【弟が】うちの姉ちゃん一度寝たら起きないんだぜ!【こんなこと言ってる件】 作:破戒僧
午前5時。
いつも通りの時間きっかりに目が覚めた私は、そのまましばらく、半分まどろんだ状態でベッドに入ったまま寝転がっている。
しかし、今朝は残念ながら、何も起こらず、本来というか表向きの起床時刻である、午前6時を迎えた。
ゆっくりと体を起こし、私はパジャマの内側を確認。
鎖骨のあたりや、わきの下、背中……それに、胸やその谷間、そしてパンツの中も。
昨日の夜に色々あったせいで……寝汗やその他、色々な液体で汚れてべたべたになってしまっている。
さらに、お腹の中には……まだ異物感というか、何かが入っている、ないし、溜まっている感覚がわずかにある。久しぶりだな、朝一番のこの感触も。
着替えを持って脱衣場に行き、全部脱いで裸になる。パジャマは洗濯機に放り込んで、朝のシャワーで体と頭をすっきりさせる。
熱いお湯が、まだちょっと眠い感じがした意識をはっきりさせてくれて……すっきり目が覚める。
同時に、ボディソープをつけたタオルでこすれば、体についていた色々な液体がきれいに流れて落ちる。
膣の中にたまっていた、どろりとした白濁の液体も。ちょっとだけ中に指を入れてかき出してやれば、お湯と一緒に流れて排水溝に消えていく。
「……ふふっ、ちょっともったいないかも。まあでも……また夜にでもいくらでもぶちまけられるもんね、きっと」
今朝、何もなかったのは、昨日の夜に既に済んでいたから。
それを思い出してちょっとだけ笑いつつ、私は体を洗い終えてシャワーを止めた。
綺麗になったところで、着替えて身支度も全部済ませてしまい、その後は朝食。
ここも、いつもと同じ光景……かと思いきや、少し前までとはちょっと違っていたり。
ほんのちょっとだけ、裕一が気まずそうにして、私やお母さんから目をそらしたり、
食卓におかずを並べてくれているお母さんが、心なしか肌がツヤツヤしているように見えたり……いつもは早く起きてくるお父さんが、まだ起きてきていなかったり。
あ、今日はまだ起きるの遅くなるかもしれないって? ……ああ、そう。
お母さんは顔を赤くして、理由は聞いてほしくなさそうにしている。
安心して。ちゃんと空気読む。聞かないよ。
……聞かなくても予想できたし。
こりゃお父さん、苦労するわ……還暦超えてんのに、大変だ。
それが終われば登校。今日は一限から入ってるから、早く行かなきゃ。
朝の電車の中は、都会の通勤ラッシュほどじゃないけど、割と混んでいる。
運よくつり革はゲットできたので、それに捕まって揺られていると、途中の駅で友達……和美が乗ってきた。向こうも同時に私に気づいて、こっちに寄ってくる。
「おはよう美沙!」
「おはよう和美! あれ、でも和美は今日2限からじゃなかった?」
「そうなんだけど、今日提出期限のレポートまだできてなくてさ……1限の時間に資料室で大急ぎでやらなきゃって思って」
「あちゃー、それはちょっとマズったね。あのレポート多分、きちんと提出しないと成績に響くしね……忘れちゃってた感じ?」
「いや、忘れてはなかったんだよ……ただ、予想よりてこずってさあ。ああもう、前はこんなことなかったのにな……美沙が最近付き合い悪くて一緒にやれなかったせいだよこれわ」
「おい、いくら何でも、無茶苦茶でしょその責任転嫁……あーそれと、そのー……最近付き合い悪かったのはごめんね普通に。身内のごたごたが原因だったんだけど、そのへん片付いたから、今後はまた前みたいにいろいろ付き合えるからさ」
「あ、そうなんだ。何があったのかは知らないけど、よかったね。じゃあさ美沙、また前みたいにうちに泊まりにきなよ! こないだはあのバカのせいで中断させられちゃったけど、今度こそ女子だけでパジャマパーティーだ!」
「あははは、いいね。ということは彼氏さんはなし?」
「もちろん! 事前に日時指定して出禁にしてやるから安心して!」
「そっかー……そりゃ残念(ぼそっ)」
「うん? 何か言った?」
「いや、何でもない。あ、もう駅着くよ」
☆☆☆
いつも通り授業を受けて、昼。
学食が運よく席が空いてたので、適当に座って昼食を食べる。
食べながら、なんとなくスマホでネットニュースを見ていると、偶然にもこないだの『畠山家』の一件が載っているのを見つけた。
畠山家とその傘下企業、その他関係する企業や団体は、こないだの摘発で次々と不正な取引その他の犯罪行為が明るみに出て、今もなお余罪が掘り起こされている最中なんだそうだ。
まだまだ罪状も逮捕者も増えていく見込みらしい。
以前にもちらっと触れた通り、経営する企業やその関係先の多くがつぶれてしまった。
その上、巨額の損害賠償が発生したり、脱税していた分の追徴金が発生したりで、その対応にも追われている。とんでもない額の支払い命令が出る見込みだそうだ。
持っている資産の多くを手放すことになるだろうが、それでも支払い切れるかどうか。
『名家』としての畠山家は完全に没落したと言っていい。
経営に限らず、もう何も悪いことする余力も残されていないだろう。
逮捕された修二郎おじさん達は、弁護士を立てて争うつもりでいるようだけど、あまりにも悪質な罪状が多すぎて、実刑は免れないっていうのが大方の見方みたい。
あと、これは龍之介君から聞いた情報なんだけど……修二郎おじさん達が手を出してた先に、ちょっと口に出しては言えないヤバい取引先があったらしくて……今回の件でそっちにも被害というか損害が発生したみたい。
そのため、その人達が報復のために修二郎おじさん他の関係者を狙ってるみたいで……
仮に刑期を終えて出てきたとしても、家も仕事も信用も何もかも失って、再起なんて望めないどころか……そういう人達に狙われることになって、無事でいられるのやら……むしろ刑務所の中にずっといた方が安全なのでは? とか思った。
うん、もうこれでホントに終わったわけだな。いろいろなものが、いろいろな意味で。
いやしかし、今回は龍之介君には随分お世話になっちゃった。
……やっぱ今度、きちんとお礼しなきゃ♪
☆☆☆
きょうの分の講義は全部無事に終了。
今日は特に残って何かをやっていく用事はないので、まだ明るいうちだけど、すぐに帰る。
学部棟を出る時、先輩の1人とすれ違った。
具体的に言うと……遅くなった時や酔いつぶれた時に、よく私のことを車で送ってくれる……そして、そのついでに色々されてしまう先輩だ。
今日はそういう日ではないので、すれ違いざまに『お疲れ様です』って声だけかけて、そのまま足を止めずに帰る。
気のせいじゃなければ、少しだけ、背中に、未練がましい?視線を感じた。
さらにその後、これも偶然だけど、こないだゼミの飲み会でお世話になった先輩達にも会った。
こちらはちょっとだけ立ち止まって、『この間は楽しかったね』的な話をして……そのあとさらに、『今度またイベントがあるから、よかったらおいでよ』『女子は参加費やすくなってるし、終わった後に打ち上げの飲み会もあるからさ』と、誘われた。
いかにも後輩に親切な先輩、って感じの笑顔で話してたものの……全員ものの見事に、何度も私の胸や下腹部にチラチラ視線が言っていた。わかりやすいこと。
☆☆☆
帰り道、特に誰とも知り合いとは会わなかったので、普通に電車で帰る。
まだ帰省ラッシュには早い時間だからか、人はそんなに多くない。
学校が早く終わった高校生っぽい、ブレザー姿の男の子とか、技術系の職業っぽい、くたびれた作業着のおじさんとか……そのへんが乗ってる。
そして、私の自意識過剰じゃなければ……その多くが、チラチラと視線をこちらに向けてきている。
ガン見しているわけじゃなく、気づかれないようにあくまでチラ見を繰り返してる感じだ。
まあ、気づかれてる時点で無駄な努力でしかないわけだが。
朝より気温上がって熱くなったから、来てた上着脱いじゃったあたりから露骨になったな……下に着てた服、少しサイズ小さくて、体のラインが出やすい奴だったのも原因かも?
自慢になっちゃうけど、私、それなり以上にいい体してるからね……
布できちんと隠れてるとはいえ、形が分かるだけで色々と妄想がはかどってしまう人もいるようだ……実に結構。
とはいえ、今はまだ明るい時間だし、人の目もある。せいぜい目の保養にする程度だろうね。
☆☆☆
家に帰ると、
「おお美沙ちゃん、久しぶりだなあ!」
「あ、勇作おじさん! 紀彦おじさんも!」
「たまたま近くまで来たもんでね、寄らせてもらったんだよ」
ここ最近色々あったおかげで、そういう機会もなかったんだけど……勇作おじさんと、紀彦おじさんが久しぶりに遊びに来ていた。
リビングでお茶菓子をぱくつきながら、お父さんやお母さんと話してたみたい。
……さすがに時間が時間だから、お酒は出てないみたいだな。
「おじさん達、今日はいつもみたいに泊まっていくんです?」
「いや、今日はこの後もうおいとまするよ。私も勇作さんもまだやることがあってね」
「そうなのかい? まあ、それなら仕方ないか……残念だな、久しぶりに飲んで愚痴が言い合えると思ったんだが」
「詳しくは聞いてないけど大変だったみたいだなあ。まあ、近いうちにまた酒持って集まるから、そしたらその時に思う存分やろうしゃないか。その時はよろしくな、美沙ちゃん」
「はいはい、私なんかでよければ、愚痴も聞くしお酌もしますよ。料理の方は……まだまだですけどね」
そんな風に話している間、勇作おじさんも紀彦おじさんも、何度も私の体をなめるように視線が上から下まで行き来して……
あーそうだね、『久しぶり』だもんね……そっちの方も。
しかも、今日は無理と来たもんだ。残念でした。
……こりゃ、次来た時にはその分大変そうかも。
☆☆☆
勉強や明日の準備を終えて、その後適当に暇つぶし。読書とか、スマホで動画見たりとか。
その後はお風呂に入って、後はもう寝るだけ。
パジャマ姿で部屋に戻った私。
が、ふと思いついて……私は、今来たばかりのパジャマや、その下の下着を全部脱いだ。
上から下まで何も隠すもののない、生まれたままの姿になった私は、部屋についているクローゼットの前に立つ。
このクローゼット、扉の裏が鏡……それも、全身映せる姿見になってるのだ。なので、服を着た姿を映して見ることができる。いい感じの着こなしとかを探るときに助かってる。
その鏡に、私は……何も着ていない、全裸の姿を映してみた。
この際、自画自賛は多少許容してもらうとして……
美人、と言っていいであろう、整った顔。ぱっちりと大きな目に、艶があってさらさらな、長い黒髪。
シミ一つない、滑らかな白い肌。すらりと細くて長い手足。
先端ガツンと上を向いた、形がよくハリもある、Gカップ目前のバスト。少しだけ硬くなってしまっている、きれいなピンク色の乳首。
無駄な肉はなく、それでいて健康的な柔らかさも保ち、はっきりくびれもできているウエスト。
背中と腰から滑らかな曲線を描き、大きく安定感のある、それでいて引き締まって垂みの1つも見られない、安産型のヒップ。
そして、処女のようにぴったりと閉じている縦筋……。
重ね重ね自画自賛だが、女性として見事なまでに整った体だと思う。
清潔感や清らかさ、無垢性みたいなものすら感じられそうな……しかしそれでいて、これを前にしたら襲わずにはいられないような……そんな、芸術品じみた仕上がりの体だ。
世の女性……普通の女性なら、自分がこんな体を持っていることを誇らしく思い、これをこの先も維持していくことに全力を注ぐだろう。
そして同時に、本当にこの身を……自分をささげたいと思う人と出会い、結ばれることを願うだろう。その人以外に、この体は好きにはさせないと。
もしも、もしもだ。
そういう関係でも何でもない人や、もっと言えば、好意も何もないような赤の他人に……無遠慮にこの体を触られて、嬲られて、汚されて、穢されてしまったとしたら。
芸術品とも呼べるような裸体を、男の欲望に無防備にさらしてしまい……結果、普通に考えて、もう二度と立ち直れないほどの恥辱や汚濁に染められてしまったとしたら。
そんなの……そんなのって……
(……っっっぁあああぁあ! 興奮するなーもぉぉおおぉっ!!)
本っ当、私って、独特……なんて言葉じゃ収まらないくらいの、立派な変態だよなあ!
今目の前にある、この見事な体。
これが、身勝手で無遠慮な他人に汚されて、好きなように使われることを考えたら……ああ、鏡の中の私の太ももに、たらりと透明なお汁が伝って……
(本当にさ……あんな目にあって、あんなひどいことされて、恥かいて、汚されて……それでなお懲りずに、自分の体を大事にしようと思えないんだもんなあ……ホント、変態だ私)
ぞくり、となんだか体に震えが来て、私は思わず自分の肩を自分で抱いた。
両腕に挟まれて圧迫され、むぎゅっ、と胸が寄せられてつぶれて、谷間が協調される。
もじっ、とこすれ合うように太ももが合わさって、余計にお汁がびちゃって……
触ってもいないのに、もう、ぐちょぬれ気味だぁ……!
思えば今日は、1日ずっとそんな感じだった気がする。
朝起きると同時に、昨日の夜寝ている間に汚されて、朝まで放置された体に興奮して。
電車に乗っているときには、友達との話の中で、友達も知らない間に好きなように弄ばれたことを思い出して、またそんな風になったら、とか思って、
大学では、つい最近までひどい、大変な目にあっていたんだということを改めて思い返しつつ……しかしその後すぐに、優しく接するふりをして体を狙っている先輩達と楽しく話して、次に彼らの好きにされてしまう時、どんなふうに滅茶苦茶にされるんだろうって考えて、
帰りの電車の中、情欲の乗ったいくつもの視線を心地よく感じて、もしこれが人気のない、何をしてもバレる心配のない夜とかだったなら、彼らはその欲望を我慢できずに、無防備な私をどんな目に合わせるんだろうとか妄想して、
今日は帰ってしまったけど、勇作おじさんや紀彦おじさんが、夜、泊まっている部屋を抜け出して私の部屋に押しかけ、たまりにたまった欲望を容赦なく、突っ込んで抉って、吐き出してぶちまけて……
そんな風に、使われて、利用されて、汚されて、犯されて……
このきれいな体がそんな風に、おもちゃにされて欲望のはけ口にされるのを想像すると、もうそれだけで……ああ、また濡れてきた……! せっかく拭いたのに。
やっぱりというか、何があっても、何を知っても……私はこういう人間なんだ。
愛もなく、誠意もなく、ただただ欲望のままに体を使ってもらうのに興奮しちゃうんだ。
でも仕方ないよね、そういう人間なんだもの。嘘はつけないもの。
あんな目にあってもなお、変わらないんだもの、この歪んだ性癖は。
……むしろ、ああいう目にあったせいで余計に性欲が刺激されて、もっともっと激しくて、酷くて、無様な……っっ、いけないいけない、これ以上は妄想が止まらなくなりそう。
もうそろそろ時間だ。寝ないと。
服を着なおして、電気を消して……ベッドに入り、目を閉じる。
……よし、それじゃあ……
―――こんこん
―――からからから……
(…………ふふっ♪)
それじゃあ、今日も……この辺で、あるいはこれから……おやすみなさい♪
これにて本作はひとまず完結となります。
完全な思い付きに始まり、プロットほぼなしの見切り発車でよく走り切れたな……と、あとがき書きながら自分で自分に感心しております。
ここまで続けてこられたのも、読者の皆様の感想やメッセージに励まされて(時々アイデアもご提供いただきまして……)のことでした。
全て読んで励みにさせていただいておりました。ありがとうございました。
ただ、未回収の伏線や、書きたかったけどまだ書いてない展開もいくつかありますので、今後は後日談的な話も含めて、気が向いた時、筆が乗った時に書いていこうかな、と思ってます。
裕一の計画とか、日高君へのお礼とか……
ですが、ストーリー的にいい感じに締めるなら、ボス戦終わった今がベストタイミングかなと思ったので、ひとまずここで区切りとさせていただきます。
ここまでご愛読くださり、ありがとうございました!