方過ぎのことだった。
セックスするか、寝るか。堕落しきったカップルになっていることは自覚している。けれども、特に改善しようとは思わない。俺と彼女にとっては、これがベストな夏休みの過ごし方なのだ。
……逆に言うと、学校が始まってしまえばこうはいかない。二学期となれば体育祭があるし、ダラダラとは真逆の生活が待っている。
やはり、この学校は必ず退学しなければならない。今の俺が求めているのは、過度な欠席と赤点さえ回避すれば簡単に卒業できるような、生ぬるい高校だ。多くの高校生がそうしているように、俺も気楽で楽しい青春を謳歌したい。桔梗ちゃんとラブラブな生活を送りたい。
……そろそろ、動き始めた方がいいだろう。何かしらの抵抗を受けることも考慮すると、8月中には自主退学の話を出すべきだ。まずは茶柱に相談してみようか。
今後の方針を決めたところで、俺は起き上がった。