※この作品はR-18です。

【弟が】うちの姉ちゃん一度寝たら起きないんだぜ!【こんなこと言ってる件】   作:破戒僧

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今回は睡姦は、というか美沙のターンはちょっとお休み。

エロシーンも控えめで、幕間?的な話になります。
前振りとも言う、かも。

では、どうぞ。


第17話 眠れるカラダ

Side.裕子

 

 薬局、特に処方箋を取り扱っている薬局というのは、多くの場合、近くにある病院などと、営業時間や定休日を合わせている。

 病院が発行した処方箋を元に、調剤してお客さん=患者さんに薬を出すんだから、まあ当然といえば当然だ。

 

 私の勤めている薬局も、その例に漏れずである。

 

 近くにある病院は、週6日診療。日曜日が休診日で、木曜日は半日だけ。

 なので、うちの薬局もそれにスケジュールを合わせている。

 

 そのため、私は木曜の午後と日曜日がフリーというわけだ。

 もちろん、シフトとかいろいろあるので、実際にはもう少し休日とか休みの時間は増えるんだけど。

 

 そんな休みの日には、私はその時その時の気分でどう過ごすか決めている。

 

 最近は義治さんが家にいてくれるし、子供達もすっかり手がかからなくなったので、私も色々と自由に動ける感じからね。子育てにも追われていたころに比べれば、選択肢はぐっと増えた。

 

 家で何もせず、ドラマでも見てゆっくり過ごすもよし。

 近所の友達と一緒に、買い物やお食事に出かけるもよし。

 夫の実家や親戚の家を訪ねて、交流がてら農作業を手伝うもよし。

 

 ちなみに、今日はその日曜日なのだけど……今日はどうしたのかというと、

 

「はいっ、パス!」

 

「裕子さん! そっち、そっち行った!」

 

「はいっ! ……そぉ……れっ!」

 

 放物線を描いて飛んできた、人の頭よりちょっと小さいくらいの白いボール。

 

 それを私は、ジャンプしながら大きく手を振りかぶり……ネットの向こう、相手チームのコートめがけて、思いっきりスパイクする。

 

 バァン! と我ながらなかなかの轟音を響かせてとんだボールは、相手のブロックを見事にすり抜け、後ろの方のカバーをしていた選手が拾う前に、コートの内側に落ちた。

 

 ワッ、と歓声が上がる。

 今のでちょうどゲームセット。私達のチームの勝ちだ。

 

 コートの中央で相手チームに礼、お互いの健闘をたたえあった後、チームメイトの皆とハイタッチしながら、私達はコートの外に出ていった……

 

 とまあ、バレーボール。

 いわゆる、ママさんバレーである。二十代の頃からずっと続けている、私の趣味だ。

 

 もともとは、地域の皆さんとの交流と、産後の運動不足解消のために始めた程度のことなのだけど、なんだかんだでもう長いこと続けている。今じゃすっかり古参メンバーの1人だ。

 もともと体を動かすのは好きだったし、自分で言うのもなんだけど、運動神経は悪くなかったしね。チーム内では、割とエースみたいな扱いをされてるし。

 

 それに、思いっきり体を動かして汗を流すと、日頃のストレスも解消してすっきりした気分になるし、適度な疲労は寝つきをよくしてくれるので、また翌日……月曜日から元気いっぱいに働くことができる。健康的に生活にメリハリがつく。

 

 勤めてるし子供もいるから、あんまり参加率はよくないんだけどね。

 せいぜい、暇な時でかつ気が向いた時に、みたいな感じだ。子育てに追われてる時はもっと少なかったけど。

 

 

 

 ところで……そんなバレーボールの最中に、私はいつも気になってしまうことがある。

 

 私達は、いつもバレーボールの練習を、市営の体育館を借りてやっている。

 ここは、住民のコミュニティとかスポーツクラブの活動には、手続きすれば無料で施設を開放してくれる。主婦達のお財布にも極めで優しい体育館だ。

 

 しかし、それを利用してここを利用するのは、私達だけじゃないわけで。

 

 日曜日と、木曜日の午後、両方に言えることなんだけど……別なコートで、別な団体が練習していることがある。

 そして、頻度とか予約の問題なんだと思うけど、そのほとんどは、地元の中学校の男子バスケットボールのチームなど、若い男の子のチームだったりする。

 

 チームメイトのママさん達は、特にそれを気にしている……というか、何かを思っている様子はないみたい。

 むしろ、知り合いの子とか、自分の子の友達、あるいはその子供本人が時々そこに現れるので、『調子どう?』『頑張んなさいよ!』『ほら、〇〇君に負けんな!』なんて声援やヤジを飛ばしたりしてるくらいだ。

 

 ただ、私の場合は……

 

(視線が……ちょっと、気になるのよね……)

 

 ここ最近、よく彼らの視線が、バレーをしている最中の私に注がれているような気がして……。

 特に、ジャンプしたり走ったりしている時に……気のせいじゃなければ、胸やお尻のあたりに、それを感じる気がして……。あと、運動後のストレッチの時も、かな。

 

 私の自意識過剰とかなら、それで何も問題はなかった。

 けど、明らかにそうじゃないのよね……。

 

 ふと気が付いて目を向けると、何人かの男子が一斉に目をそらしたりしているようだし……。

 時には、コーチをしている男の先生も、時たまこっちを見ているようで……。

 

 それでも気のせいじゃないか、と、思っていたんだけど……

 

 後片付けの関係で1人だけ遅くなってしまった私が、女子更衣室で着替えて、さあ帰ろうと外に出ようとしたときのことだった。

 

 ちょうど練習を終えたらしい、男の子たちの声が聞こえてきたのである。

 

 男子更衣室はこの隣だから、そこに向かう途中のただの雑談だったみたいね。『あー疲れた』とか、『今からチャリで帰るのしんどい』とか聞こえてきたし。

 

 ……けど、そんな雑談に混じって、

 

「いや、けど今日ラッキーだったなあ。今日ほら、田澤さん来てたし」

 

「田澤さんって……あの、オッパイ大きな若い女の人?」

 

「そうそう。スパイクするときめっちゃぶるんっ! ってなってた人」

 

「あー、うん……あれは見ちゃうよなあ、絶対。男なら」

 

 そんな会話が聞こえて来て、びくっ、と私の体は震えて反応してしまった。

 そしてそのまま……よせばいいのに、聞き耳を立ててしまう。

 

 男の子たちの声は、まだ聞こえ続けている。というか、移動せずにそのまま会話してるような……なんだか、バシャバシャ、って水音も聞こえる。

 ああ、そうか、更衣室の前に水飲み場があるから、そこで水分補給とか、顔洗ったりとかしてるのかもね。

 

 ドア1枚挟んで私が聞いているとも知らずに、彼らはおしゃべりを……思春期男子お得意の、ストレートに欲望の乗ったそれを続けている。

 

「ぶっちゃけ俺、田澤さんなら全然いけるんだけど……お前らどう思う?」

 

「右に同じ。正直、クラスの女子より全然好き」

 

「美しさに加えて人妻の色気があるのやばい。特に最近薄着だし……」

 

「わかる。夏はマジでいい季節」

 

「他のおばさん達とは一線を画す綺麗さだよな……オッパイもお尻も大きいし、しわもないし。ああいうの『美魔女』っていうん?」

 

「それは知らんけど、実際あの人いくつなわけ? 女子大生でも全然通じると思うんだけど」

 

「確か、今年38とか39とか聞いたけど……」

 

「嘘だろ!? 俺の母ちゃんより年上なの!? うちの母ちゃん35歳で三段腹で二の腕も顎もぷるぷるなんだけど。え、同じ人間で何であそこまで差が出るの? ぶっちゃけ替えてほしいわ」

 

「言いすぎwww」

 

「お前それはさすがにおばさんに失礼だっつの……お前を生んで育ててくれた人だぞ。……まあ、気持ちは激しくわかるけども」

 

「というかぶっちゃけ田澤さんならヤりたい」

 

「急にぶっこんで来るなお前。でも正直俺も」

 

「キモイ妄想なの承知で言うけどさ……あの人絶対裸もきれいだよな。スタイル抜群なのは見てて明らかだし……」

 

「プールサイドで水着でビーチバレーとかしてくれねえかなあ……」

 

「そんなん見るのに金払う必要があるレベルだろ……」

 

「裕子さんの巨乳がビキニで包まれて、ビーチバレーでぶるんぶるん……っ……想像しただけでちょっと息子が元気になってしまう」

 

「気持ちはわかるがやめろ。耐えろ。公共施設だぞ」

 

「むしろ金払うから抱かせて……っていうか、俺の童貞を優しくもらってほしい」

 

「あの肉感的な感じがさあ……絶対抱き心地いいよな。オッパイもお尻も柔らかそう」

 

「あのおっぱいに顔うずめて挟んでもらいたい」

 

「あっちの方も上手で激しくて、ガンガンリードしてくれるんだよきっと」

 

「いや、俺はあえてあっちの方は意外と奥手でうぶな感じであってほしい。『私は人の妻なのよ…』って腰が引けて躊躇いがちなあの人に、無理やり迫って押し倒してさ」

 

「ぐあっ、なるほど……いいなそれ」

 

「汗かいた脇とかうなじとか股間に顔をうずめて深呼吸したい」

 

「高度ことをお前……」

 

「え、一般性癖だろ」

 

「あそこも絶対柔らかくて気持ちいいよな……いやマジでどうにかしてヤれないかな」

 

「さすがに無理だろ……エロ漫画みたいに、実はエロくて誘えば行ける、なんてはずないし」

 

「『こ、こんなおばさんでいいの? も、もう〇〇君ったら……大人をからかって……。で、でもそこまで言うなら……ちょっとだけだよ?』」

 

「お前の声真似だと一ミリも興奮しないけど……あああ、言ってほしいわそれ、そしてヤりたい」

 

「ていうかお前それ、こないだお前んちで見たエロビデオのセリフまんまじゃん。……そういえばアレに出てきた女優、裕子さんに似てた気がする」

 

「マジで。それなんて女優? 調べるから教えて」

 

「……ところでお前、さっきから田澤さんのこと『裕子さん』って名前で呼んでるけど……もしかして知り合いだったりすんの?」

 

「そんな親しいわけじゃないけどさ……つーかお前ら知らんの? あの人、2組の田澤裕一のお母さんだぞ?」

 

「え、マジで!? あ、いや、確かに苗字同じだけど……」

 

「全然結びつかんかった……」

 

「……じゃああいつ、14年前に田澤さんのオマンコから出てきたの?」

 

「おいやめろバカ、何やべえこと言ってんだ。明日アイツにあった時変な想像しちまうだろが。……いや実際そうなんだけどよ」

 

「俺らと同級生の子供いるって……ますます見えねえよな」

 

「うん、むしろ姉って方がしっくりくるまである」

 

「裕一の奴姉もいるけどな。……そっちも超美人だぞ?」

 

「「「詳しく」」」

 

 

 

 そんな感じで、好き放題話しつつ……男の子たちの声が徐々に遠ざかっていき、聞こえなくなってから私は更衣室を出た。

 

 ただ、話を聞いていただけ。何をされたわけでもないし……もちろん、自分で体のどこかを触っていたわけでもない。

 

 にもかかわらず、私は、さっき体をふいたばかりだというのに、汗でびっしょりになって……しかも、パンツの中には、汗とは明らかに違う、べとっとした汁がにじんでいた。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 家に帰ってシャワーを浴び、汗や、その他の色々な液体を洗い落としながら……ふぅ、と息をつく。

 

 けれど、頭の中はいまだに悶々としていて……さっき聞いた、中学生の子達の会話が何度も何度もリピートで再生されているようだった。

 

(あの子たちの言葉そのまんまだけど、こんなおばさん相手に……)

 

 ふと、自分の体を見下ろしてみてみる。

 上からだとわかりにくいけど……まあ、なんというか……私自身、未だに若々しい体を保っているという自負はあるし、ひそかな自慢でもある。

 

 肌にはシミもしわもほとんどないし、スタイルだって、自分で言うのもなんだけど、抜群、と言っていいんじゃないかしら。

 

 昔に比べればすこしハリは落ちたかもしれないけど、Iカップのバストは今も健在で――出産後に大きくなったままなのよね。胸もお尻も――先端は上を向いてる。

 腰にはくびれもあるし、お尻だってたるんでは……そんなには、ないと思う。

 『女子大生で通じる』とまでは思ったことはないけど……そんな風に見えるのね。

 

 運動している最中には何も気にならないというか、そういうのも含めて忘れて熱中できるんだけど……一旦意識しちゃうと、どうしてもなあ……。

 もともと私、貞淑とはかけ離れた人間だから。過去の経歴も……体質も。

 

 体も洗い終わって、汗もあらかた洗い流し終えた。

 

 あとは、股間の部分……あの子たちの話を聞いている間に、じゅん、と濡れてしまったここも、きちんと洗っておかないと……

 し、シャワーを直接あてるのは危険だから、手で優しく……

 

「ひっ、う……っ……んっ、くぅ……っ、んんっ!」

 

 ほんの少し、優しくこすって、濡れてる部分をきれいにするだけ。触ってるのは、ほとんど外側だけだし、指を曲げたりすらしていない……ホントにこすっているだけ。

 それだけなのに……それなのに、声をこらえきれない。

 

 ほんの少しの刺激と、頭から離れない妄想……その2つだけで、私の股間は出来上がってしまっていたらしい。

 しかもなんだか、新しい液体がにじみ出て、とろりと太ももを伝ってるような……

 

(ふ、普段お風呂に入って洗う時はこんなことないのに……! こ、これじゃ私、オナニーしてるみたい……そんなつもりないのに、ただ、洗おうとしてるだけなのに……!)

 

「ん、く……!」

 

 そんなことを思いながらも、私の手は股間に伸びたまま、洗うそれじゃない形にまで変わって動き続けてしまう。

 膣口の中に滑り込ませた指を折り曲げて、普段は絶対に触れる機会のない場所に、指の腹を這わせて……1ミリ動くたびに私の体はびく、びく、と震える。

 

 もう片方の手は……胸に。

 降り注ぐシャワーの水滴が、手でぐにぐにと形を変える胸を伝って、さまざまに形を変えて床に落ちていく。

 

 シャワーの熱よりも熱いものが、体の中に……特に、触っている胸と股間に湧き上がり始めているのを感じる。

 指を少し動かすたびにそれが快感に変わって……このままだと、立っているのも難しくなりそう。

 

「んっ……ふ、んんっ! あっ……はぁ……んっ、んんっ!! あ、あぁあっ!」

 

 声はもう我慢できていない。

 たぶん、かろうじてシャワーがかき消してくれているんだと思う……それでも、脱衣所に誰かが入ってきたりしたら、一発でばれてしまうくらいの音量だ。

 

 相変わらずというか、我ながらこらえ性がない……色んな意味で。

 

 すっかり出来上がっている体に今一度視線を落として……ふと考えてしまう。

 

 もし、昼間、彼らが言っていた通りに……妄想の通りになってしまったていたら。

 例えば、彼らの理性が振り切れて、私に襲い掛かって無理やりにでも手籠めにしようとして……抵抗できず、私はその毒牙にかかってしまう……

 

 欲望に任せて私に群がる彼ら。

 抵抗できず、抑えつけられ、そのまま服をはぎとられて、生まれたままの姿にされてしまう。

 

 あらわになった私の裸体を、彼らは欲望のままに……思い思いの方法で凌辱し始める。

 

 唇を奪われ、舌や歯の裏側までしゃぶりつくされて嬲られて、

 

 口の中、喉の奥まで性器のように扱われ、生臭くドロドロした、しかし女を狂わせる匂いの白濁液が注がれ、口の中にあふれかえり、胃袋に流れ落ちていく。

 

 痛いくらいに強くつかまれ、胸が男の手の中で好き放題に変形させられ、

 その刺激に大喜びで、私の乳首はピンと立って、それに気づいた男がしゃぶりつくと、もう母乳など出ないのに、乳房の奥の奥までしびれるような感触が……

 

 そして、まだ若い、けれど立派に硬くいきり立った肉棒を、私の、2人も子供を産んだ膣に沈めて、若い勢いのままに出し入れして暴れさせて……

 避妊も何も考えず、絡みつく感触を堪能してから、遠慮も何もなく、一番奥で射精される。

 

 もう何年も味わっていない、子宮の中が熱い精液で焼かれる感触……

 私の中の雌が、力強い雄に屈服させられて、媚び媚びになって精液を、快楽をねだるようになって……そのまま、理性も何も全部とろけて……

 

「はぁっ、ぁ、あっ、あ……だめ、そんな……はぁ、あぁぁああぁあっ!!」

 

 盛大に絶頂してしまった私の体は、びくびくびくっ、と大きく跳ねて、シャワーの落ちてきた水滴をはじき返し……脱力する。

 立っていられなくなって、私はそのまま、風呂場の床に座り込んで……降り注ぐシャワーを頭からかぶる形になりながら、しばし余韻に浸ってぼーっとしていた。

 体の中では、まだ、いやらしい熱が行き場を失ってさまよっている気がした。

 

 

 

 その後私は、どうにか股間を洗い終えて……ふぅ、と息をついた。

 

 ……私の体は、人よりかなり敏感らしい。

 人の体の感覚なんて知らないから、あくまで予想でしかないんだけど……以前、関係を持った多くの男性から、そんな風に言われていた。

 

 それに加えて、私はそういう快感を我慢するということが、ひどく不得意だ。

 気持ちよくなると声を我慢できないし、息は荒くなるし、体は動いてしまうし……何よりもっと欲しくなってしまう。

 

 言ってしまえば、あの子……美沙の『狸寝入り』とは真逆である。

 あの子は、何をされても無反応でいられる。犯されても、そして自分が絶頂しても。

 

 わたしだったらありえない、手で触られただけでも声が普通に出るし、体もびくびく震えて動くし……挿入されて射精なんかされたら……間違いなく絶叫すると思う。

 

 断言できる。私に、狸寝入りは100%無理だ。

 どうしてあの子が、あんな風な特技を身に着けられたのか……裕一や勇作さんに、あれだけ激しく犯されながら、ほぼノーリアクションで寝たふりを続けられるのか――それこそ、あの子自身もきちんと絶頂しているにも関わらずだ――全く理解できない。

 

(ま、できたところでそんなことするわけにもいかないし、別にいいんだけど……)

 

「……はぁ……全く、いい年して普通にお風呂にも入れないってどうなの……」

 

 それにしても……危なかった、また……沼にはまるところだった。

 

 バカなこと考えちゃダメ、がまんがまん、もう私は、人の妻……この体も心も、義治さんだけのものなんだから……そう、バカなことを考えちゃだめ。

 あんな感覚は……自分を顧みない考え方は、結婚した時にすっぱり切り捨てたはずよ。

 

「はあ、なんだか最近体がうずくことが多いわね……前までは全然平気だったのに。……やっぱり、美沙があんな趣味を持ってるって知ってしまったからかしら……?」

 

 義治さんはもう年齢も年齢だし、数年前から腰があまりよろしくない状態だ。

 裕一を産んで以降は。次第に夫婦の営みも少なくなっていき……数年前を最後になくなってしまった。

 

 いや、多分……あの人は、私が求めれば応じてくれるとは思う。

 けれど、もう体力的に厳しいのは明らかだし、無理をして苦しそうに相手をしてくれるくらいなら……私が我慢したほうがいい。

 

 幸いと言っていいのか、私の体は、子育てに忙しい間はそのあたりの感覚をうまいこと忘れてくれたので……いつしか、私はそういうことをしなくてもよくなっていた。

 欲求がなくなったわけじゃないけど、自分の意思で我慢できる範囲にとどまってる。

 

 ムラムラしたとしても、オナニーで発散できる。

 

 ……けど、以前の私なら我慢できなかったと思う。

 元々私、性欲強かったから……特に10代後半の頃は、毎晩何人でもとっかえひっかえ、って感じだったし……自分の手なんかじゃ全然。道具とか使ってもダメ。とにもかくにも、誰でもいいから男の人のアレがほしくて毎度毎度……

 

 言ってみれば、今の私の体は、元々あった強い性欲が抑えられた『休眠状態』みたいな感じにちょうどなってるんだと思う。

 欲望がなくなったわけじゃない。けれど、いたずらに刺激しなければ、心の奥底に封じ込めて、表に出さないでおくことはできる。そうしておけば、私は普通の人妻でいられる。

 

 けど、もしそれが……私の体が『目覚めて』しまったら。

 今とは比べ物にならない、あの頃の疼きを取り戻してしまったら。

 

 その時はきっと……大変なことになってしまう気がする。

 20年近くをそうして過ごした、あの人の『良き妻』である、田澤裕子じゃなく……あの頃の、畠山裕子に戻ってしまいそうな……

 

 だから私は、私の体を目覚めさせちゃいけないのだ。

 男の人なんてもってのほか。……オナニーだってできればしない方がいい気がするけど……さすがにそこまで我慢すると、それはそれで後で爆発しそうで……。

 

 大丈夫、きちんと我慢して、適度に発散して……バカな考えに流されたりしないようにしておけば。義治さんの妻であり、あの子達の母親だっていう、自分の立場をきちんと忘れないようにしていれば……

 それで、これからもきっと、大丈夫なんだから……!

 

 

 

 





感想などいただけると、作者が狂喜乱舞します。
よろしければお願いします。

あと、もし『こんなシチュエーションの睡姦が見たい!』というリクエスト等があれば、活動報告かメッセージでお願いします。
感想欄でのアンケートやリクエストはアウトだそうなので。

作者のノリと発想力次第なので、必ず採用されるとは限りません。ご了承ください。

今後ともよろしくです。
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