あれから2日経った
店主から給料を貰った。狩りや魔物の報酬なんかじゃ目じゃないレベルの金を貰った
「ギーダル様は大変満足と言って、大金を置いていってくれました……あなたのおかげで大儲けですよ……。これは私から贈れる、最大の謝礼と感謝の気持ちですよ」
貰った金額だけでしばらく遊んで暮らせるだろう
「ああ、あの部屋はあなたの専用で、そして寝室としても使用して頂いても構いません。貴女の貢献具合……1日だけとはいえ、ここまで稼いだのは貴女だけです。私からの感謝ですよ」
「やった……!」
「まぁ働いてる以上指名が来ますが、それまで暇を潰せるでしょう。一昨日はお疲れ様でした」
「で、ギーダル。話はなんだ?」
「目的の子がいたよ。って言えば良いかい?」
「……本当か?」
「本当だとも。君の為に彼女の予約を全部埋めといた。あとは悪徳領主から巻き上げた金の1部を投げて維持すれば文句無しだろう?」
「予約……?どういうことだ」
「彼女、娼館にいたよ。金に困ってたみたいだよ」
「場所はどこだ!」
「王国から少し離れた位置にある繁華街。そこにある大型娼館だね。……何せいきなりだったからね」
「……お、お前……まさかお前ェ!!!!」
「私だって捜索してたらあんな所にいるとは思わなかったんだよ。……すまないね。避妊だけはしたよ。デキないだろうけど」
「お前って奴はぁ……!!」
「ぐ……ぅ……っ」
「いてて……何せ娼館だ。他の見ず知らずの貴族や男よりは良いだろう?」
「それとこれとは話が別だろうが」
「あそことの付き合いは、入ったら1回はヤらなきゃ怪しまれる。それ以外は中にあるバーで飲んでいれば良いけど、娼婦となっている以上、お持ち帰りするしかない」
「…………お、僕にヤれというのか!?」
「他に誰がやるんだ?私がやっても良いけど?」
「……いや、僕はやる。禁断な行為だろうが…………いや、禁忌に触れる事になるが、彼女を救わなければ……」
「6回だ。6回は彼女とヤらなきゃお持ち帰り出来ない。繁華街に僕の傘下になっているが、あそこは国営だ。入るのは簡単だが抜けるのは大変だ」
「…………すぐ向かおう」
「そうした方が良い。宿を無期限使用できるようにしてる。そこの1件家を使うと良い。僕からの謝罪だ。…………親族を傷つけたんだ。家の1つぐらい安いさ」
「それはお前が大貴族だからできることだろうが……」
「あの娼館は親父の親の代から続いてる店だ。今は例の魔法薬をウチの傘下から取り寄せている。私の紹介なら怪しまれなく入れるだろう」
「…………すぐ行く」
久々にまともな食事をした。普段買わなかった出店の物も買い食いして満足したその日の夜は、幸福の中で寝付いた
「アンリさん、貴女に指名ですよ」
「わかりました。部屋で待機ですね」
「はい。前回と同じようにお願いします。それまで自由で良いですからね?」
あれから3日経った。間違いなく幸福だったが、今日の夜は指名である
正直怖い。ギーダルさんみたいなタイプが来る事はかなり可能性は低いだろう。せめて過激でも良いから優しげな人が来て欲しい
…………あの時は気持ちよかったなぁ
お腹の奥が疼いた気がした
夜7:30
予約、お得意様の可能性がある為20分には待機している
流石に寒いから、薄い毛布を被って待つ。…………疼いて仕方なかったから、少し自分で弄っちゃったけど
魔法薬ピルを飲んで、しばらくすると
「………………この部屋か」
……どこかで聞いたような、声が聞こえた
なわけ無い。思い過ごしだと思っておこう。きっとそうだろう
「ようこそ。私はアンリと申します。今宵の夜伽の相手を努めさせていただきます」
考えていては相手に失礼だ。前口上を言い、深々と頭を下げる。相手の姿を確認しなかったけど、どんな人だろう?
「僕はアランだ。……よろしく」
見上げるとそこには
あの目があった。優しげに見えるけど、間違いなく──
「ゆう……しゃ……?」
部屋の隅まで逃げた。逃げ場なんて無いけど、少しでも離れたかった
「ま、待ってくれ!」
焦った声が聞こえた。なんでここにいるのかが分からない。なんで
「怯えさせてすまない。……アンリ、君を助けに来たんだ」
「…………っそんなわけない!」
「本当だ!そうでなかったらもう斬ってる!」
「油断させて殺すんでしょ!?……客として来てるから相手する。けど、早く帰って……」
一応客は客だ。…………とっとと帰ってもらおう。ここがバレた以上、逃げたくて仕方ない
行為を相手に委ねるしか無い。大人しく股を開いて、やるだけヤって帰って欲しい
どうせ逃げれないんだ。生き延びる方向に尾を振ることにする
「っ…………すまない、そうしよう」
アランは鎧と服を脱ぎ捨て、私に触れる
怖い。どんなやり方されるか分からない
「……?もう濡れて……」
「いいから、早く終わらせて」
顔を見ず、アランの下着を思いっきり下ろして、大きいアレに備え付けのローションを塗りたくる
「ぅ……っ」
「歴戦の勇者も、セックスには弱いって事?」
「……ふぅー……まぁ、たしかに。そうかもな……」
「あんたの事でしょうが」
話もあまりしたくない。怖い。だけどやらなきゃいけない
後ろに振り返って、ベッドに寄りかかる。ギーダルさんの時と同じように、後ろからやってもらう
「……早くしなさい」
「……ああ、わかってる」
アンリの母である聖女は、僕の姉である
夫の人は気前の良い人だった。だけど、あの時の顔は忘れない
まさか魔王に孕まされたなんて、姉さんは良く自殺しなかったと思う。一緒に攫われた理由なんて、アンリの育児の事しかないだろうに
アンリを育てる一心で自殺しないように我慢したのかもしれない。僕が助けに行くまでの間、魔王城から離れにあった廃家までアンリと一緒に逃げ仰せたんだ。凄い人だよ本当に……
アンリだけがそこから攫われ、王国の外れにある古城で、魔王を殺した
……だからこそ、そこで終えれば良かったんだ
「ぁぁ……っっっ」
──僕は何をやってるんだろう
助けに来た筈が、怖がらせた挙句の果てに行為だと?馬鹿だな……本当に
「ぃゃぁ…っっっぁ……ぁ……あ…っ」
後ろから突き上げる。僕はこの小さな少女を犯している
やってはいけない事をしているんだ。……既に規律も何も、娼館にはそんなモノはない
例え、血の繋がった家族だとしても
(……あぁ)
シている。妹とシているんだ
背徳感で僕は支配され、もうシてしまっている行為を止められる筈もなく、エスカレートしていく
「ぅぅぁぁっっ!!」
「ふぅ……っはぁ……っ」
気持ちいいか?正直気持ちいい。言ってしまったらもう戻れないだろう。いや、戻れる筈が無い。既に姪に、自身のを入れているのだから
「……っ気持ちいい…か……?」
「はやくっ終わらせてぇ!!」
……怖がってる。早く終わらせよう
「っひぅっっ!!」
「っく………」
「っはぁぁ……っっっ」
怒涛の攻めに耐え切れなくなり、ベッドの中で息を乱したアンリを背中から見て……僕のアレがいきり立つ
つい腕を引っ張り、海老反りに近い格好にさせてしまった
──僕は、馬鹿だ
「出すぞ……アンリ」
「いやぁぁぁぁ!!」
──姪の子宮に、僕の精液をぶちまけた
「ぅ………」
僕は倒れこんだアンリの頬を撫でる。
「すまない……」
「……帰って」
「……ああ、わかった」
妹の顔は涙でぐちゃぐちゃだった
僕は酷い事をした。これが兄のやることではない
わかっている。僕がアンリを魔族と誤認して向けた殺意が原因だ。僕の未熟が、アンリを怖がらせて、傷つけたんだ
……精神にも、ましては身体にもだ
後悔だけが脳裏に焼き付く
これをあと5回もやらなければならない。……アンリの精神が壊れるかもしれない
だけど……
ただただ、気持ちよかった感覚が僕の中を支配していた