【弟が】うちの姉ちゃん一度寝たら起きないんだぜ!【こんなこと言ってる件】 作:破戒僧
Side.先輩
本来、キャンプってのは山の中ないし、自然の中でやるものだ。
テントを張って寝床を確保して、バーベキューその他のキャンプ飯で腹を満たし、雄大な自然の中でリラックスしながら星空を眺め、焚火が燃える様子を見て心の疲れを癒し、寝袋で寝る。
そんな感じのイメージを抱いている人も多いんじゃないだろうか。
実際そう言うものだと俺も思うが、人間ってのは不思議なもので……様式的にそうと決まっているものでも、後付けで様々に楽しみ方、独特なやり方を考えだすもんだ。
『家キャン』もその1つ。
これは簡単に言えば、『家でやるキャンプ』のこと。
大自然の中にわざわざ行ったりせず、自宅の庭とか、あるいはちょっと広めの室内とかにキャンプ道具をそろえて、キャンプっぽい雰囲気とか気分を楽しむ、言うなれば『なんちゃってキャンプ』である。
これが最近、割と人気があるんだそうだ。
本格派のキャンパーの人からしたら、『何が楽しいんだ』って感じる人も多いらしいんだが……何事も手軽にできるのが好きな人の中には、『下調べとか面倒な準備の大半をスキップ可』『いざとなったらすぐに文明的な生活に戻れる』という元も子もない点が魅力なんだとか。
ちなみに俺は、『家キャン』はもちろん普通のキャンプも別に好きでも何でもないので、その辺に関しての意見は正直何もない。
ただ俺は今、何の因果か、同じ大学の知人に誘われて、その『家キャン』に参加していた。
しかもそこには……
「あれ、先輩!? 奇遇ですね……先輩も参加してたんですか?」
俺が思いを寄せる、同じ学部の後輩の女子……田澤美沙も、参加していた。
一応説明しておくと、今回のコレは、別に学部や学科のイベントとかでも何でもない。
しかし、ただ有志で誘われただけ、というものでも実はなく……一応、大学の学業に関係なくもない……気がしなくもない……何て言ったらいいのかわからんから普通に準を追って説明する。
俺の友人が所属しているのが、『理学部地質化学科』というところなんだが……この学科、『理学部』という一件インドアそうな響きにも関わらず、山岳サークルばりに野外活動が多い。
簡単に言うと、地層とか地質、岩石や鉱物を研究する学問なので、フィールドワークがめっちゃ多いのだ。そのせいで、普通の授業の中で、登山どころか、崖を登ったり川の中を歩いたりとか、普通にやるらしい。
その俺の知人だが、
「あ……ありのまま、今、起こった事を話すぜ! 俺はインドアな理系学部に入ったと思ったら、いつの間にか『蜂に刺されないために』とか『熊と遭遇しないために』とか『川の中の安全な歩き方』とかを授業で習っていた……。な、何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起こってるのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……。リサーチ不足だとか偏差値妥協の結果とか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ…、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」
内容もそうだが、ノーブレスでお前そのセリフよく噛まずに言えたな、って思ったねあの時は。
そんな感じでアウトドアな理系学部に所属している友人がいるんだが、その友人が、ゼミの活動で使用するために、あたらしいテントをいくつも買ったんだそうだ。個人でじゃなく、研究室で。
その使用感を確かめるんだが、ゼミ生だけでなく、外部の人間にも感想を聞きたいらしい。
その知人が所属しているゼミは、一般向けのイベントも多く開催している。
その一環で、地層や鉱物の見学のために一般参加者も一緒にキャンプ的なものをおこなう奴があって、それにもそのテントを使う予定なんだそうだ。
だから、普段そういう外泊的なのになれていない面子の意見も欲しかったらしい。
場所は、その確認作業のために遠くに行くわけもなく、学部から少し歩いたところにある、大学の敷地内の空き地。徒歩100m以内に文明圏があるので、立派な『家キャン』と言っていいだろう。
単純に面白そうだったので参加したわけだが……別な友人に誘われて、田澤も参加しているとは予想外だった。
しかも、もう1人、さらに予想外なのが……田澤の彼氏である、日高も参加していたことだ。
日高もまた、田澤とも俺とも違う、日高自身の別な友人から誘われたらしいが……なんとも偶然というか、世間ってのは思いのほかせまいもんだな、と思った。
その日高と、当たり前だが仲のいい田澤が、それぞれの友人らも一緒になって楽しそうに話してるのをみて……なんだか面白くないというか……かってにみじめな気分になっていた。
まあ、失恋した男の身勝手な気分で場の雰囲気壊すわけにもいかないから、表面上はそいつらに合わせて、何も言わずに黙ってるけどな。
バーベキューで盛り上がって(もちろん許可取って火は起こしている)、腹ごしらえしたら軽く雑談して、さあ後は寝るだけ。
その段階になって、ふと俺は……既に学部の連中によって組み立てられて設置されている、いくつもの新品のテントに目をやった。
誰がどのテントを使うか……言うなれば『部屋割』は、最初にくじ引きで決めた。荷物とか置かないといけなかったからな。
そしてその結果、これまた偶然ではあるが、俺と田澤のテントは隣同士で、しかも、一番端の方に設置されたものを使うことになっていた。
……あれだけはしゃいでいれば、寝袋に入れば皆、ぐっすり寝るだろう。
多少の音では起きないし、気にもしないと思う。家キャンとはいえ屋外で寝る以上は、多少の物音は気にしても仕方ないものだしな。
テントは遮音性も高いらしいから、多少の外の雑音は気にならない。
それに、今日はそこそこ風が強い。仮に何か音がしたとしても、テントの遮音性と外の風がかき消してくれると思う。
さらに、さっきも言ったように、俺と田澤のテントは一番端の位置だ。
具体的に言うと、例えば夜中、トイレに行きたくなって誰かがテントを出たとしても、学部棟がある方角は、俺達のテントとは反対側になるため、俺達のテントの近くを通ることはまずないし、目が行くことすらない。そこで何かが起こっていても、気付けないだろう。
そして、これは別に特に重要でもないとは思うが……日高のテントの位置は、俺達とはかなり離れた場所にある。対角線上とまでは言わないが、仮に田澤のテントで何かが起こっていても、気付くことは難しいだろう。
「んじゃ、そろそろ寝るか。じゃあ皆さん、それぞれのテントに戻って就寝してください。トイレに行きたくなったら、学部棟のカギ開いてますからそこを使って。注意点としては、テントの中で火気は厳禁です。火事もそうですが、一酸化炭素中毒が怖いので、明かりが欲しい場合はLEDの小さいライトを備え付けてあるので使ってください。タバコはそもそも敷地内全面禁煙です。明日の朝、使い心地を紙に書いてまとめて提出お願いします。じゃあ、おやすみなさい!」
「「「おやすみなさ~い!」」」
☆☆☆
そして、就寝後。
俺は、外から風以外の音がしなくなった頃合いを見計らって……テントの外に出た。
そして、隣にある田澤のテントの入り口を、そっと開けて中を確認する。
予想通り、田澤はぐっすり寝ていた。
念のため、いつもと同じように、起きないくらいにぐっすり寝ていることを確認した上で……俺は、体全部をテントの中に潜り込ませた。
ライトはつけない。それで田澤が目覚める心配はないだろうが……あかりをつけて中でもぞもぞ動いてたりしたら、もし誰かがトイレに立ったりした時に、気づかれやすくなるかもしれない。
幸い、さっきまで俺はずっと暗闇の中……自分のテントの中で暗いまま過ごしてたので、多少なり目は慣れてる。問題はない。
田澤の服を脱がせるくらいなら……手探りでも十分できる。
寝袋の前を、チャックを下ろしてゆっくり開いていき……中身が、田澤の体が見えるようにする。
服は全部脱がせたいところだけど、あまり服を乱しすぎると後片付けが手間だ。それも暗闇の中でやらなきゃいけないことを考えると……最小限にしとくべきだな。
どのみち、この暗さじゃあ目で見て楽しむ部分はほとんど期待できないんだ。その分、触感の方で楽しませてもらうとするか。
田澤の下腹部のあたりまでチャックを下ろした後は、寝巻として着ているジャージを、パンツごと膝上あたりまでずり下ろす。
あらわになっている田澤の股間に手を這わせて、手探りでオマンコの位置を確認する。……中に指を入れるが、やはりまだ濡れてはいない。
けど、このまま少しずつ指を動かしながら刺激してやれば……ほら、徐々に濡れ始めた。
どうすれば準備が整うかなんて、俺はもう何度もヤってるからな、よく知ってるんだ。
くちゅくちゅ、と音が立ち始め、指先がトロトロした汁で包まれるくらいに濡れたのを確認できた俺は、もうすでに準備万端になっていた肉棒を取り出して……田澤の上に覆いかぶさる。
そして、こちらも男を迎え入れる準備がすっかり整っている雌穴めがけて、ずぶり、とゆっくりめり込ませていった。
さっきまで寝袋の中で温まっていたからだろう、今日の田澤の膣内は、いつもより気持ち暖かくて……やわらかいように感じた。
テントが揺れれば不審に思われる。腰の動きも最低限にして、なるべく揺れないように……しかし、しっかり快感は感じるように、出し入れを始める。
その際、怪我の功名というか……小さくて狭いテントの中でヤっているおかげで、田澤の顔がすごく近くにある。暗闇でもうっすらだが見えるくらいに。
思わずというか、反射的に唇を奪った。
やわらかい。こんな感触があったのか……そんな風に感動すら覚えながら、俺は田澤の唇をしゃぶり、嘗め回し……閉じていた唇をこじ開けて中に舌を入れた。
キスしながら、唾液交換しながらのセックスは、いつもよりずっと興奮した。動きが小さくても全然気持ちよくて、幸せな気分になれた。
上からも下からも田澤が俺を受け入れてくれているのがうれしい。楽しい。
ああ、少しでも長くこの時間が続いてほしい、そんな風に思ってしまう。
けど、それが無理だとわかっている俺は、忸怩たる思いで腰の動きを速め……高まってきた興奮をさらに大きくしていく。
寝袋ごと、田澤の細い体を抱きしめて、唇をさらに奪い続ける……まるで、彼女の全身を、全てを手中に収めて好き勝手にできているんだと無理やり実感するように。
寝袋で熱がこもっているのか、それとも彼女の体も興奮してくれているのか。どんどん膣内も熱くなってきて、締め付けもきつくなり、俺のチンポを追い詰めていく。
「はぁ、はぁ……ああ、すげえ、すげえよ田澤。お前のオマンコ、こんなに一生懸命、俺のチンポに奉仕してくれてるよ……そうか、お前も好きなんだな、好きなんだよな、俺のチンポが……こうされるのが気持ちよくて、好きなんだよな?」
返事なんか返ってくるはずもないが、ほとんど勝手に俺の口から、そんな言葉がすらすらと流れるように出て来ていた。
無意識にだったが、きちんと小声になっているのは、我ながら評価点だったと思う。
俺は俺で、返事がないことなんか気にせずに、さらに勝手にすらすら、ペラペラと、
「あぁ、田澤、田澤……好きだ、好きだっ! もう、俺のだ……俺のものになれよ、なるよな? なってくれ、なってくれよ……!」
どんどん早く、激しくなる腰の動き。
熱く、きつく締め付ける肉壁を押しのけながら、限界まで怒張した肉棒がそして、思い切り奥まで突き入れられた瞬間……爆発した。
「あいつより、日高なんかより、俺が、俺を……うぅっ、出……たぁっ……!」
身じろぎ一つしない田澤の膣内に、どくん、どくん……と注入されていく俺の精液。
無抵抗なままに俺の精液を、奥に、奥に受け入れてくれているのがうれしくて……しかし、少し時間が経てば、すぐに熱が冷めていく。
……寝てるんだから抵抗しないのなんて当たり前だろ。
というか、寝てる相手に告白だのなんだのして意味なんてないだろうに……何を恥ずかしい、一人遊びじみたことを言ってたんだ俺は……
同じことを、起きている田澤に言うなんてことを考えただけで、体も口も動かなくって……結局今まで何もアプローチできてないんじゃないか。
でも……
(でも、いつか……いつかきっと……!)
暗闇の中、強姦されたことなんか知らずに、穏やかに眠り続ける田澤の顔を見下ろしながら……そんなことを思う。思ってしまう。
今、田澤の中には確かに、俺が俺の思いと共に解き放った、白濁の液体が注ぎ込まれてはいっている。彼女すら手で触れられない、雌の穴の、奥の奥に。
その事実が、なぜだか根拠のない自信みたいなものを俺に与えてくれた。
今はこうして、寝ながら、同意も何もない状態でだけど……確かに彼女の中には、俺の欲望が入って息づいているんだ。
ピル飲んでるらしいし、それが実を結ぶことはないだろうけど……確かに入ってはいるんだ。
だからいつかきっと、彼女に望まれてそれを注ぎ込めるようにだってなるはず。
これはまだ途中だ。勝ちへの途中……彼女と俺の、両想いへの途中なんだ。
まだ無理だ。まだ俺には、勇気がない。
いや、勇気っていうより、確信がない。告白しても、彼女が受けてくれるという確信が。
今付き合っている日高を捨てて、別れて、俺を選んでくれるって言う確信が、今は、まだ。
だから、告白するのは……その確信ができてからの方がいい。そうだ、それがいい。
むしろそうすべきだ。そのくらい仲良くなってから、勇気を出したって、遅くないだろう。時間をかけて仲良くなって、愛をはぐくんでいけばいいじゃないか。
まだ俺は3年、田澤は1年だ。同じ大学にいる間なら、あと1年以上ある。
その間に、日高より仲良くなってやるんだ。そして、俺ときっと……
俺は、田澤の下腹部を、いつくしむようにそっと撫でてやってから……服や寝袋を元に戻し、
「待っててくれよ、田澤……俺、頑張るからな」
返事がないのは承知で、そんなことを言い残して……そのテントを後にした。
横になると、すぐに眠気が襲ってきた。
一発出してすっきりして、さらに田澤の肌の感触を確かめて安心できたからか……あと、無事にばれずに全てやり終えた安心感もあるか。
……あとは、我ながら小さい男だとは思うが……日高がいる場所で、奴にばれずに、少しの間だけでも、田澤を俺のものにできたっていう優越感もかな……ははは、かっこ悪。
そのまま、瞼が重くなってきたとき、
ふいに、テントの外に人の気配とか、草を踏みしめて歩いてるような足音?みたいなのを感じたが……そのまま、俺は睡魔に抗えず……
…………zzz……
☆☆☆
翌朝、俺はいい気分ですっきり目覚めた。セットしていたケータイのアラームが鳴るより早く。
そしてテントを出て、顔を洗うために洗面所に向かうと……そこでは、偶然だろうとは思うが、田澤と……その彼氏である日高が一緒になって、談笑しながら立っていた。
濡れたタオルを持ってるから、こいつらも顔を洗いに来たところなんだろう。
いい気分に水が差された気がしたが、それを表には出さないようにして、
「おう、田澤に、日高も」
「あ、おはようございます先輩」
「おはようございます。よく眠れました?」
「ああ。そうだな。俺は結構寝心地よかったよ、あのテント。お前たちはどうだった?」
「私は朝までぐっすりでした。ゆうべ風結構あったけど、気にせずに眠れたし、寒くもならなかったです。断熱性能もすごいですね」
「僕は……微妙に寝不足かもですね。まあ、寝心地はよかったですけど、ただ単に僕がその……いつもと違う環境で寝づらかっただけだろ思いますけど」
「あははは、日高君いつもそうだよね。高校の陸上の合宿の時もさ、1人だけ翌朝めっちゃ眠そうだったっけ」
楽しそうに談笑する2人を見て、胸にちくりとした痛みが走った気がしたが……すぐに消える。
ふと、一瞬だけ……田澤の下腹部のあたりに視線が行く。
2人で仲よさそうにしちゃいるが……そのどちらも知らないだろうが、今、田澤の子宮の中には、昨日俺が注いだ、俺の精液がたぷたぷ溜まっているんだ。
別な男の精子を胎に抱えながら、彼氏と談笑している田澤。楽しそうにそれに応えている日高。
何も知らない2人を横目で見て……陰湿だとは思いながらも、俺は優越感を覚えていた。
それをよりどころに、最後まで『仲のいい先輩』としての顔をしたままで、俺は一人、心の中だけで得意げになりながら、歩き去っていく2人を見送った。
……まだだ。今はまだ、確かに、日高が、田澤の彼氏だ。
でも、いつかきっと……俺が、俺と……!
「でもホントに田澤さんすごいよね……なんで睡眠時間3時間ちょいでそんなに元気なの? こればっかりは高校の頃からずっと不思議なんだけど」
「まあ、そういう体質だからとしか言えないかな……日高君はやっぱり眠い感じ? だったらその……もうちょっと早く切り上げればよかったじゃない。こうなることはわかってたんだし」
「仕方ないじゃない。1回や2回じゃ満足できなかったんだから……田澤さんがかわいくて、気持ちよくて、もう我慢できないくらいなのが悪いよ」
「……もう。でも、せめてもうちょっと手加減してほしかったよ……私、日高君相手だと色々我慢できなくなっちゃうの知ってるでしょ? タオル噛んでなかったら絶叫してたよ……しかも、そのまま何回も……まだお腹が重い感じがする」
「ごめんごめん、気を付けるよ。でも、田澤さんだって最初から割と飛ばしてほしがってたじゃない。お邪魔した時には、割ともう出来上がってたみたいだったし……中途半端だったの?」
「……1回で終わって、しかも私イけなかった」
「……確かに『あれ、早いな?』とは思ったけど……うわ……」
…………?
なんだかまだ2人で話しながら歩いてるみたいだが……まあ、気にしなくてもいいか。
まだ他人に過ぎない俺が気にしても、仕方ないことだろうしな。
Q.『先輩』って名前ないの?
A.特にないですね……考えてなかったです。
作中の扱いといい、なんか道化役になってしまった気がしますね。
感想などいただけると、作者が狂喜乱舞します。
よろしければお願いします。
あと、もし『こんなシチュエーションの睡姦が見たい!』というリクエスト等があれば、活動報告かメッセージでお願いします。
感想欄でのアンケートやリクエストはアウトだそうなので。
作者のノリと発想力次第なので、必ず採用されるとは限りません。ご了承ください。
今後ともよろしくです。