※この作品はR-18です。

【弟が】うちの姉ちゃん一度寝たら起きないんだぜ!【こんなこと言ってる件】   作:破戒僧

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どうもお久しぶりです。
今更ですが、後日談の続きができたので投降します。

……待ってる人というか、覚えている人がいるかも微妙ではありますが。

あと、またしても前後編ですが……よろしければどうぞ。


後日談3 目覚めてしまった雌(オンナ)(前編)

 

 

 私の実家……『畠山家』との騒動は、ひとまず決着がついた。

 

 終わってみれば、あの家が自滅した形だ。いろいろな後ろ暗いことに手を出して、方々の恨みを買っていたのはもちろん、違法な取引がいくつも発覚して……あの家の者、血縁者もそうでない者も、相当な数が逮捕されてしまったらしい。

 会社は形を保てなくなって、そのほとんどが倒産か吸収合併で姿を消し、残った会社も規模を縮小してどうにか生き残る方策をとらざるをえなくなった。

 巨額の負債を抱え、資産のほとんどを処分して、それでもこの先長い時間をかけてその返済に充てていくことになるだろう。

 

 ちなみに、私には一切関係ない話である。

 法律的に縁が切れていて、相続権がないからだ。

 

 またしてもあの家の自業自得なのだが、修二郎兄さんと……今は亡き総一郎兄さんが、父が亡くなった時に、私と法的に縁を切っていたらしい。勝手に。

 多分だけど、父が亡くなった際、私に相続権が発生して、遺産の一部が渡ってしまうのを防ぐためだろう……そんなもの欲しくもなんともなかったんだけど。

 

 というか、私そのこと一切聞いてなかったんだけど……どうせお金とか詰んで勝手に、書類や署名の偽造でもなんでもしたんでしょうね。

 

 けどそのおかげで、今度こそあの家ときっぱり関係を断ち切れたんだから、なんだったら感謝してあげないでもないわ。するだけだけど。

 

 

 

 ……しかし、である。

 

 あの一件はもう片は付いたけど……それが残した傷跡は大きかった。

 むしろ私にとっては……そっちの方が深刻と言うしかないダメージだった。

 

 薬を使われてとはいえ、娘の……美沙の前で、あんな風に発情させられて、

 男を求める醜い、あさましい姿を見せつけて……その後、欲望のままに美沙にまで手を付けて、巻き込んで汚して……

 そんな中で、恍惚とした表情で、歯止めが利かなくなって次々に求めている私の姿を……

 

 思い出すだけで、胸が張り裂けそうになる。

 あの時に見た、美沙の、信じられない、とでも言いたげな表情が、頭から離れない。

 

 あの後、警察に保護されてすべてが終わって、ほっとした半面……その時のことを思い出して、もう終わった、と思った。

 嫌われた、失望された、軽蔑された……もう、美沙は今まで通りにわたしを見てくれることなんてないだろう……って。

 

 美沙だけじゃない。裕一だってそうだ。

 私達とはまた別に、色々なことをされていたって聞くし……あの多感な時期に、それは、下手をすれば今後も残る、無視できない心の傷になってしまいかねない。

 

 住み慣れた我が家に戻って、けれど、元通りの日常を送ることなんてもう不可能だろう、と理解して……何度も涙を流した。

 

 それでも、元はと言えば私の実家が引き起こした不始末。それに、娘たちを巻き込んでしまった形だ。

 受け止めなきゃいけない。そう、覚悟を決めた。

 

 

 

 ……実際は、拍子抜けするくらいにいつも通りだったんだけど。

 

 いや、本当に、そのぉ……我が娘ながら、心臓に毛が生えすぎじゃないかしら?

 話してみた感じ、演技でもなんでもなく、ホントにもう一切何も気にしていないみたいなんだけど……メンタル鍛えられすぎじゃない?

 

 裕一も裕一で……こっちは多少引きずってる気配はあるものの、私に対しては何も思うこともなく普通に接してくれてるし……

 しかも、1か月も経たないうちにまた美沙を夜ごとに犯し始めるし……

 

 ……もうなんか考えるだけ無駄なのかしら、うちの家系って。性欲方面のメンタルの強靭さが、鋼どころかチタン合金なみなんだけど。

 『そりゃあなたの子供だから』とか言われてしまったら……何も言い返せなくなっちゃう。

 

 ま、まあ……無事に済んだのならよかったと思うことにしましょう。

 

 ただ……問題はそれだけじゃないのよね。

 美沙や裕一は大丈夫だったけど……ほかならぬ、私が、ね。

 

 ……結論から言ってしまうと……身体が、目覚めてしまった。

 

 徹底的に犯され、汚され、穢されて……しかし、それに心の底から満足して、もっともっと、と求めてしまった私の体は……完全に、若いころの疼きを取り戻してしまった。

 今はもう、なんていうか……思春期の頃と大差ないくらいに毎日、欲しくて仕方がない。

 

 ……先日の夜、我慢できずに夫に……義治さんに、久々に求めてしまった。

 快く応じてくれたけど……わずか2回で終了。それ以上はちょっと、無理をさせられないってことで……終わってしまった。

 いや、年齢的なところもあるし、仕方ないけど……どうしよう、全然足りない。

 

 しかも、1日2回ならまだしも、その日以来しばらく疲れてダメな感じだったので……ああもう、こんなのかえって生殺しよ!

 どうしたらいいの、この体の疼きを……

 

 最近じゃ、美沙と裕一の夜のあれこれの場に突撃しようか、とか考えちゃったり……やばい、あんなことがあってまだ間もないのに、息子をそういう対象として見始めてる。

 これ以上、あの子の心に傷を残すようなことをしちゃいけないのに……

 

 ……傷つかずにむしろ喜んでもらえるならセーフにならないかしら?

 美沙曰く、かなりスケベだそうだし、あの一件以来性欲増してるみたいなことも言ってたし……

 

 ……私、年は取ったけど、それなりにまだ体に自信はあるんだけど…………はっ、いけない、またこんなことを考えて……

 

 でも実際問題、コレほんとにどうにかしないと、今はよくても日常生活に差し障りが出てくる可能性もあるのよね……

 今はどうにか、オナニーで何とか解消してるけど、やっぱり人肌が恋しい。熱くて、硬くて、乱暴で……そういうもので思いっきりシてほしい。そんな欲求が消えない。

 

 それでも……まさか、不倫なんて物に手を出すわけにもいかないし……我慢、しないと……

 

 大丈夫、これまでだって我慢してきたんだから……きっと、きっとできるはず。

 

 耐えて、耐えて、耐え抜けば……そのうち、収まってくれるから……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だめだった。

 

 

 

 ☆☆☆

 

 

 ことの発端は、義治さんと私の昔の知り合いが訪ねてきたことだった。

 

 その人は、私が通っていて、義治さんが勤めていた学校の、教頭先生だった人だ。

 つまり、義治さんから見ればかつての上司にあたる人だ。

 

 もちろんこの人も、年齢が年齢だからすでに定年退職してるんだけど、その後も精力的に働いていて……教育機関の経営顧問とか、地域の教育委員みたいなのとか、色々やっているらしい。

 思い出してみれば、あの当時から元気な人だったからな。若ハゲ気味ではあったものの、生徒指導や学校の見回り、課外活動や部活動の視察、保護者や地域への対応、その他色々……

 

 いろんな場面で顔を出すから、『学校の顔』なんて言われてた先生だった

 

 けど、私にとっては実は……先生という以外に、もう1つ接点があった人でもある。

 

 悪い遊びの、『お得意様』として……だ。

 

 そんな職場で、多忙な仕事の中だったから、ストレスもたまってたんだろう。

 月に1度くらいのペースで、学区から離れたホテルでこっそり会って……お金をもらって、その体と心を癒してあげて……なんていう関係だった。

 

 その元・教頭先生が、仕事先でばったり義治さんに会って、驚いて声をかけて……それで意気投合して、昔話でもしようじゃないか、ってことになって、義治さんがうちに招いた。

 

 普通に飲み屋とかでもよかったんだろうけど、私にも会わせたいと思ったらしい。

 

 当時、筋金入りの問題児の1人として有名だった私が、今ではこんな風に、良妻賢母になって家庭を支えていますよ……って報告したかったのと、私も色々話したいことがあるだろうからって、気を聞かせてくれた形だ。

 

 実際、ビールとかをお酌しながら、昔話をするのは楽しかった。

 

 ……けど、問題はその後だ。

 

 飲んで話していたらすっかり遅くなってしまったので、運転代行を呼んで帰ろうとした先生を、夫は呼び止めて、『よかったら泊まっていきませんか? お金ももったいないですし』と提案。

 最初は遠慮していたが、既に結構お酒が入っていた先生は、それに乗って……結局飲み会が続行され、まだしばらく夫と先生は飲んでいた。

 

 そして、ある程度お酒が入ってきて、頭があんまり働かなくなってきたからか……先生の視線が時折、私の胸やお尻に行っていることに気づいた。

 その視線に、性欲が乗っていることも……しかし、わずかに残った理性がどうにかそれを抑えて我慢していることも……。

 

 こんな時にまで『そのまま襲ってくれれば……』なんて思ってしまった私だったが、直後、脳裏にあるひらめきがよぎった。よぎってしまった。

 

 以前言ったことがあると思うけど、私には美沙と違って、『狸寝入り』の才能はない。

 どうやってあんな特技を会得したのか本気でわからない。あの子と私で全然似なかった部分だ。

 

 けど、逆に似ているところもある。

 それは、お酒の強さだ。

 

 十代の頃から法律完全無視で普通に飲みまくってた私。その頃から自覚していた体質なんだけど……私は、めっぽうお酒に強い。

 ビールなんか水同然だし、ウイスキーやテキーラ、ウォッカといった相当きつい酒も……好みはともかくとして、ストレートで普通に飲める。それでいてほとんど酔っ払わない。

 気分はよくなるんだけど、判断能力はきちんと保ったままでいられる。

 

 その体質は、美沙にも受け継がれていて……ほぼザルだから、大学の飲み会で、ガンガン飲んでも素面同然でいられるって前に言ってた。

 そして、酔っ払って寝こけたふりして、お得意の趣味に移るんだって。

 

 あの時は、呆れながら聞いてたものだけど……それ、利用できないかしら?

 

 わたしがお酒に強いっていうのは、親戚や、付き合いのある人達なら知っていることだけど、かといってそこまで広まっている話でもない。

 それに、知っている人たちも……漠然と『強い』とは知っているけど、具体的にどの程度なのかまでは知らないだろう。地域や親戚の付き合いの中で、ウォッカだの何だのって強い酒を飲む機会なんてなかったし。

 

 そういうのはもっぱら、社会人通学で通ってた大学時代に、私自身体験して知ったことだ。

 

 美沙が『ザル』なら、私は『枠』だ。そのくらいお酒に強い自信がある。

 普通の人が前後不覚になるくらいに飲まされても、私は平然としているどころか、針に糸を通したり、早口言葉いくつも連続で言ったり、一本足で立ってそのままふらつかずにいられる。

 

 ……大学時代の付き合いで何度かそういう経験があるのは、今思うと……あれって、私を酔い潰していかがわしいことをしようとしてたんでしょうね。

 無駄なあがきだから、結局、男の人達の財布が軽くなるだけだったけど。

 

 夫はだんだん、お酒が入って足元がおぼつかなくなってきているし、なんならもう寝そうだ。

 この人は人並みか、どっちかっていうと弱い方だしね。

 

 とりあえず夫を寝室まで連れて行って、寝かしつけてから、座敷に戻る。

 残っているのは当然、教頭先生1人だけ。夫よりはお酒に強いみたいで、気分よくはなってるみたいだけど……足取りも言葉もはっきりしてる。

 

 さっきまでの夫との雑談の中では、日々の仕事の疲れとか愚痴とかがよく話題に上っていたから……ストレスも相応に溜まってるんだろう。教育現場って、やっぱり大変なのね。

 

 ……そして、だからこそ……こんな風なねちっこい視線が、飛んでくる。

 夫がいなくなったおかげで、遠慮する必要ももうないと思ったのか……飲みながら話し相手になっている私に対して、ちらちらと、隠す気もない感じで。

 

 ……私自身にはばれてるとは考えないのかしら?

 

 いや、多分考えてはいるんだと思う。

 ただ……同時に、私自身も嫌がってはいないってことを悟ってるんだ。

 

 初めて関係を持ってから、卒業間際、義治さんによって私がほぼ更生するまで持っていかれた時まで……2年近く『お得意様』だったからな……そういう気配には、敏感なのかも。

 

 多分、私が酔っ払ってそうなってると思ってのことだろうけど……

 

 しばらく、とりとめもない雑談が続いていたけど。

 

「裕子ちゃん」

 

 ふいに、教頭先生が、そう私を呼び出した。

 さっきまで、夫の前では『畠山君』って呼んで……でも苗字変わってるから『奥さん』とか『裕子君』とか読んでたけど……名前呼び。

 

 昔、先生じゃなく、お客として私と話す時に、そう呼んでた。

 それを覚えていたから、ドキッとした。

 

「なんですか、教頭先生?」

 

 わたしも、こう返す。

 やってはいけないことをする背徳感が好きだったから、こう呼ばれるのが好きだったはずだ。

 

 その呼び方を聞いて、向こうも私の意図について確信したみたいだった。

 

「この家、お風呂はあるかい? 借りられるかな?」

 

「もう湧いていますから、いつでも大丈夫ですよ。時間的に……娘と息子は、入っちゃった後だと思いますけど……」

 

「そのくらい構わんよ。むしろそれなら……色々と好都合じゃないか。どんな風に楽しんでもいいだろうし、邪魔が入ることもないしね」

 

 そう言って教頭先生――もうあえてこう呼んで通すことにする――は、既にズボンの前が変形してしまっている様子を、隠すこともせず私に見せつけてくる。

 

 ―――ごくり。

 

 私の喉が鳴った。

 

 ……今から私、悪いことしようとしてる。夫を、裏切ろうとしてる。

 けど、ダメ。もう、止められない。心も、体も……もう、スイッチ入った。

 

 それに……この人が相手なら、むしろ、どっちかと言えば……都合がいい。

 

「君が不良から更生して、まっとうに生きていくことができたと知った時は、そりゃあ嬉しかったよ……未来ある生徒が、道を踏み外していくことがなくてね。そこに持っていってみせた、当時の田澤先生にも、とても感心させられた」

 

 けれど、と続ける。

 

「その一方で、どこか寂しくもあってね……失礼なことを言うのを承知で言うけど、裕子ちゃんは私にとって、実に都合のいい関係だった。一夜限り、お金と引き換えにお互い楽しんで……それ以外ではあくまで先生と生徒。どちらがどちらにも迷惑をかけない、割り切った気楽な関係だった……。あの激務の中で私が耐えられたのは、割とその『息抜き』のおかげもあったんだ。だから……」

 

 一拍、

 

「こうして、久々に君と会って……しかも、色々な意味で変わっていない様子の君を見ることができて……本当にうれしいんだよ。……気のせいじゃなければ、君も喜んでくれているようじゃないか?」

 

「やっぱり……隠せない、ですね。夫には……悪いとは思ってるんですけど、どうしても」

 

「気に病むなとは言わないし、重ねて失礼な物言いにはなるけれど……私に対して、そんな風に思わなくてもいいんだよ、裕子ちゃん。また以前のように、都合のいい、気楽な関係に戻ろうじゃないか……お互い家庭がある身だ。あくまで他人同士、迷惑をかけることもかけられることもなく……ひと晩だけ、『息抜き』に付き合ってくれよ」

 

 そう。昔からそうだった。

 この人は……そういう意味では都合がいいし、信頼できる。

 

 家庭がある人で、そっちも大切だ。壊したくない。

 けれど、こういう形で若い子を相手に火遊びをして、発散したい。

 

 でも、下手な相手に捕まってしまえば、『奥さんにばらすぞ』なんて言われて、社会的に危ない立場に置かれてしまう。やってることは立派に不倫だものね。

 それを盾に、お金を要求されたり、あるいは『奥さんと別れて一緒になって』とか……そういう話も、聞いたことがある。

 

 だから、そういう心配がない……正真正銘、お金だけの一晩の関係で、それ以上何も関わろうとしてこない、私のことを非常に重宝していた、という感じだった。

 学校で会っても、親密そうな様子は微塵も感じさせず、ちょっと不真面目な学生と、ため息をつきながらそれを指導する先生、という感じ。

 

 その、学校の生徒と教師の関係っていう背徳感もスパイスになっていたのかもだけど。

 

 ……今回は、それに加えて……人妻、っていう点もスパイスになる、かな?

 

 

 

 




すいません、本番まではまだ行きませんでした。
後編も近いうちに投稿できればと思ってます。
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