ヨミさんの死が齎した影響はそれなりに大きなものだった。俺達以外からは中堅レベルの魔闘師としか見られていない彼女だが、それでも指定魔闘師が一般人に殺された事実は、多くの人に衝撃を与えた。魔闘師とは皆、銃を持った集団を制圧出来る超人だという認識が強かったからである。実際はそんな魔闘師は全体の10%程度でしかないのだが、メディアに露出するのが上級魔闘師ばかりであった為、そういう誤解を与えていた。
あの事件によって魔闘師=銃が効かないという認識が崩れた結果、政府の一部からは「全ての魔闘師に通用する強力な銃を開発してはどうか」という意見が出始め、そして大陸の先進国で既に実用化されている物があると分かると大量に輸入する事がすぐに決定されたのだった。
また、俺達で寡占状態にあった"剥魔"についても積極的に取り入れるべき技術だと認められ、他国の退役魔闘師達を講師として招き、その技術を教わろうとする動きも出ていた。
指定魔闘師になれないような低位の魔闘師達で構成された部隊を自衛隊や警察の中に創設し、彼等に"剥魔"を習得させ、強力な銃火器を装備させる。そうする事で大抵の魔闘師は制圧可能だと考えられ、実際にそれが証明されると国家指定魔闘師の不要論が政府内で持ち上がった。
しかし、"染色"やそれに近い魔闘師は"剥魔"で無力化されない限り、配備された銃すら効かない事が分かり、そして"剥魔"の習得率も期待ほど高くなかった為、指定魔闘師は存続する事が出来た。
この一連の動きの結果、評価が下がっていた"染色"の価値が高まり、国家の宝だと呼ばれる事が増えた。一方で俺のように技術を磨いて来た者達は銃によってその立場を追われてしまったのだった。
★
ヨミさんの死から1年が経った。俺は指定魔闘師ではなくなり、担当だった地域は銃を装備した低位魔闘師が引き継いだ。実力不足と判断された為、指定魔闘師をクビにされた訳だが、自衛隊にでも入ればまだ重用された可能性はあった。しかし、ヨミさんから習った剣を捨て銃を手にする自分の姿を想像した時、言いようのない不快感が込み上げて来た為、その選択はしなかった。
今は呼ばれた時に"剥魔"の講師として魔闘学校や警察学校に行くくらいで、それ以外はただ無気力に生きている。尊敬する師匠から学んだ剣技は誰からも必要とされず、憎き犯罪者共から学んだ"剥魔"の技術のお陰で生活出来ている。それは何とも皮肉な話だった。
「黒木先輩。掃除の邪魔ですからどっか行ってて下さい」
「ダメだよ、アイちゃん。センパイは私達と一緒に居たいからここに居るんだから。ね〜センパイ♪」
「──ここは俺の家だ」
神籠アイリと恋崎ネネ。
ヨミさんを失い、抜け殻のようになった俺を支えてくれた大切な後輩達だ。日本に3人しかいない"染色"で、その可憐な容姿から国民から絶大な人気を得ている。銃火器が効かない上位の魔闘犯罪者が現れた時に投入される日本の切り札だ。
2人は数日に1回こうして俺の元を訪れている。何だかんだでヨミさんとも仲が良かった彼女達は、事件の直後は揃って泣き続けていたが数日で表面上は立ち直り、部屋に閉じこもる俺の世話を始めた。『ヨミさんから託されてますから』と言って側に居てくれた彼女達には感謝しかない。もし1人だったなら、恐らくまた壊れてしまっていただろうから。
「センパイ♪ お昼ご飯は何が食べたいですか? 私が愛情をたっぷり入れて作ってあげます♪」
「──ネネは炒飯とオムライスくらいしか作れないだろ。アイリに作って貰うからいい」
「ええ〜!? そのセリフは酷すぎませんか!? 私これでも"恋人にしたい魔闘師"ランキング1位なんですけど!?」
「"奥さんになって欲しい魔闘師"と"美人な魔闘師"はアイリが1位だったけどな」
「センパイもアイちゃん派なんですか!? ひどい! こんなに尽くしてるのに!」
そう言って泣き真似をするネネだが、その口元は弛んでおり、このやり取りを楽しんでいる事が窺えた。一時は俺に殺意まで向けて来た彼女と冗談を言い合えるようになるなんて、以前からは考えられない変化だ。
17歳になった彼女は、幼い顔立ちに反して豊かな胸をしており、腕に抱きつかれた際にその感触がこれでもかと伝わってくる。以前指摘すると『わ、わざとに決まってるじゃないですか♪』と言われたので、以降は何も口にしていないが、時々気にしたように胸の位置を調整しているのを見かける。
「もうっ! 先輩もネネも遊んでないで部屋の掃除を手伝って下さい。それと、お昼はハンバーグを作る予定で買い物もして来てますから、前みたいに勝手に炒飯を作らないで下さいよ、ネネ!」
「はーい♪ センパイ良かったですね♪ アイちゃんが大好きなセンパイの為に好物を作ってくれるみたいですよ」
「ハンバーグはアイリの好物だろ。子供舌だから」
「聞こえてますよ! 2人とも!」
有名女子校の制服の上からエプロンを着け、ほぼ1人で室内の掃除をしているのはアイリだ。いつも料理、洗濯、掃除の全てを完璧にこなしてくれる。成長してどことなくソラと似てきた彼女の容姿はアイドルも逃げ出すレベルで整っていて、思わずドキリさせられる事がしばしばあった。
ネネとは相変わらずライバルであり親友という関係にあるようだが、普段の様子を見ていると悪戯好きの妹と世話焼きのお姉さんみたいに見えてしまう。もしかしたら他に人がいたら俺はダメダメな兄に見えているのかもしれないが。
アイリに注意され、掃除を始めた俺とネネはその後、彼女が作ったハンバーグに舌鼓を打つのだった。
★
ある時からアイリの様子がおかしくなり、俺の前で暗い表情をする事が増え始めた。前の日に『明日も来ます』と言っていたのに直前になって予定をキャンセルする事も何度かあった。任務が大変なのかも知れないと思い、無理して来なくても良いと伝えると『すみません、先輩』とだけ言って来訪する頻度を減らしていった。
ネネは文句を言いつつ心配しており、アイリの負担を減らそうと、時々任務を肩代わりしているようだった。いつの間にか料理のバリエーションを増やしてアイリの代わりに料理しに来てくれ、彼女と2人だけの日が続いたりもした。
しかし、そのネネもまた、ある日を境に元気をなくしていき、以前のような明るい表情を見せなくなっていった。そしてすぐに、俺の家に来なくなった。少し前まで3人で過ごしていた空間に俺だけが取り残された気分になる。彼女達の活動はテレビで知る事が出来たが、時々映るその顔には相変わらず影が差していた。
──2人と会えないまま一ヵ月が経とうとした頃、彼女達は突然ある男を連れて俺の前に姿を現した。
「初めまして"剣鬼"さん。知っているかも知れませんが僕は白羅テンヤと言います。一応、貴方の後任になるんでしょうか」
そう名乗った男の事を俺はよく知っていた。半年くらい前に突如現れた日本初の男の"染色"魔闘師。歳はアイリ達と同じ17歳で、茶髪の整った容姿をしており、彼の事を"王子"と呼ぶメディアもある。驚くべき事にその魔気量は今は亡き神籠ユリアに迫るほどで、同時期に指定魔闘師を辞めさせられた俺の代わりに護国の英雄となる事を期待されている。その実力は、試験の際に模擬戦を行ったアイリに勝利してしまった程で、まだ実績がない段階ながら日本最強の呼び声が高くなっている。
俺ははっきり言って白羅に良い印象を持っていなかった。俺から最強魔闘師の地位を奪ったような存在である事は勿論だが、彼はアイリとネネの2人と任務を共にする事が多く、メディアに出演する時や地方を巡行する時にも大抵一緒にいるからだ。もしかしたら彼女達と過ごしている時間は俺よりも長いかも知れない。
そんな男がアイリ達を引き連れるようにして俺の前に現れたのだから、俺の機嫌は少し悪かった。
「──一体何の用だ」
少し威圧感を放ちながら訊ねる。新人魔闘師くらいなら怯ませる事が出来るそれを涼しい顔で受け流した白羅は、頬を掻きながら口を開いた。
「えーっと、まあ、簡単に言うと挨拶ですね。彼女達がこれまで色々とお世話になっていたみたいなので。────お付き合いする事になったんですから、ケジメはきちんと付けておかないといけませんし」
「──は? 何の話をしているんだ? お前」
「いえ、だから僕と彼女達は交際するんですよ、これから。それで、一応貴方にお別れの挨拶をさせに来たんです」
ニコニコと爽やかな笑みを浮かべる白羅。俺が彼の口にした言葉の意味を理解するのに数秒の時間が必要だった。
アイリ達は別に俺と付き合っている訳ではないが、特別な関係であるのは間違いない。それを目の前の男が壊そうとしているのだと理解した時、俺の眉間に皺が寄るのが分かった。
俺は最初からずっと白羅の背後に控えるように立っているアイリ達の方に視線をやり、確認する。
「──アイリ。ネネ。こいつの言ってる事は本当か?」
否定して欲しいという思いがあった。否定してくれるだろうという期待も。お互いに口に出した事はなかったが、彼女達がかなり前から俺に特別な感情を抱いている事には気付いていたからだ。出会い方は最悪に近かったが、ポッと出の男に踏み荒らされるほど俺達の関係は柔ではないと信じていた。
──しかし、俺の願いを裏切るように2人は小さく頷き、白羅の言葉を肯定した。
「…………そう、か。理解したよ。君達が最近俺を避けていたのも、気持ちがその男に向いていたからなんだな?」
「そう言う事ですよ。良くない噂のある貴方の家に通うのは外聞も悪いですからね。彼女達が特別優しいだけで、貴方は多くの人に嫌われてますし」
「…………うるさい。それくらい理解している」
俺が辱めてきた女魔闘師は50人近くいる。俺がまだ最強の座にいた時には泣き寝入りしていた彼女達が最近各所で声を上げている事も聞いていた。だから、白羅の言葉は正しい。──ただ、それでもアイリ達が気まずそうに目を逸らすだけで、彼の言葉を否定してくれない事が残念だった。
アイリ達は本当に白羅に心を寄せているのだろう。顔も良く、歳も同じで、そして圧倒的な才能もある。一緒に過ごす内に惹かれてしまっても無理はない。大人びているとは言え、彼女達も多感な年頃の少女なのだから。
それでも、俺じゃない男を選んだ彼女達に怒りを覚えた。まるで一緒に過ごした日々を否定された気分だったからだ。だから俺は、吐き捨てるように2人に声を掛けた。
「分かったよ。俺が何かを言える立場でもないしな。────アイリ。ネネ。色々と世話になったな。俺なんかの為に君達の貴重な時間を使わせて悪かったよ」
「──先輩。私の方こそ、ありがとうございました」
「──ごめんなさい……センパイ」
やっと声を聞かせてくれた2人は短くそれだけ言うと、俺から顔を背けた。ずっと聞きたいと思っていた彼女達の声だが「何故お前達が辛そうな声を出すんだ」と苛立ちを覚える。最後まで目を合わせようとしないのは、俺の完全な拒絶に他ならないだろう。可愛さ余って憎さ百倍とはよく言ったものだ。今の俺は白羅と同じくらい彼女達の事が憎らしかった。
「用は済んだだろ。早く帰ってくれ」
「実はもう一つ用事があるんですよ"剣鬼"さん」
「──言ってみろ」
「僕と模擬戦をしてくれませんか? 自分の前任者がどれくらい強かったのか興味があるんですよね」
「──俺が実力不足でバッジを剥奪されたのを知らない訳じゃないだろう?」
「それは銃に弱いからですよね? 僕の武器は素手ですから、関係ない筈です」
「そうか。いいだろう。ちょうど君の顔を殴ってみたいと思っていたところだからな」
俺は自分が負ける事を微塵も考えていなかった。"染色"に至り、メディアに持ち上げられて勘違いしている新人を軽く叩き潰すつもりで了承する。もしかしたら、無様に敗北する白羅の姿を見せ、アイリ達の心変わりを期待する気持ちもあったかも知れない。
────忘れていたのだ。彼が"剥魔"を極めたアイリに勝利している事を。
それが、何を意味しているのかを。
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「流石の僕も同情してしまいますよ。どうですか? 慕ってくれる女の子達の前で生意気な歳下のガキにボコボコにされた気分は」
地面に倒れ伏す俺の頭を踏み付けながら白羅は言う。一方的に殴られた俺は身体を動かす事も出来ず、うつ伏せの体勢で屈辱に耐える他なかった。白羅が足に体重を乗せると、腫れ上がった顔が地面に押し付けられる。
こんな時でも、アイリ達がどんな顔でこの光景を見ているのかが気になった。少し前の彼女達なら俺の元に駆け寄って来た筈だ。しかし、今はそんな気配はしない。それが答えなのだろう。
俺の頭を踏むのに満足したのか、白羅はその場にしゃがみ込むと、俺の耳元で話し始めた。
「あ、ひとつお礼を言わなくてはいけませんでした。──実はアイリ達と賭けをしているんですよ。貴方と模擬戦をして僕が勝てたら彼女達の初めてを貰えるっていうね。──ありがとうございます。貴方が弱かったから僕はこの後、彼女達を抱くことが出来ます」
「──な……ん……」
聞きたくなかった、そんな話。
ならば、もし俺が勝っていたらどうなっていたのだろう。
「銀髪で人形みたいに綺麗な神籠アイリと、桃髪の小悪魔系JKの恋崎ネネ。僕らの世代は皆憧れてますよ」
「…………ッ……」
「アイリのあのデカクリ、エロいですよね。摘んでやったらいつも大喜びで固くするんですよ。ネネの巨乳もいいなぁ。乳首がめっちゃピンクで美味しそうで」
ああ、やっぱり。もうそういう関係になっていたのか。いつからだろう。俺の家に通ってくれていた時には既にアイリ達は白羅に身体を許していたのだろうか。
「──────ー」
「可哀想だから後で写真送りますよ。女になった2人の姿、興味あるでしょう?」
その言葉を聞いたのを最後に、俺は意識を失った。
────送られてきた写真には、全裸で脚を開いたアイリとネネの姿が写っていた。背後から白羅に胸を揉まれて恍惚の表情を浮かべる2人。その秘所からは破瓜の血が流れていた。
★
東京の魔闘本部に呼び出された私を待っていたのは、唯一の男性"染色"白羅テンヤだった。指定魔闘師試験で私を圧倒した彼は、黒木先輩に代わり日本最強と呼ばれているらしい。──それが少し気に食わなかった。
「──神籠アイリさん。貴女に残念なお知らせがあるんですよ」
彼はニコニコと愉しそうに笑いながら話し始めた。彼が語った内容は、私を青ざめさせるには十分なもので、その瞬間、私と彼の上下関係は確定してしまったのだろう。
彼によると黒木先輩がかつて屈辱的な写真を撮った女性達が、彼の失脚を期に不満を爆発させているという。更に"剥魔"を早い段階で習得していた事から大陸国家との繋がりも疑われており、このままでは何らかの罪に問われる可能性があるとの事だった。
前半は兎も角、後半に関しては明らかに冤罪なのだが、それを証明するのは難しい。しかし、目の前の彼──白羅テンヤならこの問題を解決出来るのだという。
まず、日本最強の肩書き。黒木先輩の例から分かる通り、その肩書きは大きな発言力を持つ事になる。何故なら彼が反旗を翻した時、止める事の出来る人間はこの国にはいないのだから。
それに加えて政府の上層部とのコネクションも持っているらしく、白羅が少し手を回すだけで黒木先輩の危機はなくなるらしい。
──しかし、その交換条件として彼は私に自分の命令に従うように要求した。
つまり出会った当時の私と黒木先輩のような関係だ。それを想像し、私はすぐに白羅の要求を拒否した。黒木先輩以外に肌を晒す気はなかったからだ。
それから私は白羅の力を借りずに問題を解決する方法を模索したが、何故かその悉くが失敗した。まるで誰かに邪魔されているかのように。
次に白羅に呼び出された時、状況は完全に悪化しており、彼の手には黒木先輩の捕縛司令書が握られていた。
──そして私は、いくつかの条件付きで白羅に屈服する事を選んだ。
白羅の最初の命令は、黒木先輩がいつも私にさせていた屈服のポーズを取る事だった。彼の見ている前で制服と下着を脱ぎ、生まれたままの姿になると、ガニ股になって自分の女性器を広げた。3年前と似ているようで全然違う。私はただの新人ではなく、自他共に認める日本最高峰の魔闘師になったし、相手はまだ何の実績もない新人なのだ。抱いた屈辱感はかつての比ではない。その後、私の姿は白羅のスマホで何枚も撮影され、保存される事になった。私はただ、その写真が黒木先輩の目に届く事のないよう祈るだけだった。
次に会った時には私は自慰を命じられ、下着の上から割れ目を弄る姿を見られた。終わった時には下着に大きな染みが出来ており、脱いで寄越せという彼の要求にしたがって下着を差し出す事になった。
3回目で、白羅の男性器への奉仕を命令された。処女は奪わないという条件こそ守られたが、口や手で奉仕させられ、最後は男性器を股の間に挟んで彼が射精するまで締め付けるように命令された。私の女性器の下を擦る男性器の感触は数日経っても消える事はなかった。
そうやって着実に私の身体は白羅によって汚されていった。
1ヶ月後には私の身体だけでは物足りなくなったのか、白羅はネネを呼び出し、私と同じ条件で屈服させる事に決めた。入室して来たネネは裸で白羅の隣に立つ私の姿を見て驚き、嫌悪の視線を向けて来た。そしてそれは私が白羅の愛撫ではしたなく愛液を流し始めると一層強くなり『アイちゃんはセンパイを裏切るんだね』と冷めた声で言ってきた。白羅は随分手慣れているようで与えられる刺激は悔しいくらい気持ちが良かった。私の直後に股の間に手を入れられたネネも嬌声を漏らしていたほどだ。その日は2人揃って女性器を弄られ続け、途中からは気持ちが良すぎて泣いてしまい、白羅に嘲笑されてしまった。
地方巡行の際には見えないところで何度もスカートの中に指を入れられた。子供と握手している最中に陰核を触られ、男子高校生と話している時には潮を吹かされた。新聞にも載った3人での記念撮影の際など、私とネネの女性器には白羅の指が入ったままだった。男の指を挿入されている私の写真が全国の人に見られたのだ。
そんな日が2か月続いた頃。白羅が私達を犯したいと口にする頻度が増えてきた。最初に決めた条件で本番はしない約束だったが、白羅がその気になればいつでも反故に出来る口約束だ。それでも初めては黒木先輩に捧げたいと言った私達に彼はある賭けを提案し、選択肢のない私達はそれを受けてしまう。その結果、黒木先輩は白羅によって無惨な状態にされてしまったのだった。予想はしていたが、強さの象徴のように見ていた先輩が、一方的に敗れる姿は見ていてショックだった。処女を失う事よりも私達のせいで先輩が怪我を負った事の方が悲しくて、嬲られる先輩の姿をネネと涙を流しながら見ていた。
先輩はきっと私達を恨んでいるだろう。当然だ。私が逆の立場なら先輩を罵倒しているかも知れないから。相談をしたら良かったかな。今からでも白羅を拒絶するべきなのかも。そんな思いが何度も湧き上がった。
でも、出来なかった。
もう遅いから。
私はとっくに汚れてしまったから。
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白羅に連れ込まれたホテルのベッドの上。そこに私は裸で座っていた。隣には先に純潔を失ったネネが倒れている。股の間から血を流す彼女は口から涎を垂らし、焦点の合っていない目を彷徨わせていた。黒木先輩を私と同じくらい愛していた彼女。行為が始まるまでは殺気の篭もった目で白羅を睨んでいた筈だ。しかし、彼の男性器に貫かれた後は甘い声を漏らし続けていた。指での愛撫だけでも私達を翻弄した彼が、本気で抱きに来たらどうする事も出来ないのだ。
「さあ、アイリ。次は君の番だ」
休んでいた白羅が私の身体を引き寄せた。──そして私の胸を揉み、秘所をほぐし、唇を奪う。嫌な筈だ。だけど、私の割れ目ははしたなく涎を流し、陰核はピンと勃ち上がった。いつしかキスも気持ちいいと感じるようになり、無意識に彼の舌を受け入れていた。そうして準備が整った私の身体を組み伏せると、白羅は太い男性器を私の中に挿入していった。
──処女膜を破られた瞬間、私の中にあったのは"やっと終わった"という思いだった。
もう何をしても手遅れで、取り返しの付かないところまで来てしまった。だから、我慢しなくてもいいのだ。
与えられる破瓜の痛みが私への罰のようで心地が良かった。もっと乱暴に、私を罰して欲しいという私の願いに応えるように、白羅は荒々しく私を犯していった。胸を握られ、腰を叩き付けられる。当然、痛みはある。だけど、おかしくなるくらい気持ちが良かった。それから私は悲鳴に近い嬌声を上げ、何度も絶頂させられたのだった。
黒木先輩に送る為の写真を撮ると白羅が言った時、表情を取り繕わなければいけないという考えは私の中になく、ネネと一緒に快感を前面に出した顔で致命的な一枚を撮られてしまった。
翌日、正気に戻った私は先輩に送られた写真を確認し、自己嫌悪からその場に吐いてしまった。
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それから毎晩、私達は犯された。
彼はしばらく1人で私達を抱いていたが、ある時から友人達を呼び、私達を貸し出すようになった。その友人の中には理解出来ない趣味を持った男もいて、私とネネの身体は緩やかに壊れていった。割れ目に腕を挿入され子宮を撫で上げられた時には私は子供のように号泣した。
男性器で突かれている間は、男達に対する嫌悪感も、黒木先輩への罪悪感も忘れてしまいそうになる。ネネはそれが救いだと言って次第に彼等との行為に溺れていった。私も身体は完全に男達を求めるようになっていたが、心だけは折れないように強く持ち続けた。
あの写真を見た先輩は絶対にまた壊れてしまった筈だ。
そんな彼を放置は出来ない。
絶対に彼の元に会いに行く必要があった。
★
私達が解放されたのは純潔を失った日から1ヶ月後だった。
支援要請を受けて白羅が出掛ける際に私とネネはゴミのように外に放り出された。ネネは完全に正気を失い、自分で立つ事も儘ならない状態になっており、私は彼女を背負って先輩の家を目指した。
「先輩に、謝らなくちゃ……」
その想いが私の正気を保っていた。
夜の街をゆっくりと歩く。
自分達が裸である事など気にならなかった。
先輩は元気だろうか
ご飯食べているだろうか
部屋、散らかってるかな
洗濯も、溜まってそう
先輩に会いたいな
「せんぱ────
え?
「まあ、何でもいいじゃん。──去年アンタらに豚箱に放り込まれたんだよね俺ら。覚えてる?」
「覚えてる訳ねぇだろ! おい、全員で囲んで殺すぞ」
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『──続いてのニュースです。今朝、都内の河川敷で国家指定魔闘師の神籠アイリさんと恋崎ネネさんの遺体が発見されました。2人の身体は損傷が激しく、2人に恨みを持つ何者かによって暴行を受けたものと見られています』
別に書かないけど読みたい話は?
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師匠に初イキさせられる11歳の妹弟子
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妹弟子が殺された時の様子を詳しく
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師匠の初体験