【弟が】うちの姉ちゃん一度寝たら起きないんだぜ!【こんなこと言ってる件】 作:破戒僧
嬉しくてもう、なんか……すいません表現方法がいまいち見つかりません。
楽しんで読んでいただきありがとうございます! これからも頑張ります!
では、第10話、どうぞ。
第10話 私と彼
『次のニュースです。全国の小中高の各学校でいじめが発生したとされる件数報告は、ここ数年で増加傾向にあり、文部科学省では教師がより一層生徒に寄り添って指導を行うことで環境の改善を……』
朝食を食べながらなんとなく見ていた朝のニュース。
そのコーナーの1つという感じで流れていたそれを見た私は、ふと、まだ私が中学生だった時のとある出来事を思い出していた。
学校で起こる『いじめ』。それは実は、私にとっても他人事ではなかったのである。
と言っても、私自身がいじめの標的にされていたわけではない。
かといって、もちろん私が加害者だったわけでもない。
……まあ、どっちかと言えば被害者……あるいは、『被害者の被害者』と呼べるのかもしれないけど……さて、どう説明したもんだろうね。
☆☆☆
自画自賛になっちゃうんだけど、ぶっちゃけ私は見た目もそれなりにいいし、性格も悪くないので、クラス内でも結構慕われていた。
友達も多かったし、先輩から信頼されて、後輩から尊敬されて……何度か男子に告白されたこともあったし。ほぼほぼ断ってたけど。
ただ、一部にそんな私をよく思わないグループも存在していた。
バリバリの不良!ってほどとんがってはいないものの、なんというか同じような価値観を持った女子の集まりで……そのグループのまとめ役が、ちやほやされて調子に乗ってる(ように見えたらしい)私を気に入らなくて、疎ましく思っていたらしい。
噂では、その子が気になっていた男子が、しかしその子ではなく私を好きになって、勝手に『盗られた!』って思ってたとか、色々理由は噂されてたんだけど……正確なことはわかんない。
けれど、そんな女の子の派閥よりも、私と仲のいい女子の方が人数多かったし……なんなら私、それとは別の不良っぽいグループとも仲よかったら、特に手は出してこなかった。
せいぜい、ちらちらこっち見て陰口叩いてるくらいで、だから私も別に気にしてはいなかった。
けどそのグループも不良属性には違いなくて、私とは関係ないところで悪いことはしてたんだよね。
学校で起こるいじめの特徴の1つに、『自分より弱い立場の者を標的にする』っていうものがある。
そのグループもまさにそんな感じで、当時、とある1人の男子をいじめて日頃の勉強とか私生活の鬱憤を晴らしていた。
詳しい内容は省くけど、その男子は気が弱くて、クラスにもなかなかなじめないでいる存在だったから、いじめても気づく者もかばってくる者もいなくて、都合がよかったのかも。
当時の私もそれに気付けてはいなかったんだけど、その男子に対しては特に苦手意識とかも何もなかったから、用事があってもなくても、暇な時、気が向いた時とかに普通に話しかけてた。
こう言っちゃなんだけど、友達……特に女の子の……が少なかったからかな。ちょっと緊張しつつも、その彼も普通に、何なら楽しそうに話しかけてくれてた。
けど、それすらもそのいじめグループには気に入らないことだったらしい。
自分達より弱い立場の彼が、自分達が手が出せない私と仲がいい。ダブルで気に入らないことが重なって腹を立てたその女子達は、いじめの標的である彼に、ある命令をした。
そしてそれが、私とその彼が関わる大きなきっかけになったのである。
ある日私は、放課後、相談したいことがあると言われてその彼に呼び出された。
内容はまあ、当たり障りのないことで……自分は内気で友達ができない、けど本当は皆と楽しく話したり遊んだりしたい。友達がたくさんいる私がうらやましい。
もうすぐ中学卒業して高校に進むわけだけど、高校では今よりもっと友達を多く作りたいから、友達がたくさんいる私に、どうすればいいか相談したいってことだった。
結論から言えば、この話は……本命の目的のためのごまかしというか、時間稼ぎに過ぎないものではあった。
けれど、内容そのものは彼が本気で悩んでいることで、相談して解決したいと思っていることだった。だから私も真剣に相談に乗った。
そしてその時に、相談に乗ってもらうお礼ってことで、ジュースをおごってもらった。
それを飲みながら、アドバイスとか色々と話した。
そのジュースに実は、睡眠導入剤が入ってたんだよね。
「はぁ、はぁ……っ……ごめん、ごめん、田澤さん……! 田澤さん、ごめんっ……!」
それから数分後。
わたしは彼に服をはぎとられて、全裸にされて床に寝かされていた。
そして彼は、ズボンとパンツを脱いで下半身裸になり、裸の私を見下ろしながら自分で自分のちんちんをしごいていた。
目からは涙を流しながら、けど手は止められず。
私の体の上にまたがるようにして、ガニ股中腰でそうしているもんだから、彼の下半身が、陰嚢のしわの具合まで、見上げている私にはよく見えていた。
ポーズ的にはまあ……あんまりカッコよくはない。むしろ下品というか、無様にすら見える。AVとかエロアニメで、そういうポーズ取って男に媚びる女キャラとかよく見てたからかも。
おちんちんはバキバキに難くなっていて……っていうか、かわいい顔して結構すごいの持ってるんだな、って思わず思っちゃった。手で握っても、親指と人差し指がくっつかないくらいの太さだし……長さも、奥まで余裕で届くんじゃないかってくらい……
勇作おじさんと同じくらい、いやそれ以上……かも?
そんな凶悪なイチモツを、息を荒くしてシコシコこすり上げる彼。
先端からは透明な我慢汁がトロトロ流れ出て来ていて……私の体に流れ落ちてくる。
手の動きによらずに時々ひくひくと動いてるところを見ると、すでにというかそろそろ限界がせまっているようで……『あっ、あ……!』と奇妙な声を挙げながら、ひときわ速いペースで肉竿をしごきあげる。
そして、より股を大きく開いて前かがみになると……その切っ先を私の方に向けて、どぴゅっ、と射精した。
勢いよく発射された白濁液は、放物線を描いて飛び……私の顔や胸、髪の毛にふりかかった。一瞬だけ暑い感触があって、しかしすぐに空気に触れて冷めてしまう。
後には、ねばついた感触と生臭い臭いだけが残った。
彼は体を、腰を震わせて、さらに2度、3度と射精する。そのたびに精液がほとばしって私の体を汚していった。
最初の1発よりは勢いがなかったから、私の胸やそこより下の方にかかって、同じように汚していった。
さて、私は完全に眠ったわけじゃなく、意識はちゃんとあった。
若干とろんとした状態で、体は動かなかったけど……無理すれば動けなくはなかっただろうし、声も出せただろう。『やめて!』って。
睡眠薬が効きにくい体質は、その頃からもうあったからね。
それでも何もリアクションを起こさなかったのは……まあ、私の悪癖ゆえです、はい。
見た目的にも彼のことは嫌いじゃなかったし、ちんちん大きいし……シチュエーション的にも興奮するから、いいや、このままさせてあげよう、って、いつも通り『狸寝入り』した。
(しかし、睡眠薬使ってレイプなんて、顔に似合わず意外とえぐいことするな……いやまだレイプはされてなくて、オナネタにされただけなんだけど……でも、何か様子が不自然なような……? なんでオナニーしながら泣いて、謝ったりしてたんだろ? まるで……)
そんな風に考えて、私が変に感心していると、射精を終えた彼は、すたすたと歩いて私から離れていく。
え、本番行かないの? 私てっきりここからいよいよ犯されるんだと期た……もとい、覚悟してたんだけど。
彼はそのまま、少し離れたところにある棚に近づいていく。
その棚には、彼のものと思しきスマホが立てかけてあって、カメラがこちらに向けられていたようだった。
もしかして今の、録画してた? え、ちょっとそれはさすがにやばいような気が……
しかしその後、彼はそのスマホをとると、どこかに電話をかけ始めた。
よくわからない行動の連続に私が不思議がっていると(狸寝入りは続行中)、電話がつながったようで……音量設定ミスってるのか、通話の向こう側の声がこっちまで漏れて聞こえてきた。
「い、言われたとおりにしたよ……こ、これでいい?」
『あっはっは、あんたマジでやったんだね、うけるー!』
『ごめん、ごめん田澤さん~! あーマジ傑作、すごい豪快にぶっかけてたじゃん』
聞こえてきたのは、例のグループの声。
当時の私は、彼女達が彼をいじめていたことを知らなかったから、その状況はただただわけがわからず『は?』と盛大に混乱していた。
彼が半泣きになりながら電話をかけたと思ったら、女子グループの声が聞こえて来て、しかもその後こんな会話が続いたのである。
「も、もういいでしょ? は、早く後片付けしないと、田澤さん起きちゃうし、誰かが来ちゃうかも……」
『はぁ、何言ってんだよダメに決まってんだろ。まだオナニーしてぶっかけだけで、本番が残ってんだろーが』
「ほ、本番って……!」
『お前のそのちんこをそいつのマンコに突っ込んで、中でどぴゅどぴゅ出すんだよ! まだ全然できるだろそんくらい』
『そうそう、いつも量は馬鹿みたいにいっぱいだすもんねあんた』
『しかも足で踏まれて興奮する変態だし。こないだなんかローファーで踏んでやったのに5回も6回も射精しやがってさ。ほんっと救えないド変態だよね』
「で、でももう時間が……いつ起きるか……」
『大丈夫だって。その教室、ほとんど誰も使わないし、見回りだってあと1時間以上経たないと来ないから。それに、あんたに渡した睡眠薬もあと1時間くらいなら余裕で持つから、なんなら1回と言わず2回3回でも中出ししちまえって』
「で、でも……僕、そんな準備とか何も……こういうのって、コンドームとかつけないと……」
『ナマでやっちゃえばいいじゃん』
「だ、だめだよそんなの! に、妊娠とかさせちゃったら……」
『大丈夫だって、そんな簡単に妊娠なんてしないから! それに噂じゃそいつ、隠れて付き合ってる彼氏がいて、やりまくりらしいよ? 普段からピル飲んでるとか聞いたこともあるし』
「え、ええ……?」
……なるほど、大体わかった。
彼はどうやら、女子グループに脅されて無理やり私をレイプするよう命令されたようだ。
睡眠薬も、彼女達が用意して彼に渡したもの。レイプの様子を撮影して、彼女達に送信するように言われたってことかな?
そんな命令をされてるってことは、彼、彼女達にいじめられてる可能性が高いな……その、いじめの標的である彼を利用することで、気に入らない私への復讐(逆恨み)も同時にやろうとしたと……そんなところか。
しかし、テキトーなこと言ってくれる……私、彼氏なんていないってのに。ヤりまくりなのは……まあ、完全に否定できないところではあるけども。
偶然の一致ではあるけど、確かにピル飲んでるし、非処女で、経験も豊富だ。
「で、でも……」
『あ~うっさい! さっさとやれ日高! さもないとあの動画ばらまくよ!』
そう言い残して通話は切れた。
その彼……日高君は、顔を青くしてしばらく震えていたけど……従うしかないと観念したのか、元通りスマホを棚に置いて、カメラをこっちに向けて録画開始。
そして私のそばに戻ってくると、今度は彼は私の両足を左右に開いて、その間にかがみこみ……おちんちんの先端を、ぴとっと私の膣口に当てて狙いを定める。
その間ずっと『ごめん、ごめん、ごめん……!』って声小さなが聞こえて来てた。
言わずにはいられない、けど起きるのが怖いから大きな声は出さないようにしてると見た。
ついでに、起きる前にさっさと済ませてしまうためだろうか、前戯も何もしようとはせずに、その巨根を構えて……思い切り腰を突き出してきた。
「……っ、ぐ……!?」
「ひっ!? お、起き……?」
挿入の瞬間の衝撃で、思わずちょっとだけ、うめくような声が出てしまった。
『狸寝入り』で我慢できないレベルの衝撃というか快感……しかも1発目からなんて、初めてのことだから、正直驚いた。
(よ、予想以上……大きいし、すごく気持ちいい所にあたる……っ!?)
ちょっとこれ、気合入れないと我慢するの大変かも!?
どうやら私が起きる様子はない(起きてるけどね)ことに安堵した彼は、そのまま激しく腰を振り始めた。一刻も早く終わらせようと必死なようで、かなり乱暴でペースの早いピストンが、私を容赦なく追い詰めていく。
長さと太さはもう、予想通りに私の膣内を余裕で一番奥まで突き上げる。子宮口がごつん、ごつんとぶつかってくる感触に、声をこらえるのが大変だった。
肉壁の全体が内側からこすり上げられる感触や、太さのあまりはちきれそうな圧迫感……どれもこれも、勇作おじさんの完全上位互換。
一突きごとにびりびりと、肉壁から発生した電流みたいな快感が私の中を駆け巡って、体中に広がっていくみたいな……初体験の時とすら比べ物にならないほどの驚きが連続してやってくる。
ていうか、私と彼、体の相性良すぎ……!?
(た、耐えろ私っ……は、早く。日高君早く終わって! でないと……!)
た、『狸寝入り』が、持たない……っ!
いやもうすでに、びくびく震えたり声も漏れてる! でも幸い、彼も色々必死で気づいてる余裕ないみたい……気づかないようにしてるのかもしれないけども。
余裕がないのは彼も同じのようで、おそらくは初めてであろう女体の感触に……さっきまで聞こえてた『ごめん、ごめん』ももう聞こえなくなっている。
代わりに、かわいい喘ぎ声がひたすら聞こえて来てて……その直後、彼の腰がぶるぶるっ、と小刻みに震えて、ちんちんがひときわ大きく膨らんだ。
次の瞬間、日高君は勢いよく腰を突き出して、私の一番奥まで一気に肉棒を叩きつけた。
そのまま射精した。すごい勢いで、熱くてねばついた感触が子宮口を通り過ぎ、赤ちゃんの部屋に流れ込んでいく。
膣の中にあっという間に広がり、子宮の中から焼かれるようなその感触に、私は今までで一番大きな絶頂を迎えつつも……体をびくびくとふるわせる程度までに抑えることができた。表情も……多少は歪んじゃってたかもしれないけど……仕方ないと考えよう。
それでも、過去一の絶頂をもどうにか乗り越えて……私は、『狸寝入り』のまま、日高君との睡姦を乗り越えることに成功し……
―――ずんっ!
…………てない!?
(え、ちょ……まだ続くの!? 射精したのに……終わりでしょ? 早く終わりたがってたよね!? 早く終わらないと私起きちゃうよ!? いやもう起きてるけども!)
「はぁ、はぁ……た、田澤さん……もっと……っ!」
やばい、タガ外れて理性とんでるこれ。
そんなによかったか、私のオマンコ。そりゃ光栄だけども。そして私も気持ちよかったけども。
いやでも待って、さすがにこれ以上は私が……
脅されてやっていたことも、時間制限を気にしていたことも……おそらくは、きれいさっぱり忘れ去った日高君。そのくらい私の体は極上だったようだ。
5回。
あの後、1度も抜かずに私の中を蹂躙しつくした彼が、私の膣内に精をぶっ放した回数である。
最初の1回と、『ぶっかけ』した1回を含めると、実に7回……絶倫にもほどがあるでしょ。
それだけの快楽の暴力、私でも到底耐えきれるものではなく、
ついには……
「は、ぁ……はぁあ……も、う、無理、ダメ……やめて……」
「え、っ……!? た、田澤さん、お、起きて……え……!? え!?」
遅いわぁ!
私、結構前から割とグロッキーだったよ! 声も……ほぼほぼ喘ぎ声だったけど、あんまりこらえられてた自信ないし、目も所々半開きになってたと思うし……
そういうのに気づく余裕がなくなって、見事に私のこと勢いのままに犯しぬいてくれましたね日高君! かわいい顔してどんだけ凶暴な下半身もってるのさ君!
私の無敵の『狸寝入り』が敗北するとは……うう、悔しい……
でも、すっごく気持ちよかった。今私、かつてないくらいに幸せかも……
掠れるような声で私がギブアップを宣言したことで、ようやく彼は、自分が何度も何度も私を犯していたことに気づいたらしい。
未だにとろんとしている状態の私――睡眠薬が残ってるんじゃなくて、セックスの快感で追い詰められて純粋に体力がピンチ――を見下ろして、青ざめている。
そして彼は、ずるっと肉棒を引っこ抜いて棚のスマホに走る。
時計を確認すると、もう1時間以上経っている。あわててあの女子グループに電話をかけて、
「も、もしもし?」
電話の向こうからは、言葉より先に、こらえきれないって感じの笑い声が聞こえた。
『ひ、日高……あんた最高! 最高で最低! マジでレイプ魔の素質あるじゃん』
『脅されてんのに理性なくなって強姦しまくる奴とか初めて見た……は、腹痛い』
『つーか田澤もあんだけやられてるのに起きないってある意味才能じゃね? 睡眠薬とっくに切れてると思ったんだけど』
「そ、そんなこと言ってる場合じゃ……田澤さん、もう起きそうになってて……こ、これ以上はもういいよね! っていうか今のどういうこと? 睡眠薬が切れるって……」
『なんだよ田澤の奴まだ起きてねえの? もう15分も持たないと思ってたのに……体質か何かかな?』
「どういうこと!? あ、あと1時間は持つってさっき……」
『おい日高、田澤が起きても私達のこと言うんじゃねーぞ? そんなことしたらあの動画ばらまいてやるからな』
『大丈夫大丈夫、ハメ撮り動画あるんだから、それ使って脅せば言うこと聞いて黙っててくれるって』
『むしろこれからもヤれんじゃね?』
ぎゃはははは、と聞こえてくる声に、青ざめて固まる日高君。
……なるほどね、そういう魂胆か。
恐らく彼女達、最初からこのつもりだったな。
日高君を脅して、私を犯して動画撮影するように言った。
そのための道具として、睡眠薬を渡した。これを飲ませれば、ある程度の時間は絶対起きないから安心だ、って言いくるめて。
それを信じて、また脅されて仕方なく、日高君は言われたとおりにした。
しかし、実際は睡眠薬は、割と短い時間で効き目が切れるものだったんだろう。
現に私、睡姦が始まって割とすぐのタイミングで、もう体のだるさも何もなくなってたし……そこからは自前の『狸寝入り』でひたすら耐えてたよ。
恐らく、犯している最中で私が起きる。
日高君に犯されている現状に驚いて悲鳴を上げる。
悲鳴を聞きつけて誰かが来る。
日高君、破滅。
なお、女子グループは『そんな指示してません。知りません』ってしらばっくれると。
そして最初の予想通り、私は日高君に犯されてダメージを受けると。
上手くいけばその事実が学年全体に広まって傷口が広がると。あ。傷口ってのは私と日高君両方のね。
そんな風に考えてたんだろうな。
あっけにとられた表情で固まる日高君。
電話の向こうでは、もう『ツー、ツー……』としか聞こえなくなっている。
……よし、こうなったらこのまま寝たふりしてても仕方ないな。
ゆっくりと、日高君を刺激しないように起き上がる私。
それを見て、やっぱりもう起きてた、と理解した彼の顔に絶望が浮かぶ。
「あっ、あ……た、ざわ。さ……」
……下半身裸、ちんちん精液と愛液でドロドロ、明らかに事後、手にはスマホ……うん、事前情報なしで見たら完全アウトな見た目だわ。絶望も当然よね。
「ご、ごめんなさい……ごれは、違っ……」
「はぁ……とりあえず日高君、ここ早く片付けよっか。もうすぐ先生が見回りに来る時間だし」
「僕、その……えっ? か、片付け……えっ!?」
彼としては、責められるか悲鳴を上げられるかだと思ってたんだろうけど……そういうのなしに、むしろ冷静にそんなことを私が言ってきたもんで、逆に混乱したみたい。
しかし、待ってるわけにもいかないので、私はさっさと動くことにした。
私は自分のカバンの中からウェットティッシュを取り出すと、手早く体をふいて痕跡を簡単に始末する。体と膣内の精液をなるたけぬぐって、奥過ぎてとどかないのはひとまず無視。
汗その他もろもろの液体の始末が終わったら服を着る。そして教室の窓を開けて換気。
……日高君はまだフリーズしていたので、ウェットティッシュでひとまずかれのちんちんをふいてやる。
飛び上がりそうなほどびっくりしてたけど、そのせいで再起動してくれたので結果オーライ。
そして、『ほらさっさと着て』と彼のズボンとパンツを渡して、次は床に飛び散った精液やら愛液、その他もろもろの後処理。
掃除用具のロッカーから雑巾をだしてふき取るけど……その途中で、おそらくは見回りの先生と思しき足音が近づいてきた。
とっさに私は、目立つ精液とかだけを素早くふき取ると、そのぞうきんを机の下に投げて隠し、別の雑巾をもう2枚取り出す。
その片方を、ようやく身だしなみを整えた日高君に渡して握らせ、私と一緒に床にしゃがみこませる。そして、色々飛び散った痕跡がまだ残っている――量が量だからこびりついてて――そこにジュースの残りをぶちまけた。
数秒後、
「おい、もう下校時間だぞ? 何してる……ん? 田澤と……日高か? 珍しい組み合わせだな?」
「あ、はいすいません先生。実はかくかくしかじかで、日高君の相談に乗ってあげてたんですけど……ジュースこぼしちゃいまして、拭いてたんです」
「なるほどな。備品にはかからなかったみたいでよかったな。気をつけろよ。あと、もうそろそろ暗くなるから早めに帰りなさい」
「はい、わかりました。先生もお疲れ様です」
はい、ばれずに切り抜けました。
その最中も終始あっけにとられていた日高君は……このへんでどうやらようやく、私が、自分に犯されたことを理解していつつも、自分を責めるつもりがない、それどころか隠蔽にまで協力してくれている……という、今の状況を理解したらしい。遅いわ(2回目)。
その後はまあ、詳しくは省くけど……再び泣きながら謝ってきた日高君に『大丈夫、気にしてないから』って慰めてあげた。
彼も加害者には違いないけど、同時に被害者でもあるんだし。
それに、その……アレな話……
(このことを問題にして、日高君のちんちんがもう手に入らなくなるのは避けたい……!)
どこまでも欲望に正直な私であった。
いや、ホントにその……手放すには惜しい極上の逸品だったんだよ……。
経験なんてそんなに多くない(回数はともかく)私だけど、コレ逃したらもう一生これに匹敵するモノには出会えないんじゃないか、って思うくらいに……。
そういうわけで、間違っても自首したり自棄を起こしたりしないように説得しつつ、女子グループには『私は起きたと思ったら起きてなかった、起きるまでに後始末してどうにかごまかした』と伝えるように言った。
ひとまずこれで事件の隠蔽はOKだろう。
後は……あの女子グループの後始末だ。
私は、日高君は別に許すのは全然かまわないけど……こんなことをしてくれたあいつらはさすがに今後野放しにしておくわけにはいかない。
今後も彼に手を出し続けることは確実だろうし……何らかの形で片付けないとね。
色々と悪い遊びに手を出してるみたいだし――万引きとか色々――そのへんの証拠とかを握れれば、排除することは難しくないと思う。協力してくれそうな友達、ないし仲間もいる。
けど、それ以前に……というか、そもそも不思議なことがあったんだよね。
そもそもなぜ日高君が、彼女達なんかにいじめられていたのかということだ。
いや、いじめやすそうな立場だから標的にされたんだろうけど……日高君、実際には全然そんなことないっていうのを、私を含め、クラスの何人かは知っている。
いじめられてじっとしているはずがない……じっと耐えている必要なんかないはずなのだ。
だって、同居こそしてないけど、彼の実家って、実は……
そのことを他ならぬ日高君に話して聞いてみたら……彼は何かを決心したような目になっていた。
☆☆☆
その数か月後、私達は中学校を卒業した。
彼をいじめていた女子グループは、その頃には彼を見るだけでびくっと怯えるような感じになっていた。
裏で何が行われたのかはわかんないけど……相当厳しく『注意』されたと見た。
え、いったい何があったら、いじめっ子がいじめられっ子をそんなに恐れるようになるのかって?
まあ……日高君が意を決して、今回のことを『実家』に相談したんだろうね、きっと。
実は彼の実家って、『ヤ』で始まるご職業の方々なんだよね。
彼のお父さんとお母さんはそうじゃないらしい……むしろ、そういう団体に関わらないために、別居して物理的にも距離を置いている。社会的によく思われる人たちじゃないと知ってたから。
けれど、仲自体はそんなに悪くないみたいで、親戚付き合い程度の交流は続けていた。
彼もそのことは知ってたし、しかし『関わってはいけない職業』だっていうのも理解してたから……そのことを人前で話すことはなかった。学校の先生だって知らなかったはずだ。
私がそれを知ったのも、半ば偶然みたいなもんである。
彼は今回のことをきっかけに、自分からはあまり関わろうとしなかったその実家の人達に、今、自分が受けているいじめについて相談した。
それを聞いたご実家は、怒り狂って……ちょっと声に出しては言えないくらいの報復をしようとしたらしいんだけど、それはそれで大事になるからって彼が止めたらしい。
ただ、
『自分が情けないせいで、他の人(私ね)にまで迷惑をかけるところだった』
『普段よくしてもらっていて恩もある人なのに、そんなことは耐えられない』
『他力本願なのを承知で頼むけど、助けてほしい』
……そんな風に頼んだ。
そして、ご実家は快くこれを引き受けて……
……まあ、具体的に何をしたのかは知らない。教えてもらってない。
というか、彼も知らないらしい。『堅気のお前さんは知らんでいいことだ』って言われたって。
ただ、『あいつらはもう一生ちょっかいかけてくることはないだろうから、安心しろ』とだけ言われたらしい。……うん、まあ……そういうことならいいか。
それ以降、彼は色々と吹っ切れたような感じで、高校に入ってからは人付き合いも上手くなって、友達もたくさんできていた。
運動神経も悪くなかったから、陸上部に入ってトレーニングを積み、その学年のエース的な存在として頭角を現していった。
中学の頃の彼を知っている人が聞いたら、『本当に別人か?』って驚くかもね。そのくらいの変化だ。
何より大きな、というか……私個人的にも大きな、彼との関係の変化だが……ぶっちゃけて言うと、彼こそが、私の今の彼氏である。
高校入学後まもなく告白されて、そのまま今まで付き合っている。
容姿端麗文武両道なお似合いカップルだって噂だったんだよ。
……もっとも……付き合うに至った経緯は結構特殊だけどね。
っていうのもさ、私達……恋人同士になる以前に、セフレだったから……
あの、最初の『睡姦』の時以降、私も彼も、お互いの体が忘れられなくて……もうなんか、若さに任せて結構頻繁に……
多分だけど、彼のイメージが変わったのには……私という『女』を知って自分に自信が出てきたことも要因の1つなんじゃないかな、とか思っている。
彼には私の『狸寝入り』について――『特技』としても。『趣味』としても――明かしているし、『狸寝入り』でやったこともある。
……最後まで続けることができなくて、いつも化けの皮はがされるんだけど……
彼くらいだよ、ホントに、私が『狸寝入り』で耐えられないの。
いやホントに……最初は勢い任せだったのが、テクニック自体もどんどん上達していく上に、体の相性は相変わらず抜群だったもんだから……毎度あひんあひん言わされて……ぶっちゃけ、もう彼なしではいられない体になってしまった自覚が……
もし彼が『自分以外とするのはやめて』って言ってきたら、その通りにしてしまうかも……
けど幸いというか、彼は私の『悪癖』の方についても理解してくれていて……それはそれで異常だとは思うんだけどね……
そういう意味では、彼も中々に業の深い性癖を内に秘めていたというべきか……
まあ、その辺はまた、機会があればってことで……今日はここまで。
感想などいただけると、作者が狂喜乱舞します。
よろしければお願いします。
あと、もし『こんなシチュエーションの睡姦が見たい!』というリクエスト等があれば、活動報告かメッセージでお願いします。
感想欄でのアンケートやリクエストはアウトだそうなので。
作者のノリと発想力次第なので、必ず採用されるとは限りません。ご了承ください。
今後ともよろしくです。